JP3223547U - 農産物貯蔵装置 - Google Patents

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【課題】フレーム構造からなる多段ラックに照明体を取り付け、多段ラックに貯蔵する農産物に照射して農産物の腐敗を抑制する農産物貯蔵装置を提供する。【解決手段】フレーム構造からなる多段ラック10に照明体20を取り付け、多段ラックのコンテナ挿入部30に貯蔵する農産物に照射して農産物の腐敗を抑制する装置であって、照明体は、複数の青色発光ダイオードを連結させて長尺体とし、多段ラックのコンテナ挿入部の上部に取り付けるとともに、その照射角度を、奥行方向部材13に取り付けた角度調整治具25によって調整できるようにした。【選択図】図1

Description

本考案は、フレーム構造からなる多段ラックに照明体を取り付け、
多段ラック内に貯蔵する農産物に照射して農産物の腐敗を抑制する農産物貯蔵装置に関する。
ミカンなどの出荷は1月中旬から2月中旬に集中しており、ミカンの貯蔵性向上技術とそれを活用した機能型貯蔵庫の開発が望まれていた。
また、近年地球温暖化の影響により果樹の収穫時期が早くなり、貯蔵性の低い果実が増えるとともに、果実の鮮度が落ちてミカンの貯蔵が難しくなっている状況にある。
また、収穫後にできた果皮の傷が原因で、貯蔵中に腐敗する果実に対しては、効果的な対策はこれまでとられていなかった。
このため、現在、栽培期間中に殺菌剤(イミノクタジン酢酸、ベンズイミダゾール系薬剤等)を散布し、貯蔵中の腐敗を軽減させる方法などが採用されているが、薬剤耐性菌の出現や消費者の食品に対する安心安全志向の高まりから、カンキツ栽培においても他作物と同様に薬剤散布回数を減らす試みが行われ、将来を見据えた上で可能な範囲で薬剤に依存しない総合的な貯蔵技術が求められている。
上記の問題点を解決するため、収穫後の青色LED光照射による貯蔵中の腐敗(青かび病、緑かび病を中心とする貯蔵病害)軽減が提案されている。
例えば特許文献1には、低温室内の食品にLEDを照射するLED照射装置を設け、低温領域で食品を高鮮度及び高品質に保持する方法が提案されている。
特開2001−61459号公報
しかし、特許文献1のLED照射装置を設けた食品を保持方法は、低温室の上面及び壁面にLED照射装置を設置したものであり、照射方向については記載されていない。
また、ミカンの貯蔵庫では、コンテナ等を縦に積み上げて貯蔵を行う方法を取っているが、従来の方法では、青色LED光を照射する空間を確保しにくかった。
そこで、コンテナ内部の果実に効率的に照射できるよう、貯蔵コンテナを収納するラック式のカートの上部に照明体を取り付けて、青色LED光を貯蔵コンテナ内の農産物に均一に照射できる農産物貯蔵装置を提供することを目的とする。
(1)本考案の農産物貯蔵装置は、フレーム構造からなる多段ラックに照明体を取り付け、多段ラックのコンテナ挿入部に貯蔵する農産物に照射して農産物の腐敗を抑制する装置であって、
前記照明体は、複数の青色発光ダイオードを連結させて長尺体とし、前記多段ラックのコンテナ挿入部の上部に取り付けるとともに、
その照射角度を、奥行方向部材に取り付けた角度調整治具によって調整できるようにされていることを特徴とする。
(2)本考案の農産物貯蔵装置は、上記(1)において、
前記照射体は、前記多段ラック内において、その奥行方向に取り付け位置を変更できるようにしたことを特徴とする。
(3)本考案の農産物貯蔵装置は、上記(1)又は(2)ににおいて、
前記複数の青色発光ダイオードを連結させた長尺体は、フレキシブルチューブに内装されたものであることを特徴とする。
(4)本考案の農産物貯蔵装置は、上記(1)〜(3)において、
前記フレーム構造からなる多段ラックは、高さ方向及び/又は横方向に連結できるようにしたことを特徴とする。
(5)本考案の農産物貯蔵装置は、上記(1)〜(4)において、
前記農産物は、果実、野菜、青果物、穀物、花又はきのこであることを特徴とする。
本考案の農産物貯蔵装置は、多段ラックのコンテナ挿入部の上部に照明体を取り付け、照明体の角度を調整することで、コンテナ内の表面全体を照射することが可能となる、という効果を奏する。収穫後、青色LED光を効率的に照射することにより、腐敗を低減できる。
本考案の農産物貯蔵装置の全体を示す斜視図である。 (a)は農産物貯蔵装置の正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図である。 青色発光ダイオードを連結させた長尺体をフレキシブルチューブに内装した照明体を示す概略図である。 多段ラック内において、照明体を奥行方向Yに移動させる様子を示す概略図である。 照明体に設ける角度調整治具を示す概略一部斜視図であり、(a)は分解斜視図、(b)は分解正面図、(c)は下部に照明体を取付けて組立てた正面図である。 農産物収納コンテナを多段ラックに貯蔵して、照明体を照射した様子を示す概略斜視図である。
従来の方法では青色LED光を照射する空間を確保しにくかったが、本考案の農産物貯蔵装置は、コンテナ内部の果実に効率的に照射できるよう、貯蔵コンテナを入れるラック式のカートの上部にテープ型青色LEDを取り付け、テープ型LEDの水平移動と照射角度の調整を可能にした。
テープ型LEDを1段ごとに左右に配置することで熱源の集中を回避するとともに、両側に設置するよりも1段ごとのLEDチップ数を少なくしている。
また、テープ型青色LEDの光量を調整することで、果実品質(主にしなび)に影響を与えることなく、腐敗を軽減できる光量を維持できる。
これにより、長期貯蔵時の果実腐敗が従来法よりも軽減できた。
以下、本考案の実施形態にかかる農産物貯蔵装置を図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案の農産物貯蔵装置の全体を示す斜視図である。
図2(a)は農産物貯蔵装置の正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図である。
図3は、青色発光ダイオードを連結させた長尺体をフレキシブルチューブに内装した照明体を示す概略図である。
図4は、多段ラック内において、照明体を奥行方向Yに移動させる様子を示す概略図である。
図5は、照明体に設ける角度調整治具を示す概略一部斜視図であり、(a)は分解斜視図、(b)は分解正面図、(c)は下部に照明体を取付けて組立てた正面図である。
図6は、農産物を収納したコンテナを多段ラック10のコンテナ挿入部30に貯蔵して、コンテナの上部に取り付けた照明体20から青色LED光を照射している様子を示す概略斜視図である。
<多段ラック>
図1、図2に示すように、本考案の多段ラックは、フレーム構造からなり、複数本の垂直部材11と、複数本の横方向部材12及び奥行方向部材13とを縦長の直方体形状に組み付けてなる。
そして、角部に位置する垂直部材11の下部に、キャスタ40の支持軸を挿入することによって、キャスタ付の多段ラック10とすることができる。
多段ラック10の各段を構成する横方向部材12と奥行方向部材13で囲われたスペースは、ミカンなどの農産物を収納するコンテナを搭載できるコンテナ挿入部30とされる。
なお、各段に形成されるコンテナ挿入部30には、水平方向に通常1乃至3個程度のコンテナを側方から挿入することができるようになっている。
なお、実施形態の多段ラック10の大きさは、ミカンなどの農産物を収納するコンテナ等を多段に搭載することのできる大きさであればよく、特に限定されないが、
例えば、高さは150cm〜200cm程度、
横幅は100cm〜200cm程度、
奥行きは30cm〜70cm程度とすることが好ましい。
<照明体>
照明体は、図3に示すように、複数の青色発光ダイオードを連結させて長尺体とし、前記多段ラックのコンテナ挿入部の上部に取り付けされる。
<照射角度の調整>
また、その照射角度を、奥行方向部材に取り付けた角度調整治具25によって調整できるようにされている。
角度調整治具25は、図5に示すように、奥行方向部材13の外形状に沿って形成された保持金具26、LED固定用アルミ角パイプ28、一端を保持金具26のボルトの先端に挿入し他端をアルミ角パイプ28の内部に挿入して回転自在とするアンカー27等で構成される。
そして、このアルミ角パイプ28の下部に、複数の青色発光ダイオード21を連結させた長尺体22を固定している。
これにより、図4に示すように、その両端を保持金具26によって奥行方向部材13に引っかけて保持されたアルミ角パイプ28を回転させることにより、アルミ角パイプ28の下部に固定された照射体20の照射角度を調整することができるようになっている。
このように照射体20の照射角度を調整することで、多段ラック10内に貯蔵された農産物に均等に青色発光ダイオードを照射して農産物の腐敗を抑制することができる。
また、照射体20は、図4、図5に示すように、多段ラック10内において、奥行方向Yに取り付け位置を変更できるようにしている。
