JP3312576B2 - 露光装置およびレジスト露光装置 - Google Patents

露光装置およびレジスト露光装置

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JP3312576B2
JP3312576B2 JP07556597A JP7556597A JP3312576B2 JP 3312576 B2 JP3312576 B2 JP 3312576B2 JP 07556597 A JP07556597 A JP 07556597A JP 7556597 A JP7556597 A JP 7556597A JP 3312576 B2 JP3312576 B2 JP 3312576B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】近年、より微細な形状の回路
パターンを形成するために、露光工程において従来より
波長の短いDeep UV領域(波長200〜300n
m)の光を露光光として使用するようになってきた。そ
れに伴い、レジストも感光波長が上記Deep UV領
域のものが使用されるようになってきている。本発明
は、上記した従来より波長の短いDeep UV領域
(波長200〜300nm)の光を露光光として使用す
ることができる露光装置およびレジスト露光装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ウエハ等の露光は、光照射装置からの光
をファイバで導光してウエハ上に照射することにより行
われる。例えば、基板(ウエハ)の不要レジスト除去
は、光照射装置からの光をファイバで導光して基板上に
照射してレジストを露光し、現像工程で除去することに
より行う。上記不要レジストの除去において、基板がウ
エハの場合、図12(a)に示すようにウエハの周辺部
の一部を円環状に一定の幅で露光する場合と、図12
(b)に示すように、ウエハ上のパターン形成領域以外
のレジストを階段状に露光する場合とがある。
【0003】円環状露光方法としては、例えば特開平2
−114628号公報に記載されている方法が知られて
いる。また、階段状露光方法としては、例えば特開平8
−102439号公報に記載されるように、直角な頂部
を持ち斜め45°に配列された光ファイバ束を用い、該
光ファイバ束から出射する光をウエハ上に照射し、不要
レジストを露光するものが知られている。図13は上記
階段状露光における光照射領域を示す図であり、同図に
示すような光照射領域を持つ光フアイバ束を用いること
により、露光量の均一化を図ることができる。
【0004】図14は、従来のUV領域(波長300〜
400nm)の光を露光光として用いたレジスト露光装
置の光学系の構成を示す図である。同図に示すように、
紫外線ランプ2が放出する光を楕円集光鏡1で集光し、
平面反射鏡3で反射した光を光ファイバ4に入射し、ウ
エハWの周辺部まで導光する。そして、光ファイバ4か
ら放出された光を投影レンズ5に入射し、投影レンズ5
によりウエハステージ6上に載置されたウエハWの表面
に結像させる。
【0005】ここで、図14に示す従来の露光装置の光
学系において、投影光学系を用いる理由は、露光部分と
非露光部分の境界における現像後のレジストがテーパ状
に残存するのを防止するためである。すなわち、図15
(a)に示すように光照射領域の境界部における照度の
変化がシャープでないと、現像後にレジストがテーパ状
に残存し、テーパ裾野におけるレジスト膜厚が薄い部分
のレジストが剥がれやすくなる。そこで、投影光学系を
用い図15(b)に示すように光照射領域の境界部にお
ける照度変化をシャープにして、現像後のレジストがテ
ーパ状に残存するのを防止する。
【0006】しかしながら、光ファイバ4の出射端を投
影レンズ5の結像位置に配置し、光ファイバ4の出射光
を直接投影レンズ5に入射させ、投影レンズ5により光
ファイバ4から放出される光を結像させた場合には、光
ファイバ4のファイバ束を構成するファイバの素線(各
光学繊維)の輪郭がウエハW上に結像する。このため、
光照射領域の照度分布が不均一となり、現像後、場合に
よっては不要レジストが残留してしまう。そこで、上記
素線の輪郭が結像して、現像後に不要レジストが残留し
ないようにファイバの光出射端面を投影レンズの結像位
置からずらして像をぼやけさせ、光照射領域の照度分布
を均一化する方法が採られる場合がある。しかしなが
ら、この場合には、光照射領域と非照射領域との境界部
における照度の変化がシャープにならなくなる。
【0007】そこで、本出願人は、先にマスクを使用し
て光ファイバ4から放出される光を整形する技術を提案
した(例えば特願平8−165593号参照)。すなわ
ち、図16(a)に示すように、遮光部分と透過部分か
らなるパターンを持つマスクMを投影レンズ5の結像位
置に配置して、光ファイバ4から放出される光を整形す
る。例えば、光ファイバ4の出射端が図13に示したよ
うに直角な頂部を持ち斜め45度に配列した形状の場合
には、図16(b)に示すように、マスクMの遮光部分
をL字形パターンとしたものを用いて、上記直角な頂部
を整形する。上記のようなマスクMを投影レンズ5の結
