JP3217914U - 電気接続用冶具 - Google Patents

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恒夫 薄井
恒夫 薄井
佑介 中崎
佑介 中崎
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能充 菊本
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Abstract

【課題】同時に複数の接続ネジに接続し、安全かつ簡単に端子台に着脱でき、作業効率の高い電気接続用冶具を提供する。
【解決手段】電気接続用冶具1は、端子台40の接続ネジ41に接続する接点部を一端に有し、他端に接続コードを取り付ける部材を含む接続コード取り付け部を有する複数の電気接続用端子20と、電気接続用端子20を保持し、端子台40に着脱自在に固定する固定手段を備えた固定具10と、を備え、固定具10は、端子台40の絶縁壁42に固定時に接続ネジ41の頭部に電気接続用端子20が略垂直に当接するように電気接続用端子20を保持する保持部を有し、保持部は複数の貫通孔を有し、電気接続用端子20は、その貫通孔を貫通し、接点部と保持部の間にバネ部材を備え、固定具10が電気接続用端子20を可動に保持する。
【選択図】図1

Description

本考案は、電気機器の電気回路の測定等に用いられる電気接続用冶具に関し、特に様々な形状の端子台の絶縁壁に取り付けて使用する電気接続用冶具に関する。
従来、電気機器等の端子台の接続ネジに直接、接続用コードを取り付けてそのコードを計測用機器に接続して電気回路の測定等を行っていた。端子台の接続ネジは、絶縁隔壁の間に配置されていることが多いため、接続ネジに接続用コードを着脱する作業に手間がかかっていた。例えば、図10は端子台40に接続コード30を取り付けた従来例であるが、端子台40の絶縁壁42間の接続ネジ41の頭部に接続コード30を1つ1つに着脱する作業は手間がかかり、作業効率が悪かった。また、端子台40の接続ネジ41に触れて感電事故又は短絡事故等を起こすこともあった。
これらの問題を解決するため、端子台の接続ネジに容易に接続を可能とした接続クリップが開発されている。例えば特許文献1には、滑り止め突起が付いており、その滑り止め突起まで絶縁チューブで覆われている接続クリップが開示されている。その発明によると、導体を覆う絶縁チューブのずれを防止し、接続対象を簡便に挟持できるとされている。
また、特許文献2には、一対のクリップ片の片方のみが端子台の接続ネジに電気的に接続する鰐口クリップが開示されている。その発明によると、取扱いが容易で、振動や衝撃などに対しても接続ネジの頭部との接触を確実に維持することが可能とされている。特許文献3には、絶縁被覆から露出する部分にも絶縁処理が施された電気接続用クリップが開示されている。それにより、漏電事故又は短絡事故等を防止し得るとされている。
特開2008−135205号公報 特開2011−90882号公報 登録実用新案第3030114号公報
特許文献1〜3等の従来の接続クリップは、端子台の接続ネジに容易かつ、安全に接続できるように工夫がされているが、端子台の接続ネジが多い場合(例えば図10に示す端子台40)など、1つ1つの接続ネジに接続クリップを着脱する作業は手間がかかる。そこで、安全で簡単に着脱でき、同時に複数の接続ネジに接続できる接続クリップが望まれていた。
本考案は、上記課題に鑑み、同時に複数の接続ネジに接続し、安全かつ簡単に端子台に着脱できる作業効率の高い電気接続用冶具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、端子台の接続ネジの頭部に接触して電気的に接続する接点部を一端に有し、他端に接続コードを取り付ける部材を含む接続コード取り付け部を有する複数の電気接続用端子と、前記電気接続用端子を保持し、前記端子台の絶縁壁に着脱自在に固定する固定手段を備えた固定具と、を備え、前記固定具は、前記端子台の前記絶縁壁に固定時に前記端子台の前記接続ネジの頭部に前記電気接続用端子が略垂直に当接するように前記電気接続用端子を保持する保持部を有し、該保持部は複数の貫通孔を有し、前記電気接続用端子は、前記貫通孔を貫通して前記接点部が前記端子台の接続ネジの頭部を押圧して接続するように前記接点部と前記保持部の間にバネ部材を備え、前記接点部及び前記バネ部材と、前記接続コードを取り付ける部材が、前記電気接続用端子の両端の抜け止め片として作用して、前記固定具が前記電気接続用端子を可動に保持することを特徴とする電気接続用冶具である。