JP3218304U - 什器移動用ジャッキ - Google Patents

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光男 根本
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Abstract

【課題】 什器と地面との狭い隙間に先端部分を確実に挿入し、作業者の経験や技術の有無に関わらず単数又は複数の什器の足を所定の高さまで容易に持ち上げることができる什器移動用ジャッキを提供することにある。【解決手段】 幅の狭い第一板先端部1aを有する第一板部1と、第一板先端部1aとは逆側から第一板部1に対して鈍角になるように設けられた第二板部2と、第一板先端部1aを上向きにして第二板部2に対して鈍角になるように設けられた梃子棒部3と、第一板先端部1aを上向きにして第二板部2に対して設けられた車輪部4とを備えている。【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば、スーパーマーケットやドラッグストアーで採用されている商品陳列用の什器を移動する専用のキャスターを用いるために、什器の足を持ち上げて傾ける什器移動用ジャッキに関するものである。
従来から、スーパーマーケットやドラッグストアー等では、配置のスペースを考慮して奥行きより横幅が長い什器に商品を陳列して販売していた。一般的な什器は、サイズが大きいほど耐荷重性を考慮して移動用のキャスターが備えられていないため、商品の陳列後に什器を移動することは稀であった。一方、売れ行きや季節に応じて商品売り場も柔軟に変更するニーズが高まってきたため、商品を陳列したまま什器を移動する専用のキャスターなど工夫されてきたが、専用のキャスターを用いるために什器の足を持ち上げるための工夫はなされていなかった。
例えば、特許文献1には、梃子棒軸部の先端部から鈍角に延出する鉄板へらと、前後運動が可能な車輪とが設けられた重量物用の梃子棒が開示されている。この構成によれば、鉄板へらを重量物の下に挿入し、梃子棒軸部を下方に押し下げることで、車輪を支点とする梃子の原理で重量物を容易に持ち上げることができる。さらに、車輪を前後運動させることで、鉄板へらを重量物の下に容易に挿入することができる。
特開2005−96984号公報
しかしながら、特許文献1では、鉄板へらの先端部分を下方に押し下げるほど鉄板へらの角度が急になり、鉄板へらの角度を緩めるほど鉄板へらの先端部分が上がってしまうため、什器の足など地面との間隔が極めて狭い箇所には鉄板へらを挿入しにくい。一方、鉄板へらの先端部分の高さを低くするために車輪のサイズを小さくすると、重量物に耐え切れずに車輪が破損する恐れがある。
什器のように物体と地面との間隔が狭くかつ重量が重いほど、物体や鉄板へらの破損を回避するために、鉄板へらの先端部分を隙間に確実に挿入すべきである。また、什器の足のように持ち上げるべき箇所が多いほど、什器の転倒や商品の落下等を回避するために、作業者の経験や技術に左右されずに全ての箇所で均等の速さかつ高さに持ち上げるべきである。
そこで本考案の目的は、什器と地面との狭い隙間に先端部分を確実に挿入し、作業者の経験や技術の有無に関わらず単数又は複数の什器の足を所定の高さまで容易に持ち上げることができる什器移動用ジャッキを提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案による什器移動用ジャッキは、幅の狭い第一板先端部を有する第一板部と、上記第一板先端部とは逆側から上記第一板部に対して鈍角になるように設けられた第二板部と、上記第一板先端部を上向きにして上記第二板部に対して鈍角になるように設けられた梃子棒部と、上記第一板先端部を上向きにして上記第二板部に対して設けられた車輪部とを備えていることを特徴とする。
上記第一板部と上記第二板部との成す角及び上記第二板部と上記梃子棒部との成す角がそれぞれ130〜170°であることが望ましい。
上記第一板先端部及び上記車輪部が地面に付いた状態で、上記梃子棒部が垂直な自立状態を保持することが望ましい。
本考案による什器移動用キャスターは、什器と地面との狭い隙間に第一板先端部を確実に挿入し、車輪部を支点として梃子棒部を押し下げることで第一板部及び第二板部が回動するため、作業者の経験や技術の有無に関わらず単数又は複数の什器の足を所定の高さまで容易に持ち上げることができる。
本考案の一実施形態における什器移動用ジャッキの(A)側面図及び(B)平面図である。 本考案の一実施形態における什器移動用ジャッキの使用状況を示す図である。
図1及び図2を参照しつつ、本考案の一実施形態における什器移動用ジャッキ(以下、「本什器移動用ジャッキ」ともいう。)の概要を説明する。これらの図において、複数個存在する同一の部位については、一つの部位のみに符番し、重複する部位については省略することがある。
本什器移動用ジャッキは、例えば、スーパーマーケット、ドラッグストアー、ホームセンター、又はコンビニエスストア内で商品が陳列されている状態の什器を移動するキャスター(以下、「什器移動用キャスター」ともいう。)を什器と地面に挿入するために、什器を持ち上げるものである。ここで、「什器」とは、例えば、商品陳列用のゴンドラや棚で、少なくとも自立用の足を備えているものが該当する。
図1に示すとおり、本什器移動用ジャッキは、幅の狭い第一板先端部1aを有する第一板部1と、第一板先端部1aとは逆側から第一板部1に対して鈍角になるように設けられた第二板部2と、第一板先端部1aを上向きにして第二板部2に対して鈍角になるように設けられた梃子棒部3と、第一板先端部1aを上向きにして第二板部2に対して設けられた車輪部4とを備えている。
