JP3223486U - 軸受機構、ダンパ機構及びダンパ機構を備えるボイラ - Google Patents

軸受機構、ダンパ機構及びダンパ機構を備えるボイラ Download PDF

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Abstract

【課題】軸受の隙間に微粒子が入り込むことを抑制することができる軸受機構、ダンパ機構及びダンパ機構を備えるボイラを提供する。【解決手段】内部に流路39が形成されているダクトに設けられるダンパ羽根の回転軸122を回転自在に支持する軸受機構140であって、回転軸122が軸線方向に挿通される挿通穴144が形成されている軸受部材142を備え、挿通穴144の内径は、流路39の内側に位置する内側開口部146側から軸線方向に沿った所定範囲が最小径とされ、軸受部材142は、所定範囲の挿通穴144によって回転軸122を回転自在に支持する。【選択図】図4

Description

本開示は、軸受機構、ダンパ機構及びダンパ機構を備えるボイラに関する。
例えば、石炭焚きボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが火炉の周方向に沿って配設されている。また、石炭焚きボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結されており、この煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。そして、燃焼バーナが火炉内に燃料と空気(酸化性ガス)との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。燃焼ガスが流れる領域に熱交換器が設置され、熱交換器を構成する伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
ボイラにおいて、燃焼バーナに供給される燃焼用空気はダクトを介して送風される。このようなダクトには、流通する燃焼用空気の流量を調整するためのダンパが設置されていることがある(特許文献1)。
特開平9−280546号公報
ダクトに設置されているダンパには、例えば、回転軸を有するダンパ羽根が設けられており、回転軸はダクトに設置された軸受部材に嵌め合わされ回転自在に支持される。
ダンパは、シリンダ等からの推力を受ける駆動軸に設けられたダンパ羽根が回転するとともに、駆動軸の回転に追従させて従動軸の回転軸に設けられたダンパ羽根が回転するように構成される場合がある。この際に、シリンダ等からの推力を受けてもダンパの外枠を成すフレームが変形しないように、軸受部材がフレームに取り付けられているチャンネル材に設置されることがある。また、チャンネル材の折り曲げ部の平板部(折り曲げ部の端部のR部分を除いた平面をなす主要部分)を含めたフレームには保温材が設けられることがある。このとき、軸受部材のメンテナンス性を考慮して、チャンネル材の折り曲げ部の端部及び保温材よりも外側に軸受部材の一部が位置していることが好ましい。
燃焼ガスとの熱交換により予熱される際などにおいて、このようなダンパが設けられたダクト内の流路を流れる燃焼用空気には、ボイラでの燃焼で発生した燃焼灰など微粒子が混入している場合があり、軸受部材の隙間(回転軸と軸受部材との隙間)にその微粒子が入り込む場合がある。隙間に入り込んだ微粒子は、ダンパの開閉に伴って圧縮(圧密)されることがあり、そうすると、徐々に回転軸への作動抵抗が増大する。特に、回転軸の軸線方向に沿った隙間の範囲が大きいほどその回転軸への接触面積が増大するので作動抵抗もそれに伴って増大する。また、圧縮された微粒子は、最終的に隙間内で固着する場合がある。
作動抵抗の増大や微粒子の固着が生じた場合、ダンパが正常に動作せずに燃焼バーナへ供給される空気量の適切な調整が困難となるため、隙間への微粒子の入り込みを抑制する必要がある。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであって、軸受部材の隙間に微粒子が入り込むことを抑制することができる軸受機構、ダンパ機構及びダンパ機構を備えるボイラを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の軸受機構は以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係る軸受機構は、内部に流路が形成されているダクトに設けられるダンパ羽根の回転軸を回転自在に支持する軸受機構であって、前記回転軸が軸線方向に挿通される挿通穴が形成されている軸受部材を備え、前記挿通穴の内径は、前記流路の内側に位置する内側開口部側から前記軸線方向に沿った所定範囲が最小径とされ、前記軸受部材は、前記所定範囲の前記挿通穴によって前記回転軸を回転自在に支持する。