像位置に配置すれば、マスクMのL字形パターンがウエ
ハW上に結像するので、光照射領域の頂部は直角に整形
され、しかも直交する2辺の照度の変化がシャープにな
る。したがって、この整形された頂部がウエハW上の回
路パターン形成領域に沿うように不要レジストを階段状
に露光すれば、現像後の露光部と非露光部との境界部は
テーパ状にならない。なお、整形された頂部以外の光照
射領域は、照度分布が均一であればよい。
【0008】ところで、上記した光学系は屈折光学系で
あるため、投影レンズ5において波長により屈折率が異
なり色収差が生ずる。すなわち、図17に示すように、
投影レンズにより倍率色収差や軸上色収差が生ずる。上
記のような色収差を、ある所定の波長領域において補正
するには、波長に対する屈折率の変化の度合(分散)が
それぞれ異なる複数のレンズを組み合わせる方法が採ら
れる。例えば、図18に示すように波長に応じて屈折率
が異なるクラウン系統のガラス材質からなるレンズと、
フリント系統のガラス材質からなるレンズを組み合わせ
所定の波長領域における色収差を補正する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来に
おいては、屈折光学系を用いて露光装置を構成していた
が、Deep UV領域(波長200〜300nm)の
光を露光光として使用する場合には、次のような問題が
生ずる。 (1)屈折光学系を用いた場合の問題点。 (a) Deep UV領域の光を透過する材質である石英
やホタル石は、いずれもクラウン系統に属し、同様の分
散特性を有しており、クラウン系統のレンズの組み合わ
せてだけではDeep UV領域の光の色収差の補正は
できない。このため、波長がDeep UV領域にある
光を投影する光学系としては、図14に示した光学系を
使用することはできない。
【0010】(b) 光源として単色性のよいレーザ光を放
出するレーザ光源を使用すれば、当然ながら屈折光学系
であっても色収差の問題は発生しない。しかしながら、
波長がDeep UV領域にあるレーザ光を放出するレ
ーザ光源(例えば、希ガスハライドエキシマレーザ装
置、Deep UV領域への波長変換機構を有する固体
レーザ装置)は従来使用の光源(例えば、水銀ランプ)
と比較して高価であるという問題がある。
【0011】(2)反射光学系を用いた場合の問題点。 単色でない従来のDeep UV領域の光を放出する光
源を使用して、かつ上記した色収差の問題を解消するた
め、投影光学系として反射光学系を用いる方法も考えら
れる。すなわち、反射光学系は結像作用を主として反射
ミラーに依存しているため、色収差の発生を少なくする
ことが可能である。しかしながら、反射光学系において
は非点収差によりマスクMの投影像がぼけるといった問
題が発生する(非点収差については、例えば、久保田広
外2名編、(株)朝倉書店発行「光学技術ハンドブック
増補版」、P57頁〜P63頁;久保田広著、(株)
岩波書店発行「光学」、P102頁〜P108頁;松居
吉哉著、啓学出版(株)発行、「結像光学入門」P75
頁〜P76頁等を参照されたい)。
【0012】反射光学系としては、一般に反射鏡とレ
ンズから構成される反射光学系、および、曲率の異な
る2枚の反射鏡から構成される反射光学系が知られてい
る。図19は上記の反射鏡とレンズから構成される反
射光学系により不要レジスト露光装置を実現した場合の
構成を示す図である。上記の反射光学系を使用して露
光装置を実現する場合、図19に示すような構成とな
る。すなわち、前記図14に示した投影レンズ5を用い
た投影光学系に換えレンズ11と反射光学素子12から
構成される投影光学系を用いる。
【0013】そして、光をシャッタShを介して光ファ
イバ4に入射し、光ファイバ4から出射される光をマス
クM→レンズ11→反射光学素子12→レンズ11を介
してウエハWの表面に照射する。そして、ウエハWが載
置されたウエハステージ6を回転もしくはXYステージ
7をXY方向(Xは例えば同図の左右方向、Yは同図の
紙面に垂直な方向)に移動させてウエハWの露光区域を
露光する。なお、同図は反射光学系が非点収差を持たな
い理想的な光学系であるとしたときに、マスクMの像が
ウエハW表面上に結像するようにマスクMおよびウエハ
Wを配置した場合の構成を示している。
【0014】上記反射光学系を使用した露光装置におい
ては、前記した非点収差により次のような問題が発生す
る。図20は図19に示した装置において非点収差があ
る反射光学系を用いた場合のマスクMの画像の結像位置
を説明する図である。なお、以下の説明では、マスクを
配置した側(図19,図20の側)を物体側空間とい
い、マスク像が結像する側(図19,図20の,,
側)を像側空間という。また、光軸を中心とした円の
円周方向をサジタル方向といい、光軸を中心とした放射
方向をタンジェンシャル方向という。さらに、物体側に
配置したマスクの像面がサジタル方向に結像する面をサ
ジタル像面、タンジェンシャル方向に結像する面をタン
ジェンシャル像面という。なお、「サジタル」は「球欠
的」、「タンジェンシャル」は「メリジオナル」または
「子午的」という場合もある。上記サジタル像面、タン
ジェンシャル像面の詳しい説明については前記した文献
