JP3222639B2 - α−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法 - Google Patents

α−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法

Info

Publication number
JP3222639B2
JP3222639B2 JP16737393A JP16737393A JP3222639B2 JP 3222639 B2 JP3222639 B2 JP 3222639B2 JP 16737393 A JP16737393 A JP 16737393A JP 16737393 A JP16737393 A JP 16737393A JP 3222639 B2 JP3222639 B2 JP 3222639B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
reaction
oxide
same manner
carried out
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16737393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06345692A (ja
Inventor
竜一 安斉
清 森谷
富 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP16737393A priority Critical patent/JP3222639B2/ja
Publication of JPH06345692A publication Critical patent/JPH06345692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3222639B2 publication Critical patent/JP3222639B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はα−ヒドロキシイソ酪酸
アミドとアルコールからα−ヒドロキシイソ酪酸エステ
ルを製造する方法に関する。α−ヒドロキシイソ酪酸エ
ステルは脱水によるメタクリル酸エステルの生成、また
アミノリシスによるα−アミノ酸の生成などに用いられ
ている工業的に重要な化合物である。
【0002】
【従来の技術】α−ヒドロキシイソ酪酸エステルを製造
する方法としては、酸触媒を用いアセトンシアンヒドリ
ンから直接α−ヒドロキシイソ酪酸エステルを製造する
方法が知られている。例えば、米国特許第204182
0号公報にはアセトンシアンヒドリンと硫酸とアルコ−
ルとを100℃以下の温度で加水分解並びにエステル化
を行ったのち、無水硫酸ナトリウムを加えて蒸留する方
法が開示されている。しかしこの方法においては収率が
低く、メタクリル酸メチルの副生が多い。特開平4−2
30241号公報には、アセトンシアンヒドリンとアル
コ−ルを塩化水素の共存下で反応させ、生成した2-ヒド
ロキシ-2- メチルイミノプロピオニトリルメチルエステ
ル塩酸塩を水と反応させる方法が記載されている。これ
らの方法では、多量の硫酸アンモニウムもしくは塩化ア
ンモニウムを副生し、その処理に多大な費用を要すると
共に目的生成物であるカルボン酸エステルを高純度で分
離生成することが困難であった。また、硫酸もしくは塩
酸を使用するために反応装置は高価な耐蝕性材料を使用
しなければならない。
【0003】α−ヒドロキシイソ酪酸アミドからα−ヒ
ドロキシイソ酪酸エステルを製造する方法として、特開
昭52−3015号公報には陰イオンがエステルを形成
する酸の残基である少なくとも部分的に溶解した金属カ
ルボキシレートの存在下で反応を実施する方法が記載さ
れている。しかし、この方法は、α−ヒドロキシイソ酪
酸エステル収率が低く実用的ではない上に、触媒の回収
が困難である。その他に特開平2−268137号公
報、特開平3−48637号公報、特開平3−1412
42号公報、特公平3−53292号公報などにはα−
ヒドロキシイソ酪酸アミドとギ酸エステル、またはアル
コールと一酸化炭素とを反応させてα−ヒドロキシイソ
酪酸エステルとホルムアミドを製造する方法が記載され
ている。しかし、これらの方法では、高価なギ酸エステ
ルを用いたり、毒性の強い一酸化炭素を高圧で使用する
必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】従来の技術におい
て、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドのエステル化により
α−ヒドロキシイソ酪酸エステルを製造する際には多量
の硫酸、塩酸などの副原料を必要としたり、触媒を用い
る場合も収率が低く煩雑な精製工程を必要とするなど工
業的には種々の問題があった。本発明の目的は、α−ヒ
ドロキシイソ酪酸アミドとアルコ−ルからα−ヒドロキ
シイソ酪酸エステルの製造を工業的に有利に実施できる
方法を提供することにあり、具体的には、不溶性の固体