本態様に係る軸受機構によれば、流路を通過する燃焼用空気に燃焼灰など微粒子が存在したとしても、燃焼灰など微粒子の侵入口となり得る流路の内側に位置する軸受部材の隙間(挿通穴と回転軸との隙間)を小さくすることができるので、所定範囲よりも流路の外側に位置する隙間に燃焼灰などの微粒子が入り込むことを抑制することができる。したがって、回転軸への微粒子の固着を抑制することができる。ここで、所定範囲の軸線方向に沿った寸法は、回転軸及び軸受部材の材質を踏まえたうえで、回転軸が回転作動する時に、回転軸が軸受部材に対して及ぼす接触圧力が許容面圧に収まるように決定される。
また、軸受として作用する範囲を内側開口部側からの所定範囲に限定することで、挿通穴における所定範囲以外の範囲(軸受として作用しない範囲)を短縮させるとともに回転軸を短縮させることができる。これによって、隙間に燃焼灰など微粒子が入り込んだとしても、燃焼灰など微粒子と回転軸とが接触する面積を縮小させることができる。したがって、隙間に燃焼灰など微粒子が入り込みその隙間内で燃焼灰など微粒子が圧縮(圧密)された場合であっても、燃焼灰など微粒子による作動抵抗の増加を抑制することができる。
本開示に係る軸受機構、ダンパ機構及びダンパ機構を備えるボイラによれば、軸受部材の隙間に微粒子が入り込むことを抑制することができる。
本開示の一実施形態に係る石炭焚きボイラを示した概略構成図である。 本開示の一実施形態に係るダンパ機構の周辺構造を部分的に示した図である。 図2におけるC部の部分拡大図を示した図である。 軸受機構のうち軸受部材の周辺構造を部分的に示した図である。
以下、本開示に係る好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
〔石炭焚きボイラの構成について〕
図1は、本実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。本実施形態のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料(炭素含有固体燃料)として用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収して給水や蒸気と熱交換して過熱蒸気を生成することが可能な石炭焚き(微粉炭焚き)ボイラである。以降の説明で、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示すものである。
本実施形態において、図1に示すように、石炭焚きボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置されている。火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)は、複数の蒸発管とこれらを接続するフィンとで構成され、給水や蒸気と熱交換することにより火炉壁の温度上昇を抑制している。
燃焼装置12は、火炉11を構成する火炉壁の下部側に設けられている。本実施形態では、燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ(例えば21,22,23,24,25)を有している。例えば燃焼バーナ21,22,23,24,25は、周方向に沿って均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って複数段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して粉砕機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この粉砕機31,32,33,34,35は、図示しないが、例えばハウジング内に回転テーブルが駆動回転可能に支持され、この回転テーブルの上方に複数のローラが回転テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。石炭が複数のローラと回転テーブルとの間に投入されると、ここで所定の微粉炭の大きさに粉砕され、搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)により図示しない分級機に搬送されて分級された微粉炭を微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト(ダクト)37の一端部が連結されている。空気ダクト37の他端部には送風機38が設けられており、空気ダクト37を介して風箱36に燃焼用空気を送風できるように構成されている。また、空気ダクト37にはダンパ機構100(図1においては図示せず)が設けられており、空気ダクト37内の流路を流通する燃焼用空気の流量を調整できるように構成されている。ダンパ機構100の詳細については後述する。
