JP3222088U - 海苔養殖作業用箱船連結具及び、海苔養殖場における作業船 - Google Patents

海苔養殖作業用箱船連結具及び、海苔養殖場における作業船 Download PDF

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Abstract

【課題】小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを行う支柱方式での海苔養殖で、海苔葉体摘採作業と酸処理作業とを連続的に行える作業船と、作業船を構成する海苔摘み取り作業用箱船と海苔網酸処理作業用箱船とをワンタッチで連結する海上作業用箱船連結具を提供する。【解決手段】並列している海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2の船縁同士の間を、ワンタッチで取りつけ、取り外し可能に支持腕部8aと係止部8bを有する海苔養殖作業用箱船連結具で連結することで、海苔摘み取り作業用箱船と海苔網酸処理作業用箱船とを並列している状態で海上進行可能にし、海苔摘み取り作業と海苔網酸処理作業とを連続的な一連の作業として進行可能にした。【選択図】図1

Description

この考案は海苔養殖場において海苔摘み取り作業や、海苔網の酸処理作業を行う際に使用される作業船に関する。
海苔の養殖はそれが行われる漁場特性などに応じて、浮き流し方式あるいは、支柱方式で行われる。
浮き流し方式では海面に浮上させたロープ筏に海苔養殖網が設置される。一方、支柱方式では海底に突き刺すように設置した多くの支柱に海苔養殖網を結わえて設置している。
海苔養殖において日常的に行う主要な管理・作業として海苔葉体の摘採と、海苔養殖網を酸処理液(活性処理液)に浸漬する作業がある。海苔葉体摘採作業は、海苔養殖網上に生育した海苔葉体を摘採するものである。海苔養殖網を酸処理液(活性処理液)に浸漬する酸処理(活性処理)作業は、生育した海苔葉体を健全な状態に保つことを目的として行うものである。
前述した浮き流し方式での海苔養殖では、この2つの作業を同時に行うことができる。いわゆるもぐり船(システム船)と称される管理船を使用するものである。海苔が生育している養殖網の下をもぐり船(システム船)で通過しながら前述した2つの作業を同時に行うことができる。
これに対して、支柱方式での海苔養殖では、支柱が設置されている間隔が制限要因となって、現状の海苔養殖網の張り込み状況下では、もぐり船(システム船)の使用が困難である。
仮に、現状よりも小型のもぐり船(システム船)を開発したとしても、荒天下などでは漁場までの航行が不可能となるし、摘み取った海苔葉体の運搬量からも問題が多い。
現在、支柱方式での海苔養殖では、海苔葉体摘採作業と、酸処理(活性処理)作業とを、それぞれ、別の作業として、小型の箱船を用いて行っている。小型の箱船は、小型で平面から見て矩形の浅底の箱形状に形成されているものであり、従来から種々の提案が行われている(特許文献1、2)。
支柱方式での海苔養殖での海苔葉体摘採作業、酸処理(活性処理)作業では上述した小型の箱船を親船(作業船、運搬船)に乗せて漁場まで運び、そこで海上に下して作業に供している。
すなわち、海苔葉体摘採作業を行う際には、親船で運搬してきた前記箱船に摘み取り機械を設置して海苔葉体摘採作業を行い、酸処理(活性処理)作業を行う際には、親船で運搬してきた前記箱船に酸処理(活性処理)機械を設置して酸処理(活性処理)を行う。
ただし、これら2つの機能の一つずつをそれぞれ備えている別々の箱船を親船(作業船、運搬船)によって漁場(養殖場)までそれぞれ別々に運搬し、それぞれの作業で専用使用しているのが現状である。
特開平5−23066号公報 特開2007−274936号公報
支柱方式での海苔養殖で上述したように小型の箱船を用いて行う海苔葉体摘採作業、酸処理(活性処理)作業は、それぞれに3〜4時間を要する重労働である。
ところで、有明海などでは最高で6m程度になるほど干満の差が大きいが、このように干満の差が大きいところの海苔養殖場において支柱方式での海苔養殖が行われ、上述したように小型の箱船を用いて行う海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを順次行おうとすると、干潮、満潮の時間を考慮して作業を行わねばならないので、これらの作業にかけることのできる時間が制限されるようになってしまう。
海苔養殖場における干満の差が大きいために海苔摘取り作業、海苔網酸処理作業を行う時間に制約を受けることで、海苔摘み作業が遅れたり、海苔網酸処理作業が遅れたりすることは海苔生産において致命的になることがある。
このため、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを行うことになる支柱方式での海苔養殖においても、海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを同時並行的に行えるようにすることが望まれている。
この考案は、現状では、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを別々に行っている支柱方式での海苔養殖で、海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを連続的な一連の作業として行える作業船を提供することを目的にしている。また、このような作業船を構成する海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船とをワンタッチで連結する海上作業用箱船連結具を提供することを目的にしている。
[1]
並列している海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船との隣接しているそれぞれの船縁同士の間に架け渡されることで前記海苔摘み取り作業用箱船と、前記海苔網酸処理作業用箱船とを並列している状態で連結し海上進行可能にする海苔養殖作業用箱船連結具。
[2]
前記海苔養殖作業用箱船連結具は、支持腕の両端にそれぞれ係止部を備えていて、前記支持腕の両端の係止部を、並列している海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船との隣接しているそれぞれの船縁にワンタッチで取りつけ、取り外し可能とした[1]の海上作業用箱船連結具。
[3]
並列している海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船とを、それぞれの隣接している船縁同士の間にワンタッチでそれぞれの前記船縁に取りつけ、取り外し可能な海苔養殖作業用箱船連結具で連結することにより、前記海苔摘み取り作業用箱船での海苔摘み取り作業と、前記海苔網酸処理作業用箱船での海苔網酸処理作業とを連続的な一連の作業として進行可能にした海苔養殖場における作業船。
[4]
前記海苔養殖作業用箱船連結具が、[2]の海苔養殖作業用箱船連結具である[3]の海苔養殖場における海上作業船。
この考案によれば、現状では、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを別々に行っている支柱方式での海苔養殖で、海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを連続的な一連の作業として行える作業船を提供することができる。
また、このような作業船を構成する海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船とをワンタッチで連結する海苔養殖作業用箱船連結具を提供することができる。
これによって、海苔摘み取り作業用箱船と海苔網酸処理作業用箱船とを親船(作業船、運搬船)に乗せて、同時に、漁場(養殖場)まで運び、海苔養殖作業用箱船連結具を用いて、海苔摘み取り作業用箱船と海苔網酸処理作業用箱船とをワンタッチで連結して作業船とし、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを行うことになる支柱方式での海苔養殖においても、海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを連続的な一連の作業として行うことができる。
また、作業終了後は、海苔摘み取り作業用箱船と海苔網酸処理作業用箱船だけでなく、摘み取った海苔葉体も、親船(作業船、運搬船)に乗せて同時に運んで戻ることができる。
この考案の海苔養殖場における作業船の一例を説明する概略斜視図。 この考案の海苔養殖場における作業船の他の例を説明する概略斜視図。 (a)図1、図2図示の海苔養殖場における作業船を構成する海苔網酸処理作業用箱船に搭載されている活性処理液の循環ポンプを説明する概略図、(b)図2図示の海苔養殖場における作業船を構成する海苔網酸処理作業用箱船で使用される酸処理(活性処理)の概略構成を説明する斜視図。 この考案の海苔養殖作業用箱船連結具の一例を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は側面図。
この実施形態の海苔養殖場における作業船は、図1図示のように、並列している海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とからで構成される。
この実施形態の海苔養殖場における作業船を構成する海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを、親船(作業船、運搬船)に乗せて、同時に、漁場(養殖場)まで運搬する。この漁場(養殖場)は、例えば、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを行うことになる支柱方式での海苔養殖が行われている漁場(養殖場)である。
漁場(養殖場)に到着したならば、海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを、親船(作業船、運搬船)から下し、図1図示のように並列させ、海苔養殖作業用箱船連結具8(図4)を用いて、並列している海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを連結して、この実施形態の作業船とする。
海苔養殖作業用箱船連結具8は、この実施形態では、図4に例示したように、板状の支持腕部8aの両端にそれぞれ係止部8b、8cを備えている。
この実施形態では、図1図示のように、並列している海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを、それぞれの隣接している船縁4、13同士の間にワンタッチでそれぞれの取りつけ、取り外し可能な海苔養殖作業用箱船連結具8で連結する。これによって、海苔摘み取り作業用箱船1での海苔摘み取り作業と、海苔網酸処理作業用箱船2での海苔網酸処理作業とを、連続的な一連の作業として進行可能にしたものである。
図示の実施形態では2個の海苔養殖作業用箱船連結具8を用い、並列している海苔摘み取り作業用箱船1、海苔網酸処理作業用箱船2それぞれの長手方向に伸びる船縁4、13の間に、長手方向に所定の間隔を空けて、海苔養殖作業用箱船連結具8を架け渡して、海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを連結している。
図1図示の実施形態では、海苔網酸処理作業用箱船2に隣接している海苔摘み取り作業用箱船1の長手方向に伸びる船縁4に船外機取付け部4aが設けられている。ここに船外機を取りつけ、海苔養殖作業用箱船連結具8によって図1図示のように、並列して連結されている海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを、漁場(養殖場)において同時に進行させ、海苔摘み取り作業と海苔網酸処理作業とを連続的な一連の作業として行うことができる。
図1では海苔網酸処理作業用箱船2に隣接している海苔摘み取り作業用箱船1の長手方向に伸びる船縁4に船外機取付け部4aが設けられているが、海苔摘み取り作業用箱船1に船外機取付け部4aを設けず、海苔網酸処理作業用箱船2に船外機取付け部を設けることもできる。
この場合には、海苔網酸処理作業用箱船2の海苔摘み取り作業用箱船1から離れている側において長手方向に伸びる船縁14に船外機取付け部を設けるようになる。長手方向に伸びる船縁14の長手方向における中間部に船外機取付け部を設けるものである。
図示を省略しているが、海苔網酸処理作業用箱船2に船外機取付け部を設け、そこへ船外機を取りつけ、海苔養殖作業用箱船連結具8によって、並列させて連結した海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを、漁場(養殖場)において同時に進行させ、海苔摘み取り作業と海苔網酸処理作業とを連続的な一連の作業として行うこともできる。
並列している海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2との隣接しているそれぞれの船縁同士の間に海苔養殖作業用箱船連結具8、8を架け渡し、海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを並列している状態で連結して海上進行可能にする実施形態として、図1、図2では、平面視で矩形の海苔摘み取り作業用箱船1、海苔網酸処理作業用箱船2の長手方向に伸びる船縁4、13が近接して並列している状態で説明している。
これに替えて、長手方向に伸びる船縁4、13に直交する横手方向に伸びる海苔摘み取り作業用箱船1の船縁と、海苔網酸処理作業用箱船2の船縁とを隣接させて並列させ、これらの船縁同士の間に海苔養殖作業用箱船連結具8、8を架け渡し、海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを並列している状態で連結して海上進行可能にすることもできる。
また、図1、図2図示の実施形態においては、海苔養殖作業用箱船連結具8の支持腕部8aが長手方向に所定の長さを有していて、並列している海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2との隣接しているそれぞれの船縁4、13の間に所定の間隔があいているが、支持腕部8aの長手方向の長さを図示されているものより短くすることも可能である。
この場合の一例として、支持腕部8aの長手方向の長さを、海苔摘み取り作業用箱船1の船縁4を形成する船壁の外側面と、海苔網酸処理作業用箱船2の船縁13を形成する船壁の外側面との間にほとんど隙間がなく、両者が密着する状態で海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを連結できる長さ、サイズにすることができる。
図1、図2図示のように、並列している海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2が、両者の間にある程度の大きさの間隔をあけて海苔養殖作業用箱船連結具8によって連結されている場合、荒天下では、海苔摘み取り作業用箱船1、海苔網酸処理作業用箱船2のそれぞれが大きくうねるようになるおそれがある。
このようなときに、支持腕部8aの長手方向の長さが、海苔摘み取り作業用箱船1の船縁4を形成する船壁の外側面と、海苔網酸処理作業用箱船2の船縁13を形成する船壁の外側面との間にほとんど隙間がなく、両者が密着する状態で海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを連結できる長さ、サイズにしておくと有利である。
この場合、支持腕部8aの長手方向の長さを固定的なものにせず、海苔養殖場において、海苔摘み取り作業用箱船1の船縁4と海苔網酸処理作業用箱船2の船縁13との間に海苔養殖作業用箱船連結具8を架け渡して両者を連結する作業の際に、支持腕部8aの長手方向の長さを調節できる構造にしておくことで、連結作業を行いつつ、同時に、海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを密着あるいは、密接させて海苔養殖作業用箱船連結具8で連結するようにできる。
なお、支持腕部8aの長手方向の長さを調節可能な海苔養殖作業用箱船連結具8や、支持腕部8aの長手方向の長さが所定の短い長さになっている海苔養殖作業用箱船連結具8を用いて、上述したように、並列している海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを密着あるいは、密接させて連結する場合、海苔摘み取り作業用箱船1の船外機取付け部4aは、船縁4を形成する船壁から海苔摘み取り作業用箱船1の内側に向けて窪んでいる(すなわち、船縁4を形成する船壁から海苔摘み取り作業用箱船1の内側に向けて凹部になっている)構造にする。海苔摘み取り作業用箱船1の内側に向かう窪み部や、凹部からなる船外機取付け部に船外機を取り付けるようにすれば、上述したように、海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを密着、密接させて海苔養殖作業用箱船連結具8によって連結することができる。
上述したように、並列している海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを、それぞれの隣接している船縁4、13同士の間にワンタッチでそれぞれの船縁4、13に取りつけ、取り外し可能な海苔養殖作業用箱船連結具8で連結することにより、海苔摘み取り作業用箱船1での海苔摘み取り作業と、海苔網酸処理作業用箱船2での海苔網酸処理作業とを連続的な一連の作業として進行可能にする海苔養殖場における作業船という意味、概念は、海苔摘み取り作業用箱船1の船縁4を形成する船壁の外側面と、海苔網酸処理作業用箱船2の船縁13を形成する船壁の外側面との間にほとんど隙間がなく、両者が密着する状態で海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを海苔養殖作業用箱船連結具8によって連結する実施形態をも包含するものである。
海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを海苔養殖作業用箱船連結具8によって並列させて連結したこの実施形態の作業船による海苔摘み取り作業と海苔網酸処理作業との連続的な一連の作業としての進行の一例を以下に説明する。
図1図示のように、摘み取り機用エンジン10aが付設されている海苔摘み取り機10が搭載されている海苔摘み取り作業用箱船1に海苔31が生育している海苔養殖網15を引き上げて海苔葉体摘採作業を行う。
海苔葉体摘採作業が行われた海苔養殖網15は、海苔養殖作業用箱船連結具8によって並列連結されている海苔網酸処理作業用箱船2に運ばれて酸処理(活性処理)を受ける。
海苔養殖網15は、海苔網酸処理作業用箱船2に設置されている海苔網案内ロッド9上を矢印30で示す方向に向かって移動しながら酸処理(活性処理)を受ける。
図1図示の実施形態では、海苔網酸処理作業用箱船2内の水槽17に酸処理(活性処理)水が収容されており、PHセンサー18、PHを測定する自動PH装置7で水槽17内のPHを監視しつつ、これらでの測定結果に基づいて、必要があれば、酸処理(活性処理)液タンク6から酸処理(活性処理)液を水槽17内に供給して水槽17内のPHを所望の状態にする。
こうしてPH調整されている酸処理(活性処理)水は、循環ポンプ5によってシャワーノズル3に供給される。シャワーノズル3から酸処理(活性処理)水が、海苔網案内ロッド9上を移動していく海苔網15に向かって下側から上側に吹き付けられて酸処理(活性処理)が行われる。
循環ポンプ5は、海苔クズの侵入防止用のステンレス製網カゴ5cで囲まれているポンプ5bから構成されており、ポンプ5bで吸引された酸処理(活性処理)水がホース5aを介してシャワーノズル3へ供給される。
図1では、シャワーノズル3は海苔養殖網15の進行方向に交差するように2本配備されているが、2〜4の配備形態にすることができる。
シャワーノズル3から上方の海苔網15に向かって吹き付けられた酸処理(活性処理)水は水槽17内に戻り、再び、循環ポンプ5によってシャワーノズル3に供給される。
このようにして酸処理(活性処理)を受けた海苔網15aは、海中に持ち込まれる酸処理(活性処理)液の量を抑えるべく水切りパイプ16で水切りされ、矢印30で示すように海中(海苔養殖場)に戻されていく。
図2は、酸処理(活性処理)部の構成、機構が図1図示の実施形態と異なっている海苔養殖場における作業船の一例を表すものである。
図2図示の実施形態では、屋根構造の処理液収容部21を海苔網案内ロッド9の上に取りつけ、循環ポンプ5から供給された酸処理(活性処理)水22を処理液収容部21内に収容している。
酸処理(活性処理)を受ける海苔養殖網15は、水きりローラー19で水切りされた後、引き続いて、処理液収容部21内に収容されている酸処理(活性処理)水22内を矢印30で示す方向に通過しながら酸処理(活性処理)を受ける。
その他の構成、機序は図1で説明したものと同様であるので、図1図示の実施形態と共通する部分には共通する符号をつけてその説明を省略する。
以上に説明したように海苔摘み取り作業、海苔網酸処理作業が終了したならば、海苔養殖作業用箱船連結具8をワンタッチで取り外して海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2との連結を解除し、作業開始前に運搬してきたように、海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを親船(作業船、運搬船)に乗せ、更に、摘み取った海苔葉体も、親船(作業船、運搬船)に乗せて、同時に、運んで戻ることができる。
このように、この実施形態の作業船によれば、現状では、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを行うことになる支柱方式での海苔養殖で、海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを連続的な一連の作業として行うことができる。
また、海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを連続的な一連の作業として行うこの実施形態の作業船を構成する海苔摘み取り作業用箱船1と、海苔網酸処理作業用箱船2とを海苔養殖作業用箱船連結具8によってワンタッチで連結し、また、ワンタッチで連結解除することができる。
そこで、海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とを親船(作業船、運搬船)に乗せて、同時に、漁場(養殖場)まで運び、海苔養殖作業用箱船連結具8を用いて、海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2とをワンタッチで連結して作業船とし、現状では、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを行うことになる支柱方式での海苔養殖で、海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを連続的な一連の作業として行うことができる。
また、作業終了後は、海苔摘み取り作業用箱船1と海苔網酸処理作業用箱船2だけでなく、摘み取った海苔葉体も、親船(作業船、運搬船)に乗せて同時に運んで戻ることができる。
そこで、干満の差が大きく、作業時間に制約を受ける海苔養殖場が、もぐり船(システム船)の使用が困難で、小型の箱船を用いて海苔葉体摘採作業と酸処理(活性処理)作業とを行うことになる支柱方式での海苔養殖であっても、重労働である海苔摘み作業や、酸処理(活性処理)作業に遅れを生じさせることなく、十分な作業時間を確保することができる。
以上、添付図面を参照してこの考案の実施形態を説明したが、この考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
1 海苔摘み取り作業用箱船
2 海苔網酸処理作業用箱船
3 シャワーノズル
4 海苔摘み取り作業用箱船の船縁
4a 船外機取付け部
5 循環ポンプ
5a ホース
5b ポンプ
5c ステンレス製網カゴ
6 酸処理(活性処理)液タンク
7 自動PH装置
8 海苔養殖作業用箱船連結具
8a 支持腕部
8b、8c 係止部
9 海苔網案内ロッド
10 海苔摘み取り機
10a 摘み取り機用エンジン
13 海苔網酸処理作業用箱船船縁
14 海苔網酸処理作業用箱船の船縁
15 海苔養殖網
16 水切りパイプ
17 水槽
18 PHセンサー
19 水きりローラー
21 屋根構造の処理液収容部
22 酸処理(活性処理)水
31 海苔
[1]
並列している海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船との隣接しているそれぞれの船縁同士の間に架け渡されることで前記海苔摘み取り作業用箱船と、前記海苔網酸処理作業用箱船とを並列している状態で連結する海苔養殖作業用箱船連結具であって、
長手方向に伸びて、隣接しているそれぞれの前記船縁同士の間に架け渡される支持腕と、長手方向に伸びている前記支持腕の両端にそれぞれ配備されている係止部とからなり、
前記係止部が、それぞれ、隣接しているそれぞれの前記船縁に対して取りつけ、取り外しされる
海苔養殖作業用箱船連結具
[2]
前記支持腕の長手方向に伸びている長さを調整可能とした[1]の海苔養殖作業用箱船連結具。
[3]
並列している海苔摘み取り作業用箱船及び
海苔網酸処理作業用箱船と、
前記海苔摘み取り作業用箱船と前記海苔網酸処理作業用箱船との隣接しているそれぞれの船縁同士の間に架け渡される海苔養殖作業用箱船連結具であって、長手方向に伸びて、隣接している前記船縁同士の間に架け渡される支持腕と、前記支持腕の両端にそれぞれ配備されている係止部とからなる海苔養殖作業用箱船連結具と
を備えていて、
前記海苔養殖作業用箱船連結具の前記支持腕が隣接している前記海苔摘み取り作業用箱船の前記船縁と前記海苔網酸処理作業用箱船の前記船縁との間に架け渡され、前記係止部がそれぞれ隣接している前記海苔摘み取り作業用箱船の前記船縁と前記海苔網酸処理作業用箱船の前記船縁とに取りつけられ、並列している前記海苔摘み取り作業用箱船と前記海苔網酸処理作業用箱船とが連結されてなる
海苔養殖場における海上作業船。
[4]
前記海苔養殖作業用箱船連結具が、[2]の海苔養殖作業用箱船連結具である[3]の海苔養殖場における海上作業船。

Claims (4)

  1. 並列している海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船との隣接しているそれぞれの船縁同士の間に架け渡されることで前記海苔摘み取り作業用箱船と、前記海苔網酸処理作業用箱船とを並列している状態で連結し海上進行可能にする海苔養殖作業用箱船連結具。
  2. 前記海苔養殖作業用箱船連結具は、支持腕の両端にそれぞれ係止部を備えていて、前記支持腕の両端の係止部を、並列している海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船との隣接しているそれぞれの船縁にワンタッチで取りつけ、取り外し可能とした請求項1記載の海上作業用箱船連結具。
  3. 並列している海苔摘み取り作業用箱船と、海苔網酸処理作業用箱船とを、それぞれの隣接している船縁同士の間にワンタッチでそれぞれの前記船縁に取りつけ、取り外し可能な海苔養殖作業用箱船連結具で連結することにより、前記海苔摘み取り作業用箱船での海苔摘み取り作業と、前記海苔網酸処理作業用箱船での海苔網酸処理作業とを連続的な一連の作業として進行可能にした海苔養殖場における作業船。
  4. 前記海苔養殖作業用箱船連結具が、請求項2記載の海苔養殖作業用箱船連結具である請求項3記載の海苔養殖場における海上作業船。
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