JP3222554U - 組立て式ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】強度を向上させる組立て式ベッドを提供する。【解決手段】解決手段を提供する組立て式ベッド1は、天板20と底板30と円筒形状に構成されて天板および底板の間に配置される複数の支柱41、42、43、44とを具備する。その組立て式ベッドが具備する天板は、その複数の支柱とそれぞれ嵌合する複数の溝を備える。その組立て式ベッドが具備する底板は、その複数の支柱とそれぞれ嵌合する複数の溝を備える。その組立て式ベッドが具備する複数の支柱は、その天板の複数の溝およびその底板の複数の溝にそれぞれ嵌合して配置される。【選択図】図1

Description

本考案は、組立て式ベッドに関する。詳しくは、段ボール等の素材により構成される組立て式ベッドに関する。
従来、震災等の災害が発生した際には、被災者が学校の体育館等の避難所に寝泊まりしていた。このような避難所においては、寝具等の準備が十分ではないため、被災者は避難所の床に直接布団等を敷いて夜間を過ごす必要があった。災害の規模が大きい場合、被災者は、比較的長い期間を避難所で過ごすこととなり、被災者の肉体的および精神的な負担が増大する問題があった。
そこで、平時には倉庫等に収納しておき、災害発生時に被災地に手軽に搬入して簡単に組立てて使用するベッドが提案されている。例えば、複数の桟により連結された複数の脚板の上に台板が載置されて構成される組立て式ベッドが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この組立て式ベッドにおいては、平板状の複数の脚板が平行に配置されるとともに複数の桟がこれらの脚板に垂直な方向に組み合わされて連結され、人物を載置する台板を支える形状に構成される。
特開2016−106743号公報
上述の従来技術では、脚板の強度が不足するという問題がある。台板を支える複数の脚板は、台板の長辺に対して平行に配置されるため、台板の長辺方向の強度が不足する。震災の発生後には、比較的大きな余震を生じる場合がある。この余震による横揺れが台板の長辺方向に加わると、強度不足により脚板が破損する可能性がある。
本考案は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、組立て式ベッドの強度を向上することを目的としている。
本開示は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の態様は、天板と、底板と、円筒形状に構成されて上記天板および上記底板の間に配置される複数の支柱とを具備し、上記天板は、上記複数の支柱とそれぞれ嵌合する複数の溝を備え、上記底板は、上記複数の支柱とそれぞれ嵌合する複数の溝を備え、上記複数の支柱は、上記天板の複数の溝および上記底板の複数の溝にそれぞれ嵌合して配置される組立て式ベッドである。
また、この第1の態様において、上記複数の支柱は、テーパ形状に構成されてもよい。
また、この第1の態様において、上記複数の支柱は、入れ子状に配置されて収納されてもよい。
また、この第1の態様において、天板および底板が複数の板に分割されてもよい。
また、この第1の態様において、上記分割された天板および底板は、上記複数の支柱の少なくとも1つが共通に嵌合して配置されることにより連結されてもよい。
本開示の態様により、複数の支柱の端部が天板および底板にそれぞれ嵌合して配置されるという作用をもたらす。
天板を支える複数の支柱が天板および底板により拘持されるため、ベッドの強度を向上させることができる。横揺れが加えられる場合であっても、破損を防止することができる。
本考案の実施の形態に係るベッドの構成例を示す図である。 本考案の実施の形態に係る天板および底板の構成例を示す図である。 本考案の実施の形態に係る支柱の構成例を示す図である。 本考案の実施の形態に係るベッドの収納方法の一例を示す図である。
次に、図面を参照して、本考案を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)を説明する。以下の図面において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
[ベッドの構成]
図1は、本考案の実施の形態に係るベッドの構成例を示す図である。同図は、ベッド1の構成例を表す図である。同図におけるAは、組立て後のベッド1の構成を表す図である。同図のベッド1は、天板20と、底板30と、支柱41乃至44とを備える。なお、支柱41乃至44は、脚部40を構成する。
天板20は、ベッド1の上面に配置される板であり、ベッド1の使用者が載置される部分である。同図におけるAのベッド1は、長方形の形状に構成される2つの天板20が長辺側において隣接して配置される例を表したものである。天板20は、段ボールにより構成することができる。天板20には、後述する支柱41乃至44を嵌合する溝が裏面に配置される。また、天板20は、収納時に折り畳むことができる。同図におけるAの天板20の点線は折り線を表す。同図の天板20は、4つ折りにして収納される場合を想定したものである。
底板30は、ベッド1の底面に配置される板である。この底板30は、天板20と同様に、長方形の形状に構成することができ、2つの底板30を長辺側において隣接して配置する構成にすることができる。また、天板20と同様に、底板30は、段ボールにより構成することができ、収納時に4つ折りにすることができる。この底板30には、後述する支柱41乃至44を嵌合する溝が配置される。