第一板部1と第二板部2とは、別々の金属製の板を溶接して一体的に形成したものである。第一板部1は、平面視で台形状であるが、長方形状や正方形状でもよい。第一板先端部1aは、第一板部1の幅の狭い上底側に該当する。第二板部2は、平面視で長方形であり、第一板部1の幅の広い下底側に配置されている。
梃子棒部3は、金属製のパイプで、第一板部1とは逆側に配置されている。梃子棒部3は、第二板部2に対して鈍角になるように継手3aを介して連続して設けられている。梃子棒部3は、第二板部2とは逆側に配置された手摺部3bを有している。
車輪部4は、第二板部2の長手方向の両端にそれぞれ一つずつ設けられている。
この構成によれば、車輪部4で移動しながら第一板先端部1aを什器の足と地面との間に挿入し、梃子棒部3を下方に押し下げることにより、梃子の原理で第一板部1及び第二板部2が回動して什器の足を容易に持ち上げることができる。このとき、第一板部1と第二板部2と梃子棒部3とがそれぞれ鈍角であることにより、車輪部4を支点として梃子棒部3を下方に押し下げる力を増幅させることができる。したがって、店舗に陳列中の重い什器を什器移動用キャスターに載置して、商品を陳列した状態のまま什器を所望の位置に移動させることができる。
第一板部1と第二板部2との成す角及び第二板部2と梃子棒部3との成す角は、それぞれ130〜170°で、好ましくは140〜160°、より好ましくは150°である。
例えば、第一板部1に対して第二板部2が150°、第二板部2に対して梃子棒部3が150°傾いていることで、第一板先端部1a及び車輪部4が地面について両足となり、第一板部1が地面に対して30°、梃子棒部3が地面に対して90°になるように自立状態を保持することができる。
第一板部1・第二板部2・車輪部4のサイズは、第一板先端部1aと車輪部4とが両足となって本什器移動用ジャッキが自立できる程度のサイズであれば、いずれでもよい。
この構成によれば、什器の足が複数ある場合、それぞれの足に対して本什器移動用ジャッキを作業者の補助が無くても自立状態で準備できると共に、作業者の経験や技術に依存せずに同じ速さ及び角度で梃子棒部3を下方に押し下げれば、什器が一方に傾きすぎて倒れたり陳列中の商品が落下したりすることを回避することができる。
次に、図2を参照しつつ、本什器移動用ジャッキの使用状況を説明する。
まず、図2(A)に示すとおり、商品が陳列されている什器の足Fの先端と地面Gとの間に、本什器移動用ジャッキの第一板先端部1aを差し込み、第一板先端部1aと車輪部4とを両足として自立状態を保持するように準備する。
次に、図2(B)に示すとおり、矢印の方向に手摺部3bを押し下げ、車輪部4を支点として第一板先端部1aを回動させると、第一板先端部1aの上昇に伴って什器の足Fが浮く。そして、什器の足Fと地面Gとの間に什器移動用キャスターCをスライドさせ、什器の足Fを什器移動用キャスターCに載置する。
このように、本什器移動用ジャッキは、自立状態にて第一板部1を地面Gに近接させることができるため、車輪部4にて容易にスライドさせて什器の足Fと地面Gとの間に第一板先端部1aを挿入することができる。さらに、什器の足Fが複数あっても、自立状態から本什器移動用ジャッキを同じ速さ及び角度で押し下げれば、什器を安全に傾けることができると共に、素早く什器移動用キャスターを什器の足Fと地面Gとの間に挿入することができる。したがって、作業者の経験や技術に左右されずに什器の足Fと地面Gとの狭い隙間にも本什器移動用キャスターを容易に挿入することができるため、作業性及び安全性が向上する。
本考案における什器移動用ジャッキは、小売業に限らず、例えば運送業における重量物の運搬、製造業における部品棚の移動等に関する産業に広く利用可能である。
1 本体部
11 上端面部
12 下端面部
13 凹溝部
2 キャスター部
3 引っ掛け部
4 操作棒
G 地面
C 什器移動用キャスター

Claims (3)

  1. 幅の狭い第一板先端部を有する第一板部と、
    前記第一板先端部とは逆側から前記第一板部に対して鈍角になるように設けられた第二板部と、
    前記第一板先端部を上向きにして前記第二板部に対して鈍角になるように設けられた梃子棒部と、
    前記第一板先端部を上向きにして前記第二板部に対して設けられた車輪部とを備えている
    ことを特徴とする什器移動用ジャッキ。
  2. 前記第一板部と前記第二板部との成す角及び前記第二板部と前記梃子棒部との成す角がそれぞれ130〜170°である
    ことを特徴とする請求項1に記載の什器移動用ジャッキ。
  3. 前記第一板先端部及び前記車輪部が地面に付いた状態で、前記梃子棒部が垂直な自立状態を保持する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の什器移動用ジャッキ。
JP2018002820U 2018-07-23 2018-07-23 什器移動用ジャッキ Expired - Fee Related JP3218304U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112828826A (zh) * 2019-11-22 2021-05-25 重庆海尔滚筒洗衣机有限公司 一种洗衣机安装方法、安装车及杠杆工具

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