JP3220925U - 液状化防止地盤改良施工用オーガー装置 - Google Patents

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

【課題】液状化防止に十分な強度を有し、地盤の塑性度によらず掘削した土がセメントミルクの噴射管の噴射口に詰まって施工作業を妨げることなく、掘削する穴の途中に瓦礫等が存在したり、掘削する穴の深さ方向に凹凸が存在していても安定したソイルセメントを形成することができ、安定して液状化防止地盤改良施工を行うことができるオーガー装置を提供する。【解決手段】オーガー装置11は、中央に軸方向に延びるオーガー管12と、このオーガー管の下端から半径横方向に延びる2つの撹拌羽根13、13と、それらの最外端に設けられる噴射管を備え、オーガー管、各撹拌羽根及び噴射管の各内部にセメントミルクの供給路p1、p2がそれぞれ形成され、かつ、各噴射管の側面にセメントミルクの噴射口14、14が形成されるとともに、撹拌羽根より上方のオーガー管の側面にもセメントミルクの噴射口15が形成され、ソイルセメントの円柱体を形成可能とした。【選択図】図1

Description

本考案は、地震時に液状化が起きる可能性の高い地盤にセメントミルクと原地盤を混合して原地盤の性質を変えることにより地震時に液状化を効果的に防止することができる液状化防止地盤改良施工用オーガー装置に関するものである。
特許文献1には、地震時に地盤に起こる液状化は次の条件が整ったときに生じると記載されている。
(1)地表面から15m〜20mより浅い位置に砂層がある。
(2)地下水面より下にあって水に飽和されている。
(3)砂粒の大きさが均一な細粒径の砂ないし中粒径の砂により構成されている。
(4)地盤の締まり方が緩く、標準貫入試験のN値が15以下である。
上記の関係は、特許文献1に記載されているように数式で表すことができ、地盤を強く締め付けることにより、N値が大きくなり、地盤強度が大きくなる。
一方、水圧が上昇して、土圧=地震時に発生する地下の水圧、となると、地盤強度が0となり、地盤の破壊が生じる。これによる生じるのが液状化である。
地盤の上に構造物がない場合、あるいはあっても非常に軽い構造物である場合には、液状化が発生しやすい。
例えば、地盤の上に構造物がない場合としては、道路、駐車場等が例示でき、また構造物があったとしても非常に軽いものとしては木造建物等が例示できる。このような場合、液状化が起こりやすい。
このような液状化を防止するための1つの方策として、特許文献1には、図2に示すように、セメントミルクと原地盤を混合して、多数のソイルセメントの円筒柱を形成することにより、液状化を防止することができる液状化防止地盤改良施工用オーガー装置が提案されている。このオーガー装置は、通常、移動可能な施工機械(車両)のマストに設けられた深層混合処理装置(例えば、特許文献2)に着脱可能に取り付けられる。
図3に特許文献1のオーガー装置1を模式的に縦方向図で示す。このオーガー装置1は、中央に軸方向に延びるオーガー管2と、このオーガー管2の下端から半径横方向に延びる一対の回転撹拌羽根5、5、これら一対の回転撹拌羽根5、5の最外端に軸方向に延び下端に噴射口7、7を有する噴射管6、6を備えている。オーガー管2はその外周に排土螺旋羽根3を備えている。また撹拌羽根5、5の下端には、複数の掘削刃8、8・・・が下向きに設けられている。また、噴射管6、6の下方にも掘削刃8、8が設けられている。さらに、オーガー管2の下端にも掘削刃8が設けられている。
一方、オーガー管2の中央には、セメントミルクの供給路4(d1)が設けられ、撹拌羽根5、5の内部にはセメントミルクの供給路d2が設けれ、噴射管6、6の内部にはセメントミルクの供給路d3が設けられ、これらの供給路d1、d2、d3は連通している。