等を参照されたい。
【0015】図19に示すように、マスクMをの位置
に配置したとき、前記した非点収差のためマスクMの像
が図20のに示すようにサジタル方向、タンジ
ェンシャル方向の両方向とも結像する場所はない。ま
た、図20に示すようににあるマスクMのサジタル像
面上の画像はタンジェンシャル方向の直線のみ結像す
る。さらに、にあるマスクMのタンジェンシャル像面
上の画像はサジタル方向の直線のみ結像する。
【0016】すなわち、図19に示した構成の露光装置
においては非点収差によりマスクMの像をウエハW上に
結像させることができない。このため、照射領域の境界
部における光の立ち上がりがシャープにならず、現像後
のレジストがテーパ状に残存するといった問題が生じ
た。なお、上記説明では、前記したの反射鏡とレンズ
から構成される反射光学系について説明したが、前記し
たの曲率の異なる2枚の反射鏡から構成される反射光
学系を用いた場合にも同様な問題が生ずる。本発明は上
記した事情に鑑みなされたものであって、その目的とす
るところは、Deep UV領域の光を露光光として使
用しても、マスク像をウエハ上に結像させることがで
き、非点収差により現像後のレジストがテーパ状に残存
することがない露光装置およびレジスト露光装置を提供
することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】図21は非点収差を持つ
反射光学系におけるサジタル像面、タンジェンシャル像
面の一例を示す図であり、同図は、物体側空間の物体面
上にマスクを配置した場合におけるサジタル像面、タン
ジェンシャル像面の一例を示している。上記図21にお
いて、物体側空間の物体面上に前記図20に示したL字
形パターンのマスクMを配置すると、前記したように、
像側空間のサジタル像面上では、光軸(Z軸)を中心と
した放射方向(タンジェンシャル方向)の直線がクリア
に結像し、タンジェンシャル像面上では、光軸(Z軸)
を中心とする円の円周方向(サジタル方向)の直線がク
リアに結像する。
【0018】一方、上記図21に示した像面と共役関係
にある物体側空間のサジタル共役面とタンジェンシャル
共役面は図22に示すようになり、上記サジタル共役面
に沿って、前記図20に示したL字形パターンのマスク
Mを配置すると、像側空間の像面上においては、光軸
(Z軸)を中心とした円の放射方向(タンジェンシャル
方向)の直線がクリアに結像する。また、上記タンジェ
ンシャル共役面に沿って、マスクMを配置すると、像側
空間の像面上においては、光軸(Z軸)を中心とする円
の円周方向(サジタル方向)の直線がクリアに結像す
る。すなわち、上記サジタル共役面上に、マスクMの遮
光部のタンジェンシャル方向の直線部分を配置し、ま
た、上記タンジェンシャル共役面上に、マスクMの遮光
部のサジタル方向の直線部分(以下、直線部分をエッジ
という)を配置し、像面上にウエハWの光照射面を配置
することにより、マスクのエッジの投影像をウエハW上
にクリアに結像させることができる。
【0019】しかしながら、サジタル像面とタンジェン
シャル像面(サジタル共役面とタンジェンシャル共役
面)は、例えば図21、図22に示すように、点Pまた
は光軸上で交差させることができるが、それ以外のとこ
ろでは一致しない。このため、図22のAの部分にマス
クMを配置する場合には、例えばマスクMを2枚用意
し、一方のマスクにタンジェンシャル方向のエッジを持
つ遮光部を設け、他方のマスクに、サジタル方向のエッ
ジを持つ遮光部を設け、上記一方のマスクをサジタル共
役面上に配置し、他方のマスクをタンジェンシャル共役
面上に配置する必要がある。
【0020】一方、図22のBの部分にマスクMを配置
すれば、マスクとしてL字形パターンのマスクを使用す
ることができる。すなわち、マスクMのサジタル方向の
直線部分を上記サジタル共役面とタンジェンシャル共役
面が交差する点Pに配置し、マスクMのタンジェンシャ
ル方向の直線部をサジタル共役面に沿って傾けて配置す
ればよい。ここで、サジタル像面とタンジェンシャル像
面の位置は物体側空間に配置したマスクの位置に応じて
変化し、例えば図23に示すように、物体空間側のマス
クを配置する位置をからへ変えることにより、それ
に応じてサジタル像面、タンジェンシャル像面の位置は
同図のからへ変化する。したがって、マスクMとウ
エハWを必ずしも同一平面上に配置する必要はなく、マ
スクMとウエハWの光軸(Z軸)方向の相対位置は必要
に応じて適宜選定することが可能である。
【0021】また、サジタル像面とタンジェンシャル像
面の形状は反射光学系の光学設計値を変えることにより
変化し、例えば、図24の実線で示したサジタル像面と
タンジェンシャル像面(同図の)は同図の点線(同図
の)に示すように変化し、これに伴い、サジタル共役
面、およびタンジェンシャル共役面の形状も変化する。
すなわち、上記光学設計値を適当に選定することによ
り、光軸から上記点Pまでの距離を変えることができる
ので、光軸からマスク、ウエハまでの距離が与えられて
いる場合であっても、図22に示したAの部分もしくは
Bの部分にマスクMを配置することができる。さらに、
反射光学形の光学設計値を適当に選定することにより、
