JP3223826B2 - 基板上の不要レジスト露光装置 - Google Patents

基板上の不要レジスト露光装置

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JP3223826B2
JP3223826B2 JP01405997A JP1405997A JP3223826B2 JP 3223826 B2 JP3223826 B2 JP 3223826B2 JP 01405997 A JP01405997 A JP 01405997A JP 1405997 A JP1405997 A JP 1405997A JP 3223826 B2 JP3223826 B2 JP 3223826B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70375Multiphoton lithography or multiphoton photopolymerization; Imaging systems comprising means for converting one type of radiation into another type of radiation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性レジストを
塗布した基板における周辺の不要レジストを除去するた
めの露光を行う基板上の不要レジスト露光装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えばIC、LSI等の製造工程におい
ては、半導体ウエハの表面に感光性のレジストを塗布
し、この塗布層をマスクを介して露光して現像すること
により、回路パターンを形成することが行われている。
半導体ウエハの表面にレジストを塗布する方法として
は、一般に、ウエハを回転台上に載置し、このウエハの
表面の中心付近にレジストを滴下して回転させ、遠心力
によってウエハの表面全体にレジストを塗布するスピン
コート法が用いられている。
【0003】このようなスピンコート法においては、レ
ジストは、ウエハのパターン形成領域だけではなく、ウ
エハの周辺部にもレジストが塗布されることになるが、
本来、ウエハの周辺部にはレジストを塗布する必要がな
い。これは、ウエハが、種々の処理工程に付される際
に、その周辺部を利用して搬送され或いは保持されるこ
とが多く、また周辺部ではパターンの歪みが生じやすい
ため、通常、ウエハの周辺部をパターン形成領域として
利用することがないからである。そして、ウエハの周辺
部に塗布された不要レジストを残したままにしておく
と、レジストがポジ型レジストである場合には、パター
ン形成工程において周辺部が露光されないために現像後
も当該周辺部にレジストが残留し、種々の問題が生ず
る。
【0004】すなわち、ポジ型レジストとして用いられ
るフェノールノボラック−キノンアジド系樹脂は、一般
に、樹脂そのものが固くてもろいものであるため、処理
工程中において、ウエハを搬送するためにその周辺部を
掴んだり、また搬送中に周辺部を擦ったりすることによ
って、ウエハの周辺部に機械的ショックが加えられる
と、ウエハの周辺部のレジストの一部が欠落し、これが
ダストとなって悪影響を及ぼすことがある、という問題
がある。特に、ウエハの搬送中に、レジストが欠落して
これがウエハの表面上に付着した場合には、この付着部
分がエッチングされず、所望の形態を有する回路パター
ンが形成されなっかったり、この付着物がイオン注入時
にマスクとして作用することにより、必要なイオン打ち
込みが阻害されたりして、歩留りを低下させることがあ
る。
【0005】以上のような理由から、一般に、ウエハの
周辺部に塗布された不要レジストを除去することが行わ
れている。不要レジストを除去する方法としては、ウエ
ハにおけるパターン形成領域のレジスト塗布層の露光工
程とは別個に、露光装置により、ウエハの周辺部のレジ
スト塗布層を露光し、このレジスト塗布層を現像工程で
除去する方法が知られている。
【0006】ウエハの周辺部のレジスト塗布層を露光す
るための具体的な方法としては、ウエハの外周縁から内
側に一定の幅の領域だけほぼ円環状に露光する円環状露
光法(例えば特開平2−1114号公報参照)や、ウエ
ハのパターン形成領域の外縁に沿って階段状に露光する
階段状露光法(例えば特開平4−291938号公報参
照)が知られている。
【0007】図14は、従来のウエハ上の不要レジスト
露光装置により、円環状露光法によりウエハの周辺部を
露光する状態の一例を示す説明図である。この不要レジ
スト露光装置は、複数の光学繊維が束ねられた光学繊維
束よりなる導光ファイバ4により光源(図示省略)から
出射部5に導かれた光を、ウエハ1のパターン形成領域
2の外側の周辺部3に照射し、ウエハ1を回転移動させ
ることにより、周辺部3全体を露光するものである。L
は、ウエハ1の周辺部3における光照射領域である。な
お、出射部5は、当該出射部5から照射される光によっ
て、ウエハ1の外周縁から一定の幅の領域だけほぼ円環
状に露光されるよう、不図示の位置制御機構により常に
位置制御される。
【0008】上記の不要レジスト露光装置においては、
一般に、導光ファイバ4からの光は出射部5に設けられ
た適宜の投影レンズを介して周辺部3に照射される。従
って、光照射領域Lの形状は、導光ファイバ4の光出射
端の形状により定まる。然るに、導光ファイバ4は複数
の光学繊維が束ねられた光学繊維束よりなるものである
ため、導光ファイバ4の出射端面を投影レンズの焦点位
置とすると、各光学繊維における例えば円形の輪郭がウ
エハ1の周辺部3に投影されて結像してしまうので、光
照射領域Lにおける照度分布が不均一となり、ウエハ1
を回転移動させて周辺部3全体を露光するときに、周辺
部3において積算露光量の不均一が生じる。このような
問題を回避するためには、各光学繊維における例えば円
形の輪郭が結像することなく導光ファイバ4からの光が
ウエハ1の周辺部3に照射されるように、投影レンズ
を、導光ファイバ4の出射端面の位置が当該投影レンズ
の焦点位置から外れるよう配置することにより、出射部
5からの光によって形成される光照射領域Lの照度分布
の均一化を図る手段が考えられる。しかしながら、この
ような手段においては、光照射領域Lと光が照射されて
いない領域(以下、「非照射領域」という。)との境界
近傍における光の照度分布の変化がシャープなものでは
ないので、ウエハ1のパターン形成領域2の外縁2aに
対してシャープに露光することができず、そのため、露
光現像後においては、パターン形成領域2の外縁2a上
に位置される部分のレジスト形状がテーパ状のものとな
ってレジストの厚みの小さい部分が発生する。その結
果、レジストの厚みの小さい部分が剥離しやくなり、上
述したような歩留りの低下などの種々の問題が生ずる。
【0009】このような問題を解決するため、導光ファ
イバの出射部において、当該導光ファイバの光出射端に
ギャップを介して光透過用開口を有する板状のアパーチ
ャ部材が配置されると共に、このアパーチャ部材の光透
過用開口の位置が焦点位置となるよう投影レンズが配置
されてなる露光装置が提案されている(特開平8−31
730号公報参照)。このような露光装置によれば、導
光ファイバの光出射端の位置と投影レンズの焦点位置と
の間にギャップが存在するので、各光学繊維における例
えば円形の輪郭がウエハの周辺部に結像することはな
