JP3220734B2 - 円形体外面の紫外線硬化型塗料の塗装装置 - Google Patents

円形体外面の紫外線硬化型塗料の塗装装置

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JP3220734B2 JP32366393A JP32366393A JP3220734B2 JP 3220734 B2 JP3220734 B2 JP 3220734B2 JP 32366393 A JP32366393 A JP 32366393A JP 32366393 A JP32366393 A JP 32366393A JP 3220734 B2 JP3220734 B2 JP 3220734B2
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哲也 岩出
一男 山▲崎▼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば鋼管等の鋼材製品
の外面を防錆する円形体外面の紫外線硬化型塗料の塗装
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配管用鋼管等の鋼材製品は、倉庫での保
管の際、または工事現場での仮置きの際の発錆を防止す
る目的で、外表面に防錆塗装を施している。防錆塗料と
しては、紫外線硬化型塗料が、耐候性に優れているこ
と、外観性状が良好であること等の点から多用されてい
る。そして、例えば特公平2−11313号公報には、
図5および図6に示すように、管棒状体1の管周に沿っ
て紫外線照射ランプ2の保持具3をハウジング4に等間
隔で配置し、隣接した紫外線照射ランプ同志の各照射面
を互いに重複させることにより、管棒状体外面に塗布し
た紫外線硬化塗料を均一に硬化させることが記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の紫
外線硬化塗料の硬化方法では、紫外線照射ランプが環状
に配列されているから、複数の円形体を並列させる塗装
装置の場合には、隣接間距離、ライン間距離が増大する
ため、装置全体の幅が拡大し、装置の規模が大きくな
り、小規模スペースへの対応が不十分であるという問題
点があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、複数の円形体を並列しても、
設置スペースが拡大せず、コンパクトに設置できる円形
体外面の紫外線硬化型塗料の塗装装置を得ることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円形体外面
の紫外線硬化型塗料の塗装装置は、外面に塗装した紫外
線硬化型塗料を硬化させる紫外線照射ランプが、複数本
の条数で並列して縦送りされる円形体の上下において
弧状に配列されているゾーンと、円形体の左右において
円弧状に配列され、搬送方向に千鳥状に配置されている
ゾーンとを交互配置したものである。
【0006】
【作用】本発明においては、隣接する円形体外面に塗装
された塗料を硬化させる紫外線照射装置の幅が狭くな
り、円形体の隣接間距離が縮小するから、並列して円形
体を縦送りする条数が増加しても、装置の幅広がりの度
合が少なく、またラインの長手方向の距離の延び度合も
少ないので装置全体の設置スペースが減少して設備規模
をコンパクトにすることができる。
【0007】
【実施例】実施例1. 図1は本発明の一実施例に係る円形体外面の紫外線硬化
型塗料の塗装装置の紫外線照射ランプを円形体の上下
おいて円弧状に配列した状態の構成を示す説明図であ
る。図において、1は円形体で、鋼管、棒鋼等で代表さ
れる金属体である。3は紫外線照射ランプで、前記円形
体1が通過する位置と同心に配列されている。4は保持
具で、U型の溝と透明な蓋とで構成する空間を有し、前
記紫外線照射ランプ3を格納して防護して配列するもの
である。5は架台で、鋼材等で高い剛性を有し、前記保
持具4が支持されている。前記の状態に配列された紫外
線照射ランプ3は、複数の各円形体1の横側には配置し
ないので、円形体1の間隔を狭めることができる。図2
は同紫外線照射ランプ3中央の円形体1の左右におい
円弧状に配列した状態の構成を示す説明図で、両側の
円形体1の横側には紫外線照射ランプ3を配置しないの
で、円形体1の間隔を狭めることができる。図3は同紫
外線照射ランプ3を円形体の左右において円弧状に配列
し、2組を離間して配置した状態の構成を示す説明図
で、中央の円形体1の横側には紫外線照射ランプ3を配
置しないので、円形体1の間隔を狭めることができる。
図4は同ライン構成を示す説明図である。6は塗装ブー
スで、円形体1の外面に紫外線硬化塗料を塗装装置(塗
装ノズルは図示せず)を格納している。7は No.1ゾー
ン紫外線照射ブースで、図1のものが格納されている。
8は No.2ゾーン紫外線照射ブースで、図2のものが格
納されている。9は No.3ゾーン紫外線照射ブースで、
図3のものが格納されている。10は搬送ロール、およ
び11はピンチロールで、円形体1を所定位置に支承す
る状態で縦送りする。12はしごき装置で円形体1の外
面に塗布された紫外線硬化型塗料をしごいて一様な塗膜
厚さを形成する。従って、塗装ブース6に続いて順次配
置される No.1ゾーン紫外線照射ブース7、および No.
2ゾーン紫外線照射ブース8の各ブースを短くできるの
で、ラインの長手方向の距離の延び度合も少ないので装
置全体の設置スペースが減少して設備規模をコンパクト
にすることができる。
【0008】上記のように構成された円形体外面の紫外
線硬化型塗料の塗装装置においては、先ず、円形体1は
搬送ロール10およびピンチロール11で並列して縦送
りされ、塗装ブース6内で外面へ紫外線硬化塗料を所望
厚さに塗装される。塗装ブース6内で外面へ紫外線硬化
塗料を所望厚さに塗装された円形体1は、 No.1ゾーン
紫外線照射ブース7に移動して上下方向から照射される
紫外線で外面の上下方向の塗料が積極的に硬化される。
次いで、円形体1は No.2ゾーン紫外線照射ブース8に
移動して中央の円形体1が左右方向から照射される紫外
線で外面の左右方向の塗料が積極的に硬化される。そし
て No.3ゾーン紫外線照射ブース8に移動した円形体1
は、両側の円形体1が左右方向から照射される紫外線で
外面の左右方向の塗料が積極的に硬化される。この結
果、円形体1の外面には硬化して防錆効果を有する一様
な膜厚の塗膜が形成されることになる。なお、本願発明
は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、円形
体1を3本以上の多数本が並列された場合にも適用でき
る。その他本願の目的を逸脱しない範囲で適宜設計変更
することができる。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数本の
円形体を並列させて塗装する装置をラインの幅方向、お
よびラインの長さ方向とも短くできるので、装置全体を
コンパクトにすることができ、設備スペースを節約でき
る等から設備費の低減にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る円形体外面の紫外線硬
化型塗料の塗装装置の紫外線照射ランプを円形体の上下
において円弧状に配列したゾーンの構成を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の一実施例に係る円形体外面の紫外線硬
化型塗料の塗装装置の紫外線照射ランプを円形体の左右
において円弧状に配列したゾーンの構成を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の一実施例に係る円形体外面の紫外線硬
化型塗料の塗装装置の紫外線照射ランプを円形体の左右
において円弧状に配列し、2組を離間して配置したゾー
ンを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る円形体外面の紫外線硬
化型塗料の塗装装置のライン構成を示す説明図である。
【図5】従来技術の紫外線照射ランプの配列状態を示す
正面断面図である。
【図6】従来技術の紫外線照射ランプの配列状態を示す
側面断面図である。
【符号の説明】
1 円形体 3 紫外線照射ランプ 4 保持具 5 架台 6 塗装ブース 7 No.1ゾーン紫外線照射ブース 8 No.2ゾーン紫外線照射ブース 9 No.3ゾーン紫外線照射ブース 10 搬送ロール 11 ピンチロール 12 しごき装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 正一 神奈川県横浜市泉区中田町617−9 (56)参考文献 特開 昭60−114374(JP,A) 実開 平4−131460(JP,U) 実公 平4−2992(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 9/12,9/14 B05D 3/06 B01J 19/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に塗装した紫外線硬化型塗料を硬化
    させる紫外線照射ランプが、複数本の条数で並列して縦
    送りされる円形体の上下において円弧状に配列されてい
    るゾーンと、円形体の左右において円弧状に配列され
    搬送方向に千鳥状に配置されているゾーンとを交互配置
    したことを特徴とする円形体外面の紫外線硬化型塗料の
    塗装装置。
JP32366393A 1993-12-22 1993-12-22 円形体外面の紫外線硬化型塗料の塗装装置 Expired - Fee Related JP3220734B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428895B1 (ko) * 1999-12-23 2004-04-28 재단법인 포항산업과학연구원 자외선 도료의 부착을 방지하는 자외선 도료 코팅시스템
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