JP3222949U - ポケット式落石防護網の支柱 - Google Patents
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Abstract
Description
前記斜面に定着する基礎部と、
該基礎部に固着させ、前記斜面の上下方向に回動自在に結合するヒンジ部と、
該ヒンジ部から上方に延設される柱部と、
該柱部の斜面上方の側面に結合された、該柱部とは別体で該柱部長手方向に線状の頂部を有し山形状を形成する衝撃方向分散部と、
前記柱部上部に設ける斜面上方からの吊りロープを連結する吊りロープ連結部と、
前記柱部上部に他の支柱とを繋ぐ上段横ロープを連結する横ロープ連結部と、
を備えた支柱。
柱部と結合しながらも別体であることついて、通常時には、上段横ロープ23を支持するために作用する圧縮力や設計上許される範囲の落石の衝突によるヒンジ部と上方の吊りロープ連結部53とを両端とする梁構造(柱部)の中央部に及ぼす影響に関して、柱部と衝撃方向分散部は一体の断面係数を有する構造物として機能し、柱部のみの場合と比較して、大きな断面係数を有し、圧縮荷重及び曲げ荷重に作用する。しかしながら、想定を超える荷重に対しては、別体である為に柱部と衝撃方向分散部間の結合構造によって、柱部本体に及ぼす影響を軽減することが可能である。
この隅肉溶接接合の効果として、H形鋼の柱部のみの場合と比較すると、等辺山形鋼の接合によって、断面2次モーメントは、839cm4から、1400cm4へ、断面係数Wは、134cm3から170cm3となる(ウェブを直交する軸に対するもので、概算である)。その結果、支柱として大きな圧縮強度、座屈強度及び曲げ強度を有することになる。このことは、実施例1の柱部と衝撃方向分散部のボルト締結においても同じ効果を有するものである。
図3(1)、(2)に示すように、H形鋼と等辺山形鋼間の溶接に関しては、落石14による影響長さ(有効溶接長Lw76)=1000mmとし、溶接部のせん断許容応力を、母材としての鋼材の許容応力からF=235N/mm2、せん断強度を1/√3とし、のど厚D75=4mmとした場合、隅肉溶接による横方向の溶接強度Pは、
P∝2・Lw・F/√3・D=2・1000・(235/1.73)・4≒1100kNであり、溶接強度は、これらによって求められ得ることが想定される。そして溶接強度を超える荷重に対しては、部分的に溶接部破断が発生する。この破断が生じた場合、破断による衝撃吸収と等辺山形鋼単独で受ける負荷の増大によって、柱部本体の損傷を最小限にすることができる。また、図3(1)の下段に示す連続溶接77に対して、上段に示す断続溶接78の場合は、落石による溶接の影響長が異なる。3:1の間隔で断続した溶接を行った場合、連続溶接のLw=1000mmに対して、断続溶接のLw=750mmとなり、溶接部の強度は、前記の3/4となる。このように、柱部と衝撃方向分散部間の溶接強度は、上記ののど厚や溶接長の設定によって設定することができる。請求項4の「接合強度を調整する溶接接合」とは、このように柱部本体を保護する調整を、有効溶接長やのど厚の長短や上記Fの溶接部材の強度などによって行おうとするものである。
2 支柱、21 吊りロープ、22 横ロープ、23 上段横ロープ、24 縦ロープ、25 ロープ用アンカー
3 基礎部、31 アンカー
4 ヒンジ部、41 軸受部、42 回転軸、43 水平方向移動部、44 移動緩衝部材、45 揺動機構(ヒンジ部)
5 柱部、51 衝撃方向分散部、52 方向緩衝部材、53 吊りロープ連結部(縦ロープ連結部)、54 横ロープ連結部、55 回転軸孔(ウェブ)、56 回転軸孔(側面板)、57 緩衝部材(柱部)、58 側面板、59 頂板、60 連結ボルト、61 U字ボルト、62 緩衝部材(軸孔)、63 方向分散長孔
70 H形鋼、71 フランジ、72 ウェブ、73 等辺山形鋼、74 隅肉溶接、75 のど厚D、76 有効溶接長Lw、77 連続溶接、78 断続溶接
Claims (7)
- 斜面に設置するポケット式落石防護網において、該落石防護網を支持し、開口部を確保するために斜面に所定の間隔で立設される支柱であって、
前記斜面に定着する基礎部と、
該基礎部に固着させ、前記斜面の上下方向に回動自在に結合するヒンジ部と、
該ヒンジ部から上方に延設される柱部と、
該柱部の斜面上方の側面に結合された、該柱部とは別体で該柱部長手方向に線状の頂部を有し山形状を形成する衝撃方向分散部と、
前記柱部上部に設ける斜面上方からの吊りロープを連結する吊りロープ連結部と、
前記柱部上部に他の支柱と繋ぐ上段横ロープを連結する横ロープ連結部と、
を備えた支柱。 - 請求項1の柱部と衝撃方向分散部が鋼材からなる請求項1の支柱。
- 請求項1の柱部と衝撃方向分散部の間に衝撃を緩和する方向緩衝部材を備えた請求項1若しくは請求項2の支柱。
- 請求項2の柱部と衝撃方向分散部の結合に接合強度を調整する溶接を用いた請求項2の支柱。
- 請求項1の柱部が水平方向への移動が可能となるように、請求項1のヒンジ部に水平方向移動部を備えた請求項1乃至請求項4の支柱。
- 請求項1の柱部が水平方向に揺動が可能となるように、請求項1のヒンジ部及び柱部に水平方向の揺動機構を備えた請求項1乃至請求項5の支柱。
- 請求項5の水平方向移動部に移動緩衝部材若しくは請求項6の水平方向揺動部に揺動緩衝部材を備えた請求項5若しくは請求項6の支柱。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018124021 | 2018-06-29 | ||
JP2018124021 | 2018-06-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3222949U true JP3222949U (ja) | 2019-09-05 |
JP3222949U7 JP3222949U7 (ja) | 2023-08-01 |
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ID=67841391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019002337U Active JP3222949U (ja) | 2018-06-29 | 2019-06-26 | ポケット式落石防護網の支柱 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3222949U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115573278A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-01-06 | 西南交通大学 | 一种高陡岩质边坡落石的拦截减速消能方法 |
CN118223429A (zh) * | 2024-05-23 | 2024-06-21 | 山西一建集团有限公司 | 一种防止滑坡的道路护坡结构 |
-
2019
- 2019-06-26 JP JP2019002337U patent/JP3222949U/ja active Active
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CN115573278A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-01-06 | 西南交通大学 | 一种高陡岩质边坡落石的拦截减速消能方法 |
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