い。そして、この導光ファイバの光出射端からの光は、
アパーチャ部材の光透過用開口によって整形された状態
でウエハの周辺部に照射されるので、形成される光照射
領域は、非照射領域との境界近傍における光の照度の変
化を光透過用開口の開口縁の厚みに応じてシャープなも
のとすることができ、ウエハのパターン形成領域の外縁
に対してある程度シャープに露光することが可能とな
る。
【0010】しかしながら、上記の露光装置において
は、次のような問題がある。上記のようにウエハのパタ
ーン形成領域の外縁に対してシャープに露光するために
は、アパーチャ部材の光透過用開口における開口縁の厚
みが小さいものであることが重要である。よって、アパ
ーチャ部材の光透過用開口における開口縁の厚みを小さ
くするため、当該開口縁をナイフエッジ状に加工する手
段が知られているが、このような手段では、得られる開
口縁の厚みは、200〜300μm程度であり、しか
も、加工精度上の問題により、当該開口縁には、50〜
60μm程度の粗さが存在するので、形成される光照射
領域と非照射領域との境界近傍における光の照度の変化
を十分にシャープなものとすることができない。
【0011】さらに、投影レンズや導光ファイバに劣
化、損傷等が生じたときには、当該投影レンズまたは当
該導光ファイバを新たなものと交換する必要があるが、
特に、階段状露光法によりウエハを露光する場合には、
次のような理由により交換作業が煩雑となる。すなわ
ち、階段状露光法においては、一般に、適宜の制御機構
を用い、この制御機構にウエハの露光すべき部分の情報
を記憶し、ウエハが載置される処理台上における当該ウ
エハの載置状態を検知し、その情報によって、記憶され
たウエハの露光すべき部分の情報を補正し、この補正さ
れた情報に基づいて光出射部をウエハに対して相対的に
移動させる。以上において、ウエハ上には、前述したよ
うに、アパーチャ部材の光透過用開口によって整形され
た形状の光が照射されるので、制御手段に記憶されるウ
エハの露光すべき部分の情報は、アパーチャ部材の光透
過用開口の位置情報である。然るに、投影レンズや導光
ファイバを新たなものに交換する場合には、出射部が取
り外されると共にアパーチャ部材も取り外されてしまう
ので、出射部を再び取り付ける際には、ウエハの露光す
べき部分の情報すなわちアパーチャ部材の光透過用開口
の位置情報をその都度補正することが必要となり、交換
作業が煩雑となる。
【0012】更に、階段状露光法に用いられる露光装置
においては、以下のような問題がある。階段状露光法に
おいては、出射部とウエハとを、例えばX−Yステージ
等による移動手段によって一方向およびこれと垂直な他
方向に相対的に移動させることにより、出射部からの光
によって形成される光照射領域がウエハの周辺部上にお
いて階段状に走査されて当該ウエハの周辺部が露光され
る。以上において、アパーチャ部材を介して形成される
光照射領域は直角な頂部を有する形状とされ、この頂部
を形成する一辺および他の一辺の伸びる方向は、以下の
理由により、それぞれ前記一方向および前記他方向に平
行であることが必要である。図15(イ)に示すよう
に、光照射領域Lの頂部Laを形成する一辺Lbおよび
他の一辺Lcが、光照射領域Lが移動する一方向Xおよ
び他方向Yに対して傾いていると、ウエハの周辺部3に
おける内側部3cの積算露光量が、当該内側部3cより
外側の部分3dの積算露光量より小さくるため均一な露
光を行うことができず、その結果、パターン形成領域2
の外縁2a付近に位置される部分(内側部3c)のレジ
スト形状がテーパ状のものとなってレジストの厚みの小
さい部分が発生し、上述したような歩留りの低下などの
種々の問題が生ずる。また、図15(ロ)に示すよう
に、階段状のパターン形成領域2における角部2b付近
において、光照射領域Lを当該パターン形成領域2の外
縁2aに沿って忠実に移動させることができず、従っ
て、角部2bを直角に露光することができず、所期の露
光を達成することが困難となる。よって、現像後も、角
部2b付近に不要レジストが残留するという不具合が発
生してしまう。
【0013】このような事情から、階段状露光法に用い
られる露光装置を製造する際には、出射部に組み込まれ
るアパーチャ部材の姿勢を調整し、アパーチャ部材を介
して形成される光照射領域の直角な頂部をなす辺が、X
−Yステージ等による移動手段が出射部とウエハとを相
対的に移動させる移動方向(互いに直交する二方向)と
一致するようにすることが必要となる。この姿勢調整
は、例えばアパーチャ部材の姿勢を粗調整した状態で照
射部を組み立てた後、実際に出射部とウエハとを相対的
に移動させてレジストの露光処理を行い、これを現像し
てその結果に基づいて、出射部を分解してアパーチャ部
材の姿勢を微調整することを繰り返して行われる。従っ
て、アパーチャ部材の姿勢調整においては、出射部の組
立および分解を繰り返して行うことが必要となるため、
作業が極めて煩雑でありしかも長い時間を要する、とい
う問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
アパーチャ部材を取り外すことなしに、投影レンズや導
光ファイバを容易に交換することができ、非照射領域と
の境界における光の照度の変化がシャープな光照射領域
を形成することができ、レジストを現像した後、パター
ン形成領域の外縁の膜厚が小さくなることによるレジス
トの剥離を低減することができる基板上の不要レジスト
露光装置を提供することにある。本発明の他の目的は、
アパーチャ部材の姿勢調整を容易に行うことのできる基
板上の不要レジスト露光装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の基板上の不要レ
ジスト露光装置は、基板上の周辺部における不要レジス
トを除去するための不要レジスト露光装置であって、光
源と、複数の光学繊維が束ねられてなる光学繊維束を有
し、その一端部における光入射端から他端部における光
出射端まで前記光源からの光を導光する導光ファイバ
と、この導光ファイバの他端部に設けられた、当該導光
ファイバの光出射端からの光を露光対象である基板に向
かって照射する照射ヘッドとを具えてなり、前記照射ヘ
ッドは、前記導光ファイバの光出射端からの光を整形す
るための遮光部および透光部を有し、その一面における
透光部が前記導光ファイバの光出射端における前記光学
繊維束の端面に対向するよう配置されたアパーチャ部材
と、このアパーチャ部材を保持するためのアパーチャ部
材保持部材と、このアパーチャ部材保持部材に着脱自在
に設けられた、前記導光ファイバの光出射端からの光を
前記アパーチャ部材に導くよう、当該導光ファイバの他
端部を当該アパーチャ部材保持部材に接続する導光ファ
イバ接続部材と、前記アパーチャ部材保持部材に着脱自
在に設けられた、前記アパーチャ部材の光出射面が焦点
位置となるよう配置された投影レンズを有するレンズユ
ニットとを具えてなり、前記アパーチャ部材は、ガラス
板と、このガラス板の表面上における遮光部の領域に形
成された金属薄膜とよりなり、当該アパーチャ部材は、
前記アパーチャ部材保持部材により前記基板を基準とす
る特定の高さのレベルに保持されることを特徴とする。
【0016】本発明の基板上の不要レジスト露光装置に
おいては、アパーチャ部材として、透光部を形成する光
透過用開口を有する金属薄板よりなるものを用いること
ができる。
【0017】また、本発明の基板上の不要レジスト露光
