JP3217485U - 木材接続具及び木材パーツ組 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さい木材パーツ及び強度の低い木材パーツも、簡便に接続可能な木材接続具、及び、その木材接続具を介して接続された木材パーツ組を提供する。【解決手段】第1面に当該第1面に沿った第1方向に延びる第1溝が形成された第1木材パーツ80と、第2面に当該第2面に沿った第2方向に延びる第2溝が形成された第2木材パーツ60と、を接続するように構成された木材接続具1であって、弾性材料によって構成され、圧縮された状態で第1溝に嵌合することによって第1溝に装着されるように構成された第1嵌合部4と、弾性材料によって構成され、圧縮された状態で第2溝に嵌合することによって第2溝に装着されるように構成された第2嵌合部3と、第1嵌合部と第2嵌合部とを接続し、第1嵌合部と第2嵌合部との相対位置を予め設定された所定の相対位置に維持するように構成された接続部2と、を備える。【選択図】図2
Description
本開示は、複数の木材パーツを接続する木材接続具、及び、その木材接続具を介して接続された木材パーツ組に関する。
従来、2つの木材パーツを接続する木材接続具が、種々提案されている。例えば、特許文献1には、一方の木材パーツにボルトナットを介して取り付けられる受金具と、他方の木材パーツにピンを介して取り付けられる挿入金具とを備えた木材接続具が開示されている。この木材接続具では、工場において、一方の木材パーツにボルトナットを介して受け金具を取り付けると共に、他方の木材パーツにピンを介して挿入金具を取り付けておき、建築現場において挿入金具が受金具に挿入されると、2つの木材パーツが接続される。
しかしながら、木材パーツが小さかったり、木材パーツの強度が低かったりする場合、木材パーツに金具をボルトナット又はピンで固定することが困難で、特許文献1に記載の木材接続具を適用できないことがある。また、接続強度は特許文献1に記載の木材接続具より低くてもよいので、一層簡便に木材パーツの接続が可能であることが望ましい場合もある。
本開示の1つの局面は、特許文献1に記載の木材接続具に比べて小さい木材パーツ及び強度の低い木材パーツも接続可能で、かつ、特許文献1に記載の木材接続具に比べて一層簡便に木材パーツの接続が可能な木材接続具、及び、その木材接続具を介して接続された木材パーツ組を提供することにある。
本開示の一態様による木材接続具は、第1面に当該第1面に沿った第1方向に延びる第1溝が形成された第1木材パーツと、第2面に当該第2面に沿った第2方向に延びる第2溝が形成された第2木材パーツと、を接続するように構成された木材接続具であって、第1嵌合部と第2嵌合部と接続部とを備える。
第1嵌合部は、弾性材料によって構成され、圧縮された状態で前記第1溝に嵌合することによって前記第1溝に装着されるように構成されている。第2嵌合部は、弾性材料によって構成され、圧縮された状態で前記第2溝に嵌合することによって前記第2溝に装着されるように構成されている。接続部は、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とを接続し、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部との相対位置を予め設定された所定の相対位置に維持するように構成されている。
このような構成によれば、弾性材料によって構成された第1嵌合部を圧縮して、第1木材パーツにおける第1溝に嵌合させれば、当該第1嵌合部は第1溝に装着される。同様に、弾性材料によって構成された第2嵌合部を圧縮して、第2木材パーツにおける第2溝に嵌合させれば、当該第2嵌合部は第2溝に装着される。
また、第1嵌合部と第2嵌合部とは、接続部を介して接続されることにより、相対位置を予め設定された所定の相対位置に維持されている。このため、前述のように第1嵌合部を第1溝に嵌合させ、かつ、第2嵌合部を第2溝に嵌合させることにより、第1木材パーツと第2木材パーツとを前記相対位置に応じた位置関係で接続することができる。
また、本開示の木材接続具によれば、第1木材パーツに第1溝を形成し、第2木材パーツに第2溝を形成すれば、第1木材パーツと第2木材パーツとを接続することができるので、小さい木材パーツ及び強度の低い木材パーツも良好に接続可能である。また、第1嵌合部を第1溝に嵌合させ、第2嵌合部を第2溝に嵌合させれば、第1木材パーツと第2木材パーツとを接続することができるので、簡便に木材パーツの接続ができる。
