JP3218946U - ワイヤロープ点検装置及びクレーン - Google Patents

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純也 足立
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Abstract

【課題】ワイヤロープの異常の有無を正確に点検できると共に、ワイヤロープの点検後、異常のある箇所が容易に判別できるワイヤロープ点検装置を提供する。【解決手段】ワイヤロープ点検装置1は、ワイヤロープ2の移動速度を測定する速度測定部30と、ワイヤロープ2が通されたレール部13と、レール部13に沿って移動するスライド部と、スライド部に支持され、ワイヤロープ2の溝に押し当てられてワイヤロープ2の移動によって溝に沿って移動するフォロア部43と、フォロア部43の位置を測定する位置測定部40と、位置測定部40が測定したフォロア部43の位置と、速度測定部30が測定したワイヤロープ2の移動速度と、に基づいて、溝の形状を検出し、検出された溝の形状からワイヤロープ2の異常箇所の有無を判定する制御部50と、制御部50が異常と判定した異常箇所を特定してマーキングするマーキング部60と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案はワイヤロープ点検装置及びクレーンに関する。
ワイヤロープ点検装置には、ワイヤロープの直径を測定して、ワイヤロープの摩耗の程度を点検するものがある。例えば、特許文献1には、ワイヤロープを挟持する2つの回転体と、それら回転体の間の距離を測定するマイクロメータと、を備えるワイヤロープの点検装置が開示されている。
特許文献1に記載のワイヤロープの点検装置では、2つの回転体によってワイヤロープが挟持された状態で、ワイヤロープの繰り出し又は巻き取りを行う。そして、このワイヤロープ点検装置は、マイクロメータによって測定された距離の変動からワイヤロープの直径の変動を検出して、基準値以上に直径が変動すると、ワイヤロープに摩耗箇所があると判定する。また、2つの回転体の回転数からワイヤロープの繰り出し又は巻き取りの長さを測定し、その長さと直径の変動を表示部に表示する。
特開平10−19549号公報
ワイヤロープ点検では、摩耗のほか、腐食又はキンク、うねり、扁平等の、いわゆる形崩れ等のワイヤロープの形状についても点検する必要がある。
しかし、特許文献1に記載のワイヤロープの点検装置では、ワイヤロープの直径の変動から摩耗の程度を点検できるだけである。このため、ワイヤロープの形状の点検項目を含む多数の点検項目について正確に点検することが難しい。
また、特許文献1に記載のワイヤロープの点検装置では、ワイヤロープの繰り出し又は巻き取りの長さとワイヤロープの直径の変動を表示部に表示するだけである。このため、点検後、直径の変動から摩耗があると判定された箇所を、再度長さを測定して特定する必要がある。その結果、点検後、摩耗のある箇所、すなわち、異常のある箇所を判別しにくい。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、ワイヤロープの異常の有無を正確に点検できると共に、ワイヤロープの点検後、異常のある箇所が容易に判別できるワイヤロープ点検装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案の第1の観点に係るワイヤロープ点検装置は、
心綱に複数のストランドが巻き付けられ、前記ストランドに沿って溝が形成されたワイヤロープを点検するワイヤロープ点検装置であって、
ウインチの巻き上げ又は巻き下げによって移動する前記ワイヤロープの移動速度を測定する速度測定部と、
環状に形成され、前記ワイヤロープが通されたレール部と、
前記レール部に沿って移動するスライド部と、
前記スライド部に支持され、前記ワイヤロープの前記溝に押し当てられて前記ワイヤロープの移動によって前記溝に沿って移動するフォロア部と、
前記フォロア部の位置を測定する位置測定部と、
前記位置測定部が測定した前記フォロア部の位置と、前記速度測定部が測定した前記ワイヤロープの移動速度と、に基づいて、前記溝の形状を検出し、検出された前記溝の形状から前記ワイヤロープの異常箇所の有無を判定する判定部と、
前記速度測定部が測定した移動速度に基づいて前記ワイヤロープの、前記判定部が異常と判定した異常箇所を特定してマーキングするマーキング部と、
