JP3218186U - 滑り台付ジャングルジム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】踊り場15より上方へ突出した垂直角棒12Aの上端部と、各手摺板16の上端部とをねじにより螺合し、踊り場15の一端部と滑り板17の上端部とをほぞ継ぎにしたため、仮に各ねじが緩んだ状態で幼児が滑り板17を持ち上げたとしても、滑り板17の上端部と踊り場15との間に隙間は生じない。その結果、誤って幼児がこの隙間に指を挟んで怪我をするおそれはない。
【選択図】図1
Description
近年、例えば、特許文献1に開示されているように、ジャングルジムに滑り台を取り付けて、遊戯の形態を多様化させ、幼児の知育および体育の向上を図った滑り台付ジャングルジムが開発されている。
このジャングルジムへの滑り台の取り付けは、滑り板の上端に一体形成された円弧状に屈曲する掛止フックを、ジャングルジムの踊り場が載置される立方体枠の上面の一部を形成する1本の水平丸パイプに、上方より被せるように掛止するものであった。
また、従来、ジャングルジムに滑り台をボルト連結した木製のジャングルジムも市販されているが、この場合でも、幼児が滑り板の下端部を持ち上げたとき、滑り板と踊り場との突き合わせ面に隙間が発生し、これに幼児が指を挟むおそれがあった。
ただし、これらの素材は木が好ましい。このようにジャングルジムおよび滑り台を木製とすれば、従来のプラスチック製のものに比べて使用時の安定性も高く、自然素材である木の温もりや手触り感によって、幼児の感性をより豊かにすることができる。さらに、木製であれば、踊り場と滑り板との各突合せ側の端部に対するほぞ加工や、ほそ穴加工が容易となる。
水平棒材と垂直棒材との連結構造は任意である。例えば、各種の組み手(ほぞ組み、合い継ぎ組み手など)、各種のジョイント(T字金具、I字金具、L字金具、そのほか任意形状のもの)、釘止め、ビス止めなどを採用することができる。
また、立方体枠は、上下一対の水平格子枠と、前後左右の4つの水平格子枠とからなる。このうち、各水平格子枠は、それぞれ4本の水平棒材から形成されている。また、各垂直格子枠は、上下一対の水平棒材と左右一対の垂直棒材とからそれぞれ形成されている。
立方体枠の使用数は任意である。例えば、2つまたは3つ以上でもよい。複数の立方体枠を3次元的に組み合わせる組み合わせ方も任意である。例えば、立方体枠を横方向に3つ、縦方向に2つ、高さ方向に2つ(2段式の場合)でもよい。
滑り台が取り付けられる立方体枠は任意である。例えば、1段目の立方体枠でも、2段目以上の立方体枠でもよい。
ジャングルジムへの滑り台の取り付け台数は任意である。1台でも複数台でもよい。ジャングルジムには、この滑り台とは異なる遊具、例えば、ブランコやトランポリンなどを取り付けてもよい。
踊り場の形状は、一般的に、立方体枠の上面(上側の水平格子)の形状に合わせた正方形であるものの、これには限定されない。
踊り場の板厚は、ほぞ継ぎを設けることができれば任意である。例えば、1cm〜5cm、好ましくは2cm〜3cmである。
また、滑り板は、直線状のものでも、円弧状やらせん状のものでもよい。
さらに、この滑り板の裏面には、所定枚数の補強部材を取り付けてもよい。
手摺板の高さは任意である。例えば、2cm〜20cm、好ましくは3cm〜10cmである。
手摺板の厚さは任意である。例えば、1cm〜5cm、好ましくは2cm〜3cmである。
ここでいう「踊り場より上端部が上方へ突出する垂直棒材」とは、踊り場が載置された立方体枠を構成する4本の垂直棒材のうち、滑り板との突き合わせ側に配された2本である。
各手摺板の上端部と、踊り場より上方へ突出した対応する垂直棒材の上端部とを連結するねじの種類は限定されない。例えば、各種のボルト(ボルトナット構造体を含む)でも、各種のビスでもよい。
対配置されるほぞとほぞ穴とは、何れを踊り場または滑り板に設けてもよい。また、突き合わされる踊り場の一端部と滑り板の上端部には、ほぞ継ぎを一組のみ設けても、複数組設けてもよい。
ほぞ継ぎは、例えば、ほぞを完全にほぞ穴に差し込んだときに安定させる肩を設けてもよい。また、この継手を留め具、くさびなどで固定してもよい。
ほぞ穴の種類は任意である。例えば、止めほぞ継ぎ(浅いほぞ穴)、三枚組継ぎ(一辺が空いた三辺のみのほぞ穴)、通しほぞ継ぎ(木材などを貫通するほぞ穴)、くさびハーフドーヴテイル(奥が入口よりも幅または高さがあるほぞ穴)、通しくさびハーフドーヴテイル(木材などを貫通するくさびハーフドーブテイル)などを採用することができる。
平面視して、踊り場の一端部と滑り板の上端部とのねじによる連結方向と、踊り場の一端部と滑り板の上端部とのほぞ継ぎによる連結方向とは任意である。ただし、これらの方向は、平面視して直交している方が、ほぞ継ぎによるクサビ効果は高い。
水平カットは、各手摺板の下端部を含めた方が好ましい。
このように、ジャングルジムと滑り台との連結に2重連結構造を採用したため、仮に、ねじが緩んで垂直棒材の上端部と手摺板の上端部との連結部分がガタついても、踊り場の一端部と滑り板の上端部とをほぞ継ぎしていることから、幼児がこの滑り板の下端部等を持ち上げたとしても、滑り板の上端部と踊り場(ジャングルジム側)とのあいだに、隙間は現出しない。その結果、幼児がこの隙間に誤って指を挟み、怪我をするおそれはない。
なお、踊り場15が載置される前後一対の水平棒材だけは、踊り場15の安定性を高めるために、それぞれ水平角棒(水平棒材)11Aが採用されている。踊り場15は、左右4箇所が対峙する垂直角棒12,12Aの上端部にそれぞれねじ止めされている(図示せず)。また、この滑り板17は、長さ方向に所定ピッチで配された3枚の補強板18により補強されている。
一方、手摺板16の上端部には、対応するねじ孔12aと連通可能な左右一対の別のねじ孔16aが、それぞれ表裏面を貫通して形成されている。
また、踊り場15の垂直な前端面のうち、左右方向の両端部には、正面視して矩形状のほぞ穴15aがそれぞれ切欠されている。これらに対応する(嵌合する)左右一対の立方形状のほぞ17aが、滑り板17の垂直な上端面のうち、左右方向の両端部に突設されている。これらのほぞ穴15aとほぞ17aとによって、ほぞ継ぎ(止めほぞ継ぎ構造)Bが構成される。
このように、ジャングルジムAと滑り台14との連結に2重連結構造を採用したため、仮に、これらの垂直角棒12Aの上端部と各手摺板16の上端部とを連結するねじ19が緩んでガタついたとしても、踊り場15の一端部と滑り板17の上端部とが、ほぞ継ぎBにより連結されているため、幼児が滑り台14で遊ぶ際に、各手摺板16を握って滑り板17の上端部を強く持ち上げたり、滑り板17の下端部を持ち上げたとしても、滑り板17の上端部と踊り場(ジャングルジムA側、各手摺板16の上端部と踊り場15とのあいだを含む)15とのあいだに隙間は生じない。その結果、誤って幼児がこの隙間に指を挟んで怪我をすることがなくなる。
さらにまた、滑り板17の下端面17bを水平カットしたため、室内の床面と滑り板17の下端面17bとが面接触し、これらのあいだに段差が生じない。その結果、この段差部分に幼児が躓いて怪我をするおそれはほとんどない。
11 水平丸棒(水平棒材)
11A 水平角棒(水平棒材)
12,12A 垂直角棒(垂直棒材)
13 立方体枠
14 滑り台
15 踊り場
15a ほぞ穴(ほぞ継ぎ)
16 手摺板
17 滑り板
17a ほぞ(ほぞ継ぎ)
19 ねじ
A ジャングルジム
B ほぞ継ぎ
Claims (3)
- 複数本の水平棒材と複数本の垂直棒材とを立方格子状に組み立てた立方体枠を、3次元的に複数組み合わせたジャングルジムに、滑り台が取り付けられた滑り台付ジャングルジムにおいて、
前記滑り台は、所定の前記立方体枠の上面に設けた板材からなる踊り場と、該踊り場の一端面に上端面が突き合わされ、かつ両側に左右一対の手摺板が固定された滑り板とを有し、
前記踊り場のうち、前記滑り板が突き合わされる側に配された2本の前記垂直棒材の各上端部は、前記踊り場よりそれぞれ上方へ突出し、
前記各手摺板の上端部は、前記踊り場より上方へ突出した対応する垂直棒材の上端部にそれぞれねじにより連結され、
前記踊り場の一端部と前記滑り板の上端部とが、ほぞ継ぎされていることを特徴とする滑り台付ジャングルジム。 - 前記2本の垂直棒材の各上端部と前記各手摺板の上端部との前記各ねじによる連結方向と、前記踊り場の一端部と前記滑り板の上端部とのほぞ継ぎによる連結方向とが、平面視して直交していることを特徴とする請求項1に記載の滑り台付ジャングルジム。
- 前記滑り板の下端面は、水平カットされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の滑り台付ジャングルジム。
Priority Applications (1)
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- 2018-07-17 JP JP2018002706U patent/JP3218186U/ja active Active
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