JP3218212U

JP3218212U - 薬液霧化装置

Info

Publication number: JP3218212U
Application number: JP2018002741U
Authority: JP
Inventors: 郁麒陳
Original assignee: 益晉工業股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2018-06-28
Filing date: 2018-07-18
Publication date: 2018-09-27
Anticipated expiration: 2028-07-18
Also published as: TW202000254A; US20200001024A1; TWI662974B

Abstract

【課題】薬液の出力流量を増加させ、安定に霧化できる薬液霧化装置を提供する。【解決手段】薬液霧化装置は、エアポンプに接続された薬液カップ１と、薬液カップに設けられた一組の出力カバー２とを備え、出力カバーには霧化スリーブ３が設けられ、霧化スリーブの頂端には流量を増加させるための直線状の開口部３０２と下方に延びる排液槽とが設けられ、高速気流を上方に排出することにより、特別に設計された直線開口部から薬液を吐出させ、直線開口部の上方に阻止棒３３を当てると、霧化液を形成することができる。直線開口部は、霧化された薬液を安定化させる効果を有する。【選択図】図７

Description

本考案は、薬液を収容し、エアポンプに接続可能な薬液霧化装置であって、薬液霧化装置により薬液を霧化し、鼻腔又は口腔から吸入することができる薬液霧化装置に関する。

従来の薬液霧化装置は、薬液を収容する薬液カップ１００と、薬液カップ１００上に配置された一組の出力カバー２００とを備えている（第1図および第2図参照）。薬液カップ１００は、中央のエアポンプに接続された円錐形通気管１０１を有し、その出力カバー２００の下方には、円錐形通気管１０１の外側に霧化スリーブ２０１が配置され、円錐形通気管１０１の外縁と霧化スリーブ２０１の内縁の間には、薬液の流れのために薬液カップ１００に連通する隙間２０２があり、毛細管現象によって隙間２０２に薬液を充填することができる。

高速気流が円錐形通気管１０１に入り、先端のノズルから噴出すると、霧化スリーブ２０１の先端と円錐形通気管１０１との間に圧力差が発生して（ベルヌーイの原理）、薬液が円錐形通気管１０１の外縁と霧化スリーブ２０１の内縁との間の隙間２０２は上方に流れ、霧化スリーブ２０１の頂端出口から高速気流が噴出されてストッパ２０３に当たった後に霧化される。霧化後に生成された霧化された薬液は、患者が鼻腔または口腔によって吸入された後に噴霧された薬液の治療に使用することができる。

上記従来の霧化スリーブ２０１においては、頂端出口が円形孔２０４であると、薬液の出力流量が制限され、霧化液の生成速度が制限される。したがって、従来技術に示されているように、円形孔２０４の両側に長い拡張槽２０５が配置され、２つの細長い拡張槽２０５が霧化スリーブ２０１の頂端から底部までそれぞれ延びている。薬液カップ１００に接続され、２つの細長い、拡張槽２０５の２つの辺は、隙間２０２にそれぞれ接続されているので、細長い拡張槽２０５によって薬液の流量を増加させることができる。

長い拡張槽２０５は、薬液の供給のための通路を拡張するが、細長い拡張槽２０５の配置によって、円錐形通気管１０１および霧化スリーブ２０１の外縁もまた破壊されることが本考案者によって分かっている。霧化スリーブ２０１の内縁間の間隙２０２によって引き起こされる毛細管現象はまた、間隙２０２の面積および薬液含有量を減少させる。実際には、吐出される薬液の流速を上げることはできないが、拡張槽２０５から薬液カップ１００への空気の流れが逆になり、薬液が上方に流れて発生した霧化液を安定に維持することができない。

このことを踏まえて、本考案者は長年の研究と実務経験を蓄積し、上記従来技術の欠点を改善する薬液霧化装置を開発した。

本考案の目的は、外気エアポンプに接続可能な薬液カップと、薬液カップに着脱可能に組み付けられた出力カバーとを備えた薬液霧化装置を提供することにある。薬液カップには、薬液収容槽が設けられ、薬液収容溝の底面から上方に向けて通気管が突出している。通気管の頂部には円錐形ノズルが形成され、出力カバーには外部に連通する出力流路が設けられ、及び出力流路の下方に位置して通気管の外側に配置可能な霧化スリーブ、霧化スリーブの内縁と通気管の外縁との間に隙間が形成され、薬液収容槽内の薬液が隙間に充填される。その特徴は、
霧化スリーブの頂部の内縁部にはテーパ部が設けられ、テーパ部は円錐形ノズルの頂部の外縁に重ね合わされて隙間をブロックし、テーパ部の上部は霧化スリーブ上面に流量を増加できる直線開口部を有し、直線開口部は２つの長辺及び２つの長辺の間にある２つの短辺とを有している。
２つの長辺に対応する２つの内縁にはそれぞれ排液槽が設けられており、２つの排液槽は直線開口部からそれぞれ下方に延び、テーパ部の内縁を介して隙間に連通して隙間内の薬液は排液槽を通して排出されることができる。
２つの短辺の外側は、出力流路の両側に接続されたブラケットの上方に延び、２つのブラケットの間に直線開口部の上方に平行する阻止棒が配置され、薬液が衝撃の後に霧化される。
２つの短辺の内側はそれぞれ下方に延びて、円錐形ノズルの外縁との間に拡張槽を形成し、２つの拡張槽は上の方の幅が広くて下の方が狭い。その底部は円錐形ノズルの底の外縁に近い。逆気流が２つの拡張槽を通過して、間隙内の薬液の上へ排液槽に流入する妨害を防止する。

上述した霧化スリーブの直線開口部を組み合わせた設計では、直線開口部は、テーパー部の上面の両側縁まで延びて、できるだけ長さ範囲を拡大することができる。通気管の円錐形ノズルから高速気流を噴出させると、薬液収容槽内の薬液を集中した後、テーパ部と円錐形ノズルとの間の排液槽を介して、直線開口部によって噴出する。そして、直線開口部の長い連続的な開放構造によって、薬液の出力流量が上昇し、噴出された薬液が阻止棒に衝突して噴霧された薬液を生成することができる。霧化された薬液は、その後、出力カバーの出力流路を通って外部に送られ、これにより、霧化された薬液の速度および安定性が高められ、従来の薬液霧化装置の丸穴出口が薬液の出力流量を制限することが改善される。更に丸穴出口の両側の長い拡張槽内に薬液の霧化形成を安定に維持できないことを回避できる。

インプリメンテーションにおいて、２つの拡張槽の底部は、先細ノズルの外縁に隣接し、ギャップとの間隙よりも小さい間隙を維持する。

インプリメンテーションでは、２つの拡張槽の底部がそれぞれ、隙間から隔離されるように先細ノズルの外縁に当接する。

実施形態では、霧化スリーブのテーパ端部の２つの排液槽は、それぞれストレート形状またはより低い幅および狭い形状である。

実施形態では、排液槽の頂端に面する阻止棒の底部の一部には、化学溶液によって影響され得る凸状粒子が設けられる。

実施されるとき、出力カバーは霧化スリーブと一体的に形成される。

実施されるとき、通気管の底部は、空気ポンプを接続するために薬液カップの外側に延在する。

本考案の組成、特徴および目的をさらに理解することを可能にするために、以下は、本考案の好ましい実施形態実施例であり、図面に関連して詳細に記載される。当業者が本明細書に従って本考案を実施できるようにしながら、図面を参照して詳細に説明される。

本考案の霧化スリーブの直線開口部を組み合わせた設計により、薬液の出力流量が上昇し、噴出された薬液が阻止棒に衝突して噴霧された薬液を生成することができる。霧化された薬液は、その後、出力カバーの出力流路を通って外部に送られ、これにより、霧化された薬液の速度および安定性が高められ、従来の薬液霧化装置の丸穴出口が薬液の出力流量を制限することが改善される。更に丸穴出口の両側の長い拡張槽内に薬液の霧化形成を安定に維持できないことを回避できる。

従来の薬液霧化装置の概略構成図である。従来の医療薬液霧化装置の組み合わせの概略図である。本考案の好ましい実施形態の斜視図である本考案図３の断面図である。本考案図３の部分断面である。本考案の底部立体分解斜視図である。本考案の立体断面分解図である。本考案のもう一つの立体断面分解図である。本考案図７の部分拡大図である。本考案図８の部分拡大図である。本考案図７の正面断面図である。本考案図８の正面断面図である。本考案の霧化スリーブの斜視図である。本考案図１３の平面図である。本考案図１３の追加実施形態の斜視図である。

本考案の好ましい実施形態の図面を明らかにするために、図３乃至図８を参照されたい。本考案の薬液霧化装置は、外気ポンプに接続可能な薬液カップ１と、この薬液カップ１に着脱可能に組み付けられた出力カバー２とを備えた、上記各図により記載されている。薬液カップ１には、上向きに開口して薬液を収容可能な薬液収容槽１１が設けられており、薬液収容槽１１の底部から通気管１２が上方に突出しており、通気管１２の頂部１２１は薬液収容槽１１内に配置され、通気管１２の頂部１２１は円錐形ノズル１３が配置され、通気管１２の底部１２２から薬液カップ１の底部の外側に延び、空気ポンプ（図示していない）に接続されている。