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の電気接続用冶具であって、前記固定具は、前記端子台の絶縁壁に着脱自在に挟持して固定する一対のクリップ片を有するクリップ構造に形成し、前記固定手段は、前記一対のクリップ片とその先端側の一対の挟持部が閉じる方向に力を付勢する弾性部材で構成され、前記絶縁壁を挟持する際に、前記一対のクリップ片を結合する枢支部が、前記電気接続用端子を保持する前記保持部を有することを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の電気接続用冶具であって、前記固定具の前記枢支部が2段構造に構成され、各段に前記電気接続用端子を保持する前記保持部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2又は3に記載の電気接続用冶具であって、前記固定具の少なくとも一部が透明材からなること又は一部に孔が穿設されていることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1に記載の電気接続用冶具であって、前記固定具の前記固定手段は、ネジを使用した固定手段であり、前記固定具に前記ネジを挿通するネジ孔を配設し、前記端子台の絶縁壁に配設されるネジ孔に前記固定具を挿通した前記ネジを挿入して締め付けて前記端子台と前記固定具を固定することを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項1〜5のいずれかに記載の電気接続用冶具であって、前記電気接続用端子の前記接続コード取り付け部に絶縁被覆を被せたことを特徴とする。
本考案の電気接続用冶具によると、同時に複数の接続ネジに接続でき、安全かつ簡単に端子台に着脱できるため、作業効率を高めることができる。
第1の実施形態の電気接続用冶具の使用態様を示す全体斜視図である。 第1の実施形態の電気接続用冶具の(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)平面図である。 第1の実施形態の電気接続用冶具の(A)開いた状態、(B)閉じた状態を示す説明図である。 第2の実施形態の電気接続用冶具の(A)斜視図、(B)斜視図をA方向から見た図である。 第3の実施形態の電気接続用冶具の(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)平面図である。 第3の実施形態の電気接続用冶具の使用態様を示す模式図である。 第4の実施形態の電気接続用冶具の(A)斜視図、(B)接続対象の端子台の斜視図である。 第4の実施形態の電気接続用冶具の(A)平面図、(B)底面図、(C)右側面図である。 第4の実施形態の電気接続用冶具を端子台に固定した状態の斜視図である。 端子台に接続コードを取り付けた従来例を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態(以下実施例と記す)を、図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、共通する部分には同一の符号を付しており、同一符号の部分に対して重複した説明を省略する。
本考案の電気接続用冶具は、端子台の接続ネジの頭部に接触して電気的に接続する接点部を一端に有し、他端に計測器等への接続コードを取り付ける部材を含む接続コード取り付け部を有する複数の電気接続用端子と、電気接続用端子を保持し、端子台の絶縁壁に着脱自在に固定する固定手段を備えた固定具から構成される。この固定具は、端子台の絶縁壁に固定時に端子台の接続ネジの頭部に電気接続用端子が略垂直に当接するように電気接続用端子を保持する保持部を有しており、その保持部は複数の電気接続用端子が貫通する複数の貫通孔を有している。なお、以下で説明する実施例では、固定具に保持される電気接続用端子の本数が2本、4本、6本の場合を例に挙げて説明するが、本考案はこれに限らず、あらゆる本数の電気接続用端子を保持した固定具を含む。
また、電気接続用端子は、固定具の貫通孔を貫通して、その接点部が端子台の接続ネジの頭部を押圧して接続するように接点部と固定具の保持部の間にバネ部材を備えている。電気接続用端子の接点部及びバネ部材と、接続コード取り付け部が、電気接続用端子の両端の抜け止め片として作用して、固定具が電気接続用端子を可動に保持している。以上の構成を満たす電気接続用冶具であれば、固定具の形状は特に限定されないが、以下では端子台の形状に合うように、クリップ構造に形成した固定具と、インターフェイス型(両端支持型)に形成した固定具について説明する。
