JP3218736U - 転倒防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通りかかった人が地震振動による立灯篭の倒壊によって危害を受けないようにした転倒防止装置を提供する。【解決手段】参道や遊園道などの歩み道1の傍に立て並べられた立灯篭3の転倒防止装置であって、杭12、15と、杭12、15と立灯篭3との間に張設された牽張材17〜19とを備え、杭12、15は、立灯篭3に対して歩み道1とは反対側に設けられる。立灯篭3の歩み道1側には防護張設材が設けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、転倒防止装置に関する。
神社や寺院、庭園などには参道横に添うなどして立灯篭が配備されている。
こうした立灯篭のうち参道横に添って設けられたものは、地輪(基礎)・竿・中台・火袋・笠・宝珠などからなるのが一般的であるが、これらは載せ付け式に組立てられているだけであるため地震の震動を受けると容易に転倒し、特に、その転倒した先が参道側であるとそこを通っていた参拝者などに危害が加わるおそれがあった。
本考案は、こうした問題を解決しようとするものであり、通りかかった人が地震振動による立灯篭の転倒によって危害を受けないようにした転倒防止装置を提供することを目的とする。
本考案は上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、参道や遊園道などの歩み道の傍に立て並べられた立灯篭は、歩み道とは反対側に設けた杭と、該杭と立灯篭との間に張設された牽張材とにより引張保持されている。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のものにおいて、立灯篭の歩み道側には防護張設材が設けられている。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のものにおいて、立灯篭の歩み道側には防護張設材が設けられている。
上述したように請求項1に記載の考案は、参道や遊園道などの歩み道の傍に立て並べられた立灯篭は、歩み道とは反対側に設けた杭と、該杭と立灯篭との間に張設された牽張材とにより引張保持されているので、通りかかった人が地震振動による立灯篭の倒壊によって危害を受けないようにした転倒防止装置を提供することができる。
以下、本考案である転倒防止装置についての第1実施形態を図1に基づいて説明する。
これらの図において、1は参道である歩み道、2は道脇部、3は立灯篭で、立灯篭3は図に直交する方向に複数一定間隔を置いて配列されている。立灯篭3は、地輪(基礎)5・竿6・中台7・火袋8・笠9・宝珠10の順に組立てられている。12は長い第1杭で、杭止め13により道脇部2の歩み道1とは逆方向側に打ち込まれている。
これらの図において、1は参道である歩み道、2は道脇部、3は立灯篭で、立灯篭3は図に直交する方向に複数一定間隔を置いて配列されている。立灯篭3は、地輪(基礎)5・竿6・中台7・火袋8・笠9・宝珠10の順に組立てられている。12は長い第1杭で、杭止め13により道脇部2の歩み道1とは逆方向側に打ち込まれている。
15は短い第2杭で、杭止め13により抜脱しにくく固定されている。17は第1杭12と笠9間に張設された第1牽張材で、ワイヤーやリンクチェーンなどの線条材でなる。18は第2牽張材で、第1杭12と火袋8間に張設されている。19は第3牽張材で、第2杭15と竿6との間に張設されている。
これら上下3本の牽張材17,18,19は立灯篭3を歩み道1側とは逆の方向に引っ張り保持し、その結果、立灯篭3に地震の震動が作用した場合、該立灯篭3は歩み道1の側には倒れ込まず、従って、歩み道1を参拝者等が歩いていてもそれらの方に危害が加わるおそれが少なくなる。
図1の右欄に示すように、第1〜第3牽張材17,18,19を上からみて異なる方向に向けて引っ張るようにすればより転倒危険度を低くすることができる。また、地輪5〜宝珠10までを接合剤あるいは連結軸により一体化してもよい。
図1の右欄に示すように、第1〜第3牽張材17,18,19を上からみて異なる方向に向けて引っ張るようにすればより転倒危険度を低くすることができる。また、地輪5〜宝珠10までを接合剤あるいは連結軸により一体化してもよい。
図2は第2実施形態を示す。21は歩み道、22は道脇部、23は道脇部22の歩み道21側の端部に設けたコンクリート製柱基礎で、柱基礎23には、縦柱25と斜抗柱26の組が複数一定間隔を置いて立設配備されており、これらの柱組25,26…を介して上下に離間した梁材27,27が固定され、これら柱組25,26や梁材27,27を介して炭素繊維あるいはアラミド繊維などの強化繊維やスチールでなる防護張設材29が高さ1.5m程度に張設されている。この防護張設材29によってたとえ立灯篭30…が歩み道21側に倒れ掛ってきてもそこで遮断防護し傍を歩む人を転倒から救うことにつながるのである。
31は杭で、道脇部22の反歩み道21側に複数打込み固定され、これら杭31…と縦柱25との間にはそれぞれ牽張材32が張設されている。そして、牽張材32…を通して横張材33が張設され、その横張材33は立灯篭30…を歩み道21側から受け止めるべく張設されている。地輪〜宝珠までを接合剤あるいは連結軸により一体化してもよい。
図3および図4は第3実施形態を示す。41は歩み道、42は道脇部、43は道脇部42の歩み道41側の端部土中に設けたコンクリート製柱基礎で、柱基礎43には、縦柱45の複数本が長手方向に一定の間隔を置いて立設配備されており、これら縦柱45…を介して上下に離間した梁材47,47が固定され、これら縦柱45や梁材47,47を介して炭素繊維あるいはアラミド繊維などの強化繊維やスチールでなる防護張設材49が高さ1.5m程度に張設されている。この防護張設材49によってたとえ立灯篭50…が歩み道41側に倒れ掛ってきてもそこで遮断防護し傍を歩む人を転倒から救うことにつながるようにしてある。