図25に示すようにサジタル像面の一部を光軸に対し垂
直にすることができる。
【0022】したがって、サジタル像面の一部が光軸に
対して垂直になるように光学設計値を設定し、マスクの
タンジェンシャル方向の直線部分を光軸(Z軸)に垂直
に配置するとともに、マスクMのサジタル方向のエッジ
をサジタル共役面とタンジェンシャル共役面が交差する
点Pに配置すれば、L字形パターンの遮光部を持つマス
クを光軸に対して傾けることなく、その投影像を光照射
面を光軸に垂直に配置したウエハW上に結像させること
ができる。
【0023】本発明は上記点に着目してなされたもので
あって、前記課題を本発明は次のようにして解決する。 (1)波長が200〜300nmの領域の光を含む光を
放出する光照射手段と、上記光照射手段から放出される
光をウエハ上に照射するため、上記光照射手段とウエハ
間に設けられた曲面反射光学素子を含む投影光学系を備
え、該ウエハに上記光照射手段から放出される光を照射
して該ウエハを露光する露光装置において、上記投影光
学系の像側空間にウエハを配置し、また、 上記投影光
学系の物体側空間に、直交する直線状のエッジを持つ遮
光部を備えた1枚のマスクを次のように、配置したもの
である。 (a) 一方のエッジの方向を上記投影光学系のタンジェン
シャル方向に一致させる。 (b) 上記他方のエッジの方向を上記投影光学系のサジタ
ル方向に一致させる。上記一方のエッジのサジタル像
と, 上記他方のエッジのタンジェンシャル像が, ウエハ
の光照射面上に結像するように、タンジェンシャル共役
面とサジタル共役面とが一致する領域内に、上記直交す
る直線状のエッジを配置する。
【0024】()上記(1)に記載される露光装置
に、上記光照射手段による光照射面がウエハ上において
走査されるように、ウエハを移動させる移動手段を付加
し、上記移動手段により上記ウエハを移動させて、ウエ
ハ上のレジストを階段状に露光する。
【0025】()上記(1)に記載される露光装置
に、上記光照射手段による光照射面がウエハ上において
走査されるように、ウエハを移動させる移動手段を付加
し、上記移動手段により上記ウエハを移動させて、ウエ
ハ周辺部の特定区域のみを部分的に露光する。
【0026】本発明の請求項1〜の発明においては、
上記(1)〜(3)のように構成したので、Deep
UV領域(波長200〜300nm)の光を使用して、
マスクの直線状遮光部のエッジをウエハ上にシャープに
結像させることができる。このため、ウエハを階段上に
露光したり、あるいは、ウエハ周縁の一部を円環状に露
光するに際し、ウエハWの表面上における露光領域と非
露光領域との境界部での照度変化をシャープにすること
ができ、現像後のレジストの露光部と非露光部との境界
部がテーパ状になるのを防ぐことができる。したがっ
て、テーパ裾野におけるレジスト膜厚が薄い部分のレジ
ストが剥がれやすくなるといった問題を解消することが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。 (1)本発明の前提となる露光装置の構成図1は本発明
前提となる露光装置の構成を示す図であり、この例は
前記した反射鏡とレンズによる反射光学系を用いた露光
装置の構成を示している。図1(a)において、前記図
19に示したもの同一のものには同一の符号が付されて
おり、この例は、前記図22のA部分にマスクMを配置
した場合を示している。すなわち、前記図19に示した
ものにおいて、マスクMの遮光部を分離し、図1(a)
に示すように、それぞれの遮光部S1,S2のエッジe
1,e2をそれぞれ前記したウエハ光照射面の共役面で
あるサジタル共役面、および、タンジェンシャル共役面
に配置し、該サジタル共役面、タンジェンシャル共役面
に配置した遮光部のエッジ像が結像する位置にウエハW
の光照射面を配置したものである。
【0028】このため、マスクMの遮光部を、図1
(b)(c)(d)に示すように光軸(Z軸)を中心と
した放射方向を向くエッジe1を持つ遮光部S1と、光
軸を中心とした円の円周方向を向くエッジe2を持つ遮
光部S2の2つに分離し、図1(a)に示すようにマス
クMの遮光部S1のエッジe1のサジタル像が、ウエハ
Wの光照射面上結像するように、遮光部S1を配置し、
また、遮光部S2のエッジe2のタンジェンシャル像が
ウエハWの光照射面上に結像するように遮光部S2を配
置する。なお、図1(b)(c)はマスクを直線状の遮
光部を持つ2枚のガラス板等から構成し、上記遮光部の
エッジe1,e2を互いに直交させて配置した場合を示
し、(d)は一枚のガラス板の両面に直交する遮光部の
エッジe1,e2を形成した場合を示している。上記の
ようにマスクMの遮光部S1,S2を配置することによ
り、遮光部S1,S2のエッジe1,e2の投影像はウ
エハWの光照射面上にクリアに結像する。
【0029】図2は上記構成のマスクを用いた場合にお
けるウエハW上の投影像を示す図である。なお、同図で
は理解を容易にするため、遮光部S1と遮光部S2の距
離を実際より離して示している。物体側空間のサジタル
共役面に遮光部を配置したとき、図2に示すように遮光
部S1のエッジe1を、光軸を中心とした放射方向(タ
ンジェンシャル方向)を向くようにサジタル共役面に沿