本考案の第1の実施例の使用態様を、図1を参照して説明する。また、その利点が明確になるように、従来技術である図10を参照しながら説明する。図1は、第1の実施例の使用態様を示す全体斜視図である。図10は、端子台40に接続コード30を取り付けた従来例を示す斜視図である。まず、電気接続用冶具1の概略を説明し、その構成部(固定具10、電気接続用端子20)の詳細は後述する。
図1に示すように、本実施例の電気接続用冶具1は、端子台40の接続ネジ41の頭部に接触して電気的に接続する接点部を一端に有し、他端に計測器等への接続コード30を取り付ける部材を含む接続コード取り付け部を有する複数の電気接続用端子20と、電気接続用端子20を保持し、端子台40の絶縁壁42に着脱自在に固定する固定手段を備えたクリップ構造の固定具10から構成される。本実施例の電気接続用冶具1は、2本の電気接続用端子20が固定具10に保持されている。
前述のように、端子台40の接続ネジ41の頭部は、絶縁壁42の間に配列している場合が多く、接続コード30をその接続ネジ41に1本ずつ取り付ける作業には、手間がかかっていた。図10に示すように、作業者が接続コード30を接続ネジ41に1本ずつ取り付ける従来の方法では、緻密な作業であるため、集中力低下や作業時間の短縮化と効率化に問題があった。また、端子台40の接続ネジ41に触れて感電事故又は短絡事故等を起こすこともあった。
本実施例では、作業者が予め電気接続用冶具1の電気接続用端子20に接続コード30を接続し、クリップ構造の固定具10を端子台40の絶縁壁42に嵌めて固定するだけで、簡単に端子台40の接続ネジ41と接続コード30を接続させることができる。更に、その接続コード30を計測用機器に接続して電気回路の測定等を容易に行うことができる。
本考案の電気接続用冶具1を使用することで、同時に複数の接続ネジ41(本実施例では2本)と複数の接続コード30(本実施例では2本)を接続させることができるため、作業時間の短縮化と効率化を図ることができる。また、作業者は直接、端子台40の接続ネジ41の頭部に触れることがないため、安全に電気接続用冶具1を端子台40に取り付けることができる。
次に、電気接続用冶具1の構成部について、図2、3を参照して説明する。図2(A)は、本実施例の電気接続用冶具1の正面図、図2(B)は左側面図、図2(C)は、右側面図、図2(D)は、平面図である。図3(A)は、電気接続用冶具1の開いた状態、図3(B)は閉じた状態の説明図である。電気接続用冶具1は、使用しない状態においては、通常のクリップと同様に一対のクリップ片の先端側(挟持部11)が閉じた状態である。図2(A)〜(D)では、電気接続用冶具1の一対のクリップ片が平行になるまで開いた状態の正面図等を表す。
図2、3に示すように本実施例の電気接続用冶具1の電気接続用端子20は2本、固定具10に保持されており、一端に端子台の接続ネジに接触する接点部21、他端に接続コードを取り付ける部材を含む接続コード取り付け部22を有している。接続コード取り付け部22は例えばボルトであり、接続コードを取り付ける部材24は例えばナットである。接続コード30の端子をボルト22に通してナット24で挟むことで取り付けることができる。接続コード取り付け部22や接続コードを取り付ける部材24はこれに限定されず、接続コード30が取り付けられれば、いかなる構成でもよい。
電気接続用端子20は接続ネジ41の頭部に接触して電気を通すため、ステンレス鋼などの金属製の伝導体から構成される。電気接続用冶具1を操作中に手指が接続コード取り付け部22に触れて感電することがないように、接続コード取り付け部22には絶縁被覆を被せることが好ましい。絶縁被覆は例えば、樹脂製の塩化ビニル等で構成される。また、電気接続用端子20の数やその間隔は、計測する端子台の形状に合うように設計される。本実施例の場合には図1に示す端子台40の接続ネジ41の間隔に合うように設計されている。
また、電気接続用端子20の接点部21は、端子台の接続ネジ41の頭部に嵌合するように凹状に形成してもよい(図示せず)。接点部21を凹状に形成することで、滑らずに接続ネジ41の頭部の形状に嵌り、電気接続用端子20と接続ネジ41を安定的に接続させることができる。
固定具10は、電気接続用端子20を保持し、端子台40の絶縁壁42に着脱自在に固定する固定手段を備えている。固定具10は、作業者が手で持って使用するため、絶縁性の合成樹脂材から構成される。本実施例の固定具10はクリップ構造であり、固定手段は、一対のクリップ片とその先端側の一対の挟持部11が閉じる方向に力を付勢する弾性部材で構成される。弾性部材は、いかなる材質、形態のものでもよいが、例えばバネ用ステンレス鋼などの金属製の固定用リング14を使用することができる。本実施例では、両クリップ片の挟持部11と後端側の把持部12の略中央部で、両クリップ片を結合する枢支部をまたがらせて両クリップ片の挟持部11の外面を押圧するように固定用リング14が取り付けられている。なお、本実施例では、両クリップ片の中央部分に2本の固定用リングを取り付けているが、固定用リング14の本数や取り付ける位置は、クリップ片の大きさ、材質等により適宜変更できる。
図3(A)に示すように、作業者が一対の把持部12の外面を外側から内側に(矢印方向)押圧することで両挟持部11が開き、端子台40の絶縁壁42の間隔に合わせて固定具10を嵌め合わせる。すると、図3(B)に示すように、固定リング14が挟持部11の外面を押圧する方向に(把持部12の矢印方向)力が働き、両挟持部11で絶縁壁42を挟持することで、固定具10が端子台40に固定される。なお、固定する際には、2本の電気接続用端子20の接点部21が、端子台40の接続ネジ41の頭部に当接しているかを確認しながら固定する。固定具10を端子台40から取り外す際には、再度、図3(A)に示すように一対の把持部12の外面を外側から内側に押圧して、両挟持部11を開いて取り外す。このようにして、固定具10を端子台40に容易に着脱させることができる。
なお、図2(A)、(B)に示すように、固定具10の両挟持部11の先端部には、端子台40の絶縁壁42に嵌るように溝111を設けてもよい。このような溝111を設けることで横ずれを防ぎ、固定具10を端子台40に嵌めやすくなる。さらに、端子台40からの滑り防止のために両挟持部11の先端部には、滑り防止用の弾性部材(ゴムなど)を取り付けてもよい。また、通常、端子台40には絶縁カバーの取り付け溝43が形成されているが(図1参照)、その溝に嵌め合わすことができるように、固定具10の両挟持部11の枢支部側に突状部112を設けてもよい(図2(A)参照)。それにより、両挟持部11の突状部112が、端子台40には絶縁カバーの取り付け溝43に嵌って固定され、固定具10の脱落を防ぐことができる。
更に、固定具10の少なくとも1片の挟持部11を透明材で形成してもよいし、固定具10の全体を透明材で形成してもよい。また、固定具10の少なくとも1片の挟持部11の先端部付近に孔を穿設してもよいし、枢支部に孔を穿設してもよい(図示せず)。固定具10に穿設する孔は1個でもよいし、複数個でもよい。このように固定具10の少なくとも一部が透明材透明材からなること又は一部に孔が穿設されていることにより、電気接続用端子20の接点部21の位置が確認し易くなり、接続ネジ41の頭部に当接しているか否かの確認が容易になる。それにより、更に作業効率を高めることができる。
また、固定具10は、端子台40の絶縁壁42に固定時に端子台40の接続ネジ41の頭部に電気接続用端子20が略垂直に当接するように電気接続用端子20を保持する保持部を有しており、その保持部に電気接続用端子20が貫通する複数の貫通孔が配設されている。ここで、略垂直とは、完全な垂直だけではなく垂直から多少ずれているものを含む。本実施例では、固定具10を絶縁壁42に固定した後の状態は、一対のクリップ片が略平行に開いた状態(図1、図2(A))である。その際に端子台の接続ネジ41の頭部に電気接続用端子20が略垂直に当接するように電気接続用端子20を保持する保持部13は、一対のクリップ片を結合する枢支部に設けられている。その保持部13に2本の電気接続用端子20が貫通する貫通孔が所定間隔で配設されている(図2(B)、(C))。
図2(A)と図3に示すように、電気接続用端子20は、保持部13の貫通孔を貫通して接点部21と保持部13の間にバネ部材23を備えている。それにより、電気接続用端子20の接点部21が端子台40の接続ネジ41の頭部を略垂直に押圧するため、確実に接触させることができる。バネ部材23はいかなるものでもよいが、例えばステンレス鋼などの金属製の圧縮コイルバネを使用することができる。
このバネ部材23及び接点部21と、接続コード取り付け部材24が、保持部13を貫通する電気接続用端子20の両端の抜け止め片として作用するため、電気接続用端子20は、保持部13の貫通孔から抜けることなく、可動に保持される。電気接続用端子20が固定具10に可動に保持されることで、接点部21を端子台40の接続ネジ41の頭部に接触させやすく、固定具10を端子台40に嵌めて固定させやすくなる。
以上の電気接続用冶具1を使用して、予め電気接続用端子20の接続コード取り付け部22に接続コード30を接続しておけば、固定具10を端子台40の絶縁壁42に嵌めて固定するだけで、簡単に端子台40の2本の接続ネジ41と2本の接続コード30を電気的に接続させることができる。複数本の接続コード30を端子台40に同時に接続させることが可能であるため、作業時間を短縮でき、作業効率を高めることができる。
次に、本考案の第2の実施例の電気接続用冶具100について図4を参照して説明する。図4は、第2の実施例の電気接続用冶具100の(A)斜視図、(B)斜視図をA方向から見た図を示す。本実施例の電気接続用冶具100は、図1等に示す電気接続用冶具1の固定具10の形状が異なり、また、電気接続用端子20の本数が異なる。それ以外の構成や端子台への着脱方法は同様であるため、共通部分の説明は省略する。
図4に示すように本実施例の電気接続用冶具100は、4本の電気接続用端子20が固定具50に保持されている。電気接続用端子20の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。固定具50は、実施例1と同様にクリップ構造であり、固定手段は、一対のクリップ片とその先端側の一対の挟持部51が閉じる方向に力を付勢する弾性部材で構成される。弾性部材は、実施例1と同様に金属製の固定用リング54を使用することができる。本実施例では、実施例1よりもクリップ片の表面積が大きいため、バランスよくクリップ片を開閉させるために、固定用リング54は一対のクリップ片の両サイドに枢支部をまたがらせて取り付けられている。
図4(A)に示すように、固定具50の両挟持部51の先端部は、端子台40の絶縁壁42の外形寸法に嵌るように形成されている。また、端子台40の絶縁壁42への誤接触や横ずれを防ぐために、両挟持部51の先端部の両端に形成された突状部に、面取りを施してもよい。さらに、実施例1と同様に、滑り防止のために両挟持部51の先端部には、滑り防止用の弾性部材を取り付けてもよい。また、固定具50の少なくとも一部を透明材で形成又は一部に孔を穿設してもよい。
また、本実施例の固定具50の保持部53は、実施例1と同様に、一対のクリップ片を結合する枢支部に設けられており、そこに4本の電気接続用端子20が貫通する貫通孔が所定間隔で配設されている。図4(A)に示すように、電気接続用端子20は、保持部53の貫通孔を貫通して接点部21と保持部53の間にバネ部材23を備えており、電気接続用端子20は可動に保持される。
本実施例の電気接続用冶具50の電気接続用端子20の接続コード取り付け部22(図4(B)参照)に予め接続コード30を取り付けて、固定具50を端子台40の絶縁壁42に嵌めて固定するだけで、簡単に端子台40の4本の接続ネジ41と4本の接続コード30を電気的に接続させることができる。それにより、実施例1よりも更に作業時間を短縮でき、作業効率を高めることができる。
次に、本考案の第3の実施例の電気接続用冶具200について図5と図6を参照して説明する。図5は、第3の実施例の電気接続用冶具の(A)正面図、(B)左側面図、(C)右側面図、(D)平面図である。図6は、第3の実施例の電気接続用冶具の使用態様を示す模式図である。本実施例の電気接続用冶具200は、実施例1と実施例2の固定具10、50とは形状が異なり、また、固定する端子台400の形状も異なる。それ以外の構成や端子台への着脱方法は同様であるため、共通部分の説明は省略する。
図5に示すように本実施例の電気接続用冶具200は、4本の電気接続用端子20が2本ずつ2段構成で固定具60に保持されている。電気接続用端子20の構成は、実施例1、2と同じであるため、説明を省略する。固定具60は、実施例1、2と同様にクリップ構造であり、固定手段は、一対のクリップ片とその先端側の一対の挟持部61が閉じる方向に力を付勢する弾性部材で構成される。弾性部材は、実施例1、2と同様に金属製の固定用リング64を使用することができる。本実施例においても、実施例2と同様に、バランスよくクリップ片を開閉させるために、固定用リング64は一対のクリップ片の両サイドに枢支部をまたがらせて取り付けられている(図5(B)〜(D)参照)。
本実施例の電気接続用冶具200は、2段構造の端子台400に接続するように構成されている。また、本実施例の固定具60の保持部63は、実施例1、2と同様に、一対のクリップ片を結合する枢支部に設けられているが、保持部63は図5(B)に示すように、端子台の構造と合うように、2段構造になっている。その保持部63に4本の電気接続用端子20が貫通する貫通孔が上段に2本、下段に2本所定間隔で配設されている。図5(A)に示すように、電気接続用端子20は、保持部63の貫通孔を貫通して接点部21と保持部63の間にバネ部材23を備えており、電気接続用端子20は可動に保持される。
また、実施例1と同様に、本実施例の固定具200の両挟持部61の先端部には、2段構成の端子台400の各絶縁壁に嵌るように溝611を設けてもよい。このような溝611を設けることで横ずれが防ぎやすくなり、2段構成の端子台400であっても固定具60を嵌めやすくなる。さらに、実施例1、2と同様に、滑り防止のために両挟持部51の先端部には、滑り防止用の弾性部材を取り付けてもよい。また、実施例1、2と同様に固定具60の少なくとも一部を透明材で形成又は一部に孔を穿設してもよい。
図6に示すように、本実施例の電気接続用冶具60を使用することで、2段構成の端子台400であっても、安定して端子台400の接続ネジ410に電気接続用端子20を接触させて固定することができる。なお、保持部63の段差により、接続コード取り付け部22の突き出し部分の長さが異なるのを避けるため、異なる長さの電気接続用端子20を使用してもよい。本実施例では、保持部63の上の段(2段目)を貫通する電気接続用端子20は短く、下の段(1段目)を貫通する電気接続用端子20は長いものを使用している(図6参照)。このようにすることで、接続コード30を接続コード取り付け部22に取り付け易くなる。
予め4本の接続コード取り付け部22に4本の接続コード30を取り付けて、固定具60を端子台400の絶縁壁に嵌めて固定するだけで、2段構成の端子台400であっても、簡単に端子台400の接続ネジ410と接続コード30を電気的に接続させることができる。それにより、2段構成の端子台400に1本ずつ接続コード30を取り付けるのではなく、一度に4本の接続コードを取り付けることができるため、着脱作業の時間を短縮でき、作業効率を高めることができる。
次に、本考案の第4の実施例の電気接続用冶具300について図7〜図9を参照して説明する。図7は、第4の実施例の電気接続用冶具の(A)斜視図、(B)接続対象の端子台の斜視図である。図8は、第4の実施例の電気接続用冶具の(A)平面図、(B)底面図、(C)右側面図である。図9は、第4の実施例の電気接続用冶具を端子台に固定した状態の斜視図である。本実施例の固定具70は、実施例1〜3の固定具のようなクリップ構造ではなく、インターフェイス型(両端支持型)である。また、固定する端子台の形状も実施例1〜3とは異なる。電気接続用端子20の構成は実施例1〜3と同様であるため詳細な説明を省略する。
図7(A)に示すように、本実施例の固定具70は、端子台80の絶縁壁82に固定時に接続ネジ81の頭部に電気接続用端子20が略垂直に当接するように電気接続用端子20を保持する保持部72を有しており、本実施例の保持部72は固定具70の上面である。その保持部72の中央部に6本の電気接続用端子20を保持する貫通孔が配設されている。貫通孔の数やその間隔は、計測する端子台80の形状に合うように設計される。本実施例の場合には図7(B)に示す端子台80の接続ネジ81の間隔に合うように固定具70が設計されている。
本実施例においても、図7(A)に示すように電気接続用端子20は、保持部72の貫通孔を貫通して接点部21と保持部72の間にバネ部材23を備えている。それにより、電気接続用端子20の接点部21が端子台80の接続ネジ81の頭部を略垂直に押圧するため、確実に接触させることができる。
固定具70は、図7(B)に示す端子台80の絶縁壁82に着脱自在に固定する固定手段を備えている。その固定手段は、いかなるものでもよいが、本実施例では、2本のネジ75を使用する。図8(A)〜(C)に示すように、2本のネジ75は上面(又は底面)において略長方形の対角線上に配設されたネジ孔に挿通される。また、同様に端子台80の絶縁壁82にネジ孔83が端子台80の上面、対角線上に配設されている(図7(B)参照)。このネジ孔83は、既に配設されている端子台80の絶縁カバーの取り付け孔を利用してもよいし、新たに配設してもよい。
固定具70は、その両端を作業者が手で持って使用するため、絶縁性の合成樹脂材から構成される。図9に示すように、固定具70を端子台80に固定する際には、まず作業者が固定具70の下端部71を端子台80の絶縁壁82にあてながらスライドさせて合わせる。このとき、6本の電気接続用端子20の接点部21が、端子台80の接続ネジ81の頭部に当接しているかを確認しながら合わせる。そして、固定具70を挿通したネジ75を、端子台80のネジ孔83に挿入して締め付けることで簡単に固定することができる。
固定具70を端子台80から取り外す際には、固定具70のネジ75を緩めて外し、固定具70の下端部71を端子台80の絶縁壁82からずらして取り外す。このようにして、固定具70を端子台80に容易に着脱させることができる。
本実施例の電気接続用冶具300を使用して、予め電気接続用端子20の接続コード取り付け部22に接続コード30を接続しておけば、固定具70を端子台80の絶縁壁82に嵌めて固定するだけで、簡単に端子台80の6本の接続ネジ81と6本の接続コード30を同時に接続させることができる。
以上、説明してきた様に、本考案の電気接続用冶具は、端子台への着脱作業を簡単かつ安全に行うことができる。また、様々な形態の端子台に適応した形態の電気接続用冶具を使用することで、どのような形態の端子台であっても確実に取り付けることができる。さらに、複数個の接続ネジに同時に接触して接続できるため、電気接続作業の時間を短縮でき、作業効率を高めることができる。
なお、上述した電気接続用冶具は一例であり、その構成は、考案の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
1,100,200,300 電気接続用冶具
10,50,60,70 固定具
11,51,61 挟持部
12,52,62 把持部
13,53,63,72 保持部
14,54,64 固定用リング
20 電気接続用端子
21 接点部
22 接続コード取り付け部(ボルト)
23 バネ部材
24 接続コードを取り付ける部材(ナット)
30 接続コード
40,80,400 端子台
41,81,410 接続ネジ
42,82 絶縁壁
43 絶縁カバーの取り付け溝
71 下端部
75 ネジ
83 ネジ孔
111,611 溝
112 突状部

Claims (6)

  1. 端子台の接続ネジの頭部に接触して電気的に接続する接点部を一端に有し、他端に接続コードを取り付ける部材を含む接続コード取り付け部を有する複数の電気接続用端子と、
    前記電気接続用端子を保持し、前記端子台の絶縁壁に着脱自在に固定する固定手段を備えた固定具と、
    を備え、
    前記固定具は、前記端子台の前記絶縁壁に固定時に前記端子台の前記接続ネジの頭部に前記電気接続用端子が略垂直に当接するように前記電気接続用端子を保持する保持部を有し、該保持部は複数の貫通孔を有し、
    前記電気接続用端子は、前記貫通孔を貫通して前記接点部が前記端子台の接続ネジの頭部を押圧して接続するように前記接点部と前記保持部の間にバネ部材を備え、
    前記接点部及び前記バネ部材と、前記接続コードを取り付ける部材が、前記電気接続用端子の両端の抜け止め片として作用して、前記固定具が前記電気接続用端子を可動に保持することを特徴とする電気接続用冶具。
  2. 前記固定具は、前記端子台の絶縁壁に着脱自在に挟持して固定する一対のクリップ片を有するクリップ構造に形成し、前記固定手段は、前記一対のクリップ片とその先端側の一対の挟持部が閉じる方向に力を付勢する弾性部材で構成され、前記絶縁壁を挟持する際に、前記一対のクリップ片を結合する枢支部が、前記電気接続用端子を保持する前記保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の電気接続用冶具。
  3. 前記固定具の前記枢支部が2段構造に構成され、各段に前記電気接続用端子を保持する前記保持部を有することを特徴とする請求項2に記載の電気接続用冶具。
  4. 前記固定具の少なくとも一部が透明材からなること又は一部に孔が穿設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電気接続用冶具。
  5. 前記固定具の前記固定手段は、ネジを使用した固定手段であり、前記固定具に前記ネジを挿通するネジ孔を配設し、前記端子台の絶縁壁に配設されるネジ孔に前記固定具を挿通した前記ネジを挿入して締め付けて前記端子台と前記固定具を固定することを特徴とする請求項1に記載の電気接続用冶具。
  6. 前記電気接続用端子の前記接続コード取り付け部に絶縁被覆を被せたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気接続用冶具。
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