JP3218227B2 - 点字鋲 - Google Patents
点字鋲Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、歩行面上に設置
されて視覚障害者の歩行案内具として機能する点字鋲に
関するものである。
されて視覚障害者の歩行案内具として機能する点字鋲に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4には、従来一般的な点字鋲Z0を示
している。この点字鋲Z0は、これが歩行面上に隆起状
態で設置され且つこれを障害者が主として足裏への触感
によってその存在を認知することで所期の目的を達成す
るものであることから、歩行面である設置床面56に載
置される所定厚さをもつ板状の鋲本体51と、該鋲本体
51の下面に突設された取付脚52とを備えて構成され
る。そして、この鋲本体51と取付脚52とは、主とし
て上記鋲本体51が歩行者の足裏に接触して摩滅するの
を可及的に防止するという観点から、これら両者を金属
材で一体的に形成するのが通例である。尚、主として弱
視者の便宜に供するために、必要に応じて、上記鋲本体
51の上面に凹部53を設け、この凹部53内に視認性
の高い色彩をもつ樹脂成形体54を配置し、該樹脂成形
体54の表面を視認面55として機能させるようにして
いる。
している。この点字鋲Z0は、これが歩行面上に隆起状
態で設置され且つこれを障害者が主として足裏への触感
によってその存在を認知することで所期の目的を達成す
るものであることから、歩行面である設置床面56に載
置される所定厚さをもつ板状の鋲本体51と、該鋲本体
51の下面に突設された取付脚52とを備えて構成され
る。そして、この鋲本体51と取付脚52とは、主とし
て上記鋲本体51が歩行者の足裏に接触して摩滅するの
を可及的に防止するという観点から、これら両者を金属
材で一体的に形成するのが通例である。尚、主として弱
視者の便宜に供するために、必要に応じて、上記鋲本体
51の上面に凹部53を設け、この凹部53内に視認性
の高い色彩をもつ樹脂成形体54を配置し、該樹脂成形
体54の表面を視認面55として機能させるようにして
いる。
【0003】かかる構造をもつ上記点字鋲Z0は、上記
設置床面56に設けた取付穴57内に上記取付脚52を
嵌挿し且つ上記鋲本体51の下面を上記設置床面56に
密接させた状態で配置されるとともに、上記取付穴57
内に充填された接着剤層58によって上記取付脚52を
上記取付穴57側に接着固定することで上記設置床面5
6に設置される。
設置床面56に設けた取付穴57内に上記取付脚52を
嵌挿し且つ上記鋲本体51の下面を上記設置床面56に
密接させた状態で配置されるとともに、上記取付穴57
内に充填された接着剤層58によって上記取付脚52を
上記取付穴57側に接着固定することで上記設置床面5
6に設置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の点字
鋲Z0においては、上記鋲本体51の摩滅防止という観
点を偏重する結果、これを金属材の一体成形品で構成し
ていたため、その重量が比較的重く、このため点字鋲Z
0の設置に際してはこれを多数用意し且つ所定の設置パ
ターンで順次設置するものであることから、設置作業に
際しての取り扱いが容易でないことが多く、さらにコス
ト的にも高くつくという問題があった。
鋲Z0においては、上記鋲本体51の摩滅防止という観
点を偏重する結果、これを金属材の一体成形品で構成し
ていたため、その重量が比較的重く、このため点字鋲Z
0の設置に際してはこれを多数用意し且つ所定の設置パ
ターンで順次設置するものであることから、設置作業に
際しての取り扱いが容易でないことが多く、さらにコス
ト的にも高くつくという問題があった。
【0005】そこで本願発明では、軽量で且つ安価な構
成の点字鋲を提供することを目的としてなされたもので
ある。
成の点字鋲を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0007】本願の第1の発明では、設置床面10にそ