なお、本開示の木材接続具において、前記接続部は、弾性材料によって構成され、圧縮された状態で前記第1溝又は前記第2溝に嵌合することによって前記第1溝又は前記第2溝に装着可能に構成されてもよい。その場合、弾性材料によって構成された接続部も、圧縮して第1溝又は第2溝に嵌合させれば、当該接続部は第1溝又は第2溝に装着される。このため、第1木材パーツと第2木材パーツとを、一層強固に接続することができる。
そして、その場合、前記接続部は、コイル状に巻かれた線状のバネ材を用いて構成され、前記バネ材が前記コイルの軸に沿って圧縮されたとき、当該バネ材が前記第1嵌合部と共に前記第1溝に嵌合可能に構成されてもよい。その場合、第1嵌合部と一体に接続部を第1溝に嵌合させることができるので、木材パーツの接続が一層容易になる。また、コイル状に巻かれた線状のバネ材を用いることにより接続部の構成を簡略化することができる。
また、本開示の木材接続具において、前記第1嵌合部は、U字状に折り曲げられた線状のバネ材を用いて構成され、当該第1嵌合部に外力が加わらない状態では、前記折り曲げられた箇所から離れるに従って前記バネ材同士の間隔が広がるように構成されてもよい。その場合、前記折り曲げられた箇所を先端にして第1溝に挿入することによって第1嵌合部を第1溝に嵌合させれば、第1嵌合部を構成するバネ材に第1溝の壁面から加わる応力は徐々に増加し、当該嵌合を円滑に行うことができる。
また、本開示の一態様による木材パーツ組は、第1木材パーツと、第2木材パーツと、木材接続具とを備える。第1木材パーツは、第1面に当該第1面に沿った第1方向に延びる第1溝が形成されている。第2木材パーツは、第2面に当該第2面に沿った第2方向に延びる第2溝が形成されている。木材接続具は、前述のいずれかに記載の木材接続具である。
このため、第1木材パーツ又は第2木材パーツが小さい木材パーツであったり強度の低い木材パーツであったりする場合も、木材接続具を介して良好に接続して木材パーツ組とすることができる。また、第1嵌合部を第1溝に嵌合させ、第2嵌合部を第2溝に嵌合させれば、第1木材パーツと第2木材パーツとを接続して木材パーツ組とすることができるので、当該木材パーツ組の製造も容易である。
なお、本開示の木材パーツ組において、前記木材接続具は、U字状に折り曲げられた線状のバネ材を用いて構成された第1嵌合部を有する木材接続具であり、前記第1溝は、前記第1面の端縁まで達することにより、前記第1木材パーツにおける前記第1面と交差する側面に開口していてもよい。その場合、第1溝における側面に開口した箇所から、前記折り曲げられた箇所を先端にして第1嵌合部を第1溝に嵌合させれば、当該嵌合を一層円滑に行うことができる。
そして、その場合、前記第1溝の内壁面には、前記第1方向に沿って、前記第1嵌合部を構成するバネ材を受け入れる少なくとも1つの凹部が形成されていてもよい。その場合、第1溝の内壁面に形成された凹部に第1嵌合部を構成するバネ材が受け入れられることにより、第1溝に対する第1嵌合部の装着状態を一層安定化することができ、延いては、第1木材パーツと第2木材パーツとの接続状態を一層安定化することができる。
そして、その場合更に、前記第1嵌合部は、当該第1嵌合部を構成するバネ材の少なくとも1つの端部を含み、前記凹部の少なくとも1つは、前記側面に開口せず、かつ、前記端部を受け入れ可能な範囲で、前記内壁面に形成されてもよい。その場合、側面に開口していない凹部に受け入れられた端部は、第1嵌合部を前記側面方向に引き出そうとする力が木材接続具に加わったとき、前記凹部における前記側面側の内壁面に係合して前記力に対抗する。このため、第1溝に対する第1嵌合部の装着状態を更に一層安定化することができ、延いては、第1木材パーツと第2木材パーツとの接続状態を更に一層安定化することができる。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。なお、以下の説明においては、必要に応じて上下左右前後の方向を定義して説明を行う。但し、これらの各方向は、木材パーツ又は木材接続具を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために規定した方向にすぎない。実際に木材パーツ又は木材接続具を利用するに当たって、木材パーツ又は木材接続具がどのような方向に向けられるかは任意であり、例えば、以下に定義する上下方向が重力との関係で鉛直方向とは一致しない状態で使用されてもかまわない。
[1.第1実施形態]
[1−1.木材パーツの構成]
図1に示す第1実施形態の木材パーツ組100は、第1木材パーツ80と、第2木材パーツ60と、木材接続具1と、を備えている。先ず、第1木材パーツ80について説明する。第1木材パーツ80は、単一の木材を切断及び切削することによって構成され、全体として概略直方体状に構成されている。図2に示すように、第1木材パーツ80における互いに反対側に露出した端面82と端面83とには、雄実部85と第1雌実部86とがそれぞれ形成されている。
[1−1.木材パーツの構成]
図1に示す第1実施形態の木材パーツ組100は、第1木材パーツ80と、第2木材パーツ60と、木材接続具1と、を備えている。先ず、第1木材パーツ80について説明する。第1木材パーツ80は、単一の木材を切断及び切削することによって構成され、全体として概略直方体状に構成されている。図2に示すように、第1木材パーツ80における互いに反対側に露出した端面82と端面83とには、雄実部85と第1雌実部86とがそれぞれ形成されている。
端面82,83は長方形状に構成され、それぞれの長辺に沿った方向が図示した矢印Aの方向(第1方向の一例)と平行となるように配置されている。雄実部85は、端面82から当該端面82に対して垂直に突出し、かつ、矢印Aの方向に沿って連続する凸状に構成されている。以下、端面83から端面82に向かう方向、すなわち雄実部85が突出した方向を前方向ともいう。
第1雌実部86は、矢印Aの方向に沿って連続する凹溝状(厳密には前方に切り込んだ矩形の溝状)に、端面83に形成されている。また、雄実部85及び第1雌実部86は、端面82,83における矢印Aの方向に沿った全域に亘って設けられている。雄実部85及び第1雌実部86は、第1雌実部86に他の同様の第1木材パーツ80における雄実部85が嵌合可能で、かつ、その嵌合時には接着剤等を使用しなくても当該嵌合が容易に外れるのを抑制可能な幅とされている。
ここで、第1木材パーツ80における端面82,83と直交し、かつ、矢印Aの方向に延びる直線と平行な外周面のうち、図1における手前側の面を、上面87(第1面の一例)とする。上面87から雄実部85までの間隔と上面87から第1雌実部86までの間隔とは互いに等しい。すなわち、雄実部85を第1雌実部86に嵌合させて複数の第1木材パーツ80が接続されたとき、各第1木材パーツ80の上面87が同一平面上に配設されるように、雄実部85及び第1雌実部86が配置されている。
また、雄実部85における上面87側の面は、上面87を直方体状に切り欠いて形成された切欠き部88と連接されることにより、端面82よりも後方に延びている。第1雌実部86における上面87側の内壁面は、上面87を後方に延長して形成された雄実部89における第1雌実部86側の面と連接されている。
雄実部85を第1雌実部86に嵌合させることによって、複数の第1木材パーツ80を、上面87を揃えて実継ぎすると、切欠き部88に雄実部89が嵌合して相じゃくり継ぎされるように、切欠き部88及び雄実部89の大きさが設計されている。また、上面87には、矢印Aの方向に沿って連続する第2雌実部91が形成されている。第2雌実部91は、上面87を当該上面87に対して垂直に矩形に切り込んだ凹溝状に形成されている。また、第2雌実部91の前方には、当該第2雌実部91と同様の凹溝状に構成された第3雌実部92が、当該第2雌実部91と平行して形成されている。なお、第2雌実部91及び第3雌実部92は、いずれも第1溝の一例に対応する。
一方、第1木材パーツ80における端面82,83と直交し、かつ、矢印Aの方向に延びる直線と平行な外周面のうち、上面87とは反対側の下面93は、雌実部を形成されず滑らかな平面状に構成されている。また、第1木材パーツ80における外周面のうち、端面82、端面83、上面87及び下面93と直交する2つの面を、側面94,95とする。
第2木材パーツ60も、第1木材パーツ80と同一形状に構成されている。すなわち、第2木材パーツ60も、第1木材パーツ80と同様に、端面62,63、雄実部65、第1雌実部66、上面67(第2面の一例)、切欠き部68、雄実部69、第2雌実部71、第3雌実部72、下面73、側面74,75を備える。なお、第2木材パーツ60における端面62,63の長辺に沿った矢印Bの方向が第2方向の一例に対応する。
[1−2.木材接続具の構成]
木材接続具1は、接続部2と、第2嵌合部3と、第1嵌合部4とを備える。接続部2は、線状のバネ材における長手方向中央部を、コイル状に巻いて構成されている。また、この接続部2は、前記コイルの軸(以下、単に軸)に沿った方向の長さが、外力が加わらない状態において、第2雌実部71,91及び第3雌実部72,93の幅(すなわち、前後方向の長さ)よりも大きく設計され、軸に沿って圧縮することで第2雌実部71,91又は第3雌実部72,93に嵌合可能とされている。なお、前記コイルの直径は、第2雌実部71,91及び第3雌実部72,93の深さよりも大きく設計されてもよく、前記深さと同一に設計されてもよく、前記深さよりも小さく設計されてもよい。
