JP7216457B1 - コンテナ型ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】多くの物品収容スペースを確保でき、快適性、防犯性および安全性に優れたコンテナ型ベッドを提供する。【解決手段】本体2と、床部材3と、移設部材4とでコンテナ型ベッド1を構成する。本体2は、底壁21と、当該底壁21の周囲から起立した側壁20とを有し、側壁20の上端を開口した容器状をなす。床部材3は、底壁31を有し、本体2に対して着脱可能である。床部材3の本体2への取り付け時に、床部材3が本体2の開口部22を閉鎖すると共に、底壁31が寝具を支持する床面となる。移設部材4は、本体の上方および下方に移設可能である。移設部材4を本体2の上方に配置した時に移設部材4が床部材3の底壁31を覆い、移設部材4を本体2の下方に配置した時に、本体2の底壁21を支持する。【選択図】図2

Description

本発明は、コンテナ型ベッドに関する。
災害時に避難所等で使用される簡易なベッドとして、下記の特許文献1および特許文献2に記載される段ボール製のものや、特許文献3に記載のように、分割可能な複数の床ユニットと、床ユニットに対して着脱可能な複数の脚部材とを備え、床ユニットおよび脚部材を何れも金属材料としたものが知られている。
実用新案登録第3229660号公報 特開2022-124973号公報 特開2003-225142号公報
避難所等では、各人に割り当てられるスペースに限りがある。特許文献1,2のような段ボール製のベッドでは、段ボールの剛性不足を補うため、人体の荷重を支持する支持壁を床面の下方に密に配置する必要があるため、床面の下方がデッドスペースとなる。そのため、割り当てられたスペース内に、食料、飲料、医薬品類、日用品、生活必需品、貴重品、あるいは簡易トイレ等の物品の置き場所を確保することが難しくなる。特許文献3のような金属材料製のベッドでは、床面の下方にこれらの物品を収容するスペースはあるが、このスペースは開放空間であるのが通例であるから、防犯面や安全性の面で不安が残る。また、当該スペースに対して大気が自由に出入りできるため、特に冬季においては、床面下に冷気が入り込みやすく、就寝時の快適性が悪化する。
そこで、本発明は、多くの物品収容スペースを確保でき、快適性、防犯性、及び安全性に優れたコンテナ型ベッドを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明にかかるコンテナ型ベッドは、平板状の第一底壁と当該第一底壁の周囲縁部から立ち上がった第一側壁とを有し、前記第一側壁の上端を開口した容器状の本体と、平板状の第二底壁を有し、前記本体に対して着脱可能であり、前記本体への取り付け時に、前記本体の開口部を閉鎖すると共に、前記第二底壁が寝具を支持する床面となる床部材と、平板状の第三底壁を有し、前記本体の上方および下方に移設可能であり、前記本体の上方に配置した時に、前記床部材の第二底壁を覆い、前記本体の下方に配置した時に、前記本体の第一底壁を支持する移設部材と、を備えることを特徴とする。
このコンテナ型ベッドでは、本体が容器状(コンテナ状)であるから、本体内に食料、飲料、医薬品類、日用品、生活必需品、貴重品、あるいは簡易トイレ等の物品を収容でき、避難所等において割り当てられた各人のスペースの有効活用を図ることができる。また、利用者は、本体の開口部を閉鎖する床部材上に寝具を敷いて就寝するので、就寝中に本体内部の空間から第三者が収容した物品を取り出すことはできず、高い防犯性、安全性を確保することができる。さらに、就寝中は床部材により本体内部の空間が閉鎖されるため、床部材の直下の空間が外気と隔絶された断熱空間となる。そのため、特に冬季における就寝時の快適性を高めることができる。また、移設部材を、本体の下方に移設可能とすることにより、取り外した移設部材の置き場所に困ることはなく、スペースの有効活用を図ることができる。
