JP3222309B2 - タンクローリ - Google Patents

タンクローリ

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JP3222309B2
JP3222309B2 JP05512994A JP5512994A JP3222309B2 JP 3222309 B2 JP3222309 B2 JP 3222309B2 JP 05512994 A JP05512994 A JP 05512994A JP 5512994 A JP5512994 A JP 5512994A JP 3222309 B2 JP3222309 B2 JP 3222309B2
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  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタンクローリに関する。
すなわち、タンクの内部に各種油その他液状の積荷を積
載して運搬する、タンクローリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のトレーラータイプのタン
クローリにおけるトレーラーを示し、(1)図は側面概
略図、(2)図は平面概略図、(3)図はトラクタ側の
カプラ等と共に示した側面概略図である。同図にも示し
たように、トレーラータイプのタンクローリでは、タン
ク1を搭載したトレーラー2がトラクタ3にて牽引され
る。そして、トラクタ3の後部フレーム4上にカプラ5
が付設されると共に、トレーラー2のフレーム6の前端
部下にキングピン7が垂下設されて、カプラ5に回動自
在に嵌挿保持され、もって、トラクタ3とトレーラー2
が左右に揺動可能に連結されている。そしてタンク1
は、前後が閉鎖された筒状をなし、内部に各種油その他
液状の積荷Aが積載されるが、従来、タンク1の前部に
はステー8が付設されており、このようなステー8が、
タンク1の前部を保持しつつキングピン7やカプラ5上
に位置していた。
【0003】すなわち、タンク1に積載された積荷Aの
前後方向の荷重配分,耐荷重限界に関しては、前軸たる
キングピン7やカプラ5側、そしてトラクタ3や前輪9
の車軸側より、後軸たるトレーラー2の後輪10の車軸
側の方が、一般的に余裕があるので、前軸側に加わる荷
重を出来るだけ軽減すべく、キングピン7やカプラ5に
対しタンク1の前部は後方に離れて位置せしめられてい
た。つまりキングピン7やカプラ5は、タンク1の前後
方向の積荷Aの荷重中心Bから、なるべく前方に離れる
ように位置していた。そこで、このままでは強度上の不
具合が生じるので、トレーラー2のフレーム6の前部
に、補強用の支持部材たるステー8が取付けられてお
り、このようなステー8がタンク1の前部を保持しつ
つ、前軸たるキングピン7やカプラ5上に位置すること
により、上述した強度上の不具合を解消していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、このようなステー8を用いても、ステー8によるタ
ンク1の前部の保持,補強には強度上自ずと限界があ
り、タンク1の前部をあまり後方に離れて位置せしめる
ことはできなかった。そこで依然として、タンク1に積
載された積荷Aについて前後方向の荷重配分のバランス
が悪いという難点があり、まず、タンク1の前軸たる
キングピン7やカプラ5側そしてトラクタ3側より、後
軸たるトレーラー2の後輪10の車軸側の方に、耐荷重
限界上かなり余裕が存在するのに対し、前軸のトラク
タ3側は、作用する荷重に耐えるべく大きな積載能力の
ものが要求され、結果的に、タンク1の積荷Aの積載
量に悪影響を及ぼす、等々の問題が指摘されていた。
【0005】第2に、タンクローリそしてトレーラー2
の転倒事故時において、タンク1の前部は転倒による衝
撃を受けやすく、前部の鏡板の側方に張り出した左右側
部分を始め、前部各所に損傷,亀裂が発生しやすかっ
た。特に、前部の鏡板の左右側部分は、側方に張り出し
ているので、転倒事故時の変形による応力集中により、
損傷,亀裂が発生しやすいという指摘があった。そし
て、タンク1の前部の鏡板に損傷,亀裂が発生した場合
には、タンク1内の例えば最前室たる第1室に積載され
た各種油等の積荷Aが、そこから外部に洩れ出して大事
故につながる危険があり、安全性に問題があった。
【0006】第3に、タンク1の支持部材たるステー8
やその取付部材は、タンク1とは別体として製造された
後に取付けられると共に、補強用・強度上の観点から、
非常に大きく特殊な形状の複雑なフレーム構造よりなっ
ていた。そこで、このようなステー8等について、製造
コスト,取付作業性,デザイン面等に問題が指摘されて
いた。
【0007】なお上述したところは、タンク1を搭載し
たトレーラー2がトラクタ3にて牽引される、例えば図
4に示したトレーラータイプのタンクローリに関するも
のであるが、シャーシフレーム上にタンク1が搭載され
た、単車タイプのタンクローリに関しても(従来例は図
示せず、なお後述する図3を参照)、上述した第1,第
2の点に準じた問題が指摘されていた。すなわち第1
に、そのタンク1に積載された積荷Aの前後方向の荷重
配分のバランスが悪く、まず、前軸たる前輪の車軸側
より、後軸たる後輪の車軸側に耐荷重限界上かなり余裕
が存在するのに対し、前軸側は、作用する荷重に対応
した耐荷重能力が要求され、結果的に、積載量に悪影
響を及ぼす、という問題が指摘されていた。これと共に
第2に、転倒事故時におけるタンク1の前部の鏡板等の
損傷,亀裂、そしてこれによる油の洩れ出しの危険、等
も問題となっていた。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、タン
クの閉鎖された前側に、タンクと同一断面形状をなし前
側が閉鎖された中空構造のステー部を、一体的に連設し
て、請求項1ではキングピンやカプラ上に位置せしめ、
請求項2では前輪の車軸寄りに位置せしめたことによ
り、第1に、タンクに積載された積荷について、前後方
向の荷重配分のバランスが向上し、第2に、転倒事故時
のタンクの前部の損傷,亀裂も防止されて、安全性が向
上すると共に、第3に、製造コスト,取付作業性,デザ
イン面等にも優れた、タンクローリを提案することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、このタンクローリ
は、タンクを搭載したトレーラーがトラクタにて牽引さ
れる、トレーラータイプのものよりなる。すなわち、該
トラクタの後部フレーム上にカプラが付設されると共
に、該トレーラーの前端部下にキングピンが垂下設され
て該カプラに回動自在に嵌挿保持され、もって、該トラ
クタとトレーラーが左右に揺動可能に連結されている。
そして該トレーラー上には、該タンクとそのステー部と
が搭載されている。該タンクは、前後が閉鎖された筒状
をなし、内部に各種油その他液状の積荷が積載されると
共に、マンホールや底弁等の積荷用設備が付設されてい
る。又、該ステー部は、該タンクの閉鎖された前側に一
体的に連設され、該タンクと同一断面形状をなすと共に
前側が閉鎖された中空構造よりなり、前記積荷は積載さ
れず前記積荷用設備も付設されず、前記キングピンやカ
プラ上に位置している。
【0010】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、このタンクローリは、シャーシフレーム上にタ
ンクとそのステー部とが搭載された、単車タイプのもの
よりなる。そして該タンクは、前後が閉鎖された筒状を
なし、内部に各種油その他液状の積荷が積載されると共
に、マンホールや底弁等の積荷用設備が付設されてい
る。又、該ステー部は、該タンクの閉鎖された前側に一
体的に連設され、該タンクと同一断面形状をなすと共に
前側が閉鎖された中空構造よりなり、前記積荷は積載さ
れず前記積荷用設備も付設されず、前輪の車軸寄りに位
置している。
【0011】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。このタンクローリでは、タンクの前側
に中空構造のステー部が、一体的に連設されている。そ
してステー部は、請求項1のトレーラータイプのタンク
ローリでは、連結用のキングピンやカプラ上に位置し、
請求項2の単車タイプのタンクローリでは、前輪の車軸
寄りに位置している。
【0012】そこで第1に、このようなステー部にて、
タンクの前部は確実に保持され十分に補強される。もっ
て請求項1では、タンクの前部をキングピンやカプラか
ら大きく後方に離れて位置させ、タンクに積載された積
荷の荷重中心を後方に移動させて、キングピンやカプラ
を荷重中心からはるかに前方に離れて位置させること、
等々が可能となる。又、請求項2でも、タンクの前部を
前輪の車軸から大きく後方に離れて位置させ、タンクに
積載された積荷の荷重中心を後方に移動させて、前輪の
車軸を荷重中心からはるかに前方に離れて位置させるこ
と、等々が可能となる。そこで、荷重配分,耐荷重限界
上、余裕がある後軸たる後輪の車軸側に、より大きな荷
重を負担させ、その分だけ請求項1では、前軸たるキン
グピンやカプラ側そしてトラクタ側に加わる荷重を軽減
でき、請求項2では、前軸たる前輪の車軸側に加わる荷
重を軽減できる。このようにして、荷重配分のバランス
が向上し、効率的な荷重配分が実現される。
【0013】第2に、タンクの前側は、ステー部にて覆
われるように保護され補強されている。そこで転倒事故
時において、タンクの前部は、このようなステー部にて
緩衝され応力集中も回避され、その損傷,亀裂は防止さ
れる。第3に、しかもこのステー部は、タンクと共に簡
単容易に製造でき、製造コスト面に優れると共に、取付
作業上の問題もなく、更に、タンクと同一形状よりなり
デザイン面にも優れている。
【0014】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2は、本発明のトレー
ラータイプのタンクローリの実施例を示し、図1の
(1)図は側面図、図1の(2)図は要部の側面図であ
り、図2の(1)図は要部の平面図、図2の(2)図は
背面図である。図3は、本発明の単車タイプのタンクロ
ーリの実施例を示す側面図である。
【0015】まず、図1,図2のトレーラータイプの実
施例について述べる。トレーラータイプのタンクローリ
では、タンク1を搭載したトレーラー2がトラクタ3に
て牽引されるようになっており、トラクタ3の後部フレ
ーム4上にカプラ5が付設されると共に、トレーラー2
の前端部下にキングピン7が垂下設されて、カプラ5に
回動自在に嵌挿保持され、もって、トラクタ3とトレー
ラー2が左右に揺動可能に連結されている。
【0016】これらについて詳述すると、牽引車たるト
ラクタ3は、前方にキャブ11そして後方に後部フレー
ム4を備えると共に、前後1組の前輪9が設けられてお
り、後部フレーム4のほぼ中央部の上面に、取付部12
やピン13(図4の(3)図も参照)を介し、カプラ5
が付設されている。カプラ5は、第5輪とも称され、略
平板状をなすと共に中央にキングピン7の嵌挿保持部が
形成され、ピン13を中心に前後に揺動可能となってい
る。これに対し、トレーラー2のフレーム6上には、次
に述べるタンク1とそのステー部14とが搭載されると
共に、フレーム6の前端部の下面中央付近には、キング
ピンプレート15を介しキングピン7が垂下設され、カ
プラ5に左右方向に回動自在に嵌挿保持されている。も
って、トラクタ3の後部フレーム4上に、トレーラー2
のフレーム6の前端部が枢支され、トラクタ3とトレー
ラー2が左右に揺動可能に連結されている。なお図示例
では、トレーラー2の後部の後輪10は前後1組の2軸
方式よりなるが、これによらず、例えば1軸方式や3軸
方式も勿論可能である。
【0017】そしてタンク1は、前後が閉鎖された筒状
をなし、内部に各種油その他液状の積荷Aが積載される
と共に、マンホール16(前述した図4の(2)図を参
照)や底弁17(後述の図3を参照)等の積荷用設備が
付設されている。これらについて詳述すると、タンク1
は、前後が鏡板18にて閉鎖された筒状をなし、内部
に、ガソリン,軽油,灯油等の各種油その他液状の積荷
Aが積載される。危険物たる積荷Aを積載する場合は、
内部が幅方向に沿った仕切板19により、2室から7室
程度の複数のタンク室20に区画される(後述の図3を
参照)。そして積荷Aは、例えば、マンホール16付近
の注入口からタンク1のタンク室20内に積込まれ、目
的地まで積載,運搬された後、底弁17を介し荷卸しさ
れる。なおタンク1は、断面形状が円形,楕円形,略船
型等をなし、通常は直線的な筒状をなす。
【0018】次に、ステー部14について述べる。この
ステー部14は、タンク1の閉鎖された前側に一体的に
連設され、タンク1と同一断面形状をなすと共に前側が
閉鎖された中空構造よりなり、積荷Aは積載されずマン
ホール16や底弁17等の積荷用設備も付設されず、キ
ングピン7やカプラ5上に位置している。
【0019】これらについて詳述すると、ステー部14
は、タンク1の前部の鏡板18の前側に一体的かつ同軸
に連設されており、タンク1に対応した円形,楕円形,
略船型等の断面形状をなし、その前側が、上述したタン
ク1側の鏡板18に準じた構造の鏡板21にて閉鎖さ
れ、内部には、空間室たる中空部22が形成されてい
る。すなわちステー部14は、タンク1の胴板を前方に
延出せしめて鏡板21にて閉鎖した形態、言い換えれ
ば、タンク1の前側をあたかも一部区画して形成された
ような形態よりなり、タンク1と同様に、前方に延出さ
れたトレーラー2のフレーム6上に取付け固定されてい
る。図示例では、このようなステー部14のほぼ中央部
付近下に、キングピン7やカプラ5が位置しているが、
ステー部14の長手方向の長さCは、タンク1そしてト
レーラー2の長さ等に応じて、適宜設定される。なお図
中23は、トレーラー2のフレーム6後部下に配された
リアフレームであり、図中Dは、タンク1上に周設され
た防護枠であるが、図示例の防護枠Dは、ステー部14
上をも含みつつ周設されている。
【0020】次に、図3の単車タイプの実施例について
述べる。この単車タイプのタンクローリでは、単一のシ
ャーシフレーム24上に、キャブ11,タンク1,ステ
ー部14等が搭載されており、1軸の前輪25と2軸の
後輪26とを備えてなるが、勿論、後輪26が1軸のも
のその他も可能である。27はサブフレームであり、こ
のサブフレーム27は、タンク1やステー部14下に一
体的に固定されると共に、シャーシフレーム24上に取
付けられている。
【0021】そして、この図3の単車タイプのタンクロ
ーリにあっても、前述した図1,図2のトレーラータイ
プのタンクローリの場合に準じ、タンク1とステー部1
4とが搭載されている。すなわち、まずタンク1は、前
後が閉鎖された筒状をなし、内部に各種油その他液状の
積荷Aが積載されると共に、マンホール16や底弁17
等の積荷用設備が付設されており、図示例では危険物た
る積荷Aが積載されるので、タンク1内が各タンク室2
0に区画されている。又、ステー部14は、タンク1の
閉鎖された前側に一体的に連設され、タンク1と同一断
面形状をなすと共に前側が閉鎖された中空構造よりな
り、積荷Aは積載されず積荷用設備も付設されないと共
に、前輪25の車軸寄りに位置している。
【0022】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このタンクローリは、
タンク1の内部に各種油その他液状の積荷Aを積載して
運搬し、タンク1には、マンホール16や底弁17等の
積荷用設備が付設されている。そして、このタンク1の
閉鎖された前側に、タンク1と同一断面形状をなし前側
が閉鎖された中空構造のステー部14が、一体的に連設
されている。そして、図1,図2のトレーラータイプの
タンクローリでは、このようなステー部14が、トラク
タ3とトレーラー2を連結するキングピン7やカプラ5
上に位置しており、又、図3の単車タイプのタンクロー
リでは、このようなステー部14が、前輪25の車軸寄
りに位置している。そこで、これらのタンクローリで
は、次の第1,第2,第3のようになる。
【0023】第1に、このような形状,構造,位置のス
テー部14を設けたことにより、タンク1の前部をかな
り後方に位置させても、強度上の不具合を生じることな
く、確実に保持し十分に補強することができるようにな
る。
【0024】従って、図1,図2のトレーラータイプの
タンクローリでは、前述した図4のこの種従来例に比
し、タンク1の前部をキングピン7やカプラ5に対し、
はるかに大きく後方に離れて位置させることが可能とな
る。つまり、タンク1に積載された積荷Aの前後方向の
荷重中心Bを、図示したように大きく後方に移動させ
て、キングピン7やカプラ5を、タンク1の荷重中心B
からはるかに前方に離れて位置させることが可能とな
る。又、図3の単車タイプのタンクローリにあっても、
その従来例に比し、タンク1の前部20を前輪25の車
軸に対し、はるかに大きく後方に離れて位置させること
が可能となる。つまり、タンク1に積載された積荷Aの
前後方向の荷重中心Bを、大きく後方に移動させて、前
輪25の車軸を、この荷重中心Bからはるかに前方に離
れて位置させることが可能となる。
【0025】もって、図1,図2のタンクローリでは、
タンク1に積載された積荷Aの前後方向の荷重配分,耐
荷重限界上、前軸たるキングピン7やカプラ5側そして
トラクタ3や前輪9の車軸側より、一般的に余裕がある
後軸たるトレーラー2の後輪10の車軸側の方に、前述
した図4のこの種従来例に比しより大きな荷重を負担さ
せ、その分、前軸側に加わる荷重を軽減させることがで
きる。又、図3のタンクローリでも同様に、タンク1に
積載された積荷Aの前後方向の荷重配分,耐荷重限界
上、前軸たる前輪25の車軸側より、一般的に余裕があ
る後軸たる後輪26の車軸側の方に、その従来例に比し
より大きな荷重を負担させ、その分、前軸側に加わる荷
重を軽減させることができる。このようにして、この図
1,図2,図3のタンクローリでは、タンク1の荷重配
分のバランスが向上し、前後方向に無駄のない効率的な
荷重配分が実現される。
【0026】第2に、タンク1の前部の鏡板18等は、
中空構造のステー部14にて、覆われるように保護され
十分に補強されている。そこでタンクローリの転倒事故
時、図1,図2の例ではトレーラー2の転倒事故時にお
いて、前方に位置するステー部14が、衝撃を受けたり
変形による応力集中により、損傷,亀裂が発生しても、
タンク1の前部は、このようなステー部14にて緩衝さ
れると共に、変形による応力集中も回避される。このよ
うにして、転倒事故時におけるタンク1の前部の損傷,
亀裂は確実に防止され、タンク1の例えば最前室たる第
1室のタンク室20からの油等の洩れ出しも発生しなく
なる。
【0027】第3に、しかもこのような補強用のステー
部14は、タンク1と同形状で一体的に連設される。そ
こで、タンク1の製造時にその胴板を前方に延出せしめ
て、鏡板21にて閉鎖することにより、タンク1と共に
簡単容易に製造でき、製造コスト面に優れている。特
に、図1,図2のトレーラータイプのタンクローリにお
けるステー部14では、前述した図4のこの種従来例に
おいて、非常に特殊で複雑なフレーム構造のステー8等
を別途製造して取付けていたのに比し、製造コストが大
きく軽減される。又、このステー部14は、このように
タンク1と共に製造できるので、取付作業上の問題もな
く、更に、タンク1と同一形状よりなり外見上も一体的
であり、デザイン面にも優れている。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るタンクローリは、以上説明
したように、タンクの閉鎖された前側に、タンクと同一
断面形状をなし前側が閉鎖された中空構造のステー部
を、一体的に連設して、請求項1ではキングピンやカプ
ラ上に位置せしめ、請求項2では前輪の車軸寄りに位置
せしめたことにより、次の効果を発揮する。
【0029】第1に、荷重配分のバランスが向上する。
すなわち、ステー部により強度上十分に補強が行えるの
で、耐荷重限界上余裕のある後軸側に、より大きな荷重
を負担させることができる。もってその分、前軸側に加
わる荷重が軽減され、タンクの積荷の荷重配分のバラン
スが向上し、請求項1では、より積載能力の小さなトラ
クタを用いることが可能となり、請求項2では、前輪の
車軸側の構造を強度上簡略化でき、請求項1,請求項2
共に結果的に、タンクの積荷の積載量を増加させること
ができる。
【0030】第2に、転倒事故時にステー部にて、タン
クの前部の損傷,亀裂が防止される。すなわち、転倒に
より衝撃を受けやすく応力集中もみられたタンクの前部
の鏡板等は、ステー部にて覆われるように保護され十分
に補強されているので、これらは回避され、その損傷,
亀裂の発生が防止される。もって、タンクに積載されて
いた各種油等の積荷が外部に洩れ出すことはなく、大事
故につながる危険も回避され、安全性が大きく向上す
る。
【0031】第3に、製造コスト,取付作業性,デザイ
ン面等にも優れている。すなわちこのステー部は、タン
クと共に製造でき製造コストが大きく軽減されると共
に、取付作業上の問題もなく、デザイン面にも優れてい
る。このように、この種従来例に存した問題点が一掃さ
れる等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトレーラータイプのタンクローリ
の実施例を示し、(1)図は側面図、(2)図は要部の
側面図である。
【図2】同実施例のトレーラータイプのタンクローリを
示し、(1)図は要部の平面図、(2)図は背面図であ
る。
【図3】本発明に係る単車タイプのタンクローリの実施
例を示す、側面図である。
【図4】従来例のトレーラータイプのタンクローリにお
けるトレーラーを示し、(1)図は側面概略図、(2)
図は平面概略図、(3)図はトラクタ側のカプラ等と共
に示した側面概略図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 トレーラー 3 トラクタ 4 後部フレーム 5 カプラ 7 キングピン 14 ステー部 16 マンホール 17 底弁 25 前輪 A 積荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 53/06 B60P 3/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクを搭載したトレーラーがトラクタ
    にて牽引される、トレーラータイプのタンクローリであ
    って、該トラクタの後部フレーム上にカプラが付設され
    ると共に、該トレーラーの前端部下にキングピンが垂下
    設されて該カプラに回動自在に嵌挿保持され、もって、
    該トラクタとトレーラーが左右に揺動可能に連結されて
    おり、 該トレーラー上には、該タンクとそのステー部とが搭載
    され、該タンクは、前後が閉鎖された筒状をなし、内部
    に各種油その他液状の積荷が積載されると共に、マンホ
    ールや底弁等の積荷用設備が付設されており、該ステー
    部は、該タンクの閉鎖された前側に一体的に連設され、
    該タンクと同一断面形状をなすと共に前側が閉鎖された
    中空構造よりなり、前記積荷は積載されず前記積荷用設
    備も付設されず、前記キングピンやカプラ上に位置して
    いること、を特徴とするタンクローリ。
  2. 【請求項2】 シャーシフレーム上にタンクとそのステ
    ー部とが搭載された、単車タイプのタンクローリであっ
    て、該タンクは、前後が閉鎖された筒状をなし、内部に
    各種油その他液状の積荷が積載されると共に、マンホー
    ルや底弁等の積荷用設備が付設されており、該ステー部
    は、該タンクの閉鎖された前側に一体的に連設され、該
    タンクと同一断面形状をなすと共に前側が閉鎖された中
    空構造よりなり、前記積荷は積載されず前記積荷用設備
    も付設されず、前輪の車軸寄りに位置していること、を
    特徴とするタンクローリ。
JP05512994A 1994-03-01 1994-03-01 タンクローリ Expired - Lifetime JP3222309B2 (ja)

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