装置においては、照射ヘッドには、アパーチャ部材が基
板を基準とする特定の高さのレベルに保たれた状態で回
動されることにより、当該アパーチャ部材の姿勢を調整
するアパーチャ部材姿勢調整機構が設けられていること
が好ましい。
【0018】本発明においては、円環状露光法により、
基板上の周辺部における不要レジストを露光する場合に
は、アパーチャ部材保持部材を介してアパーチャ部材が
基板を基準とする特定の高さのレベルに保たれた状態で
変位することとなるよう、照射ヘッドと前記基板とを相
対的に移動させる移動手段が設けられ、この移動手段に
よって、前記照射ヘッドからの光によって形成される光
照射領域が、回転処理台上に配置された前記基板におけ
る円弧状の外縁を有するパターン形成領域の当該外縁に
沿って走査され、前記光照射領域は前記基板におけるパ
ターン形成領域の外縁の接線と平行な一辺を有する矩形
状であり、少なくとも前記一辺が前記アパーチャ部材に
よって整形されていることが好ましい。
【0019】また、階段状露光法により、基板上の周辺
部における不要レジストを露光する場合には、アパーチ
ャ部材保持部材を介してアパーチャ部材が基板を基準と
する特定の高さのレベルに保たれた状態で変位すること
となるよう、照射ヘッドを一方向およびこれと垂直な他
方向に移動させる移動手段が設けられ、この移動手段に
よって、前記照射ヘッドからの光によって形成される光
照射領域が基板上において前記一方向および前記他方向
に走査され、前記光照射領域が前記一方向に対して実質
上45度の斜め方向に伸び、当該光照射領域の少なくと
も一端側の輪郭が、前記一方向に伸びる一辺と前記他方
向に伸びる他の一辺とによる直角な頂部を有する形状で
あり、少なくとも前記一辺および他の一辺が、アパーチ
ャ部材によって整形されていることが好ましい。
【0020】更に、階段状露光法により、基板上の周辺
部における不要レジストを露光する場合には、上記の照
射ヘッドを移動させる移動手段の代わりに、基板を一方
向およびこれと垂直な他方向に移動させる移動手段を設
けることができ、この移動手段によって、照射ヘッドか
らの光によって形成される光照射領域が基板上において
前記一方向および前記他方向に走査され、前記光照射領
域が前記一方向に対して実質上45度の斜め方向に伸
び、当該光照射領域の少なくとも一端側の輪郭が、前記
一方向に伸びる一辺と前記他方向に伸びる他の一辺とに
よる直角な頂部を有する形状であり、少なくとも前記一
辺および他の一辺が、アパーチャ部材によって整形され
ていることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板上の不要レジ
スト露光装置について詳細に説明する。図1は、本発明
の基板上の不要レジスト露光装置(以下、単に「露光装
置」ともいう。)の一例における光照射手段の構成の概
略を示す説明図である。この露光装置においては、箱状
の灯体10が設けられ、この灯体10内には、例えばシ
ョートアーク型の放電ランプよりなる光源11と、この
光源11からの光を下方に反射して集光する楕円集光鏡
12と、楕円集光鏡12からの光を横方向(図で右方)
に反射する板状の平面反射鏡13と、シャッタ14と、
特定の波長の光を透過するフィルタ15とが設けられて
いる。具体的には、楕円集光鏡12がその鏡面が下方を
向くよう配置され、この楕円集光鏡12の第1焦点の位
置に光源11が配置され、光源11の下方の位置に例え
ば45°に傾斜した状態で平面反射鏡13が配置され、
この平面反射鏡13の側方(図で右方)には、シャッタ
14およびフィルタ15がこの順で並ぶよう配置されて
いる。
【0022】灯体10の一面(図で右面)には、これを
貫通するよう筒状の保持部材16が設けられており、こ
の保持部材16に導光ファイバ20が接続されている。
具体的に説明すると、導光ファイバ20は、例えば径が
0.3mmの光学繊維が数千本束ねられてなる光学繊維
束21を有し、この光学繊維束21には、その外周を覆
うようフレキシブルな可撓管24が設けられている。そ
して、導光ファイバ20の一端部(一方の端部)は、取
り付け部材25を介して保持部材16の筒内に挿入され
ており、導光ファイバ20の光入射端22における光学
繊維束21の端面が楕円集光鏡12からの光の集光位置
に配置されている。取り付け部材25は、ボルト17に
よって保持部材16に固定されている。
【0023】導光ファイバ20の他端部(他方の端部)
には、照射ヘッド30が設けられている。図2は、照射
ヘッド30の一例における構成を示す説明用断面図であ
る。この照射ヘッド30は、導光ファイバ20の光出射
端23からの光を整形するための遮光部および透光部を
有する板状のアパーチャ部材40と、このアパーチャ部
材40を、ウエハ1を基準とする特定の高さに保持する
ための筒状のアパーチャ部材保持部材31と、このアパ
ーチャ部材保持部材31に固定された導光ファイバ固定
部材32と、この導光ファイバ固定部材32を介してア
パーチャ部材保持部材31に着脱自在に設けられた、導
光ファイバ20の他端部をアパーチャ部材保持部材31
に接続する筒状の導光ファイバ接続部材26と、アパー
チャ部材保持部材31に着脱自在に設けられたレンズユ
ニット33とにより構成されている。
【0024】具体的に説明すると、アパーチャ部材40
は、その一面(図2において上面)における透光部が導
光ファイバ20の光出射端23における光学繊維束21
の端面にギャップGを介して対向するよう配置され、ア
パーチャ部材保持部材31には、その筒孔における一端
部(図2において上端部)に段部34が形成されてお
り、この段部34においてアパーチャ部材40が保持さ
れている。このように、アパーチャ部材40と、導光フ
ァイバ20の光出射端23における光学繊維束21の端
面との間にギャップGを形成することにより、当該光出
射端23が後述する投影レンズ38の焦点位置から外れ
た状態となるため、当該光学繊維束21の各光学繊維の
端面における例えば円形の輪郭がウエハ1の周辺部3に
結像されることを防止することができる。また、図示の
例では、アパーチャ部材保持部材31の一端部には、そ
の外周に沿って鍔部35が形成されている。
【0025】そして、導光ファイバ固定部材32は、ボ
ルト36によりアパーチャ部材保持部材31の一端に固
定されている。また、導光ファイバ20の他端部(照射
ヘッド30側の端部)は、その外周を覆うよう設けられ
た、導光ファイバ固定部材32の内径に適合する外径を
有する管状の導光ファイバ接続部材26を介して導光フ
ァイバ固定部材32の筒内に挿入され、この状態で、導
光ファイバ接続部材26が、ビス27により導光ファイ
バ固定部材32に着脱自在に固定されている。
【0026】一方、レンズユニット33においては、一
端部(図2において上端部)に、アパーチャ部材保持部
材31の他端部(レンズユニット33側の端部)の外径
に適合する内径を有する鏡筒37が設けられ、この鏡筒
37が、その一端部における筒内にアパーチャ部材保持
部材31の他端部が挿入され状態で、アパーチャ部材保
持部材31に着脱自在に保持されている。そして、鏡筒
37内には、アパーチャ部材40の他面すなわち光出射
側の面が焦点位置となるよう、複数枚のレンズよりなる
投影レンズ38が配置されている。
【0027】アパーチャ部材40としては、図3(イ)
に示すように、ガラス板41と、このガラス板41の表
面上における遮光部の領域に形成された金属薄膜42と
により構成されているものを用いることができ、このア
パーチャ部材40においては、金属薄膜42が形成され
ていない領域が透光部である。金属薄膜42の厚みt1
は、例えば0.05〜0.2μmである。ガラス板41
の表面上に金属薄膜42を形成する手段としては、フォ
トリソグラフィによる手段を用いることが好ましく、こ
れにより、輪郭がシャープな透光部を形成することがで
きる。このようなアパーチャ部材40を用いる場合に
は、金属薄膜42が形成された面が投影レンズ38に対
向するよう配置されると共に、投影レンズ38は、その
焦点位置がアパーチャ部材40の金属薄膜42が形成さ
れた面(図3において下面)上に位置されるよう配置さ
れる。
【0028】また、アパーチャ部材40としては、図3
(ロ)に示すように、透光部を形成する光透過用開口4
3を有する金属薄板よりなるもの用いることができる。
このようなアパーチャ部材40においては、これを構成
する金属薄板の厚みt2が20〜200μmであること
が好ましい。金属薄板の厚みt2が200μmを超える
場合には、ウエハ1におけるパターン形成領域2の外縁
に対して十分にシャープに露光することができない場合
がある。一方、金属薄板の厚みt2が20μm未満の場
合には、アパーチャ部材として十分な強度が得られない
ことがある。
【0029】上記の露光装置においては、光照射手段に
おける照射ヘッド30とウエハ1とを相対的に移動させ
るための移動手段が設けられる。円環状露光法によりウ
エハ1上の不要レジストを露光する場合には、移動手段
として、照射ヘッド30からの光によって形成される光
照射領域が、回転処理台上に配置されたウエハ1におけ
る円弧状の外縁を有するパターン形成領域2の当該外縁
に沿って走査されるよう、照射ヘッド30をウエハ1に
対して相対的に移動させるものが用いられる。
【0030】このような移動手段の一例を図4に示す。
この図において、45はウエハ1を回転させる回転機構
であって、ウエハ1が載置される処理台46と、この処
理台46を回転させるためのモータ47とにより構成さ
れている。48はアパーチャ部材40の位置を制御する
位置制御機構であり、この位置制御機構48は、照射ヘ
ッド30におけるアパーチャ部材保持部材31を保持す
ると共に、アパーチャ部材保持部材31を介してアパー
チャ部材40がウエハ1を基準とする特定の高さのレベ
ルに保たれた状態で変位することとなるよう、照射ヘッ
ド30を移動させるものである。そして、回転機構45
によってウエハ1を回転させつつ、位置制御機構48に
よって照射ヘッド30を移動させることにより、照射ヘ
ッド30からの光によってウエハ1がその外周縁から一
定の幅の領域だけほぼ円環状に露光されるよう、アパー
チャ部材40の位置が制御される。この位置制御機構4
8においては、例えばウエハ1の外縁の位置を検出する
エッジセンサ(図示省略)からの信号により、アパーチ
ャ部材40の位置を制御することができる。
【0031】このような円環状露光法によりウエハ1を
露光する場合には、照射ヘッド30によって形成される
光照射領域がウエハ1のパターン形成領域2の円弧状の
外縁2aの接線と平行な一辺を有する矩形状とされ、少
なくとも前記一辺がアパーチャ部材40の遮光部によっ
て整形されることが好ましい。具体的には、導光ファイ
バ20において、その光出射端23における光学繊維束
21の端面がウエハ1のパターン形成領域2の外縁2a
の接線と平行な一辺を有する略矩形状となるよう、各光
学繊維が束ねられており、当該光出射端23から出射さ
れる略矩形状の光の一部がアパーチャ部材40の遮光部
によって遮光されることにより、ウエハ1のパターン形
成領域2の外縁2aの接線と平行な一辺が整形された矩
形状の光照射領域が形成される。
【0032】図5は、円環状露光法によりウエハ1上の
不要レジストを全周にわたって一定の幅で露光する場合
に用いられるアパーチャ部材の透光部および遮光部の形
状の一例を示す説明図であり、図5(イ)は、図3
(イ)の構成のアパーチャ部材における形状、図5
(ロ)は、図3(ロ)の構成のアパーチャ部材における
形状を示す。図5(イ)に示すアパーチャ部材40にお
いては、矩形のガラス板41の表面上における一端部分
に矩形の金属薄膜42が形成され、これにより、当該一
端部分が遮光部とされると共に他の部分が透光部とされ
ており、一方、図5(ロ)に示すアパーチャ部材40に
おいては、矩形の金属薄板の中央部分に光透過用開口4
3が形成され、これにより、当該光透過用開口43が透
光部とされると共に他の部分が遮光部とされている。そ
して、いずれのアパーチャ部材40においても、その遮
光部は、導光ファイバ20の各光学繊維が略矩形状に束
ねられた光出射端23からの光が直接投影レンズ38を
介してウエハ1上に投影されたときに、その略矩形の投
影像Kにおけるウエハ1の中心側の一端部分K1を、ウ
エハ1のパターン形成領域2の外縁2aの接線と平行な
方向に沿って遮光するよう形成されている。
【0033】上記の露光装置においては、ウエハ1は、
そのパターン形成領域2の外側における周辺部3が照射
ヘッド30の投影レンズ38の焦点位置に位置されるよ
う処理台46上に配置される。そして、楕円集光鏡12
によって下方に反射された光源11からの光は、更に平
面反射鏡13によって横方向に反射され、シャッタ14
およびフィルタ15を介して、導光ファイバ20の光入
射端22に集光されて光学繊維束21内に入射される。
この入射された光は、光学繊維束21により導かれてそ
の他端面すなわち導光ファイバ20の光出射端23から
出射され、アパーチャ部材40によって整形された後、
投影レンズ38を介して、ウエハ1の周辺部3に照射さ
れ、これにより、図6に示すように、ウエハ1の周辺部
3には、ウエハ1のパターン形成領域2の外縁2aの接
線方向を正面方向とする姿勢の矩形状の光照射領域Lを
形成することができる。そして、回転機構45によって
ウエハ1を回転させると共に、位置制御機構48によっ
て、ウエハ1が常に外周縁から一定の幅の領域だけ露光
される状態に照射ヘッド30を移動させることにより、
光照射領域Lは、その整形された一辺がウエハ1のパタ
ーン形成領域2の外縁2aに沿って移動するよう走査さ
れ、以って、ウエハ1におけるオリエンテーションフラ
ット部を含む周辺部3全体が露光される。
【0034】上記の構成の露光装置によれば、アパーチ
ャ部材40は、アパーチャ部材保持部材31によってウ
エハ1を基準とする特定の高さに保持されており、レン
ズユニット33は、アパーチャ部材保持部材31に着脱
自在に設けられているため、投影レンズ38を新たなも
のと交換する際には、レンズユニット33をアパーチャ
部材保持部材31から取り外すだけでよく、アパーチャ
部材40はアパーチャ部材保持部材31に保持されたま
まである。しかも、導光ファイバ接続部材26は、導光
ファイバ固定部材32を介してアパーチャ部材保持部材
31に着脱自在に設けられているため、導光ファイバ2
0を新たなものと交換する際には、導光ファイバ接続部
材26を導光ファイバ固定部材32から取り外すだけで
よく、アパーチャ部材40はアパーチャ部材保持部材3
1に保持されたままである。従って、投影レンズ38お
よび導光ファイバ20の交換を短時間で容易に行なうこ
とができる。
【0035】また、ガラス板41の表面上における遮光
部の領域に金属薄膜42が形成されてなるアパーチャ部
材40を用いる構成によれば、フォトリソグラフィの手
法により、金属薄膜42の厚みを例えば0.05〜0.