前記床部材に、前第二底壁の周囲縁部から立ち上がり、かつ前記本体の第一側壁の周囲と嵌合する第二側壁を設けるのが好ましい。
このように床部材に第二側壁を設け、この第二側壁を本体の第一側壁の周囲と嵌合させることで、本体に対する床部材を水平方向で位置決めすることができるため、本体と床部材をボルト等の締結部材で結合しなくても、本体に対する床部材の水平方向の位置ずれを防止することができる。また、床部材を上方にスライドさせれば、本体から床部材を取り外すことができる。従って、本体内からの物品の取り出しや本体内への物品の収納を容易に行うことができる。
このコンテナ型ベッドにおいては、前記移設部材が前記本体の下方に配置された時に、前記移設部材で前記本体の底部を周囲から拘束し、かつ前記本体の第一底壁と前記移設部材の第三底壁との間に高さ方向の隙間を形成することができる。
このように、移設部材が本体の下方に配置された時に、移設部材で本体の底部の周囲を拘束することにより、移設部材と本体の間の位置ずれを防止することが可能となり、コンテナ型ベッドの安定性が増す。また、本体の第一底壁と移設部材の第三底壁との間に高さ方向の隙間を形成することで、この隙間も物品の収容スペースとすることができ、割り当てられたスペースの更なる有効活用が可能となる。また、この隙間が本体の内部空間と隔絶された別の断熱空間となるため、断熱効果が高まり、就寝時の快適性をさらに高めることができる。
前記本体の第一底壁と前記移設部材の第三底壁との間にスペーサを配置すれば、本体からの荷重により、本体の底部が移設部材の側壁(第3側壁)に食い込んで移設部材の取り外しが困難となる事態を防止することができる。
このコンテナ型ベッドにおいては、横になった利用者の頭を支持する頭支持部と、当該利用者の脚を支持する脚支持部の何れか一方または双方を備えるようにし、前記頭支持部および前記脚支持部を本体、床部材、および移設部材とは別部材にすることができる。
このようにコンテナ型ベッドに頭支持部および脚支持部の少なくとも一方を設け、かつ頭支持部および脚支持部を本体、床部材、および移設部材とは別部材とすることで、本体、床部材、および移設部材の長さ方向の寸法を利用者(例えば大人)の身長よりも短くすることができ、コンテナ型ベッドの軽量化、小型化を図ることができる。この場合、頭支持部と脚支持部の何れか一方または双方を本体あるいは床部材に対して着脱自在としておけば、コンテナ型ベッドの保管時には、頭支持部および脚支持部を取り外してコンテナ型ベッドの内部空間に収容することができ、保管時の収容スペースの削減を図ることができる。
このコンテナ型ベッドにおいては、前記移設部材に取り付けたブラケットを介して複数の支持部材を前記移設部材で支持し、前記複数の支持部材で目隠し用のシート材を支持することができる。これにより、コンテナ型ベッドをシート材で覆うことができ、避難所等におけるプライバシーの確保に努めることができる。
以上のように、本発明によれば、多くの物品収容スペースを確保でき、快適性、防犯性、および安全性に優れたコンテナ型ベッドを提供することができる。
第1の実施形態に係るコンテナ型ベッドの平面図である。 図1中のA-A線断面図である。 図1中のB-B線断面図である。 第1の実施形態に係るコンテナ型ベッドの分解斜視図である。 図1中のB-B線断面図で、床部材を拡大して示す断面図である。 第2の実施形態におけるコンテナ型ベッドの平面図である。 第2の実施形態におけるコンテナ型ベッド1の側面図である。 第3の実施形態を示す平面図である。 第3の実施形態を示す正面図である。 第3の実施形態を示す側面図である。
