JP3218151B2 - データ送受信装置 - Google Patents

データ送受信装置

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JP3218151B2 JP16983494A JP16983494A JP3218151B2 JP 3218151 B2 JP3218151 B2 JP 3218151B2 JP 16983494 A JP16983494 A JP 16983494A JP 16983494 A JP16983494 A JP 16983494A JP 3218151 B2 JP3218151 B2 JP 3218151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、スペクトラム
拡散信号を使用してデータ伝送を行うためのデータ送受
信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散通信方式は、マルチパ
ス環境下での良好な伝送特性および妨害信号排除能力を
有することから、無線LANをはじめとする構内無線デ
ータ通信や電力線搬送データ通信などの用途に適する方
式として注目されている。無線LANに供する電波の一
つの周波数帯としては、産業科学医療用周波数帯(IS
Mバンド)が現在割り当てられている。ISMバンド
は、電子レンジ等の強力な電磁波を利用する機器が使用
する周波数帯であるため、無線LANで使用する送受信
装置には非常に高いレベルの妨害波の下でも正常にデー
タ伝送ができる特性が求められる。
【0003】こうした要求に対し、妨害対策を施したデ
ータ送受信装置として、例えば、特願平5−21282
8がある。以下図面を参照しながら、この従来のデータ
送受信装置の構成および動作について説明する。
【0004】図12は、上記データ送受信装置の一例の
ブロック図を示すものである。
【0005】図12において、10は送信装置、20’
は受信装置、16はパケット組立て器、11は差動符号
化器、12は位相変調器、14は拡散変調用乗算器、1
5はクロック発生器、13は拡散変調信号発生器、21
A〜21Bは帯域通過手段、22A〜22Bは検波器、
23A〜23Bは復号器、25A〜25Bはクロック再
生器、26A〜26Bはユニークワード検出器、27A
〜27Bはパケット抽出器、29A〜29Bは誤り検出
器、24は判定選択器である。そして、図6は、各部の
信号のスペクトルの概略図である。
【0006】図12の送信装置10は、ビット列である
データdをパケット組立て器16でパケット状に構成
し、その各々のパケットに対応した、バースト状のスペ
クトラム拡散信号aを伝送信号として出力する。つま
り、送信データは、まず、所定のビット数ごとに分けら
れ、この情報データに、プリアンブル、ユニークワード
等が付加されるとともに、CRC(Cyclic Redundacy C
heck)符号等の誤り検出ビットを付加してデータパケッ
トを構成する。それらのデータパケットは周期Tのシン
ボルクロックCKに同期して取り込まれ、差動符号化器
11で差動符号化された後、位相変調器12で変調さ
れ、シンボル周期Tのバースト状の一次変調信号pとな
る。一次変調方式には、例えば、2相差動位相変調の場
合を一例として説明すると、一次変調信号pは、データ
dが1の時に前シンボルと同じ位相となり、データdが
−1の時に前シンボルに対し逆の位相となる(±1の2
値データとする)。拡散変調信号発生器13は、シンボ
ルクロックCKに同期してこれと周期の等しい拡散変調
信号qを発生する。拡散変調信号qとしては、チャープ
信号等が用いられる。拡散変調用乗算器14は一次変調
信号pと拡散変調信号qを乗算し、スペクトラム拡散信
号aを得る。
【0007】このようにして得られたスペクトラム拡散
信号aは、伝送路を通り受信装置20’に入り、まず帯
域通過手段21A〜21Bで帯域制限され、中間信号b
となる。図6は、受信されたスペクトラム拡散信号aの
スペクトルの概略および帯域通過手段21A〜21Bの
取り得る帯域が3つである(B1〜B3)場合について
例示したものである。帯域通過手段21A〜21Bは、
それぞれ帯域通過フィルタで構成されており、それぞれ
が通過帯域B1〜B3のすべて、あるいは、一部に対応
するものである。このようにして得られた中間信号b
は、検波器22A〜22Bでそれぞれ遅延検波され、検
波信号ciが得られる。特願平5−212828にある
ように、帯域通過手段21A〜21Bの中心通過帯域お
よび検波器22A〜22Bの中心入力周波数を1/T間
隔に配置することにより、検波信号ciは位相の反転の
有無に応じて負および正のパルスとなる。クロック再生
器25A〜25Bは、この検波信号ciから再生シンボ
ルクロックを生成し、そのタイミングを用いて、復号器
23A〜23Bは、検波信号ciを順次サンプリング/
識別した後、その識別点の符号の極性により、正の場合
には1、負の場合には−1と判定し、判定データ列d'm
を出力する。ユニークワード検出器26A〜26Bは、
判定データ列d'mと、ユニークワードの固定パターンと
を随時照合し、一致を検出すると、フレーム信号を出力
する。パケット抽出器27A〜27Bは、このフレーム
信号のタイミングを基に、情報データと誤り検出ビット
からなる復号データパケットを抽出し、誤り検出器29
A〜29Bに引き渡す。誤り検出器29A〜29Bはそ
れぞれ誤り検出ビットを基に、復号データパケット中の
