JP3218934B2 - 移動ろ床ろ過機におけるろ材の移送装置 - Google Patents
移動ろ床ろ過機におけるろ材の移送装置Info
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- JP3218934B2 JP3218934B2 JP18811395A JP18811395A JP3218934B2 JP 3218934 B2 JP3218934 B2 JP 3218934B2 JP 18811395 A JP18811395 A JP 18811395A JP 18811395 A JP18811395 A JP 18811395A JP 3218934 B2 JP3218934 B2 JP 3218934B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、砂等の粒状のろ材よ
りなるろ過床を洗浄更新しながら、連続的にろ過処理を
行なうようにしたいわゆる移動床式ろ過機における、ろ
材の移送装置の改良に関するものである。
りなるろ過床を洗浄更新しながら、連続的にろ過処理を
行なうようにしたいわゆる移動床式ろ過機における、ろ
材の移送装置の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のろ材移送装置としては、
例えば特公昭４８−２１５５１号発明、特公昭５３−４
２１４６号発明がある。これらは何れもろ材を洗浄再生
して循環させる移動床式のろ過装置であり、特公昭４８
−２１５５１号発明では目詰りしたろ材を移送するのに
圧力水を使用しており、また特公昭５３−４２１４６号
発明では、圧力空気で移送している。
例えば特公昭４８−２１５５１号発明、特公昭５３−４
２１４６号発明がある。これらは何れもろ材を洗浄再生
して循環させる移動床式のろ過装置であり、特公昭４８
−２１５５１号発明では目詰りしたろ材を移送するのに
圧力水を使用しており、また特公昭５３−４２１４６号
発明では、圧力空気で移送している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】特公昭４８−２１５５
１号発明では、汚染したろ材移送にポンプを用いてお
り、このポンプはろ過槽の底部の高圧に抗してろ材を移
送するために、高圧のポンプを用いたものである。特公
昭５３−４２１４６号発明では、汚染したろ材移送に一
般的なエアヤーリフトを用いており、このエアーリフト
に用いる空気はろ過槽の底部の高圧に抗してろ材を移送
するために、コンプレッサーを用いたものである。
１号発明では、汚染したろ材移送にポンプを用いてお
り、このポンプはろ過槽の底部の高圧に抗してろ材を移
送するために、高圧のポンプを用いたものである。特公
昭５３−４２１４６号発明では、汚染したろ材移送に一
般的なエアヤーリフトを用いており、このエアーリフト
に用いる空気はろ過槽の底部の高圧に抗してろ材を移送
するために、コンプレッサーを用いたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述のよう
な従来装置の簡素化を図ったものであって、その要旨と
するところは、ろ過槽内に水よりも重い粒状のろ材を装
填し、ろ過槽の下部から原水を供給してろ材層中を上昇
させ、そのろ液をろ過槽の上部から取出すようにすると
ともに、ろ過槽中にろ材のリフト管を立設して、汚濁し
た下部のろ材を上部に移送して洗浄再生してろ材層の上
部へと循環させるようにしたろ過機において、上記ろ材
層中に立設したリフト管の下端部以下に位置させて洗浄
水タンクを設け、この洗浄水タンクとろ過槽の上部のろ
液溜とを開閉弁を介して連結し、さらに、この洗浄水タ
ンクを上記リフト管の下部および大気中に開閉弁を介し
て連通させたものである。
な従来装置の簡素化を図ったものであって、その要旨と
するところは、ろ過槽内に水よりも重い粒状のろ材を装
填し、ろ過槽の下部から原水を供給してろ材層中を上昇
させ、そのろ液をろ過槽の上部から取出すようにすると
ともに、ろ過槽中にろ材のリフト管を立設して、汚濁し
た下部のろ材を上部に移送して洗浄再生してろ材層の上
部へと循環させるようにしたろ過機において、上記ろ材
層中に立設したリフト管の下端部以下に位置させて洗浄
水タンクを設け、この洗浄水タンクとろ過槽の上部のろ
液溜とを開閉弁を介して連結し、さらに、この洗浄水タ
ンクを上記リフト管の下部および大気中に開閉弁を介し
て連通させたものである。
【０００５】
【作用】この発明に係る装置は、上述のように構成して
あり、洗浄水タンクに空気を充満させたのち、大気中と
の開閉弁およびろ過槽との開閉弁を閉止して、ろ液溜の
ろ液を洗浄水タンクに導入すると、洗浄水タンク内には
ろ液の水頭に相当する圧力の圧縮空気が得られる。
あり、洗浄水タンクに空気を充満させたのち、大気中と
の開閉弁およびろ過槽との開閉弁を閉止して、ろ液溜の
ろ液を洗浄水タンクに導入すると、洗浄水タンク内には