の下面1bを接触させた状態で載置される板状の鋲本体
1と、該鋲本体1の下面1b側に突設され且つ上記設置
床面10に設けた取付穴11内に嵌挿された状態で上記
設置床面10側に固定される取付脚2とを備えてなる点
字鋲において、上記鋲本体1を、該鋲本体1の側周面1
cと該側周面1cに連続する上面1aの外周縁部とに跨
がる部位の表面形状に対応する形態を有するとともにそ
の内周縁部3aに短筒状の垂下壁部31を備える如く金
属板材にプレス加工を施して成形された金属板成形体3
と、該金属板成形体3の内側に樹脂材を充填成形してな
る樹脂成形体4とで構成し、該樹脂成形体4の成形状態
において上記垂下壁部31を該樹脂成形体4内に埋没さ
せることを特徴としている。
の下面1bを接触させた状態で載置される板状の鋲本体
1と、該鋲本体1の下面1b側に突設され且つ上記設置
床面10に設けた取付穴11内に嵌挿された状態で上記
設置床面10側に固定される取付脚2とを備えてなる点
字鋲において、上記鋲本体1を、該鋲本体1の側周面1
cと該側周面1cに連続する上面1aの外周縁部とに跨
がる部位の表面形状に対応する形態を有するとともにそ
の内周縁部3aに短筒状の垂下壁部31を備える如く金
属板材にプレス加工を施して成形された金属板成形体3
と、該金属板成形体3の内側に樹脂材を充填成形してな
る樹脂成形体4とで構成し、該樹脂成形体4の成形状態
において上記垂下壁部31を該樹脂成形体4内に埋没さ
せることを特徴としている。
【0008】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる点字鋲において、上記樹脂成形体4を上記取付脚
2と一体的に成形したことを特徴としている。
かかる点字鋲において、上記樹脂成形体4を上記取付脚
2と一体的に成形したことを特徴としている。
【0009】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる点字鋲において、上記鋲本体1の下面1
bに、上記取付脚2の周囲を取り囲むようにして、該下
面1bの表面から凹入する凹陥部5を形成するととも
に、上記凹陥部5の上記取付脚2との連続部位5aを曲
面の面取りがなされた曲面部21とし、該凹陥部5の外
周部位5bを上記下面1bに対して略直交方向に延びる
周壁部22としたことを特徴としている。
の発明にかかる点字鋲において、上記鋲本体1の下面1
bに、上記取付脚2の周囲を取り囲むようにして、該下
面1bの表面から凹入する凹陥部5を形成するととも
に、上記凹陥部5の上記取付脚2との連続部位5aを曲
面の面取りがなされた曲面部21とし、該凹陥部5の外
周部位5bを上記下面1bに対して略直交方向に延びる
周壁部22としたことを特徴としている。
【0010】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
り次のような効果が得られる。
【0011】 本願の第1の発明にかかる点字鋲によ
れば、上記鋲本体1が、その一部のみを金属板成形体3
で形成し、該金属板成形体3の内側に樹脂材の充填成形
によって上記樹脂成形体4を形成する構成であることか
ら、例えば該鋲本体1の全体を金属材で構成する場合に
比して、その軽量化と低コスト化が図れる。
れば、上記鋲本体1が、その一部のみを金属板成形体3
で形成し、該金属板成形体3の内側に樹脂材の充填成形
によって上記樹脂成形体4を形成する構成であることか
ら、例えば該鋲本体1の全体を金属材で構成する場合に
比して、その軽量化と低コスト化が図れる。
【0012】また、上記金属板成形体3によって上記鋲
本体1の側周面1cと該側周面1cに連続する上面1a
の外周縁部とに跨がる部位、即ち、上記鋲本体1の中で
も歩行者の足裏との接触によって最も摩滅し易い部位の
表面が形成されていることで、その摩滅に対する耐久性
も、該鋲本体1の全体を金属材で構成した場合と同様に
良好に維持される。
本体1の側周面1cと該側周面1cに連続する上面1a
の外周縁部とに跨がる部位、即ち、上記鋲本体1の中で
も歩行者の足裏との接触によって最も摩滅し易い部位の
表面が形成されていることで、その摩滅に対する耐久性
も、該鋲本体1の全体を金属材で構成した場合と同様に
良好に維持される。
【0013】さらに、上記鋲本体1においては、上記樹
脂成形体4の成形状態において上記金属板成形体3側の
上記垂下壁部31が該樹脂成形体4内に埋没されている
ことから、該金属板成形体3と上記樹脂成形体4との結
合強度が良好に維持される。 本願の第2の発明にか
かる点字鋲によれば、上記樹脂成形体4を上記取付脚2
と一体的に成形しているので、例えば該取付脚2を金属
材で構成する場合に比して、点字鋲の軽量化がさらに促
進されるとともに、成形作業の容易化により更なる低コ
スト化が実現されるものである。
脂成形体4の成形状態において上記金属板成形体3側の
上記垂下壁部31が該樹脂成形体4内に埋没されている
ことから、該金属板成形体3と上記樹脂成形体4との結
合強度が良好に維持される。 本願の第2の発明にか
かる点字鋲によれば、上記樹脂成形体4を上記取付脚2
と一体的に成形しているので、例えば該取付脚2を金属
材で構成する場合に比して、点字鋲の軽量化がさらに促
進されるとともに、成形作業の容易化により更なる低コ
スト化が実現されるものである。
【0014】 本願の第3の発明にかかる点字鋲によ
れば、上記又はに記載の効果に加えて、次のような
特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記鋲
本体1の下面1bに、上記取付脚2の周囲を取り囲むよ
うにして、該下面1bの表面から凹入する凹陥部5を形
成するとともに、上記凹陥部5の上記取付脚2との連続
部位5aを曲面の面取りがなされた曲面部21とし、該
凹陥部5の外周部位5bを上記下面1bに対して略直交
方向に延びる周壁部22としているので、上記点字鋲の
上記設置床面10への固定作業に際して、該設置床面1
0に設けた上記取付穴11内に接着剤を充填し、ここに
上記取付脚2を嵌挿する場合、該取付穴11内への上記
取付脚2の嵌挿に伴って上記取付穴11から上記凹陥部
5側に押し出される接着剤は、上記取付脚2との連続部
位5aにおける上記曲面部21に案内されて上記凹陥部
5の外周側に流動拡散されるとともに、この外周側に流
動拡散される接着剤は上記凹陥部5の外周における上記
周壁部22によってそれ以上の流動拡散が阻止され上記
鋲本体1の下面1bとこれに密接する上記設置床面10
の表面との隙間を通って外部へ漏出するのが確実に防止
されることで、上記取付穴11と上記凹陥部5との両者
に跨がって接着剤層12が確実に形成され、この結果、
上記点字鋲の上記設置床面10側への高い固定強度が確
保され、その設置状態における信頼性が高められること
になる。
れば、上記又はに記載の効果に加えて、次のような
特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記鋲
本体1の下面1bに、上記取付脚2の周囲を取り囲むよ
うにして、該下面1bの表面から凹入する凹陥部5を形
成するとともに、上記凹陥部5の上記取付脚2との連続
部位5aを曲面の面取りがなされた曲面部21とし、該
凹陥部5の外周部位5bを上記下面1bに対して略直交
方向に延びる周壁部22としているので、上記点字鋲の
上記設置床面10への固定作業に際して、該設置床面1
0に設けた上記取付穴11内に接着剤を充填し、ここに
上記取付脚2を嵌挿する場合、該取付穴11内への上記
取付脚2の嵌挿に伴って上記取付穴11から上記凹陥部
5側に押し出される接着剤は、上記取付脚2との連続部
位5aにおける上記曲面部21に案内されて上記凹陥部
5の外周側に流動拡散されるとともに、この外周側に流
動拡散される接着剤は上記凹陥部5の外周における上記
周壁部22によってそれ以上の流動拡散が阻止され上記
鋲本体1の下面1bとこれに密接する上記設置床面10
の表面との隙間を通って外部へ漏出するのが確実に防止