上記のような構成のオーガー装置によれば、液状化防止地盤を造成に際して、円筒柱をなすソイルセメントを低コストで創成することができる。そして、掘削と排土を同じ作業工程として行うことができ、またソイルセメントの円筒柱の創成と埋め戻し作業を同じ作業工程として実施できるので、地盤改良作業を効率的に遂行することが可能となる利点がある。
上記特許文献1の技術によれば、液状化防止地盤の造成に際して、円筒状をなすソイルセメントを低コストで創成でき、地盤改良作業を効率的に遂行することができるようになった。
しかしながら、特許文献1のオーガー装置により創成される円柱状のオイルセメントでは、構造が中実ではないため強度的に十分満足ものではなく、より効果的な液状化防止のためには、さらなる強度が必要とされる。
また、特許文献1の技術では、撹拌羽根の最外端に軸方向下方に延びる噴射管の噴射口から下方に向けてセメントミルクを噴出するため、地盤の塑性度によっては、掘削する際に掘削した土がセメントミルクの噴射管の噴射口に詰まって、施工作業を妨げることがあった。
また、地盤は必ずしも深さ方向に均一な土砂の層で形成されておらず、途中に瓦礫層等が存在しているような場合、安定したソイルセメントの円筒柱が形成できないおそれがあった。
さらに、地盤を掘削した場合、掘削穴の壁面には深さ方向に凹凸が生じることがあり、このような場合、ソイルセメントが供給されない箇所が存在し、ソイルセメントの外面と掘削穴の壁面との間に空隙が生じ、その部分の安定性が損なわれるおそれがある。
このように、上記特許文献1の技術にはさらに検討、改良すべき余地があった。
実用新案登録第3172209号公報 特開平7−34444号公報
本考案は、以上のような従来技術の問題点を解消し、液状化防止のために十分な強度を有し、地盤の塑性度によって、掘削する際に掘削した土がセメントミルクの噴射管の噴射口に詰まって、施工作業を妨げることがなく、掘削する穴の途中に瓦礫層等が存在したり、掘削する穴の深さ方向に凹凸が存在していても安定したソイルセメント構造体を形成することができ、上載構造物の無い駐車場、道路、荷重の軽微な木造家屋等に対し、安定して液状化防止地盤改良施工を行うことができるオーガー装置を提供することを課題とする。
本考案によれば、上記課題を解決するため、第1に、深層混合工法に用いられるオーガー装置において、中央に軸方向に延びるオーガー管と、該オーガー管の下端から半径横方向に延びる少なくとも2つの撹拌羽根と、各撹拌羽根の最外端面に横水平方向にセメントミルクを噴射する噴射口を備え、前記オーガー管及び前記各撹拌羽根の各内部にセメントミルクの供給路がそれぞれ形成され、かつ、前記撹拌羽根より上方の前記オーガー管の少なくとも1つの側面にも横水平方向にセメントミルクを噴射する噴射口が形成され、各セメントミルクの噴射口からセメントミルクを噴射させ、ソイルセメントの円柱体を形成可能としたことを特徴とする液状化防止地盤改良施工用オーガー装置が提供される。
また、第2に、上記第1の考案において、前記オーガー管の少なくとも1つの側面に形成されたセメントミルクの噴射口より上方の前記オーガー管の側面に、前記オーガー管の回転にともなって回転する少なくとも2つ以上の撹拌翼が取り付けられていることを特徴とする液状化防止地盤改良施工用オーガー装置が提供される。
また、第3に、上記第2の考案において、前記2つ以上の撹拌翼より下方の前記オーガー管の側面に、前記オーガー管が回転しても静止状態を保つ少なくとも4つ以上の撹拌翼が取り付けられていることを特徴とする液状化防止地盤改良施工用オーガー装置が提供される。
また、第4に、上記第3の考案において、前記4つ以上の撹拌翼が、共回り防止翼の役割を担っていることを特徴とする液状化防止地盤改良施工用オーガー装置が提供される。
