JP3219762U - ガス濃縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータに蓄積したVOCの除去技術を有するガス濃縮装置を提供する。
【解決手段】ガス濃縮装置1は、ロータ2と、セパレータ51と、ヒータ54と、を備える。セパレータ51は、ロータ2を、少なくとも処理ゾーン22と再生ゾーン23とに区画する。ヒータ51は、再生ゾーン23に流入させるガスを加熱する。処理対象ガスからVOCを除去するVOC処理モードにおいて、ヒータ54は、再生ゾーン23に流入させるガスを所定温度まで加熱する。ロータ2に蓄積した蓄積VOCをロータ2から離脱させる高温再生モードにおいて、ヒータ54は、所定温度よりも高い温度までガスを加熱する。ロータ2は、1回転以上回転し、かつ1.4×10−4-1(0.5rph)〜1.4×10−3−1(5rph)の回転速度で回転する。
【選択図】図1

Description

この明細書に記載の実施形態は、ガス濃縮装置のロータに蓄積されるVOCの除去技術に関する。
VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を含む排ガスは、塗装工程等で発生するが、VOCの濃度が低く、また風量が大きい。風量の大きい排ガスに対してVOCの除去処理を行う場合、大型の除去装置で該除去処理を行う必要があり、初期投資及びランニングコストが高くなる。また、低濃度のVOCを含む排ガスにVOCの除去処理を行うと処理効率が悪くなる。
そこで、排ガスに対するVOCの除去処理前に、ガス濃縮装置により、大風量・低濃度の排ガスを小風量・高濃度の排ガスに変換することが行われる(例えば特許文献1)。これにより、VOC用の除去装置として小型のものが利用可能となり、初期投資及びランニングコストを抑えることができる。
特許文献1のガス濃縮装置は、ハニカムロータ型のガス濃縮装置であり、VOC用の吸着剤が担持されたハニカム構造体を備えるロータを回転させる。ロータの軸方向に接する各空間において、ロータを通るガスの流路がセパレータにより周方向に3つに仕切られている。各流路中にあるロータの領域は、周方向に処理ゾーン、再生ゾーン、パージゾーンの順となる。
処理ゾーンでは、ロータは、排ガスが供給され、排ガス中のVOCを吸着する。再生ゾーンでは、ロータは、小風量の加熱ガスが供給され、処理ゾーンで吸着したVOCを離脱する。再生ゾーンにて小風量の濃縮ガスが生成される。パージゾーンでは、ロータは、パージガスが供給され、再生ゾーンで加熱された部位が冷却される。ガス濃縮装置は、並行して各ゾーンで処理を行うことにより、排ガス中のVOCの吸着および低風量の濃縮ガスの生成を同時に連続的に行う。
特開平7−75714号公報
再生ゾーンに使用される加熱ガスの温度は、パージゾーンの冷却能力等から上限(例えば200℃)が定められる。しかし、加熱ガスの温度以上(例えば200℃以上)の高沸点のVOCも、排ガスに含まれる。高沸点のVOCは、再生ゾーンでロータから離脱されないため、ガス濃縮装置の稼働に伴いロータに蓄積され、ロータの能力を低下させる。
そこで、従来は、ガス濃縮装置を一定時間稼働させる毎に、ロータを水洗いしてロータを再生させていた。しかし、水洗いによる再生方法は、排水の処理に費用がかかるうえ、水に溶けないVOCを除去できないという問題がある。
この明細書の目的は、ガス濃縮装置のロータに蓄積されたVOCの除去技術を提供することである。
実施形態のガス濃縮装置は、ロータと、セパレータと、ヒータと、を備える。ロータは、VOC(Volatile Organic Compounds)用の吸着剤が担持されたハニカム構造体を備えて回転する。セパレータは、前記ロータの回転方向において、前記ロータを、少なくとも、処理対象ガスを通過させて前記処理対象ガスに含まれるVOCを吸着するための処理ゾーンと、ガスを通過させて前記ロータに吸着したVOCを離脱させるための再生ゾーンとに区画する。ヒータは、前記再生ゾーンに流入させるガスを加熱する。前記処理対象ガスからVOCを除去するVOC処理モードにおいて、前記ヒータは、前記再生ゾーンに流入させるガスを所定温度まで加熱する。前記ロータに蓄積した蓄積VOCを前記ロータから離脱させる高温再生モードにおいて、前記ヒータは、前記所定温度よりも高い温度までガスを加熱する。前記ロータは、1回転以上回転し、かつ1.4×10−4-1(0.5rph)〜1.4×10−3−1(5rph)の回転速度で回転する。
実施形態では、前記ヒータは、前記高温再生モードにおいて、前記再生ゾーンに流入させるガスの温度T(℃)及び前記蓄積VOCの沸点T(℃)が下記式(1)の条件を満たすようにガスを加熱する、
≦T≦T+50…(1)。
実施形態のガス濃縮装置は、前記温度T(℃)を検出する第1センサと、前記再生ゾーンを通過した後のガスの温度T(℃)を検出する第2センサと、を備える。ガス濃縮装置は、前記温度Tおよび前記温度T(℃)が下記式(2)の条件を満たしている間、前記高温再生モードでの処理を行う、
−150<T<T−50…(2)。
実施形態のガス濃縮装置は、前記処理ゾーンにガスを流入させる第1ファンを備える。前記高温再生モードにおいて、前記第1ファンは、ガスの風速を1Nm/s以上とする。
実施形態のガス濃縮装置は、前記再生ゾーンにガスを流入させる第2ファンを備える。前記高温再生モードにおいて、前記第2ファンは、ガスの風速を1.5Nm/s以上とする。
実施形態では、前記ロータは、前記セパレータによって、前記処理ゾーンと、前記再生ゾーンと、外部からのガスが通過するパージゾーンとに区画されている。前記高温再生モードにおいて、前記ヒータは、前記パージゾーンを通過したガスを加熱する。
実施形態では、前記高温再生モードにおいて、前記処理ゾーンには、前記処理対象ガスとは異なり、前記ロータの冷却に用いられるガスが流入する。
本考案によれば、高温再生モードでの処理によって、ロータに蓄積したVOCを除去しやすくできる。
ガス濃縮装置の構成を示す図である。 VOC処理モードを説明するための図である。 高温再生モードを説明するための図である。 コントローラによる異常監視処理を示すフローチャートである。
以下、各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(全体構成)
図1は、ガス濃縮装置1の構成を示す図である。ガス濃縮装置1は、ハニカムロータ型のガス濃縮装置であり、ロータ2を利用して大風量・低濃度の処理対象ガスを小風量・高濃度の濃縮ガスに変換する。
ロータ2は、軸が嵌められる筒状のハブ、ハブから放射状に延びる複数のスポーク、内周面にスポークが接続する円筒状のリムを備える。ロータ2の軸は、ケースに回転可能に支持される。ロータ2は、ハブ、スポーク、リムで囲まれる扇状の空間に、拡大図に示されるハニカム構造体21を備える。ハニカム構造体21の基材は無機繊維である。無機繊維には、VOC用の吸着剤としてゼオライトが担持される。ハニカム構造体21には、拡大図に示されるように、複数の孔がある。各孔は、ガスが流れるためのものであり、ロータ2の軸方向に延びる。
回転機構3は、ロータ2を回転させる。回転機構3は、ロータ2の周囲に巻かれたベルト31と、ロータ2を回動させるモータ32とを備える。コントローラ41は、モータ32を駆動する。コントローラ41は、プロセッサ、メモリを備え、ガス濃縮装置1全体を制御する。コントローラ41は、メモリ内のプログラムを実行することにより、ガス濃縮装置1の各種の機能を実現する。タッチパネル42は、コントローラ41の制御下にあり、ガス濃縮装置1の設定や動作ステータス、ログ、ユーザへの通知を表示する。タッチパネル42は、ユーザの入力を受け付ける。
ロータ2のケース内において、ロータ2の軸方向における両端面にそれぞれ接する各空間は、3つのセパレータ51により周方向に3つに仕切られる。図1は、ロータ2の軸方向における一端面にあるセパレータ51のみを示しているが、ロータ2の軸方向における他端面にも、同様のセパレータ51がある。これにより、ロータ2を通るガスの流路は、ロータ2の周方向に3つに仕切られる。各流路中にあるロータ2の領域は、周方向において、例えば処理ゾーン22、再生ゾーン23、パージゾーン24の順となる。例えば、処理ゾーン22の中心角は270度、再生ゾーン23の中心角は45度、パージゾーン24の中心角は45度となる。
処理ゾーン22には、第1ファン52が駆動することによりガスが流れる。処理ゾーン22を通過するガスの流路は、処理ゾーン22に流入するガスをケース内に送る配管、セパレータ51により仕切られて処理ゾーン22に面するケース内の空間、処理ゾーン22から流出するガスを第1ファン52へ送る配管、第1ファン52から流出するガスが流れる配管等から形成される。
再生ゾーン23およびパージゾーン24には、第2ファン53が駆動することによりガスが流れる。この系のガスの流路は、再生ゾーン23に流入するガスをケース内に送る配管、セパレータ51により仕切られて再生ゾーン23に面するケース内の空間、再生ゾーン23から流出するガスをヒータ54へ送る配管等から形成される。また、この系のガスの流路は、ヒータ54から流出してパージゾーン24に流入するガスをケース内に送る配管、セパレータ51により仕切られてパージゾーン24に面するケース内の空間、パージゾーン24から流出するガスを第2ファン53へ送る配管等から形成される。
第1センサ55は、再生ゾーン23に流入するガスの温度を検出し、該温度をコントローラ41に出力する。第1センサ55は、ゾーン23に流入するガスをケース内に送る配管、または再生ゾーン23に面する空間を覆うケースの部位に取り付けられる。
第2センサ56は、再生ゾーン23から流出するガスの温度を検出し、該温度をコントローラ41に出力する。第2センサ56は、再生ゾーン23から流出するガスを第2ファン53へ送る配管、または再生ゾーン23に面する空間を覆うケースの部位に取り付けられる。
第3センサ57は、パージゾーン24から流出するガスの温度を検出し、該温度をコントローラ41に出力する。第3センサ57は、パージゾーン24から流出するガスをヒータ54へ送る配管、またはパージゾーン24に面する空間を覆うケースの部位に取り付けられる。
(VOC処理モード)
図2は、VOC処理モードを説明するための図である。コントローラ41は、VOC処理モードおよび高温再生モードを備える。以下、VOC処理モードのコントローラ41が動作する際の各ガスの流れ等について説明する。VOC処理モードは、大風量・低濃度の処理対象ガスを小風量・高濃度の濃縮ガスに変換するためのものである。
処理対象ガスは、処理ゾーン22に送られる。処理対象ガスは、塗装工程等で発生する排ガスであり、低濃度のVOCを含む。処理対象ガスについて、温度は例えば20℃〜30℃であり、風量は大風量である。処理ゾーン22では、処理対象ガスが、ロータ2を通過し、含有するVOCがロータ2に吸着されて清浄ガスとなる。清浄ガスの温度は、例えば30℃〜35℃となる。清浄ガスは、第1ファン21により大気中や工場内へ送られる。処理ゾーン22でVOCを吸着したロータ2の部位は、ロータ2の回転により再生ゾーン23に移行する。
処理対象ガスよりも小風量の第1加熱ガスが、再生ゾーン23に送られる。第1加熱ガスの温度である再生温度は、180℃〜250℃であり、処理対象ガス中のVOCの沸点よりも高い。コントローラ41は、第1センサ55により第1加熱ガスの温度を監視する。
再生ゾーン23では、第1加熱ガスが、処理ゾーン22でVOCを吸着したロータ2の部位を通過し、該部位からVOCを離脱して濃縮ガスとなる。濃縮ガスのVOCの濃度は、処理対象ガスのVOCの濃度よりも高くなる。濃縮ガスの温度は、例えば50℃以上となる。コントローラ41は、第2センサ56により濃縮ガスの温度を監視する。ガス濃縮装置1は、このようにして小風量・高濃度の濃縮ガスを得る。濃縮ガスは、第2ファン53によりVOC用の除去装置に送られる。処理対象ガスの風量と濃縮ガスの風量の比である濃縮率は、2〜30倍となる。再生ゾーン23で再びVOCを吸着できるように再生されたロータ2の部位は、ロータ2の回転によりパージゾーン24に移行する。
ロータ2において、再生ゾーン23で加熱された部位は、高温のため吸着能力を十分に発揮できない。そこで、該部位を冷却するための第1パージガスがパージゾーン24に送られる。第1パージガスは、例えば外気または処理対象ガスである。パージゾーン24から再生ゾーン23へと流路が続くため、パージゾーン24に送られる第1パージガスの風量は、第1加熱ガスまたは濃縮ガスの風量と同等である。パージゾーン24では、第1パージガスがロータ2を通過し、ロータ2を冷却して第1ウォームガスとなる。これにより、再生ゾーン23で加熱されたロータ2の部位が冷却され、該部位のVOCの吸着能力が回復する。第1ウォームガスの温度は、100℃〜150℃となる。コントローラ41は、第3センサ57により第1ウォームガスの温度を監視する。第1ウォームガスは、ヒータ54によって加熱され、例えば180℃〜250℃の第1加熱ガスとなる。この第1加熱ガスが再生ゾーン23に送られる。
VOC処理モードでは、ガス濃縮装置1は、並行して各ゾーン22〜24で処理を行うことにより、大風量・低濃度の処理対象ガス中のVOCの吸着と、低風量・高濃度の濃縮ガスの生成とを同時に連続的に行う。
(高温再生モード)
図3は、高温再生モードを説明するための図である。以下、高温再生モードでコントローラ41が動作する際の各ガスの流れ等について説明する。
VOC処理モードでは、VOCの離脱のために、ロータ2の再生ゾーン23に流入する第1加熱ガスの温度を再生温度(180℃〜250℃)で加熱するが、再生温度よりも沸点が高いVOCは、ロータ2に付着したままとなりロータ2に蓄積されていく。そこで、ガス濃縮装置1をVOC処理モードで長時間稼働させた後、コントローラ41は、ユーザの入力等により、VOC処理モードから高温再生モードに移行する。コントローラ41は、高温再生モードでは、以下の高温再生処理を行い、ロータ2に蓄積した沸点の高いVOC(蓄積VOC)をロータ2から離脱させる。高温再生モードがVOC処理モードと異なる大きな点は、高温再生モードでの再生温度をVOC処理モードでの再生温度よりも高くする点と、処理ゾーン22をロータ2の冷却に利用する点である。
コントローラ41は、高温再生モード中に回転機構3によりロータ2を1回転以上回転させる。コントローラ41は、ロータ2を1.4×10−4-1(0.5rph)〜1.4×10−3−1(5rph)の回転速度で回転させる。
コントローラ41は、ヒータ54を制御し、ロータ2に蓄積したVOCを離脱させるために、再生ゾーン23に流入させる第2加熱ガスの再生温度を、VOC処理モード時の再生温度(180℃〜250℃)よりも高温の300℃にする。この際、コントローラ41は、第2加熱ガスの温度を、急激には上げず、180℃〜250℃から設定温度300℃まで例えば3時間かけてゆっくりと上げる。コントローラ41は、再生ゾーン23に流入する第2加熱ガスの通過風速が1.5Nm/s以上になるように第2ファン53を駆動する。なお、本明細書中の「ガスの風速(Nm/s)」とは、ガスを温度0℃、大気圧(101.325kPa)の体積に換算した場合のガスの風速(Nm/s)を指す。
再生ゾーン23では、第2加熱ガスが、ロータ2を通過し、ロータ2から沸点の高いVOCを離脱する。そして、第2加熱ガスは、該VOCを含むVOC含有ガスとなる。VOC含有ガスの温度は、例えば160℃〜200℃となり、VOC含有ガスはVOCの除去装置に送られる。再生ゾーン23で高温となったロータ2の部位は、ロータ2の回転によりパージゾーン24に移行する。
パージゾーン24には、再生ゾーン23で高温となった部位を冷却するための外気(第3パージガス)が送られる。パージゾーン24では、外気がロータ2を通過し、ロータ2を冷却して第2ウォームガスとなる。第2ウォームガスの温度は、100℃〜150℃となる。第2ウォームガスは、ヒータ54によって加熱されて前述の第2加熱ガスとなる。この第2加熱ガスが再生ゾーン23に送られる。パージゾーン24で冷却されたロータ2の部位は、ロータ2の回転により処理ゾーン22に移行する。
ロータ2は、再生ゾーン23で非常に高温にされるため、パージゾーン24だけでは十分に冷却されない。そこで、高温再生モードでは、処理ゾーン22もロータ2の冷却に利用される。処理ゾーン22に至る流路は、途中で分岐しており、分岐流路の一方は、VOC処理モードのために、処理ゾーン22に処理対象ガスを流す。分岐流路の他方は、高温再生モードのために、処理ゾーン22にロータ2の冷却用の外気(第2パージガス)を流す。切り替え装置が分岐流路を切り替える。コントローラ41は、VOC処理モードから高温再生モードへ移行すると、切り替え装置を制御し、処理ゾーン22に、ロータ2の冷却用の外気を送る。