されることで、上記取付穴11と上記凹陥部5との両者
に跨がって接着剤層12が確実に形成され、この結果、
上記点字鋲の上記設置床面10側への高い固定強度が確
保され、その設置状態における信頼性が高められること
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本願発明にか
かる点字鋲の実施形態として丸型の点字鋲Z1を示して
いる。この点字鋲Z1は、次述の鋲本体1と取付脚2と
で構成される。
かる点字鋲の実施形態として丸型の点字鋲Z1を示して
いる。この点字鋲Z1は、次述の鋲本体1と取付脚2と
で構成される。
【0016】上記鋲本体1は、歩行面となる設置床面1
0にその下面1bを接触させた状態で載置されるもので
あって、次述の金属板成形体3と該金属板成形体3の内
側にインサート成形により一体成形された樹脂成形体4
とで構成される。
0にその下面1bを接触させた状態で載置されるもので
あって、次述の金属板成形体3と該金属板成形体3の内
側にインサート成形により一体成形された樹脂成形体4
とで構成される。
【0017】上記金属板成形体3は、上記鋲本体1の側
周面1cから該側周面1cに連続する上面1aの外周縁
部に跨がる部位の表面を形成するものであって、環状の
平面形態をもつ金属板材に所要のプレス加工を施して成
形され、その内周縁部3aに位置する短筒状の垂下壁部
31と、その外周縁部3bに位置し且つ上記垂下壁部3
1と略平行に延びる潰し加工部32と、上記垂下壁部3
1と潰し加工部32との中間部3cに位置しこれら両者
をその軸方向に所定の高低差をもたせた状態で連続させ
る傾斜面部33とを備えている。
周面1cから該側周面1cに連続する上面1aの外周縁
部に跨がる部位の表面を形成するものであって、環状の
平面形態をもつ金属板材に所要のプレス加工を施して成
形され、その内周縁部3aに位置する短筒状の垂下壁部
31と、その外周縁部3bに位置し且つ上記垂下壁部3
1と略平行に延びる潰し加工部32と、上記垂下壁部3
1と潰し加工部32との中間部3cに位置しこれら両者
をその軸方向に所定の高低差をもたせた状態で連続させ
る傾斜面部33とを備えている。
【0018】そして、上記金属板成形体3を所定の成形
型(図示省略)内にセットし、この状態で該成形型内に
樹脂材を注入することで、該金属板成形体3の内側にこ
れと一体的に樹脂成形体4が成形され、これら両者でな
る上記鋲本体1が得られる。尚、この実施形態において
は、上記樹脂成形体4の成形時にこれと一体的に上記取
付脚2を樹脂材により成形するようにしている。従っ
て、上記樹脂材の注入・成形によって、上記鋲本体1と
上記取付脚2とからなり、且つ上記鋲本体1の側周面1
c及び上面1aの外周部の表面が上記金属板成形体3に
よって包まれた複合形態をもつ点字鋲Z1が得られるこ
とになる。
型(図示省略)内にセットし、この状態で該成形型内に
樹脂材を注入することで、該金属板成形体3の内側にこ
れと一体的に樹脂成形体4が成形され、これら両者でな
る上記鋲本体1が得られる。尚、この実施形態において
は、上記樹脂成形体4の成形時にこれと一体的に上記取
付脚2を樹脂材により成形するようにしている。従っ
て、上記樹脂材の注入・成形によって、上記鋲本体1と
上記取付脚2とからなり、且つ上記鋲本体1の側周面1
c及び上面1aの外周部の表面が上記金属板成形体3に
よって包まれた複合形態をもつ点字鋲Z1が得られるこ
とになる。
【0019】この点字鋲Z1の成形状態においては、上
記金属板成形体3の垂下壁部31が上記樹脂成形体4内
に埋没されており、この垂下壁部31の埋没によって上
記金属板成形体3と上記樹脂成形体4との結合が図られ
るが、その場合、この実施形態においては上記垂下壁部
31の適所に貫通孔34,34,・・を適数個設け、こ
の各貫通孔34,34,・・内に樹脂材を回り込ませる
ことで上記金属板成形体3と樹脂成形体4との間におい
てより高い結合強度を得るようにしている。尚、かかる
貫通孔34の形成に代えて、又はこれと共に、図1に鎖
線図示するように上記垂下壁部31の下端に径方向内側
へ延出する延設部35を設け、この延設部35を樹脂材
に埋没させる構成とすることも可能である。
記金属板成形体3の垂下壁部31が上記樹脂成形体4内
に埋没されており、この垂下壁部31の埋没によって上
記金属板成形体3と上記樹脂成形体4との結合が図られ
るが、その場合、この実施形態においては上記垂下壁部
31の適所に貫通孔34,34,・・を適数個設け、こ
の各貫通孔34,34,・・内に樹脂材を回り込ませる
ことで上記金属板成形体3と樹脂成形体4との間におい
てより高い結合強度を得るようにしている。尚、かかる
貫通孔34の形成に代えて、又はこれと共に、図1に鎖
線図示するように上記垂下壁部31の下端に径方向内側
へ延出する延設部35を設け、この延設部35を樹脂材
に埋没させる構成とすることも可能である。
【0020】また、上記鋲本体1の下面1bには、上記
取付脚2の周囲を取り囲むようにして該下面1bから凹
入する凹陥部5が設けられている。そして、この凹陥部
5における上記取付脚2との連続部分である内周側隅部
5aは、曲面の面取りがなされた曲面部21とされる一
方、該凹陥部5の外周部に位置する外周側隅部5bは上
記下面1bから略直交方向に延びる周壁部22とされて
いる。
取付脚2の周囲を取り囲むようにして該下面1bから凹
入する凹陥部5が設けられている。そして、この凹陥部
5における上記取付脚2との連続部分である内周側隅部
5aは、曲面の面取りがなされた曲面部21とされる一
方、該凹陥部5の外周部に位置する外周側隅部5bは上
記下面1bから略直交方向に延びる周壁部22とされて
いる。
【0021】さらに、上記鋲本体1の上面1aで且つ上
記金属板成形体3の垂下壁部31の内側に位置する部分
は、上記樹脂成形体4の一部がそのまま露出し、視認面
6を構成する。この視認面6は、視覚性に優れているこ
とが必要であり、従って、例えば該視認面6を構成する
樹脂材そのものを視覚性に優れた色彩のものを採用する
とか、その表面をローレット模様等をもつ凹凸面とす
る、等のことが考えられる。
記金属板成形体3の垂下壁部31の内側に位置する部分
は、上記樹脂成形体4の一部がそのまま露出し、視認面
6を構成する。この視認面6は、視覚性に優れているこ
とが必要であり、従って、例えば該視認面6を構成する
樹脂材そのものを視覚性に優れた色彩のものを採用する
とか、その表面をローレット模様等をもつ凹凸面とす
る、等のことが考えられる。
【0022】以上の如く構成された上記点字鋲Z1の上
記設置床面10への設置は、図2に示すように、上記設
置床面10に形成した取付穴11内に接着剤を充填し、
この接着剤が充填された上記取付穴11内に上記取付脚
2を差し込むとともに、上記鋲本体1の下面1bを上記
設置床面10の表面に密着させることで行われる。この
場合、上記取付穴11への上記取付脚2の差し込みに伴
って余剰の接着剤は上記取付穴11から漏出し上記鋲本
体1側の凹陥部5内に流入するが、この余剰の接着剤は
上記取付穴11側から上記凹陥部5側に漏出する時に上
記曲面部21に案内されて上記凹陥部5の外周側へスム
ーズに流動拡散されるとともに、この外周側に流動拡散
された接着剤は上記凹陥部5の外周における上記周壁部
22によってそれ以上の流動拡散が阻止され、上記鋲本
体1の下面1bとこれに密接する上記設置床面10の表
面との隙間を通って外部へ漏出するのが確実に防止され
る。これらの結果、上記取付穴11と上記凹陥部5のそ
れぞれに接着剤が確実に充填され、これら両者間に跨が
って存在する接着剤層12の接着力により、上記点字鋲
Z1の上記設置床面10側への高い固定強度が確保さ
れ、その設置状態における信頼性が確保されることにな
る。
記設置床面10への設置は、図2に示すように、上記設
置床面10に形成した取付穴11内に接着剤を充填し、
この接着剤が充填された上記取付穴11内に上記取付脚
2を差し込むとともに、上記鋲本体1の下面1bを上記
設置床面10の表面に密着させることで行われる。この
場合、上記取付穴11への上記取付脚2の差し込みに伴
って余剰の接着剤は上記取付穴11から漏出し上記鋲本
体1側の凹陥部5内に流入するが、この余剰の接着剤は
上記取付穴11側から上記凹陥部5側に漏出する時に上
記曲面部21に案内されて上記凹陥部5の外周側へスム
ーズに流動拡散されるとともに、この外周側に流動拡散
された接着剤は上記凹陥部5の外周における上記周壁部
22によってそれ以上の流動拡散が阻止され、上記鋲本
体1の下面1bとこれに密接する上記設置床面10の表
面との隙間を通って外部へ漏出するのが確実に防止され
る。これらの結果、上記取付穴11と上記凹陥部5のそ
れぞれに接着剤が確実に充填され、これら両者間に跨が
って存在する接着剤層12の接着力により、上記点字鋲
Z1の上記設置床面10側への高い固定強度が確保さ
れ、その設置状態における信頼性が確保されることにな
る。
【0023】このように、この実施形態の点字鋲Z1に
おいては、上記鋲本体1の側周面1cと該側周面1cに
連続する上面1aの外周縁部とに跨がる部位の表面を上
記金属板成形体3で形成し、それ以外の部分は全て樹脂
材でなる上記樹脂成形体4により構成するようにしてい
るので、例えば従来の点字鋲の如くその全体を金属材で
構成する場合に比して、その軽量化と低コスト化が促進
されるとともに、上記鋲本体1の一部のみを金属材で構
成したにも拘わらず、上記金属板成形体3によって上記
鋲本体1の側周面1cと該側周面1cに連続する上面1
aの外周縁部とに跨がる部位、即ち、上記鋲本体1の中
でも歩行者の足裏との接触によって最も摩滅し易い部位
の表面が形成されていることで、その摩滅に対する耐久
性も、該鋲本体1の全体を金属材で構成した場合と同様
に良好に維持されるものである。
おいては、上記鋲本体1の側周面1cと該側周面1cに
連続する上面1aの外周縁部とに跨がる部位の表面を上
記金属板成形体3で形成し、それ以外の部分は全て樹脂
材でなる上記樹脂成形体4により構成するようにしてい
るので、例えば従来の点字鋲の如くその全体を金属材で
構成する場合に比して、その軽量化と低コスト化が促進
されるとともに、上記鋲本体1の一部のみを金属材で構
成したにも拘わらず、上記金属板成形体3によって上記
鋲本体1の側周面1cと該側周面1cに連続する上面1
aの外周縁部とに跨がる部位、即ち、上記鋲本体1の中
でも歩行者の足裏との接触によって最も摩滅し易い部位
の表面が形成されていることで、その摩滅に対する耐久
性も、該鋲本体1の全体を金属材で構成した場合と同様
に良好に維持されるものである。
【0024】尚、上記実施形態においては丸型の点字鋲
Z1を例にとって説明したが、本願発明はかかる形状の
ものに限定されるものではなく、例えば図3に示すよう
に、バー状の点字鋲Z2にも同様に適用できるものであ
る。尚、図3の点字鋲Z2には、上記点字鋲Z1に対応さ
せて符号を付することで、各部材の説明は省略する。
Z1を例にとって説明したが、本願発明はかかる形状の
ものに限定されるものではなく、例えば図3に示すよう
に、バー状の点字鋲Z2にも同様に適用できるものであ
る。尚、図3の点字鋲Z2には、上記点字鋲Z1に対応さ
せて符号を付することで、各部材の説明は省略する。
【図1】本願発明の実施形態にかかる点字鋲の断面図で
ある。
ある。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】本願発明の他の実施形態にかかる点字鋲の断面
図である。
図である。
【図4】従来の点字鋲の構造を示す断面図である。
1は鋲本体、1aは上面、1bは下面、1cは側周面、
2は取付脚、3は金属板成形体、3aは内周縁部、3b
は外周縁部、3cは中間部、4は樹脂成形体、5は凹陥
部、5aは内周側隅部、5bは外周側隅部、6は視認
面、10は設置床面、11は取付穴、12は接着剤層、
21は曲面部、22は周壁部、31は垂下壁部、32は
潰し加工部、33は傾斜面部、34は貫通孔、Z1及び
Z2は点字鋲である。
2は取付脚、3は金属板成形体、3aは内周縁部、3b
は外周縁部、3cは中間部、4は樹脂成形体、5は凹陥
部、5aは内周側隅部、5bは外周側隅部、6は視認
面、10は設置床面、11は取付穴、12は接着剤層、
21は曲面部、22は周壁部、31は垂下壁部、32は
潰し加工部、33は傾斜面部、34は貫通孔、Z1及び
Z2は点字鋲である。
Claims (3)
- 【請求項1】 設置床面(10)にその下面(1b)を
接触させた状態で載置される板状の鋲本体(1)と、該
鋲本体(1)の下面(1b)側に突設され且つ上記設置
床面(10)に設けた取付穴(11)内に嵌挿された状
態で上記設置床面(10)側に固定される取付脚(2)
とを備えてなる点字鋲であって、 上記鋲本体(1)は、該鋲本体(1)の側周面(1c)
と該側周面(1c)に連続する上面(1a)の外周縁部
とに跨がる部位の表面形状に対応する形態を有するとと
もにその内周縁部(3a)に短筒状の垂下壁部(31)
を備える如く金属板材にプレス加工を施して成形された
金属板成形体(3)と、該金属板成形体(3)の内側に
樹脂材を充填成形してなる樹脂成形体(4)とで構成さ
れ、該樹脂成形体(4)の成形状態においては上記垂下
壁部(31)が該樹脂成形体(4)内に埋没されている
ことを特徴とする点字鋲。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記樹脂成形体(4)が上記取付脚(2)と一体的に成
形されていることを特徴とする点字鋲。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記鋲本体(1)の下面(1b)には、上記取付脚
(2)の周囲を取り囲むようにして、該下面(1b)の
表面から凹入する凹陥部(5)が形成されているととも
に、 上記凹陥部(5)の上記取付脚(2)との連続部位(5
a)は曲面の面取りがなされた曲面部(21)とされ、
該凹陥部(5)の外周部位(5b)は上記下面(1b)
に対して略直交方向に延びる周壁部(22)とされてい
ることを特徴とする点字鋲。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29797998A JP3218227B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 点字鋲 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29797998A JP3218227B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 点字鋲 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000120029A JP2000120029A (ja) | 2000-04-25 |
JP3218227B2 true JP3218227B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=17853578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29797998A Expired - Fee Related JP3218227B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 点字鋲 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218227B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP29797998A patent/JP3218227B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000120029A (ja) | 2000-04-25 |
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