さらに、第5に、上記第3または第4の考案において、前記オーガー管の側面で、前記2つ以上の撹拌翼と前記4つ以上の撹拌翼の間に、幅方向に傾斜した撹拌翼がさらに取り付けられていることを特徴とする液状化防止地盤改良施工用オーガー装置が提供される。
本考案のオーガー装置によれば、上記構成を採用したので、液状化防止のために十分な強度の複数のソイルセメントの円柱体を効率的に創成することができ、掘削する穴の途中に瓦礫等が存在したり、掘削する穴の深さ方向に凹凸が存在していても安定したソイルセメント構造体を形成することができ、上載構造物の無い駐車場、道路、荷重の軽微な木造家屋等に対し、安定して液状化防止地盤改良施工を行うことが可能となる。
また、第1の撹拌翼と第2の撹拌翼に加え、両者の間に傾斜した第3の撹拌翼を設けると、さらに、原地盤とセメントミルクとの混合をさらに効率よく行うことができるという利点がある。
本考案の第1実施形態に係るオーガー装置の縦方向模式図である。 本考案の第2実施形態に係るオーガー装置の縦方向模式図である。 従来のオーガー装置の縦方向模式図である。
以下、本考案に係るオーガー装置を実施形態に基づいて詳述する。
図1は本考案の第1実施形態に係るオーガー装置の縦方向模式図である。
このオーガー装置11は、地震時に液状化が起きる可能性の高い地盤に対し、セメントミルクと地盤を混合して原地盤の性質を変えることにより地震時に液状化を効果的に防止するものである。このオーガー装置11は、特許文献1のオーガー装置と同様、通常、移動可能な施工機械(車両)のマストに設けられる深層混合処理装置(例えば、特許文献2)に着脱可能に取り付けられる。
第1実施形態のオーガー装置11は、中央に軸方向に延びるオーガー管12と、このオーガー管12の下端から半径横方向に延びる一対の回転撹拌羽根13、13と、これら一対の回転撹拌羽根13、13の最外端の軸方向水平にセメントミルクを噴射する噴射口14、14を備えている。また、撹拌羽根13、13より上方のオーガー管12の側面にも、セメントミルクの噴射口15、15(一方の噴射口は紙面裏側にあり、図示されていない)が形成されている。この噴射口15は大径の場合1つでもよいし、小径の場合2以上であってもよい。撹拌羽根13、13は回転方向に例えば約30度下向きに傾斜していてもよい。このような傾斜形態にすると、地盤の掘削、ソイルセメントの撹拌をより効率的に行うことができるようになる。
また撹拌羽根13、13には、複数の掘削刃16、16・・・が下向きに設けられている。また、オーガー管12の下端にも掘削刃16が設けられている。掘削刃16は、例えば掘削方向下向きに45度程度の傾斜を持たせると、掘削効率をより向上させることができる。撹拌羽根13、13の下方に設けられる掘削刃16、16・・・の数は抗径に応じて個数を設定する。
セメントミルク噴出口15、15より上のオーガー管12の側面には4つの第1の撹拌翼17、17・・が取り付けられており、第1の撹拌翼17、17・・より上方のオーガー管12の側面には2つの第2の撹拌翼18、18がさらに取り付けられている。4つの第1の撹拌翼17、17・・は、全体が平面視で十字型であり、オーガー管12が回転しても静止するようになっており、十字型共回り防止翼の役割も担っている。この共回り防止翼は、粘性土地盤などで問題となる土の共回り現象による撹拌不良を低減させる。共回り現象とは、粘着力のある地盤を混合撹拌する場合、未改良土が団子状態となり、撹拌翼と共に回転する現象である。共回り現象が生じると土塊のまま残ったり、外周辺部が殻状に固化したコラムができあがったりするが、共回り防止翼はこの現象を防止する。第2の撹拌翼18、18は、オーガー管12の回転とともに右回りに回転するようになっている。その表面を撹拌方向に向かって例えば約20度程度傾斜するように構成してもよい。第2の撹拌翼18、18を主としてセメントミルクと地盤の混合を行うものであるが、上記のように傾斜をつけると、撹拌効果のより効率化が期待できる。