52は杭で、道脇部42の反歩み道41側に杭止め53を介して複数打込み固定され、これら杭52…と防護張設材49との間には、火袋54内を各2本ずつ通るようにして牽張材55,55が張設されている。牽張材55回りには保護ゴム56が取り付けられている。牽張材55,55は、火袋54の孔を介して立灯篭50を下向きに押し下げるようにして固定するようになっている。立灯篭50は、地輪(基礎)57・竿58・中台59・火袋54・笠60・宝珠61の順に組み合わせられている。地輪57〜宝珠61までを接合剤あるいは連結軸により一体化してもよい。防護張設材49は、図4の右欄に示すように二重網型にして強くしてもよい。
図5は第4実施形態を示す。64は歩み道、65は道脇部、66は道脇部65の歩み道64側の端部に設けたコンクリート製柱基礎で、柱基礎66には、縦柱68と斜抗柱69の組が複数一定間隔を置いて立設配備されており、これらの柱組68,69…を介して上下に離間した梁材70,70が固定され、これら柱組68,69や梁材70,70を介して透明質ポリカーボネートである強化樹脂製防護張設材72が高さ1.5m程度に張設されている。この防護張設材72によってたとえ立灯篭73…が歩み道64側に倒れ掛ってきてもそこで遮断防護し傍を歩む人を倒壊から救うことにつながるのである。防護張設材72が透明質ポリカーボネートであると平時に立灯篭73…を視透すことができる。
75は杭で、道脇部65の反歩み道64側に複数打込み固定され、これら杭75…と縦柱68との間にはそれぞれ牽張材76が張設されている。そして、牽張材76…を通して横張材77が張設され、その横張材77は立灯篭73…を歩み道64側から受け止めるべく張設されている。地輪〜宝珠までを接合剤あるいは連結軸により一体化してもよい。
図6は第5実施形態を示す。81は歩み道、82は道脇部で、その道脇部82には立灯篭83が図に直交する方向に複数一定間隔を置いて配列されている。立灯篭83は、地輪(基礎)85・竿86・中台87・火袋88・笠89・宝珠90の順に組立てられている。
92は透明質のポリカーボネート製の円筒型上部カバーで、外からねじ込まれ進退調節可能にした上部固定ねじ軸93…の複数本をねじ進めることにより立灯篭83の外周に取り付けられている。この上部カバー92は下部カバー95のように合わせ型にすることができる。下部カバー95は、透明質のポリカーボネート製で合わせ型をしたものでなり、該下部カバー95にねじ込まれた下部固定ねじ軸96…を介して竿86回りに固定されるようになっている。
97は下部ブラケットで、上端が下部カバー95にねじ固定される一方下端が杭98を介して道脇部82上に固定されるようになっている。そして、上部固定ねじ軸93と杭98との間は牽張材99により連結されている。地輪〜宝珠85〜90までを接合剤あるいは連結軸により一体化してもよい。
97は下部ブラケットで、上端が下部カバー95にねじ固定される一方下端が杭98を介して道脇部82上に固定されるようになっている。そして、上部固定ねじ軸93と杭98との間は牽張材99により連結されている。地輪〜宝珠85〜90までを接合剤あるいは連結軸により一体化してもよい。
立灯篭83は、上部と下部のカバー92,95で囲み固定されるとともにこれらカバー92,95を牽張材99および下部ブラケット97により固定してなるので、地震振動が作用してもいずれの方向にも揺れ防止がなされ倒壊するおそれがない。牽張材99は3本以上にすればより安定化する。道脇部82の歩み道81側の位置には、図2、図4、図5のような防護張設材29,49,72を設置して立灯篭83がたとえ転倒しても歩み道81側を歩く人々にまでは危害が及ばないようにすることもできる。
図7および図8は付加的な提案例を示す。同提案例は、神社の鳥居が地震振動により転倒しないようにしたもので、この例における鳥居は、礎石101上の柱102と貫103および島木104と笠木105よりなっているが、左右の柱102周りには、合わせ型をした金属製あるいはポリカなどの樹脂製の根巻107がそれぞれ垂直筒状をなすようにして設けられている。
その根巻107は楔108…により柱102周りとなるように固定されている。地盤110上には周方向複数個所に杭111…が打ち込まれるとともに、これら杭111と楔108との間には牽張材112が引張固定されている。これらにより鳥居は地震振動があっても有効に護られ参拝者など近くを通る人を危害から護るようになっている。
図9は他の付加的な提案例を示す。この例における鳥居は、礎石101上の柱102と貫103および島木104と笠木105よりなっているが、それらでなる鳥居の左右に離れた位置には防護柱115が立設され、その防護柱115自体を杭116と外牽張材117により引張固定しておく一方、鳥居自体には笠木105から貫103までを一体化すべくポリカーボネートあるいはアラミド繊維ネット製の巻帯118を設けておき、これら上巻118と防護柱115との間を内牽張材119で引張固定するようにしてある。
これらにより鳥居は地震振動があっても有効に護られ参拝者など近くを通る人を危害から護るようになっている。
1,21…歩み道 2,22…道脇部 3,30…立灯篭 12,15,31…杭 17,18,19,32…牽張材。
Claims (2)
- 参道や遊園道などの歩み道の傍に立て並べられた立灯篭は、歩み道とは反対側に設けた杭と、該杭と立灯篭との間に張設された牽張材とにより引張保持されている転倒防止装置。
- 請求項1に記載のものにおいて、立灯篭の歩み道側には防護張設材が設けられている転倒防止装置。
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JP2018002561U JP3218736U (ja) | 2018-06-18 | 2018-06-18 | 転倒防止装置 |
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2018
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