を備える。
前記フォロア部は、前記ワイヤロープの前記溝に付勢された軸部を中心に回動可能なローラであってもよい。
本考案の第2の観点に係るクレーンは、
第1の観点に係るワイヤロープ点検装置を備えることを特徴とする。
本考案の構成では、判定部がワイヤロープの溝の形状を検出して、検出された溝の形状からワイヤロープの異常箇所の有無を判定する。溝の形状には、ワイヤロープ全体の形状の特徴が現れるため、本考案の構成によれば、ワイヤロープの溝の形状を検出することにより、ワイヤロープ形状の異常の有無を正確に点検できる。また、本考案の構成では、マーキング部が異常と判定された箇所にマーキングをするので、点検後、ワイヤロープの異常のある箇所を容易に判別できる。
実施の形態に係るワイヤロープ点検装置の断面図である。 図1に示すII-II切断線の断面図である。 ワイヤロープ点検装置が備えるスライド部とフォロア部の正面図である。 実施の形態に係るワイヤロープ点検装置のブロック図である。 実施の形態に係るワイヤロープ点検装置が装備されたクレーンの部分拡大図である。
以下、本考案の実施の形態に係るワイヤロープ点検装置及びクレーンについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。
実施の形態に係るワイヤロープ点検装置は、クレーンのウインチに設けられるワイヤロープ点検装置である。このワイヤロープ点検装置には、ウインチによって巻き上げ又は巻き下げされるワイヤロープが通されている。このワイヤロープ点検装置は、ウインチドラムからワイヤロープが繰り出されてクレーン作業が行われるときに、ワイヤロープに異常があるか否かを点検する。
図1−図4を参照して、ワイヤロープ点検装置の構成について説明する。次に、図5を参照して、ワイヤロープ点検装置の動作について説明する。
図1は、実施の形態に係るワイヤロープ点検装置1の断面図である。図2は、図1に示すII-II切断線の断面図である。図3は、ワイヤロープ点検装置1が備えるスライド部とフォロア部の正面図である。図4は、実施の形態に係るワイヤロープ点検装置1のブロック図である。
図1に示すように、ワイヤロープ点検装置1は、ワイヤロープ2が通された筐体10と、筐体10の内部に設けられ、ワイヤロープ2が掛け回されたローラ20A、20Bと、ローラ20A、20Bの回動速度を測定する速度測定部30と、ワイヤロープ2の溝3に差し込まれたフォロア部43の位置を測定する位置測定部40と、位置測定部40が測定したフォロア部43の位置データと速度測定部30が測定した速度データからワイヤロープ2の異常箇所の有無を判定する制御部50と、制御部50が異常と判定した箇所にマーキングするマーキング部60と、を備えている。
筐体10は、円筒状に形成され、その円筒の両端面には、貫通孔11、12が形成されている。そして、貫通孔11、12には、ワイヤロープ2が緩挿されている。ワイヤロープ2は、図5に示すクレーン100のウインチドラム110によって巻き上げ、又は巻き下げられる。そして、貫通孔11がワイヤロープ2の巻き下げ側Lに配置され、貫通孔12がその反対側に配置されている。このため、筐体10では、ワイヤロープ2が巻き下げられると、ワイヤロープ2が図1に示す貫通孔12から貫通孔11側の方向へ移動する。
ローラ20A、20Bは、筐体10内の、貫通孔11、12近傍に設けられている。ローラ20A、20Bは、貫通孔11、12を通されたワイヤロープ2を挟んで一対ずつ設けられている。そして、回動可能に設けられている。ローラ20A、20Bは、図示しないが、ワイヤロープ2にバネ等の弾性部材によって押し付けられている。これにより、ローラ20A、20Bは、ワイヤロープ2の移動に連動して回動する。ローラ20A、20Bの回動軸には、図示しないが、ロータリーエンコーダ、すなわち、回動軸の回動を検出する回動センサが設けられている。回動センサは、検出した回動量データを速度測定部30に出力する。
速度測定部30は、図示しない計時部を備えている。速度測定部30は、計時部が計時した時間データと回動センサが検出した回転量データから、ローラ20A、20Bの回動速度を求める。速度測定部30は、求めた回動速度データを制御部50に出力する。
一方、筐体10の内壁には、筐体10の円筒軸と同軸の円環状のレール部13が設けられている。レール部13の外径は、筐体10の内径と同径に形成され、レール部13は、筐体10に嵌め込まれている。このため、レール部13は、筐体10の内壁に沿って延在している。その結果、レール部13には、筐体10の貫通孔11、12に緩挿されたワイヤロープ2が通っている。レール部13には、レール部13に沿って移動可能な位置測定部40が設けられている。
位置測定部40は、図2及び図3に示すように、レール部13に沿ってスライド可能なスライド部41と、スライド部41に支持されたバネ部42と、バネ部42によってワイヤロープ2に付勢されたフォロア部43と、を備えている。
スライド部41は、保持器411を備えている。保持器411は、ボール412を回転可能に保持している。保持器411は、ボール412がレール部13に沿って移動することで、レール部13に沿って移動する。
また、保持器411は、レール部13に沿って設けられた図示しない抵抗体上を摺動する、図示しない摺動子を有する。摺動子は、レール部13の抵抗体とポテンショメータを構成している。保持器411は、摺動子と抵抗体とから得た抵抗値の変動から、レール部13上の位置を測定する。そして、得られた位置データを無線手段で制御部50に出力する。また、保持器411には、バネ部42の一端が固定されている。
バネ部42は、コイルバネで構成されている。コイルの長さは、フォロア部43がワイヤロープ2に当接した状態で、自然長よりも短い。このため、バネ部42は、フォロア部43がワイヤロープ2に当接した状態で、フォロア部43をワイヤロープ2に付勢する。
フォロア部43は、保持器411に固定されたバネ部42の一端と反対側の他端が固定された基部431と、基部431に回動可能に保持されたローラ432と、を有している。
基部431には、図示しない測長センサを備え、その測長センサによってスライド部41の保持器411との距離を測長し、無線手段で、測長データを制御部50に出力する。
ローラ432は、外周に向かうに従い厚みが薄くなる円盤の形状に形成されている。そして、ローラ432は、基部431に設けられた軸部433を中心に回動可能である。一方、ワイヤロープ2は、図2に示すように、心綱4に複数のストランド5が螺旋状に巻き付けられることで形成されている。そして、ストランド5とストランド5の間には、螺旋状の溝3が形成されている。ローラ432は、バネ部42によって基部431がワイヤロープ2側に付勢されることで、ワイヤロープ2の凸部ではなく凹部に嵌まり込む。ワイヤロープ2の凹部は上述した溝3であるため、ローラ432は、溝3に嵌まり込む。また、ローラ432は、基部431とバネ部42を介してスライド部41に支持されている。このため、ワイヤロープ2が図1に示す貫通孔12から貫通孔11側の方向へ移動すると、スライド部41がレール部13に沿って移動することにより、ローラ432は、溝3に嵌まれたまま、筐体10の周方向Cに移動する。このため、ローラ432の位置は、溝3の位置を示すことになる。ローラ432の位置は、上述した基部431の測長センサと保持器411及びレール部13のポテンショメータによって測定されて、制御部50に出力される。
制御部50は、図4に示すように、ワイヤロープ2の移動速度を求める速度演算部51と、速度演算部51が求めた移動速度、基部431の測長データ及び保持器411の位置データからワイヤロープ2の溝3の形状を求める溝形状検出部52と、溝形状検出部52が検出した溝3の形状からワイヤロープ2の異常箇所の有無を判定する判定部53と、判定部53がワイヤロープ2の異常箇所があると判定した場合に、速度演算部51が求めた移動速度からマーキング部60がマーキングする時刻を決定し、決定された時刻にマーキング部60にマーキングを指示するマーキング指示部54と、で構成されている。
速度演算部51は、速度測定部30から回動速度データを取得し、その回動速度データから、所定の時間が経過する毎に、ワイヤロープ2の移動速度を求める。速度演算部51は、求めたワイヤロープ2の移動速度データを溝形状検出部52に出力する。
溝形状検出部52は、速度演算部51から、ワイヤロープ2の移動速度データを取得すると、基部431から測長データを取得すると共に、保持器411から位置データを取得する。そして、溝形状検出部52は、図2に示す、ローラ432の、溝3に嵌まっている先端部Tが、基部431から筐体10の円筒軸方向Aに一定の距離だけ離れていると仮定して、基部431の測長データから、ローラ432の先端部Tの、円筒軸方向Aの位置を求める。また、溝形状検出部52は、取得した保持器411の位置データから、ローラ432の先端部Tの、筐体10の周方向Cの位置を求める。溝形状検出部52は、溝形状検出部52からワイヤロープ2の移動速度データを得た前回のデータ取得時からの経過時間から、巻き下げ側Lへのワイヤロープ2の移動距離を求める。溝形状検出部52は、求めた位置と移動距離から、溝3の、円筒軸方向A、周方向C、巻き下げ側Lの方向の各位置座標を求める。溝形状検出部52は、所定の時間が経過する毎に、これらの各位置座標を求めることで、ワイヤロープ2の溝3の形状を求める。溝形状検出部52は、溝3の形状データを判定部53に出力する。
判定部53は、溝3の形状データから、ワイヤロープ2の異常の有無を判定する。例えば、判定部53は、溝3が所定のピッチの螺旋であるか否かを判定して、ワイヤロープ2のキンクの有無を判定する。また、判定部53は、ワイヤロープ2の溝3部分の直径、すなわち、螺旋の直径を測定して、その測定された直径が所定の大きさであるか否かを判定する。これにより、判定部53は、ワイヤロープ2直径の異常の有無を判定する。
判定部53は、ワイヤロープ2に異常があると判定した場合、異常があることを示す異常データをマーキング指示部54に出力する。
マーキング指示部54は、判定部53から異常データが出力された場合、速度演算部51が求めたワイヤロープ2の移動速度と、判定部53の異常データが出力された時刻から、位置測定部40からマーキング部60まで移動する時間を求める。これにより、マーキング指示部54は、異常があると判定されたワイヤロープ2の箇所がマーキング部60に到達する時刻を求める。マーキング指示部54は求めた時刻に、マーキング部60にマーキングをする旨の指示である指示データを出力する。
図1に戻って、マーキング部60は、位置測定部40と並んで配置されている。その位置は、位置測定部40に対して、巻き下げ側Lである。そして、マーキング部60は、ローラ20Aと20Bそれぞれに挟み込まれたワイヤロープ2と対向している。このため、判定部53がワイヤロープ2に異常があると判定した場合、マーキング部60に、そのワイヤロープ2の異常箇所が流れてきて、マーキング部60は、その異常箇所と対向することになる。一方、マーキング部60は、マーキング指示部54から指示データを受信する。この受信時刻は、ワイヤロープ2の異常箇所と対向するときである。マーキング部60は、ワイヤロープ2に着色インクをスプレーして異常箇所にマーキングする。
次に、図5を参照して、ワイヤロープ点検装置1の動作を説明する。以下の説明では、クレーン100のウインチドラム110が回動して、ワイヤロープ2を巻き下げているものとする。そして、ワイヤロープ点検装置1は、図5に示すウインチドラム110とシーブ120との間に配置されると共に、シーブ120と連動して、シーブ120の軸方向に移動可能に設置されているものとする。また、ワイヤロープ点検装置1には、図示しない電源から電力が供給され、ローラ20A、20Bの回動軸の回動センサが動作しているものとする。
図5は、実施の形態に係るワイヤロープ点検装置1が装備されたクレーン100の部分拡大図である。
ウインチドラム110によって、ワイヤロープ2が巻き下げられると、図5に示す巻き下げ側Lへワイヤロープ2が繰り出される。これにより、ワイヤロープ2は、貫通孔11から12へ流れていく。このとき、ワイヤロープ2によって図1に示すローラ20A、20Bが回動する。
ローラ20A、20Bが回動すると、上述した回動センサがローラ20A、20Bの回動を検出する。回動センサは、検出した回転量データを速度測定部30に出力する。これにより、速度測定部30、位置測定部40、制御部50及びマーキング部60が起動する。
速度測定部30は、ローラ20A、20Bの回動速度を求めて、求めた回動速度データを制御部50に出力する。制御部50は、速度測定部30の回動速度データからワイヤロープ2の移動速度を求める。
一方、ワイヤロープ2の、筐体10の貫通孔11から入った部分は、位置測定部40と対向する位置まで移動する。このとき、位置測定部40では、フォロア部43のローラ432がバネ部42によってワイヤロープ2に付勢されている。そして、ローラ432が、ワイヤロープ2の溝3に嵌まっている。ワイヤロープ2が巻き下げ側Lへ移動することで、ローラ432は、溝3に沿って移動する。その結果、ローラ432は、図2に示す周方向C及び円筒軸方向Aに移動する。ローラ432の移動は、フォロア部43の基部431の測長センサと、スライド部41の保持器411のポテンショメータと、によって測長、計測され、測長された測長データと計測された位置データは、制御部50に出力される。
制御部50は、測長センサの測長データとポテンショメータの位置データを、上述したワイヤロープ2の移動速度を求めたときに取得する。そして、制御部50は、取得した測長データ、位置データ及び求めたワイヤロープ2の移動速度から、ワイヤロープ2の溝3の形状を求める。制御部50は、求めた溝3の形状からワイヤロープ2の異常の有無を判定する。
制御部50は、ワイヤロープ2に異常があると判定した場合、上述したワイヤロープ2の移動速度から、ワイヤロープ2の、位置測定部40によって測定された部分が、マーキング部60と対向する位置まで移動する時間を求める。制御部50は、求めた時間から、ワイヤロープ2の、位置測定部40によって測定された部分がマーキング部60と対向する時刻を求め、その時刻にマーキング部60へ指示データを出力する。
一方、制御部50は、ワイヤロープ2に異常がないと判定した場合、マーキング部60へ指示データを出力しない。
マーキング部60は、制御部50から指示データが入力されると、対向するワイヤロープ2に着色インクでマーキングする。このとき、マーキング部60には、ワイヤロープ2の、位置測定部40によって測定された部分であって、制御部50によって溝3の形状に異常があると判定された部分が移動している。このため、ワイヤロープ2の異常があると判定された部分には、マーキングが施される。
ワイヤロープ2の、マーキングが施された部分は、ウインチドラム110の巻き下げによって、筐体10の貫通孔12から筐体10の外部へ繰り出される。これにより、ワイヤロープ点検装置1によって異常の有無が点検された部分が巻き下げ側Lへ繰り出される。ワイヤロープ点検装置1によって点検されたワイヤロープ2には、異常と判定された部分にマーキングが施されている。このため、ワイヤロープ点検装置1で点検した後、ワイヤロープ2の異常箇所を容易に判別することができる。
以上のように、実施の形態に係るワイヤロープ点検装置1では、判定部53が、位置測定部40によって測定されたワイヤロープ2の溝3の位置データから溝3の形状を検出して、その溝3の形状からワイヤロープ2の異常箇所の有無を判定する。溝3の形状には、ワイヤロープ2の形状の特徴が現れるため、ワイヤロープ点検装置1で、溝3の形状を検出することにより、ワイヤロープ2の形状を含む多数の点検項目について正確な点検をすることができる。ワイヤロープ点検装置1は、例えば、ワイヤロープ2の形崩れの有無を点検したり、ワイヤロープ2の溝3部分の直径異常の有無を点検したりすることができる。
ワイヤロープ点検装置1では、マーキング部60がワイヤロープ2の異常があると判定された箇所にマーキングを施す。このため、点検後のワイヤロープ2で、異常のあると判定された箇所を容易に判別できる。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではない。実施の形態では、マーキング部60がワイヤロープ2の異常があると判定された箇所に着色インクをスプレーしている。しかし、本考案はこれに限定されない。マーキング部60は、スタンプによって異常があると判定された箇所に着色インクをマーキングしてもよい。この場合、マーキング部60は、着色インクが染みこまされたスポンジが設けられたスタンプ部を備え、そのスタンプ部がワイヤロープ2に押し付けられることで、マーキングするとよい。
また、マーキング部60は、印刷用ローラを用いたフレキソ印刷方式で、異常があると判定された箇所に着色インクをマーキングしてもよい。
上記の実施の形態では、判定部53がワイヤロープ2のキンクの有無、直径の異常の有無を判定している。しかし、これらの点検項目は、例示にすぎない。判定部53の点検項目は、ワイヤロープ2の溝3の形状を検出し、検出された溝3の形状から異常箇所の有無が判定できる点検項目である限りにおいて、任意である。例えば、判定部53は、円筒軸方向A方向の凹凸が所定の範囲内であるか否かを判定して、ワイヤロープ2のうねりの有無を判定してもよい。また、判定部53は、溝3が円筒軸方向Aに一定の範囲内にあるか否かを判定して、ワイヤロープ2のつぶれ、すなわち扁平の有無を判定してもよい。判定部53は、巻き下げ側Lの方向の一定の距離での曲率半径を求め、求めた曲率半径の大きさが許容範囲内であるか否かを判定して、ワイヤロープ2の曲がりの有無を判定してもよい。このように、判定部53は、ワイヤロープ2のいわゆる形崩れの有無を判定することで、ワイヤロープ2の異常の有無を判定してもよい。
上記の実施の形態では、ワイヤロープ点検装置1が位置測定部40を1つだけ備えている。しかし、本考案はこれに限定されない。本考案では、位置測定部40は、フォロア部43の位置を測定できる限りにおいて、その数と配置は任意である。例えば、ワイヤロープ点検装置1が複数のフォロア部43を備え、位置測定部40は、フォロア部43と同数個、設けられるとよい。そして、位置測定部40それぞれは、フォロア部43それぞれの位置を測定してもよい。この場合、ワイヤロープ点検装置1は、2つのフォロア部43と、それらのフォロア部43の位置をそれぞれ測定する2つの位置測定部40を備えるとよい。2つのフォロア部43は、特定の溝3と、その特定の溝3とワイヤロープ2の中心を挟んで対向する別の溝3と、に差し込まれるとよい。このような形態であれば、溝3がある位置のワイヤロープ2の直径を正確に測定して、直径の異常の有無を点検することができる。
上記の実施の形態では、ワイヤロープ点検装置1がクレーン100後部のシーブ120と連動している。しかし、本考案はこれに限定されない。ローラ20A、20Bにワイヤロープ2が掛け回されることが可能である限り、ワイヤロープ点検装置1の設置箇所は任意である。例えば、クレーン100のブームヘッドに設置されてもよい。
上記の実施の形態では、ワイヤロープ点検装置1は、巻き下げ作業時のワイヤロープ2を点検している。しかし、本考案はこれに限定されず、ワイヤロープ点検装置1の向きを換えて設置することで、ワイヤロープ点検装置1が、巻き上げ作業時のワイヤロープ2を点検してもよい。
1 ワイヤロープ点検装置
2 ワイヤロープ
3 溝
4 心綱
5 ストランド
10 筐体
11、12 貫通孔
13 レール部
20A、20B ローラ
30 速度測定部
40 位置測定部
41 スライド部
42 バネ部
43 フォロア部
50 制御部
51 速度演算部
52 溝形状検出部
53 判定部
54 マーキング指示部
60 マーキング部
100 クレーン
110 ウインチドラム
120 シーブ
411 保持器
412 ボール
431 基部
432 ローラ
433 軸部
T 先端部
A 円筒軸方向
C 周方向

Claims (3)

  1. 心綱に複数のストランドが巻き付けられ、前記ストランドに沿って溝が形成されたワイヤロープを点検するワイヤロープ点検装置であって、
    ウインチの巻き上げ又は巻き下げによって移動する前記ワイヤロープの移動速度を測定する速度測定部と、
    環状に形成され、前記ワイヤロープが通されたレール部と、
    前記レール部に沿って移動するスライド部と、
    前記スライド部に支持され、前記ワイヤロープの前記溝に押し当てられて前記ワイヤロープの移動によって前記溝に沿って移動するフォロア部と、
    前記フォロア部の位置を測定する位置測定部と、
    前記位置測定部が測定した前記フォロア部の位置と、前記速度測定部が測定した前記ワイヤロープの移動速度と、に基づいて、前記溝の形状を検出し、検出された前記溝の形状から前記ワイヤロープの異常箇所の有無を判定する判定部と、
    前記速度測定部が測定した移動速度に基づいて前記ワイヤロープの、前記判定部が異常と判定した異常箇所を特定してマーキングするマーキング部と、
    を備える、ワイヤロープ点検装置。
  2. 前記フォロア部は、前記ワイヤロープの前記溝に付勢された軸部を中心に回動可能なローラである、
    請求項1に記載のワイヤロープ点検装置。
  3. 請求項1又は2に記載のワイヤロープ点検装置を備える、
    クレーン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020083612A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 東芝エレベータ株式会社 ロープ測長装置
CN114001694A (zh) * 2021-10-29 2022-02-01 山东汉正橡胶工业有限公司 一种检测轮胎外形异常检测装置
CN114136190A (zh) * 2021-06-30 2022-03-04 永兴特种材料科技股份有限公司 一种线材检测粗糙度的辅助装置

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