2μmの相当に小さいものとすることができるので、形
成される矩形状の光照射領域Lは、アパーチャ部材40
によって整形されたウエハ1のパターン形成領域2の外
縁2aの接線と平行な一辺における光の照度の変化がシ
ャープなものとなる。また、機械加工を必要としないの
で、当該金属薄膜42により形成される遮光部と透光部
との境界における外縁部の粗さを十分に小さくすること
ができる。また、このようなアパーチャ部材40は、ガ
ラス板41としてある程度の厚みを有するものを用いる
ことができるので、その取り扱いが容易である。
【0036】また、アパーチャ部材40として、透光部
を形成する光透過用開口43を有する例えば厚みを20
〜200μm金属薄板よりなるものを用いることによ
り、光透過用開口43における開口縁をナイフエッジ状
に加工することなしに、非照射領域との境界近傍におけ
る光の照度の変化がシャープな光照射領域Lを形成する
ことができる。
【0037】そして、光照射領域Lにおける整形された
一辺をウエハ1のパターン形成領域2の外縁2aの接線
に一致させた状態で、当該光照射領域Lを走査させるこ
とにより、ウエハ1のパターン形成領域2の外縁2aに
対して高い精度でシャープに露光することができる。そ
の結果、露光現像後において、パターン形成領域2の外
縁2a上に位置される部分のレジスト形状をウエハ1に
対してほぼ垂直な状態とすることができ、これにより、
レジストの剥離を防止することができる。
【0038】また、矩形状の光照射領域Lを形成するこ
とにより、ウエハ1の周辺部3における外側部3aおよ
び内側部3cと中央部3bとおける積算露光量が均一と
なり、これにより、均一な露光が達成される。
【0039】本発明の露光装置においては、ウエハ上の
周辺部におけるレジストの一部分のみを部分的に露光す
ることができる。図7は、ウエハの周辺部の不要レジス
トを部分的に露光する場合に用いられるアパーチャ部材
の透光部および遮光部の形状の一例を示す説明図であ
り、図7(イ)は、図3(イ)の構成のアパーチャ部材
における形状、図7(ロ)は、図3(ロ)の構成のアパ
ーチャ部材における形状を示す。図7(イ)に示すアパ
ーチャ部材40においては、矩形のガラス板41の表面
上における一端部分および両側部分にコ字形の金属薄膜
42が形成され、これにより、当該部分が遮光部とされ
ると共に他の部分が透光部とされており、一方、図7
(ロ)に示すアパーチャ部材40においては、矩形の金
属薄板の中央部分に光透過用開口43が形成され、これ
により、当該光透過用開口43が透光部とされると共に
他の部分が遮光部とされている。そして、いずれのアパ
ーチャ部材40においても、その遮光部は、導光ファイ
バ20の各光学繊維が略矩形に束ねられた光出射端23
からの光が直接投影レンズ38を介してウエハ1上に投
影されたときに、その略矩形の投影像Kにおけるウエハ
1の中心側の一端部分K1をウエハ1のパターン形成領
域2の円弧状の外縁2aの接線と平行な方向に沿って遮
光すると共に、当該投影像K1におけるウエハ1のパタ
ーン形成領域2の外縁2aの接線と略垂直な方向に伸び
る両側部分K2,K3を、ウエハ1のパターン形成領域
2の外縁2aの接線と略垂直な方向に沿って遮光するよ
う形成されている。
【0040】このようなアパーチャ部材40を用いるこ
とにより、形成される矩形状の光照射領域は、ウエハ1
のパターン形成領域2の外縁2aの接線と平行な一辺お
よびこの一辺に垂直な二辺における光の照度の変化がシ
ャープなものとなり、その結果、パターン形成領域2の
円弧状の外縁2aのみならず、露光すべきウエハの周辺
部における一部分の両端縁E1,E2に対してもシャー
プに露光することができる。
【0041】本発明においては、階段状のパターン形成
領域を有するウエハに対して、当該パターン形成領域の
外縁に沿って階段状に露光する露光装置を構成すること
ができ、この場合には、照射ヘッドに、アパーチャ部材
が基板を基準とする特定の高さレベルに保たれた状態で
回動されることにより、当該アパーチャ部材の姿勢を調
整するアパーチャ部材姿勢調整機構が設けられているこ
とが好ましい。図8は、階段状露光法に用いられる照射
ヘッドの構成を分解して示す説明用斜視図である。この
照射ヘッド30は、図2に示す照射ヘッドと同様にし
て、アパーチャ部材40と、アパーチャ部材保持部材3
1と、導光ファイバ固定部材32と、導光ファイバ接続
部材26と、レンズユニット33とが設けられている。
そして、図9にも示すように、この照射ヘッド30に
は、アパーチャ部材40の姿勢を調整するアパーチャ部
材姿勢調整機構70が設けられている。
【0042】このアパーチャ部材姿勢調整機構70は、
基本的に、アパーチャ部材40を固定支持する略円形の
支持板71と、この支持板71を回動するための2つの
調整ネジ75とにより構成されている。支持板71は光
通過用貫通孔72を有し、当該支持板71の一面(図8
において上面)には段部73が形成され、当該支持板7
1の周縁には2つの切欠部74が形成されている。支持
板71の段部73には、アパーチャ部材40がL字状の
板バネ76により固定支持されている。そして、この支
持板71は、アパーチャ部材保持部材31の段部34に
回動自在に配置されている。さらに、支持板71は、導
光ファイバ接続部材32に設けられたプランジャ78に
よって、アパーチャ部材保持部材31の段部34に常に
一定の力で付勢されている。よって、支持板71は、光
軸方向(図8において上下方向)に移動することがな
く、アパーチャ部材40は、ウエハ1を基準とする特定
の高さのレベルに保たれる。一方、調整ネジ75の各々
は、アパーチャ部材保持部材31の外周面から段部34
による凹所内に貫通するよう螺合して、前進、後退が可
能な状態で設けられており、各々の先端が支持板71の
切欠部74に当接した状態とされている。
【0043】このようなアパーチャ部材姿勢調整機構7
0によれば、例えば次のようにしてアパーチャ部材40
の姿勢が調整される。 (1)アパーチャ部材40が支持された支持板71を、
粗調整した状態で、アパーチャ部材保持部材31の段部
34に配置し、この状態で、照射ヘッド30を組み立
て、当該照射ヘッド30を後述する移動機構に装着す
る。 (2)移動機構により、例えば照射ヘッド30を一方向
に移動させながら、実際にレジストの露光処理を行い、
更に照射ヘッド30を移動させずにレジストが塗布され
たウエハの露光処理を行い、これを現像処理する。 (3)この露光・現像処理されたウエハを用い、照射ヘ
ッド30を一方向に移動させながら露光することにより
帯状にレジストが除去された部分の伸びる方向と、照射
ヘッド30を移動させずに露光することにより光照射領
域と同様の形態にレジストが除去された部分の一辺の伸
びる方向とのなす角を、顕微鏡等により測定する。 (4)上記のなす角が例えば0.5°を超える場合に
は、プランジャ78によってアパーチャ部材がウエハ1
を基準とする特定の高さのレベルに保たれた状態で、移
動調整機構70における一方の調整ネジ75を後退させ
ながら、他方の調整ネジ75を前進させて支持板71の
切欠部74を押圧することにより、当該支持板71を回
動してアパーチャ部材40を回動する。 (5)そして、上記のなす角が0.5°以下となるま
で、(2)〜(4)の操作を繰り返すことにより、アパ
ーチャ部材40の姿勢が調整される。 (6)アパーチャ部材40の姿勢調整が終了した後に、