取り付け位置の変更は、多段ラック10の奥行方向部材13に取り付けている保持金具26を、
奥行方向Yに移動させることによって簡易に実現できる。
このような照明体20の移動により、農産物への照射方向や照射距離などを調整できるようになる。
<青色発光ダイオードを連結させた長尺体>
このような、複数の青色発光ダイオード21を連結させた長尺体22は、図3に示すように、透明のフレキシブルチューブ23に内装されたものであることが好ましい。
フレキシブルチューブとは、例えば、シリコーンゴムなどを素材とした扁平型のチューブをいう。
これにより、青色発光ダイオード21を湿気等から保護することができる。
フレーム構造からなる多段ラックは、高さ方向Z及び/又は幅方向Xに連結できるようにしたものであることが望ましい。
これにより、単体の多段ラックを連結してより大型の貯蔵装置とすることができる。
なお、連結する部材としては、その材質は特に限定されないが、強度の点から金属製結合具などが好ましく用いられる。
なお、図6は、農産物を収納したコンテナを多段ラック10のコンテナ挿入部30に貯蔵して、コンテナ挿入部30の上部に取り付けた照明体20から青色LED光を照射している様子を示す概略斜視図である。
7段の多段ラック(奥行き45cm×幅77cm×高さ175cm)を用意し、11〜12kgの果実を貯蔵したコンテナを各段のコンテナ挿入部に挿入して、冷風貯蔵庫にて照明体から青色LED光を照射した(図6参照)。
照明体は長さ77cmの長尺体とし、多段ラックの各段のコンテナ挿入部の上部に、一段ごとに設置した。
照明体は、農産物との距離を10cmに設定し、照射時間は12時間/1日とし、60日間照射した。
比較例として、同じ多段ラック内において、照明体から青色LED光を照射しないものも調査した。
その結果、コンテナに貯蔵中の果実の腐敗果率は、無照射の場合1.76%であったが、
本考案の貯蔵装置を用いて青色LED光照射を行ったことにより、0.31%に減少することが明らかとなった。
また、青色LED光照射による果実品質への影響はみられなかった。
近年不安定な気象等により貯蔵性の低い果実が多く生産されるようになり、鮮度の低下や果実腐敗が問題となっている。
本考案の農産物貯蔵装置は、果実の腐敗を軽減することが可能であり、貯蔵を含めた果樹生産に係る技術の進展に寄与する。
また、貯蔵だけでなく、流通段階や店舗バックヤード等でも適用でき産業上の可能性が広がる。
さらに、ミカンをはじめとする果実、野菜、青果物、穀物、花、きのこなどに適用することもできる。
10:多段ラック
11:垂直部材
12:横方向部材
13:奥行方向部材
20:照明体
21:LED
22:長尺体
23:フレキシブルチューブ
25:角度調整治具
26:保持金具
27:アンカー
28:LED固定用アルミ角パイプ
30:コンテナ挿入部
40:キャスタ
X:横方向
Y:奥行方向
Z:垂直方向

Claims (5)

  1. フレーム構造からなる多段ラックに照明体を取り付け、
    多段ラックのコンテナ挿入部に貯蔵する農産物に照射して農産物の腐敗を抑制する装置であって、
    前記照明体は、
    複数の青色発光ダイオードを連結させて長尺体とし、
    前記多段ラックのコンテナ挿入部の上部に取り付けるとともに、
    その照射角度を、
    奥行方向部材に取り付けた角度調整治具によって調整できるようにされていることを特徴とする農産物貯蔵装置。
  2. 前記照射体は、
    前記多段ラック内において、その奥行方向に取り付け位置を変更できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の農産物貯蔵装置。
  3. 前記複数の青色発光ダイオードを連結させた長尺体は、フレキシブルチューブに内装されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の農産物貯蔵装置。
  4. 前記フレーム構造からなる多段ラックは、
    高さ方向及び/又は横方向に連結できるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の農産物貯蔵装置。
  5. 前記農産物は、果実、野菜、青果物、穀物、花又はきのこであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の農産物貯蔵装置。
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