木材接続具1は、接続部2と、第2嵌合部3と、第1嵌合部4とを備える。接続部2は、線状のバネ材における長手方向中央部を、コイル状に巻いて構成されている。また、この接続部2は、前記コイルの軸(以下、単に軸)に沿った方向の長さが、外力が加わらない状態において、第2雌実部71,91及び第3雌実部72,93の幅(すなわち、前後方向の長さ)よりも大きく設計され、軸に沿って圧縮することで第2雌実部71,91又は第3雌実部72,93に嵌合可能とされている。なお、前記コイルの直径は、第2雌実部71,91及び第3雌実部72,93の深さよりも大きく設計されてもよく、前記深さと同一に設計されてもよく、前記深さよりも小さく設計されてもよい。
第2嵌合部3は、前記バネ材における第1端部1Aを前記軸と平行な面内で接続部2の近傍まで折り返すことによって構成されており、当該バネ材が折り曲げられた箇所(以下、先端31)では、バネ材はU字状に折り曲げられている。また、第2嵌合部3は、外力が加わらない状態では、先端31から接続部2に向かうに従って、バネ材同士の間隔(すなわち、先端31と接続部2との間のバネ材32と、先端31と第1端部1Aとの間のバネ材33との間隔)が広がるように構成されている。また、バネ材32,33の間隔は、少なくとも最も広い部分が第2雌実部71,91及び第3雌実部72,93の幅よりも広く構成され、当該間隔が縮まるように圧縮されることにより、第2嵌合部3は第2雌実部71又は第3雌実部72に嵌合可能となる。
同様に、第1嵌合部4は、前記バネ材における第2端部1Bを前記軸と平行でかつ前記面と直交する面内で接続部2の近傍まで折り返すことによって構成されており、当該バネ材が折り曲げられた箇所(以下、先端41)では、バネ材はU字状に折り曲げられている。また、第1嵌合部4は、外力が加わらない状態では、先端41から接続部2に向かうに従って、バネ材同士の間隔(すなわち、先端41と接続部2との間のバネ材42と、先端41と第2端部1Bとの間のバネ材43との間隔)が広がるように構成されている。また、バネ材42,43の間隔は、少なくとも最も広い部分が第2雌実部71,91及び第3雌実部72,93の幅よりも広く構成され、当該間隔が縮まるように圧縮されることにより、第1嵌合部4は第2雌実部91又は第3雌実部92に嵌合可能となる。また、第1嵌合部4と第2嵌合部3とは、接続部2の軸回りに90°変位した方向を向くように、接続部2に連接されている。
このため、例えば、第2嵌合部3を先端31から、矢印Bに沿って第3雌実部72に側面75側から嵌合させ、第1嵌合部4を先端41から、矢印Aに沿って第3雌実部92に側面94側から嵌合させると、図1に示すような木材パーツ組100を製造することができる。図1に示すように、木材パーツ組100は、第1木材パーツ80と第2木材パーツ70とを木材接続具1を介して接続した構成を有している。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1A)第1嵌合部4を圧縮して、第1木材パーツ80における第2雌実部91又は第3雌実部92に嵌合させれば、第1嵌合部4は第2雌実部91又は第3雌実部92に装着される。同様に、第2嵌合部3を圧縮して、第2木材パーツ60における第2雌実部71又は第3雌実部72に嵌合させれば、第2嵌合部3は第2雌実部71又は第3雌実部72に装着される。また、第1嵌合部4と第2嵌合部3とは、接続部2を介して接続されることにより、90°変位した相対位置に維持されている。このため、前述のように第1嵌合部4を例えば第3雌実部92に嵌合させ、かつ、第2嵌合部3を第3雌実部72嵌合させることにより、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60とを直角に交わる位置関係で接続することができる。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1A)第1嵌合部4を圧縮して、第1木材パーツ80における第2雌実部91又は第3雌実部92に嵌合させれば、第1嵌合部4は第2雌実部91又は第3雌実部92に装着される。同様に、第2嵌合部3を圧縮して、第2木材パーツ60における第2雌実部71又は第3雌実部72に嵌合させれば、第2嵌合部3は第2雌実部71又は第3雌実部72に装着される。また、第1嵌合部4と第2嵌合部3とは、接続部2を介して接続されることにより、90°変位した相対位置に維持されている。このため、前述のように第1嵌合部4を例えば第3雌実部92に嵌合させ、かつ、第2嵌合部3を第3雌実部72嵌合させることにより、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60とを直角に交わる位置関係で接続することができる。
(1B)また、本第1実施形態の木材接続具1によれば、第1木材パーツ80に第2雌実部91又は第3雌実部92を形成し、第2木材パーツ60に第2雌実部71又は第3雌実部72を形成すれば、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60とを接続することができるので、小さい木材パーツ及び強度の低い木材パーツも良好に接続可能である。また、第1嵌合部4を第2雌実部91又は第3雌実部92に嵌合させ、第2嵌合部3を第2雌実部71又は第3雌実部72に嵌合させれば、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60とを接続することができるので、簡便に木材パーツの接続ができる。
(1C)また、本第1実施形態では、接続部2も、軸に沿って圧縮された状態で第2雌実部71,91又は第3雌実部72,92に嵌合することによって当該雌実部に装着される。このため、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60とを、一層強固に接続することができる。また、第1嵌合部4又は第2嵌合部3と一体に接続部2を第2雌実部71,91又は第3雌実部72,92に嵌合させることができるので、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60との接続が一層容易になる。また、コイル状に巻かれた線状のバネ材を用いることにより接続部2の構成を簡略化することができる。
(1D)また、本第1実施形態では、第1嵌合部4及び第2嵌合部3は、外力が加わらない状態では、先端41又は31から離れるに従ってバネ材同士の間隔が広がるように構成されている。このため、先端41又は31から第2雌実部91若しくは71又は第3雌実部92若しくは72に挿入することによって第1嵌合部4又は第2嵌合部3を嵌合させれば、第1嵌合部4又は第2嵌合部3を構成するバネ材に雌実部壁面から加わる応力は徐々に増加し、当該嵌合を円滑に行うことができる。
(1E)また、第2雌実部71,91及び第3雌実部72,92は、上面67,87の端縁まで達することにより側面74,75,94,95に開口している。このため、第2雌実部71,91又は第3雌実部72,92における側面74,94,75又は95に開口した箇所から、第2嵌合部3又は第1嵌合部4を先端31又は41から嵌合させれば、当該嵌合を一層円滑に行うことができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。前述した第1実施形態では、第2雌実部71,91及び第3雌実部72,92を、単純な矩形断面の溝とした。これに対し、第2実施形態では、図3に示すように、第2雌実部91及び第3雌実部92の底部内壁面に、前後それぞれの側に凹部91A又は凹部92Aが形成された点で第1実施形態と相違する。各凹部91A,91A,92A,92Aは、第1木材パーツ80の側面94から矢印Aの方向に沿って、第1嵌合部4を構成するバネ材の全体を受け入れる長さに形成されている。
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。前述した第1実施形態では、第2雌実部71,91及び第3雌実部72,92を、単純な矩形断面の溝とした。これに対し、第2実施形態では、図3に示すように、第2雌実部91及び第3雌実部92の底部内壁面に、前後それぞれの側に凹部91A又は凹部92Aが形成された点で第1実施形態と相違する。各凹部91A,91A,92A,92Aは、第1木材パーツ80の側面94から矢印Aの方向に沿って、第1嵌合部4を構成するバネ材の全体を受け入れる長さに形成されている。
[2−2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1E)を奏し、更に、以下の効果を奏する。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1E)を奏し、更に、以下の効果を奏する。
(2A)第2雌実部91又は第3雌実部92の底部内壁面に形成された凹部91A,91A又は92A,92Aに第1嵌合部4を構成するバネ材が受け入れられることにより、第2雌実部91又は第3雌実部92に対する第1嵌合部4の装着状態を一層安定化することができる。このため、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60との接続状態を一層安定化することができる。なお、このような凹部91A,92Aは、第2木材パーツ60にも形成されてもよく、第2木材パーツ60にのみ形成されてもよい。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。前述した第2実施形態では、凹部91A,91A,92A,92Aは第1木材パーツ80の側面94に開口して形成された。これに対し、第3実施形態では、図4に示すように、凹部91A,91A,92A,92Aは、側面94にも側面95にも開口しない点で相違する。なお、凹部91A,91A,92A,92Aは、第1嵌合部4における先端41から第2端部1Bに到る部分を受け入れ可能な長さに、第2雌実部91及び第3雌実部92の底部内壁面に形成されている。
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。前述した第2実施形態では、凹部91A,91A,92A,92Aは第1木材パーツ80の側面94に開口して形成された。これに対し、第3実施形態では、図4に示すように、凹部91A,91A,92A,92Aは、側面94にも側面95にも開口しない点で相違する。なお、凹部91A,91A,92A,92Aは、第1嵌合部4における先端41から第2端部1Bに到る部分を受け入れ可能な長さに、第2雌実部91及び第3雌実部92の底部内壁面に形成されている。
[3−2.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1E)及び第2実施形態の効果(2A)を奏し、更に、以下の効果を奏する。
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)〜(1E)及び第2実施形態の効果(2A)を奏し、更に、以下の効果を奏する。
(3A)凹部91A又は92Aに受け入れられた第2端部1Bは、第1嵌合部4を側面94方向に引き出そうとする力が木材接続具1に加わったとき、凹部91A又は92Aよりも側面94側の壁部91B又は92Bに係合して前記力に対抗する。このため、第2雌実部91又は第3雌実部92に対する第1嵌合部4の装着状態を更に一層安定化することができ、延いては、第1木材パーツ80と第2木材パーツ60との接続状態を更に一層安定化することができる。なお、このような凹部91A,92Aは、第2木材パーツ60にも形成されてもよく、第2木材パーツ60にのみ形成されてもよい。
[4.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4A)前記各実施形態では、第1嵌合部4と第2嵌合部3とは、接続部2の軸回りに90°変位した方向を向くように、接続部2に連接されたが、これに限定されるものではない。例えば、第1嵌合部と第2嵌合部とは180°変位した方向を向くように接続部に接続されてもよく、その他の角度で変位した方向を向くように接続部に接続されてもよい。
(4B)前記各実施形態では、木材接続具1を1本の線状のバネ材によって構成したが、これに限定されるものではない。第1嵌合部、第2嵌合部及び接続部は複数のバネ材を組み合わせて構成されてもよく、第1嵌合部、第2嵌合部及び接続部の少なくとも1つはゴム等の他の弾性材料を用いて構成されてもよい。また、接続部は剛体を用いて構成されてもよい。
(4C)前記各実施形態では、第1溝(すなわち、第2雌実部91及び第3雌実部92)及び第2溝(すなわち、第2雌実部71及び第3雌実部72)を、それぞれ2つずつ設けたが、これに限定されるものではない。第1溝又は第2溝は1つであってもよく3つ以上設けられてもよい。
(4D)前記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、前記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、前記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の前記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、実用新案登録請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…木材接続具 1A…第1端部 1B…第2端部
2…接続部 3…第2嵌合部 4…第1嵌合部
60…第2木材パーツ 67,87…上面 71,91…第2雌実部
72,92…第3雌実部 74,75,94,95…側面 80…第1木材パーツ
91A,92A…凹部 100…木材パーツ組
2…接続部 3…第2嵌合部 4…第1嵌合部
60…第2木材パーツ 67,87…上面 71,91…第2雌実部
72,92…第3雌実部 74,75,94,95…側面 80…第1木材パーツ
91A,92A…凹部 100…木材パーツ組
Claims (8)
- 第1面に当該第1面に沿った第1方向に延びる第1溝が形成された第1木材パーツと、第2面に当該第2面に沿った第2方向に延びる第2溝が形成された第2木材パーツと、を接続するように構成された木材接続具であって、
弾性材料によって構成され、圧縮された状態で前記第1溝に嵌合することによって前記第1溝に装着されるように構成された第1嵌合部と、
弾性材料によって構成され、圧縮された状態で前記第2溝に嵌合することによって前記第2溝に装着されるように構成された第2嵌合部と、
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とを接続し、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部との相対位置を予め設定された所定の相対位置に維持するように構成された接続部と、
を備えた木材接続具。 - 請求項1に記載の木材接続具であって、
前記接続部は、弾性材料によって構成され、圧縮された状態で前記第1溝又は前記第2溝に嵌合することによって前記第1溝又は前記第2溝に装着可能に構成された木材接続具。 - 請求項2に記載の木材接続具であって、
前記接続部は、コイル状に巻かれた線状のバネ材を用いて構成され、前記バネ材が前記コイルの軸に沿って圧縮されたとき、当該バネ材が前記第1嵌合部と共に前記第1溝に嵌合可能に構成された木材接続具。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の木材接続具であって、
前記第1嵌合部は、U字状に折り曲げられた線状のバネ材を用いて構成され、当該第1嵌合部に外力が加わらない状態では、前記折り曲げられた箇所から離れるに従って前記バネ材同士の間隔が広がるように構成された木材接続具。 - 第1面に当該第1面に沿った第1方向に延びる第1溝が形成された第1木材パーツと、
第2面に当該第2面に沿った第2方向に延びる第2溝が形成された第2木材パーツと、
前記第1木材パーツと前記第2木材パーツとを接続した請求項1〜4のいずれか1項に記載の木材接続具と、
を備えた木材パーツ組。 - 請求項5に記載の木材パーツ組であって、
前記木材接続具は、請求項4に記載の木材接続具であり、
前記第1溝は、前記第1面の端縁まで達することにより、前記第1木材パーツにおける前記第1面と交差する側面に開口している木材パーツ組。 - 請求項6に記載の木材パーツ組であって、
前記第1溝の内壁面には、前記第1方向に沿って、前記第1嵌合部を構成するバネ材を受け入れる少なくとも1つの凹部が形成された木材パーツ組。 - 請求項7に記載の木材パーツ組であって、
前記第1嵌合部は、当該第1嵌合部を構成するバネ材の少なくとも1つの端部を含み、
前記凹部の少なくとも1つは、前記側面に開口せず、かつ、前記端部を受け入れ可能な範囲で、前記内壁面に形成された木材パーツ組。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002016U JP3217485U (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 木材接続具及び木材パーツ組 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002016U JP3217485U (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 木材接続具及び木材パーツ組 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3217485U true JP3217485U (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63104235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018002016U Active JP3217485U (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 木材接続具及び木材パーツ組 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3217485U (ja) |
-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018002016U patent/JP3217485U/ja active Active
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