以下、本発明にかかるコンテナ型ベッドの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図5に本発明に係るコンテナ型ベッド1の第1の実施形態を示す。図1は第1の実施形態に係るコンテナ型ベッド1の平面図、図2は図1中のA-A線断面図、図3は図1中のB-B線断面図、図4は第1の実施形態に係るコンテナ型ベッド1の分解斜視図、図5は図1中のB-B線断面図で、床部材を拡大して示す断面図である。
本実施形態に係るコンテナ型ベッド1は、本体2と、床部材3と、移設部材4とを備える。本体2、床部材3、および移設部材4は何れも鋼板をプレス加工することにより成形されている。本実施形態では、本体2、床部材3、および移設部材4を、何れも平面視で概略矩形状に形成した場合を例示している。以下の説明では、図4に示すように、平面視した時のコンテナ型ベッド1の長さ方向(長手方向)を符号Xで示し、幅方向(短手方向)を符号Yで示し、高さ方向を符号Zで示す。
図2~図4に示すように、本体2は、平板状の底壁21(第一底壁)と、底壁21の周囲縁部から立ち上がった側壁20(第一側壁)とを一体に備えている。側壁20は、その周囲で切れ目なく連続して形成される。本体2は、通常は、底壁21を下に向けた姿勢で使用される。側壁20の上端には開口部22が形成されている。この側壁20および底壁21により、上端の開口部22を除いて密閉された容器状の本体2が形成される。
本体2の側壁20のうち、底壁21と高さ方向Zで反対側となる端部(上端)には、その縁部を外向きに折り曲げて水平方向に延びるフランジ部23が形成される。本体2の側壁20には、その全周にわたり、段部24が設けられる。段部24よりも上方の側壁20a(上側壁)は、段部24よりも下方の側壁20b(下側壁)に比べ、その長さ方向Xおよび幅方向Yの内寸および外寸が僅かに大きくなっている。本体2の底壁21には、その剛性強化のため、上向きに突出する円環状のリブ25が二箇所に形成されている。リブ25を円環状とした理由については後述する。
床部材3は、平板状の底壁31(第二底壁)と、底壁31の周囲縁部から立ち上がった側壁30(第二側壁)とを一体に備えている。側壁30は、その周囲で切れ目なく連続して形成される。床部材3は、通常は、底壁31を下に向けた姿勢で使用される。床部材3の側壁30のうち、底壁31と高さ方向Zで反対側となる端部(図4では上端)には、その縁部を外向きに折り曲げて水平方向に延びるフランジ部33が形成される。床部材3は、その側壁30を底壁31を下に向けた姿勢で上側壁20aの内側に篏合させ、かつフランジ部33を本体2のフランジ部23の上に重ねることで、本体2上に配置される。重ねたフランジ部23,33をボルト5及びナット6を用いて複数箇所で締結することで、床部材3が本体2に取り付けられる。この状態では、床部材3により、本体2の開口部22が閉鎖される。ボルト5及びナット6を取り外せば、本体2から床部材3を取り外すことができる。このように、床部材3は本体2に対して着脱可能とされる。
床部材3の底壁31には、その剛性強化のため、幅方向Yに沿って、上方に向けて突出する複数の帯状リブ35が形成されている。
床部材3の底壁31は、布団、マットレス、座布団等の寝具(敷具)を支持する床面として使用される。すなわち、図2および図3に示すように、床部材3を本体2に取り付けた状態で、床部材3の側壁部30と底壁31とで形成される凹んだスペースに寝具を敷き、敷いた寝具の上で利用者が就寝する。床部材3上に直接寝具を敷く他、図5に示すように、凹んだスペースに複数の緩衝材36を配置し、緩衝材36の上に寝具12(図7参照)を敷いてもよい。この場合、各緩衝材36の上面に凹所を設け、凹所に保冷剤37(もしくは保温剤)を配置することで、就寝時の快適性を向上させることができる。緩衝材36として畳を使用することもできる。