さらに、オーガー管12の中央には、セメントミルクの供給路p1が設けられ、撹拌羽根13、13の内部にはセメントミルクの供給路p2が設けれ、これらの供給路p1、p2は連通しており、セメントミルクの噴出口14、14;15、15ともつながっている。噴出口14、14;15、15は単に孔形状であってもよいし、突出口形状であってもよい。
第1実施形態のオーガー装置11によるソイルセメント円柱体の形成は次のようにして行う。
先ず、図示しない深層混合処理装置(例えば特許文献2参照)を、強化改良すべき地盤の所定位置に設ける、あるいは移動する。ここで、オーガー装置は着脱自在に装着されている。オーガー装置11はウィンチ(図示せず)により上下動可能に制御され、かつモータ(図示せず)により正逆回転可能になっている。また、オーガー装置11においてはセメントミルク供給路を通じてセメントミルクを各噴射口に供給、噴射可能となっている。
オーガー装置11によるソイルセメント円柱体の形成は、掘削時にセメントミルクを噴出させて行う。オーガー装置11には、上記したように、セメントミルク噴出口14、14が撹拌羽根13、13の最外端の軸方向水平に形成され、さらにオーガー管11の側面にもメントミルク噴射口15、15が形成されており、掘削時に規定の速度で掘削を行い、セメントミルクを噴出させる。掘削が完了したらセメントミルクの注入をやめ、撹拌羽根13、13と、第2の撹拌翼18、18を逆回転させ、撹拌しながら引き上げる。第1実施形態のオーガー装置11では、上記のように配置された噴出口14、14;15、15からセメントミルクが噴出されることから、掘削穴の途中に瓦礫層が存在していてもその部分に十分にセメントミルクが供給されるため、その部分のソイルセメントの強度が低下せず、安定化を図ることができる。さらに、セメントミルク噴出口14、14より上方のオーガー管12の側面に、オーガー管12が回転しても静止状態を保つ第1の撹拌翼17、17・・、その上にオーガー管12とともに回転する第2の撹拌翼18、18を取り付けたことから、掘削穴の壁面に凹凸が存在していても、凹部に十分セメントミルクが供給され、ソイルセメントの外壁と掘削穴の壁面との間に隙間が生じることなく、安定した強度のソイルセメントを形成することが可能となる。また掘削時に静止状態を保つ第1の撹拌翼17、17・・と掘削時に右回転する第2の撹拌翼18、18を設けたので、掘削時に土が強制的に切り刻まれ、セメントミルクが均等に注入され、良質なソイルセメント円柱体が形成できる。
次に、本考案の第2実施形態のオーガー装置について説明する。
図2は本考案の第2実施形態に係るオーガー装置の縦方向模式図である。
このオーガー装置21は、地震時に液状化が起きる可能性の高い地盤に対し、セメントミルクと地盤を混合して原地盤の性質を変えることにより地震時に液状化を効果的に防止するものである。このオーガー装置21も、特許文献1のオーガー装置と同様、通常、移動可能な施工機械(車両)のマストに設けられる深層混合処理装置(例えば、特許文献2)に着脱可能に取り付けられる。
第2実施形態のオーガー装置21は、中央に軸方向に延びるオーガー管22と、このオーガー管22の下端から半径横方向に延びる一対の回転撹拌羽根23、23と、これら一対の回転撹拌羽根23、23の最外端の軸方向水平にセメントミルクを噴射する噴射口24、24を備えている。また、撹拌羽根23、23より上方のオーガー管22の側面にも、セメントミルクの噴射口25が形成されている。この噴射口25は大径の場合1つでもよいし、小径の場合2以上であってもよい。第2実施形態の場合は、大径であるので噴射口25は1つとしている。撹拌羽根23、23の23A、23Aの部分は回転方向下向きに約30度傾斜させることができる。このような傾斜形態にすると、地盤の掘削、ソイルセメントの撹拌をより効率的に行うことができるようになる。