ろ液の水頭に相当する圧力の圧縮空気が得られる。
【０００６】従って、この状態で洗浄水タンクとろ過槽
との間の開閉バルブを開放すると、上述の圧縮空気がろ
過槽の下部のろ材層中に流入し、ろ材を撹拌した上でリ
フト管内を上昇し、汚濁したろ材を上方に搬送する。そ
して、この搬送時に洗浄水タンクを経たろ液も一緒に上
昇してろ材を洗浄することができる。
との間の開閉バルブを開放すると、上述の圧縮空気がろ
過槽の下部のろ材層中に流入し、ろ材を撹拌した上でリ
フト管内を上昇し、汚濁したろ材を上方に搬送する。そ
して、この搬送時に洗浄水タンクを経たろ液も一緒に上
昇してろ材を洗浄することができる。
【０００７】このようにして洗浄された重いろ材は、リ
フト管の上端から溢流してろ過槽中のろ材層の上面に沈
降し、洗浄分離された軽い夾雑物は浮上してろ過槽外に
取出される。
フト管の上端から溢流してろ過槽中のろ材層の上面に沈
降し、洗浄分離された軽い夾雑物は浮上してろ過槽外に
取出される。
【０００８】以上のようにして一回の洗浄が終ると洗浄
タンク内のろ液を抜いて弁を閉じて空気を導入し、ろ液
溜からろ液を導入することで再び洗浄タンク内に圧縮空
気を得ることができる。すなわち、圧縮空気は間歇的に
得られるもので、ろ材の洗浄も間歇的に行なわれるもの
である。
タンク内のろ液を抜いて弁を閉じて空気を導入し、ろ液
溜からろ液を導入することで再び洗浄タンク内に圧縮空
気を得ることができる。すなわち、圧縮空気は間歇的に
得られるもので、ろ材の洗浄も間歇的に行なわれるもの
である。
【０００９】然しながら、洗浄水タンクを複数個設置し
ておき、これらを順次使用することで、連続して洗浄す
ることも可能である。以下、図面に基づいてこの発明を
具体的に説明する。
ておき、これらを順次使用することで、連続して洗浄す
ることも可能である。以下、図面に基づいてこの発明を
具体的に説明する。
【００１０】
【実施例】図１において、符号１はろ過槽、２は砂等の
粒状のろ材、３は、ろ材搬送用のリフト管、４は洗浄し
たろ材２と夾雑物の分離室であり、その底部はろ過槽１
に連通している。符号５は原水の供給管、６はろ液の取
出管である。
粒状のろ材、３は、ろ材搬送用のリフト管、４は洗浄し
たろ材２と夾雑物の分離室であり、その底部はろ過槽１
に連通している。符号５は原水の供給管、６はろ液の取
出管である。
【００１１】次に、符号７は、洗浄水タンクであって、
ろ過槽１のリフト管３よりも下位に設けてあり、ろ過槽
１のろ液溜１ａと開閉バルブ８を介して導水管９で連結
すると共に、開閉バルブ１０を介して供給管１１でろ過
槽１の底部に連結している。そして、この供給管１１か
らは、吸気管１２を分岐している。また、前述の導水管
９からは排水管１３を分岐している。尚、図中、符号１
４および１５は、排水管１３および吸気管１２にそれぞ
れ設けた開閉バルブである。
ろ過槽１のリフト管３よりも下位に設けてあり、ろ過槽
１のろ液溜１ａと開閉バルブ８を介して導水管９で連結
すると共に、開閉バルブ１０を介して供給管１１でろ過
槽１の底部に連結している。そして、この供給管１１か
らは、吸気管１２を分岐している。また、前述の導水管
９からは排水管１３を分岐している。尚、図中、符号１
４および１５は、排水管１３および吸気管１２にそれぞ
れ設けた開閉バルブである。
【００１２】この発明に係る装置は、上述のように構成
してあり、次のように作動する。開閉バルブ８および１
０を閉止して、開閉バルブ１４および１５を開放するこ
とによって洗浄水タンクに空気が充満する。
してあり、次のように作動する。開閉バルブ８および１
０を閉止して、開閉バルブ１４および１５を開放するこ
とによって洗浄水タンクに空気が充満する。
【００１３】次に、開閉バルブ１４および１５を閉止し
て開閉バルブ８を開放することによってろ液溜のろ液が
洗浄水タンク７内に落下し、タンク内の空気を圧縮す
る。次に、開閉バルブ１０を開くことによって、圧縮し
た空気とろ液がろ過槽１の底部のろ材２中に放出され
て、これを撹拌する。
て開閉バルブ８を開放することによってろ液溜のろ液が
洗浄水タンク７内に落下し、タンク内の空気を圧縮す
る。次に、開閉バルブ１０を開くことによって、圧縮し
た空気とろ液がろ過槽１の底部のろ材２中に放出され
て、これを撹拌する。
【００１４】すなわち、ろ過槽１の底部の目詰りしたろ
材２が撹拌されて、夾雑物が分離され、これらのろ材お
よび夾雑物は圧縮空気および洗浄水（ろ液）と一緒にリ
フト管３中を上昇し、さらに洗浄される。
材２が撹拌されて、夾雑物が分離され、これらのろ材お
よび夾雑物は圧縮空気および洗浄水（ろ液）と一緒にリ
フト管３中を上昇し、さらに洗浄される。
【００１５】そして、リフト管３の上端から分離室４内
に溢流し、重いろ材２は、沈降してろ過槽１のろ材層の
表面に分配されるとともに、軽い夾雑物は浮上して排水
管１６から系外に取出される。
に溢流し、重いろ材２は、沈降してろ過槽１のろ材層の
表面に分配されるとともに、軽い夾雑物は浮上して排水
