JP3221220B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP3221220B2
JP3221220B2 JP6261494A JP6261494A JP3221220B2 JP 3221220 B2 JP3221220 B2 JP 3221220B2 JP 6261494 A JP6261494 A JP 6261494A JP 6261494 A JP6261494 A JP 6261494A JP 3221220 B2 JP3221220 B2 JP 3221220B2
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浩 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受信機、コ
ンピュータの端末用ディスプレイ等に用いる画像表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の画像表示素子(例えば、特開
昭63−317443号公報)として、図14に示す平
面陰極線型画像表示素子1400がある。この表示素子
は、電子ビーム放出源として線状熱陰極(以下、線カソ
ードと呼ぶ)1401、それに対向して画像表示画面と
反対側に置かれた背面電極1402、一方画像表示面側
に、線カソード1401をはさんで順次置かれた平板状
の電子ビーム取り出し電極1403、電子ビーム変調電
極1404、電子ビームの集束を行う集束電極140
5、水平方向の偏向を行う水平偏向電極1406、垂直
方向の偏向を行う垂直偏向電極1407、及びRGB縦
ストライプの蛍光体を塗布したスクリーン1408によ
り構成されている。
【0003】ビーム源としての線カソード1401は水
平方向に架張されており、かかる線カソード1401を
適当な間隔を置いて垂直方向に複数のL本(図14上で
は4本のみ示す)配置する。これらの線カソード140
1は、例えばタングステン線の表面に、酸化物陰極材料
を塗布した構成である。
【0004】背面電極1402は平板状の導電板、ある
いはガラス容器の内面に付着した導電膜で形成されても
よく、電子ビームに対してその発生を抑制あるいは発生
したビームを表示面側に押し出す作用をする。これら線
カソード1401と背面電極1402とによる電子ビー
ムの代わりに、面状にビームを発生する面状電子ビーム
源を用いてもよい。
【0005】電子ビーム引き出し電極1403は、線カ
ソード1401−1から1401−Lのそれぞれに対向
する位置に、水平方向に適当な間隔を置いてビームの貫
通孔がm個形成した平面状電極である。ビームは電子ビ
ーム引き出し電極1403の電位を、線カソード140
1より高く設定することにより表示面側に引き出され、
その一部が電子ビーム引き出し電極1403の貫通孔を
通過する。ビームはこの貫通孔を通過することにより、
水平方向にm本に分割される。
【0006】次に設けた電子ビーム変調電極1404
は、水平方向にm本に分割されており、上記の分割した
電子ビームの各々を、独立かつ同時に変調できる構成で
ある。この電子ビーム変調電極1404は、貫通孔を通
過するビーム量を、画像を表示するための映像信号に従
って制御する。画像をカラー表示するためには、R、
G、B3色の蛍光体を画像を構成するR、G、B各々の
色素信号に応じて発光させる必要があり、ここでは各変
調電極1404にR、G、Bの色素信号を、時間的に順
次印加する方法(以下、PWM(Pulse Width Modulati
on)と記す)を採用している。また、変調電極1404
には画像の水平方向1ライン分(m個)の画像信号が同
時に印加できるので1ライン分の画像が一時に表示でき
る。
【0007】集束電極1405は、ビームを集束する役
目をする。水平偏向電極1406は、水平方向に分割し
た電子ビームの各々を、水平方向の両側から2本の電極
ではさみ込むように形成されており、2本の電極間に与
える電位差によって電子ビームを水平方向に偏向する。
【0008】垂直偏向電極1407は、この例では3ラ
イン分の電子ビームをはさみ込むように形成され、2本
の電極間に与える電位差によって電子ビームを垂直方向
に偏向する。
【0009】このように集束、変調、および偏向された
各電子ビームは、スクリーン1408に印加した高電圧
によって加速され、スクリーン1408上の蛍光体に射
突し発光する。スクリーン1408はガラス板の上に、
R、G、B3色の蛍光体がブラックを介してストライプ
状に塗布され、その上からメタルバック層を付着してい
る。蛍光体は電子ビーム変調電極1404の各1つの貫
通孔に対して、R、G、Bの蛍光体ストライプが各1対
ずつ設けてある。図14のスクリーン上に破線で示した
各々の区分は、線カソード1401から放出され水平方
向に分割された電子ビームの1本が、垂直方向、水平方
向に偏向されて画像を表示する領域を示しており、これ
らの区分がスクリーン上で接続されて1枚の画像を表示
する。
【0010】次に、この画像表示素子に画像を表示する
ための駆動回路の基本ブロック図を図15に示す。
【0011】図15において、1501にはWS、パソ
コン等からの画像信号をビデオ入力する入力端子、15
02は入力端子1501から入力した画像信号を同期信
号とRGB信号に分離する信号分離器、15021から
15025は信号分離器1501を構成する回路群で、
15021はビデオ入力の画像信号をY(輝度)信号と
C(色)信号に分離するY/C分離器、15022はY
/C分離器15021で分離したY信号からSYNC
(同期)信号を取り出すY/SYNC分離器、1502
3はY/SYNC分離器15023で分離したSYNC
信号からHD(水平同期信号)とVD(垂直同期信号)
を取り出すSYNC/HD・VD分離器、15024は
Y/C分離器15021で分離したC信号をRGBの画
像信号に変換するC/RGB変換器、15025はC/
RGB変換器15024で変換したRGB信号をデジタ
ル化するA/D変換器である。
【0012】1503は個々の線カソードが表示するラ
イン数分(この例では3ライン分)のRGBの画像信号
を記憶するラインメモリ、15031から15032は
ラインメモリ1503を構成する回路で、15031は
信号分離器1502から送られてくる画像信号を書き込
み記憶する書き込み用ラインメモリ、15032は書き
込み用ラインメモリ15032で記憶した画像信号を転
送し、読み出し用に画像信号を記憶する読み出し用ライ
ンメモリ、1504はラインメモリ1504で記憶した
RGBの画像信号から画像表示素子1400に表示する
順に色素信号(1画素を構成するR、G、B信号のいず
れか1つの信号)を選択する画像信号選択器、1505
は画像信号選択回路1504で選択した色素信号から輝
度変調信号を発生する輝度変調器、この輝度変調器15
05が発生する輝度信号は画像表示素子1400の電子
ビーム変調電極1404につながれている。
【0013】1506はSYNC/HD・VD分離器1
5023が出力するHD、VD信号から電子ビームの水
平、垂直偏向信号を発生する偏向器、15061及び1
5062は偏向器を構成する回路でそれぞれ水平偏向
器、垂直偏向器、この水平偏向器15061及び垂直偏
向器15062から出力する水平偏向信号、垂直偏向信
号は画像表示素子1400のそれぞれ水平偏向電極14
06、垂直偏向電極1407につながる、1507は複
数の線カソード1501から選択駆動する線カソードを
選択するカソード駆動器である。
【0014】図16に図15に示した駆動回路構成を用
いて表示画像水平方向1280画素、垂直方向1024
ラインを表示する場合を示す。
【0015】図16において、線カソード総本数L=3
42本で、1線カソード当たり3ライン分を表示する。
また横方向には電子ビーム変調電極1404が1280
枚あり、個々の電子ビーム変調電極1404の貫通孔を
通過した電子は水平方向にR、G、Bの3色素分水平偏
向する。したがって、ここでの1画素は水平方向のRG
Bの3色素の組で構成される。
【0016】図17に電子ビームの走査の様子を示す。
図17では表示画面を碁盤の目のようにブロックに分割
し、その1ブロック内で電子ビーム変調電極1404の
貫通孔を通過した電子を走査駆動する。走査は図17の
矢印で図示しているように、上から下への縦方向に走査
する。
【0017】次に図17を用いてその動作を以下に説明
する。外部からパソコンやワークステーション等の表示
画像を入力端子1501から入力する。本例での入力画
像は水平周波数、垂直周波数がそれぞれ78.1kH
z、72Hzで,表示画素数は水平1280画素、水平
1024ラインとする。本例では入力信号はコンポジッ
トのビデオ信号として入力するが、RGB、HD・VD
信号が分離入力できるコンポーネント信号の場合は以下
に述べる信号分離器1502を省略してもよい。
【0018】入力端子1501から入力した画像信号
は、Y/C分離器15021でY(輝度)信号とC
(色)信号とに分離する。分離したY信号はY/SYN
C分離器15022でSYNC(同期)信号を取り出
す。さらにSYNC信号はSYNC/HD・VD分離器
15023でHD(水平同期)信号とVD(垂直同期)
信号とに分離する。一方Y/C分離器15021で分離
したC信号はC/RGB変換器15024でRGB信号
に変換する。変換したRGB信号はA/D変換器150
25でRGB各8ビットのデジタル信号に変換する。
【0019】変換したRGBのデジタル信号は3ライン
分の記憶容量をもつ書き込み用ラインメモリ15031
に3ライン分記憶し、さらに次の3ライン分の信号が送
られて来たときには、現在の書き込み用ラインメモリ1
5031の内容を読み出し用ラインメモリ15032に
転送し、送られてくる3ライン分の内容を書き込み用ラ
インメモリ15031に記憶する。この動作を3ライン
分の信号が送られてくる毎に繰り返す。
【0020】次に読み出し用ラインメモリ15032に
記憶した画像信号を画像信号選択回路1504を用いて
色素毎に取り出す。画像信号選択回路1504中の選択
スイッチSW−1の切り替えをa→b→c順に切り替え
て、色素信号をR1 3n-2→R1 3n-1→R1 3n →G1 3n-
2→G1 3n-1→G1 3n→B1 3n-2→B1 3n-1→B1 3nの
順に選択していく。他のスイッチも同様に動作させる。
【0021】次に選択した色素信号を輝度変調回路15
05を用いて輝度変調信号に変えて、画像表示素子14
00の電子ビーム変調電極1404に接続する。本例で
の輝度変調はPWM変調で、輝度に比例して矩形波パル
スのパルス量を制御する輝度変調を行っている。
【0022】一方、信号分離器1502で分離したH
D、VD信号を水平偏向器15061、垂直偏向器15
062、カソード駆動器1507に入力し、図18に示
す水平偏向信号、垂直偏向信号、カソード駆動信号を発
生する。
【0023】図18は図17に示した電子ビーム走査を
行う偏向及び駆動信号を示す。図18において、VD、
HDはそれぞれSYNC/HD・VD分離器15023
が発生する垂直、水平同期信号、DV、DHはそれぞれ
垂直偏向器15062、水平偏向器15061が発生す
る垂直偏向信号、水平偏向信号である。K1、K2はカ
ソード駆動器1507が発生する信号で実際はK342ま
で存在する。
【0024】変調電極1404の貫通孔を通過した電子
ビームが水平方向にRGBの3色素、垂直方向に3ライ
ン分偏向する単位を1セルと呼び、図18中のaは1セ
ル単位の総走査期間である。本例の場合のaは全表示画
面の垂直走査時間を垂直方向のセル数で割った値13.
9ms/349=40.6μsである。
【0025】図18中のbは1セル内で3回垂直走査す
る各垂直走査期間で、輝度変調(本例ではPWM輝度変
調を用いているため有効PWM期間)として使える期
間、cは各垂直偏向の帰線期間及び縦ストライプの蛍光
体を横切る際の輝度変調として使えない水平トランジェ
ント期間で、実験値等から12.0μsとする。従っ
て、bは次式で求められる。
【0026】
【数1】
【0027】次に、1色素分の輝度変調期間は(数1)
を垂直走査の3ライン分で割った値が1色素分の有効輝
度変調期間である。
【0028】
【数2】
【0029】またRGB各256階調を表示するために
は(数2)を256で割った値が1階調分のパルス幅で
ある。
【0030】
【数3】
【0031】したがって、本例の1階調当たりのパルス
幅は(数3)から、
【0032】
【数4】
【0033】である。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、従
来技術では水平1280画素、垂直1024ラインの高
精細画像をPWM変調で表示する場合で、1階調当たり
のパルス幅が2nsである。この値は現状のPWM制御
ICが出力するPWM信号のパルスばらつきが4ns生
じることから、画像表示素子の階調性が確保できない。
また従来技術での1階調当たり(256階調時)のパル
ス幅Yは先の(数3)で求められる。この(数3)中の
aは高精細表示による表示画素数の増加により減少し、
cは画像表示素子の大型化で画像表示素子の持つ静電容
量が増える事により増加する。したがって、画像表示素
子の高精細化、大型化により1色素当たりの有効輝度変
調期間は著しく減少する。
【0035】本発明はかかる点を鑑みて、画像表示素子
の高精細化、大型化でも必要とする有効輝度変調期間が
確保できる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の電子ビ
ーム発生手段と、前記電子ビーム発生手段から電子ビー
ムを引き出すための電子ビーム引き出し手段と、前記電
子ビーム量を制御するための電子ビーム量制御手段と、
前記電子ビームを偏向するための電子ビーム偏向手段
と、発光面がストライプ状で前記電子ビームの射突によ
り発光する発光手段とを備えた画像表示素子を具備し、
外部から入力する画像信号をRGB信号と同期信号とに
分離する信号分離手段と、前記信号分離手段で分離した
RGB信号を記憶するラインメモリと、前記ラインメモ
リに記憶したRGB信号から表示する色素信号(前記R
GB信号を構成するR、G、B信号の内いずれか1つの
色信号を色素信号と呼ぶ)を選択する画像信号選択手段
と、前記画像信号選択手段で選択した色素信号から輝度
制御信号を発生する輝度変調手段と、前記複数の電子ビ
ーム発生手段から必要とする電子ビームを選択駆動させ
る電子ビーム駆動手段と、前記電子ビーム駆動手段で選
択駆動した電子ビームの偏向信号を発生する偏向信号発
生手段を備えた画像表示装置において、前記発光手段が
縦ストライプである場合に、前記偏向信号発生手段が縦
ストライプに沿って垂直方向にジグザグ走査する偏向を
行うことを特徴とするものである。
【0037】また本発明は、垂直方向のジグザグ走査
が、電子ビームが変わる毎に垂直方向の向きが反転する
ジグザグ走査偏向を行うことを特徴とするものである。
【0038】さらに本発明は、発光手段が横ストライプ
である場合に、偏向信号発生手段が横ストライプに沿っ
て水平方向にジグザグ走査する偏向を行うことを特徴と
するものである。
【0039】別に本発明は、水平方向のジグザグ走査
が、電子ビームが変わる毎に水平方向の向きが反転する
ジグザグ走査偏向を行うことを特徴とするものである。
【0040】
【作用】本発明は上記手段により、画像表示素子の高精
細化、大型化でも必要とする有効輝度変調期間が確保可
能な画像表示装置を提供できる。
【0041】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の第1実施例のブロック図で
ある。
【0042】図1において、画像表示素子1400、又
符号1501から1505及び、1507の記す各構成
は従来技術で述べた構成と同じであり、101は第1実
施例の縦ジグザグ偏向を行う縦ジグザグ偏向器である。
1011、1012は縦ジグザグ偏向器101を構成す
る回路である。1011は第1実施例で述べる縦ジグザ
グ偏向を行うための垂直偏向信号を発生する縦ジグザグ
垂直偏向器、1012は従来技術で述べた水平偏向器1
5062と同じ水平偏向信号を発生する水平偏向器であ
る。
【0043】図2は図1に示した回路構成を用いた電子
ビームの走査の様子を示す。従来技術の走査を示した図
17と違う点は縦方向の走査がジグザグになっている点
である。
【0044】次に図1に示したブロック図の動作につい
て述べる。入力端子1501から入力した画像信号を信
号分離器1502で同期信号とRGBのデジタル画像信
号に分離し、RGBのデジタル画像信号をラインメモリ
1503で記憶する動作、カソード駆動器1507の駆
動動作は従来技術と同様である。本実施例では画像信号
選択器1504では読み出し用ラインメモリ15032
からの色素信号の読み出しを、R1 3n-2 →R1 3n-1→
R1 3n→G1 3n→G1 3n-1→G1 3n→B1 3n-2→B1 3n
-1→B1 3nの順で選択する。選択した色素信号は従来技
術と同様に輝度変調器1505を用いて輝度変調信号に
変換する。
【0045】図3に図2で示した縦ジグザグ走査を行う
偏向及び駆動信号を示す。従来技術の偏向駆動信号を示
した図18と違う点は縦ジグザグ垂直偏向器1011が
発生する垂直偏向信号DVである。
【0046】図3において、eは水平トランジェント期
間で実験値から0.25μsとする。第3図からこの場
合の有効PWM期間dは下記の(数5)から求まる。
【0047】
【数5】
【0048】また1階調当たりのパルス幅は従来技術の
(数3)と同様に下記の(数6)式から求まる。
【0049】
【数6】
【0050】従って、(数6)から、
【0051】
【数7】
【0052】が求められる。この12nsは従来技術で
の1階調当たりのパルス幅2nsと比べて約6倍に拡大
し、現状のPWM変調で階調性の確保が可能な値であ
り、階調性の高い表示画像が得られる。
【0053】(実施例2)図4は本発明の第2の実施例
のブロック図である。
【0054】図4において、1400、1501から1
505及び、1507は従来技術で述べた構成と同じで
あり、401は本実施例の反転縦ジグザグ偏向を行う反
転縦ジグザグ偏向器である。4011、4012は反転
縦ジグザグ偏向器401を構成する回路である。401
1は縦ジグザグ偏向を行うための垂直偏向信号を発生す
る縦ジグザグ垂直偏向器で、実施例1で述べた縦ジグザ
グ垂直偏向器1011と同じ垂直偏向信号を発生する、
4012は線カソードごとに縦ジグザグ方向が反転する
偏向を行う縦ジグザグ水平偏向器である。
【0055】図5は図4に示した回路構成を用いた電子
ビームの走査の様子を示す。本発明第1実施例の走査を
示した図2と違う点は縦方向のジグザグ走査が線カソー
ド毎に走査方向が反転している点である。
【0056】次に図4に示したブロック図の動作につい
て述べる。入力端子1501から入力した画像信号を信
号分離器1502で同期信号とRGBのデジタル画像信
号に分離し、RGBのデジタル画像信号をラインメモリ
1503で記憶する動作、カソード駆動器1507の駆
動動作は従来技術と同様である。実施例2では画像信号
選択器1504では読み出し用ラインメモリ15032
からの色素信号の読み出しを、R1 3n-2 →R1 3n-1→
R1 3n→G1 3n→G1 3n-1→G1 3n-2→B1 3n-2→B1
3n-1→B1 3nの順の選択と、R1 3n →R1 3n-1→R1 3
n-2→G1 3n-2→G1 3n-1→G1 3n→B1 3n→B1 3n-1
→B1 3n-2の順の選択を線カソード毎に切り替える。選
択した色素信号は従来技術と同様に輝度変調器1505
を用いて輝度変調信号に変換する。
【0057】図6に図5で示した反転縦ジグザグ走査を
行う偏向及び駆動信号を示す。本発明の第1実施例の偏
向駆動信号を示した第3図と違う点は縦ジグザグ水平偏
向器4012が発生する垂直偏向信号DHである。
【0058】図6からこの場合の有効PWM期間fは下
記の(数8)から求まる。
【0059】
【数8】
【0060】また1階調当たりのパルス幅は実施例1の
(数6)と同様に下記の(数9)から求まる。
【0061】
【数9】
【0062】したがって、(数9)から
【0063】
【数10】
【0064】が求められる。この17nsは従来技術で
の1階調当たりのパルス幅2nsと比べて約8倍に拡大
し、さらにPWM変調で階調性の確保が容易になり、従
って高品質の画像が得られる。
【0065】(実施例3)図7は本発明の第3実施例の
ブロック図である。
【0066】図7において、符号1501から1505
及び、1507で示される構成は従来技術で述べた構成
と同じであり、701は本実施例の横ジグザグ偏向を行
う横ジグザグ偏向器である。7011、7012は横ジ
グザグ偏向器701を構成する回路である。7011は
横ジグザグ偏向を行うための垂直偏向信号を発生する横
ジグザグ垂直偏向器、7012は横ジグザグ偏向を行う
ための水平偏向器である。
【0067】本実施例及び後に述べる実施例4ではスク
リーン1408上の蛍光面が横ストライプ状に塗布した
場合のジグザグ偏向走査について述べる。
【0068】図8に図7に示した駆動回路構成を用いて
表示画像水平1280画素、垂直1024ラインを表示
する様子を示す。
【0069】図8において、本実施例での線カソード本
数L=1024本で1線カソード当たり1ライン分を表
示する。また横方向には電子ビーム変調電極1404が
(m=)427枚あり、個々の電子ビーム変調電極14
04の貫通孔を通過した電子は水平方向に3画素分水平
偏向する。したがって、本実施例では縦方向の3色素
(RGB)組が1画素に対応する。
【0070】図9に本実施例の電子ビーム走査の様子を
示す。図9では表示画面を碁盤の目のようにブロックに
分割し、その1ブロック内で電子ビーム変調電極140
4の貫通孔を通過した電子を走査駆動する。走査は図9
の矢印で図示しているように、左右交互の横方向に走査
する。
【0071】次に図7に示したブロック図の動作につい
て述べる。入力端子1501から入力した画像信号を信
号分離器1502で同期信号とRGBのデジタル画像信
号に分離し、RGBのデジタル画像信号をラインメモリ
1503で記憶する動作、カソード駆動器1507の駆
動動作は従来技術と同様である。本実施例では画像信号
選択器1504では読み出し用ラインメモリ15032
からの色素信号の読み出しを、R1 n →R2 n→R3 n→
G3 n→G2 n→G1 n→B1 n→B2 n→B3 nの順に色素
信号を選択する。選択した色素信号は従来技術と同様に
輝度変調器1505を用いて輝度変調信号に変換する。
【0072】図10に図9で示した横ジグザグ走査を行
う偏向及び駆動信号を示す。図10において、hは垂直
トランジェント期間で、実験値からここでは4.0μs
とする。
【0073】図10からこの場合の有効PWM期間gは
下記の(数11)から求まる。
【0074】
【数11】
【0075】また1階調当たりのパルス幅は実施例1の
(数6)と同様に下記の(数12)から求まる。
【0076】
【数12】
【0077】従って、(数12)から
【0078】
【数13】
【0079】が求められる。この9nsは従来技術での
1階調当たりのパルス幅2nsと比べて約4倍に拡大
し、PWM変調で階調性の確保が可能になる。
【0080】(実施例4)図11は本発明の第4実施例
のブロック図である。
【0081】図11において、符号1400、1501
から1505及び、1507で示されれる構成は実施例
3で述べた構成と同じであり、1101は本実施例の反
転横ジグザグ偏向を行う反転横ジグザグ偏向器である。
11011、11012は反転横ジグザグ偏向器110
1を構成する回路である。11011は反転横ジグザグ
偏向を行うための垂直偏向信号を発生する反転横ジグザ
グ垂直偏向器で、実施例3で述べた横ジグザグ垂直偏向
器7011と同じ垂直偏向信号を発生する、11012
は線カソードごとに横ジグザグ方向が反転する偏向を行
う横ジグザグ水平偏向器である。
【0082】図12は図11に示した回路構成を用いた
電子ビームの走査の様子を示す。本発明第3実施例の走
査を示した図9と違う点は横方向のジグザグ走査が線カ
ソード毎に方向が逆転している点である。
【0083】次に図11に示したブロック図の動作につ
いて述べる。入力端子1501から入力した画像信号を
信号分離器1502で同期信号とRGBのデジタル画像
信号に分離し、RGBのデジタル画像信号をラインメモ
リ1503で記憶する動作、カソード駆動器1507の
駆動動作は従来技術と同様である。第4実施例では画像
信号選択器1504では読み出し用ラインメモリ150
32からの色素信号の読み出しを、R1 n →R2 n→R3
n→G3 n→G2 n→G1 n→B1 n→B2 n→B3nの順の
選択と、R3 n →R2 n→R1 n→G1 n→G2 n→G3 n
→B3 n→B2 n→B1 n の順の選択を線カソード毎に切
り替える。選択した色素信号は第3実施例と同様に輝度
変調器1505を用いて輝度変調信号に変換する。
【0084】図13に図12で示した反転横ジグザグ走
査を行う偏向及び駆動信号を示す。本発明の第3実施例
の偏向駆動信号を示した図10と違う点は横ジグザグ水
平偏向器11012が発生する垂直偏向信号DHであ
る。
【0085】図13からこの場合の有効PWM期間iは
下記の(数14)から求まる。
【0086】
【数14】
【0087】また1階調当たりのパルス幅は実施例3の
(数12)と同様に下記の(数15)から求まる。
【0088】
【数15】
【0089】したがって、(数15)から
【0090】
【数16】
【0091】が求める。この14nsは実施例3の1階
調当たりのパルス幅9nsと比べて約50%増大し、さ
らにPWM変調で階調性の確保が容易になり、従って高
品質の画像を得ることができる。
【0092】
【発明の効果】本発明により有効輝度変調期間が大幅に
増大することにより、表示画像の階調性が確保できる。
また、輝度変調期間の増加により絶対輝度も向上し、表
示画像の品質向上につながる。
【0093】したがって本発明により有効輝度変調期間
が確保できる高精細、大型の画像表示装置を実現するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の画像表示装置の構成を示
すブロック図
【図2】同画像表示装置の電子ビーム走査の説明図
【図3】同画像表示装置の偏向及び駆動信号の説明図
【図4】本発明の第2実施例の画像表示装置の構成を示
すブロック図
【図5】同画像表示装置の電子ビーム走査の説明図
【図6】同画像表示装置の偏向及び駆動信号の説明図
【図7】本発明の第3実施例の画像表示装置の構成を示
すブロック図
【図8】本発明の蛍光体が横ストライプ時の表示構成の
説明図
【図9】本発明の第3実施例の画像表示装置の電子ビー
ム走査の説明図
【図10】同画像表示装置の偏向及び駆動信号の説明図
【図11】本発明の第4実施例の画像表示装置の構成を
示すブロック図
【図12】同画像表示装置の電子ビーム走査の説明図
【図13】同画像表示装置の偏向及び駆動信号の説明図
【図14】従来例における平面型陰極線管の電極構成の
説明図
【図15】従来例における画像表示装置の構成を示すブ
ロック図
【図16】従来例における蛍光体が横ストライプ時の表
示構成の説明図
【図17】従来例における電子ビーム走査の説明図
【図18】従来例における偏向及び駆動信号の説明図
【符号の説明】
101 縦ジグザグ偏向器 1011 縦ジグザグ垂直偏向器 401 反転縦ジグザグ偏向器 4012 縦ジグザグ水平偏向器 701 横ジグザグ偏向器 7011 横ジグザグ垂直偏向器 1101 反転横ジグザグ偏向器 11012 横ジグザグ水平偏向器 1400 画像表示素子 1401 線カソード 1402 背面電極 1403 電子ビーム取り出し電極 1404 電子ビーム変調電極 1405 電子ビーム集束電極 1406 水平偏向電極 1407 垂直偏向電極 1408 スクリーン 1501 入力端子 1502 信号分離器 15021 Y/C分離器 15022 Y/SYNC分離器 15023 SYNC/HD・VD分離器 15024 C/RGB変換器 15025 A/D変換器 1503 ラインメモリ 15031 書き込み用ラインメモリ 15032 読み出し用ラインメモリ 1504 画像信号選択器 1505 輝度変調器 1506 偏向器 15061 垂直偏向器 15062 水平偏向器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子ビーム発生手段と、前記電子
    ビーム発生手段から電子ビームを引き出すための電子ビ
    ーム引き出し手段と、前記電子ビーム量を制御するため
    の電子ビーム量制御手段と、前記電子ビームを偏向する
    ための電子ビーム偏向手段と、発光面がストライプ状で
    前記電子ビームの射突により発光する発光手段とを備え
    た画像表示素子を具備し、さらに外部から入力する画像
    信号をRGB信号と同期信号とに分離する信号分離手段
    と、前記信号分離手段で分離したRGB信号を記憶する
    ラインメモリと、前記ラインメモリに記憶したRGB信
    号から表示する色素信号を選択する画像信号選択手段
    と、前記画像信号選択手段で選択した色素信号から輝度
    制御信号を発生する輝度変調手段と、前記複数の電子ビ
    ーム発生手段から必要とする電子ビームを選択駆動させ
    る電子ビーム駆動手段と、前記電子ビーム駆動手段で選
    択駆動した電子ビームの偏向信号を発生する偏向信号発
    生手段を備えた画像表示装置において、前記発光手段が
    縦ストライプである場合に、前記偏向信号発生手段が縦
    ストライプに沿って垂直方向にジグザグ走査する偏向を
    行うことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 偏向信号発生手段による垂直方向のジグ
    ザグ走査は、電子ビームを発生する電子ビーム発生手段
    が切りかわる毎に垂直方向の向きが反転するジグザグ走
    査偏向を行うことを特徴とする請求項1記載の画像表示
    装置。
  3. 【請求項3】 発光手段が横ストライプである場合に、
    偏向信号発生手段が横ストライプに沿って水平方向にジ
    グザグ走査する偏向を行うことを特徴とする請求項1記
    載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 偏向信号発生手段による水平方向のジグ
    ザグ走査は、電子ビームを発生する電子ビーム発生手段
    が切りかわる毎に水平方向の向きが反転するジグザグ走
    査偏向を行うことを特徴とする請求項3記載の画像表示
    装置。
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