って配置することにより、エッジe1の投影像は、ウエ
ハW上にクリアに結像する。
【0030】また、タンジェンシャル共役面に遮光部を
配置したとき、同図に示すように遮光部S2のエッジe
2を、光軸を中心とする円の円周方向(サジタル方向)
を向くようにタンジェンシャル共役面に沿って配置する
ことにより、エッジe2の投影像は、ウエハW上にクリ
アに結像する。なお、遮光部S2は、そのエッジe2が
タンジェンシャル共役面上にあり、光軸を中心とした円
の円周方向を向いていればよいので、図1(b)のよう
に遮光部S2全体がタンジェンシャル共役面に沿って傾
いていても、あるいは図(c)(d)に示すように遮光
部S1と平行に配置されていてもよい。
【0031】以上のように、分離した2つの遮光部S
1,S2を持つマスクMを用い、それらのエッジe1,
e2をそれぞれサジタル共役面、タンジェンシャル共役
面に沿って配置することにより、エッジ2本が直交する
L字形のパターンがウエハW上にシャープに結像する。
したがって、波長がDeep UV領域にある光を用い
て、ウエハWの表面上における光照射領域の直交する2
辺の光照射領域と非光照射領域との境界部での照度変化
をシャープにすることができ、現像後の露光部と非露光
部との境界部はテーパ状にならない。
【0032】図1に示した露光装置を用い、ウエハWを
前記図12(b)に示すように階段状に露光するには、
前記図13に示したように直角な頂部を持ち斜め45度
に配列した形状のファイバ束から構成される光ファイバ
4から出射される光を前記図1(b)(c)(d)に示
したマスクMに照射し、マスクMの遮光部により前記図
16(b)に示したように上記直角な頂部を整形する。
そして、前記したように、マスクM→レンズ11→反射
光学素子12→レンズ11を介して、マスクMにより直
角な頂部が整形された光をウエハWの表面に照射し、ウ
エハWが載置されたウエハステージ6を回転もしくはX
Yステージ7をXY方向に移動させてウエハWの露光区
域を階段状に露光する。
【0033】また、図1に示した露光装置を用いて、図
12(a)に示したようにウエハWの周辺部の一部を円
環状に一定の幅で露光する場合には、図3(a)に示す
ように、エッジe1,e1’が平行に配置された遮光部
S1,S1’と、該エッジに直交するエッジe2を持つ
遮光部S2から構成されるマスクMを用い、遮光部S2
のエッジe2をサジタル方向に配置するとともに、タン
ジェンシャル共役面に配置し、また、上記平行に配置さ
れた遮光部S1,S1’のエッジe1,e1’をサジタ
ル共役面に配置する。ここで、上記エッジe1,e1’
をウエハW上にクリアに結像させるためには、エッジe
1,e1’をタンジェンシャル方向(光軸を中心とした
放射状方向)に向ける必要があり、上記した平行なエッ
ジe1,e1’を用いると、図3(b)に示すように遮
光部のエッジの方向をタンジェンシャル方向に一致させ
ることはできないが、そのずれは僅かなので、実用上問
題は生じない。
【0034】ウエハWの周辺部の一部を円環状に一定の
幅で露光するには、まず、シャッタShを閉じた状態
で、ウエハWを図3(b)の矢印方向に移動させ、ウエ
ハWの周辺部を光照射領域内に位置させる。ついで、上
記シャッタShを開く。これにより、光ファイバ4から
放出される光がマスクMにより矩形状に整形され、マス
クM→レンズ11→反射光学素子12→レンズ11を介
して、図3(b)に示すようにウエハWの表面に照射さ
れる。この状態でウエハWを所定角度回転させ、ウエハ
周辺部の一部を露光したのち、上記シャッタShを閉じ
る。次に、上記シャッタShを閉じた状態でウエハWを
所定角度回転させてウエハWの周辺部の次の露光領域を
光照射領域内に位置させたのち、上記シャッタShを開
き、ウエハWの周辺部の次の露光領域を露光する。以
下、同様な操作を繰り返してウエハWの周辺部の所定の
露光領域を順次露光する。
【0035】(2)実施例 図4は本発明の第1の実施例を示す図であり、本実施例
は反射光学系として、前記の曲率の異なる2枚の反射
鏡から構成される反射光学系を用いた場合の不要レジス
ト露光装置の構成を示している。同図において、前記図
1に示したものと同一のものには同一の符号が付されて
おり、本実施例は、反射光学系として、凹面反射光学素
子14と凸面反射光学素子13から構成される光学系を
用いている。また、前記図22のB部分にマスクMを配
置している。このため、マスクMとしては、直交する直
線状のエッジを持つ遮光部としてL字形パターンが記さ
れた1枚のマスクを使用することができる。
【0036】すなわち、本実施例においては、前記図2
2のB部分を使用しているので、図5に示すように非点
収差を生じない輪帯状の領域が形成され、この領域内
に、マスクMのサジタル方向のエッジe2を配置し、ま
た、マスクMのタンジェンシャル方向のエッジe1をサ
ジタル共役面に沿って配置することにより、ウエハW上
にマスク像をクリアに結像させることができる。なお、
前記したように上記サジタル像面、タンジェンシャル像
面の湾曲形状は反射光学素子13,14の曲率や両者間
の距離等のパラメータを変化させることにより調整する
ことが可能であり、上記輪帯状の領域の位置および領域
の幅をある程度変更することはできるが、サジタル共役
面とタンジェンシャル共役面の全面を一致させたり、上
記輪帯状の領域の幅を広げたりすることはできない。
【0037】上記輪帯状の領域における輪帯の幅は、必
要な解像力が15μmであるとき、NA(開口度)=
0.2で各々の反射光学素子13,14の曲率半径がR
1=93.8mm、R2=180mm、反射光学素子1
3,14間の距離が93.8mm、下側の反射光学素子
13の頂点部とウエハWの光照射面との距離が93.8
2mmのとき、約1.5mmとなる。
【0038】以上のような配置とすることにより、マス
クMの直交する2本のエッジe1,e2の投影像を、ウ
エハWの光照射面上にシャープに結像させることがで
き、光照射領域と非光照射領域との境界部での照度変化
をシャープにすることができる。このため、波長がDe
ep UV領域にある光を用いて、現像後の露光部と非
露光部との境界部がテーパ状にならない階段状露光を実
現することができる。なお、上記実施例では、マスクM
をサジタル共役面に沿うように傾けて配置しているが、
光照射側にあるマスクMと、投影側にあるマスクMの投
影像とは共役関係にあるので、マスクMを傾ける代わり
に、ウエハWをサジタル像面に沿って傾けても同様の効
果が得られる。
【0039】上記した実施例では、マスクM(もしくは
ウエハW)をサジタル共役面(ウエハWの場合はサジタ
ル像面)に沿うように傾けて配置しているため、マスク
Mの遮光部のタンジェンシャル方向のエッジを上記輪帯
状の領域の幅より長くしても、上記エッジの投影像をウ
エハWの光照射面上に結像させることができる。このた
め、図6に示すように遮光部分の大きなマスクMを使用
して、L字形パターンのマスクMで整形される光照射領
域の直交する2辺の長さを長くすることができる。した
がって、光照射面積を大きくすることができ、露光のス
ループットを大きくすることが可能である。
【0040】本実施例の露光装置により、ウエハWを階
段状に露光するには、前記第1の実施例で説明したよう
に、直角な頂部を持ち斜め45度に配列した形状のファ
イバ束から構成される光ファイバ4から出射される光を
L字形パターンの遮光部を持つマスクMに照射し、マス
クM→反射光学素子14→反射光学素子13→反射光学
素子14を介して、マスクMにより直角な頂部が整形さ
れた光をウエハWの表面に照射し、ウエハWが載置され
たウエハステージ6を回転もしくはXYステージ7をX
Y方向に移動させてウエハWの露光区域を階段状に露光
する。
【0041】また、本実施例の露光装置により、ウエハ
Wの周辺部の一部を円環状に一定の幅で露光する場合に
は、図7(a)に示すようにコ字状パターンのマスクM
を用い、マスクMのエッジe2をサジタル方向に配置す
るとともに、上記輪帯状の領域内に配置し、エッジe
1、e1’をサジタル共役面に沿って配置する。そし
て、楕円集光鏡1により集光された光をシャッタShを
介して光ファイバ4に入射し、光ファイバ4から放出さ
れる光を図7(b)に示すようにマスクMの遮光部のエ
ッジe1,e2,e2’により矩形状に整形し、第1の
実施例で説明したのと同様に、ウエハWの周辺部の所定
の露光領域を順次露光する。
【0042】ところで、上記説明では、マスクMをサジ
タル共役面に沿って傾けて配置する場合について説明し
たが、上記のように大きな光照射面積が要求されない場
合には、前記輪帯状の領域内に直交する2辺の投影像が
納まるようにしてもよい。上記直交する2辺の長さをこ
のように選定すれば、上記のようにマスクM(もしくは
ウエハW)をサジタル共役面に沿って傾けて配置する必
要はない。すなわち、図8に示すように、非点収差のな
い輪帯状の領域内にL字形パターンの遮光部分を持つマ
スクMで整形される直交する2辺が含まれるようにすれ
ば、直交する2辺の投影像はともにウエハWの光照射面
上で結像するので、マスクMをサジタル共役面に沿って
傾けることなく、ウエハW上の光照射領域と非光照射領
域との境界部での照度の変化シャープにすることができ
る。
【0043】(3)実施例 前記したように反射光学素子13,14の曲率や両者間
の距離といったパラメータを変化させると、サジタル像
面とその共役面およびタンジェンシャル像面とその共役
面の形状も変化する。したがって、上記パラメータを選
定することにより、前記図25に示したようにウエハの
光照射面およびそのサジタル共役面の一部を光軸(Z
軸)に対して垂直にすることができる。本実施例は上記
のようにサジタル共役面の一部を光軸(Z軸)に対して
垂直とし、光軸(Z軸)に垂直なサジタル共役面の領域
にマスクMを配置することにより、マスクMを傾けるこ
となく、マスクMの直交する2辺の投影像をウエハWの
光照射面上に結像させるようにしたものである。
【0044】図9は本実施例の構成を示す図であり、前
記図4に示したものと同一のものには同一の符号が付さ
れており、同図では、前記した紫外線ランプ2等から構
成される紫外線光源、光ファイバ4等は省略されてい
る。図9に示す構成において、例えば下記の値に反射光
学系のパラメータを選定することにより、ウエハの光照
射面およびそのサジタル共役面の一部を光軸(Z軸)に
対して垂直にすることができる。すなわち、NA(開口
度)=0.2で反射光学素子13,14の曲率半径をそ
れぞれ95.6mm、184.9mm、反射光学素子1
3,14間の距離89.24mmに選定し、さらに、反
射光学素子13の頂点部とウエハWの光照射面との距離
を95.71mmに選定する。
【0045】本実施例においては、上記のような反射光
学系を用い、図10に示すようにマスクMの遮光部のエ
ッジのうち、反射光学系の光軸を中心とする円の円周方
向を向いているエッジe2をサジタル共役面とタンジェ
ンシャル共役面が一致する領域(非点収差が生じない領
域)内に配置し、上記エッジe2に直交する他方のエッ
ジe1を光軸を中心とした放射方向に配置し、マスクM
を光軸(Z軸)に対して垂直に配置する。上記のように
構成することにより、マスクMのL字形パターンの直交
する2本のエッジが、ウエハWの光照射面上に結像す
る。
【0046】本実施例においては、上記のように構成し
ているので、マスクMを光軸(Z軸)に対して垂直に配
置して、光軸(Z軸)に対して光照射面が垂直に配置さ
れたウエハW上にマスクMの投影像をクリアに結像させ
ることができる。本実施例の露光装置により、ウエハW
を階段状に露光するには、前記第2の実施例で説明した
ように、直角な頂部を持ち斜め45度に配列した形状の
ファイバ束から構成される光ファイバ4から出射される
光を光軸に対して垂直に配置されたL字形パターンの遮
光部を持つマスクMに照射し、ウエハWが載置されたウ
エハステージ6を回転もしくはXYステージ7をXY方
向に移動させてウエハWの露光区域を階段状に露光す
る。
【0047】また、本実施例の露光装置により、ウエハ
Wの周辺部の一部を円環状に一定の幅で露光する場合に
は、光軸に対して垂直に配置された前記図7(a)に示
したコ字状パターンのマスクMを用い、マスクMのエッ
ジe2をサジタル方向に配置するとともに、前記輪帯状
の領域内に配置する。そして、光ファイバ4から放出さ
れる光を図7(b)に示すようにマスクMの遮光部のエ
ッジe1,e1’,e2により矩形状に整形し、第1の
実施例で説明したのと同様に、ウエハWの周辺部の所定
の露光領域を順次露光する。
【0048】なお、上記(1)〜(3)においては、ウ
エハWを階段状に露光する場合、およびウエハWの周辺
部の一部を円環状に露光にする場合について説明した
が、本発明を、ウエハWの全周を円環状に露光する場合
にも適用することができる。ウエハ周辺部の全周を円環
状に露光する場合には、図11に示すように遮光部が直
線状のマスクMを用い、該マスクMのエッジe1をタン
ジェンシャル共役面上に配置するか、あるいは、ウエハ
Wをタンジェンシャル像面に配置し、同図に示すように
照度の変化がシャープになるように整形された光照射領
域の一辺が、ウエハの円周方向を向くようにすればよ
い。
【0049】この場合の露光は、例えば、ウエハWの中
心とウエハステージ6の中心とを一致させ、ウエハステ
ージ6を回転させウエハWの円周部を露光し、また、オ
リエンテーションフラット部の露光については、オリエ
ンテーションフラット部の直線部とマスクMの遮光部の
エッジとを一致させ、オリエンテーションフラット部の
直線方向の向きにXYステージ7によりウエハステージ
6を直動させる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、以下の効果を得ることができる。光照射手段から放
出される光を曲面反射光学素子を含む投影光学系を介し
てウエハ上に照射して、ウエハ上の不要レジストを階段
状に露光するに際し、上記投影光学系の像側空間にウエ
ハを配置し、上記投影光学系の物体側空間に、直交する
直線状のエッジを持つ遮光部を備えた1枚のマスクを配
置し、一方のエッジの方向を上記投影光学系のタンジェ
ンシャル方向に一致させ、上記他方のエッジの方向を上
記投影光学系のサジタル方向に一致させ、上記一方のエ
ッジのサジタル像と、上記他方のエッジのタンジェンシ
ャル像がウエハの光照射面上に結像するように、タンジ
ェンシャル共役面とサジタル共役面とが一致する領域内
に、上記直交する直線状のエッジを配置したので、波長
が200〜300nmの領域の光を使用して、ウエハW
の表面上における上記エッジの光照射領域と非光照射領
域との直交する2辺の境界部での照度変化をシャープに
することができ、現像後のレジストがテーパ状に残存す
るのを防止することができる。このため、ウエハを階段
状に露光する場合、あるいはウエハの周辺部の一部を円
環状に露光する場合、現像後のレジストの露光部と非露
光部との境界部がテーパ状になるのを防ぐことができ、
テーパ裾野におけるレジスト膜厚が薄い部分のレジスト
が剥がれやすくなるといった問題を解消することができ
る。
【0051】また、L字形パターンの遮光部を持つマス
クを用いて、波長が200〜300nmの領域の光を使
用して、ウエハWの表面上における上記エッジの光照射
領域と非光照射領域との直交する2辺の境界部での照度
変化をシャープにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる露光装置の構成を示す図で
ある。
【図2】図1の装置におけるマスクの配置とウエハ上の
投影像を示す図である。
