JP3221439U - ローラ - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルトコンベヤのローラが突然回転しなくなると、軸受が発熱し、この発熱が原因で火災が発生する。そこで、ローラの異常温度を検知してその旨を知らせるようにしたローラを提供することにある。【解決手段】筒状のローラ本体1と、ローラ本体1の軸芯に貫通するシャフト2と、ローラ本体1の両端内に組み込んでシャフト2に対しローラ本体1がフリーに回転するように軸承する軸受3とからなるローラAにおいて、シャフト2の端部に軸受3の異常な昇温にともないONになる熱感知スイッチBを設け、シャフト2に熱感知スイッチBのONにともない電源Cから通電して発信する発信器Dを設けた構成を採用する。【選択図】図2
Description
この考案は、ローラの異常温度を検出することができるローラに関するものである。
ベルトコンベヤには、ベルトを支承する多数本のローラが使用されている。
このローラは、周知のように、筒状のローラ本体と、このローラ本体の中心を貫通するシャフトと、上記ローラ本体の両端内に組み込んで上記シャフトの端部を軸承する軸受とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このローラは、周知のように、筒状のローラ本体と、このローラ本体の中心を貫通するシャフトと、上記ローラ本体の両端内に組み込んで上記シャフトの端部を軸承する軸受とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記ローラの異常(例えば昇温)を検知する装置が既に知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、近時のベルトコンベヤによる火災事故があった場合、その要因は、ベルトコンベヤの部品であるローラも原因の一つであるかのような疑念を持たれることがあり、大きな問題は、ベルトコンベヤの運転中にローラが突然回転しなくなることと推察される。
その原因は、特許文献1に示すローラの軸受に組み込んであるベアリング内部に異物が浸入することにあり、その結果、回転部がロックされ、ロックにともない発熱又は破損する。
他に、リターンローラ部では、ベアリング部に異常がなくても、堆積物等によってローラ本来の回転が妨げられ破損することがある。
また、過負荷状態が続いたり無理な運転状態の偏り荷重でローラの許容荷重値以上の負荷が続く場合もベアリング部に無理がかかって回転しなくなることで破損し、発熱を招くことがあり、それ以外にも、ローラのシャフトが発熱によって異常に温度上昇することが原因で、直接間接的に火災事故につながる可能性も指摘されている。
特に、化学工場や製紙会社、主に可燃性材料を扱うリサイクル工場や粉塵爆発を伴う材料を扱う工場のベルトコンベヤにおいては、あってはならない大事故を起こす原因になることもある。
通常、このようなベルトコンベヤ用ローラの異常を発見し、或いは対処するには、日常点検で目視又は直接接触して或いは取り外して点検し対処している。
しかしながら、運転中のコンベヤのローラを目視以外で点検することは、非常に危険な行為で現実的ではない。
また、長距離コンベヤではトンネル内に敷設されたコンベヤ用ローラの保守管理作業は、困難を極める。
そこで、ベルトコンベヤが運転中でも安全にローラの異常を発見する方法がある。
そこで、ベルトコンベヤが運転中でも安全にローラの異常を発見する方法がある。
例えば、ローラのシャフト端部やローラ本体の側面に熱に反応して変色する塗料を塗布する、或いは着色したマーカを貼り付けることでローラの回転不良を目視で確認する方法、或いはベアリング部からの異音から間接的に推測する方法である。
しかしながら、塗料や着色を用いる方法では、剥がれたり色あせたりして、長期間の使用に耐えられないし、異音を聞く方法も多くのローラの中から見極めるのは容易ではないのが現状である。
これらの問題に対して、ローラの火災の原因となる昇温を検出する方法の一例としての特許文献2の方式は、ローラにおける固定軸にステーターを、ローラとしての円筒体内周面にローターを装着して発電機を構成し、この発電機に出力検出手段を接続すると共に、軸受の近傍に温度スイッチを設置し、この温度スイッチに温度異常警報器を接続し、この温度スイッチと温度異常警報器を、出力検出手段と並列に、発電機に接続してあるが、この方式では装置が煩雑で大幅なコストアップになる。
しかも、各コンベヤのローラ毎に異常検出を行うので、コンベヤ装置に大幅な出費をともなう問題があった。
そこで、この考案は、上述の問題を解決するため、ローラの異常温度を検出し、その異常温度を管理者に発信することができるローラを提供することにある。
上記の課題を解決するために、この考案は、筒状のローラ本体と、このローラ本体の軸芯に貫通するシャフトと、上記ローラ本体の両端内に組み込んで上記シャフトに対し前記ローラ本体がフリーに回転するように軸承する軸受とからなるローラにおいて、上記シャフトの端部に上記軸受の異常な昇温にともないONになる熱感知スイッチを設け、上記シャフトに上記熱感知スイッチのONにともない電源から通電して発信する発信器を設けた構成を採用する。
また、前記シャフトの端に熱感知スイッチのONにともない発光する発光部を設けた構成を採用することもある。
以上のように、この考案のローラによれば、ローラ本体のスムーズな回転を阻害する例えば焼き付きなどの影響により軸受が昇温し、その昇温が異常に上昇すると、異常温度がシャフトに伝達する。
すると、シャフトの熱感知スイッチがONになって電源から発信器に通電して発信器の信号をコンベヤの制御室或いは機側の要所々に設けてある機側制御室にシャフト温度の異常を発信する。
このため、コンベヤの運転を停止して、不具合なローラによる火災発生などの事故を未然に防止することができると共に、故障ローラの交換作業の効率化をはかる効果がある。
また、感熱スイッチが異常温度により、ONになると、電源から発光部に通電して前記発光部を点灯或いは点滅するので、ローラの異常温度による不具合を知らせることができる。
このため、前述と同様にコンベヤの運転を停止して、不具合なローラによる火災発生などの事故を未然に防止することができると共に、故障ローラの交換作業の効率化をはかる効果がある。
次に、この考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
第1の実施形態の図1及び図2に示すAは、例えばベルトコンベヤに用いるローラである。
第1の実施形態の図1及び図2に示すAは、例えばベルトコンベヤに用いるローラである。
上記のローラAは、筒状のローラ本体1と、このローラ本体1の軸芯に貫通するシャフト2と、ローラ本体1の両端内に組み込んでシャフト2に対しローラ本体1がフリーに回転するように支承する軸受3とで構成されている。
上記の軸受3は、図示の場合、周知のようにローラ本体1の両端内に嵌入すると共に、ローラ本体1の端縁に外周縁を溶接などの手段で支持させたケース4と、このケース4に嵌入してケース4の内周面に外輪を、シャフト2の外周面に内輪をそれぞれ圧接保持させたベアリング5とで構成されている。
なお、周知のようにケース4の開放外端内に複数の屈曲筒状体6を迷路を形成するよう組み込んである。図中7はカバーである。
また、シャフト2には、軸受3の異常な昇温にともない熱の影響を受けてONになる熱感知スイッチBと、この熱感知スイッチBがONになると電源Cから通電されて信号を送る発信器Dとが設けてある。
上記の熱感知スイッチBは、図示の場合コイル状のバイメタルを用い、熱の影響によりバイメタルが伸長すると電源Cとしての電池から発信器Dに図3の回路Eをへて通電して信号を発信するようになっている。
なお、上記の熱感知スイッチBにバイメタルを用いたが、限定されず、その他の例として異常な昇温により溶融するヒューズ形式を採用することもできる。要するに異常な昇温でスイッチがONになるものであればよい。
上記の発信器Dからの信号は、例えばコンベヤの制御室或いは機側の要所々に設けてある機側制御盤に受信して、シャフト2温度の異常を発信するようにしてあり、この発信を受けてコンベヤの運転を停止することで、コンベヤの火災を未然に防ぐことができる。
なお、図2に示すように、ケース11に熱感知スイッチB、電源C、発信器Dを組み込んで、シャフト2の端面から内方に向く凹入孔12にケース11を嵌入しながら、ネジ部13でシャフト2にケース11をセットできるユニット方式を採用することで、電池の交換や装置の安定した供給化をはかることができ、それ以外にも保守点検の作業の簡素化をかはることができるようしたが、前記の方式に限定されず、例えば、シャフト2の端部(軸受3の異常な昇温の熱の影響を受ける位置)の外周に(図示省略)熱感知スイッチB、電源C及び発信器Dを設けてもよい。
この考案の第2の実施形態では、シャフト2の端に第1の実施形態の熱感知スイッチBのONにともない電源Cから通電されて点灯或いは点滅する発光部Fが設けてある。
上記の発光部Fとして電球をシャフトの外端面からネジ込み方式により装着するようにしてあり、そして図示の場合シャフト2の片端のみに発光部Fを設けたが、限定されず、シャフト2の両端に発光部Fを設けてもよい。
すると、発光部Fの点灯や点滅によりローラAの異常な昇温を知ることができ、ただちにコンベヤの運転を停止することで、第1の実施形態と同様の効果がある。
A ローラ
B 熱感知スイッチ
C 電源
D 発信器
E 回路
F 発光部
1 ローラ本体
2 シャフト
3 軸受
4 ケース
5 ベアリング
6 屈曲筒状体
7 カバー
B 熱感知スイッチ
C 電源
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E 回路
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1 ローラ本体
2 シャフト
3 軸受
4 ケース
5 ベアリング
6 屈曲筒状体
7 カバー
Claims (2)
- 筒状のローラ本体と、このローラ本体の軸芯に貫通するシャフトと、上記ローラ本体の両端内に組み込んで上記シャフトに対し前記ローラ本体がフリーに回転するように軸承する軸受とからなるローラにおいて、上記シャフトの端部に上記軸受の異常な昇温にともないONになる熱感知スイッチを設け、上記シャフトに上記熱感知スイッチのONにともない電源から通電して発信する発信器を設けたことを特徴とするローラ。
- 前記シャフトの端に熱感知スイッチのONにともない発光する発光部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のローラ。
Priority Applications (1)
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JP2019000823U JP3221439U (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | ローラ |
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JP2019000823U JP3221439U (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | ローラ |
Related Parent Applications (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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JP2019000823U Active JP3221439U (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | ローラ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3221439U (ja) |
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2019
- 2019-03-08 JP JP2019000823U patent/JP3221439U/ja active Active
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