コントローラ41は、処理ゾーン22に流入する外気の通過風速が1.0Nm/s以上になるように第1ファン52を駆動する。処理ゾーン22では、外気がロータ2を通過してロータ2を冷却する。これにより、再生ゾーン23で非常に高温にされたロータ2の部位は、十分に冷却され、VOCの離脱能力が回復する。ロータ2を冷却した外気は、大気中や工場内へ送られる。
(異常監視処理)
図4は、コントローラ41による異常監視処理を示すフローチャートである。コントローラ41は、高温再生モードにおいては、安全にガス濃縮装置1を稼働できるよう、以下の異常監視処理を行う。
コントローラ41は、高温再生処理を行い、以下の制御等を行う(Act1)。
(i)コントローラ41は、ヒータ54を制御して第2加熱ガスの再生温度Tを設定温度300℃まで昇温する。
(ii)コントローラ41は、第2ファン53を制御し、第2加熱ガスの通過風速を1.5Nm/s以上にする。
(iii)コントローラ41は、高温再生モード中に回転機構3によりロータ2を1回転以上回転させ、かつロータ2を1.4×10−4-1(0.5rph)〜1.4×10−3−1(5rph)の回転速度で回転させる。
(iv)コントローラ41は、第1センサ55で第2加熱ガスの再生温度T(℃)を監視する。コントローラ41は、第2センサ55でVOC含有ガスの温度T(℃)を監視する。VOC処理モード時にロータ2に蓄積されていくVOCの沸点T(℃)、および第2加熱ガスの再生温度Tが以下の式(1)を満たすように、コントローラ41はヒータ54を制御する。ここで、沸点Tは、実験などに基づいて予め決めておくことができる。
≦T≦T+50…(1)
コントローラ41は、第2加熱ガスの再生温度TおよびVOC含有ガスの温度Tを監視し、これらの温度T1、が以下の式(2)を満たすか否かを判定する(Act2)。
−150<T<T−50…(2)
コントローラ41は、温度T1、が上記式(2)を満たす場合(Act2:YES)、すなわちロータ2の温度が設定範囲内である場合、高温再生モードの処理を続行する(Act1)。
コントローラ41は、温度T1、が上記式(2)を満たさない場合(Act2:NO)、高温再生モードでの処理を停止する(Act3)。
(実施形態の効果)
高温再生モードにおいて、ガス濃縮装置1は、VOC処理モード時よりも再生温度を高温にするので、VOC処理モード時にロータ2に蓄積した高沸点のVOCを離脱できる。ガス濃縮装置1は、処理ゾーン22をロータ2の冷却に利用するので、ロータ2を十分に冷却でき、ロータ2のVOCの離脱能力を回復できる。
高温再生モードにおいて、ガス濃縮装置1は、ロータ2を1回転以上回転させ、かつ1.4×10−4-1(0.5rph)〜1.4×10−3−1(5rph)の回転速度で回転させる。VOC処理モード時にロータ2に蓄積するVOCの沸点Tおよび第2加熱ガスの再生温度Tが上記式(1)を満たす。そのため、ガス濃縮装置1は、ロータ2が高温となりすぎることを抑えながら、高沸点のVOCを離脱できる。
高温再生モードにおいて、ガス濃縮装置1は、再生温度TおよびVOC含有ガスの温度T(℃)が上記式(2)を満たすことを確認することにより、ロータ2に蓄積した高沸点のVOCを離脱する上で好ましい状態であることを確認できる。
第2加熱ガスの再生温度Tを検出する第1センサ55、VOC含有ガスの温度Tを検出する第2センサ56、処理ゾーン22への外気の通過風量を制御する第1ファン52、再生ゾーン23への第2加熱ガスの通過風量を制御する第2ファン53がガス濃縮装置1にある。そのため、上記式(1)を満たすように各部を十分に制御できる。
(変形例)
第1パージガスは、冷却用の適宜のガスであってもよい。実施形態では、第2、第3パージガスとして外気を例示したが、第2、第3パージガスの一方または両方は、処理対象ガスであってもよいし、冷却用の適宜のガスであってもよい。
再生ゾーン23へのガスの流入方向は、処理ゾーン22へのガスの流入方向と同一方向又は反対方向でもよい。パージゾーン24へのガスの流入方向は、処理ゾーン22へのガスの流入方向と同一方向又は反対方向でもよい。
前述の実施形態、変形例、および効果は単なる例示であり、本考案を限定するものとして解釈されるべきではない。前述の実施形態および変形例の特徴、構造、方法は、追加でき、また代替の構成を得るために様々な方法で組み合わせることができる。
1…ガス濃縮装置、2…ロータ、21…ハニカム構造体、22…処理ゾーン、23…再生ゾーン、24…パージゾーン、51…セパレータ、52…第1ファン、53…第2ファン、54…ヒータ、55…第1センサ、56…第2センサ。

Claims (7)

  1. VOC(Volatile Organic Compounds)用の吸着剤が担持されたハニカム構造体を備えて回転するロータと、
    前記ロータの回転方向において、前記ロータを、少なくとも、処理対象ガスを通過させて前記処理対象ガスに含まれるVOCを吸着するための処理ゾーンと、ガスを通過させて前記ロータに吸着したVOCを離脱させるための再生ゾーンとに区画するセパレータと、
    前記再生ゾーンに流入させるガスを加熱するヒータと、を備え、
    前記処理対象ガスからVOCを除去するVOC処理モードにおいて、前記ヒータは、前記再生ゾーンに流入させるガスを所定温度まで加熱し、
    前記ロータに蓄積した蓄積VOCを前記ロータから離脱させる高温再生モードにおいて、前記ヒータは、前記所定温度よりも高い温度までガスを加熱し、前記ロータは、1回転以上回転し、かつ1.4×10−4-1(0.5rph)〜1.4×10−3−1(5rph)の回転速度で回転することを特徴とするガス濃縮装置。
  2. 請求項1に記載のガス濃縮装置において、
    前記ヒータは、前記高温再生モードにおいて、前記再生ゾーンに流入させるガスの温度T(℃)及び前記蓄積VOCの沸点T(℃)が下記式(1)の条件を満たすようにガスを加熱する、
    ≦T≦T+50…(1)
    ことを特徴とするガス濃縮装置。
  3. 請求項1又は2に記載のガス濃縮装置において、
    前記温度T(℃)を検出する第1センサと、
    前記再生ゾーンを通過した後のガスの温度T(℃)を検出する第2センサと、を備え、
    前記温度Tおよび前記温度T(℃)が下記式(2)の条件を満たしている間、前記高温再生モードでの処理を行う、
    −150<T<T−50…(2)
    ことを特徴とするガス濃縮装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のガス濃縮装置において、
    前記処理ゾーンにガスを流入させる第1ファンを備え
    前記高温再生モードにおいて、前記第1ファンは、ガスの風速を1Nm/s以上とする
    ことを特徴とするガス濃縮装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のガス濃縮装置において、
    前記再生ゾーンにガスを流入させる第2ファンを備え、
    前記高温再生モードにおいて、前記第2ファンは、ガスの風速を1.5Nm/s以上とすることを特徴とするガス濃縮装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のガス濃縮装置において、
    前記ロータは、前記セパレータによって、前記処理ゾーンと、前記再生ゾーンと、外部からのガスが通過するパージゾーンとに区画されており、
    前記高温再生モードにおいて、前記ヒータは、前記パージゾーンを通過したガスを加熱することを特徴とするガス濃縮装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のガス濃縮装置において、
    前記高温再生モードにおいて、前記処理ゾーンには、前記処理対象ガスとは異なり、前記ロータの冷却に用いられるガスが流入することを特徴とするガス濃縮装置。
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CN113091164A (zh) * 2020-01-09 2021-07-09 霓佳斯株式会社 除湿用转子以及除湿机

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