露光処理中に調整ネジ75が緩むことによって支持板7
1が回動してアパーチャ部材40の姿勢がずれることを
防ぐため、調整ネジ75は、ネジロック(図示省略)等
により固定される。
【0044】また、階段状のパターン形成領域を有する
ウエハに対して、当該パターン形成領域の外縁に沿って
階段状に露光する露光装置を構成する場合には、移動手
段として、照射ヘッドによる光照射領域がウエハ上にお
いて一方向およびこれと垂直な他方向に走査されるよ
う、照射ヘッドとウエハとを相対的に移動させるものが
用いられる。
【0045】図10は、このような移動手段を具えた露
光装置の一例を示す説明図であり、この露光装置におけ
る光照射手段は、基本的に図1に示す構成と同様の構成
であって、図8に示す構成の照射ヘッド30が設けられ
ている。図10において、50はウエハ1を回転させる
回転機構であって、ウエハ1が載置される処理台51
と、この処理台51を回転させるためのメガトルクモー
タ52とにより構成されている。ウエハ1は、そのパタ
ーン形成領域2の外側における周辺部3が照射ヘッド3
0の投影レンズ38の焦点位置に位置されるよう、処理
台51上に配置される。60は、アパーチャ部材保持部
材31を介してアパーチャ部材40がウエハ1を基準と
する特定の高さのレベルに保たれた状態で変位すること
となるよう、照射ヘッド30を移動させる照射ヘッド移
動機構であって、Xテーブル61と、このXテーブル6
1をX方向に往復移動させるモータ62と、Yテーブル
63と、このYテーブル63をY方向に往復移動させる
モータ64と、Yテーブル63に取り付けられ、照射ヘ
ッド30におけるアパーチャ部材保持部材31の鍔部3
5に例えばボルト(図示省略)によって固定されて当該
アパーチャ部材保持部材31を保持する支持アーム65
とを有する。ここで、Y方向は、例えば照射ヘッド30
の先端から処理台51の回転中心に向かう方向であり、
X方向はY方向に対して直角な方向である。従って、照
射ヘッド30の先端は、Xテーブル61およびYテーブ
ル63の移動によってウエハ1の周辺部3の上方におい
て互いに直交する2方向に移動することになる。66は
例えばCCDセンサよりなるウエハアライメント機構で
あって、処理台51上におけるウエハ1の載置状態を検
出するものである。
【0046】このような階段状露光法によりウエハを露
光する場合には、例えば図11(イ)に示すように、照
射ヘッド30からの光によって形成される光照射領域L
1がX方向に対して実質上45度の斜め方向に伸び、当
該光照射領域L1の少なくとも一端側(図において右
側)の輪郭が、X方向に伸びる一辺L2とY方向に伸び
る他の一辺L3とによる直角な頂部L4を有する形状と
され、少なくとも一辺L2および他の一辺L3が、アパ
ーチャ部材の遮光部によって整形されることが好まし
い。ここで、「実質上45度」には、45度±20度ま
での角度範囲が含まれるものとする。具体的には、例え
ば図11(ロ)に示すように、導光ファイバ20におい
て、その光出射端23における光学繊維束21の端面T
がX方向およびY方向に平行な2辺を有する複数の正方
形をX方向に対して実質上45度の斜め方向に連ねた形
状となるよう、各光学繊維が束ねられており、当該光出
射端23から出射される光の一部がアパーチャ部材40
の遮光部によって遮光されることにより、一端側の正方
形におけるX方向に伸びる一辺とY方向に伸びる他の一
辺が整形された光照射領域L1が形成される。
【0047】図12は、階段状露光法によりウエハ1を
露光する場合に用いられるアパーチャ部材の透光部およ
び遮光部の形状の一例を示す説明図であり、図12
(イ)は、図3(イ)の構成のアパーチャ部材における
形状、図12(ロ)は、図3(ロ)の構成のアパーチャ
部材における形状を示す。図12(イ)に示すアパーチ
ャ部材40においては、矩形のガラス板41の表面上に
おける一端部分および一側部分にL字形の金属薄膜42
が形成され、これにより、当該一端部分および一側部分
が遮光部とされると共に他の部分が透光部とされてお
り、一方、図12(ロ)に示すアパーチャ部材40にお
いては、矩形の金属薄板の中央部分に光透過用開口43
が形成され、これにより、当該光透過用開口43が透光
部とされると共に他の部分が遮光部とされている。そし
て、いずれのアパーチャ部材40においても、その遮光
部は、導光ファイバ20の各光学繊維が所定の形状に束
ねられた光出射端23からの光が直接投影レンズ38を
介してウエハ1上に投影されたときに、その投影像K
(一点鎖線で示す)における一端側の正方形の外縁部分
K1を、X方向およびY方向に沿って遮光するよう形成
されている。
【0048】上記の露光装置においては、以下のように
してウエハ1上の不要レジストの露光処理が行なわれ
る。 (1)露光準備工程:まず、回転機構50によってウエ
ハ1を1回転させ、ウエハアライメント機構66によ
り、処理台51上におけるウエハ1の載置状態を検出す
る。このウエハ1の載置状態の検出情報は、例えばウエ
ハ1のオリエンテーションフラット部等の形状的な特異
点の位置情報や、ウエハ1の円周部における中心位置と
処理台51の回転中心位置とのズレ量の情報である。次
に、上記の検出情報により、予め適宜の制御手段(図示
省略)に記憶されたウエハ1上のレジストの露光すべき
部分の情報を補正し、回転機構50により、ウエハ1の
特異点が所定の位置に位置されるよう、ウエハ1を回転
させる。ここで、予め記憶された露光すべき部分の情報
は、照射ヘッド30の移動方向すなわち互いに直交する
X方向およびY方向により形成される座標系による情報
であって、アパーチャ部材40の透光部の位置情報に対
応するものである。また、この露光すべき部分の情報
は、ウエハ1の形状的な特異点が所定の位置にあって、
ウエハ1の円周部における中心位置と処理台51の回転
中心位置とが一致している状態のものである。
【0049】(2)露光処理工程:上記の露光準備工程
が終了した後、照射ヘッド30からの光をウエハ1に照
射すると共に、補正された露光すべき部分の情報に従っ
て、照射ヘッド移動機構60によって照射ヘッド30を
互いに直交するX方向およびY方向に移動させることに
より、照射ヘッド30からの光による光照射領域L1の
頂部L4がウエハ1の階段状のパターン形成領域2の外
縁2aをトレースするよう当該光照射領域L1を走査
し、以って、ウエハ1の周辺部が階段状に露光される。
【0050】上記の露光装置によれば、投影レンズ38
および導光ファイバ20のいずれを交換する場合におい
ても、アパーチャ部材40がアパーチャ部材保持部材3
1に保持されたままの状態で行なうことができるので、
投影レンズ38または導光ファイバ20を交換するたび
に、制御手段に記憶された、アパーチャ部材40の透光
部の位置情報に対応するレジストの露光すべき部分の情
報を修正する必要がない。従って、投影レンズ38およ
び導光ファイバ20の交換を短時間で容易に行なうこと
ができる。
【0051】また、円環状露光法において示した場合と
同様に、アパーチャ部材40としては、ガラス板41の
表面上における遮光部の領域に金属薄膜42が形成され
てなるものに限られず、光透過用開口43を有する金属
薄板よりなるものを用いることによっても、形成される
光照射領域L1は、アパーチャ部材40によって整形さ
れるX方向に平行な一辺L2およびY方向に平行な他の
一辺L3における光の照度の変化がシャープなものとな
る。
【0052】そして、光照射領域L1における頂部L4
をウエハ1の階段状のパターン形成領域2の外縁2aを
トレースするよう、当該光照射領域を走査させることに
より、ウエハ1のパターン形成領域2の外縁2aに対し
て高い精度でシャープに露光することができる。その結
果、露光現像後において、パターン形成領域2の外縁2
a上に位置される部分のレジスト形状をウエハ1に対し
てほぼ垂直な状態とすることができ、これにより、レジ
スト層の剥離を防止することができる。
【0053】また、光照射領域L1をX方向およびY方
向に走査させることにより、不要レジストに対して均一
な露光処理を行なうことができ、しかも、光照射領域L
1の一端から他端までを対角線とする正方形状の光照射
領域を走査させたときと同じ範囲の露光処理が達成され
るので、1回の走行行程によって露光処理することがで
きる範囲が広く、その結果、露光処理時間の短縮化を図
ることができる。
【0054】更に、照射ヘッド30に、アパーチャ部材
姿勢調整機構70が設けられているので、当該露光装置
を製造する際に、照射ヘッド30の分解および組立を繰
り返すことなしに、容易にアパーチャ部材40の姿勢調
整を行うことができる。
【0055】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの露光装置に限定されるのではなく、種
々の変更が可能である。例えば、階段状露光法により不
要レジストを露光する場合においては、移動手段とし
て、固定の照射ヘッド30に対してウエハ1をX方向お
よびY方向に移動させる構成のもの、具体的には、照射
ヘッド30を固定位置に保持する保持機構と、ウエハ1
が載置される回転処理台をX方向およびY方向に移動さ
せる移動機構とを具えてなるものを用いることができ
る。また、形成される光照射領域の形状は、X方向に対
して実質上45度の斜め方向に伸び、当該光照射領域の
少なくとも一端側の輪郭が、X方向に伸びる一辺とY方
向に伸びる他の一辺とによる直角な頂部を有するもので
あれば、図11(イ)に示す形状に限定されるものでは
ない。
【0056】また、アパーチャ部材姿勢調整機構70と
しては、図13に示すように、他方の調整ネジの代わり
に圧縮バネ77を設け、調整ネジ75を前進または後退
させることによりアパーチャ部材40が支持された支持
板71を回動させる構成のものであってもよい。
【0057】本発明の露光装置による露光処理対象は、
表面にポジ型レジストが塗布された基板であればウエハ
に限定されるものではなく、例えば液晶表示素子等に用
いられる透明な角型基板であってもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明の基板上の不要レジスト露光装置
によれば、アパーチャ部材は、アパーチャ部材保持部材
によって基板を基準とする特定の高さに保持されてお
り、レンズユニットは、アパーチャ部材保持部材に着脱
自在に設けられているため、投影レンズを新たなものと
交換する際には、レンズユニットをアパーチャ部材保持
部材から取り外すだけでよく、また、導光ファイバ接続
部材は、アパーチャ部材保持部材に着脱自在に設けられ
ているため、導光ファイバを新たなものと交換する際に
は、導光ファイバ接続部材をアパーチャ部材保持部材か
ら取り外すだけでよい。特に、階段状露光法により不要
レジストを露光する場合においては、投影レンズまたは
導光ファイバを交換するたびに、移動手段を制御するた
めのレジストの露光すべき部分の情報を修正することが
不要となる。従って、投影レンズおよび導光ファイバの
交換作業を短時間で容易に行なうことができる。
【0059】また、アパーチャ部材として、ガラス板の
表面上における遮光部の領域に金属薄膜が形成されてな
るもの、或いは、透光部を形成する光透過用開口を有す
る金属薄板よりなるものを用いることができ、これによ
り、非照射領域との境界における光の照度の変化がシャ
ープな光照射領域を形成することができる。従って、基
板のパターン形成領域の外縁に対して十分にシャープに
露光することができる。
【0060】更に、照射ヘッドのアパーチャ部材保持部
材に、アパーチャ部材が基板を基準とする特定の高さの
レベルに保たれた状態で回動されることにより、当該ア
パーチャ部材の姿勢を調整するアパーチャ部材姿勢調整
機構を設ける構成によれば、当該露光装置を製造する際
に、照射ヘッドの分解および組立を繰り返すことなし
に、容易にアパーチャ部材の姿勢調整を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板上の不要レジスト露光装置の一例
における光照射手段の構成の概略を示す説明図である。
【図2】本発明の基板上の不要レジスト露光装置に用い
られる照射ヘッドの一例における構成を示す説明用断面
図である。
【図3】アパーチャ部材の構成を示す説明用断面図であ
る。
【図4】円環状露光法により不要レジストを露光する場
合に用いられる移動手段の一例を示す説明図である。
【図5】円環状露光法により不要レジストを露光する場
合に用いられるアパーチャ部材の透光部および遮光部の
形状を示す説明図である。
【図6】図1に示す不要レジスト露光装置によってウエ
ハの周辺部に照射された光照射領域の形状を示す説明図
である。
【図7】ウエハの周辺部の一部分を露光する場合に用い
られるアパーチャ部材の透光部および遮光部の形状を示
す説明図である。
【図8】本発明の基板上の不要レジスト露光装置に用い
られる照射ヘッドの他の例における構成を分解して示す
説明用斜視図である。
【図9】アパーチャ部材姿勢調整機構の一例における構
成を示す説明用平面図である。
【図10】階段状露光法により不要レジストを露光する
ための移動手段を具えた不要レジスト露光装置の一例を
示す説明図である。
【図11】(イ)は光照射領域の形状を示す説明図であ
り、(ロ)は導光ファイバの光出射端における光学繊維
束の端面の形状を示す説明図である。
【図12】階段状露光法により不要レジストを露光する
場合に用いられるアパーチャ部材の透光部および遮光部
の形状を示す説明図である。
【図13】アパーチャ部材姿勢調整機構の他の例におけ
る構成を示す説明用平面図である。
【図14】従来のウエハ上の不要レジスト露光装置によ
り、ウエハの周辺部を露光する状態を示す説明図であ
る。
【図15】アパーチャ部材の姿勢が調整されずに、ウエ
ハの周辺部を露光する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ウエハ 2 パターン形成領域 2a 外縁 3 周辺部 4 導光ファイバ 5 出射部 10 灯体 11 光源 12 楕円集光鏡 13 平面反射鏡 14 シャッタ 15 フィルタ 16 保持部材 17 ボルト 20 導光ファイバ 21 光学繊維束 22 光入射端 23 光出射端 24 可撓管 25 取り付け部材 26 導光ファイバ接続部材 27 ビス 30 照射ヘッド 31 アパーチャ部材保持部材 32 導光ファイバ固定部材 33 レンズユニット 34 段部 35 鍔部 36 ボルト 37 鏡筒 38 投影レンズ 40 アパーチャ部材 41 ガラス板 42 金属薄膜 43 光透過用開口 45 ウエハ回転機構 46 処理台 47 モータ 48 位置制御機構 50 ウエハ回転機構 51 処理台 52 メガトルクモータ 60 ヘッド移動機構 61 Xテーブル 62 モータ 63 Yテーブル 64 モータ 65 支持アーム 66 ウエハアライメント機構 70 アパーチャ部材姿勢調整機構 71 支持板 72 光通過用貫通孔 73 段部 74 切欠部 75 調整ネジ 76 板バネ 77 圧縮バネ 78 プランジャ K 投影像 L,L1 光照射領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−31730(JP,A) 特開 平8−102439(JP,A) 特開 平8−321463(JP,A) 特開 平8−162386(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の周辺部における不要レジストを
