JP3219652B2 - 可動磁石型多相リニアモータ、ステージおよび露光装置 - Google Patents

可動磁石型多相リニアモータ、ステージおよび露光装置

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JP3219652B2
JP3219652B2 JP24303195A JP24303195A JP3219652B2 JP 3219652 B2 JP3219652 B2 JP 3219652B2 JP 24303195 A JP24303195 A JP 24303195A JP 24303195 A JP24303195 A JP 24303195A JP 3219652 B2 JP3219652 B2 JP 3219652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可動磁石型多相リニ
アモ−タ、特に半導体製造装置、精密測定装置及び精密
加工機等の精密機器の駆動源として利用される可動磁石
型多相リニアモ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の可動磁石型多相リニアモ
−タを示し、この図においてAは複数のコイルを有する
固定子を、Bは複数の磁石を有した可動子を示す。この
図において、51a〜fは固定子Aのコイルで、コイル
51a〜fは略長方形状に巻回され、X軸方向に沿って
2本の支持部材52により配列保持されている。
【0003】支持部材52は非磁性体、例えばアルミ系
の材料で、コイル51a〜fの側部が挿入できる穴があ
いており、コイル51a〜fを支持部材52に挿入した
後、接着剤により固定する。また、支持部材52にはコ
イル51a〜fを冷却するため冷媒が流れる冷却管路が
X軸方向に沿って貫通して設けられている。コイル51
a〜fのリ−ド線は支持部材52に沿ってはわせ、電線
用コネクタ57に案内する。配管用のコネクタ54,5
5はそれぞれ支持部材52の冷却管路と冷媒案内用のパ
イプ58,59を接続するために、支持部材52の各端
部に固着されている。パイプ58,59のそれぞれはコ
ネクタ54,55にニップル56を介して接続されてい
る。
【0004】固定子Aを固定体(図示せず)に取り付け
るためのアタッチメント60は支持部材52の両端に固
着され、各支持部材52を図示の状態に保持している。
従って、コイル51a〜f及び支持部材52などから構
成される固定子Aは、長手方向(X軸方向)の両端、即
ちアタッチメント60の部分の2箇所で固定されてい
る。可動子は磁石61a〜dを有する上ヨ−ク63と、
磁石62a〜dを有する下ヨ−ク64を2枚の側板65
で連結することにより箱型に構成されている。磁石61
a〜dと磁石62a〜dは互いに対向する磁石に対して
極性が異なるように配列されている。また、X軸方向に
関して隣り合う磁石間でも極性が異なっている。ヨ−ク
63,64は鉄系の材料で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例ではリニアモ−タの長ストローク化や高出力
化を実施する場合、振動や熱に関して次のような不都合
がある。
【0006】(1)可動ストロ−クを長くすることは、
コイルをX軸方向に何個も並べることにより可能であ
る。しかし、リニアモ−タコイルは長手方向の両端のみ
で固定されているため、X軸方向の長さが長くなるとX
軸方向の太さを大きく変えない場合にはリニアモ−タの
剛性が低下し、Z軸方向もしくはY軸方向の弦振動が大
きく、且つ振動周波数が低くなる。このため、このよう
なモ−タを装置に組み込むと、装置側にモ−タ自体の振
動が伝達し装置自体を振動させることになる。この結
果、リニアモ−タを用いた精密な位置決め等ができなく
なり、また太さを大きくすることもスペース的にも重量
的にも非常に不利である。
【0007】(2)リニアモ−タの駆動力を大きくする
ために電流を多く流すと、コイルからの発熱量は電流の
二乗に比例して増大し、冷却管の表面積や冷媒の流量が
少ないと充分にコイルから発生した熱を回収することが
できない。従って、温度が上昇するために磁石の性能が
劣化し、リニアモ−タが搭載された装置の熱変形、空気
ゆらぎなどにより精密位置決め等ができなくなる。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、その目的はリニアモ−タ自体の振動を抑え、更に
効率よく冷却を行うことができる可動磁石型多相リニア
モ−タを提供することである。
【0009】本発明の他の目的は長ストローク化を可能
にした可動磁石型多相リニアモ−タを提供することであ
る。
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成するた
めに、本発明は、 固定子側の複数のコイルに電流を流し
て可動子側の磁石に推力を与えることにより前記可動子
を前記固定子に対して移動させる可動磁石型多相リニア
モ−タにおいて、各コイルの両側をコイル配列方向に沿
って保持する支持部材、前記支持部材の内部に冷媒を
流すために設けられた管路と、前記支持部材に前記方向
に沿って前記支持部材の片側を固定して前記固定子を固
定する固定部材前記固定部材に冷媒を流す冷却管と
を備え、前記可動子を前記方向に垂直な断面が実質的に
コの字型にしたことを特徴とする。
【0013】この発明においては、前記固定部材と前記
固定子との接触部分をボルト締結するようにしてもよ
い。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】本発明によれば、冷却管を具備した支持部
材の片方を固定部材で保持して冷却管の大口径化を可能
にすると共に、コイルを含む固定子の振動を抑えながら
コイルから発生する熱を効率よく回収できるようにな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の可動磁石型多相リ
ニアモータの特徴を最もよく表す図であり、同図におい
てAはリニアモータの固定子の一部、Bはリニアモータ
の可動子である。1a〜1eは略長方形状に巻回されX
軸方向に所定の間隔で配された固定子Aのコイル、2
a,2bはコイル1a〜1eをY軸方向の両端から挟み
込み支持する支持部材、3a,3bはそれぞれ支持部材
2a,2bに冷媒を循環させる冷却管、4は支持部材2
a,2bの間においてコイル1a〜1eを支持し、且つ
図示されていない固定体の固定面に固定されている固定
部材である。固定部材4はコイル1a〜1eの略中央部
にX軸方向に沿って設けられ、各コイル1a〜1eを一
体的に保持している。
【0019】5は固定部材4に冷媒を循環させる冷却
管、6aは可動子Bに保持されている永久磁石、6b,
6cは磁石6aと対向配置される可動子Bの永久磁石、
7は磁石6aを固定する下ヨーク、8a,8bはそれぞ
れ磁石6b,6cを固定し、Y軸方向に関して互いにあ
る所定の距離をもって配された分割ヨーク、9a,9b
はそれぞれZ軸方向に関してヨーク7と分割ヨーク8
a、ヨーク7と分割ヨーク8bとの間に固定されたヨー
クスペーサである。なお、固定子Aは一部を図示してあ
り、可動子Bは図示していない可動体と結合されてい
る。
【0020】図2は固定子A側の固定部材4付近をXZ
平面で切った断面図の一部であり、10は固定部材4が
固定されている固定体である。各コイル1a〜1eは冷
却管3を備えた支持部材2で支持されていると共に、冷
却管5を備えた固定部材4に接着され固定体10に固定
されている。また、図6は図1の固定子Aに可動子Bが
組み込まれた状態のYZ断面図である。なお、この図か
ら明らかなように可動子BはYZ断面において切り欠き
部を+Z軸(図示上方)方向に向けた略Cの字型をして
いる。固定部材4は固定体10にボルトまたは接着剤等
により固定されている。固定子Aと可動子Bは不図示の
ガイドによりX軸(並進)方向以外は拘束されていて、
互いにX軸方向にのみ相対的に移動可能である。
【0021】図1において、対向した磁石6aと磁石6
b,6cとの間には磁界が存在し、この磁界中に存在す
るコイル1a〜1eに適宜電流を流すことによりローレ
ンツ力が生じ、磁石6a〜6cとコイル1a〜1e、即
ち可動子Bと固定子Aとが相対的にX軸方向に動く。こ
の場合、固定子Aが固定されているので、可動子BがX
軸方向に駆動される。固定子Aは少なくとも固定部材4
の上面(+z側)がこの図1では示されていない固定体
に固定されている。
【0022】またコイル1a〜1eは固定部材4を介し
てそれぞれ固定されているので、可動子A(コイル1a
〜1e)がX軸方向に長尺化しても、支持部材2a,2
bを含むコイル1a〜1e群の主に弦振動を抑えること
ができ、可動磁石型多相リニアモータの位置決め性能を
向上させることができる。例えば、可動子AのX軸方向
の長さが1m以上のとき、この構成をとることにより、
剛性が従来の10倍以上になることが解析及び実験によ
り確認されている。これはリニアモータが搭載される装
置への振動的悪影響を最小限に抑える効果がある。
【0023】一方、前述のように可動子Bを駆動するた
めコイル1a〜1eには図示されていない各コイルの配
線を通して電流が流れるが、このときコイル1a〜1e
は発熱する。この熱は構造体の熱変形、雰囲気のゆら
ぎ、永久磁石の劣化等の原因となる。この熱を回収する
ため支持部材2a,2bの冷却管3a,3bに冷媒を流
している。また、支持部材2a,2bの間に位置した固
定部材4にも冷却管5を設け冷媒を流すことにより、コ
イル1a〜1eのY軸方向の両端部に加えて中央部にお
いても冷却が行え、コイル1a〜1eの冷却効率を上げ
空気や外部の構造体へ伝わる熱を減らすことができる。
【0024】この固定部材4に設置された冷却管5は、
コイル1a〜1eで発生した熱が固定部材4を通って固
定体10(図6参照)に伝わることも抑制している。こ
のように、支持部材2a,2b、固定部材4がそれぞれ
冷却手段を備えているので、熱の回収をより効率よく行
うことができる。これはリニアモータが搭載される装置
への熱的悪影響を最小限に抑える効果がある。
【0025】以上のように、コイル1a〜1eの端を冷
却管3a,3bを備えた支持部材2a,2bにより支持
し、コイル1a〜1eをその中央部において冷却管5を
備えた固定部材4で支持し固定することにより、支持部
材2a,2bを大きくまた重くすることなく、コイル1
a〜1e及び支持部材2a,2bを含めた固定子Aの剛
性を高め、かつコイル1a〜1eの冷却性能を向上させ
ることができるので、固定子Aの長尺化、コイルの高発
熱化などにも対応して、振動や熱といった精度悪化要因
を減少させる効果がある。
【0026】可動子Bは固定子Aが固定部材4により固
定体10に固定されているため、可動子B上部の永久磁
石は6b,6cに、そして上側ヨークは分割ヨーク8
a,8bに分けられている。磁石6b,6c間のY軸方
向におけるギャップは固定部材4との干渉を回避するた
めの空間である。ヨーク7と分割ヨーク8aとヨークス
ペーサ9aの組、及びヨーク7と分割ヨーク8bとヨー
クスペーサ9bの組のそれぞれは、磁石6a,6b間と
磁石6a,6c間に働く吸引力に抗して図示の略C字状
型を維持できるように、図示しないボルト等により固定
されている。このようにヨークを可動子Bの中央で分割
することにより、固定子Aの固定部材5との干渉を避け
ることができる。
【0027】図3は本発明の別の実施形態を表す可動子
BのXZ断面の一部である。固定部材4のコイル1a〜
1eの接合部に凹形状を設け、この部分にコイル1a〜
1eを埋め込んで配置し接着している。この例ではコイ
ル1a〜1eと固定部材4との接合部の面積が大きくな
り、コイル1a〜1eから発生する熱をより多く固定部
材4に伝えることができ、冷却管5の冷媒が回収する熱
量が増す。この例では冷却効率を向上させる効果があ
る。また、固定部材4に精密に凹形状を設けることによ
り、他の位置決め治具を用いることなくコイル1a〜1
eのX軸方向の位置決めができ、組立も簡略化されると