管１６から系外に取出される。
【００１６】図２は、他の実施例を示すもので、洗浄水
タンク７をろ過槽１の下部にこれと一体に形成してい
る。このように形成した洗浄水タンク７を数室に区分し
て圧縮空気を発生させ、これを順次下部ろ材層中に送る
ことによって連続してろ材２を洗浄更新することも可能
である。
タンク７をろ過槽１の下部にこれと一体に形成してい
る。このように形成した洗浄水タンク７を数室に区分し
て圧縮空気を発生させ、これを順次下部ろ材層中に送る
ことによって連続してろ材２を洗浄更新することも可能
である。
【００１７】また、上述のろ材の洗浄更新における洗浄
タンク７の周辺の開閉バルブの操作は、タイムチャート
に基づいて自動的に行うことができるは勿論である。
タンク７の周辺の開閉バルブの操作は、タイムチャート
に基づいて自動的に行うことができるは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】このように、この発明に係る装置は、従
来のこの種ろ過機に比較して、コンプレッサーや高圧の
ポンプを必要とせず、安価に製作できるとともに、維持
管理上も電力等を大巾に節減できるものである。
来のこの種ろ過機に比較して、コンプレッサーや高圧の
ポンプを必要とせず、安価に製作できるとともに、維持
管理上も電力等を大巾に節減できるものである。
【図１】この発明に係る装置の概略の縦断面図である。
【図２】同じく、他の実施例の縦断面図である。
１ ろ過槽 ２ ろ材 ３ リフト管 ７ 洗浄水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 29/62 B01D 24/00 B01D 24/02 B01D 24/38 B01D 29/88 C02F 3/00
Claims (1)
- 【請求項１】 ろ過槽１内に水よりも重い粒状のろ材２
を装填し、そのろ過槽１の下部から原水を供給してろ材
層中を上昇させ、そのろ液をろ過槽１の上部から取出す
ようにするとともに、ろ過槽１中にろ材２のリフト管３
を立設して、汚濁した下部のろ材２を上部に移送して洗
浄再生してろ材層の上部へと循環させるようにしたろ過
機において、上記ろ過槽１中に立設したリフト管３の下
端部以下に位置させて洗浄水タンク７を設け、この洗浄
水タンク７とろ過槽１の上部のろ液溜とを開閉弁を介し
て連結し、さらに、この洗浄水タンク７を上記リフト管
３の下部および大気中に開閉弁を介して連通させたこと
を特長とする移動ろ床ろ過機におけるろ材の移送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18811395A JP3218934B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 移動ろ床ろ過機におけるろ材の移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18811395A JP3218934B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 移動ろ床ろ過機におけるろ材の移送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0910521A JPH0910521A (ja) | 1997-01-14 |
| JP3218934B2 true JP3218934B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=16217938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18811395A Expired - Fee Related JP3218934B2 (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 移動ろ床ろ過機におけるろ材の移送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3218934B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002361009A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-17 | Maezawa Ind Inc | 移動床式砂ろ過装置 |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP18811395A patent/JP3218934B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0910521A (ja) | 1997-01-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |