JP3220024U - フラットルーフ住宅の氷柱防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラットルーフ住宅において、屋根雪の融け出しに起因する氷柱(つらら)の発生を防止する氷柱防止構造を提供する。【解決手段】サイディング材12の上端部直近の軒先20に、当該サイディング材12の屋外側を上昇する空気Aを、小屋裏15へ導入する換気開口17を設ける。換気開口17は、サイディング材12の上端部の直近の軒先20の下面に設けるので、屋根の軒先20部分を外壁から大きく突出させる必要がない。軒先20の突出寸法は、換気開口17を設けるための必要最小限の寸法に収めることが出来るので、換気開口17を介して小屋裏15に流入した空気Aは、軒先20で滞留することなくスムーズに小屋裏15を通って屋内に流れる。このため、軒先20の雪が、小屋裏15で滞留する空気に温められて融けることもなくなり、融雪水が発生せず、氷柱も生じない。【選択図】図1

Description

本考案は、フラットルーフ住宅(陸屋根住宅)の小屋裏換気に係り、とくに寒冷地における氷柱(つらら)の発生を防止する軒先構造に関する。
降雪地の住宅は、冬期における氷柱の発生を防止するため、例えば、図3に示すようにフラットルーフ(陸屋根)1を用い、軒天に換気開口2を設けることがある。矢印8は、屋根裏に設けた換気空間を流動する空気の流れである。
フラットルーフ1は緩やかな傾斜を呈し、軒先縁端部3は、換気開口2から十分な距離をもたせて設計される。フラットルーフ1に緩やかな傾斜を設けるのは、雨水を家屋の外壁5の外側へ排出させるためである。
フラットルーフ1は、勾配が緩やかなため屋根に積もる雪の落下を抑えることが出来、複雑な構造をもつ無落雪屋根のような高額の建築コストを要しない。そして、フラットルーフ1は、切妻屋根と同様に、屋根裏に外気(8)を導入するいわゆる小屋裏換気の構造をとりやすい。換気開口2から外気導入により屋根の温度が十分に低くなれば、屋根に積もった雪の滑落は、ほぼ確実に抑えることが出来る。
つまり、従来の寒冷地住宅(降雪地住宅)は、屋根裏換気によって十分な外気導入(8)ができれば、落雪もないという設計原理に基づき、換気開口2を設ける軒天の突出量を大きくとった。換気開口2を設ける軒天を外壁5から遠ざける方が、屋根のデザインとして見栄えがよく、雨水の滴下による外壁5の汚損を防止できる。また、理論的には屋根裏の空間を拡大できるため、屋根裏の温度低下を促進できる等の利点が重視されたためである。
従来、外壁から離れた位置の軒天に換気開口を設ける構造としては、例えば下記特許文献1がある。
特開2007−224626
問題は、従来のフラットルーフ住宅の屋根構造は、氷柱(つらら)が軒先に発生しやすい点にある。
この原因は、次の通りである。すなわち、図4に示すように、軒先縁端部3を外壁5から大きく突出させる従来の屋根構造では、換気開口2から屋根裏に流入した外気が、軒先空間部分に滞留しやすい。滞留する空気を、符号Rで示す。
そして、滞留した空気Rが、日中の陽光によって温められ、図5に示すように屋根(1)に積もった雪Nのうち、軒先部分の最下層部の雪Dを融かす。
融けた水(融雪水)は、屋根(1)の勾配に従ってゆっくり流れ、軒先縁端部3において滴下しつつ外気温の影響を受けて凍結し、次第に図6に示すように大きな氷柱7に成長する。
そこで、本考案の目的は、小屋裏換気を行うフラットルーフ住宅において、屋根雪の融け出しに起因する氷柱(つらら)の発生を防止する点にある。
前記目的を達成するため、本考案に係るフラットルーフ住宅の氷柱防止構造は、サイディング材の上端部直近の軒天部に、当該サイディング材の屋外側を上昇する空気を、小屋裏へ導入する換気開口を設ける(請求項1)。
請求項1に係る換気開口は、サイディング材の上端部の直近軒天部に設けるので、屋根の軒先部分を外壁から大きく突出させる必要がない。
軒先の突出寸法は、換気開口を設けるための必要最小限の寸法に収めることが出来るので、換気開口を介して小屋裏に流入した外気は、軒先で滞留することなくスムーズに小屋裏を通って屋内に流れる。
このため、軒先の雪が、小屋裏で滞留する空気に温められて融けることもなくなり、融雪水が発生せず、氷柱も生じない構造となる。
サイディング材の屋内側に通気用空間を設け、当該通気用空間を上昇する空気を、請求項1に係る軒天部の換気開口を介して小屋裏に導く場合がある(請求項2)。
ツーバイフォー等、外壁に構造用合板を用いる枠組壁工法の住宅では、胴縁を介してサイディング材の裏面(屋内側)に空気を流動させる通気用空間を設けることがある。この通気用空間の上端部は、小屋裏に空気を流動させるための開口を備える。
この場合、当該通気用空間の上端部に設ける開口と、請求項1に係る換気開口とを別々にせず、空間的に連結させることにより、小屋裏へ換気空気を流動させる構造をより単純化させることが出来る。
本考案に係る氷柱防止構造によれば、小屋裏の滞留空気に起因する屋根雪の融け出しを抑え、氷柱の発生を防止することが可能となる。
実施形態に係る氷柱防止構造を示す側面断面図である。 実施形態に係る氷柱防止構造を示す平面断面図である。 従来のフラットルーフ住宅の換気開口の位置を例示する図である。 従来のフラットルーフ住宅の小屋裏における滞留空気を示す図である。 図4に係る滞留空気と屋根の融雪の関係を例示する図である。 図5に係る融雪水から氷柱が生じる状態を例示する図である。
図1は、本考案に係るフラットルーフ住宅の氷柱防止構造の実施形態を示す図である。
本考案に係る氷柱防止構造は、フラットルーフ10を採用する戸建住宅において、外壁11に配するサイディング材12の上端部直近の軒天部14に、サイディング材12の屋外側を上昇する空気Aを、小屋裏15へ導入する換気開口17を設けるものである。
20は軒先、21〜25は、陸屋根の軒先20を構成する木材、26は、外壁11から突出する軒先の木材21、22を被覆する金属板(難錆処理を施したものが望ましい)、27は、陸屋根の下地材(垂木等)、28は、陸屋根の葺板(トタン等)である。
符号30は、外壁11の裏面(屋内側)に設けた換気空間、31は断熱材、32は、断熱材31の屋外側に配した構造用合板、35は、構造用合板32の屋外側の表面に配した透湿防水シート、36は、断熱材31の屋内側に配した透湿シートである。
37は、換気空間30の上端部と、小屋裏15とを連通させる開口部である。
図2に示すように、換気空間30は、構造用合板32の屋外側に胴縁38を配し、この胴縁38を介してサイディング材12を固定することによって形成する。構造用合板32は、柱材(間柱等)39に接着材または/および釘を以て固定する。
前記断熱材31は、柱材(間柱等)39の間に適宜手段をもって配設する。断熱材31の配設方法は各種ある。例えば、発泡ウレタン等の樹脂系断熱材で成形した断熱パネル材の配設、樹脂系発泡材の注入による断熱壁の形成等、いずれであっても良い。
図1に戻り、換気開口17は、軒先20を構成する木材21〜25のうち、外壁11から外へ突出する木材(化粧木材)21、22の肉厚の調整によって、突出量を設計する。
換気開口17は、サイディング材12の屋外側を上昇する空気Aを、小屋裏15へ導入できれば良く、小屋裏15への空気Aの導入量はごく僅かで良い。外気導入により冬期における軒先の温度上昇を抑え、氷柱の発生を防止できれば良いからである。
このため、外壁11から外へ突出する木材(化粧木材)21、22の突出寸法は、例えば、3〜10cmの範囲とする。陸屋根の突出量が少ないほど、外観の見栄えは向上する。
換気開口17は、軒先20を構成する木材21〜25の下端部とサイディング材12の上端部とを離隔することによって形成できる。従って、外気の導入量は、木材21〜25の下端部とサイディング材12の上端部との離隔量(離隔寸法)によって調整することが出来る。
換気開口17は、陸屋根の外周全体に設ける必要はない。家屋の形状等に応じて、屋根の適当箇所に複数設けるだけでも良い。
本実施形態では、陸屋根の軒先20を構成する木材21〜25の配置調整により、換気開口17と開口部37とを連通させ、小屋裏15への外気導入を協働ささせてある。
換気開口17と開口部37とを連通させることは容易であり、陸屋根の構造を単純化できるからである。但し、それぞれの空気の流れの目的は異なる。本考案に係る換気開口17から流入させる外気は、軒先の温度上昇を抑えて氷柱の発生を防止させるものであり、換気空間30を流れる空気は主として居室等の循環換気を行うものである。
かかる構成によれば、外気温が十分に低い日であって陽光のある晴日に、太陽熱によって軒先の屋根雪が融けだし、融雪水が軒先縁端部まで流れると仮定しても、温度上昇を起こしやすい軒先面積の絶対量が少ないために、氷柱を成長させるに足る十分な水分の供給現象は起こりにくい。このため、構造を複雑にすることなく、小屋裏換気の機能を保持したまま軒先の氷柱発生を防止することが可能となる。
本考案に係る氷柱防止構造は、傾斜勾配屋根に特有の問題である。従って、フラットルーフ(陸屋根)に限らず、切妻屋根、寄棟屋根など、各種の勾配屋根において効果を奏する。
本考案の効果は、外壁11と軒先20の離隔距離が小さくなればなるほど高まる。しかし、軒先縁端部まわりの強度保証も必要であることから、強度保証が可能な突出量を確保することが望ましい。
10 フラットルーフ
11 外壁
12 サイディング材
14 軒天部
15 小屋裏
17 換気開口
20 軒先
21、22 (軒先を構成する)化粧木材
23〜25 (軒先を構成する)木材
26 金属板
27 (陸屋根の)下地材
28 (陸屋根の)葺板
30 (外壁の裏面に設けた)換気空間
31 断熱材
32 構造用合板
35 透湿防水シート
36 透湿シート
37 開口部
38 胴縁
39 柱材(間柱等)
A 空気
D (軒先部分の最下層部の)雪
N 雪
R (滞留した)空気

Claims (2)

  1. フラットルーフ住宅において、
    サイディング材の上端部直近の軒天部に、
    当該サイディング材の屋外側を上昇する空気を、小屋裏へ導入する換気開口を設けることを特徴とするフラットルーフ住宅の氷柱防止構造。
  2. サイディング材の屋内側に通気用空間を設け、
    当該通気用空間を上昇する空気を、
    請求項1に係る軒天部の換気開口を介して小屋裏に導くことを特徴とする請求項1記載のフラットルーフ住宅の氷柱防止構造。
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