【図3】ウエハWの周辺部の一部を円環状に一定の幅で
露光する場合を説明する図である。
【図4】本発明の第の実施例の構成を示す図である。
【図5】第の実施例におけるマスクの配置とウエハ上
の投影像を示す図である。
【図6】マスクの一方のエッジをサジタル方向に傾けて
配置したときに使用できるマスクの大きさを示す図であ
る。
【図7】ウエハの周辺部の一部を円環状に露光する場合
を説明する図である。
【図8】非点収差のない輪帯状の領域内にマスクMで整
形される直交する2辺が含まれるように配置したときの
状態を示す図である。
【図9】本発明の第の実施例の構成を示す図である。
【図10】第の実施例におけるマスクの配置とウエハ
上の投影像を示す図である。
【図11】ウエハの全周を円環状に露光する場合を説明
する図である。
【図12】ウエハを階段状に露光した場合、ウエハの周
辺部の一部を円環状に露光した場合を示す図である。
【図13】階段状露光における光照射領域を示す図であ
る。
【図14】従来の不要レジスト露光装置の光学系の構成
を示す図である。
【図15】光照射領域の境界部における照度の変化と現
像後のレジストを示す図である。
【図16】光ファイバから放出される光をマスクにより
整形する場合を示す図である。
【図17】投影レンズによる色収差を説明する図であ
る。
【図18】色収差の補正を説明する図である。
【図19】反射鏡とレンズから構成される反射光学系に
より露光装置を実現した場合の構成を示す図である。
【図20】非点収差がある反射光学系を用いた場合のマ
スクの投影像の結像位置を説明する図である。
【図21】反射光学系におけるある物体面に対するサジ
タル像面、タンジェンシャル像面の一例を示す図であ
る。
【図22】反射光学系におけるある像面に対するサジタ
ル共役面、タンジェンシャル共役面の一例を示す図であ
る。
【図23】物体面の位置を変えると、物体面に対する像
面の相対位置が変化することを説明する図である。
【図24】物体面の位置を変えないで反射光学系の光学
設計値を変えることにより、像面の形状が変化する場合
を説明する図である。
【図25】マスクとサジタル像面とが略平行になる場合
を説明する図である。
【符号の説明】
1 楕円集光鏡 2 紫外線ランプ 3 平面反射鏡 4 光ファイバ 5 投影レンズ 6 ウエハステージ 11 レンズ 12 凹面反射光学素子 13 凸面反射光学素子 14 凹面反射光学素子 M,M1,M2 マスク W ウエハ Sh シャッタ S1,S2 遮光部 e1,e1’,e2 エッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−216528(JP,A) 特開 平4−225212(JP,A) 特開 平8−102439(JP,A) 特開 平2−114628(JP,A) 特開 平8−148420(JP,A) 特開 平6−283418(JP,A) 特開 平5−259069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 521

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が200〜300nmの領域の光を
    含む光を放出する光照射手段と、 上記光照射手段から放出される光をウエハ上に照射する
    ため、上記光照射手段とウエハ間に設けられた曲面反射
    光学素子を含む投影光学系を備え、該ウエハに上記光照
    射手段から放出される光を照射して該ウエハを露光する
    露光装置であって、 上記投影光学系の像側空間にウエハを配置し、 上記投影光学系の物体側空間に、直交する直線状のエッ
    ジを持つ遮光部を備えた1枚のマスクを配置し、 一方のエッジの方向を上記投影光学系のタンジェンシャ
    ル方向に一致させ、上記他方のエッジの方向を上記投影
    光学系のサジタル方向に一致させ、上記一方のエッジの
    サジタル像と、上記他方のエッジのタンジェンシャル像
    がウエハの光照射面上に結像するように、タンジェンシ
    ャル共役面とサジタル共役面とが一致する領域内に、
    記直交する直線状のエッジを配置したことを特徴とする
    露光装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項に記載される露光装置に、
    上記光照射手段による光照射領域がウエハ上において走
    査されるように、ウエハを移動させる移動手段を付加
    し、 上記移動手段により上記ウエハを移動させて、ウエハ上
    のレジストを階段状に露光することを特徴とするレジス
    ト露光装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項に記載される露光装置に、
    上記光照射手段による光照射領域がウエハ上において走
    査されるように、ウエハを移動させる移動手段を付加
    し、 上記移動手段により上記ウエハを移動させて、ウエハ周
    辺部の特定区域のみを部分的に露光することを特徴とす
    るレジスト露光装置。
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