更に、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方にアディショナル空気ノズル40Aが設けられている。アディショナル空気ノズル40Aに空気ダクト37から分岐した分岐空気ダクト40の端部が連結されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(燃料ガス燃焼用空気/二次空気、酸化性ガス)を空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができると共に、送風機38により送られた燃焼用追加空気(アディショナル空気)を分岐空気ダクト40からアディショナル空気ノズル40Aに供給することができる。なお、この分岐空気ダクト40にもダンパ機構100を設けても良い。
煙道13は、火炉11の鉛直方向上部に連結されている。煙道13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器として、過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47が設けられており、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと各熱交換器を流通する給水や蒸気との間で熱交換が行われる。
煙道13は、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出されるガスダクト48が連結されている。ガスダクト48は、空気ダクト37との間にエアヒータ(空気予熱器)49が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、ガスダクト48を流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
また、煙道13は、エアヒータ49より上流側の位置に脱硝触媒50が設けられている。脱硝触媒50は、アンモニア、尿素水等の窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤を煙道13内に供給し、還元剤が供給された燃焼ガスを窒素酸化物と還元剤との反応を促進させることで、燃焼ガス中の窒素酸化物を除去、低減するものである。そして、煙道13に連結されるガスダクト48は、エアヒータ49より下流側の位置に煤塵処理装置(電気集塵機、脱硫装置)51、誘引送風機52などが設けられ、下流端部に煙突53が設けられている。
一方、微粉炭燃料は、粉砕機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉炭が搬送用ガスと共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、加熱された燃焼用空気(酸化性ガス)が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)とが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに着火することで火炎を形成することができる。火炉11内の下部で火炎が生じ、燃焼ガスがこの火炉11内を上昇し、煙道13に排出される。なお、酸化性ガスとして、本実施形態では空気を用いる。空気よりも酸素割合が多いものや逆に少ないものであってもよく、燃料流量との適正化を図ることで使用可能になる。
その後、燃焼ガスは、煙道13に配置される過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46,47で熱交換した後、脱硝触媒50により窒素酸化物が還元除去され、煤塵処理装置51で粒子状物質が除去されると共に硫黄分が除去された後、煙突53から大気中に排出される。
〔ダンパ機構及び軸受機構について〕
図2は、ダンパ機構100の周辺構造を部分的に示した図である。ダンパ機構100は、空気ダクト37に設けられている機構であって、空気ダクト37内の流路39に位置しているダンパ羽根120を回転軸122の軸線X周りに回動させることによってダンパ機構100の開度が調整され、流路39を流通する燃焼用空気の流量を調整することができるものである。
ダンパ機構100の開度は、石炭焚きボイラ10の運転状況に応じて、例えば図示しない情報処理装置によって決定される。ここで、情報処理装置とは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