また撹拌羽根23、23には、複数の掘削刃26、26・・・が下向きに設けられている。また、オーガー管22の下端にも掘削刃26が設けられている。掘削刃26、26・・・の26A、26A・・・の部分は、例えば回転方向下向きに45度程度の傾斜を持たせると、掘削効率をより向上させることができる。撹拌羽根23、23の下方に設けられた掘削刃26、26・・・の数は抗径に応じて個数を設定する。第2実施形態では図面左側の掘削刃26は2個、図面右側の掘削刃26は3個、オーガー管22の下方の掘削刃26は1個となっている。
セメントミルク噴出口25より上のオーガー管22の側面には4つの第1の撹拌翼27、27・・が取り付けられており、第1の撹拌翼27、27・・より上方のオーガー管22の側面には2つ第2の撹拌翼28、28が取り付けられている。第2の撹拌翼28、28の28A、28Aの部分は、その表面を撹拌方向に向かって例えば約20度程度傾斜するように構成してもよい。このようにすると、撹拌効果のより効率化が期待できる。さらに、第1の撹拌翼27、27・・と第2の撹拌翼28、28との間のオーガー管22の側面には、幅方向に傾斜した第3の撹拌翼29が設けられている。第3の撹拌翼29は幅方向に、例えば20度の角度をもって傾斜させることができる。このように第3の撹拌翼29に傾斜角度を持たせると、さらに良好にセメントミルクと地盤との撹拌混合効果が向上するという利点がある。これらの撹拌翼の数は必要に応じて任意に設定可能である。4つの第1の撹拌翼27、27・・は、第1実施形態と同様、全体が平面視で十字型であり、オーガー管22が回転しても静止するようになっており、十字型共回り防主翼の役割も担っている。第2の撹拌翼28、28は、主としてセメントミルクと地盤との撹拌混合を行うものであり、第3の撹拌翼29も、主としてセメントミルクと地盤との撹拌混合を行うものである。第2の撹拌翼28、28と第3の撹拌翼29を設けることにより、両者が相まって撹拌混合効果を第1実施形態以上に向上させる。
さらに、オーガー管22の中央には、セメントミルクの供給路p1が設けられ、撹拌羽根23、23の内部には、第1実施形態と同様にセメントミルクの供給路p2(図示省略)が設けれ、これらの供給路p1、p2は連通しており、セメントミルクの噴出口24、24;25ともつながっている。噴出口24、24;25は単に孔形状であってもよいし、突出口形状であってもよい。
第2実施形態のオーガー装置21によるソイルセメント円柱体の形成は次のようにして行う。
先ず、図示しない深層混合処理装置(例えば特許文献2参照)を、強化改良すべき地盤の所定位置に設ける、あるいは移動する。ここで、オーガー装置は着脱自在に装着されている。オーガー装置21はウィンチ(図示せず)により上下動可能に制御され、かつモータ(図示せず)により正逆回転可能になっている。また、オーガー装置21においてはセメントミルク供給路を通じてセメントミルクを各噴射口に供給、噴射可能となっている。
オーガー装置21によるソイルセメント円柱体の形成も、掘削時にセメントミルクを噴出させて行う。オーガー装置21には、上記したように、セメントミルク噴出口24、24が撹拌羽根23、23の最外端面に形成されており、さらにオーガー管21の側面にセメントミルク噴射口25が形成されていることから、掘削穴の途中に瓦礫層が存在していてもその部分に十分にセメントミルクが供給されるため、その部分のソイルセメントの強度が低下せず、安定化を図ることができる。さらに、セメントミルク噴出口24、24より上方のオーガー管22の側面に第1の撹拌翼27、27・・、その上に第2の撹拌翼28、28、オーガー管22の側面で第1の撹拌翼27、27・・と第2の撹拌翼28、28の間に第3の撹拌翼29を取り付けたことから、掘削穴の壁面に凹凸が存在していても、凹部に十分セメントミルクが供給されることから、ソイルセメントの外壁と掘削穴の壁面との間に隙間が生じることなく、安定した強度のソイルセメントを形成することが可能となる。また掘削時に静止状態を保つ第1の撹拌翼27、27・・と掘削時に右回転する第2の撹拌翼28、28とさらに掘削時に右回転する第3の撹拌翼29を設けたので、掘削時に土が強制的に切り刻まれ、セメントミルクが均等に注入され、より良質なソイルセメント円柱体が形成できる。