酸を触媒として用いることにより、高収率、高選択率で
α−ヒドロキシイソ酪酸エステルを製造することができ
る新規なα−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、α−ヒドロ
キシイソ酪酸アミドとアルコールを、不溶性の固体酸触
媒の存在下に液相で反応させることを特徴とするα−ヒ
ドロキシイソ酪酸エステルの製法に関する。
【0006】以下、本発明を詳しく説明する。本発明の
方法においては、触媒として不溶性の固体酸が用いられ
る。不溶性とは反応系に実質的に溶解せず、反応後分離
が容易であることを意味する。固体酸触媒としては、多
くの酸化物を挙げることができる。たとえば、Sb、S
c、Y、La、Ce、Ti、Zr、Hf、V、Nb、T
a、Cr、Mo、W、Tc、Re、Fe、Co、Ni、
Cu、Al、Si、Sn、PbおよびBiからなる群よ
り選ばれた1 種または2種以上の金属元素を含む酸化物
などである。この本発明の酸化物の範囲には水和酸化物
も含む。好ましくはSb、La、Ce、Ti、Zr、
V、Nb、Ta、Mo、W、Fe、Co、Ni、Cu、
Al、Si、Sn、PbおよびBiからなる群より選ば
れた1 種または2種以上の元素を含む酸化物、特に好ま
しくはSb、BiおよびZrからなる群より選ばれた1
種または2種以上の元素を含む酸化物、および〔A〕S
b、ZrおよびBiからなる群より選ばれた少なくとも
1 種の元素と〔B〕Na、K、Rb、Cs、Ca、S
r、Ba、Sc、Y、La、Ce、Ti、V、Nb、T
a、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、Ni、Ru、
Os、Rh、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、C
d、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、
Pb、P、S、SeおよびTeからなる群より選ばれた
1 種または2種以上の元素とを含む酸化物である。
【0007】触媒が2種以上の金属元素からなる酸化物
からなる場合、その割合は広い範囲で変えることができ
る。たとえば、〔A〕Sb、ZrまたはBiと他の金属
元素とを含む酸化物の場合、原子比で〔A〕の元素1 に
対し金属元素10以下、好ましくは5以下で変えられ
る。
【0008】本発明の触媒は、市販の酸化物あるいは調
製したもの何れも用いることができる。調製法として
は、この種の技術分野で知られている任意の方法を用い
ることができる。触媒を構成する各成分の出発原料とし
ては、それぞれの成分の金属、酸化物、水酸化物、塩化
物、無機酸塩、有機酸塩などの多くの種類のものの中か
ら選ぶことができる。また、化学処理、焼成処理などを
施すことにより酸化物、水酸化物となり得るようなもの
も使用できる。
【0009】アンチモン成分原料としては、三酸化二ア
ンチモン、四酸化二アンチモン、五酸化二アンチモン、
アンチモン酸、アンチモン酸塩、硫化アンチモン、塩化
アンチモンなどを用いることができる。金属アンチモン
の硝酸酸化によって得られる生成物を用いてもよい。ジ
ルコニウム成分原料としては、二酸化ジルコニウム、ジ
ルコニウムアセチルアセトナ−ト、塩化ジルコニウム、
オキシ塩化ジルコニウム、オキシ硝酸ジルコニウム、硫
酸ジルコニウム、ジルコニウム(IV)イソプロポキシド
などを用いることができる。鉄成分の原料としては、金
属鉄、酸化第一鉄、酸化第二鉄、四三酸化鉄、硝酸鉄、
酢酸鉄、蓚酸鉄などが用いられる。ニッケル成分の原料
としては、金属ニッケル、酸化ニッケル、硝酸ニッケ
ル、酢酸ニッケル、蓚酸ニッケルなどが用いられる。タ
ングステン成分原料としては、金属タングステン、酸化
タングステン、タングステン酸、塩化タングステンなど
が用いられる。ビスマス成分原料としては、金属ビスマ
ス、三酸化二ビスマス、塩化ビスマス、硝酸ビスマス、
硫酸ビスマス、蓚酸ビスマス、塩基性酢酸ビスマス、塩
基性硝酸ビスマスなどを用いることができる。その他成
分の原料としては、それぞれの成分の酸化物、水酸化
物、塩化物、硝酸塩など、多くの種類から選ぶことがで
きる。これらの触媒原料を、所望の組成比になるように
混合または共沈、乾燥、ついで焼成することにより触媒
が製造される。触媒を構成する各成分は緻密に混和され
て一体となっていることが望ましい。また、この系統の
触媒は焼成により触媒活性が発現するので、所望の組成
に調製した触媒組成物は150℃ないし1000℃の温
度で0.5時間ないし48時間焼成するのが望ましい。
製造された触媒において触媒成分がいかなる形態をして
いるかは明らかではないが、酸化物、水和酸化物、水酸
化物またはそれらの複合物、混合物であると考えられ
る。
【0010】触媒が1種の元素の酸化物である場合、た
とえば、アンチモン酸化物の場合、三酸化二アンチモン
は三塩化アンチモンを加水分解した後、炭酸ナトリウム
水溶液とともに煮沸すると得られる。四酸化二アンチモ
ンは三酸化二アンチモンを空気中で加熱すると得られ
る。五酸化二アンチモンはアンチモンを塩酸に溶解さ
せ、これに濃硝酸を加えてできた沈殿を780℃で加熱