移設部材4は、平板状の底壁41(第三底壁)と、底壁41の周囲縁部から立ち上がった側壁40(第三側壁)とを一体に備えている。側壁40は、その周囲で切れ目なく連続して形成される。移設部材4は、本体2の上方と下方のそれぞれの位置に移設可能とされる。
床部材4の側壁40のうち、底壁41と高さ方向Zで反対側となる端部には、その縁部を外向きに折り曲げて水平方向に延びるフランジ部43が形成される。長さ方向Xおよび幅方向Yにおける側壁40の内寸および外寸は、本体2の下側壁20bの内寸および外寸と等しい。そのため、図2および図3に示すように、移設部材4を、底壁41を下に向けた姿勢で本体2の下方に配置すると、本体2の下側壁20bと底壁21の間の断面円弧状のアール部26と、移設部材4の側壁40とフランジ部43の間の断面円弧状のアール部46とが対向する。これにより、移設部材4が本体2の底部を周囲から拘束するため、移設部材4と本体2の間の位置ずれを防止することが可能となり、コンテナ型ベッド1の安定性が増す。
移設部材4の底壁41には、図4に示すように、複数(例えば6個)のスペーサ47が取り付けられている。コンテナ型ベッド1をベッドとして使用する際には、本体2はスペーサ47を支柱として移設部材4に支持される。スペーサ47は、例えばウレタンゴム等のゴム材で形成することができる。このようにスペーサ47で本体2を支持することにより、本体2からの荷重で本体2のアール部26が移設部材4のアール部46、さらには側壁40に食い込み、移設部材4の取り外しが困難となる事態を防止することができる。
移設部材4の底壁41には、その剛性強化のため、幅方向Yに沿って複数の帯状のリブ45が形成されている。
以上に述べた本体2、床部材3、および移設部材4は、何れも溶接を用いることなく鋼板のプレス加工によりそれぞれ一体成形される。この際、本体2、床部材3、および移設部材4各底壁21,31、41と、当該底壁に連なる各側壁20,30,40とは、断面円弧状のアール部を介して接続される。また、各側壁20,30,40の長さ方向Xに延びる部分と幅方向Yに延びる部分も断面円弧状のアール部を介して接続される。そのため、本体2、床部材3、および移設部材4の各内部空間にはエッジ状の角部が存在せず、各部材の内面は滑らかに連続している。これにより、本体2、床部材3、および移設部材4を洗浄する際にも洗い残しが生じ難くなり、コンテナ型ベッド1の衛生性を高めることができる。また、各部材2,3,4を鋼板のプレス成形品することで、頑丈で耐久性に富み、また廃棄時にリサイクルも容易なコンテナ型ベッド1を提供することができる。
既に述べたように、コンテナ型ベッド1をベッドとして使用する際には、図2に実線で示すように、移設部材4は底壁41を下に向けた姿勢で本体2の下方に配置され、移設部材4により本体2の底部を周囲から拘束した状態で使用される。この際、コンテナ型ベッド1をテント内あるいはパーテーション等で仕切った空間内に配置することで、利用者のプライバシー向上を図ることができる。
一方、コンテナ型ベッド1をベッドとして使用しない場合(例えば倉庫等への保管時)は、図2に二点鎖線で示すように、本体2の底部から移設部材4を取り外し、移設部材4をその底壁41が上になる姿勢にして、床部材3の上に重ねる。そして、必要に応じて、移設部材4のフランジ部43を、本体2および床部材3の各フランジ部23、33と共に、ボルト5およびナット7を用いて締結する。この状態のコンテナ型ベッド1は、移設部材4の底壁41を座面とする椅子の代用品として用いることができる。椅子としての使用頻度が高くなるような場合には、本体2や移設部材4の高さ寸法を、最適な座面高さが得られるように調整するのが好ましい。座面高さはスペーサ47の長さを変更することでも調整することができる。