ダンパ機構100は、空気ダクト37内の流路39に配置されたダンパ羽根120と、ダンパ羽根120に固定された回転軸122と、回転軸122を回転自在に支持する軸受機構140とを備えている。ダンパ機構100は、図示しないシリンダ等からの推力を図示しない駆動軸が受けて、その駆動軸に設けられたダンパ羽根120が回転するように構成されている。また、図示しないリンク機構などによって、駆動軸の回転に追従するように回転する従動軸としての回転軸122に設けられたダンパ羽根120が回転するように構成されている。
同図に示されているように、ダンパ羽根120は、平面視で四角形とされた薄板状の部材とされ、例えば一般構造用炭素鋼製の圧延板(SS400など)とされている。
回転軸122は、ダンパ羽根120の長手方向に沿うとともに中心付近を通過するようにダンパ羽根120に対して固定された丸棒状の部材とされている。
回転軸122は、両端が流路39の外側に突出しており、両端側の一部範囲が軸受によって摺動可能に支持されている。なお、同図の場合、紙面右側に位置する軸受が本実施形態に係る軸受機構140とされている。回転軸122は、例えば一般構造用炭素鋼製で表面を磨き処理されたものとされている。
なお、同図において左側に位置する軸受は、通常メンテナンスを行わない側にある軸受であり、本実施形態に係る軸受機構140とは一部同様の構造を有するものの全体としては異なる構造とされている。
図3は、図2における破線で囲まれているC部の部分拡大図を示した図である。同図に示されているように、軸受機構140は、回転軸122が挿通される挿通穴144が形成された軸受部材142を備えている。
軸受部材142は、挿通穴144内で回転軸122を摺動させることによって回転軸122を回転自在に支持している。軸受部材142の詳細については後述する。
軸受部材142は、ダンパ機構100のフレーム124に固定支持されている。詳細には、フレーム124の強度を担保しているC型状のチャンネル材(支持材)160に固定支持されている。軸受部材142は、例えば機械構造用炭素鋼製(S25Cなど)とされている機械構造用炭素鋼鋼管(STKM13Aなど)が用いられる。
チャンネル材160は、両端が流路39(空気ダクト37)の外側に折り曲げられた折り曲げ部161を有しており、この折り曲げ部161によってチャンネル材160の剛性が確保されている。チャンネル材160は、例えば一般構造用炭素鋼製(SS400など)とされている。
フレーム124の外側面には、所定厚さの保温材162が設けられている。これによって、流路39を流通する燃焼用空気の温度低下を抑制することができる。
なお、保温材162は、折り曲げ部161の端部よりも内側に収められていることが好ましく、平板部(折り曲げ部161の先端部のR部分等を除いた平面をなす主要部分)の端部よりも内側に収められていることが更に好ましい。
このように構成されているダンパ機構100において、ダンパ羽根120は図示しない駆動機構によって回転軸122を回転中心に回転駆動される。なお、図示しない駆動機構は、ダンパ羽根120の一部に図示しないリンク機構を設けてダンパ羽根120を直接的に駆動してもよいし、回転軸122を駆動させる機構を設けて回転軸122を回転駆動することによってダンパ羽根120を駆動してもよい。このとき、回転軸122を支持する軸受(例えば、軸受機構140の軸受部材142)は図示しない駆動機構から力を受けることとなるが、補強材として作用するチャンネル材160によってフレーム124の変形が抑制される。
なお、チャンネル材160は紙面垂直方向に延在している長尺の部材とされ、複数のダンパ機構100が同一のチャンネル材160の延在方向に沿って設けられていてもよい。すなわち、複数のダンパ機構100によって1つの流路39に流通する燃焼用空気の流量を調整する構成としてもよい。
〔軸受部材について〕
図4は、軸受機構140のうち軸受部材142の周辺構造を部分的に示した図である。軸受部材142は、挿通穴144によって両端に開口部が形成された略円筒形状の部材とされている。2つの開口部のうち、流路39内側の開口が内側開口部146とされ、他方(流路39の外側)の開口が外側開口部148とされている。
挿通穴144は、内径が軸線X方向に沿って変化するように形成されている。詳細には、内側開口部146側から所定範囲に形成されている内径を挿通穴144全体における最小の内径dAとして(この内径dAとされた部分を「小径部144A」と呼ぶ。)、小径部144Aよりも外側開口部148側の範囲における内径は内径dAよりも大径とされる。なお、小径部144Aは、内径の値が一定とされている。また、「内側開口部146側」とは、内側開口部146もしくは内側開口部146よりも端面R加工部分の外側位置を意味する。
