JP3220785U - 微細気泡発生装置 - Google Patents

Abstract

【課題】回転速度が速い水流を発生することが可能な微細気泡発生装置を提供する。
【解決手段】微細気泡発生装置１は、外本体内に設けられている。外本体は、例えばシャワーヘッド、チューブ、又は蛇口などである。外本体は、入り口と、排水口と、を備える。微細気泡発生装置１は、外本体の入り口と排水口との間に設けられており、水入り端部１０と、水出端部２０と、気体流路と、を備える。水入り端部１０には、第１導流凸部１１が少なくとも一つ設けられている。少なくとも一つの第１導流凸部１１は導流通路１２を形成する。各第１導流凸部１１の径方向に沿う断面は、第１導流直線状壁１１１と、第１導流円弧状壁１１２と、を有する。水出端部２０には、圧力差流れ穴２１が少なくとも一つ設けられている。各圧力差流れ穴２１は導流通路１２と連通する。気体流路は、導流通路１２および外部と連通する。これにより、回転速度が速い水流を発生することが可能である。
【選択図】図２

Description

本考案は、微細気泡発生装置に関するものである。

従来、微細気泡発生装置は、例えば工業、医療、衛生、食品加工、農業用水および漁業養殖場などの分野に利用される。微細気泡発生装置は、水と空気とにより、高密度な気泡を発生して、水の浄化および清潔などの用途に利用される。

台湾実用新案Ｍ５５０３１２号の微細気泡発生装置は、上から下へ徐々に縮径する階段付きチューブ段と、前記階段付きチューブ段の底端と連通し、少なくとも一つの径方向入気穴を有する入気チューブ段と、前記入気チューブ段の前記階段付きチューブ段から遠く離れた一端と連通し、水が、前記階段付きチューブ段の上方から流れ込むときに、入気チューブ段と水案内チューブ段との内部の徐々に拡径する通路を直接に経由して、気泡を発生する水案内チューブ段と、を備える。

しかしながら、前記階段付きチューブ段は、軸方向に伸び環状を呈する複数の階段を有するため、水は、前記階段付きチューブ段から流れ込む過程中に、回転の速度が良くなく、空気を吸い込んで混合することが難しいため、綿密で微細な気泡を発生することはできない。

台湾実用新案Ｍ５５０３１２号公報

本考案の主な目的は、回転速度が速い水流を発生することが可能な微細気泡発生装置を提供することにある。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、外本体内に設けられており、少なくとも一つの第１導流凸部が設けられており、少なくとも一つの第１導流凸部が導流通路を形成し、各第１導流凸部の径方向に沿う断面は、第１導流直線状壁と第１導流円弧状壁とを有する水入り端部と、少なくとも一つの圧力差流れ穴が設けられており、各圧力差流れ穴が導流通路と連通する水出端部と、導流通路と外部を連通する気体流路と、を備えることを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、第１導流直線状壁は延在参考線を定義し、延在参考線は、第１導流円弧状壁の接線と重なるように平行することを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、少なくとも一つの第１導流凸部は複数個あり、これらの第１導流凸部は導流通路を囲むことを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、水出端部に気孔が設けられており、気孔は気体流路と連通することを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、導流通路は、少なくとも一つの水入り口と、水出口と、を備え、水入り端部と水出端部との間にシールリングが設けられており、シールリングは、少なくとも各水入り口と水出端部との間をシールすることを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、各水入り口は水入り端部に設けられていることを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、水入り端部は、更に、少なくとも一つの第２導流凸部を備え、各第２導流凸部は各第１導流凸部の周囲に設けられており、各第２導流凸部と各第１導流凸部とは導流通路を形成し、各第２導流凸部には、第２導流直線状壁と第２導流円弧状壁とが設けられていることを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、第１導流円弧状壁と第２導流円弧状壁との曲率は互いに異なることを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、第２導流直線状壁と第１導流直線状壁とは、互いに横方向へ伸びることを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、更に、加速流路を備え、加速流路は、水入り端部と水出端部との間に設けられており、加速流路は、導流通路および各圧力差流れ穴と連通することを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、水出端部は、円錐状を呈するメッシュであり、円錐状を呈するメッシュに少なくとも一つの圧力差流れ穴が設けられていることを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、各圧力差流れ穴は、二つの加速段と、二つの加速段の間に設けられている喉段と、を備え、二つの加速段は喉段へ徐々に縮径することを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によると、第１導流直線状壁は延在参考線を定義し、延在参考線は第１導流円弧状壁の接線と重なるように平行し、少なくとも一つの第１導流凸部は複数個あり、これらの第１導流凸部は、環設されるように互いに距離を置いて導流通路を囲み、少なくとも一つの第２導流凸部は複数個あり、これらの第２導流凸部は、環設されるように互いに距離を置き、水入り端部の径方向に沿う断面を見れば、導流通路はほぼ円形を呈し、水出端部に気孔が設けられており、気孔は気体流路と連通し、導流通路は、少なくとも一つの水入り口と、水出口と、を備え、水入り端部と水出端部との間にシールリングが設けられており、シールリングは少なくとも各水入り口と水出端部との間をシールし、第２導流直線状壁と第１導流直線状壁とは互いに横方向へ伸び、更に、加速流路を備え、加速流路は水入り端部と水出端部との間に設けられており、加速流路は導流通路および各圧力差流れ穴と連通し、水出端部は円錐状を呈するメッシュであり、円錐状を呈するメッシュに少なくとも一つの圧力差流れ穴が設けられており、圧力差流れ穴は、二つの加速段と、二つの加速段の間に設けられている喉段と、を備え、二つの加速段は喉段へ徐々に縮径し、少なくとも一つの水入り口は複数個あり、水入り口は径方向へ開放することを特徴とする。