ビット誤りを検出し、その結果を判定選択器24に引き
渡すとともに、復号データパケット中の情報データも併
せて判定選択器24に引き渡す。判定選択器24は、ビ
ット誤りの検出されなかった系統の情報データのみを選
択繋ぎ合わせて、受信装置20’の最終出力の復号デー
タとして出力する。
【0008】さて、いま、伝送路において図6に示す妨
害波jが加わった場合を考える。図12に示すデータ送
受信装置によれば、送信されるスペクトラム拡散信号a
の部分的な帯域B1〜B3のみ通過させる帯域通過手段
21A〜21Bを設けているので、図6の例では、帯域
通過手段21A〜21Bの中の1つあるいは複数が通過
帯域B1に設定されていれば、その系統の検波器の入力
の中間信号bは妨害波jの影響を受けず、正常な受信が
行なわれる。従って、他の系統は、受信が正常に行なわ
れず、当該誤り検出器がビット誤りを検出しても、上記
のように、妨害波jの影響を避け得た系統が1つでもあ
れば、その系統の誤り検出器はビット誤りを検出せず、
判定選択器24は、その系統の情報データを選択し、復
号データとして出力するので、正常な受信が継続され
る。
【0009】上記した構成によって、スペクトラム拡散
信号の帯域内の部分的な、複数の帯域の信号成分を同時
に検波するので、信号帯域内に非常に強い妨害波が存在
する場合に、これらの劣化要因の影響を避けて受信状態
が良好な方の帯域の信号成分を選択的に利用することが
でき、強力な妨害波による誤り率の劣化を軽減すること
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、送信スペクトラム拡散信号帯域の内、常
に一部の抽出された帯域しか選択使用しないため、信号
の損失を生じる。つまり、妨害がない場合においても、
大部分の信号成分を廃棄しているため、受信感度の低下
を生じるという課題を有していた。
【0011】本発明は、上記課題を解決するもので、妨
害の存在する環境においては妨害排除を従来通り行う
が、妨害の無い環境においては、受信感度の低下を従来
に比べてより一層軽減し、送信電力の軽減あるいは到達
距離を増大させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のデータ送受信装置は、送信データを所定ビ
ット数ごとに分け、ユニークワードと誤り検出ビットを
含むデータパケットを構成し、搬送波を前記データパケ
ットでディジタル変調して得られる一次変調信号に、前
記一次変調信号よりも帯域の広い拡散変調信号を乗算し
て得られるバースト状のスペクトラム拡散信号を出力す
る送信装置と、前記スペクトラム拡散信号を復調し復号
データを出力する受信装置から成り、前記受信装置は、
前記スペクトラム拡散信号の帯域内の、互いに異なる部
分的な帯域の信号成分のみを取り出し検波信号を得る、
複数の系統の、帯域通過手段と自動利得調整器と検波器
と逆利得調整器と,前記複数系統の検波信号からそれぞ
れ復号データを取り出す、複数の系統の、クロック再生
器と復号器とユニークワード検出器とパケット抽出器と
誤り検出器と、前記複数系統の検波信号を1つに合成す
る合成器と、合成された検波信号から復号データを取り
出す、クロック再生器と復号器とユニークワード検出器
とパケット抽出器と誤り検出器とを有し、前記誤り検出
器により、ビット誤りが含まれない系統の出力を繋いで
前記復調データとするよう構成して成るものである。
【0013】
【作用】本発明は上記した構成によって、スペクトラム
拡散信号の帯域内の部分的な、複数の帯域の信号成分を
同時に検波し選択するので、信号帯域内に局在する強い
妨害波を回避する能力を有する上に、妨害の無い環境に
おいては、複数の検波信号を合成し、受信感度の低下を
軽減し、送信電力の軽減あるいは到達距離を増大させる
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例のデータ送受信装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明にかかる第1の実施例のデ
ータ送受信装置のブロック図を示すものであり、同図等
を用いて本実施例の構成を説明する。
【0016】図1において、10は送信装置、20は受
信装置、16はパケット組立て器、17は一次変調器、
14は拡散変調用乗算器、15はクロック発生器、13
は拡散変調信号発生器、21A〜21Bは帯域通過手
段、30A〜30Bは自動利得調整器、22A〜22B
は検波器、31A〜31Bは逆利得調整器、32は合成
器、23A〜23Bおよび23Cは復号器、25A〜2
5Bおよび25Cはクロック再生器、26A〜26Bお
よび27Cはユニークワード検出器、27A〜27Bお
よび27Cはパケット抽出器、29A〜29Bおよび2
9Cは誤り検出器、24は判定選択器である。
【0017】また、図2は、図1の自動利得調整器30
A〜30Bの一構成例であり、301は増幅器、302
は包絡線検波器、303は低域通過フィルタである。そ
して、図3は、検波器22A〜22Bの構成例を示すブ
ロック図であり、221はシンボル遅延器、222は乗
算器、223は低域通過フィルタである。なお、送信装
置10の中の一次変調器17の構成の一例は、図12の
送信装置10の中の差動符号化器11と位相変調器12
に相当する。
【0018】以下、さらに、パケット組立て器16の出
力するデータパケットの一例の符号構成図である図4、
復号器23A〜23Bの出力である判定データ列に観測
されるデータパケットの一例の説明図である図5、各部
の信号のスペクトルの概略図である図6を用いて、本実
施例の動作を説明する。
【0019】図1の送信装置10は、「従来の技術」の
項目で説明した図12と同様のものである。つまり、送
信データは、まず、所定のビット数ごとに分けられ、図
4に例を示すように、情報データ93となり、プリアン
ブル91、ユニークワード92、誤り検出ビット94を
付加されてデータパケット61〜64を構成する。デー
タパケット61〜64は、一次変調器17に入力され、
各々のパケットに対応した、バースト状の一次変調信号
となる。一次変調方式には、例えば、2、4、8相等の
(差動)位相変調等が使われ、その基本構成および動作
は、「従来の技術」の項目で説明した図12の差動符号
化器11および位相変調器12の構成および動作と同様
である。なお、バーストの急峻な立ち上がり立ち下がり
は、送信スペクトラム幅の拡大を生じるので、バースト
の前縁および後縁に包絡線が滑らかに変化するランプ波
形を加えるものであってもよい。一次変調信号は、「従
来の技術」の項目で説明した図12の従来例と同様に、
さらに、拡散信号qと掛け合わされて、各々のパケット
に対応した、バースト状のスペクトラム拡散信号aとし
て、送信装置10から出力される。
【0020】ユニークワード92は、後述するように、
受信装置20での復号過程で対応するデータパケットを
見いだすために挿入された固定のビットパターン列であ
る。一方、誤り検出ビット94は、受信装置20にて、
情報データ93および誤り検出ビット94それ自身の中
にビット誤りが発生したかどうかを調べるために挿入さ
れた可変ビットパターン列である。誤り検出ビット94
は、実際には、パリティ符号あるいはCRC(Cyclic R
edundacy Check)符号等を用いる。
【0021】以下、一次変調方式が2相差動位相変調の
場合を一例として、さらに詳細に動作を説明する。
【0022】送信装置10において、パケット組立て器
16の出力であるデータパケット61〜64のm番目の
データdm(±1、2値の場合)は周期Tのシンボルク
ロックCKに同期して取り込まれ、一次変調器17で変
調され、その出力として、シンボル周期Tの2相位相変
調波である一次変調信号pが得られる。拡散変調信号発
生器13は、シンボルクロックCKに同期してこれと周
期の等しい拡散変調信号qを発生する。拡散変調信号q
は、例えば、疑似ランダム系列により生成される一定振
幅の疑似ランダムパルス波形である。拡散変調用乗算器
14は一次変調信号pと拡散変調信号qを乗算し、スペ
クトラム拡散信号aを得る。
【0023】さて、今、差動符号化後のデータを、δm
(±1、2値の場合)とした場合、 dm = δm × δm-1 (1) と表わせる。従って、搬送波の周波数をfcとして、Re
[…]を実数部とすれば、送信されるスペクトラム拡散信
号aは、次式で表わされる。 a(t)=Re[ δm・q(t)・expj(2πfct) ] (2) 伝送路を通ったスペクトラム拡散信号aは、受信装置2
0に入り、まず帯域通過手段21A〜21Bで帯域制限
され、中間信号biとなる。図6は、受信されたスペク
トラム拡散信号aのスペクトルの概略および帯域通過手
段21A〜21Bの取り得る帯域が3つである(B1〜
B3)場合について例示したものである。帯域通過手段
21A〜21Bは、それぞれ帯域通過フィルタで構成さ
れており、それぞれが通過帯域B1〜B3のすべて、あ
るいは、一部に対応するものである。なお、通過帯域
は、図6に示したように3つに限るものではなく、2以
上の複数であればよい。また、同様に、帯域通過手段2
1A〜21Bは、図1に示したように、複数であればよ
く、典型例として2つの場合も含まれる。このようにし
て得られた中間信号biは、自動利得調整器30A〜3
0Bで増幅され、出力レベルが一定になるように利得調
整されて検波器入力信号boとなる。自動利得調整器3
0A〜30Bは、例えば、図2のように中間信号biを
増幅し、検波器入力信号boとして出力する利得G1の増
幅器301と、この出力信号boから増幅器301の利
得制御電圧v1を得る包絡線検波器302および抵域通
過フィルタ303により構成される。図2において、増
幅器301に入力される中間信号biの包絡線レベルを
|Ai|2、増幅器301の出力である検波器入力信号b
oの包絡線レベルを|Ao|2とすると、利得制御電圧v1
は、 v1=|Ao|2 (3) となり、増幅器301の利得G1は、 G1=|Ao|2/|Ai|2 (4) となる。ここでは、自動利得調整器30A〜30Bの利
得をG1A〜G2Bとする。自動利得調整器30A〜30B
で、それぞれ一定レベルに利得調整された検波器入力信
号boは、検波器22A〜22Bにそれぞれ入力され
る。検波器22A〜22Bでは、検波器入力信号boを
検波し、検波信号ciを得る。検波器22A〜22B
は、例えば、図3に示すような遅延検波器22が用いら
れる。
【0024】スペクトラム拡散信号aのベースバンド波
形は、各シンボル区間において、一次変調信号の位相が
等しい場合には同じ形状であり、一次変調信号の位相が
逆の場合には正負が反転した形状となっている。そし
て、帯域通過手段21A〜21Bの出力である検波器入
力信号boは、 bo(t) = Re[ δm・q'(t)・expj(2πfct) ] (5) と表わせる(δm=±1)。検波器入力信号boのベース
バンド波形は、帯域通過手段21A〜21Bにより、帯
域制限を受けてスペクトラム拡散信号aの形状とはかな
り異なった波形となるものの(つまり、式(2)中の複素
包絡線を表わすqの項が、式(3)では、帯域制限を受け
た場合のそれq'に置き変わる)、各シンボル区間にお
いて、一次変調信号の位相が等しい場合にはほぼ同じ形
状であり、一次変調信号の位相が逆の場合には正負が反
転した形状となる(式(5)から分かるように、boは、δ
mの符号によって、その波形の正負が反転する)。厳密
には、隣接シンボルとの境界付近において、隣接シンボ
ルの影響を受けるために正確には同じ形状にならず、符
号間干渉を生じることになるが、中間信号の帯域をシン
ボル繰り返し周波数に比べて大きくしておけば、符号間
干渉は小さいため、さほど問題とならない。
【0025】図3の遅延検波器22では、まず、シンボ
ル遅延器221によって、シンボル周期Tだけ、検波器
入力信号boを遅延させ、遅延検波器入力信号bodを得
る。拡散変調信号qは、周期Tの繰り返し波形であり、
近似的にq'も周期Tの繰り返し波形となることに留意
すると、 bod(t)=bo(t−T) =Re[δm-1・q'(t)・expj(2πfct)・expj(-2πfcT)] (6) と表わせる。今、 expj(−2πfcT)=1 (7) を満たすように、Tを正確に定めるか、あるいは、シン
ボル遅延器221の出力信号の位相を調整することによ
り、結局、遅延検波器入力信号bodは、 bod(t)=Re[δm-1・q'(t)・expj(2πfct)](8) となる。乗算器222の内、低域通過フィルタ223で
取り出される、低域周波数成分、すなわち、検波信号c
iは、式(5)と式(8)の乗算を実行し、高調波成分であるe
xpj(4πfct)の成分の項を除き、式(1)を用いること
により、 ci(t)=δm・δm-1|q'(t)|2=dm|q'(t)|2 (9) が得られる。式(9)より、検波信号ciの極性を判定する
ことにより、データが復号されることが分かる。すなわ
ち、前シンボルから位相の変化が無い場合には同じ形状
のパルス同士を乗算するため正のパルスを生じ、前シン
ボルから位相が反転した場合には正負が反転した形状の
パルス同士を乗算するため負のパルスを生じる。従っ
て、検波信号ciは位相の反転の有無に応じて負および
正のパルスとなる。逆利得調整器は、この検波信号ci
を、自動利得調整器30A〜30Bの利得G1A〜G1Bに
それぞれ逆比例した利得G2A〜G2Bでレベルを調整し
て、クロック再生器25A〜25Bおよび合成器32に
利得補正検波信号coを出力する。クロック再生器25
A〜25Bは、この利得補正検波信号coから再生シン
ボルクロックを生成し、そのタイミングを用いて、復号
器23A〜23Bは、利得補正検波信号coを順次サン
プリング/識別した後、その識別点の符号の極性によ
り、正の場合には1、負の場合には−1と判定し、判定
データ列d'mを出力する。 一方、合成器32は、逆利
得調整器31A〜31Bで出力された複数の利得補正検
波信号coを合成した合成検波信号cを復号器23Cお
よびクロック再生器25cに出力する。クロック再生器
25cは、この合成検波信号cから再生シンボルクロッ
クを生成し、そのタイミングを用いて、復号器23C
は、復号器23A〜23Bと同様に判定データ列d'm
出力する。
【0026】なお、ここでは、2相位相変調の場合につ
いて解説したが、4相、8相等の多値変調の場合も、そ
の検波過程は同様である。異なる点は、遅延検波器2
2、逆利得調整器31、合成器32の構成が、直交軸を
加えた2系統となることと、復号器23A〜B及び23
Cでは、各々利得補正検波信号Co、合成検波信号cを
識別判定して判定シンボルデータ列を得た後、パラレル
・シリアル変換することにより、ビット列である復号デ
ータ列d'mを出力することである。(例えば、W.R.Benn
et、J.R.Davey著、「データ伝送」、ラテイス)。
【0027】さて、判定データ列は、図4のデータパケ
ット61〜64に相当する、同一構造の図5のデータパ
ケット61’〜64’が含まれる。ユニークワード検出
器26A〜26B及び26Cは、判定データ列d'mと、
ユニークワードの固定パターンとを随時照合し、一致を
検出すると、フレーム信号を出力する。パケット抽出器
27A〜27B及び26Cは、このフレーム信号のタイ
ミングを基に、情報データ93’と誤り検出ビット9
4’からなる復号データパケット95’を抽出し、誤り
検出器29A〜29B及び29Cに引き渡す。誤り検出
器29A〜29B及び29Cはそれぞれ誤り検出ビット
94’を基に、復号データパケット95’中のビット誤
りを検出し、その結果を判定選択器24に引き渡すとと
もに、復号データパケット95’中の情報データ93’
も併せて判定選択器24に引き渡す。判定選択器24
は、ビット誤りの検出されなかった系統の情報データ9
3’のみを選択繋ぎ合わせて、受信装置20の最終出力
の復号データとして出力する。
【0028】したがって、従来例と同様に、伝送路にお
いて図6に示す妨害波jが加わった場合、帯域通過手段
21A〜21Bの中の1つあるいは複数が通過帯域B1
に設定されていれば、その系統の検波器の入力の中間信
号bは妨害波jの影響を受けず、正常な受信が行なわれ
る。従って、他の系統は、受信が正常に行なわれず、当
該誤り検出器がビット誤りを検出しても、上記のよう
に、妨害波jの影響を避け得た系統が1つでもあれば、
その系統の誤り検出器はビット誤りを検出せず、判定選
択器24は、その系統の情報データ93’を選択し、復
号データとして出力するので、正常な受信が継続され
る。また、判定選択器24が選択できる系統の一つとし
て、複数の利得補正検波信号coを合成した合成検波信
号cから復号データを得る系統も有しているため、妨害
が存在しない場合には、従来例に比べ受信感度を高める
ことができる。
【0029】以下、本発明の特徴である複数の検波信号
を合成した合成検波信号から復号データを得る動作につ
いてさらにくわしく述べる。なお、以下では、例として
図1の実施例において帯域通過手段が21A、21Bの
2系統であるとしてする。
【0030】逆利得調整器31A、31Bの役割を説明
する。もし、今逆利得調整器31A、31Bによる利得
補正を行わずに、検波器22A、22Bの出力である検
波信号ciをそのまま合成器32で合成した場合、以下
のような問題を生じる。例えばマルチパスフェージング
によるレベル低下のために、帯域通過手段21Bの出力
である中間信号biBが、ほとんどノイズ成分となった場
合を考える。この場合、帯域通過手段21Aの中間信号
biAのレベルがデータを誤りなく受信できるレベルであ
ったとしても、中間信号biAおよびbiBが、それぞれ自
動利得調整器30A、30Bで同レベルに増幅され、検
波器22A、22Bをへて、合成器32で合成されの
で、通過帯域手段21Aの系統の検波信号ciAに、増幅
されたノイズ成分ばかりである通過帯域手段21Bの系
統の検波信号ciBが加わることになり、合成器32で合
成された合成検波信号cのS/N比は、検波信号ciAに
比べ、かえって劣化してしまう。本発明においては、こ
のような問題を避けるために、自動利得調整器21A、
21Bの利得に逆比例した利得で、検波信号ciA、ciB
のレベルを調整する逆利得調整器31A、31Bを設け
ている。
【0031】すなわち、自動利得調整器30A、30B
の利得が、それぞれ利得制御信号v1A、v1BによりG1
A、G1Bとなるとき、利得制御信号v1A、v1Bを利用し
て、逆利得調整器31A、31Bの利得G2A、G2Bを、
kを比例定数として、 G2A=k/G1A (10) G2B=k/G1B (11) とすることにより、合成器32では、中間信号biA、b
iBを等利得で増幅した信号を検波したときに得られる検
波信号と等価である利得補正検波信号coA、coBを合成
することができる。このため、妨害波が無い場合には、
フェージングによるレベル低下のために、一部の系統の
受信信号がノイズ成分となった場合にも、先ほどのよう
な問題を生じず、また両系統の信号波が良好な場合に
は、合成検波信号cは、検波信号ciA、ciBそれぞれよ
りもS/N比が良くなる。したがって、妨害のない場合
には、一部の抽出された帯域しか選択使用しない従来例
の受信装置20’に比べ受信感度が高くなり、送信電力
の軽減あるいは到達距離を増大させることができる。な
お、ここまで図1の実施例において受信系統が2系統の
場合について示してきたが、3系統以上ある場合も、以
上の説明は同様に適用される。
【0032】以上の説明においては、拡散変調信号qは
疑似ランダム系列により生成される一定振幅の疑似ラン
ダムパルス波形としたが、これに限るものではなく、他
の雑音状信号や、図8に示すようなチャープ信号として
も良い。なお、チャープ信号を用いた場合の検波過程に
おける波形は、図9に示されている。
【0033】また、拡散変調信号qの周期は一次変調信
号pのシンボル周期Tに等しいとしたが、一次変調信号
pのシンボル周期Tのn分の1(nは自然数)としても
良く、あるいは一次変調信号pのシンボル周期Tのn倍
(nは自然数)とし、シンボル遅延器221としてシン
ボル周期Tのn倍の遅延時間を有するものを用いて遅延
検波を行うものとしても良い。
【0034】また、帯域通過手段21A〜21Bは、図
11に示す、帯域通過手段21のように、帯域通過フィ
ルタ211および周波数混合器212および局部発振器
213により構成してもよい。この場合、入力信号は、
周波数混合器212によって、局部発振器213の出力
である局部発振信号との差の周波数帯に変換された後、
帯域通過フィルタ211で帯域制限され、周波数変換さ
れたスペクトラム拡散信号aの一部の周波数成分のみ取
り出されて、中間信号biとして出力される。局部発振
器213は、通常、PLL(Phase Locked Loop)シン
セサイザで構成され、シンボル速度1/Tの整数倍の周
波数間隔で、局部発振信号の周波数を可変する、あるい
は、各帯域通過手段21A〜21Bの局部発振器213
は、この周波数間隔だけ異なる周波数の局部発振信号を
生成するものである。等価的に、局部発振信号の周波数
を変えることにより、元のスペクトラム拡散信号aの周
波数成分の異なる部分の成分を中間信号biとして取り
出すことができる。帯域通過手段21A〜21Bのそれ
ぞれの中間信号の中心周波数を同一に選び、局部発振信
号の周波数を違えて、異なる通過帯域を得るようにした
場合、それぞれの帯域通過フィルタ211および検波器
22A〜22Bは、同一のものを使用でき、検波器22
A〜22Bは、通過帯域相当の比較的狭い周波数範囲で
の動作が保証されればよいので実現が容易になる長所が
ある。
【0035】いま、局部発振信号の周波数をfLとする
と、(5)式は、 bo(t) = Re[ δm・q'(t)・expj{2π(fc−fL)t} ] (5') となり、(6)式は、 bod(t)=bo(t−T) =Re[δm-1・q'(t)・exp{2π(fc-fL)t}・expj{-2π(fc-fL)T}] (6') となって、(7)式の代わりに、 expj{−2π(fc−fL)T}=1 (7') を満たすように、Tを正確に定めるか、あるいは、シン
ボル遅延器221の出力信号の位相を調整することによ
り、結局、遅延検波器入力信号bodを表わす(8)式は、 bod(t)=Re[δm-1・q'(t)・expj{2π(fc-fL)t}] (8') となる。同様に、乗算器222の内、低域通過フィルタ
223で取り出される、低域周波数成分、すなわち、検
波信号ciは、式(5')と式(8')の乗算を実行し、高調波
成分であるexpj{4π(fc-fL)t}の成分の項を除き、
式(1)を用いることにより、(9)式の結果が得られ、同様
に、検波信号ciの極性を判定することにより、判定デ
ータが得られることが分かる。なお、式(7')を変形する
ことにより、kを整数として、 fL = fc − k×(1/T) (12) の結果が得られ、局部発振信号の周波数としては、シン
ボル速度1/Tの整数倍の周波数間隔でなければならな
い。
【0036】図7は、本発明の第2の実施例の送受信装
置のブロック図を示すものである。本実施例において、
送信装置10は図1に示した第1の実施例の送信装置1
0と構成、動作は同様であるが、拡散変調信号qを図8
に示したようなチャープ波形としている。また、受信装
置201の各部の構成、動作も、第1の実施例の受信装
置20とほぼ同様ではあるが、第1の実施例と異なるの
は、図7において受信装置201は、検波信号ciに所
定の補正遅延量を与える遅延補正器33A〜33Bを検
波器22A〜22Bに接続しているところが異なる。そ
の他の部分については、第1の実施例における受信装置
20と全く同様なので動作の説明を省略し、遅延器33
A〜33Bの動作を中心に、以下本発明の第2の実施例
の説明を行なう。
【0037】拡散変調信号qが図8に示したようなチャ
ープ波形等の場合、以下に示すように、帯域通過手段2
1A〜21Bの通過帯域特性と拡散変調信号qの特性に
より、検波信号ciA〜ciBの間でピーク位置にずれが生
じる。このため検波信号を合成する前に、タイミング補
正を行なうことが望ましい。図9は、このタイミング補
正を説明するもので、受信装置201が3種類の通過帯
域を持つ場合について、拡散変調信号qがチャープ波形
の場合の検波過程を示した波形図である。図9には、帯
域通過手段21A〜21Bの通過帯域B1〜B3、それ
ぞれに対応して、検波過程に従って、中間信号bi1〜
bi3、検波信号ci1〜ci3が示されている。スペク
トラム拡散信号aのシンボル内波形はチャープ波形であ
り、図9の例では、各シンボル区間の最初の部分は低い
周波数成分より成っており、各シンボル区間の後ろの方
へ行くほど高い周波数成分で構成される。中間信号bi
1は、元のスペクトラム拡散信号aのうち低い周波数の
成分を抜きだしたものであるため、シンボル区間の前半
では振幅が大きいが後半では振幅が小さくなる。逆に、
中間信号bi3は、元のスペクトラム拡散信号aのうち
高い周波数の成分を抜きだしたものであるため、シンボ
ル区間の前半では振幅が小さく、後半では振幅が大き
い。また、中間信号2は、シンボル区間の中央部では振
幅が大きく、両端部で振幅が小さい。検波信号ci1〜
ci3は、この振幅変化に応じたパルス列となり、その
パルスのピークが、それぞれシンボル区間の前半、中
央、および後半に位置する形状となる。このピーク位置
は、拡散変調信号qの周波数掃引のパラメータと各々の
帯域通過手段の特性により決定される。従って、本実施
例のように、拡散変調信号qを図8に示したようなチャ
ープ波形とする場合には、上記のピーク位置のずれに相
当するタイミング補正(図9におけるt23、t13
等)を行なうことが好ましい。遅延補正器33A〜33
Bは、このタイミング補正を行なうために備えられたも
のである。なお、図7においては、遅延補正器33A〜
33Bを、検波器信号22A〜22Bと逆利得調整器3
1A〜31Bの間に挿入したが、遅延補正器33A〜3
3Bの挿入位置は、この限りではない。例えば、逆利得
調整器31A〜31Bの出力端に遅延補正器33A〜3
3Bを接続することも可能である。 図10は、本発明
の第3の実施例の送受信装置のブロック図を示すもので
ある。本実施例において、送信装置10は図1に示した
第1の実施例の送信装置10と同様である。また、受信
装置202の各部の構成および動作も、第1の実施例の
受信装置20とほぼ同様ではあるが、第1の実施例と異
なるのは、図10において受信装置202は、誤り検出
器29A〜29Bがビット誤りを検出した場合、対応す
る帯域通過手段21A〜21Bの通過帯域を変更する
か、あるいは、通過帯域幅を狭小変化させるか、あるい
は、通過帯域を変更すると同時に通過帯域幅を狭小変化
させるところが異なる。帯域通過手段21A〜21Bの
各々の通過帯域を合わせた全体の帯域が伝送信号である
スペクトラム拡散信号aの帯域の一部である場合、誤り
検出器29A〜29Bによって妨害の有無を判定し、ビ
ット誤りの検出をもって妨害を検出した場合、その対応
する帯域通過手段の通過帯域を、受信に使用されていな
い帯域に変更することによって、効率的な妨害回避が可
能となる。例えば、通過帯域は多数(3以上)で、帯域
通過手段21A〜21Bから誤り検出器29A〜29B
までの受信系統がこれらの通過帯域の中の2つに割り当
てられた2系統のみであっても、これら2系統が同時に
妨害を受ける確率は低く、また、どちらか一方が妨害を
受けた時点で、受けた系統を未使用帯域に割り当てるこ
とにより、ハード規模がさほど大きくなく、効率的な妨
害回避が実現できる。なお、図10に示した帯域通過手
段21A〜21Bの通過帯域の変更は、例えば、それぞ
れが複数の帯域通過フィルタを切り替え選択し実現す
る。その場合、それぞれの帯域通過手段21A〜21B
が複数の帯域通過フィルタを切り替え選択する場合、一
部あるいはすべての帯域通過フィルタを、一部あるいは
すべての帯域通過手段で共有する構造となっていてもよ
い。また、帯域通過手段21A〜21Bを図11に示し
たように等価的に実現している場合、局部発振器213
を、通常、PLL(PhaseLocked Loop)シンセサイザで
構成し、式(12)の条件により、シンボル速度1/Tの整
数倍の周波数間隔で周波数を可変して実現してもよい。
【0038】一方、帯域通過手段21A〜21Bの通過
帯域幅は、大なるほど、伝送信号であるスペクトラム拡
散信号aのより大きな部分帯域を用いることができて、
受信感度が向上する。しかし、一方では、通過帯域幅
が、大なるほど、妨害を受ける頻度は高くなる。本実施
例のように、誤り検出器29A〜29Bによって妨害の
有無を判定し、ビット誤りの検出をもって妨害を検出し
た場合、その対応する帯域通過手段の通過帯域幅を狭小
変化させれば、妨害が無い時は感度を優先し、妨害があ
る時は、耐妨害性を優先し、総合的にバランスに優れた
受信特性を実現することができる。なお、一度狭小化さ
れた通過帯域幅を元に戻すのは、例えば、一定の時間ビ
ット誤りが検出されないことにより、妨害源が消失した
ものとして判断し、通過帯域幅を元に戻す。また、図1
0に示した帯域通過手段21Aから21Bの通過帯域の
変更は、例えば、それぞれが通過帯域幅の異なる複数の
帯域通過フィルタを切り替え選択し実現する。その場
合、それぞれの帯域通過手段21A〜21Bが複数の帯
域通過フィルタを切り替え選択する場合、一部あるいは
すべての帯域通過フィルタを、一部あるいはすべての帯
域通過手段で共有する構造となっていてもよい。また、
帯域通過手段21A〜21Bを図11に示したように等
価的に実現している場合、帯域通過フィルタ211の通
過帯域を同様に複数の帯域通過フィルタを切り替え選択
し実現する。
【0039】このように、上記実施例によれば、スペク
トラム拡散信号の帯域内の部分的な、複数の帯域の信号
成分を同時に検波し選択するので、信号帯域内に局在す
る強い妨害波を回避する能力を有する上に、妨害の無い
環境においては、複数の検波信号を合成し、復号データ
を取り出すので、受信感度の低下を軽減し、送信電力の
軽減あるいは到達距離を増大させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、信号帯域内に局在する強い妨害波を回避する能
力を有する上に、妨害の無い環境においては、受信感度
の低下を軽減し、送信電力の軽減あるいは到達距離を増
大させることができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるデータ送受信装
置のブロック図
【図2】同実施例における自動利得調整器の構成例を示
すブロック図
【図3】同実施例のデータ送受信装置における検波器の
構成例を示すブロック図
【図4】同実施例におけるデータパケットの一例の符号
構成図
【図5】同実施例のデータ送受信装置における判定デー
タ列に観測されるデータパケットの一例の説明図
【図6】従来及び本発明の信号のスペクトラムの概略図
【図7】本発明の第2の実施例におけるデータ送受信装
置のブロック図
【図8】同実施例および従来のデータ送受信装置におい
て拡散変調信号をチャープ信号とした場合の送信装置の
各部の信号波形の一例を示した信号波形図
【図9】同実施例において拡散変調信号をチャープ信号
とした場合の受信装置の各部の信号波形の一例を示した
信号波形図
【図10】本発明の第3の実施例におけるデータ送受信
装置のブロック図
【図11】本発明の第1の実施例における帯域通過手段
の構成例を示すブロック図
【図12】従来のデータ送受信装置のブロック図
【符号の説明】
10 送信装置 11 差動符号
化器 12 位相変調
器 13 拡散変調
信号発生器 14 拡散変調
用乗算器 15 クロック
発生器 16 パケット
組立て器 17 一次変調
器 20、201、202、20’ 受信装置 21、21A〜21B 帯域通過
手段 211 帯域通過
フィルタ 212 周波数混
合器 213 局部発振
器 22A〜22B 検波器 22 遅延検波
器 221 シンボル
遅延器 222 乗算器 223、303 低域通過
フィルタ 23A〜23B、23C 復号器 24 判定選択
器 25A〜25B、25C クロック
再生器 26A〜26B、26C ユニーク
ワード検出器 27A〜27B、27C パケット
抽出器 29A〜29B 誤り検出
器 30A〜30B 自動利得
調整器 301 増幅器 302 包絡線検
波器 31A〜31B 逆利得調
整器 32 合成器 33A〜33B 遅延補正
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−44436(JP,A) 特開 平5−22253(JP,A) 欧州特許出願公開603788(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信データを所定ビット数ごとに分け、少
    なくともユニークワードと誤り検出ビットを加えてデー
    タパケットを構成し、搬送波を前記データパケットでデ
    ィジタル変調して得られる一次変調信号に、前記一次変
    調信号よりも帯域の広い拡散変調信号を乗算して得られ
    るスペクトラム拡散信号を出力する送信装置と、前記ス
    ペクトル拡散信号を復調し復号データを出力する受信装
    置とを有するデータ送受信装置において、 前記受信装置は、前記スペクトラム拡散信号の帯域内の
    部分的な帯域の信号成分のみを取り出す複数の帯域通過
    手段と、前記帯域通過手段の出力である複数の中間信号
    をそれぞれ増幅し出力レベルが一定になるように利得調
    整する複数の自動利得調整器と、前記自動利得調整器の
    出力信号をそれぞれ検波する複数の検波器と、前記検波
    器の出力である複数の検波信号をそれぞれ利得調整する
    複数の逆利得調整器と、前記逆利得調整器の出力である
    利得補正検波信号を1つの合成検波信号に合成する合成
    器と、前記利得補正検波信号又は前記合成検波信号から
    それぞれ再生クロックを生成する複数のクロック再生器
    と、前記利得補正検波信号又は前記合成検波信号と前記
    再生クロックからそれぞれ判定データ列を出力する複数
    の復号器と、複数の前記判定データ列からそれぞれ前記
    ユニークワードを検出することによりそれぞれ復号デー
    タパケットの先頭を見いだす複数のユニークワード検出
    器と、前記ユニークワード検出器の出力であるフレーム
    信号を基に前記判定データ列からそれぞれ前記復号デー
    タパケットを抽出する複数のパケット抽出器と、前記誤
    り検出ビットを用いて前記復号データパケットの中のビ
    ット誤りをそれぞれ検出する複数の誤り検出器とを有
    し、 前記誤り検出器によってビット誤りが無いと判定した前
    記復号データパケットから前記復号データを得ること、
    および、前記逆利得調整器はそれぞれ対応する帯域の前
    記自動利得調整器の利得に逆比例した利得でそれぞれ利
    得調整を行うことを特徴とするデータ送受信装置。
  2. 【請求項2】自動利得調整器は、利得制御信号により利
    得を可変できる増幅器と、前記増幅器の出力信号から前
    記増幅器の利得制御信号を得る包絡線検波器と、低域通
    過フィルタとにより構成され、 前記増幅器の出力信号が前記検波器に入力されるととも
    に,前記利得制御信号を用いて前記逆利得調整器の利得
    を調整することを特徴とする請求項1記載のデータ送受
    信装置。
  3. 【請求項3】ディジタル変調は、差動位相変調であり、 拡散変調信号の周期は、一次変調信号のシンボル周期の
    整数倍または整数分の1であり、 前記検波器は、中間信号とそれを一次変調信号のシンボ
    ル周期の整数倍だけ遅延させた遅延信号とを乗算して検
    波信号を得る遅延検波器であることを特徴とする請求項
    1記載のデータ送受信装置。
  4. 【請求項4】帯域通過手段は、周波数混合器と、前記周
    波数混合器に局部発振信号を供給する局部発振器と、前
    記局部発振信号の周波数との差の周波数帯に変換された
    前記周波数混合器の出力の部分的な帯域の信号成分のみ
    を取り出す帯域通過フィルタとで構成され、 前記局部発振信号の周波数を前記シンボル周期分の1の
    整数倍だけ変化させること、あるいは、前記局部発振信
    号の周波数を前記シンボル周期分の1の整数倍の周波数
    間隔に配置した複数の前記局部発振器を用いることを特
    徴とする請求項3記載のデータ送受信装置。
  5. 【請求項5】拡散変調信号は、その周期毎に正弦波の周
    波数を繰り返し掃引して得られるチャープ信号であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ送受信装置。
  6. 【請求項6】受信装置は、各々の検波信号の時間遅れを
    調整する遅延補正器を具備し、前記帯域通過手段の特性
    および前記拡散変調信号の特性により決まる各々の検波
    信号の振幅のピーク位置の違いを補正することを特徴と
    する請求項1記載のデータ送受信装置。
  7. 【請求項7】誤り検出ビットは、CRC符号であること
    を特徴とする請求項1記載のデータ送受信装置。
  8. 【請求項8】帯域通過手段および前記自動利得調整器お
    よび前記検波器および前記逆利得調整器はすべて2系統
    あることを特徴とする請求項1記載のデータ送受信装
    置。
  9. 【請求項9】帯域通過手段は、対応する前記誤り検出器
    がビット誤りを検出した場合、前記帯域通過手段の通過
    帯域を変更することを特徴とする請求項1記載のデータ
    送受信装置。
  10. 【請求項10】帯域通過手段は、対応する前記誤り検出
    器がビット誤りを検出した場合、前記帯域通過手段の通
    過帯域幅を狭小変更することを特徴とする請求項1記載
    のデータ送受信装置。
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