支柱41乃至44は、天板20および底板30の間に配置され、天板20を支えるものである。ベッド1には、複数の支柱41乃至44が分散して配置される。これにより、ベッド1に使用者が横臥する際の荷重が分散され、天板20の変形等の破損を防ぐことができる。同図におけるAの支柱41乃至44は、テーパ形状に構成される例を表したものである。すなわち、同図におけるAの支柱41乃至44は、上面の径が底面の径より小さな円筒の形状に構成することができる。同図のベッド1には、このような構成の支柱41乃至44が4組配置される。なお、支柱41乃至44は、紙管、紙筒および段ボールにより構成することができる。また、同図におけるAの支柱41乃至44は、同じ高さに構成されるとともにそれぞれ外径および内径が異なる形状に構成される。具体的には、支柱41乃至44は、この順に小さな外径および内径に構成される。これにより、収納時には、入れ子状に配置することができる。
同図におけるBは、収納時の天板20、底板30および支柱41乃至44の配置の一例を表す図である。収納の際、2つの天板(天板20および天板20’)および2つの底板(底板30および底板30’)がそれぞれ4つ折りにされ、4組の支柱41乃至44がそれぞれ入れ子状に配置される。同図におけるBに表したように、4つ折りの天板20等は、収納部材2に収納することができる。これにより、ベッド1の保管および運搬を容易に行うことができる。収納部材2は、例えば、布製の袋により構成することができる。また、段ボールの箱により構成された収納部材2を使用することもできる。また、収納部材2に取っ手を付けることもできる。
[天板および底板の構成]
図2は、本考案の実施の形態に係る天板および底板の構成例を示す図である。同図におけるAは、天板20および20’の表面の構成例を表す図である。同図に表したように、天板20および20’は、幅450mm、長さ2000mmの大きさに構成することができる。また、折り線は、500mm毎に形成することができる。このような天板20および20’を隣接して配置することにより、ベッド1の寝台部分を幅900mm、長さ2000mmの大きさに構成することができる。大人一人が横臥するに際し、十分な大きさに構成することができる。
同図におけるBは、天板20および20’の裏面の構成例を表す図である。天板20および20’の裏面には、支柱41乃至44を嵌合するための溝21、21’、22、23および24が配置される。これらの溝21、21’、22、23および24は、同図におけるBに記載された寸法により表された位置に配置することができる。溝21および21’、22、23ならびに24は、それぞれ支柱41乃至44に対応する形状に構成される。溝21は、円環形状に構成される。溝21’は、溝21が天板20および20’に掛かる位置に配置された溝に相当し、2分割された円環形状に構成される。同様に溝22は、天板20および20’に掛かる位置に配置され、2分割された円環形状に構成される。溝23および24は、円環形状に構成される。
2組の溝21’と4組の溝22は、天板20および20’が隣接する側の長辺に配置される。これらの溝に支柱41および42が嵌合して配置されることにより、天板20および20’が連結される。2つの溝21および4つの溝23は、天板20および20’の折り線に掛かる位置に配置される。これらの溝に支柱41および43が嵌合して配置されることにより、天板20および20’の折り線部分を補強することができる。溝24は、連結された天板20および20’の4隅に配置される。この溝24に支柱44を配置することにより、連結された天板20および20’の四隅を支持することができる。同図に表したように、連結された天板20および20’の長辺および短辺のそれぞれの中央部に比較的大きな径の支柱41および42を配置する。これにより、使用者が横臥した際に大きな荷重が掛かる領域を耐荷重の大きな支柱により支えることができる。
同図におけるCは、天板20および20’の断面の構成例を表す模式図である。同図におけるCに表したように、天板20および20’は、3層の段ボールにより構成することができる。3層構造にすることにより、強度を向上させることができる。この際、上述の溝は、3層の段ボールの裏面側の1層に形成することができる。同図におけるCは、天板20および20’の長辺側の側面の溝22の部分の構成を模式的に記載した図である。
底板30および30’の表面の構成は、同図におけるAにおいて説明した天板20および20’と共通の構成にすることができる。また、底板30および30’の裏面の構成は、同図におけるBにおいて説明した天板20および20’と共通の構成にすることができる。なお、支柱41乃至44がテーパ形状であるため、支柱41乃至44の底部の大きさに嵌合するサイズの溝を底板30および30’に形成する必要がある。円筒形状の支柱41乃至44を採用する際には、同じサイズの溝を天板20および20’ならびに底板30および30’の裏面にそれぞれ形成する。
同図におけるDは、底板30および30’の断面の構成例を表す図である。同図におけるDに表したように、底板30および30’は、2層構成の段ボールにより構成することができる。天板20および20’とは異なり、底板30および30’に掛かる荷重は比較的小さいため、段ボールを2層構成にして軽量化することができる。なお、天板20および20’と同様に、溝は裏面側の1層に形成することができる。