本考案に係る微細気泡発生装置によれば、回転速度が速い水流を発生することが可能となるという効果がある。

本考案の第１の実施形態に係る微細気泡発生装置を示す斜視図である。 本考案の第１の実施形態に係る微細気泡発生装置を示す分解斜視図である。 本考案の第１の実施形態に係る水入り端部を示す下面図である。 本考案の第１の実施形態に係る微細気泡発生装置を示す断面図である。 図４の一部を示す拡大図である。 本考案の第２の実施形態に係る微細気泡発生装置を示す断面図である。 図６の一部を示す拡大図である。 本考案の第３の実施形態に係る微細気泡発生装置を示す下面図である。 本考案の第３の実施形態に係る微細気泡発生装置を示す断面図である。

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

図１から図５を参照する。第１の実施形態に係る微細気泡発生装置１は、外本体２内に設けられている。外本体２は、例えばシャワーヘッド、チューブ、又は蛇口などである。外本体２は、入り口３と、排水口４と、を備える。微細気泡発生装置１は、外本体２の入り口３と排水口４との間に設けられており、水入り端部１０と、水出端部２０と、気体流路３０と、を備える。

水入り端部１０には、第１導流凸部１１が少なくとも一つ設けられている。少なくとも一つの第１導流凸部１１は導流通路１２を形成する。各第１導流凸部１１の径方向に沿う断面は、第１導流直線状壁１１１と、第１導流円弧状壁１１２と、を有する。水出端部２０には、圧力差流れ穴２１が少なくとも一つ設けられている。各圧力差流れ穴２１は導流通路１２と連通する。気体流路３０は、導流通路１２および外部と連通する。これにより、回転速度が速い水流を発生することが可能である。

導流通路１２は、少なくとも一つの水入り口１２１と、水出口１２２と、を備える。詳細には、外本体２の入り口３により、流体が案内されて少なくとも一つの水入り口１２１を経由する。水出口１２２は、水出端部２０の圧力差流れ穴２１に対応する。本実施形態では、少なくとも一つの水入り口１２１は複数個ある。水入り口１２１は、径方向へ開放することにより、水流が異なる方向から導流通路１２に流れ込むことが可能であり、渦を形成する。別の実施形態では、図８及び図９に示すように、各水入り口１２１は、水入り端部１０に設けられており、それぞれ第１導流凸部１１に隣接することにより、水流は、上方から流れ込んで、第１導流凸部１１に沿って流れ、渦を形成することが可能である。

本実施形態では、少なくとも一つの第１導流凸部１１は複数個ある。これらの第１導流凸部１１は導流通路１２を囲む。水入り端部１０の径方向に沿う断面を見れば、導流通路１２はほぼ円形を呈することにより、水流を回転して渦を形成する。一方、これらの第１導流凸部１１は距離を置いて環設される。第１導流直線状壁１１１は延在参考線Ｓを定義し、延在参考線Ｓは第１導流円弧状壁１１２の接線と重なるように平行することが好ましい。これにより、水流の速度を加速することが可能である。

水入り端部１０は、更に、少なくとも一つの第２導流凸部１３を備えることが好ましい。各第２導流凸部１３は各第１導流凸部１１の周囲に設けられている。各第２導流凸部１３と各第１導流凸部１１とは、導流通路１２を形成する。各第２導流凸部１３には、第２導流直線状壁１３１と、第２導流円弧状壁１３２とが設けられている。これにより、水流の回転速度を複数回に加速することが可能である。本実施形態では、少なくとも一つの第２導流凸部１３は複数個ある。これらの第２導流凸部１３は、距離を置いて環設され、多数の方向へ開放し、流体を案内して渦を形成する。

詳細には、導流通路１２は、第１流路１２３と、第２流路１２４と、を備える。第１流路１２３は、各第２導流凸部１３と各第１導流凸部１１との間に形成される。第１流路１２３は、各第１導流凸部１１の間に形成されることにより、導流通路１２が螺旋状を呈する。

第１導流円弧状壁１１２と第２導流円弧状壁１３２とは、互いに異なる曲率を有することが好ましい。本実施形態では、第１導流円弧状壁１１２の曲率が第２導流円弧状壁１３２の曲率より大きいことにより、水流の回転速度を徐々に加速することが可能である。具体的には、各第１導流円弧状壁１１２と各第２導流円弧状壁１３２とは、内から外へ凹む。一方、第２導流直線状壁１３１と第１導流直線状壁１１１とは、互いに横方向へ延在することにより、水流が案内されて第２導流直線状壁１３１から第１導流直線状壁１１１に流れ込みやすい。

水入り端部１０と水出端部２０との間にシールリング４０が設けられている。シールリング４０は、少なくとも各水入り口１２１と水出端部２０との間をシールする。これにより、水は、外本体２の進水口３から、外本体２の裏壁と水入り端部１０との間を直接に経由して、水出端部２０に流れ込むことを防止することが可能である。

微細気泡発生装置１は、更に、加速流路５０を備える。加速流路５０は、水入り端部１０と水出端部２０との間に設けられており、導流通路１２および各圧力差流れ穴２１と連通する。具体的には、加速流路５０は、軸方向に沿う断面が水入り端部１０から水出端部２０へ徐々に縮径する台形に限定されない。これにより、渦の流速を増加することが可能である。導流通路１２の水出口１２２は加速流路５０に対応する。本実施形態では、加速流路５０は直線に沿う穴である。別の実施形態では、図６から図７に示すように、加速流路５０の軸方向に沿う断面は漏斗状を呈する。他の実施形態では、加速流路の軸方向に沿う断面が逆台形または逆三角形を呈してもよい。

水出端部２０に気孔２２が設けられている。気孔２２は気体流路３０と連通する。本実施形態では、気孔２２が水入り端部１０の中心に設けられている。これらの第１導流凸部１１は気孔２２を囲むように環設される。これにより、外部の気体を吸い込んで、前記流体に混入することが容易となる。別の実施形態では、水入り端部１０の径方向に沿う壁面に気孔２２を設けてもよく、そして気孔２２の数量が限定されなくてもよい。

一方、水出端部２０は円錐状を呈するメッシュである。円錐状を呈するメッシュには、少なくとも一つの圧力差流れ穴２１が設けられている。詳細的には、各圧力差流れ穴２１は直線に沿う穴である。別の実施形態では、図６から図７に示すように、各圧力差流れ穴２１は、二つの加速段２１１と、二つの加速段２１１の間に設けられている喉段２１２と、を備える。二つの加速段２１１は喉段２１２へ徐々に縮径する。これにより、高速の渦を形成して気体を混合することにより、大量の綿密で微細な気泡を発生する。他の実施形態では、水出端部が円筒状を呈してもよい。前記水出端部には、少なくとも一つの圧力差流れ穴を有する網部が設けられている。実際には、流体は、外本体２の入り口３から水入り端部１０の導流通路１２に流れ込んで、各第１導流凸部１１の第１導流直線状壁１１１を経由して加速されて、第１導流円弧状壁１１２に案内されて回転して渦を発生して、外部から気体流路３０を経由して流れ込む空気と混合して、各圧力差流れ穴２１を通過することにより、気泡が粉砕されて微細な気泡になる。

上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本考案はこれらの内容に限定されるものではない。本考案の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本考案の範囲内に含まれる。

１ 微細気泡発生装置
２ 外本体
３ 入り口
４ 排水口
１０ 水入り端部
１１ 第１導流凸部
１２ 導流通路
１３ 第２導流凸部
２０ 水出端部
２１ 圧力差流れ穴
２２ 気孔
３０ 気体流路
４０ シールリング
５０ 加速流路
１１１ 第１導流直線状壁
１１２ 第１導流円弧状壁
１２１ 水入り口
１２２ 水出口
１２３ 第１流路
１２４ 第２流路
１３１ 第２導流直線状壁
１３２ 第２導流円弧状壁
２１１ 加速段
２１２ 喉段
Ｓ 延在参考線

Claims (13)

1. 外本体内に設けられており、
   少なくとも一つの第１導流凸部が設けられており、前記少なくとも一つの第１導流凸部が導流通路を形成し、前記各第１導流凸部の径方向に沿う断面は、第１導流直線状壁と第１導流円弧状壁とを有する水入り端部と、
   少なくとも一つの圧力差流れ穴が設けられており、前記各圧力差流れ穴が前記導流通路と連通する水出端部と、
   前記導流通路と外部を連通する気体流路と、
   を備えることを特徴とする微細気泡発生装置。
   
2. 前記第１導流直線状壁は延在参考線を定義し、前記延在参考線は、前記第１導流円弧状壁の接線と重なるように平行することを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
3. 前記少なくとも一つの第１導流凸部は複数個あり、これらの前記第１導流凸部は前記導流通路を囲むことを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
4. 前記水出端部に気孔が設けられており、前記気孔は前記気体流路と連通することを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
5. 前記導流通路は、少なくとも一つの水入り口と、水出口と、を備え、前記水入り端部と前記水出端部との間にシールリングが設けられており、前記シールリングは、少なくとも前記各水入り口と前記水出端部との間をシールすることを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
6. 前記各水入り口は前記水入り端部に設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
7. 前記水入り端部は、更に、少なくとも一つの第２導流凸部を備え、前記各第２導流凸部は前記各第１導流凸部の周囲に設けられており、前記各第２導流凸部と前記各第１導流凸部とは前記導流通路を形成し、前記各第２導流凸部には、第２導流直線状壁と第２導流円弧状壁とが設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
8. 前記第１導流円弧状壁と前記第２導流円弧状壁との曲率は互いに異なることを特徴とする、請求項７に記載の微細気泡発生装置。
9. 前記第２導流直線状壁と前記第１導流直線状壁とは、互いに横方向へ伸びることを特徴とする、請求項７に記載の微細気泡発生装置。
10. 更に、加速流路を備え、前記加速流路は、前記水入り端部と前記水出端部との間に設けられており、前記加速流路は、前記導流通路および前記各圧力差流れ穴と連通することを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
11. 前記水出端部は、円錐状を呈するメッシュであり、円錐状を呈する前記メッシュに前記少なくとも一つの圧力差流れ穴が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の微細気泡発生装置。
12. 前記各圧力差流れ穴は、二つの加速段と、前記二つの加速段の間に設けられている喉段と、を備え、前記二つの加速段は前記喉段へ徐々に縮径することを特徴とする、請求項１１に記載の微細気泡発生装置。
13. 前記第１導流直線状壁は延在参考線を定義し、前記延在参考線は前記第１導流円弧状壁の接線と重なるように平行し、前記少なくとも一つの第１導流凸部は複数個あり、これらの前記第１導流凸部は、環設されるように互いに距離を置いて前記導流通路を囲み、前記少なくとも一つの第２導流凸部は複数個あり、これらの前記第２導流凸部は、環設されるように互いに距離を置き、前記水入り端部の径方向に沿う断面を見れば、前記導流通路はほぼ円形を呈し、前記水出端部に気孔が設けられており、前記気孔は前記気体流路と連通し、前記導流通路は、少なくとも一つの水入り口と、水出口と、を備え、前記水入り端部と前記水出端部との間にシールリングが設けられており、前記シールリングは少なくとも前記各水入り口と前記水出端部との間をシールし、前記第２導流直線状壁と前記第１導流直線状壁とは互いに横方向へ伸び、更に、加速流路を備え、前記加速流路は前記水入り端部と前記水出端部との間に設けられており、前記加速流路は前記導流通路および前記各圧力差流れ穴と連通し、前記水出端部は円錐状を呈するメッシュであり、円錐状を呈する前記メッシュに前記少なくとも一つの圧力差流れ穴が設けられており、前記圧力差流れ穴は、二つの加速段と、前記二つの加速段の間に設けられている喉段と、を備え、前記二つの加速段は前記喉段へ徐々に縮径し、前記少なくとも一つの水入り口は複数個あり、前記水入り口は径方向へ開放することを特徴とする、請求項８に記載の微細気泡発生装置。