JP3217614U - 昆虫を防止する網の止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に抜けなくなり、固定できる昆虫を防止する網の止め具を提供する。【解決手段】取手15−1とバネ15−3の部分は洗濯バサミの形状で、ネットをつかむ先端部分15−2はヘアークリップ型の形で、つかむ部分のツメはできるだけ多くしておき、バネは二個にして、強力にして、ネットとネット、ネットと別の物体を固定する時は、できるだけワンタッチでつかんで固定をすることができるように、つかむ部分の先端は少し曲げた細いツメ状の形状と交差するようにしておく。更に、ネットをつかむ二個の先端部分から中心部15−4よりの支柱と二個の取手の中間部分より中心部に近い取手の支柱の部分に、ヒモを引っかけることができる切れ目状の溝15−7をつけておいた。【選択図】図3

Description

カシノナガキクイムシなどの昆虫によるナラ枯れ被害が発生して、大きな樹木を枯死させる被害が各地で発生しているが、決定的な予防策がないのが現状である。カシノナガキクイムシなどの昆虫を木に近づけなくして、木の中から飛び立つことをできなくした方法でナラ枯れを防止することに関することである。
ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシなどの昆虫を根絶さすものは、現在、存在しないが防止対策は存在する。
先行技術
1、いろいろな薬剤を散布する。カシノナガキクイムシ(以下カシナガ)を駆除するいろいろな薬品が発売されている。だだし、雨が降ると効果が少なくなる。更に、土壌や苔類に薬害をもたらす。
2、「カシナガトラップ」というペットボトルを利用した器具でカシナガを誘引して捕獲する器具。落とし穴式であるが決定的なものではない。現在、奈良の寺の霊山寺で実験している。
3、ナラ枯れの原因をつくるのは甲虫のカシナガであり健康なナラ類〈ミズナラ、コナラなど〉シイ、カシ類などの樹木、樹幹に穿入し、病原菌を感染させて樹木内の水の吸い上げを阻害するためである。感染木は梅雨あけ直後、7月後半から枯れ始める。ただし、若齢樹はカシノナガキクイムシの繁殖はほとんどみられない。そのために古い大きな大木を中心に下記の方法の対策がなされている。
(予防1)粘着剤の塗布;
保護したい健全木の樹幹に粘着剤(殺虫剤)を塗布し、粘着力(殺虫力)によりカシナガの穿入を防止。(秋〜春)
(予防2)ビニール被覆;
保護したい健全木の樹幹をビニールシートや粘着シートを被覆し、カシナガの穿入を防止。(秋〜春)※被害木から虫の脱出を防ぐために行う場合は駆除。
(予防3)樹幹注入;
保護したい健全木にあらかじめ殺菌材を注入し、カシナガが穿入しても材内でのナラ菌の繁殖を防止。(春〜秋)
(駆除1)代倒くん蒸;
被害木を伐採、玉切り、集積し、シートで被覆密閉して薬剤でくん蒸処理することで、材内のカシナガを殺虫。(秋〜春)
(駆除2)焼却、破砕、割材;
被害木を代倒し、焼却等を行い、乾燥や物理的要因により材内のカシナガを殺虫。(秋〜春)
(駆除3)誘因捕殺;
おとり木やペットボトルトラップを設置し、カシナガを誘引して捕殺。(春〜夏)
本考案は三つの方法で構成する。一つはカシノナガキクイムシ(以下カシナガ)などの昆虫が出入りできない細かいメッシュ状の網を用意して、網を木の幹に巻く。更に、網を地面に這っている根の上や地面や苔の上に敷く。二つは木の幹に網を巻き込んだり、地面に網を重ねたりして網と網を接続して止める時に素早く網と網を止める方法として本考案の「ツメ引っかけ式、ネットの止め具」や「ロールブラシ型、ネットの止め具」で 素早く一旦、止めておいた後に、コストの安価な方法のボンド、シリコンのシーリング、コーキングを幅広く塗布して、乾かして接着することにより、網と網を接着させて、隙間が出ないようにする。三つはメッシュ状の網の最終の端の部分は地面の土、土砂や苔であり、土、土砂、苔を削って網の端を埋めたり、ブロックを置いたり、T字型やS字型のいろいろな大きさのネット用押ピンで止めたり、昆虫が嫌う植物である、ユーカリ、除虫菊、ラベンダーなどの乾燥粉末を混ぜた土砂をかけたりして、昆虫が出入りできないようにする。以上の三つの構成によりカシナガなどの昆虫が大木に近寄ることができなくて、さらに木の中にいる昆虫が網のために外へ飛び立つことができないようにしたことを特徴とする、ナラ枯れ防止対策。
近年、ナラ枯れ被害が生駒山系、金剛山系にわたる広範囲で被害が確認されている。
本州、四国、九州にも被害がある。カシノナガキクイムシ(カシナガ)(Platypus quercivorus)などの昆虫が媒介するナラ菌により、ミズナラなどが集団的に枯損する「ナラ枯れ」が発生している。大きな樹木を枯死させる被害が各地に拡大している。原因は昆虫目;ナガキクイムシ科の昆虫である。成虫の体長は4〜5ミリ程度の円筒形であり、大径木の内部に穿孔して棲息する。穿孔された樹木は急速に枯れ死する。枯れの原因はラファエレア菌(ナラ菌)が繁殖して,生立木の樹木内に運び込む水の吸い上げを阻害することによるものである。このカシノナガキクイムシなどの昆虫の被害の防止を早急に考えなければ日本の財産である何百年と生きた大木が枯れ死し、倒木して大変なことになるのでその対策が急務である。
考案を解決するための手段
本考案は(1)、(2)、(3)の方法で構成する。
(1)、カシノナガキクイムシなどの昆虫は4〜5mmであり、出入りできない細かいメッシュ状の網を用意する。その網はメッシュ20〜24とする。材質はプロピレン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリエステル製などでつくる。網の寸法は取扱いやすいサイズで1〜2m×1〜3m、又は1〜2m×長い巻物 にして施工時に自由な長さに切断して使用する。その網を木の幹の地上から3〜4mに上から下へと巻き付ける。巻き付けて止める方法は本考案の「ツメ引っかけ式、ネットの止め具」や「ロールブラシ式、ネットの止め具」で一旦、素早く止めておき、無公害の細い縄や、ヒモで上、中、下を強くしばる。また、ボンド、シリコンのコーキング、シーリングで幅広く接着さすことにより、隙間をなくする。本考案の止め具を使用するとネットが曲がっていたり、いがんでいても少人数で作業が素早くできるメリットがある。
(2)地上の根の部分は大きな根がたくさん這っていて、凸凹や傾斜がたくさんあるために網と網とを重ねて接続する部分は幅広く重ねて、本考案の二つのネットの止め具で止めておき、ボンド、シリコンのコーキング、シーリングで幅広く接着して、隙間が出ないようにする。また、風などで浮き上がらないように接着個所にはT字型やS字型のネットの押しピンを網の上から打ち込んだり、ブロックを置いておく。
(3)最終の網の端は隙間が出やすいので重要な作業となる。地面は土と土砂と苔である。地面を20〜50cm程の幅を削って網の端を土砂に差し込んで網の端に土砂をかける。その上から、ブロック、又は、T字型やS字型のネットの押しピンで止めておく。更に、土砂がないところは昆虫が嫌う植物であるユーカリ、除虫菊、ラベンダーなどの乾燥粉末と土砂の混合物を網の端にかぶせておいて、ブロックを置いて重しをして置く。
昆虫は4〜5ミリと小さいのでちょっとした隙間で容易に入る。一匹でも入るとそこに道が付き仲間が集まってくるので隙間をなくすることが重要となる。
考案の効果
本考案のメッシュ状の網を木の幹や根の周りの付近に少人数で効率よく設置することにより、ビニールシートや粘着シートの被覆に比べて木に与える雨や風の影響が自然に近い状態であり、木の幹や根にストレスを与えることなく、多くのカシノナガキクイムシなどの昆虫から木を守ることができて、土壌や自然にも優しく、公害も生まない方法でナラ枯れを防ぐことができる、ナラ枯れ防止対策。
本考案の網の図 (1)正面図 (2)側面図 網を木に巻き付けた図と木の根の上に敷きしめた図 本考案の網を素早く止める器具の図 (1)ツメ引っかけ式、ネットの止め具 ▲1▼正面図 ▲1▼―1 閉めた図 ▲1▼―2 開けた図 ▲2▼側面図 閉めた図 左 右 ▲3▼上からの図 閉めた図 ▲4▼斜め図 閉めた図 (2)ロールブラシ式、ネットの止め具 ▲1▼正面図 ▲2▼側面図 左 右 ▲3▼上からの図 ▲4▼斜め図 網の端と網と網のつなぎ目を止める方法 (1)ボンド、シリコンのコーキング、シーリング、及びコーキングガン、シーリングガン (2)T字型、S字型のシート用押さえピン ▲1▼正面図 T字型、S字型 ▲2▼側面図 左 右 T字型、S字型 ▲3▼上からの図 T字型、S字型 ▲4▼斜め図 T字型、S字型 (3)ブロック ▲1▼正面図 ▲2▼側面図 左 右 ▲3▼上からの図 (4)昆虫が嫌う植物の乾燥粉末と土砂とを混合した土砂 (5)昆虫が嫌う植物の乾燥粉末と土砂を混合した土砂を網の端にかぶせた図と上にブロックを置いた図 (6)土、土砂、苔を削って網を入れ込んだ図とT字型のネットの押しピンを差し込んだ図 (7)土、土砂、苔を削って網を入れ込んだ図とブロックを置いた図
▲1▼メッシュ状の網
▲2▼メッシュ状の網の端
▲3▼メッシュ状の網のつなぎ目
▲4▼木の幹
▲5▼木の根
▲6▼地面
▲7▼昆虫が嫌う植物の乾燥粉末
▲8▼土砂、土
▲9▼昆虫が嫌う植物の乾燥粉末と土砂の混合物
▲10▼カシノナガキクイムシ
▲11▼T字型のシート用、押さえピン
▲12▼S字型のシート用、押さえピン
▲13▼ツメ引っかけ式、ネットの止め具
―▲1▼取手
―▲2▼ツメの先端部分
―▲3▼バネ
―▲4▼中心部
―▲5▼交差している部分
―▲6▼バネが入る穴
▲14▼ロールブラシ式、ネットの止め具
―▲1▼細いツメ状の突起物
‐▲2▼丸状の支柱
▲15▼シーリング(コーキング)用のボンド、シリコンコーク
▲16▼ボンド、シリコンコークを出す器具(コーキングガン)
▲17▼縄、ヒモ
▲18▼ブロック
ナラ類の木の大木は一つの森に5〜10本ぐらいが生えているのではない。30〜100本以上の木が生えている。そこでカシノナガキクイムシなどの昆虫が穿孔しそうなナラ類の大木に一つずつ本考案を丁寧に実施してゆくことが肝要である。地道な仕事であり、木や森を守るという強い使命感がなければできないことである。
1、木の幹の上から下へメッシュ状の網を巻いていく。本考案の「ツメ引っかけ式、ネットの止め具」や「ロールブラシ式、ネットの止め具」でいったん素早く止めておき、後でゆっくりとボンド、シリコンのコーキング、シーリングで塗布して、乾かして接着したり、縄やヒモで縛る。縄やヒモと接着は隙間が出ないようにする。一旦、止め具で止めておく作業は網の癖を直しながら、少人数で効率よく作業をするためである。
2、根の這った地上の部分は幹の部分から徐々に四方に網を広げてゆく。網と網とを接続さす部分は20〜50cm程重ねて一旦、本考案のネット止め具で止めておき、コーキング、シーリングで塗布して、乾かして接着させたり、ブロックを置いたり、T字型やS字型のネットの押しピンで風に負けないように、しっかりと止めておく。
3、網の最終の端は地面には苔が生えている。苔と共に土、土砂を幅、15センチ以上削って、その土の中へ網の端を入れ込んで、土砂をかぶせておく。その上からブロックを置いたり、T字型やS字型のネットの押しピンでしっかりと止めておく。更に土砂を削れないところは網の端に昆虫が嫌がる植物の乾燥粉末と土砂の混合物をかけておいてブロックを置いておく。4〜5ミリの小さな昆虫のために、ほんの小さな隙間もないようにする地道な作業がすべてであり、これが大切な作業となる。
網と網の隙間のチェックとその見回りのメンテナンスが必要である。カシノナガキクイムシなどの昆虫は4〜5ミリと小さい。その小さいという認識と隙間のチェックが最重要となる。大変な作業であるが、歴史ある日本の森と山を守るという使命でコツコツと日々の努力が必要でなる。一個人、一神社、一お寺には荷が重すぎるのでマスコミや行政に協力を求める必要がある。
今、日本の山は「ナラ枯れ」被害が急速に広がっている。その原因はナガキクイムシ科の昆虫であるカシノナガキクイムシなどが大径木の内部に穿孔して棲息してナラ菌を繁殖させて、生立木の樹木内に運び込む水の吸い上げを阻害するために起こる枯れ死である。何百年と生きた大きな大木が枯れていくという大変な事態になっている。本考案を使用して大きな大木の幹や根にカシノナガキクイムシなどの昆虫が近づかないようにすることや、既に木の中にいる場合は外へ飛び立てないようにすることにより、何百年と生きてきた樹木の被害をくい止めることに寄与して、有名な神社、お寺の森や日本の山を守ることに貢献する。
カシノナガキクイムシなどの昆虫によるナラ枯れ被害が発生して、大きな樹木を枯れ死さす被害が各地で発生しているが、決定的な予防策がないのが現状である。カシノナガキクイムシなどの昆虫を木に近づけなくして、木の中からも飛び立つことをできなくした方法でナラ枯れを防止することに関することである。
ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシなどの昆虫を根絶さすものは、現在、存在しないが防止対策は存在する。
先行技術
1、いろいろな薬剤を散布する。カシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)を駆除するいろいろな薬品が発売されている。ただし、雨が降ると効果が少なくなる。更に、薬剤は土壌や苔類に薬害をもたらす。
2、「カシナガトラップ」というペットボトルを利用した器具でカシナガを誘引して捕獲する器具。落とし穴式であるが決定的なものではない。現在、奈良の寺の霊山寺で実験している。
3、ナラ枯れの原因をつくるのは甲虫のカシナガであり健康なナラ菌(ミズナラ、コナラなど)、シイ、カシ類などの樹幹に穿孔し、病原菌を感染させて樹木内の水の吸い上げを阻害するためである。感染木は梅雨あけ直後、7月後半から枯れ始める。ただし、若齢樹はカシノナガキクイムシの繁殖はほとんどみられない。そのために古い大きな大木を中心に下記の方法の対策がなされている。
(予防1)粘着剤の塗布;
保護したい健全木の樹幹に粘着剤(殺虫剤)を塗布し、粘着力(殺虫力)によりカシナガの穿入を防止。(秋〜春)
(予防2)ビニール被覆;
保護したい健全木の樹幹をビニールシートや粘着シートを被覆し、カシナガの穿入を防止。(秋〜春) ※被害木から虫の脱出を防ぐために行う場合は駆除。
(予防3)樹幹注入;
保護したい健全木にあらかじめ殺菌剤を注入し、カシナガが穿入しても材内でのナラ菌の繁殖を防止。(春〜秋)
(駆除1)代倒くん蒸;
被害木を伐採、玉切り、集積し、シートで被覆密閉して、薬剤でくん蒸処理することで、材内のカシナガを殺虫。(秋〜春)
(駆除2)焼却、破砕、割材;
被害木を代倒し、焼却などを行い、乾燥や物理的要因により、材内のカシナガを殺虫。(秋〜春)
(駆除3)誘因捕殺;
おとり木やペットボトルトラップを設置し、カシナガを誘引して捕殺。(春〜夏)
ナラ枯れの原因をつくるカシノナガキクイムシなどの昆虫が樹幹に出入りできなくするために、包帯式に巻いた、細かいメッシュ状の網を用意して、樹幹に巻いたり、地上の根の上に被せたりする時に、作業途中で、手が疲れたり、一旦、作業を止めて別のことをする時には、細かい、無数の丸状、又は板状のツメを網の上、下にはめ込み、固定をする「ロールブラシ式、ネットの止め具」で一旦、作業を止めておくことが可能であり、更に、包帯式の網を最終的に止めて、網を樹幹に縛るときは「ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのツメ引っかけ式、ネットの止め具」で止める。網を一旦、細いツメで止めておき、ヒモを樹幹に2〜3重に回して絞り、ヒモの端を輪状にして、「止め結び」や「8の字結び」でヒモ引っかけ、切れ目状の溝に差し込み、入れ込んで、結び止めておくことにより、隙間のでないように縛ることができる。更に、地上の根の上に被せる時は網を1〜3重に重ねて止める時に、「ロールブラシ式、ネットの止め具」や「ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのネットの止め具」で風や網のくせなどで飛んだり、立たないようにして、T字型やS字型のネットの押しピンで地面に差し込んだり、ブロックで重しをしたりして、害虫の昆虫が樹木に出入りできなくするために、二個の止め具を使用すれば、作業性良く、素早く網を止めることができることを特徴とする、昆虫を防止する網の止め具。
近年、ナラ枯れ被害が生駒山系、金剛山系にわたる広範囲で確認されている。本州、四国、九州、にも被害がある。カシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus)などの昆虫が媒介するナラ菌により、ミズナラなどが集団的に枯損する「ナラ枯れ」が発生している。大きな樹木を枯れ死さす被害が各地で拡大している。原因は昆虫目;ナガキクイムシ科の昆虫である。成虫の体長は4〜5ミリ程度の円筒形であり、大径木内部に穿孔して棲息する。穿孔された樹木は急速に枯れ死する。枯れの原因はラファエレア菌(ナラ菌)が繁殖して、生立木の樹木内に運び込む水の吸い上げを阻害することによるものである。このカシノナガキクイムシなどの昆虫の被害の防止を早急に考えなければ日本の財産である何百年と生きた大木が枯れ死し、倒木して大変なことになるのでその対策が急務である。
考案を解決するための手段
本考案は(1)、(2)、(3)の方法で構成する。
(1)カシノナガキクイムシなどの昆虫は4〜5ミリであり、昆虫が出入りできない、細かいメッシュ状の包帯式の網を用意する。その網のメッシュは20〜24とする。材質はプロピレン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリエステル製などでつくる。網の寸法は20〜70cm×長い巻物 にして施工時に自由な長さに切断して使用する。包帯式の網を樹幹に巻いているときに手が疲れたり、他に用事ができた時は「ロールブラシ式、ネットの止め具」で一旦、止めておき、一から巻きなおすことなく、休憩したり、他の用事を済ますことができる。網を最終的に止める時は「ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのツメ引っかけ式、ネットの止め具」で一旦、巻いてきた網の上下をツメで素早く止めておいて、別途にヒモを用意して、ヒモを樹幹に巻いた網の上に2〜3重に回して絞り、ヒモの端を輪状にして、ヒモ引っかけ、切れ目状の溝に、「止め結び」や「8の字結び」の結び目をつくって、入れ込み、結び止めておくことにより、隙間が出ないように少人数で、素早く強く止めることができる。また、ボンド、シリコンのコーキング、シーリングで接着をする。
(2)地上の根の部分は大きな根がたくさん這っていて、凸凹や傾斜がたくさんあるために網と網とを重ねて接続する部分は風などで浮き上がらないように「ロールブラシ式、及びヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのネットの止め具」で網と網を素早く止めておいて、ボンド、シリコンのコーキング、シーリングで接着させたり、T字型、S字型のネットの押しピンで網の上から打ち込んだり、ブロックを置いておく。
(3)最終の網の端は隙間が出ないようにする。地面は土、土砂、苔である。地面を20〜50cm程の幅を削って、網の端を土砂に差し込んで網の端の上に土砂をかぶせる。その上からブロック、又はT字型やS字型のネットの押しピンで止めておく。更に土砂がないところは昆虫が嫌う植物であるユーカリ、除虫菊、ラベンダーなどの乾燥粉末と土砂の混合物を網の端にかぶせておいて、ブロックで重しをしておく。
考案の効果
本考案の包帯式の巻いた、メッシュ状の網を樹幹や根の上に効率よく施工する時に「ロールブラシ式、ネットの止め具」と「ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのツメ引っかけ式、ネットの止め具」を使用すると小人数で、早く、効率よく作業ができる。更にビニールシートや粘着シートの被覆に比べて木に与える雨や風の影響が自然に近い状態であり、木の幹や根にストレスを与えることなく、多くのカシノナガキクイムシなどの昆虫から木を守ることができて、土壌などにも優しく、公害も生まない方法でナラ枯れを防ぐことができる、昆虫を防止する網の止め具。
包帯式に巻いた網の図 (1)正面図 (2)側面図 (3)上からの図 網を施工した図 (1)樹幹に巻いた図 (2)根の上に敷いた図 ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのツメ引っかけ式、ネットの止め具 (1)正面図 ▲1▼閉めた図 ▲2▼開けた図 (2)側面図 閉めた図 左、右 (3)上からの図 締めた図 (4)斜め図 締めた図 ロールブラシ式、ネットの止め具 (1)正面図 丸状、板状 (2)側面図 丸状、板状 (3)上からの図 丸状、板状 (4)斜め図 丸状、板状 ヒモ引っかけ、切れ目状の溝の図とヒモ ヒモの図 (1)ヒモの「止め結び」の図 (2)ヒモの「8の字結び」の図 網の端や網と網を止める方法 (1)ボンド、シリコンのコーキング、シーリング、及びコーキングガン、シーリングガン (2)T字型、S字型のシート用押さえピン ▲1▼正面図 T字型、S字型 ▲2▼側面図 T字型、S字型 ▲3▼上からの図 T字型、S字型 ▲4▼斜め図 T字型、S字型 (3)ブロック ▲1▼正面図 ▲2▼ 側面図 左 右 ▲3▼ 上からの図 ▲1▼昆虫が嫌う植物の乾燥粉末と土砂 ▲2▼昆虫が嫌う植物の乾燥粉末と土砂を網の端にかぶせて、上にブロックを置いた図 土、土砂、苔を削って網を入れ込んでT字型のネットの押しピンを差し込んだ図 土、土砂、苔を削って網を入れ込んで上にブロックを置いた図
▲1▼ 包帯式のメッシュ状の網
▲2▼ メッシュ状の網の端
▲3▼ メッシュ状の網のつなぎ目
▲4▼ 木の樹幹
▲5▼ 木の根
▲6▼ 地面
▲7▼ 昆虫が嫌う植物の乾燥粉末
▲8▼ 土、土砂
▲9▼ 昆虫が嫌う植物の乾燥粉末と土砂の混合物
▲10▼ T字型のシート用、押さえピン
▲11▼ S字型のシート用、押さえピン
▲12▼ ヒモ
▲13▼ ヒモの「止め結び」
▲14▼ ヒモの「8の字結び」
▲15▼ ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのツメ引っかけ式、ネットの止め具
―▲1▼取手
―▲2▼ツメの先端部分
―▲3▼バネ
―▲4▼中心部
―▲5▼交差している部分
―▲6▼バネが入る穴
―▲7▼ヒモを引っかけ、切れ目状の溝
▲16▼ ロールブラシ式、ネットの止め具
―▲1▼細いツメ状の突起物
―▲2▼丸状の支柱
―▲3▼板状の支柱
▲17▼ シーリング(コーキング)用のボンド、シリコンコーク
▲18▼ コーキングガン(ボンドを出す器具〉
▲19▼ ブロック
ナラ類の木の大木は一つの森に5〜10本ぐらいが生えているわけではない。30〜150本以上の木が生えている。そこでカシノナガキクイムシなどの昆虫が穿入しそうなナラ類の大木に一本ずつ網を丁寧に実施してゆくことが肝要である。地道な仕事である。木や森を守るという強い使命感がなければできないことである。
1、樹幹の上から下へ包帯式のメッシュ状の網を巻いてゆく。途中で用事ができた時は「ロールブラシ式、ネットの止め具」で一旦、仕事を中止して、用事を済ませてから施工をする。一から元に戻って網を巻くことをせずに済むので便利になる器具である。更に網の最終を止める時は「ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのツメ引っかけ式、ネットの止め具」で網と網を素早く止めておいて、ヒモを用意して樹幹に巻いて、ヒモの端、又は途中を輪状、又は結び目をつくって、ヒモ引っかけ、切れ目状の溝に差し込んで、又は入れ込んだりして、「止め結び」や「8の字結び」で強くしばって、絞って止める。後からゆっくりとボンド、シリコンのコーキング、シーリングをして隙間のでないようにする。二つの止め具を使用することにより、小人数で素早く施工、作業をすることが可能になる。
2、根の這った地上の部分は幹の部分か徐徐に四方に広げてゆく。この時、風で網が浮き上がったりするのを防ぐために「ロールブラシ式、ネットの止め具」や「ヒモ引っかけ、切れ目状の溝付きのネットの止め具」で一旦、網を止めておいて、後からT字型やS字型のネットの押しピンで網の上から地面に打ち付けたり、ブロックを置いたりする。
3、網の最終の端は地面には苔が生えている。苔と共に土、土砂を幅、15cm以上削って、その穴の中へ網の端を入れ込んで土砂をかぶせておく。その上にブロックを置いて、T字型やS字型の網の押しピンで止めておく。
4、網と網の隙間のチェックとその見回りのメンテナンスが必要である。カシノナガキクイムシなどの昆虫は4〜5ミリと小さい。その「小さい」という認識と隙間のチェックが最重要となる。大変な作業であるが、歴史ある日本の森を守るために必要となる。
今、日本の山は「ナラ枯れ」被害が急速に広がっている。その原因はナガキクイムシ科の昆虫であるカシノナガキクイムシなどが大径木の内部に穿孔して、棲息してナラ菌を発生させて、生立木の樹木内に運び込む水の吸い上げを阻害するために起こる枯れ死である。何百年と生きた大きな大木が枯れていくという大変な事態になっている。本提案の網の止め具を使用して、大木の樹幹や根にカシノナガキクイムシなどの昆虫が近づかないようにすることや、既に木の中にいる場合は外へ飛び立てないようにすることにより、何百年と生きてきた樹木の被害をくい止めることに寄与して、有名な神社、お寺の森や日本の山を守ることに貢献する。

Claims (2)

  1. カシノナガキクイムシなどの昆虫が出入りできない、細かいメッシュ状の網を用意して、木の幹に1〜3重に巻いて止める方法として本考案のツメ引っかけ式、ネットの止め具とロールブラシ式、ネットの止め具で一旦、すばやく止めておき、ボンド、シリコンのコーキング、シーリングで接着したり、無公害の縄で縛ったりして隙間が出ないようにして、木の根の上の地面の上にも網を敷いて、網と網を接続してつなぐ部分には一旦、本考案のツメ引っかけ式、ネットの止め具やロールブラシ式、ネットの止め具で止めておき、そのあと、ボンド、シリコンのコーキング、シーリングで接着して隙間が出ないようにしておき、その上から、風で飛ばないようにブロックを置いたり、T字型やS字型のネットの押しピンで押さえておいて、網の最終の端は苔、土、土砂を削って網の端を入れ込んで、土砂を掛けておいて、その上からブロック、又はT字型やS字型のネットの押さえピンで止めておいたり、昆虫が嫌う植物の乾燥粉末と土砂の混合物を網の端の上にかぶせたり、その上にブロックを置いたりして隙間の出ないようにして、カシノナガキクイムシなどの昆虫が木に出入りできなくすることを特徴とする、ナラ枯れ防止対策。
  2. ミカン、桃,ビワ、桜、クヌギの木などを枯れさす被害が発生している。これは原産地が中国、台湾、ベトナム北部、朝鮮半島などのクビアカツヤカミキリ(クロジャコウカミキリ)(分類;コウチュウ目、ハムシ上科、カミキリムシ科、学名;Aromia bungii,)が原因である。そのクビアカツヤカミキリなどの昆虫が木に出入りできないようにするためにメッシュ状の網を用意して、木の幹に巻いたり、地上の根の上に被せたりしておく時に、本考案の二つの止め具である、ツメ引っかけ式、ネットの止め具とロールブラシ式、ネットの止め具で素早く、一旦止めておいて、ボンド、シリコンのコーキング、シーリングで幅広く網と網を接着さすことにより隙間をなくして、更に幹は縄で縛ったり隙間をなくして、地上は網が風で舞い上がるのを防ぐために、接続部分にT字型やS字型のネットの押しピンを差し込んだり、ブロックの重しを付けたりして、木に害虫の昆虫が出入りできなくすることを特徴とする、メッシュ状の網と網の止め方による、昆虫の防止対策。
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