天板20および20’ならびに底板30および30’を構成する段ボールには、防水加工を施すこともできる。
[支柱の構成]
図3は、本考案の実施の形態に係る支柱の構成例を示す図である。同図は、支柱41乃至44の構成例を表す図である。同図において、破線は内側面を表す。また、同図におけるAはテーパ形状の支柱41乃至44の例を表した図であり、同図におけるBは円筒形状の支柱41乃至44の例を表した図である。支柱41乃至44は、同図に表した寸法に形成することができる。この際、素材に応じた余裕部分を持たせた寸法に変更することができる。同図に表したように、支柱42の外径は、支柱41の内径と略等しい大きさに構成することができる。同様に、支柱43の外径は支柱42の内径と略等しい大きさに構成することができ、支柱44の外径は支柱43の内径と略等しい大きさに構成することができる。
テーパ形状の支柱41乃至44を採用する場合には、ベッド1の強度をさらに向上させることができる。テーパ形状にすることにより、横方向の応力に対して安定度を向上させることができるためである。一方、円筒形状の支柱41乃至44を採用する場合には、支柱41乃至44の製造が比較的容易であるため、コストを削減することができる。
[収納方法]
図4は、本考案の実施の形態に係るベッドの収納方法の一例を示す図である。同図におけるAは、収納時の支柱41乃至44の配置例を表した断面図である。収納の際には、支柱44の外側に支柱43、支柱42および支柱41を順に配置することにより、これらを入れ子状に配置することができる。
同図におけるBは、図1におけるBにおいて説明した収納時の天板20等の配置例を表す側面図である。入れ子状の脚部40を2段重ねに配置し、4つ折りの天板20等を隣接して配置する。同図におけるCは、収納時の天板20等の配置例を表す上面図である。このように、脚部40を重ねて配置するとともに4つ折りの天板20および20’ならびに底板30および30’を隣接して配置することにより、収納時のベッド1を小型化することができる。
なお、ベッド1の構成は、この例に限定されない。例えば、図1におけるBに表した収納部材2を底板30または底板30の一部として使用することもできる。具体的には、収納部材2を段ボールの箱の形状に構成し、ベッド1を収納する際には天板20等の収納部材として使用する。ベッド1を組み立てる際には収納部材2を底板として使用する。これより、底板30の省略や削減が可能となる。この際、収納部材2には、図2におけるBに置いて説明した溝を形成する必要がある。
このように、段ボールにより構成された天板20および底板30を使用することにより、ベッド1を軽量化することができる。また、複数の支柱41等により天板20を支えるとともに支柱41の上面および底面の端部が天板20および底板30によりそれぞれ拘持されるため、横揺れを生じた場合であっても支柱41等のずれを防ぐことができる。ベッド1を収納する際には、天板20および底板30を折り曲げるとともに支柱40を入れ子状に配置してコンパクト化することができ、保管場所を縮小することができる。一方、天板20および底板30に形成された溝に支柱41等を嵌合させて配置する構成を採ることにより、ベッド1の組立てを簡略化することができる。災害発生時を想定した運用が可能となる。また、ベッド1を段ボールや紙により構成するため、廃棄時の環境負荷を軽減することができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本考案の一例であり、本考案は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
また、上述の実施の形態における図面は、模式的なものであり、各部の寸法の比率等は現実のものとは必ずしも一致しない。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることは勿論である。
1 ベッド
2 収納部材
20、20’ 天板
21、21’、22〜24 溝
30、30’ 底板
40 脚部
41〜44 支柱

Claims (5)

  1. 天板と、
    底板と、
    円筒形状に構成されて前記天板および前記底板の間に配置される複数の支柱と
    を具備し、
    前記天板は、前記複数の支柱とそれぞれ嵌合する複数の溝を備え、
    前記底板は、前記複数の支柱とそれぞれ嵌合する複数の溝を備え、
    前記複数の支柱は、前記天板の複数の溝および前記底板の複数の溝にそれぞれ嵌合して配置される
    組立て式ベッド。
  2. 前記複数の支柱は、テーパ形状に構成される請求項1記載の組立て式ベッド。
  3. 前記複数の支柱は、入れ子状に配置されて収納される請求項1記載の組立て式ベッド。
  4. 天板および底板が複数の板に分割される請求項1記載の組立て式ベッド。
  5. 前記分割された天板および底板は、前記複数の支柱の少なくとも1つが共通に嵌合して配置されることにより連結される請求項4記載の組立て式ベッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7216457B1 (ja) * 2022-09-30 2023-02-01 イシバシテック株式会社 コンテナ型ベッド

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