いう効果がある。他の効果は上記実施例と同様である。
【0028】図4は本発明の別の実施形態を表す可動子
のXZ断面の一部である。4a,4b,4cのそれぞれ
はコイル1a〜1eと固定体10とを固定する固定部
材、5a,5b,5cは固定部材4a,4b,4cに冷
媒を流す冷却管である。同図は固定部材4a,4b,4
cに直列に冷媒を流す例であるが、それぞれに並列に冷
却管を配し、冷媒を流すこともできる。4a,4b,4
cは図3の固定部材4をいくつかに分割したものに相当
する。分割された固定部材4a,4b,4cを用いるこ
とにより、個々の固定部材4a〜4cのX軸方向のサイ
ズが小さくなり、加工性がよくなり、形状の精度を出し
やすくなる等の効果がある。他の効果は上記実施例と同
様である。
【0029】図5は本発明の別の実施形態を表す可動子
のXZ断面図の一部である。4a,4bはそれぞれコイ
ル1aと1b、コイル1dと1eを固定体10に固定し
ている。固定部材4a,4bの間隔は固定子Aすなわち
支持部材2とコイル群1a〜1eの剛性を損なわない範
囲で大きくすることができる。このように支持部材2で
支持されたコイル1a〜1eのうちいくつかのコイルと
固定体10とを固定部材4a、4bで固定することによ
り、固定部材4a,4bの少量化、軽量化、また構成の
簡略化などが達成される。他の効果は上記実施例と同様
である。
【0030】図7は本発明の別の実施形態を表す固定子
AのYZ断面図である。5a,5bは固定部材4に具備
された冷却管である。このように冷却管5を複数設け、
また冷却管5の断面積を大きくすることにより、冷却管
の表面積を増大させ、さらに冷媒の流量を増やすことが
できる。
【0031】このとき固定部材4のYZ断面形状を同図
のようにT字型にすることにより、冷却管5aに干渉す
ることなく固定体10にボルト締結でき、また固定部材
4と固定体10との接触面積が増すことから接着面積が
増し接着力が増大する。従って、冷却管5を複数(5
a、5b)設置し、もしくは冷却管断面積を大きくし、
固定部材4をT字型にすることにより、冷却能力が上が
り且つ固定部材4の固定体10への固定を確実なものに
するという効果がある。他の効果は上記実施例と同様で
ある。
【0032】図8は本発明の別の実施形態を表すもので
あり、8a,8bは分割ヨーク、9はヨークスペーサで
ある。対向した永久磁石6a,6bはそれぞれ分割ヨー
ク8a,8bに固定されていて、分割ヨーク8a,8b
はヨークスペーサ9に固定されている。永久磁石6a,
6bは互いに引き合うが、その吸引力に抗して可動子が
略コの字型を維持するように、ヨークスペーサ9は磁石
6a,6bの配された分割ヨーク6a,6bを支持す
る。
【0033】また、磁石6a,6bの間に生じる磁界中
にコイル1があり、このコイル1に電流を流すことによ
り、図8の紙面に垂直な方向(X軸方向)にローレンツ
力が働く。この力によりコイル1と磁石6a,6bはX
軸方向に相対運動をする。コイル1に電流が流れると発
熱し、これが雰囲気の温度を上昇させて空気を揺らがせ
たり、構造体や永久磁石に熱変形や劣化を与える原因と
なる。これを防ぐために、コイル1を支持する支持部材
2a,2bに冷却管3a,3bを設け、冷媒により冷却
を行っている。
【0034】更に、コイルの剛性を高め、振動を減ら
し、またコイルの冷却性能を高めるために、支持部材2
aに冷却管5を具備した固定部材5を設置し、これを介
して固定体10に据え付けている。コイル1は固定体1
0に固定されているため、前述のローレンツ力により磁
石6a,6bがX軸方向に駆動される。また固定部材4
が支持部材2aに設置されているため、ヨークスペーサ
9は分割ヨーク8a,8bの右側(+y側)にのみ存在
し、左側(−y側)には存在しない。
【0035】このように、コイル1を冷却管3a,3b
を備えた支持部材2a,2bにより支持するとき、1つ
の支持部材を冷却管5を備えた固定部材4で支持し固定
することにより、コイル1及び支持部材2a,2bを含
めた固定子の剛性を高め、且つコイル1の冷却性能を向
上させることができるので、固定子の長尺化やコイルの
高発熱化などにも対応して、振動や熱といった精度悪化
要因を減少させる効果がある。また、磁石6a,6bや
分割ヨーク8a,8b等から構成される可動子の部品点
数が減り、構造が簡略化されるため、製作や組立が容易
になり、コストが削減できるという効果がある。
【0036】図9は本発明の更に別の実施形態を表すも
のであり、上述した図1の実施例において、支持部材2
a,2bのX軸方向に沿った両端部を更に端部固定部材
20で固定体10に固定するようにしたものである。こ
の図では図1と上下方向(Z軸方向)が逆転して示され
ているだけで、他の構成は図1の実施例と同じであるの
で、ここでは詳細な説明を繰り返さないが、この実施例
では支持部材2a,2bの両端部が更に端部固定部材2
0で固定体10に固定されているので、固定子Aの剛性
を図1の実施例と比較してもより向上させることができ
る。このため、リニアモータが搭載される装置への固定
子Aの振動による悪影響を更に小さくすることができ
る。
【0037】なお、この実施例では支持部材2a,2b
は端部固定部材20で固定体10に固着されるので、コ
イル1a〜1cに固定されている固定部材4を固定体1
0に固着しなくても良い。即ち、固定部材4のコイル保
持面と反対側の面を固定体10に接触させるだけにした
り、固定部材4と固定体10の間にZ軸方向に関して所
定の間隔を開けて固定部材4が位置するように固定部材
4の形状及び/または取り付け位置を決定しても良い。
この場合には上述の実施例に比較して固定子Aの剛性は
低くなるが、それでも図12に示す従来例よりは、固定
部材4が各コイル1a〜1cを連結している分だけ、そ
の剛性が向上し、Z軸方向もしくはY軸方向の弦振動を
小さくできる。
【0038】図10は図9の実施例の変形例を表すもの
であり、上述した図9の実施例において、固定部材4の
コイル1a〜1cの接合部に凹形状を設け、この部分に
コイル1a〜1cを埋め込んで配置し接着したものであ
る。この例ではコイル1a〜1cと固定部材4との接合
部の面積が大きくなり、コイル1a〜1cから発生する
熱をより多く固定部材4に伝えることができ、冷却管5
の冷媒が回収する熱量が増す。このため冷却効率を向上
させる効果がある。また固定部材4に精密に凹形状を設
けることにより、他の位置決め治具を用いることなくコ
イル1a〜1cのX軸方向の位置決めができ、組立も簡
略化されるという効果がある。他の構成及び効果は上述
の図9の実施例と同様である。
【0039】なお、この図10の実施例においても、固
定部材4を固定体10に固着せず、固定部材4を固定体
10に接触させるだけにしたり、固定部材4と固定体1
0の間にZ軸方向に関して所定の間隔を開くようにして
も良い。
【0040】図11は本発明の可動磁石型多相リニアモ
ータを半導体製造装置特に半導体製造用のステップアン
ドリピートまたはステップアンドスキャンタイプの露光
装置のXYステージに搭載した例を示す構成図である。
【0041】この図において、11はその上面が基準面
となっている定盤、12はその側面が基準面となってい
る固定ガイドである。13は移動体として定盤11上を
Y軸方向に移動するYステージ、14は移動体として定
盤11上をX軸方向に移動するXステージで、Yステー
ジ13の側面がガイド基準面となっていると共に、Y軸
方向に関してYステージ13と一体的に移動する。16
a,16bはYステージ駆動用の本発明に係わる可動磁
石型多相リニアモータの固定子、15a,15bはその
可動子である。17はXステージ駆動用の本発明に係わ
る可動磁石型多相リニアモータである。Yステージ用リ
ニアモータは固定部材4で、固定体10に固定されてい
る。
【0042】このXYステージは、不図示のレーザ干渉
式位置計測器、コントローラ、及びリニアモータドライ
バを用いてナノメートルオーダーの位置決め性能を有し
ている。このステージではステージ自体の微振動や0.
1℃程度の温度変化による熱変形や空気ゆらぎが性能劣
化の要因となる。このため図9のステージおいては、リ
ニアモータ16a,16bを冷却管5(図1参照)を具
備した固定部材4(図1参照)を用いて固定することに
より、リニアモータの形状や重量を大きくすることな
く、リニアモータの剛性と冷却性能を上げている。
【0043】これは、例えばYステージの可動範囲が大
きくなりYステージ用リニアモータ16a,16bの長
さがy方向に増加しても、また駆動力を上げるために電
流を多く流し発熱量が増しても、冷却管5を具備した固
定部材4で支持しているためにリニアモータおよびその
周囲の振動や温度上昇を最小限に抑える効果がある。
【0044】この結果、XYステージの位置決め性能の
悪化要因、即ち微振動、熱変形、空気ゆらぎ等を抑制で
きるため、XYステージの位置決め精度、位置決め時間
等の性能が向上する効果があり、更にはXYステージが
搭載せれる半導体製造装置、測定装置、加工機などへの
振動、熱などの悪影響を減らす効果がある。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、可
動磁石型多相リニアモ−タにおいて、長ストローク化や
高出力化を実施しても、リニアモ−タの重量やサイズを
大きく変えることなく、固定子の振動を抑制したり、冷
媒による冷却効率を高め効率的に熱を回収することを可
能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動磁石型多相リニアモ−タの一実施
例を示す斜視図。
【図2】本実施例のXZ断面を示す図。
【図3】本実施例の固定子の別の実施形態を表す図。
【図4】本実施例の固定子の更に別の実施形態を表す
図。
【図5】本実施例の固定子の更に別の実施形態を表す
図。
【図6】図1の実施例のYZ断面を示す図。
【図7】本実施例の固定子の更に別の実施形態を表す
図。
【図8】本発明の可動磁石型多相リニアモ−タの他の実
施例を示す図。
【図9】本発明の可動磁石型多相リニアモ−タの更に他
の実施例を示す図。
【図10】図9の実施例の固定子の別の実施形態を表す
図。
【図11】本実施例を組み込んだXYステ−ジの一例を
示す斜視図。
【図12】従来の可動磁石型多相リニアモ−タの例を示
す図。
【符号の説明】
1 コイル 2 支持部材 3 冷却用パイプ 4 固定部材 5 冷却用パイプ 6 磁石 7 ヨーク 8 分割ヨーク 9 ヨークスペーサ 10 固定体 20 端部固定部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−157643(JP,A) 特開 平6−254734(JP,A) 特開 平1−270763(JP,A) 特開 昭62−200724(JP,A) 特開 昭60−47418(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 41/03 H02K 9/19 H02K 41/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子側の複数のコイルに電流を流して
    可動子側の磁石に推力を与えることにより前記可動子を
    前記固定子に対して移動させる可動磁石型多相リニアモ
    −タにおいて、各コイルの両側をコイル配列方向に沿っ
    保持する支持部材、前記支持部材の内部に冷媒を流
    すために設けられた管路と、前記支持部材に前記方向に
    沿って前記支持部材の片側を固定して前記固定子を固定
    する固定部材前記固定部材に冷媒を流す冷却管とを
    備え、前記可動子を前記方向に垂直な断面が実質的にコ
    の字型にしたことを特徴とする可動磁石型多相リニアモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記固定部材と前記固定子との接触部分
    をボルト締結することを特徴とする請求項に記載の可
    動磁石型多相リニアモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の可動磁石型多相
    リニアモータを有することを特徴とするXYステージ。
  4. 【請求項4】 請求項記載のXYステージを備えたこ
    とを特徴とするステップアンドリピートまたはステップ
    アンドスキャンタイプの露光装置。
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