JP3222583B2 - ハップ剤 - Google Patents

ハップ剤

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博 土居
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Nitto Denko Corp
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、片面に粘着剤が塗布
された通気性ないし透湿性の粘着シ−トの粘着面に、表
面に膏体層が形成された通気性ないし透湿性を有する膏
体保持シ−トを粘着保持させたハップ剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】薬剤を含む水溶性高分子からなる膏体層
を通気性を有する保持シ−トの片面へ形成したハップ剤
は、膏体面による皮膚への粘着力が弱く、容易に皮膚か
ら剥がれる。このため、特に屈伸部である肘や膝などの
患部に貼付するハップ剤には、粘着力の強い粘着剤を片
面に塗布した粘着シ−トの粘着面に膏体保持シ−トを保
持させ、この膏体保持シ−トの外周にはみ出した粘着シ
−トの粘着面により、ハップ剤を患部へ固定するように
構成している。
【0003】一方、ハップ剤は薬剤の薬効のみでなく膏
体層中の水分の揮散に伴う冷却作用によって腫れや痛み
を治癒するものであるので、前述の粘着シ−トには通気
性ないし透湿性を有するものが使用されているが、一般
に使用されているアクリル系やゴム系などの粘着力の強
い粘着剤は、通気性ないし透湿性を有するシ−トに塗布
すると、当該シ−トの通気性や透湿性を失わせる問題が
あった。このような問題を解決するため、従来は、通気
性ないし透湿性を有するシ−トの片面へ、例えば長さ方
向に沿って直線平行するように粘着剤を筋塗りしたり、
あるいは、通気性や透湿性を有するシ−トの片面全面に
粘着剤を塗布した後、当該シ−トへ多数の孔加工をする
ことなどが試みられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粘着剤
塗布後に当該粘着シ−トへ多数の孔加工をした場合、孔
径や孔密度が小さいと皮膚への固定力はあるが通気性が
不十分になり、他方、通気性を向上させるため孔径や孔
密度を大きくすると、皮膚への固定力が低下して剥がれ
易くなったり、特に患部が屈伸部である場合にはシ−ト
の強度低下による破れが生じ易い。また、シ−トの長さ
方向に沿って直線平行するように粘着剤を筋塗りする場
合、筋塗り以外の非粘着部の幅が小さいと、皮膚への固
定性能はよいが通気性が不十分になり、あるいは、経時
的な粘着剤の幅方向(塗り幅方向)への移動によって、
非粘着部の幅が狭くなることにより通気性が経時的に低
下するなどの問題があった。他方、通気性を向上させる
ために非粘着部の幅を大きくすると、皮膚への固定性能
が低下して使用中に剥がれたり、粘着シ−ト縁部にめく
れやほつれが生じたり、粘着剤が皮膚へ移行し易くなる
などの問題を生じる。すなわち、皮膚への固定性と通気
性との関係で粘着剤を筋状に塗る場合の、塗り幅と非粘
着部の幅の設定が非常に難しい。この発明の目的は、か
かる問題を改善したハップ剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるハップ剤
は、通気性ないし透湿性を有するシ−トの片面に、波状
ないしジグザグ状に並行する粘着剤層が多数条形成され
た粘着シ−トと、表面に膏体層が形成された通気性ない
し透湿性を有する膏体保持シ−トとを備え、粘着シ−ト
の前記片面へ外周部に粘着剤層を残した状態で膏体保持
シ−トの裏面を粘着保持させたことを特徴とするもので
ある。
【0006】粘着シ−トを構成するための通気性ないし
透湿性を有するシ−トは、織布,不織布,編布、及び、
通気性のないプラスチックシ−トに孔加工して通気性を
もたせたものなどが好ましく用いられる。膏体保持シ−
トについてもほぼ同様なものが使用される。粘着剤は皮
膚への充分な粘着性があれば特に限定されないが、通常
アクリル系,ゴム系その他の油性の粘着剤が好ましく用
いられる。
【0007】
【作用】この発明によるハップ剤は、膏体保持シ−トに
形成された膏体面を患部に密着させ、当該膏体保持シ−
トの外周部に残された粘着シ−トの粘着剤層の部分を患
部の回りの皮膚に粘着して使用する。粘着シ−トの粘着
剤層は、波状ないしジグザグ状で並行するように多数条
形成されているので、粘着シ−トの粘着面には、波状な
いしジクザグ状に形成された所定幅の粘着剤層と、同様
な形状の非粘着部とが交互に形成された状態になる。し
たがって、粘着シ−トの皮膚に直接粘着される部分の粘
着剤層は、当該粘着シ−トの縦横方向への方向性が無く
なり、かつ、当該シ−トの縦横両方向において粘着剤層
と非粘着部とが断続する状態になる。このことにより、
粘着シ−トが皮膚への充分な固定性能を有するととも
に、全体として充分な通気性を有し、かつ、粘着シ−ト
のほつれや破れなどが発生し難いハップ剤が得られる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明によるハ
ップ剤の好ましい実施例を説明する。図1はこの発明に
よるハップ剤の実施例を示す部分平面図、図2は図1の
ハップ剤の拡大部分断面図、図3はこの発明によるハッ
プ剤の粘着シ−トの変形例を示す部分平面図である。
【0009】1は薄くかつ伸縮性のある不織布からなる
粘着シ−トであり、その上面には、一定方向へ規則的な
波状を呈するようにアクリル系の粘着剤が塗布された一
定の平均幅をもつ粘着剤層10と、この粘着剤層10よ
り平均幅の狭い同様な平面形状の非粘着部11とが、交
互に隣接して多数条形成されている。
【0010】2は不織布を支持体とした膏体保持シ−ト
であり、その上面には、薬剤を含む水溶性高分子からな
る膏体層20が形成され、その裏面は、外周部に粘着剤
層10による一部の粘着面12を残した状態で前記粘着
シ−ト1の上面に粘着保持されている。前記膏体保持シ
−ト2の上面と、粘着シ−ト1の外周部にはみ出した粘
着面12には、図2のみに示すように薄い剥離シ−ト3
が被着されており、患部への貼り付けに当たっては、こ
の剥離シ−ト3を剥離し、膏体保持シ−ト2の膏体層2
0の面を患部に当て、外周にはみ出した粘着面12の部
分を患部周囲の皮膚に粘着して使用するようになってい
る。
【0011】この実施例において、粘着シ−ト1の粘着
剤層10と非粘着部11との平面形状は、図3のような
形状であっても差し支えない。
【0012】試験例 それぞれの粘着シ−ト1,粘着剤,膏体保持シ−ト2及
び膏体層20に同じ材質のものを使用し、以下のよう
に、この発明による実施例の試験サンプルEx1,Ex
2のハップ剤、及びこの発明の実施例によらない比較サ
ンプルEx3〜Ex11のパップ剤を準備した。なお、
以下の各サンプルEx1〜Ex11は、180mmx14
0mmの粘着シ−ト、及び140mmx100mmの膏体保持
シ−トを使用した。また、各サンプルはそれぞれ粘着シ
−トにおける粘着剤層の平面形状にのみ特徴があるの
で、次の説明にはこの特徴についてのみ記載した。 Ex1 波状ないしジグザグ状に粘着剤塗布 粘着剤層の平均幅:4mm、非粘着部平均幅:2mm、波振
幅:15mm Ex2 同前 粘着剤層の平均幅:3mm、非粘着部平均幅:1mm、波振
幅:25mm Ex3 粘着剤全面塗布 Ex4 粘着剤全面塗布後孔加工 孔直径:1mm、孔中心間間隔:8mm Ex5 同前 孔直径:5mm、孔中心間間隔:5mm Ex6 同前 孔直径:10mm、孔中心間間隔:10mm Ex7 長さ方向へ直線並行状に粘着剤筋塗り 粘着剤層の平均幅:5mm、非粘着部平均幅:1mm、 Ex8 同前 粘着剤層の平均幅:5mm、非粘着部平均幅:3mm、 Ex9 同前 粘着剤層の平均幅:5mm、非粘着部平均幅:5mm、 Ex10 同前 粘着剤層の平均幅:5mm、非粘着部平均幅:10mm、 Ex11 同前 粘着剤層の平均幅:10mm、非粘着部平均幅:10mm、
【0013】試験方法 各ハップ剤サンプルを膝又は肘に貼付し、5時間経過後
の皮膚への固定状態、サンプルを剥離した後の粘着シ−
トの破れ、粘着剤の皮膚への残りの有無を評価するとと
もに、貼付する前と後の各サンプルの重量を測定し、そ
の重量変化を粘着シ−トを使用しなかったサンプルの貼
付前後の重量変化と比較(粘着シ−トを使用しなかった
サンプルの重量変化を100とした場合の比)すること
により通気性を評価した。各評価基準は以下のとおりで
ある。 固定状態の評価基準 ○:問題なし、△:縁のめくれあり、×:剥がれあり 粘着シ−トの破れの評価基準 ○:破れなし、△:剥離時に破れあり、×:破れあり 粘着剤の皮膚への残り ○:残りなし、△:やや皮膚がべとつく、×:残り多し 通気性の評価基準 ○:70以上、△:31〜69、×:30以下 その試験結果は表1のとおりであった。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果によれば、この発明の実施例に
よる試験サンプルは、粘着剤層の平均幅に対して非粘着
部の平均幅が著しく小さくても、また両者が接近してい
ても、皮膚への固定状態,破れ,接着剤の残り状態及び
通気性のいずれの点でも問題ないことが明らかになっ
た。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、冷却の効果を上げら
れる程度の通気性ないし透湿性を備え、皮膚への固定性
能や破れなどにも問題がなく、しかも粘着剤の皮膚への
残りがないハップ剤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるハップ剤の実施例を示す部分平
面図である。
【図2】図1のハップ剤の拡大部分断面図である。
【図3】この発明による発布剤の粘着シ−トの変形例を
示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 粘着シ−ト 10 粘着剤層 11 非粘着部 12 粘着面の一部 2 膏体保持シ−ト 20 薬剤 3 剥離シ−ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平原 佳子 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正 製薬株式会社内 (72)発明者 土居 博 大阪府茨城市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−110723(JP,U) 実開 平3−63540(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性ないし透湿性を有するシートの片
    而に、波状ないしジグザグ状に並行する粘着剤層が多数
    条形成された粘着シートと、表面に薬剤を含む膏体層が
    形成された通気性ないし透湿性を有する膏体保持シート
    とを備え、粘着シートの前記片面へ外周部に粘着剤層を
    残した状態で膏体保持シートの裏面を粘着保持させたこ
    とを特徴とする、ハップ剤。
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