JP3218085U - エアブロー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばすためのエアブロー装置において、洗浄後の車体の表面から短時間で水滴を吹き飛ばすことが可能なエアブロー装置を提供する。【解決手段】エアブロー装置1は、本体部3と、本体部3から引き出されるとともに内部を圧縮空気が通過するホース4と、ホース4の先端に取り付けられるエアガン5と、エアガン5に取り付けられるエジェクター6とを備えている。エジェクター6には、エアガン5から供給される圧縮空気をエジェクター6の内部で噴射するノズルと、ノズルが圧縮空気を噴射することで生じるエジェクター効果によってエジェクター6の外部からエジェクター6の内部に吸引される空気が通過する吸引穴とが形成されており、エジェクター6は、エアガン5から圧縮空気が供給されると、ノズルが噴射する圧縮空気と吸引穴から吸引される空気とを混合して噴射する。【選択図】図1

Description

本考案は、洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばすためのエアブロー装置に関する。
従来、洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばすためのエアブロー装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のエアブロー装置は、車体に向かって圧縮空気を噴射する圧縮空気噴射機と、圧縮空気噴射機に一端が接続されるホースと、ホースの他端が接続されるコンプレッサーとを備えている。
登録実用新案第3013359号公報
特許文献1に記載のエアブロー装置のように、洗浄後の車体の表面から水滴を吹き飛ばすエアブロー装置においては、車体の表面を乾かす時間も含めたトータル的な洗車時間を短縮するために、洗浄後の車体の表面から短時間で水滴を吹き飛ばせることが好ましい。
そこで、本考案の課題は、洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばすためのエアブロー装置において、洗浄後の車体の表面から短時間で水滴を吹き飛ばすことが可能なエアブロー装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本考案のエアブロー装置は、洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばすためのエアブロー装置において、本体部と、本体部から引き出されるとともに内部を圧縮空気が通過するホースと、ホースの先端に取り付けられるエアガンと、エアガンに取り付けられるエジェクターとを備え、エジェクターには、エアガンから供給される圧縮空気をエジェクターの内部で噴射するノズルと、ノズルが圧縮空気を噴射することで生じるエジェクター効果によってエジェクターの外部からエジェクターの内部に吸引される空気が通過する吸引穴とが形成され、エジェクターは、エアガンから圧縮空気が供給されると、ノズルが噴射する圧縮空気と吸引穴から吸引される空気とを混合して噴射することを特徴とする。
本考案のエアブロー装置では、エアガンにエジェクターが取り付けられており、エジェクターは、エアガンから圧縮空気が供給されると、ノズルが噴射する圧縮空気と吸引穴から吸引される空気とを混合して噴射する。そのため、本考案では、エアガンから直接、空気が噴射される場合と比較して、エジェクターから噴射される空気の流量を増やすことが可能になるとともに、本願考案者の検討によれば、エジェクターから比較的広い範囲に空気を噴射することが可能になる。したがって、本考案のエアブロー装置を使用すれば、洗浄後の車体の表面から短時間で水滴を吹き飛ばすことが可能になる。
本考案において、エジェクターには、ノズルを囲むように配置される複数の吸引穴が形成され、吸引穴を通過する空気は、エアガン側から吸引されることが好ましい。このように構成すると、エジェクターから噴射される空気の流量をより増やすことが可能になる。したがって、洗浄後の車体の表面から水滴をより短時間で吹き飛ばすことが可能になる。
本考案において、本体部は、ホースの基端が接続されるエアタンクを備え、エアタンクには、エアブロー装置とは別に設置されたコンプレッサーから圧縮空気が供給されていることが好ましい。すなわち、本考案において、エアブロー装置は、エアタンクに圧縮空気を供給するコンプレッサーを備えていないことが好ましい。このように構成すると、エアブロー装置の構成を簡素化して、エアブロー装置のコストを低減することが可能になる。
本考案において、たとえば、本体部は、本体部の上端側に設置される硬貨処理機を備え、本体部の前面の上端側には、硬貨の投入口が形成されている。この場合には、たとえば、硬貨の投入口に投入された硬貨の額に応じた時間分だけ、エアブロー装置を動作させることが可能になる。
以上のように、本考案では、洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばすためのエアブロー装置において、洗浄後の車体の表面から短時間で水滴を吹き飛ばすことが可能になる。
本考案の実施の形態にかかるエアブロー装置の構成を説明するための概略図である。 図1に示すエアガンおよびエジェクターの側面図である。 (A)は、図2のE−E方向からエジェクターを示す図であり、(B)は、図2に示すエジェクターの断面図である。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。
(エアブロー装置の構成)
図1は、本考案の実施の形態にかかるエアブロー装置1の構成を説明するための概略図である。図2は、図1に示すエアガン5およびエジェクター6の側面図である。図3(A)は、図2のE−E方向からエジェクター6を示す図であり、図3(B)は、図2に示すエジェクター6の断面図である。
本形態のエアブロー装置1は、洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばすための装置である。エアブロー装置1は、たとえば、無人のコイン洗車場に設置されている。具体的には、エアブロー装置1は、たとえば、無人のコイン洗車場において、コイン洗車機の隣に設置されている。エアブロー装置1は、エアタンク2を有する本体部3と、本体部3から引き出されるホース4と、ホース4の先端に取り付けられるエアガン(エアダスターガン)5と、エアガン5に取り付けられるエジェクター6とを備えている。なお、エアブロー装置1は、ガソリンスタンドに設置されていても良い。
本体部3は、直方体の箱状に形成される筐体を備えている。エアタンク2は、筐体の内部に設置されている。エアタンク2には、エアブロー装置1とは別に設置されたコンプレッサー7から圧縮空気が供給されている。具体的には、エアタンク2には、エアブロー装置1とは別にコイン洗車場またはガソリンスタンドに元々設置されているコンプレッサー7から圧縮空気が供給されている。また、本体部3は、本体部3の上端側に設置される硬貨処理機8を備えており、本体部3の前面の上端側(具体的には、筐体の前面の上端側)には、硬貨の投入口(硬貨投入口)が形成されている。
ホース4の基端は、エアタンク2に接続されている。具体的には、ホース4の基端は、本体部3の筐体の内部に配置される所定の配管を介してエアタンク2に接続されており、エアタンク2から供給される圧縮空気がホース4の内部を通過する。ホース4の基端とエアタンク2との間の配管経路には、電磁弁等が設置されている。ホース4の先端は、エアガン5の空気取入口に接続されている。エアガン5の空気噴射口には、エジェクター6が接続されている。エアガン5のレバー(トリガレバー)9が操作されると、エアガン5の空気噴射口からエジェクター6に圧縮空気が供給される。
エジェクター6には、エアガン5から供給される圧縮空気をエジェクター6の内部で噴射するノズル6aと、ノズル6aが圧縮空気を噴射することで生じるエジェクター効果によってエジェクター6の外部からエジェクター6の内部に吸引される空気が通過する吸引穴6bとが形成されている。ノズル6aの基端部は、エアガン5の空気噴射口に接続されている。圧縮空気を噴射するノズル6aの先端は、エジェクター6の内部に配置されている。ノズル6aは、エアガン5から供給される圧縮空気の流路を絞って圧縮空気の流速を高める機能を果たしている。
吸引穴6bは、ノズル6aを囲むように複数箇所に形成されている。すなわち、エジェクター6には、ノズル6aを囲むように配置される複数の吸引穴6bが形成されている。たとえば、エジェクター6には、ノズル6aを囲むように配置される4個の吸引穴6bが等角度ピッチ(90°ピッチ)で形成されている。吸引穴6bは、図3(A)に示すように、エジェクター6の基端側で開口しており、吸引穴6bを通過する空気は、ノズル6aの基端側からエジェクター6の内部に吸引される。すなわち、吸引穴6bを通過する空気は、エアガン5側から吸引される。
エジェクター6は、エアガン5から圧縮空気が供給されると、ノズル6aが噴射する圧縮空気と複数の吸引穴6bから吸引される空気とを混合して噴射する。すなわち、エアガン5のレバー9が操作されて、エアガン5からノズル6aに圧縮空気が供給されると、エジェクター6は、ノズル6aが噴射する圧縮空気と複数の吸引穴6bから吸引される空気とを混合して、エジェクター6の先端から混合した空気を噴射する。
洗車をしている自動車の所有者は、自動車の洗浄が終わると、本体部3の硬貨投入口に硬貨を投入して所定の操作を行った後、エジェクター6の先端を自動車に向けた状態でエアガン5のレバー9を操作し、自動車の車体の表面に空気を吹き付けて車体の表面から水滴を吹き飛ばす。エアブロー装置1は、硬貨投入口に投入された硬貨の額に応じた時間分だけ動作する。なお、硬貨投入口に投入された硬貨の額に応じた時間分だけ、エジェクター6の先端から空気が噴射されても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、エアガン5にエジェクター6が取り付けられており、エジェクター6は、エアガン5から圧縮空気が供給されると、ノズル6aが噴射する圧縮空気と吸引穴6bから吸引される空気とを混合して噴射する。そのため、本形態では、エアガン5から直接、空気が噴射される場合と比較して、エジェクター6から噴射される空気の流量を増やすことが可能になるとともに、エジェクター6から比較的広い範囲に空気を噴射することが可能になる。したがって、本形態のエアブロー装置1を使用すれば、洗浄後の車体の表面から短時間で水滴を吹き飛ばすことが可能になる。
特に本形態では、エジェクター6に、ノズル6aを囲むように配置される複数の吸引穴6bが形成されており、吸引穴6bを通過する空気はエアガン5側から吸引されるため、エジェクター6から噴射される空気の流量をより増やすことが可能になる。したがって、本形態のエアブロー装置1を使用すれば、洗浄後の車体の表面から水滴をより短時間で吹き飛ばすことが可能になる。
本形態では、コンプレッサー7がエアブロー装置1とは別に設置されており、エアブロー装置1はコンプレッサー7を備えていない。そのため、本形態では、エアブロー装置1の構成を簡素化して、エアブロー装置1のコストを低減することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態において、複数の吸引穴6bが、エジェクター6の径方向でエジェクター6を貫通するように形成されていて、吸引穴6bを通過する空気がエジェクター6の径方向の外側から吸引されても良い。また、上述した形態において、本体部3の筐体の内部にコンプレッサー7が配置されていても良い。すなわち、エアブロー装置1がコンプレッサー7を備えていても良い。さらに、上述した形態において、エアブロー装置1は、自動車販売店(自動車ディーラー)または自動車整備工場等に設置されていても良い。この場合には、本体部3は、たとえば、硬貨処理機8を備えていない。
1 エアブロー装置
2 エアタンク
3 本体部
4 ホース
5 エアガン
6 エジェクター
6a ノズル
6b 吸引穴
7 コンプレッサー
8 硬貨処理機

Claims (4)

  1. 洗浄後の自動車の車体の表面に空気を吹き付けて前記車体の表面から水滴を吹き飛ばすためのエアブロー装置において、
    本体部と、前記本体部から引き出されるとともに内部を圧縮空気が通過するホースと、前記ホースの先端に取り付けられるエアガンと、前記エアガンに取り付けられるエジェクターとを備え、
    前記エジェクターには、前記エアガンから供給される圧縮空気を前記エジェクターの内部で噴射するノズルと、前記ノズルが圧縮空気を噴射することで生じるエジェクター効果によって前記エジェクターの外部から前記エジェクターの内部に吸引される空気が通過する吸引穴とが形成され、
    前記エジェクターは、前記エアガンから圧縮空気が供給されると、前記ノズルが噴射する圧縮空気と前記吸引穴から吸引される空気とを混合して噴射することを特徴とするエアブロー装置。
  2. 前記エジェクターには、前記ノズルを囲むように配置される複数の前記吸引穴が形成され、
    前記吸引穴を通過する空気は、前記エアガン側から吸引されることを特徴とする請求項1記載のエアブロー装置。
  3. 前記本体部は、前記ホースの基端が接続されるエアタンクを備え、
    前記エアタンクには、前記エアブロー装置とは別に設置されたコンプレッサーから圧縮空気が供給されていることを特徴とする請求項1または2記載のエアブロー装置。
  4. 前記本体部は、前記本体部の上端側に設置される硬貨処理機を備え、
    前記本体部の前面の上端側には、硬貨の投入口が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のエアブロー装置。
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