ここで、第2実施形態のオーガー装置21の各部の設計寸法例を示す。回転撹拌羽根23、23のオーガー管22からの長さは600mm、第1の撹拌翼27、27・・のオーガー管22からの長さは700mm、550mm、700mm、550mm、第2の撹拌翼28、28のオーガー管22からの長さは600mm、第3の撹拌翼29のオーガー管22からの長さは600mmである。この寸法のオーガー装置21は抗径が600φの場合に使用されるものである。
以上、本考案を2つの実施形態について述べたが、本考案はこれらの実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて、回転撹拌羽根13、23の数を3以上、回転撹拌羽根13、23に形成されるセメントミルク噴射口の数を3以上、第1の撹拌翼27、27の数を2、3あるいは5以上、第2の撹拌翼28、28の数を3以上とすることができる。また、第3の撹拌翼29の数を2以上とすることができ。さらに、オーガー装置11、21をスクリュウ形式としてもよい。
11、21 オーガー装置
12、22 オーガー管
13、13、23、23 回転撹拌羽根
14、14、24、24 セメントミルク噴射口
15、15、25 セメントミルク噴射口
16、16、26、26 掘削刃
17、17・・、27、27・・ 第1の撹拌翼
18、18、28、28 第2の撹拌翼
29 第3の撹拌翼
p1、p2 セメントミルク供給路

Claims (5)

  1. 深層混合工法に用いられるオーガー装置において、
    中央に軸方向に延びるオーガー管と、該オーガー管の下端から半径横方向に延びる少なくとも2つの撹拌羽根と、各撹拌羽根の最外端面に横水平方向にセメントミルクを噴射する噴射口を備え、前記オーガー管及び前記各撹拌羽根の各内部にセメントミルクの供給路がそれぞれ形成され、かつ、
    前記撹拌羽根より上方の前記オーガー管の少なくとも1つの側面にも横水平方向にセメントミルクを噴射する噴射口が形成され、
    各セメントミルクの噴射口からセメントミルクを噴射させ、ソイルセメントの円柱体を形成可能としたことを特徴とする液状化防止地盤改良施工用オーガー装置。
  2. 前記オーガー管の少なくとも1つの側面に形成されたセメントミルクの噴射口より上方の前記オーガー管の側面に、前記オーガー管の回転にともなって回転する少なくとも2つ以上の撹拌翼が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の液状化防止地盤改良施工用オーガー装置。
  3. 前記2つ以上の撹拌翼より下方の前記オーガー管の側面に、前記オーガー管が回転しても静止状態を保つ少なくとも4つ以上の撹拌翼が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の液状化防止地盤改良施工用オーガー装置。
  4. 前記4つ以上の撹拌翼が、共回り防止翼の役割を担っている請求項3に記載の液状化防止地盤改良施工用オーガー装置。
  5. 前記オーガー管の側面で、前記2つ以上の撹拌翼と前記4つ以上の撹拌翼の間に、幅方向に傾斜した撹拌翼がさらに取り付けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の液状化防止地盤改良施工用オーガー装置。
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