このように移設部材4を本体2の下方から上方に移設することで、移設部材4によって床部材3の底壁31が覆われ、コンテナ型ベッド1が蓋をされた状態となる。そのため、倉庫等に保管する際にも、複数のコンテナ型ベッド1、1’を安定的に積み重ねることができ、保管スペースの確保が容易となる。この際、コンテナ型ベッド1の内部空間(床部材3の底壁31と移設部材4の底壁41の間の空間、並びに床部材3の底壁31と本体2の底壁21との間の空間)に、寝具、食料、飲料等を収容した状態でコンテナ型ベッド1を保管することができるので、災害発生時等のベッド使用時には、コンテナ型ベッド1を利用者に配布するだけで、寝具、食料等の物品の配布も行うことができ、これらの物品を別々に利用者に配布する場合と比べて配布の手間を削減することができる。また、保管中は、コンテナ型ベッド1の内部空間が移設部材4で密閉された状態となるので、保管中の寝具、食料、飲料等の劣化を抑制することが可能となる。
なお、保管時にコンテナ型ベッド1を積み重ねた際の安定性を高めるため、積み重ねたコンテナ型ベッド1、1’の接触面同士は、水平方向の位置ずれを防止するため、凹凸嵌合させておくのが好ましい。具体的には、下段のコンテナ型ベッド1の移設部材4の底壁41と、上段のコンテナ型ベッド1’の本体2の底壁21とを凹凸嵌合させた状態で複数のコンテナ型ベッド1を積み重ねる。図2では一例として、下段のコンテナ型ベッド1のうち、移設部材4の底壁41に上向きの凸部48を設けると共に、上段のコンテナ型ベッド1’のうち、本体2の底壁21に凸部48と嵌合する凹部28を設けた場合を例示している。凸部48と凹部28の凹凸関係は、上記例示とは逆にしてもよい。
なお、以上に説明した本体2の側壁20(特に下側壁20b)、床部材3の側壁30、および移設部材4の側壁40は、平面視で同一形状となっているので、これらの各部20b、30、40は、同じ雄型を用いてプレス加工することで成形することができる。本体2の側壁20の上側壁20aは、下側壁20bの成形後に、別の成形型を用いて側壁20を外側に押し広げることで成形することができる。
以上に説明したコンテナ型ベッド1であれば、ベッドとしての使用時(図3参照)には、本体2が容器状であるから、本体2内に食料、飲料、薬類、日用品、生活必需品、貴重品、あるいは簡易トイレ等の物品を収容でき、避難所等において割り当てられた各人のスペースの有効活用を図ることができる。また、利用者は、本体2の開口部を閉鎖する床部材3上に寝具を敷いて就寝するので、就寝中に本体2内部の空間から第三者が収容した物品を取り出すことはできず、高い防犯性、安全性を確保することができる。利用者がコンテナ型ベッド1から離れる際にも、本体2と床部材3との間に鍵をかける(例えばフランジ部23,33に設けたボルト孔に鍵を挿入する)ことで、防犯性、安全性を確保することができる。コンテナ型ベッド1は、コンテナ型である故に組み立てが容易で頑丈であるという特徴も備える。
また、就寝中は床部材3により本体2内部の空間が密閉されるため、床部材3の直下の空間が外気と隔絶された断熱空間となる。そのため、特に冬季における就寝時の快適性を高めることができる。
また、移設部材4を、本体2の下方に移設可能とすることにより、取り外した移設部材4の置き場所に困ることはなく、割り当てられたスペースの有効活用を図ることができる。この時、本体2の底壁21と移設部材4の底壁41との間に高さ方向Zの隙間を形成することで、この隙間も物品の収容スペースとすることができ、割り当てられたスペースの更なる有効活用が可能となる。また、この隙間が本体2の内部空間と隔絶された別の断熱空間となるため、断熱効果が高まり、就寝時の快適性をさらに高めることができる。