これによって、回転軸122に対して実際に軸受として作用する範囲は小径部144Aとなる。すなわち、軸線X方向に沿った挿通穴144全体のうち、実際に回転軸122を摺動可能に支持して軸受として作用する範囲は小径部144Aのみとなり、それ以外の範囲は回転軸122との間の隙間が広いために軸受として作用しないこととなる。
なお、図4では、小径部144Aよりも外側開口部148側の範囲は、同図において左側から外側開口部148側(同図において右側)に向けて、テーパ状に徐々に拡径している範囲、内径dAよりも十分に大径、かつ、内径が一定とされている範囲、外側開口部148側に不連続に急拡径している部分(段付き部145)及び内径が一定とされている範囲、という構成になっているが、内側開口部146側からの所定範囲が挿通穴144全体の最小径であればこの構成に限られない。
小径部144Aの内径dAは、例えば、回転軸122の外径Dが25mm以上40mm以下程度のとき、外径Dよりも0.3mm以上1.0mm以下だけ大径とされる。つまり、回転軸122と挿通穴144との間には、片側に平均値で0.15mm以上0.5mm以下の隙間が形成される。
また、挿通穴144全体における最小の内径dAである小径部144Aの軸線X方向に沿った所定範囲の寸法は、回転軸122及び軸受部材142の材質を踏まえたうえで、回転軸122が回転作動する時に、回転軸122が軸受部材142に対して及ぼす接触圧力が許容面圧に収まるように決定され、例えば3mm以上8mm以下程度とされる。
図3に示されているように、外側開口部148には、開口を閉塞するプラグ150が取り付けられることが好ましい。これによって、流路39に流通する燃焼用空気が挿通穴144を介して流路39の外部に漏出することを抑制できる。
プラグ150は、回転軸122の外側開口部148側の端面に向かって延びる延出部150Aを有した、全体として凸形状の部材とされている。プラグ150は、例えば一般構造用炭素鋼製(SS400など)とされている。
このとき、回転軸122の端部は挿通穴144内において、内側開口部146から外側開口部148に向けて所定範囲の寸法(例えば3mm以上8mm以下)よりも余裕を持った長さとして、例えば10mm程度以上突出していて、延出部150Aの端面は回転軸122の端面に対して、例えば4mm以上10mm以下程度の隙間を空けている。これによって、回転軸122が運転時の熱伸びにより延出部150Aの端面と接触し、回転軸122の回転が阻害されることを抑制できる。
プラグ150は、挿通穴144の段付き部145に外側から当接することによって軸受部材142に対して位置決めされている。また、プラグ150は、外側開口部148周縁の接続部152にて、軸受部材142に対して、例えば周方向を溶接によって接続固定されている。
このとき、接続部152は、チャンネル材160の折り曲げ部161の端部よりも距離Lだけ流路39の外側に位置することが好ましい。本実施形態の場合、距離Lは、例えば0mm以上8mm以下の寸法とされている。これによって、例えば組立作業時に溶接個所を研削するためにディスクグラインダ164を接続部152に接触させた場合であっても、折り曲げ部161の先端部とディスクグラインダ164とが干渉することを回避できる。また、メンテナンス作業時に回転軸122の引き抜きを容易に実施することができる等、メンテナンス性の向上を図ることができる。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
すなわち、空気ダクト37内に燃焼灰など微粒子が存在したとしても、燃焼灰など微粒子の侵入口となり得る内側開口部146側の隙間(挿通穴144と回転軸122との隙間)が最小とされた所定範囲が設けられているので、所定範囲よりも外側開口部148側に位置する隙間は最小のものよりも大きくなるために、燃焼灰など微粒子が蓄積することを抑制することができる。したがって、軸受部材142に対する回転軸122の固着を抑制することができる。
また、軸受として作用する範囲を内側開口部146からの所定範囲に限定することで、挿通穴144における所定範囲以外の範囲(軸受として作用しない範囲)を短縮させるとともに回転軸122を短縮させることができる。これによって、所定範囲の隙間に燃焼灰など微粒子が入り込んだとしても、燃焼灰など微粒子と回転軸122とが接触する面積を縮小させることができる。したがって、仮に所定範囲の隙間に灰など微粒子が入り込み、その隙間内で燃焼灰など微粒子が圧縮(圧密)された場合であっても、所定範囲の一部のみの現象となるために、燃焼灰など微粒子による作動抵抗を抑制することができる。