また、出力カバー２は、薬液カップ１の薬液収容槽１１の槽口１１１に配置され、出力カバー２には、外部と連通する出力流路２１と、出力流路２１の下方に配置され、通気管１２および円錐形ノズル１３の外側に配置可能な霧化スリーブ３とが設けられている。出力カバー２および霧化スリーブ３は、インモールド注入によって一体成形することができる。

霧化スリーブ３は、頂端３１と下端３２とを有し、霧化スリーブ３の内縁３０（または内筒壁）は、通気管１２の外縁１２０（または外管壁）と隙間ｔを有している。薬液収容槽１１の底面から隙間ｔを上方に連通させることにより、毛細管現象により隙間ｔに薬液を充填することができる。

図７乃至図１２に示すように、好ましい実施形態では、霧化スリーブ３の頂端３１の内縁３０には、円錐形ノズル１３の頂端縁に重ね合わされて、隙間ｔをブロックするテーパ部３０１（第４図参照）が設けられている。テーパ部３０１の上面は平坦な面であり、ガス流量および薬液の流量を増加させるための直線開口部３０２を有している。直線開口部３０２は、２つ長辺３０２１及び２つ長辺３０２１の間の２つ短辺３０２２を含む（第５図、第１１図乃至第１４図を参照）。

直線開口部３０２の２つ長辺３０２１の対応する２つ内縁３０には、それぞれ排液槽３０３が設けられており、２つ排液槽３０３は、直線開口部３０２の長辺３０２１から下方に延び、テーパ部３０１の内縁３０を介して隙間ｔに連通しており、霧化スリーブ３の頂端３１のテーパ部３０１の２つ排液槽３０３は、平坦また図示のように下部の幅が広くて、上部の幅が狭い形状を呈し、隙間ｔ内の薬液を集中して、２つ排液溝３０３を介して薬液を噴出することができる。

直線開口部３０２の２つ短辺３０２２の外側は、それぞれ下方から上方に延びて出力流路２１の両側に接続されたブラケット４を有し、２つブラケット４の間には、直線開口部３０２の上に位置する阻止棒３３が配置されている。阻止棒３３は、直線開口部３０２と平行に延びており、阻止棒３３の底部は、薬液が衝撃された後に霧化することができる。

また、２つ短辺３０２２の内側は下方に延びて円錐形ノズル１３の外縁との間に拡張槽３０２３を形成し、２つ拡張槽３０２３は上部の幅が広くて、下部の幅が狭い形状を呈し、底部は円錐形ノズル１３の外縁に近接して、隙間ｔよりも小さい隙間ａを維持する（第４図参照）。あるいは２つ拡張槽３０２３の底部を円錐形ノズル１３の外縁に当接させて隙間ｔから隔離されるように、逆気流が２つ拡張槽３０２３を通過して、薬液が間隙ｔ内に上方排液槽３０３に流通することを妨害することを防止する。

また、２つのブラケット４の内側面４１は、それぞれ対応する２つ短辺３０２２の内側と一面になっているので、２つ長辺３０２１は、テーパ部３０１の上面の両側縁まで延びることができ、直線開口部を最大長さに伸ばすことができる。

可能な実施形態では、排液槽３０３の頂端に面する阻止棒３３の底部には、薬液の衝撃を受けることができる凸状粒子３４が設けられている。凸状粒子３４は、薬液が阻止棒３３の底面に対する衝撃面積を大きくすることができ、薬液の霧化を促進することができる。

第１５図を参照すると、単独的に阻止棒３３の底部だけで薬液の衝撃を受けることもできる。

図４乃至図６に示すように、通気管１２の円錐形ノズル１３から高速気流を噴出させると、薬液収容溝１１内の薬液を粉砕して霧化スリーブ３と通気管１２との隙間ｔに沿って上方に流れ、テーパ部３０１と円錐形ノズル１３との間の排液槽３０３に集中して、直線開口部３０２から排出される。そして、直線開口部３０２の長い連続した開放構造によって、薬液を通過させて外側に噴出させるための面積が増加して、薬液の排出流量が増加する。噴霧された薬液を阻止棒３３および/または凸状粒子３４に当てて霧化された薬液を生成させ、次いで薬液を出力カバー２の出力流路２１を通して外部に送ることができる。また、噴霧薬液の生成速度が速くなり、従来の薬液霧化装置における噴霧薬液の生成速度の低下が改善される。

また、直線開口部３０２の２つ短辺３０２２の内側と円錐形ノズル１３の外縁との間に形成される２つの拡張槽３０２３は、上部の幅が広くて、下部の幅が狭い形状を呈し、２つ拡張槽３０２３の底部は、それぞれ隙間ｔと、隙間ｔの幅よりも小さい隙間ａを維持するか、または２つ拡張槽３０２３の底部が隙間ｔから分離され、逆気流が２つ拡張槽３０２３の底部から下方の隙間ｔに注入されないようにする。薬液が隙間ｔ内を上方に向かって排液槽３０３に流れ込むのを妨害しないように薬液に影響を与えることなく、直線開口部３０２の長い連続した開放構造により薬液を通過させて外側に噴出させるための面積が増加して、薬液が隙間ｔに充填される含有量に影響することなく、霧化薬液形成の安定性を改善することができる。

実施形態および図面の上記の説明は、本考案の好ましい実施形態の例を示しており、本考案を限定することを意図するものではなく、本考案の任意の類似または同一の構成、デバイス、特徴などは、本考案の創造目的と実用新案請求項の範囲であることを宣言する。

１薬液カップ
１０１円錐形通気管
１１薬液収容槽
１１１槽口
１２通気管
１２０外縁
１２１頂部
１２２底部
１３円錐形ノズル
２出力カバー
２００出力カバー
２０１霧化スリーブ
２０２隙間
２０３ストッパ
２０４円形孔
２０５拡張槽
２１出力流路
３霧化スリーブ
３０内縁
３０１テーパ部
３０２直線開口部
３０２１長辺
３０２２短辺
３０２３拡張槽
３０３排液槽
３１頂端
３２下端
３３阻止棒
３４凸状粒子
４ブラケット
４１内側面
ａ隙間
ｔ隙間

Claims

一種の薬液霧化装置であり、外部エアポンプに接続可能な薬液カップと、前記薬液カップに着脱可能に組み付けられた出力カバーとを備え、前記薬液カップには薬液収容槽が設けられており、通気管が前記薬液収容槽の底部から上方に突出しており、前記通気管の頂部に円錐形ノズルが設けられており、前記出力カバーは、外部に接続された出力流路と、前記出力流路の下方に配置され、前記通気管の外側にスリーブ可能な霧化スリーブとを備えており、前記霧化スリーブの内縁と前記通気管の外縁との間に隙間が形成され、前記薬液収容槽内の薬液が隙間に充填され、その特徴は、霧化スリーブの頂部の内縁にはテーパ部が設けられ、前記テーパ部は前記円錐形ノズルの頂部の外縁に重ね合わされて隙間をブロックし、そして前記テーパ部の上の霧化スリーブの上面に流量を増加させる直線開口部が設けられ、前記直線開口部は、２つ長辺と２つ長辺の両端の間の２つの短い辺を含み、前記２つの長辺が相対する両側の内縁にはそれぞれが設けられており、前記２つの排液槽は直線開口部からそれぞれ下方に延び、前記テーパ部の内縁を介して隙間に連通して、前記隙間内の薬液は排液槽を通して排出することができ、前記２つ短辺の外側は、それぞれ前記出力流路の両側に接続されたブラケットに上方に延び、前記２つブラケットの間に直線開口部の上方に平行な阻止棒が配置され、薬液の衝突後の噴霧のために供し、前記２つ短辺の内側はそれぞれ下方に延びて、円錐形ノズルの外縁との間にそれぞれ拡張槽を形成し、前記２つ拡張槽は上が幅広くて下が狭く、底部は、円錐形ノズルの底部外側端部近くにあり、逆気流が２つ拡張槽を通って下方に流れるのを防止し、薬液が間隙内で上方へ流れて排液槽に流入することを妨害することを特徴とする、薬液霧化装置。
前記２つ拡張槽の底部は、前記円錐形ノズルの外縁に隣接し、前記間隙よりも小さい間隙を維持することを特徴とする、請求項１に記載の薬液霧化装置。
前記２つ拡張槽の底部は、前記隙間から隔離されるように前記円錐形ノズルの外縁にそれぞれ当接されていることを特徴とする、請求項１に記載の薬液霧化装置。
前記霧化スリーブ頂端のテーパ部の前記２つ排液槽は、それぞれストレート形状または下部幅が広く上部幅が狭い形状であることを特徴とする、請求項１に記載の薬液霧化装置。
前記阻止棒の前記排液槽の頂端に向かっている部分には、薬液が衝突可能な凸状粒子が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の薬液霧化装置。
前記出力カバーは、前記霧化スリーブと一体的に形成されていることを特徴とする、請求項１に記載の薬液霧化装置。
前記通気管の底部は、前記薬液カップの外側に延びて前記エアポンプに接続されていることを特徴とする、請求項１に記載の薬液霧化装置。