JP3221079B2 - エンコーダ - Google Patents

エンコーダ

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JP3221079B2
JP3221079B2 JP19790992A JP19790992A JP3221079B2 JP 3221079 B2 JP3221079 B2 JP 3221079B2 JP 19790992 A JP19790992 A JP 19790992A JP 19790992 A JP19790992 A JP 19790992A JP 3221079 B2 JP3221079 B2 JP 3221079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機械や測定器等の分
野において被測定物の直線移動状態や回転移動状態を検
出する際のエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動物体の移動情報を検出するリ
ニアエンコーダやロータリーエンコーダ等では小型・軽
量で、しかも高性能なものが要望されている。特にステ
ッパー、工作機械、各種製造用ロボット等に組み込まれ
るエンコーダでは小型、軽量で高精度のものが要望され
ている。
【0003】図6は従来の代表的なエンコーダの要部概
略図である。同図では主スケール64に設けられたスリ
ット列と副スケール65に設けられたスリット列の2つ
のスリット列を用いて構成している。
【0004】同図において発光素子61から射出された
光束はミラー62により折り曲げられ、レンズ63によ
り平行光束とされて主スケール64に投光される。主ス
ケール64はガラス等の透明基材又は金属の薄板にエッ
チング等の手法により幅の等しいスリット状の投光部
(開口部)と遮光部を周期的に設けたスリット列を有し
ている。
【0005】主スケール64を通過した光束は主スケー
ル64の開口部と同じ周期の開口部を設けた副スケール
65に入射し、このうち副スケール65の開口部を通過
した光束を受光手段66で受光している。
【0006】主スケール64は不図示の被測定物体に後
述するスケール取付装置により固定されており、一転鎖
線で囲まれた検出ヘッド部60に対し、相対的に矢印A
方向に移動可能となるように構成されている。
【0007】そして主スケール64の開口部と副スケー
ル65の開口部とによるシャッター効果により受光手段
66面上には主スケール64の移動に伴う光の明暗信号
が生じる。受光手段66はこのときの光の明暗信号を検
出することにより主スケール64、即ち被測定物体の移
動状態を測定している。
【0008】次に主スケール64の被測定物への取り付
け方法について図9を用いて説明する。図9(A)は正
面図、図9(B)は右側面図である。
【0009】図中91は平面板より成る主スケールであ
る。この主スケール91は例えば長さ170mm・幅2
3mm・厚さ3.8mmの細長薄板ガラスより成ってい
る。主スケール91の板面には板の長手に沿って精密な
幅・間隔でスリット状の複数の開口部より成るスリット
列91aが刻まれている。92は主スケール91の取付
け部材としての静止或は移動のステージである。このス
テージ92の左右横長の前端面をスケール取り付け平面
部92aとして該平面部92aに対して主スケール91
を左右横長姿勢にして当てがいステージ92に対してビ
ス94でしっかりと止めた押えつけ部材としての板バネ
90a・90b・90cの弾性舌片96で該平面部92
aとの間に挟持させて固定している。95は信号検出用
のヘッドであり、主スケール91の近傍もしくは主スケ
ール91を挟んで配設され、主スケール91の長手に沿
って主スケール91と相対移動されて精密測長等を実行
している。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】図6に示す従来の
エンコーダはかなり小型化、ローコスト化されている
が、部品点数が多く、装置全体の小型化の限界があり、
又エンコーダの組立時の部品間の位置合わせが難しくロ
ーコストにも限界があった。図9に示す主スケールの取
り付け方法では、主スケールをその長手の左右両端部位
置と略中央部位置の三か所において板バネ90a・90
b・90cでステージ92の前端面平面部92aに対し
て押え込んでいる。この場合その各板バネ90a・90
b・90cによる主スケール91の押え圧力を均等にす
る必要がある。各板バネでの押え圧力にアンバランスが
あると主スケール91が細長薄板部材であるため各板バ
ネ90a・90b・90c間のスケール部分に微妙な湾
曲が生じ易く、例えば0.01μm程度というような微
小な計測を行う高分解能を有するエンコーダではそのよ
うな微妙な湾曲に起因するリニアリティのわずかな悪化
も問題点となる。
【0011】本発明は装置全体の小型化、及び組み立て
調整時の省力化を図ったエンコーダの提供を目的とす
る。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【課題を解決する為の手段】請求項1の発明のエンコー
ダは発光素子からの光束をスリット状の開口部を周期的
に設けたスケールに投光し、該スケールの開口部を通過
した光束を受光面上の少なくとも一部に該スケールと同
じ周期の開口部を一体的に設けた受光手段で受光し、該
受光手段からの出力信号を用いて該スケールと該受光手
段との相対的な移動情報を検出するエンコーダであっ
て、該前記受光手段は同一のベース部材上に複数に分割
された受光素子を有し、このうち一部の受光素子面上に
は該スケールの開口部と同じ周期の開口部を一体的に設
けており、該開口部が設けられている受光素子からの信
号を該スケールと該受光手段との相対的な移動情報検出
用とし、該開口部が設けられていない受光素子からの信
号を参照信号用として用いていることを特徴としてい
る。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】請求項2の発明のエンコーダは、可干渉性
光束を第1の回折格子に入射し、該第1の回折格子から
の回折光をスケール上に形成した第2の回折格子に入射
させ、該第2の回折格子からの所定次数の2つの回折光
を該スケールと対向配置した受光素子の受光面上に導光
して干渉縞を形成する際、該受光素子はその受光面上に
該干渉縞の周期と同じ周期のスリット状の開口部を設け
ており、該受光素子からの出力信号を用いて該スケール
と該受光素子との相対的な移動情報を検出していること
を特徴としている。
【0021】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて前記スケールは取付け部材と押えつけ部材との間
に挟持させて固定しており、該押えつけ部材は、該スケ
ールと取付け部材との接触部の長手全長にわたって該ス
ケールに対する多数の接触部を有する弾性部材より構成
したことを特徴としている。請求項4の発明は請求項3
の発明において前記押え付け部材の多数の接触部を有す
る弾性部材は前記スケールのほぼ全長に等しい一体物で
あることを特徴としている。
【0022】
【実施例】図1は本発明のエンコーダの実施例1の要部
概略図、図2は図1の受光手段の参考例の概略図であ
る。
【0023】図中1はLED等の発光素子、2はミラー
であり、発光素子1から射出した光束を反射偏向してい
る。3はレンズ(コリメータレンズ)でミラー2により
偏向された光束を平行光束としてスケール4に投光して
いる。スケール4はガラス等の透明基材又は金属の薄板
等にエッチング等の手法によりスリット状の透光部(開
口部)と遮光部とを周期的に設けたスリット列4aを有
している。スケール4は被測定物(不図示)に後述する
スケール取付装置により取りつけている。
【0024】5は受光手段である。受光手段5は図2に
示したようにベース部材11上に受光素子12を設け、
受光素子12に対して電極13を取りつけている。そし
て受光素子12の面上にスリット列5aを設けている。
ここでスリット列5aはエッチング等の他、例えば半導
体露光装置を使用したフォトリソグラフィ製法で形成し
ても良い。
【0025】図1では発光素子1から射出した光束はミ
ラー2で折り曲げられレンズ3で平行光束としてスケー
ル4に投光している。スケール4に投光された光束のう
ちスリット列4aの開口部と受光手段5のスリット列5
aの開口部を通過した光束が受光素子12で受光され
る。スケール4が被測定物(不図示)の移動と共に移動
するとスケール4のスリット列4aの開口部と受光手段
5のスリット列5aの開口部とのシャッター効果により
通過光束が変調される。この変調された光束を受光素子
12で受光し、該受光素子12からの信号に基づいて公
知の方法によりスケール4、即ち被測定物の移動量等の
移動情報を得ている。
【0026】図2では、受光素子12面上にスリット列
5aを形成することにより、図6に示したエンコーダに
おける副スケール65と受光手段66の2部品を1部品
として構成している。これによりエンコーダ全体の小型
化を図っている。
【0027】又、図6のエンコーダでは、組立の際にス
リット列と受光素子の2つになんらかの機械的保持機構
が必要であったが、図2ではそれを1つに省略し、しか
もスリット列と受光素子との位置決めが不要と成る為、
組立が容易に成りローコスト化が図られている。
【0028】図3は受光手段5の他の参考例を示す要部
概略図である。図3は図2に示した受光素子22の受光
面を4つの領域22a〜22dに分割し、各領域毎に位
相の異なるスリット列の格子24a〜24dを設けた点
が異なっておりその他の構成は略同じである。
【0029】図中21はベース板、22a,22b,2
2c,22dは各々受光素子であり受光した光束を電気
信号に変換している。23a,23b,23c,23d
は各々電極で受光素子22a〜22dにそれぞれ対応し
て信号を取り出している。24a,24b,24c,2
4dは各々受光素子面22a〜22d上に設けたスリッ
ト列で、スケール4のスリット列4aの開口部の周期と
同じ周期の開口部より構成されている。
【0030】図3の受光素子では、ベース板21面上に
分割された受光素子22a〜22dに各々電極23a〜
23dを構成する。そして受光素子22a〜22d面上
にスリット列24a〜24dを形成している。なお、ス
リット列24a〜24dはフォトリソグラフィ製法で形
成しても良い。このスリット列24a〜24dはそれぞ
れスケール4の移動方向に位相を異ならせて設けてい
る。
【0031】図3では、受光素子22a〜22dより複
数の位相の異なる信号を得てこれにより被測定物の移動
量や移動方向などの移動情報を得ている。また、単一の
受光素子を分割して各受光素子より複数相の信号を出力
するようにしており、これにより更にその信号数が増加
した場合でも、受光素子の機械的保持機構は1つしか必
要なく、ユニットとしての大きさは最少限に抑えられ、
小型化、ローコスト化を容易に実現している。
【0032】図4は本実施例で用いる受光手段5を示す
要部概略図である。本実施例は、前述した2つの参考例
と比べ複数に分割した受光素子の一部を用いて参照信号
を得るようにした点が異なり、その他の構成は略同じで
ある。
【0033】図中31はベース部材、32a,33b,
33c,32dは各々受光素子であり受光した光束を電
気信号に変換している。33a,33b,33c,33
dは各々電極で、受光素子32a〜32dにそれぞれ対
応して電気信号を取り出している。34a,34bは受
光素子面上に設けたスリット列でスケール4のスリット
列4aと同じ周期の開口部より構成されている。
【0034】本実施例の受光手段はベース板31に分割
された受光素子32a〜32dを設け、該受光素子に各
々電極33a〜33dを構成する。そして受光素子32
a,32b上にスリット列34a,34bを形成してい
る。なお、スリット列34a,34bは受光素子上にフ
ォトリソグラフィ製法で形成しても良い。このスリット
列34a,34bはそれぞれスケール4の移動方向に位
相差を有して配置しており受光素子34a,34bから
複数相信号を出力している。また受光素子32c,32
dは電極を直列につなぎ、参照信号を得ている。
【0035】本実施例では図4に示す受光手段5を図1
に示す受光手段として用いている。そして発光素子1か
ら射出した光束がミラー2を介して、レンズ3で平行光
束とされスケール4に設けられたスリット列4aの開口
部を通過して、受光手段5で受光されるまでの過程で、
発光素子1の出力変動やスケール4の位置による透過率
の変化等による受光手段5に到達する光量の変動を受光
素子32c,32dで参照信号としてモニターしてい
る。これにより例えば受光素子32a,32bからの電
気信号を該参照信号に基づき補正することによりオフセ
ットのない安定した移動情報を得ている。
【0036】又、本実施例の受光手段を用いれば生の信
号を電気的に分割して分解能を更に向上させることがで
きる。このように本実施例では装置の小型化及びローコ
スト化に加え、光量の変動に影響されず精度良く移動情
報を測定することのできるエンコーダを得ている。
【0037】図5は本発明のエンコーダを干渉式のエン
コーダに適用した実施例2の要部概略図である。図中、
41は発光素子で可干渉性光束を放射している。42は
反射素子、43はレンズであり、発光素子41からの光
束を平行光束としている。44は回折格子(第1の回折
格子)でレンズ43を通過した光束を回折している。2
0はスケールであり、その面上には回折格子(第2の回
折格子)20aが形成されており、被測定物(不図示)
に後述するスケール取付装置により固設されている。ス
ケール20の回折格子20aと回折格子44とは対向し
て配置している。45,46は受光手段であり受光素子
面にスリット列45a又は46aを一体的に設けて構成
している。
【0038】不図示の容器内に水平にとりつけられた発
光素子41から射出された発散光束は、反射素子42で
進路を曲げられて、窓部に取りつけられたガラス板の裏
面に形成された回折格子44にて透過回折されて、0次
回折光R0、+一次回折光R+1、−一次回折光R-1など
に分割されて射出する。
【0039】回折格子44を直進した光束R0は、スケ
ール20上に形成された回折格子20a上の点P1にて
反射回折されて、+一次回折光R0 +1、−一次回折光R0
-1に分割される。回折格子44で回折した+1、−一次
回折光R+1、R-1は回折格子上の点それぞれP2、P3
にて反射回折し、光束R+1の−一次回折光R+1 -1、光束
-1の+一次回折光R-1 +1は受光手段45,46上にて
0 +1,R0 -1と干渉を起こす。受光手段45,46に形
成するスリット列45a,45bを干渉縞のピッチと同
じピッチにすれば、受光手段45,46は sin(4πX/P) 但し P:干渉縞のピッチ X:移動量 の信号を発生する。これにより移動量等の移動情報を得
ている。
【0040】干渉光学式のエンコーダは一般的に部品点
数が多く、それぞれの位置に対する精度も非常にきびし
くμm単位の位置決めを行う必要がある。これは量産性
の向上、ローコスト化を阻害する要因である。
【0041】これに対して本実施例のエンコーダは、 (1−イ) 光束より直径の大きい受光素子を利用すれ
ば受光素子用のレンズが不要であり、スリット列と受光
素子が一体となっているので部品点数が少ない。よって
小型化が可能である。
【0042】(1−ロ) 従来方式における位置決めの
難しさの要因の1つであった受光素子、スリット列の位
置決め精度は、これらの部品が1つになったことで不要
になり、量産が可能になった。
【0043】(1−ハ) スリット列45a,46bの
位相をずらして形成しておけば所望の位相信号が得られ
るので光学系の設計が容易である。スリット列のそれぞ
れの領域を通過した光束が入射する受光素子が別々にな
るようにしておけば4相信号を出力するタイプになり、
スケールの反射率のむら等の影響を受けにくい安定した
エンコーダに変更することも容易である。
【0044】(1−ニ) 往復の光路を共通とせず回折
格子での光束の分離と合成とを別々の場所で行って光路
を分離しているので、各面での戻り光があつても受光素
子に入射して問題を起こすことが無い。
【0045】(1−ホ) 往復の光路が分離しているの
で、短焦点の小型マイクロレンズを形成することによ
り、発光素子とレンズの距離を小さくできて、小型化、
薄型化に有利である。
【0046】(1−ヘ) 発光素子からの光束を反射素
子で光路を折り曲げる構成を取っているので、レンズを
取りつけるガラス板と発光素子を接近させてもレンズと
発光素子の距離を所望の焦点距離だけ離す構成が可能で
薄型化に有利である。
【0047】(1−ト) スケール上の回折格子のピッ
チが細かい方が、スケールまでの距離が小さくても、回
折光が十分空間的に分離できるので、小型化し易いつま
り、小型化と高精度化、高分解能化とが一致するので、
両者を満足するエンコーダができる。
【0048】次に本発明に係るスケールの取付装置につ
いて説明する。図7はスケールの取付装置の要部概略図
である。図7はエンコーダで用いるスリット列を形成し
た平板上のスケール51をステージ(取付部材)52の
前端面平面部52aに取りつけたものである。図7
(A)は正面図、図7(B)は右側側面図である。なお
図9で示した要素と共通する構成部材・部分には同一の
符号を付して再度の説明を省略する。
【0049】図中、53はバネ板製の押えつけ部材であ
り、スケール51の全長と略同一の長さ寸法を有し、そ
の下辺側に長手に沿って接触部として細かいピッチでく
し歯状に数多の下向き弾性舌片53aを打ち抜きプレス
加工により形成具備させてある。
【0050】この押えつけ部材53はその上辺側を長手
に沿って適当間隔でステージ52にビス54で止めて定
着させてあり、スケール51はその長手全長にわたって
ステージ52の前端面のスケール取付平面部52aと押
えつけ部材53の数多の下向き弾性舌片53aの内向き
凸面との間に挟持されて固定される。
【0051】スケール51は上記数多の下向き弾性舌片
53aによってステージ52のスケール取付平面部52
aに押えられることでスケール全長部にわたってステー
ジ52のスケール取付平面52aに対する押え圧力が分
散されて、スケール51はスケール取付平面部52aに
対して全長にわたり均一に押えられることになる。
【0052】従って前述図9のようにスケール51に湾
曲が発生してリニアリティが悪化するようなことがなく
なり、高分解能エンコーダにおいても十分な精度を確保
することができる。
【0053】図8はスケール取付装置の他の実施例の要
部概略図である。図8(A)は正面図、図8(B)は右
側面図である。図中、図9で示した要素と同一要素には
同符番を付している。本実施例は押えつけ部材63をス
ケール51の全長とほぼ同一の長さ寸法を有し、その下
辺側に長手に沿って裏面側に接触部として細かいピッチ
で突起部63bをプレス加工により形成具備させたバネ
板としたものである。
【0054】このバネ板製の押えつけ部材63もその上
辺側を長手に沿って適当間隔でステージ52にビス54
で止めて定着させてあり、スケール51はその長手全長
にわたってステージ52の前端面のスケール取り付け平
面部52aと押えつけ部材63の接触部としての数多の
突起部63bとの間に挟持されて固定される。スケール
51は上記数多の突起部53bにより図7の実施例の数
多の弾性舌片53aによる場合と同様にスケール全長部
にわたってステージ52のスケール取り付け平面52a
に対するスケール押え圧力が分散されて、スケール51
はスケール取り付け平面部52aに対して全長にわたり
均一に押えられて図7の実施例と同様の作用効果が得ら
れる。
【0055】押えつけ部材63は図7の実施例及び図8
の実施例のようにスケール51と略同長の一体物でなく
とも長手に沿っていくつかに分割されたものでも良い
が、その場合は等価的に連続しているような押え方がで
きるようにそれ等の分割スケールを間隔をおかないで並
べてステージに定着させる。
【0056】図10はスケール取付装置の他の実施例の
要部該略図である。図10(A)は要部斜視図、図10
(B),図10(C)は要部平面図と要部側面図であ
る。
【0057】同図において71はスケールであり、その
面上には、板の長手に沿って精密な幅・間隔で数多の開
口部より成るスリット列(不図示)が設けられている。
2a,2b,2cはスケール支持点(支持部材)で、ス
ケール71に対して等荷重となるように設定されてい
る。又支持部材2a,2b,2cにはそれぞれ上下方向
に微動機構が設けられている。
【0058】3aは第1の位置決め部材であり、スケー
ル71の水平方向の取り付け位置を決めている。3b,
3cは第2の位置決め部材でありスケール71の垂直方
向の取付位置を決めている。14a,14bは各々スケ
ール固定部材としての第1,第2の押圧部材である。第
1押圧部材14aは位置決め部材3aと対向配置して水
平方向に押圧している。第2押圧部材14bは位置決め
部材3b,3cと対向配置して垂直方向に押圧し、保持
している。
【0059】本実施例ではこれ等の構成により (2−イ) 従来のスケール取り付け装置ではスケール
が落下しない以上の圧力でスケールを圧迫していたのに
対しスケールを等荷重の3点にのせ、別方向(水平方
向)に押圧して保持している為、スケールを押えつける
力を小さくできスケールの変形が抑えられる。
【0060】(2−ロ) スケールを固定平面に押し付
ける方式でないので、スケールの裏面およびスケール取
り付け面の平行度によるスケール変形の恐れはない。ま
たスケールの裏面に付着物があった場合でもスケール変
形の恐れはなく、常に安定したスケール保持が可能であ
る。
【0061】(2−ハ) 支持点は上下微動装置を伴
い、スケールの固定は全て点による固定であるのでスケ
ールの変形を無くす為の各部の加工精度か緩くなる。
【0062】等の特徴を有したエンコーダの達成を可能
としている。
【0063】図11はスケール取り付け装置の他の実施
例の要部概略図である。図11(A)は要部斜視図、図
11(B),図11(C)は要部平面図と要部側面図で
ある。
【0064】同図において71はスケールであり、その
面上には板の長手に沿って精密な幅・間隔で数多の開口
部を有するスリット列(不図示)が刻まれている。82
a〜82iは各々一次支持部材でスケール71を等荷重
の9点にて支持している。
【0065】83a,83b,83cは支持点固定板
で、各々の面上にはそれぞれ3つの一次支持部材(82
a〜82i)を有し、各支持点固定板は一次支持部材
(82a〜82i)を頂点とする三角形状となってい
る。
【0066】86a,86b,86cは二次支持部材で
それぞれ支持点固定部材83a〜83cを重心位置にて
揺動可能に支持している。
【0067】84a,84b,84cは各々位置決め部
材であり、スケール71の水平方向の取付位置と垂直方
向の取付位置を決めている。85a,85bは各々スケ
ール固定部材としての第1,第2の押圧部材であり、ス
ケール71を水平方向と垂直方向に各々押圧して保持し
ている。
【0068】本実施例ではこれらの構成により (3−イ)従来のスケール取付装置ではスケールが落下
しない以上の圧力でスケールを平面に押しつけて固定し
ていたのに対し、スケール71を等荷重の9点に乗せ、
別方向(水平方向)に押圧して保持することにより、ス
ケールにかかる力は最小限であり、スケールの変形が抑
えられる。
【0069】(3−ロ)スケールを固定平面に押し付け
る方式でないので、スケールの裏面およびスケール取り
付け面の平行度によるスケール変形の恐れはない。また
スケールの裏面に付着物があった場合でもスケール変形
の恐れはなく、常に安定したスケール保持が可能であ
る。
【0070】(3−ハ)9つのスケール支持点はスケー
ル裏面に確実にフィットする。またスケール固定も全て
点により行なわれる為、スケールの変形を無くすための
各部の加工精度か緩くなる。
【0071】等の特徴を有したエンコーダの達成を可能
としている。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、 (4−イ)装置全体の小型化、及び組み立て調整時の省
力化を図ったエンコーダを達成できる。
【0073】
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエンコーダの実施例1の要部概略図
【図2】 図1の受光手段の参考例の要部概略図
【図3】 図1の受光手段の参考例の要部概略図
【図4】 本発明のエンコーダの実施例1に係る受光手
段の要部概略図
【図5】 本発明のエンコーダの実施例2に係る受光手
段の要部概略図
【図6】従来のリニアエンコーダの要部概略図
【図7】 本発明におけるスケール取付装置の実施例の
要部概略図
【図8】 本発明におけるスケール取付装置の実施例の
要部概略図
【図9】 従来例としてのリニアエンコーダのスケール
取り付け構造を示すもので、(a)は正面図、(b)は
右側面図
【図10】 本発明におけるスケール取付装置の実施例
の要部概略図
【図11】 本発明におけるスケール取付装置の実施例
の要部概略図
【符号の説明】
1,41 発光素子 2 ミラー 3,43 レンズ 4,51,71 スケール 5,45 受光手段 10,22a〜22d,32a〜32d 受光素子 14,24a〜24d,34a,34b スリット
列 11,21,31 ベース部材 13,23a〜23d,33a〜33d 電極 52 取付け部材としてのステージ 53 抑えつけ部材 54 止めビス 55 信号検出ヘッド 72a〜72c 支持部材 73a〜73c,84a〜84c 位置決め部材 74a,74b,85a,85b 押圧手段 82a〜82i 一次支持部材 83a,83b,83c 支持点固定板 86a,86b,86c 二次支持部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−74416(JP,A) 実開 昭60−46024(JP,U) 実開 平1−102819(JP,U) 実開 平3−80326(JP,U) 実開 昭63−115705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子からの光束をスリット状の開口
    部を周期的に設けたスケールに投光し、該スケールの開
    口部を通過した光束を受光面上の少なくとも一部に該ス
    ケールと同じ周期の開口部を一体的に設けた受光手段で
    受光し、該受光手段からの出力信号を用いて該スケール
    と該受光手段との相対的な移動情報を検出するエンコー
    ダであって該前記受光手段は同一のベース部材上に複数に分割され
    た受光素子を有し、このうち一部の受光素子面上には該
    スケールの開口部と同じ周期の開口部を一体的に設けて
    おり、該開口部が設けられている受光素子からの信号を
    該スケールと該受光手段との相対的な移動情報検出用と
    し、該開口部が設けられていない受光素子からの信号を
    参照信号用として用いている ことを特徴とするエンコー
    ダ。
  2. 【請求項2】 可干渉性光束を第1の回折格子に入射
    し、該第1の回折格子からの回折光をスケール上に形成
    した第2の回折格子に入射させ、該第2の回折格子から
    の所定次数の2つの回折光を該スケールと対向配置した
    受光素子の受光面上に導光して干渉縞を形成する際、該
    受光素子はその受光面上に該干渉縞の周期と同じ周期の
    スリット状の開口部を設けており、該受光素子からの出
    力信号を用いて該スケールと該受光素子との相対的な移
    動情報を検出していることを特徴とするエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記スケールは取付け部材と押えつけ部
    材との間に挟持させて固定しており、該押えつけ部材
    は、該スケールと取付け部材との接触部の長手全長にわ
    たって該スケールに対する多数の接触部を有する弾性部
    材より構成したことを特徴とする請求項1又は2のエン
    コーダ。
  4. 【請求項4】 前記押え付け部材の多数の接触部を有す
    る弾性部材は前記スケールのほぼ全長に等しい一体物で
    あることを特徴とする請求項のエンコーダ。
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