すると得られる。ジルコニウム酸化物の場合、二酸化ジ
ルコニウムはジルコニウム(IV)イソプロポキシドを加
水分解したのち、乾燥、焼成すると得られる。ジルコニ
ウムアセチルアセトナ−トを焼成しても得られる。ま
た、ビスマス酸化物の場合、三酸化二ビスマスは蓚酸ビ
スマス、塩基性硝酸ビスマスを焼成すると得られる。
【0011】触媒の形態は、粉体、球状、ペレットなど
いかなる形状で使用してもよい。また、触媒は坦体に担
持して用いることもできる。坦体としては例えば、活性
炭、アルミナ、シリカ等を用いることができる。これら
の触媒は、水、アルコールなどに溶けにくいため、反応
終了後の触媒の回収が容易である。
【0012】 本発明の反応は、α−ヒドロキシイソ酪
酸アミドとアルコールとの反応を、上記触媒の存在下
液相で行う。本発明に用いられるアルコールの代表例と
しては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。アルコー
ルの使用量は、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドに対して
1〜50倍モル、好ましくは2〜20倍モルの範囲で用
いるのがよい。
【0013】反応温度は、150〜250℃、好ましく
は180〜230℃の範囲で行うのがよい。150℃よ
り低い温度では反応速度が小さくなり、また250℃よ
り高い温度ではα−メトキシイソ酪酸エステル、α−ヒ
ドロキシイソ酪酸などの副生成物量が多くなり好ましく
ない。本発明の反応は、反応系内に水が存在しない方が
好ましいが、水の量がα−ヒドロキシイソ酪酸アミドに
対して3 倍モル以下なら反応は進行する。
【0014】 反応圧力は、使用されるアルコールの種
類および使用量、水量、反応温度により適宜決められる
が、1〜100気圧、好ましくは加圧下、特に10〜7
0気圧の範囲で行うのがよい。
【0015】本反応は、溶媒の共存下に反応を行うこと
もできる。例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
n-ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等を
挙げることができる。また、反応の形式は、回分式、連
続式の何れの方法により行うことができるが、工業的に
は連続式の方法で行うのが好ましい。
【0016】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明の方法を更に詳
しく説明する。
【0017】実施例1 α−ヒドロキシイソ酪酸アミド21g、メタノール48
g、触媒として三酸化二アンチモン(senarmontite)4
gを200mlのオートクレーブに仕込み、圧力を32
気圧に保ち、攪拌下、反応温度160〜230℃で3時
間反応を行なった。この間オートクレーブへ窒素ガスを
毎分200mlの割合で送り込み、生成するアンモニア
をオートクレーブから窒素ガスと共に放出した。反応
後、反応液を冷却し、触媒を濾別後ガスクロマトグラフ
ィーにより反応生成物の分析を行なった。
【0018】実施例2 三酸化二アンチモン(valentinite )4gを触媒として
用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を行なっ
た。
【0019】実施例3 四酸化二アンチモン4gを触媒として用いた以外は、実
施例1と同様の方法で反応を行なった。
【0020】実施例4 市販のアンチモン酸4gを触媒として用いた以外は、実
施例1と同様の方法で反応を行なった。
【0021】実施例5 市販のアンチモン酸を300℃で3時間焼成したもの4
gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様の方法で
反応を行なった。
【0022】実施例6 シリカゾル(SiO2 濃度20wt%)300gにアン
チモン酸396gを加え攪拌しながら蒸発乾固させた後
160℃で一晩乾燥させた。その後500℃で2時間焼
成を行なった。得られた酸化物4gを触媒として用いた
以外は、実施例1と同様の方法で反応を行なった。
【0023】実施例7 61%硝酸930.5gを水843mlと混合し加温す
る。この中へ電解鉄粉124.3gを少しずつ加え溶解
する。三酸化二アンチモン粉末324.4gをとり、攪
拌しながら上記の鉄の硝酸溶液に加えた後、アンモニア
水でPH1に調製する。このスラリーをよく攪拌しなが
ら98℃、2時間加熱する。この溶液を蒸発乾固させた
後550℃で2時間焼成を行なった。焼成物を分析した
ところ、組成はFeSbO4 となっていた。この酸化物
4gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様の方法
で反応を行なった。
【0024】実施例8 61%硝酸930.5gを水843mlと混合し加温す
る。この中へ電解鉄粉124.3gを少しずつ加え溶解
する。シリカゾル(SiO2 濃度20wt%)1584
gをとり、攪拌しながら上記の鉄の硝酸溶液に加えた
後、三酸化二アンチモン粉末324.4gを加えよく攪
拌する。このスラリーをよく攪拌しながらアンモニア水
でPH1に調製し、98℃、2時間加熱する。この溶液
を蒸発乾固させた後550℃で2時間焼成を行なった。
得られた酸化物4gを触媒として用いた以外は、実施例
1と同様の方法で反応を行なった。
【0025】実施例9〜11 アンチモンとタングステン、アンチモンとランタンおよ
びアンチモンとジルコニウムの酸化物を実施例7と同様
の方法で調製した。この酸化物4gを触媒として用いた
以外は、実施例1と同様の方法で反応を行なった。
【0026】実施例12 シリカ4gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様
の方法で反応を行なった。
【0027】実施例13〜14 鉄またはランタンの硝酸塩を原料として用い、実施例7
と同様の方法でそれぞれの酸化物を調製した。得られた
酸化物4gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様
の方法で反応を行なった。上記実施例1〜14の反応結
果をもとめて表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例15 二酸化ジルコニウムを350℃で2時間焼成したもの4
g触媒として用いた以外は、実施例1と同様の方法で反
応を行った。
【0030】実施例16 二酸化ジルコニウム水和物を400℃で2時間焼成した
もの4gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様の
方法で反応を行った。
【0031】実施例17 ジルコニウム(IV)イソプロポキシド46.8gとメタ
ノ−ル32gを混合し攪拌する。この溶液が固化したの
ち、室温で2日間乾燥させ、ついで400℃で2時間焼
成した。得られた酸化物4gを触媒として用いた以外
は、実施例1と同様の方法で反応を行なった。
【0032】実施例18 二酸化ジルコニウム水和物4gを触媒として用いた以外
は、実施例1と同様の方法で反応を行った。
【0033】実施例19 オキシ硝酸ジルコニウム73gを水250mlに溶解さ
せ、攪拌しながらシリカゾル(SiO2 濃度20wt
%)82gを加えたのち、28%アンモニア水でPH
9.2に調製した。このスラリ−を蒸発乾固させたの
ち、250℃で2時間、ついで500℃で2時間焼成を
行った。得られた酸化物4gを触媒として用いた以外
は、実施例1と同様の方法で反応を行った。
【0034】実施例20 硝酸鉄(III)九水和物80.8gを水300mlに溶解
させる。この中へオキシ硝酸ジルコニウム二水和物10
6.8gを加えたのち、28%アンモニア水でPH8に
調製した。生成した沈澱物を洗浄したのち、乾燥し40
0℃で2時間焼成を行った。得られた酸化物4gを触媒
として用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を行
った。
【0035】実施例21〜24 ジルコニウムとコバルト、ジルコニウムとランタン、ジ
ルコニウムとセリウムおよびジルコニウムと銅の酸化物
(金属元素の原子比:1/1)を実施例20と同様の方
法で調製した。これらの酸化物4gを触媒として用いた
以外は、実施例1と同様の方法で反応を行なった。
【0036】実施例25〜27 コバルト、セリウムまたは銅の硝酸塩を原料として用
い、実施例20と同様の方法でそれぞれの酸化物を調製
した。得られた酸化物4gを触媒として用いた以外は、
実施例1と同様の方法で反応を行なった。上記実施例1
5〜27の反応結果をもとめて表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】実施例28 酸化ビスマスを400℃で2時間焼成したもの4g触媒
として用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を行
った。
【0039】実施例29 蓚酸ビスマスを550℃で2時間焼成したもの4gを触
媒として用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を
行った。
【0040】実施例30 塩基性硝酸ビスマスを500℃で2時間焼成したもの4
gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様の方法で
反応を行った。
【0041】実施例31 硝酸ビスマス80gを10%硝酸100mlに溶解さ
せ、攪拌しながらアンモニア水でPH8に調製し、水酸
化ビスマスを沈澱させた。この沈澱物を水洗したのち、
110℃で24時間乾燥した。この乾燥物には、酸化物
の外に水酸化物が一部含まれていた。得られた酸化物4
gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様の方法で
反応を行った。
【0042】実施例32 硝酸ビスマス70.4gを10%硝酸100mlに溶解
させ、攪拌しながらシリカゾル(SiO2 濃度20wt
%)90.1gを加えた。得られたスラリ−を蒸発乾固
させたのち、250℃で2時間、ついで600℃で2時
間焼成を行った。得られた酸化物4gを触媒として用い
た以外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。
【0043】実施例33 硝酸鉄(III)九水和物80.8gを水300mlに溶解
させる。この中へ塩基性硝酸ビスマス58.7gを加え
たのち、28%アンモニア水でPH8に調製した。生成
した沈澱物を洗浄したのち、乾燥し400℃で2時間焼
成を行った。得られた酸化物4gを触媒として用いた以
外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。
【0044】実施例34〜37 ビスマスとコバルト、ビスマスとランタン、ビスマスと
セリウムおよびビスマスと銅の酸化物(金属元素の原子
比:1/1)を実施例33と同様の方法で調製した。こ
れらの酸化物4gを触媒として用いた以外は、実施例1
と同様の方法で反応を行なった。上記実施例28〜37
の反応結果をもとめて表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】実施例38 市販のシリカ・アルミナを触媒として用いた以外は、実
施例1と同様の方法で反応を行なった。
【0047】実施例39 硝酸亜鉛六水和物89.2gを水250mlに溶解さ
せ、攪拌しながらシリカゾル(SiO2 濃度20wt
%)90.1gを加えたのち、28%アンモニア水でP
H9に調製した。このスラリ−を水洗したのち、一昼夜
110℃で乾燥した。その後、250℃で2時間予備焼
成し、500℃で2時間焼成を行った。得られた酸化物
4gを触媒として用いた以外は、実施例1と同様の方法
で反応を行った。
【0048】実施例40 メタタングステン酸水溶液(WO3 含量、50.0wt
%)158.9gに、攪拌しながらシリカゾル(SiO
2 濃度20wt%)102.9gを加えたのち蒸発乾固
した。その後、500℃で2時間焼成を行った。得られ
た酸化物4gを触媒として用いた以外は、実施例1と同
様の方法で反応を行った。
【0049】実施例40 硝酸ランタン六水和物86.6gと硝酸アルミニウム九
水和物75.0gを水300mlに溶解させ、攪拌しな
が28%アンモニア水でPH8に調製した。生成した沈
澱物を水洗したのち、一昼夜110℃で乾燥した。その
後、250℃で2時間予備焼成し、500℃で2時間焼
成を行った。得られた酸化物4gを触媒として用いた以
外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。
【0050】実施例41 硝酸鉄九水和物80.8gと硝酸アルミニウム九水和物
75.0gを水300mlに溶解させ、攪拌しなが28
%アンモニア水でPH8に調製した。生成した沈澱物を
水洗したのち、一昼夜110℃で乾燥した。その後、2
50℃で2時間予備焼成し、500℃で2時間焼成を行
った。得られた酸化物4gを触媒として用いた以外は、
実施例1と同様の方法で反応を行った。上記実施例38
〜41の反応結果をもとめて表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】 本発明の方法に従えば、α−ヒドロキ
シイソ酪酸アミドをアルコールと反応させるに当たり、
液相で不溶性の固体酸触媒、特にアンチモン、ジルコニ
ウムおよびビスマスからなる群より選ばれた少なくとも
1種の元素を含む酸化物を触媒として用いることによ
り、高収率、高選択率でα−ヒドロキシイソ酪酸エステ
ルを製造することができるうえ、これら触媒は、反応終
了後の触媒の回収が容易であり、また繰り返し使用が可
能であるので、その工業的意義は大きい。また、本発明
の方法では、硫酸や塩酸などの酸を使用しないので耐蝕
性の高価な製造装置を必要としない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 23/10 B01J 23/10 X 23/18 23/18 X 23/30 23/30 X 23/72 23/72 X 23/74 23/74 X 23/84 23/84 X C07C 69/675 C07C 69/675 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭52−3015(JP,A) 特開 昭57−67534(JP,A) 特開 昭60−23340(JP,A) 特開 昭54−9220(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 67/20 B01J 21/06 B01J 21/08 B01J 21/12 B01J 23/06 B01J 23/10 B01J 23/18 B01J 23/30 B01J 23/72 B01J 23/74 B01J 23/84 C07C 69/675 C07B 61/00 300

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−ヒドロキシイソ酪酸アミドとアルコ
    ールを、不溶性の固体酸触媒の存在下に、150℃〜2
    50℃、10〜70気圧で、液相で反応させることを特
    徴とするα−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法。
  2. 【請求項2】 固体酸触媒が、Sb、Sc、Y、La、
    Ce、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、M
    o、W、Tc、Re、Fe、Co、Ni、Cu、Al、
    Si、Sn、PbおよびBiからなる群より選ばれた1
    種または2種以上の元素を含む酸化物である請求項1記
    載の製造法。
  3. 【請求項3】 固体酸触媒が、Sb、ZrおよびBiか
    らなる群より選ばれた1種の元素とNa、K、Rb、C
    s、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ce、Ti、
    V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、
    Ni、Ru、Os、Rh、Pd、Pt、Cu、Ag、A
    u、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、Si、
    Ge、Sn、Pb、P、S、SeおよびTeからなる群
    より選ばれた1種または2種以上の元素とを含む酸化物
    である請求項1記載の製造法。
JP16737393A 1993-06-15 1993-06-15 α−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法 Expired - Fee Related JP3222639B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16737393A JP3222639B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 α−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16737393A JP3222639B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 α−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06345692A JPH06345692A (ja) 1994-12-20
JP3222639B2 true JP3222639B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=15848515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16737393A Expired - Fee Related JP3222639B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 α−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3222639B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010113964A1 (ja) 2009-04-03 2010-10-07 三菱瓦斯化学株式会社 α-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69908230T2 (de) * 1998-03-25 2004-04-08 Mitsubishi Gas Chemical Co., Inc. Verfahren zum Herstellen von Alpha-Hydroxycarboxylaten
JP2007216150A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Dowa Electronics Materials Co Ltd 酸化触媒用複合酸化物およびフィルター
DE102011081256A1 (de) 2011-08-19 2013-02-21 Evonik Röhm Gmbh Verfahren zur Herstellung von Alpha-Hydroxycarbonsäureestern
DE102013213699A1 (de) 2013-07-12 2015-01-15 Evonik Industries Ag Verfahren zur Herstellung von alpha-Hydroxycarbonsäureestern
WO2016016073A1 (de) * 2014-08-01 2016-02-04 Evonik Röhm Gmbh Verfahren zur herstellung von alpha-hydroxycarbonsäureestern in der gasphase
JP2017526717A (ja) 2014-09-10 2017-09-14 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEvonik Roehm GmbH アンモニアをリサイクルしてα−ヒドロキシカルボン酸エステルを製造する方法
EP3026039A1 (de) 2014-11-25 2016-06-01 Evonik Röhm GmbH Regenerierung von heterogenen Katalysatoren bei der Herstellung von alpha- oder beta-sustituierten Carbonsäureestern
EP3026038A1 (en) 2014-11-27 2016-06-01 Evonik Degussa GmbH Zirconium and yttrium mixed oxide catalyst for alcoholysis reactions
EP3689851A1 (en) * 2019-02-04 2020-08-05 Evonik Operations GmbH Salt-free production of methionine from methionine nitrile

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010113964A1 (ja) 2009-04-03 2010-10-07 三菱瓦斯化学株式会社 α-ヒドロキシカルボン酸エステルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06345692A (ja) 1994-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60121883T2 (de) Aktivierter Multi-Metalloxidkatalysator
US6645905B2 (en) Annealed and promoted catalyst
US5194675A (en) Preparation of methyl formate
WO2000053314A1 (fr) Catalyseur et procédé pour produire des esters
GB2037179A (en) Catalysts for amnufacturing alcohols from synthesis gas
JP3222639B2 (ja) α−ヒドロキシイソ酪酸エステルの製造法
JPH07232071A (ja) アルカンよりニトリルを製造するための触媒
DE19847656A1 (de) Ammonoxidationskatalysator zur Verwendung bei der Herstellung von Acrylnitril oder Methacrylnitril aus Propan oder Isobutan durch Ammonoxidation
US4408067A (en) Process for producing carboxylic acid esters from nitriles
US4317777A (en) Production of maleic acid and anhydride
JP2001501130A (ja) アミノアルコールをアミノカルボン酸へと脱水素するかまたはエチレングリコール(誘導体)をオキシカルボン酸へと脱水素するための触媒、その製造法および該触媒の使用
US3914278A (en) Process for preparing acrylonitrile using as catalyst an oxide composition of antimony, tin, titanium and copper or iron
US4250111A (en) Mixed catalyst for the hydrolysis of nitriles to amides
US3879435A (en) Process for the production of acrylonitrile
JPS5811045A (ja) 触媒
JP3229496B2 (ja) ヒドロキシカルボン酸エステルの製造法
CA1089432A (en) Process for the preparation of a catalyst for use in the oxidation in the vapour phase of unsaturated aldehydes to the corresponding acids
JPH07258154A (ja) 乳酸エステルの製法
CN110975884A (zh) 一种用于选择性氧化甲苯制备苯甲醛的含过渡金属催化剂的制备方法
US4257921A (en) Catalyst for the oxidation of butene
JPH10128112A (ja) イソブタンの気相接触酸化反応用触媒およびその製造方法
JPH05208136A (ja) アルカンよりニトリルを製造するための触媒
JP3091219B2 (ja) カルボン酸からアルコールを製造する直接水素添加の為の耐酸性触媒の製造方法
JP4164603B2 (ja) ε−カプロラクタムの製造法
JP3168716B2 (ja) ニトリルの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees