JP3222845U - ペット用汚物処理袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の形状を有する袋の利用によって、特にペットの汚物処理の負担を軽減し、清潔・簡便ならしめるペット用汚物処理袋を提供する。【解決手段】尻尾挿入孔2と、胴体背部及び胴体腹部の双方を固定できる装着部3と、臀部後方に設けた汚物収容部と、からなるペット用の汚物処理袋であって、胴体腹部の装着部3には固定調整手段と、ペット胴体腹部から後脚を挟んで臀部に至るまで部位と汚物処理袋との密着性を容易とする手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、ペット介護用の汚物処理袋に関するものである。さらに詳細には、尻尾挿入孔と、胴体背部及び胴体腹部の双方を固定できる装着部と、臀部後方に設けた汚物収容部と、からなるペット介護用の汚物処理袋であって、胴体腹部の装着部には固定調整手段と、ペット胴体腹部から後脚を挟んで臀部に至るまでの部位と一体構造をとる汚物処理袋につき、ペット肛門部と陰部をすっぽり包み込む形状を形成することによって、胴体腹部との密着性を容易とする手段と、を備えることを特徴とするペット介護用汚物処理袋に関するものである。
近年、犬や猫は、愛玩動物として室内で飼われることが多くなってきている。
一方で、ペットの飼育管理の負担は大きく、特にペットの高齢化にともなうケアにおいては、人間と同じくいわゆる介護的な環境を必要とするため、日々の飼育管理の負担は増大しているのが現状である。ペット用のおむつや紙パンツは、従来から市販のものが存在するが、尿と便を外部に漏らさないようガードする構造を主とする素材や構成であり、便のみの排せつについては、おむつ等の一部に尻尾穴下部位置に、相応の切り込み部分を設け、便排出の工夫がされているものも見受けられる。
もっとも、便の場合にも尿と同じく、おむつや紙パンツの中にするという選択肢もあるが、いずれにしろ後始末に大きな問題が生じる。便をおむつ中にさせた場合、排泄された便の全てがおむつないに収容できるとは言い切れず、特に下痢等の軟便時においては、尻尾穴の隙間から便が漏れ、外部を汚してしまうこともある。
また、仮におむつの中に便等の汚物が収容できたとしても、肛門の周囲が便で汚れてしまうのが必至である。特に、犬又は猫の皮膚はほとんどが長い体毛で覆われているため、その体毛に便が付着すると、タオル等で拭くだけでは全くの不足であり、通常は風呂場などで洗い流さなければならず、一日の処理回数も嵩むとなると汚物処理等の後始末に多大な負担がかかるのに加え、悪臭や衛生面等の問題もあり、飼育環境が劣悪となる。
ペット用のおむつや紙パンツは、病気や高齢による痴ほう症状などにおける介護用として使用されることも多いが、尿以外の大便の時には、従来のおむつや紙パンツでは、便を中に排せつするしかない。特に高齢による痴ほう症状の場合には、いつ便意を催す状態なのかが判断しづらく、その都度頻繁におむつや紙パンツ等を交換し、汚物処理をするのは極めて困難である。
これらの問題点に対し、手軽に安価に、常時ペットの飼育管理を行うための飼育用品や方法も考案され、ある程度の成果は得られているが未だ不十分である。
例えば、特許文献1は、市販の犬又は猫のおむつや紙パンツの使用で改善を要する便の排泄によるペットの臀部の汚れ、室内や公共の場所の汚れを解決する為に簡単に処理できる袋の構成を提供することを課題としているが、その解決手段として市販の犬又は猫のおむつや紙パンツの尻尾穴からペットの尻尾を出し、残りの尻尾穴から肛門が見えるおむつの周囲に便収容袋を貼る構成をとっている。さらに、収容袋に備えた紐により尻尾の付け根で結び、ペットの肛門から排泄された便は、直接袋の中に入るよう構成されている。しかしながら、汚物処理の袋はおむつや紙パンツとは分離しているため、簡便性は不十分である。そして、ペットの運動量によっては、おむつ等の固定部分が外れ、衛生的な処理においてもいまだ不十分である。
特許文献2は、人、ペットを問わず排泄物等の汚物を処理するために、何時でもあらゆる場面で容易に簡易トイレとして使用できる汚物処理袋を安価に製造して普及させるために考案されたものであり、素材もポリエチレン製のレジ袋を利用した汚物処理の方法を提供するものであるが、ペットに装着して利用するものではないため、処理上の負担が大きく、衛生面においても不十分である。
特許文献3は、大便や臭いを確実に遮断して不快感を解消することが可能なペット用オムツの大便袋を提供することを目的とするものであり、その手段として、尻尾挿通開口と大便捕捉開口を備えた袋をペット用おむつの一部に接着剤で装着する構成をとるものである。しかしながら、おむつパーツと汚物処理の袋部分はセパレートタイプであり、ペットの運動量による剥離の可能性がある。また、大便捕捉開口部の面積が十分でないため、排せつ時の体毛付着等による不衛生さが拭えず、管理負担が大きい。
特開2005−151963号公報 特開2007−283074号公報 特開2009−240277号公報
本考案は、上記の未達の問題に鑑みてなされたものであり、特定の装着袋の利用によって、ペットの排泄物等の汚物処理時における作業負担を解消し、簡便かつ衛生的なペット介護用汚物処理袋を提供することを目的とする。
本考案者は、上記の課題を解決すべく、処理袋の機能的形状と素材を追求した結果、特定の形状と構造を備えた袋が所望の効果が発揮されることを見出し、本考案を完成した。
すなわち、本考案の請求項1によれば、尻尾挿入孔(2)と、胴体背部及び胴体腹部の双方を固定できる装着部(3)と、臀部後方に設けた汚物収容部(4)と、からなるペット介護用の汚物処理袋であって、胴体腹部の装着部には固定調整手段と、ペット胴体腹部から後脚を挟んで臀部に至るまでの部位と一体構造をとる汚物処理袋につき、ペット肛門部と陰部をすっぽり包み込む形状を形成することによって、胴体腹部との密着性を容易とする手段と、を備えることを特徴とするペット介護用汚物処理袋が提供される。
また、本考案の請求項2によれば、上記袋の胴体腹部の装着部において、胴体背部及び胴体腹部の装着に係る固定調整部(5)において、固定調整手段として、面ファスナー又は結び紐を設けたことを特徴とする請求項1記載のペット介護用汚物処理袋が提供される。
さらに、本考案の請求項3によれば、上記袋において、臀部後方部に設けた汚物収容部(4)の形状が、円錐状であるとともに、汚物袋の固定部から収容部に連結する部分の装着時における角度(9)が160度乃至120度である請求項1乃至2に記載のペット介護用汚物処理袋が提供される。この特定の形状によって、大便の捕捉性が格段に高まる。
本考案の汚物処理袋には、尻尾挿入孔(2)と、胴体背部及び胴体腹部の双方を固定できる装着部(3)を設け、これらと肛門部と陰部をすっぽり包み込む形状をとる臀部後方に設けた汚物収容部(4)とが一体構造であるため、胴体腹部との密着性が高いうえ、胴体腹部の装着部には面ファスナー若しくは結び紐を採用した固定調整手段を備えることから、ペットの運動量の如何によらず、装着が外れることがない。
さらに、汚物収容部(4)は円錐形上でかつ、装着時の下方部は臀部ラインに対して一定の角度を設けた構造をとるため、便を捕捉した後も逆流がなく、ペット臀部周囲の体毛への付着等が全くないため、衛生的であるのみならず、ペット排便後の処理とペットのボディケアが極めて楽であり、飼育管理の負担が大きく改善できる。
汚物処理袋全体の一例を示す外観図である。 汚物処理袋の正面図である。 汚物処理袋の装着時の一例を示す図である。
本考案は、尻尾挿入孔(2)と、胴体背部及び胴体腹部の双方を固定できる装着部(3)と、臀部後方に設けた汚物収容部(4)と、からなるペット介護用の汚物処理袋であって、胴体腹部の装着部には固定調整手段と、ペット胴体腹部から後脚を挟んで臀部に至るまでの部位と汚物処理袋と胴体腹部との密着性を容易とする手段と、を備えることを特徴とするペット介護用汚物処理袋である。また本考案は、当該ペット介護用汚物処理袋をペットに装着し、ペットから排せつされる便を袋内部に収容・廃棄することができる簡便かつ衛生的な飼育管理法としても有用である。
以下、実施例により、本考案を具体的に説明するが、本考案の範囲は当該実施例に限定されるものではない。
図1に、本考案の汚物処理袋の外観を示した。図2は、汚物処理袋を正面から背面方向にむかって外観した図である。
図1及び図2から明らかなように、汚物処理袋は、請求項1に符合する要件で構成されるものであるが、2に尻尾挿入孔を設けた。孔の周囲は、袋の材質強度との関係で、増強のため周囲をテープにより貼付する方法を適宜採用し得る。
3に胴体固定用の特殊形状(弓状を含む)の帯を備えた。3´は、装着時の背部固定部分であるが、ペットの種類や個体差による胴体周囲に最適な密着性がはかれるよう、例えば適宜、伸縮性のゴムを挿入する方法が採用し得る。3は、帯を腹部から背部に渡して固定するものであるが、ペットの種類に応じて長さを変更したものを採用する。
また、5は固定調整部であるが、固定の方法としては、特に制約されないが、凹凸の繊維を勘合するタイプの面ファスナーや結び紐を採用すると固定調整がしやすいため、特に好ましい。
4は臀部後方に設けた汚物収容部である。当該汚物収容部は、円錐形状を構成するものが最も好ましいが、さらに7を支点にして角度を下方部に設けている点が極めて大きな意味を持つ。
すなわち、この傾斜を保有することで、便の捕捉がしやすくなること、並びに捕捉後の後は、汚物の自重で下方に袋が下がりやすくなることから収容部内部での便の散乱や戻りがなく、排泄後のペットの運動によっても臀部周囲の体毛とは直接接触することが全くない。9部分の傾斜は、効果の点で少なくとも170度以下である必要があるが、好適には160度乃至120度である。
なお、例えば、尿吸収パッドを7の下部に設けることで、おむつを別途に装着する手間も省けるが、この点は、ペットの飼育環境に応じて適宜選択すれば良い。
図3は、汚物処理袋を小型犬に装着した一例を示したものである。装着方法は極めて簡便である。
先ず、尻尾孔に尻尾を挿入する。その後、3をペットの臀部から股間部を介して腹部に回し、上方に引き上げ背部で固定をする。固定と胴回りに応じた固定調整の下限は上記のとおりである。本考案の汚物処理袋は肛門部及び陰部を覆うように設計されていることから、捕捉漏れも全く発生しない。体毛への付着がない点については、前記のとおりである。
本考案の汚物処理袋は、ペットに負荷がかからないよう配慮されると同時に衛生面の観点から汚物の外部滲出があってはならない。そこで袋の材質は、この点の条件が満たされるものであれば、特段の制約はないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が安価で好ましい。強度と重量負荷の低さ異からポリエチレン製の袋が最も好ましい。
さらに、排泄の状況の監視し易さの点で、袋は透明から半透明であることが好ましい。
1 ペット用汚物処理袋の外観
2 尻尾挿入孔
3 胴体背部及び胴体腹部の固定装着部
3´胴体背部
4 臀部後方に設けた汚物収容部
5 固定調整部
6 汚物収容部における円錐形状の先端
7 汚物収容部の下方の支点
8 ペットの排泄物
9 汚物袋の固定部から収容部に連結する部分の角度

Claims (3)

  1. 尻尾挿入孔(2)と、胴体背部及び胴体腹部の双方を固定できる装着部(3)と、臀部後方に設けた汚物収容部(4)と、からなるペット介護用の汚物処理袋であって、胴体腹部の装着部には固定調整手段と、ペット胴体腹部から後脚を挟んで臀部に至るまでの部位と一体構造をとる汚物処理袋につき、ペット肛門部と陰部をすっぽり包み込む形状を形成することによって、胴体腹部との密着性を容易とする手段と、を備えることを特徴とするペット介護用汚物処理袋。
  2. 胴体背部及び胴体腹部の装着に係る固定調整部(5)に、固定調整手段として、面ファスナー又は結び紐を設けたことを特徴とする請求項1記載のペット介護用汚物処理袋。
  3. 臀部後方部に設けた汚物収容部(4)の形状が、円錐状であるとともに、汚物袋の固定部から収容部に連結する部分の装着時における角度(9)が160度乃至120度である請求項1乃至2に記載のペット介護用汚物処理袋。
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