なお、以上の説明では、ベッドとしての使用時にボルト5およびナット6を用いて床部材3を本体2に固定しているが、本実施形態のコンテナ型ベッド1では、床部材3の側壁30を本体2の側壁20(上側壁20a)の周囲と嵌合させているため、本体2と床部材3を固定していなくても本体2に対する床部材3の水平方向の位置決めを行うことができ、床部材3の位置が安定化する。この場合、床部材3を上方にスライドさせれば、本体2から床部材3を取り外すことができるので、本体2内からの物品の取り出しや本体2内への物品の収納をに要する手間を軽減することができる。
なお、既に述べたように本体2の底壁21のリブ25を上に凸となる円環状に形成することで、本体2の底壁21と移設部材4の底壁41との間の隙間に、円環状のリブ25に沿わせて浮き輪等の円環状の救命具を配置することができる。例えば浮き輪を本体2の底壁25に装着しておければ、本体2の浮力を高めることができ、水害等の発生時に本体2を救命ボートとして使用することも可能となる。
図6および図7に、コンテナ型ベッド1の第2の実施形態を示す。図6は、第2の実施形態におけるコンテナ型ベッドの平面図であり、図6は当該コンテナ型ベッド1の側面図である。
この第2の実施形態では、以上に説明したコンテナ型ベッド1に、横になった利用者の頭を支持する頭支持部10と、当該利用者の脚を支持する脚支持部11を設けている。頭支持部10および脚支持部11は、パイプ状の鋼材で形成され、その先端は、適当なブラケットを介して本体2のフランジ部23あるいは床部材3のフランジ部33にボルト、ナット等の固定手段を用いて取り付けられる。これらの固定手段として溶接を採用することもできるが、上述のように、ボルト、ナット等を用いて頭支持部10および脚支持部11をコンテナ型ベッド1に対して着脱可能とするのが好ましい。着脱可能とすることで、コンテナ型ベッド1の保管時には、頭支持部10および脚支持部11をコンテナ型ベッド1内の空間に収容することが可能となり、保管スペースの削減を図ることができる。
コンテナ型ベッド1のベッドとしての使用時には、図7に示すように、頭支持部10から脚支持部11に至るまでに寝具12を敷き、その上に必要に応じて枕13や足置き14等を配置する。なお、図7では、床部材3の側壁部30と底壁31とで形成される凹んだスペースに複数の緩衝材36を配置し、その上に寝具12を敷く場合を例示している。頭支持部10や脚支持部11の上に保冷剤を配置し、その上に寝具を敷いてもよい。
このようにコンテナ型ベッド1に頭支持部10および脚支持部11を設け、かつ頭支持部10および脚支持部11を本体2、床部材3、および移設部材4とは別部材とすることで、これらの部材2,3,4の長さ方向Xの寸法を利用者(例えば大人)の身長よりも短い、例えば120cm~130cm程度として、コンテナ型ベッド1の軽量化、小型化を図ることができる。頭支持部10および脚支持部11の何れか一方を省略しても良い。
また、コンテナ型ベッド1の側部には、転落防止用の柵15を設けてもよい。柵15は、パイプ状の鋼材で形成され、その先端は、適当なブラケットを介して本体2のフランジ部23あるいは床部材3のフランジ部33にボルト、ナット等の固定手段を用いて着脱自在に取り付けられる。固定手段として溶接を採用することもできる。柵15は、コンテナ型ベッド1のどちらか一方の側部に択一的に付け替え可能とするのが好ましい。また、柵15を上下反転させて本体2あるいは床部材3に取り付け可能とするのが好ましい。これにより、柵15が不要である場合、利用者の邪魔にならない位置(寝具の下方)に柵を配置することが可能となる。
図8~図10にコンテナ型ベッド1の第3の実施形態を示す。図8は平面図であり、図9は長さ方向(X方向)から見た正面図であり、図10は幅方向(Y方向)から見た側面図である。この実施形態では、移設部材4にブラケット16を介して複数の支持部材17を取り付け、この支持部材17で目隠し用のシート材18を支持している。シート材18でコンテナ型ベッド1の周囲を覆うことで、避難所等におけるプライバシーの確保を図ることができる。