    除去するための不要レジスト露光装置であって、 光源と、 複数の光学繊維が束ねられてなる光学繊維束を有し、そ
    の一端部における光入射端から他端部における光出射端
    まで前記光源からの光を導光する導光ファイバと、 この導光ファイバの他端部に設けられた、当該導光ファ
    イバの光出射端からの光を露光対象である基板に向かっ
    て照射する照射ヘッドとを具えてなり、 前記照射ヘッドは、前記導光ファイバの光出射端からの
    光を整形するための遮光部および透光部を有し、その一
    面における透光部が前記導光ファイバの光出射端におけ
    る前記光学繊維束の端面に対向するよう配置されたアパ
    ーチャ部材と、 このアパーチャ部材を保持するためのアパーチャ部材保
    持部材と、 このアパーチャ部材保持部材に着脱自在に設けられた、
    前記導光ファイバの光出射端からの光を前記アパーチャ
    部材に導くよう、当該導光ファイバの他端部を当該アパ
    ーチャ部材保持部材に接続する導光ファイバ接続部材
    と、 前記アパーチャ部材保持部材に着脱自在に設けられた、
    前記アパーチャ部材の光出射面が焦点位置となるよう配
    置された投影レンズを有するレンズユニットとを具えて
    なり、 前記アパーチャ部材は、ガラス板と、このガラス板の表
    面上における遮光部の領域に形成された金属薄膜とより
    なり、 当該アパーチャ部材は、前記アパーチャ部材保持部材に
    より前記基板を基準とする特定の高さのレベルに保持さ
    れることを特徴とする基板上の不要レジスト露光装置。
  2. 【請求項2】 基板上の周辺部における不要レジストを
    除去するための不要レジスト露光装置であって、 光源と、 複数の光学繊維が束ねられてなる光学繊維束を有し、そ
    の一端部における光入射端から他端部における光出射端
    まで前記光源からの光を導光する導光ファイバと、 この導光ファイバの他端部に設けられた、当該導光ファ
    イバの光出射端からの光を露光対象である基板に向かっ
    て照射する照射ヘッドとを具えてなり、 前記照射ヘッドは、前記導光ファイバの光出射端からの
    光を整形するための遮光部および透光部を有し、その一
    面における透光部が前記導光ファイバの光出射端におけ
    る前記光学繊維束の端面に対向するよう配置されたアパ
    ーチャ部材と、 このアパーチャ部材を保持するためのアパーチャ部材保
    持部材と、 このアパーチャ部材保持部材に着脱自在に設けられた、
    前記導光ファイバの光出射端からの光を前記アパーチャ
    部材に導くよう、当該導光ファイバの他端部を当該アパ
    ーチャ部材保持部材に接続する導光ファイバ接続部材
    と、 前記アパーチャ部材保持部材に着脱自在に設けられた、
    前記アパーチャ部材の光出射面が焦点位置となるよう配
    置された投影レンズを有するレンズユニットとを具えて
    なり、 前記アパーチャ部材は、透光部を形成する光透過用開口
    を有する金属薄板よりなり、 当該アパーチャ部材は、前記アパーチャ部材保持部材に
    より前記基板を基準とする特定の高さのレベルに保持さ
    れることを特徴とする基板上の不要レジスト露光装置。
  3. 【請求項3】 照射ヘッドには、アパーチャ部材が基板
    を基準とする特定の高さのレベルに保たれた状態で回動
    されることにより、当該アパーチャ部材の姿勢を調整す
    るアパーチャ部材姿勢調整機構が設けられていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板上の不
    要レジスト露光装置。
  4. 【請求項4】 アパーチャ部材保持部材を介してアパー
    チャ部材が基板を基準とする特定の高さのレベルに保た
    れた状態で変位することとなるよう、照射ヘッドと前記
    基板とを相対的に移動させる移動手段が設けられ、 この移動手段によって、前記照射ヘッドからの光によっ
    て形成される光照射領域が、回転処理台上に配置された
    前記基板における円弧状の外縁を有するパターン形成領
    域の当該外縁に沿って走査され、 前記光照射領域は前記基板におけるパターン形成領域の
    外縁の接線と平行な一辺を有する矩形状であり、 少なくとも前記一辺が前記アパーチャ部材によって整形
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか一に記載の基板上の不要レジスト露光装置。
  5. 【請求項5】 アパーチャ部材保持部材を介してアパー
    チャ部材が基板を基準とする特定の高さのレベルに保た
    れた状態で変位することとなるよう、照射ヘッドを一方
    向およびこれと垂直な他方向に移動させる移動手段が設
    けられ、 この移動手段によって、前記照射ヘッドからの光によっ
    て形成される光照射領域が基板上において前記一方向お
    よび前記他方向に走査され、 前記光照射領域が前記一方向に対して実質上45度の斜
    め方向に伸び、当該光照射領域の少なくとも一端側の輪
    郭が、前記一方向に伸びる一辺と前記他方向に伸びる他
    の一辺とによる直角な頂部を有する形状であり、 少なくとも前記一辺および他の一辺が、アパーチャ部材
    によって整形されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれか一に記載の基板上の不要レジスト露
    光装置。
  6. 【請求項6】 基板を一方向およびこれと垂直な他方向
    に移動させる移動手段が設けられ、 この移動手段によって、照射ヘッドからの光によって形
    成される光照射領域が基板上において前記一方向および
    前記他方向に走査され、 前記光照射領域が前記一方向に対して実質上45度の斜
    め方向に伸び、当該光照射領域の少なくとも一端側の輪
    郭が、前記一方向に伸びる一辺と前記他方向に伸びる他
    の一辺とによる直角な頂部を有する形状であり、 少なくとも前記一辺および他の一辺が、アパーチャ部材
    によって整形されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれか一に記載の基板上の不要レジスト露
    光装置。
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