また、例えば、回転軸122の外径Dを25mm以上40mm以下程度としたとき、内径dAを外径Dよりも0.3mm以上1.0mm以下だけ大径とする。これによって、所定範囲の挿通穴144と回転軸122との隙間を、回転軸122が円滑に摺動でき、かつ、空気ダクト37内の燃焼灰など微粒子が隙間に入り込み難い寸法とすることができる。
また、軸受部材142とプラグ150との接続部152は、チャンネル材160の折り曲げ部161の先端部よりも距離L(例えば0mm以上8mm以下)だけ流路39の外側に位置している。これによって、組立作業やメンテナンス作業時などに折り曲げ部161の先端部とディスクグラインダ164とが干渉することを回避できる。また、回転軸122の引き抜きを容易に実施することがでる等、メンテナンス性の向上を図ることができる。
本実施形態に記載の軸受機構(140)、ダンパ機構(100)及びダンパ機構(100)を備えるボイラ(10)は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る軸受機構(140)は、内部に流路(39)が形成されているダクト(37)に設けられるダンパ羽根(120)の回転軸(122)を回転自在に支持する軸受機構(140)であって、前記回転軸(122)が軸線方向に挿通される挿通穴(144)が形成されている軸受部材(142)を備え、前記挿通穴(144)の内径は、前記流路(39)の内側に位置する内側開口部側(146)から前記軸線方向に沿った所定範囲が最小径とされ、前記軸受部材(142)は、前記所定範囲の前記挿通穴(144)によって前記回転軸(122)を回転自在に支持する。
本開示に係る軸受機構(140)によれば、流路(39)に燃焼灰など微粒子が存在したとしても、燃焼灰など微粒子の侵入口となり得る流路(39)の内側に位置する軸受部材(142)の隙間(挿通穴(144)と回転軸(122)との隙間)を小さくする所定範囲を設けることができるので、所定範囲よりも流路(39)の外側に位置する隙間に燃焼灰など微粒子が蓄積することを抑制することができる。したがって、燃焼灰など微粒子による軸受部材(142)に対する回転軸(122)の固着を抑制することができる。
また、軸受として作用する範囲を内側開口部(146)からの所定範囲に限定することで、挿通穴(144)における所定範囲以外の範囲(軸受として作用しない範囲)を短縮させるとともに回転軸(122)を短縮させることができる。これによって、隙間に燃焼灰など微粒子が入り込んだとしても、燃焼灰など微粒子と回転軸(122)とが接触する面積を縮小させることができる。したがって、隙間に燃焼灰など微粒子が入り込み、その隙間内で燃焼灰など微粒子が圧縮された場合であっても、燃焼灰など微粒子による作動抵抗を抑制することができる。
また、本開示に係る軸受機構(140)において、前記所定範囲の内径(dA)は、前記回転軸(122)の外径(D)に対して0.3mm以上1,0mm以下程度大きい。
本開示に係る軸受機構(140)によれば、所定範囲の挿通穴(144)と回転軸(122)との隙間を、回転軸(122)が円滑に摺動でき、かつ、流路(39)に存在する灰が隙間に入り込み難い寸法とすることができる。
また、本開示に係る軸受機構(140)は、前記挿通穴(144)において前記内側開口部(146)と反対側の外側開口部(148)を閉塞するプラグ(150)を備えている。
本開示に係る軸受機構(140)によれば、流路(39)を流通する流体が挿通穴を介して流路(39)の外部に漏出することを抑制できる。流体としては、例えば、ボイラが備える燃焼バーナに供給される燃焼用空気などが挙げられる。
また、本開示に係る軸受機構(140)において、前記プラグ(150)は、前記挿通穴(144)内において前記回転軸(122)側に延出するとともに前記回転軸(122)の端部に近接している延出部(150A)を有している。
本開示に係る軸受機構(140)によれば、延出部(150A)の長さを適切に設定することで、軸受部材(142)に対して摺動する回転軸(122)を短縮できるとともに、回転軸(122)が運転時の熱伸びにより延出部(150A)の端面と接触し、ダンパ軸の回転が阻害されることを抑制できる。
また、本開示に係る軸受機構(140)は、前記軸受部材(142)を支持している支持材(160)を備え、前記プラグ(150)は、接続部(152)にて前記軸受部材(142)に接続され、前記接続部(152)の位置は、前記支持材(160)よりも、前記流路(39)の外側に位置している。
本開示に係る軸受機構(140)によれば、例えば組立時などに周方向を溶接によって軸受部材(142)とプラグ(150)とを接続したときや、メンテナンスの際に接続されている軸受部材(142)からプラグ(150)を取り外すとき、ディスクグラインダ(164)等の研削用工具を溶接部(152)に接触させるにあたって研削工具が支持材(160)と干渉することを回避できる。また、例えば回転軸(122)の引き抜きを容易に実施することがでるなど、メンテナンス性の向上を図ることができる。支持材(160)としては、例えば、C型状のチャンネル材などが挙げられる。
また、本開示に係るダンパ機構(100)は、上述の軸受機構(140)と、前記回転軸(122)を有している前記ダンパ羽根(120)とを備え、前記回転軸(122)は、前記軸受機構(140)に支持されている。
また、本開示に係るボイラ(10)は、火炉(11)と、該火炉(11)に燃料及び燃焼用空気を吹き込む燃焼バーナ(21,22,23,24,25)と、該燃焼バーナ(21,22,23,24,25)に接続されて、内部に前記燃焼用空気が流通する流路(39)が形成されているダクト(37)と、上述のダンパ機構(100)とを備え、前記ダンパ羽根(120)は、前記流路(39)に位置している。
なお、上述した実施形態では、石炭焚きボイラを例にして説明したが、固体燃料としてバイオマスや石油コークス、石油残渣などを使用するボイラであってもよい。また、燃料として固体燃料を使用するボイラに限らず、重質油などの液体燃料を使用するボイラにも適用することができる。更には、燃料として気体燃料を使用するボイラにも適用することができる。そして、これら燃料の混焼焚きボイラにも適用することができる。
10 石炭焚きボイラ(ボイラ)
11 火炉
12 燃焼装置
13 煙道
21,22,23,24,25 燃焼バーナ
36 風箱
37 空気ダクト(ダクト)
38 送風機
39 流路
41,42,43 過熱器(熱交換器)
44 第2再熱器(熱交換器)
45 第1再熱器(熱交換器)
46 第2節炭器(熱交換器)
47 第1節炭器(熱交換器)
48 ガスダクト
50 脱硝触媒
100 ダンパ機構
120 ダンパ羽根
122 回転軸
124 フレーム
140 軸受機構
142 軸受部材
144 挿通穴
144A 小径部
145 段付き部
146 内側開口部
148 外側開口部
150 プラグ
150A 延出部
152 接続部
160 チャンネル材(支持材)
161 折り曲げ部
162 保温材
164 ディスクグラインダ
X 軸線

Claims (7)

  1. 内部に流路が形成されているダクトに設けられるダンパ羽根の回転軸を回転自在に支持する軸受機構であって、
    前記回転軸が軸線方向に挿通される挿通穴が形成されている軸受部材を備え、
    前記挿通穴の内径は、前記流路の内側に位置する内側開口部側から前記軸線方向に沿った所定範囲が最小径とされ、
    前記軸受部材は、前記所定範囲の前記挿通穴によって前記回転軸を回転自在に支持する軸受機構。
  2. 前記所定範囲の内径は、前記回転軸の外径に対して0.3mm以上1.0mm以下だけ大きい請求項1に記載の軸受機構。
  3. 前記挿通穴において前記内側開口部と反対側の外側開口部を閉塞するプラグを備えている請求項1又は2に記載の軸受機構。
  4. 前記プラグは、前記挿通穴内において前記回転軸側に延出するとともに前記回転軸の端部に近接している延出部を有している請求項3に記載の軸受機構。
  5. 前記軸受部材を支持している支持材を備え、
    前記プラグは、接続部にて前記軸受部材に接続され、
    前記接続部の位置は、前記支持材よりも、前記流路の外側に位置している請求項3又は4に記載の軸受機構。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の軸受機構と、
    前記回転軸を有している前記ダンパ羽根と、
    を備え、
    前記回転軸は、前記軸受機構に支持されているダンパ機構。
  7. 火炉と、
    該火炉に燃料及び燃焼用空気を吹き込む燃焼バーナと、
    該燃焼バーナに接続されて、内部に前記燃焼用空気が流通する流路が形成されているダクトと、
    請求項6に記載のダンパ機構と、
    を備え、
    前記ダンパ羽根は、前記流路に位置しているボイラ。
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CN113686015A (zh) * 2020-05-18 2021-11-23 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 零冷水燃气热水器

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