詳細に説明すると、図8に示すように、移設部材4の両側部のフランジ部43には、水平方向に突出する複数(例えば8個)のブラケット16がボルト等を用いて固定されている。各ブラケット16には、コンテナ型ベッド1の長さ方向Xに沿って延びるロッド状のベース19が取り付けられ、このベース19で支持部材17が支持されている。支持部材17には、一方のベース19から立ち上がり、コンテナ型ベッド1の上方を通って他方のベース19に至る複数の幅方向支持部材17aと、幅方向支持部材17aの高さ方向(Z方向)中央部および幅方向(Y方向)中央部に配置した長さ方向支持部材17b、17cとがある。これらの支持部材17a、17b、17cはその交差部で互いに結合されている。この支持部材を覆うように被せたシート材18を支持部材17に取り付けることで、コンテナ型ベッド1の周囲および上方をシート材18で覆うことができ、避難所等におけるプライバシーの確保に努めることができる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
例えば、以上の説明では、本体2、床部材3、および移設部材4を鋼板のプレス加工により形成したが、これらの部材2,3,4を樹脂材料で成形してもよい。また、コンテナ型ベッド1の平面視の形状として矩形状とした場合を例示したが、当該形状は任意であり、楕円等の他の形状を採用してもよい。また、コンテナ型ベッド1の用途として、災害時の避難所等での使用を例示したが、コンテナ型ベッド1の用途は特に限定されず、例えばキャンプ等の野外活動で使用するベッドとしても用いることが可能である。
1 コンテナ型ベッド
2 本体
3 床部材
4 移設部材
10 頭支持部
11 脚支持部
16 ブラケット
17 支持部材
18 シート材
20 側壁(第一側壁)
21 底壁(第一底壁)
30 側壁(第二側壁)
31 底壁(第二底壁)
40 側壁(第三側壁)
41 底壁(第三底壁)
47 スペーサ

Claims (6)

  1. 平板状の第一底壁と当該第一底壁の周囲縁部から立ち上がった第一側壁とを有し、前記第一側壁の上端を開口した容器状の本体と、
    平板状の第二底壁を有し、前記本体に対して着脱可能であり、前記本体への取り付け時に、前記本体の開口部を閉鎖すると共に、前記第二底壁が寝具を支持する床面となる床部材と、
    平板状の第三底壁を有し、前記本体の上方および下方に移設可能であり、前記本体の上方に配置した時に、前記床部材の第二底壁を覆い、前記本体の下方に配置した時に、前記本体の第一底壁を支持する移設部材と、を備えることを特徴とするコンテナ型ベッド。
  2. 前記床部材に、前記第二底壁の周囲縁部から立ち上がり、かつ前記本体の第一側壁の周囲と嵌合する第二側壁を設けた請求項1に記載のコンテナ型ベッド。
  3. 前記移設部材が前記本体の下方に配置された時に、前記移設部材が前記本体の底部を周囲から拘束し、かつ前記本体の第一底壁と前記移設部材の第三底壁との間に高さ方向の隙間が形成される請求項1に記載のコンテナ型ベッド。
  4. 前記本体の第一底壁と前記移設部材の第三底壁との間にスペーサを配置した請求項3に記載のコンテナ型ベッド。
  5. 横になった利用者の頭を支持する頭支持部と、当該利用者の脚を支持する脚支持部の何れか一方または双方を備え、前記頭支持部および前記脚支持部を本体、床部材、および移設部材とは別部材にした請求項1に記載のコンテナ型ベッド。
  6. 前記移設部材に取り付けたブラケットを介して複数の支持部材を前記移設部材で支持し、前記複数の支持部材で目隠し用のシート材を支持するようにした請求項1に記載のコンテナ型ベッド。
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