JP3216952B2 - タイヤユニフォミティ機のランナウト装置 - Google Patents

タイヤユニフォミティ機のランナウト装置

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JP3216952B2
JP3216952B2 JP03597194A JP3597194A JP3216952B2 JP 3216952 B2 JP3216952 B2 JP 3216952B2 JP 03597194 A JP03597194 A JP 03597194A JP 3597194 A JP3597194 A JP 3597194A JP 3216952 B2 JP3216952 B2 JP 3216952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤユニフォミティ
機のランナウト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤユニフォミティ機のランナウト装
置として、図6に示した装置が例えば、特開平2−2488
09号公報で知られている。即ち、図6において、上下リ
ム1,2 間に被検査タイヤ3 にチャッキングし、該タイヤ
3 をロードセル5 で支持されたロードホイールで示す代
用路面体6 に圧接させ、内圧をかけた状態でタイヤスピ
ンドル4 の廻りに被検査タイヤ3 を回転させ、上下一対
の非接触式のLROセンサー7 でサイドウォール部の変
形量を検出するとともに、非接触式のRROセンサー8
でトレッド部の変形量を検出するものであり、モータ9
の駆動で巻掛体10を介して正逆転回転するアジャストス
クリュ11にスライドベース12を設け、該スライドベース
12にモータ13の駆動で巻掛体14を介して正逆回転する別
のアジャストスクリュ15に、それぞれセンサーアーム1
6,17 を取付けることで、RFV、LFV等のユニフォ
ミティの測定中に、被検査タイヤ3 のラジアル方向、ラ
テラル方向のランナウト (変形量) を測定可能にしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種装置のセンサー
7,8 は非接触式であるため、測定時に被検査タイヤ3 と
センサー7,8 との距離を常に一定に保つ必要があり、一
方、タイヤの外径、幅が変化してもタイヤとセンサとの
距離を一定に保つ必要がある。このため、スライドフレ
ーム (スライドベース)12 の進退はアジャストスクリュ
11の正逆でタイヤ径方向の位置調整をするとともに、タ
イヤ軸方向の位置調整は別のアジャストスクリュ15の正
逆で調整可能としている。
【0004】しかしながら、RROセンサー8 の位置は
タイヤの種類が変わると、トレッド幅 (タイヤ軸方向)
および外径が変化するので、その都度、機械を休止して
手動でタイヤ仕様に合わせて位置設定をしなければなら
ず、これでは、生産性が損なわれてしまい多品種少量生
産に対応できないものであった。そこで本発明は、タイ
ヤの仕様が変化した場合にも、手動ではなく自動的にセ
ンサーの位置調整をして機械を休止することなくランナ
ウトを確実に測定できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検査タイヤ
3 に対して径方向に進退自在として備えられているスラ
イドフレーム21に、前記タイヤ3 の両サイドウォール部
3A、両ショルダ部3Bおよびトレッド部3Cの変形量を検出
するセンサー22,24,25を備えているタイヤユニフォミテ
ィ機のランナウト装置であって、前述の目的を達成する
ために、次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、本発明は、前記両サイドウォー
ル部3Aの変形量を検出するセンサー22をタイヤ軸方向に
位置調整する手段40を設け、前記両ショルダ部3Bおよび
トレッド部3Cの変形量を検出するセンサー24,25 をタイ
ヤ軸方向に位置調整する手段41,42 とタイヤ径方向に位
置調整する手段49,50 を設けていることを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】図1において、タイヤユニフォミティ機の上下
リム1,2 にチャッキングされている被検査タイヤ3 に対
して、スライドフレーム21をタイヤ径方向に進出させて
上下一対のセンサー22をタイヤの両サイドウォール部3A
に相対させる。タイヤ仕様によっては両サイドウォール
部3Aとこの部分の変形量を検出するセンサー22との距離
が変化するので、該上下一対のセンサー22をタイヤ軸方
向の位置調整手段41で調整して距離を一定にする。
【0008】また、タイヤ両ショルダ部3Bの変形量を検
出する上下一対のセンサー24およびタイヤトレッド部3C
の変形量を検出するセンサー25にあっては、タイヤ軸方
向の位置調整手段41,42 および径方向の位置調整手段4
9,50 によって、センサー24,25 との距離を一定に調整
する。
【0009】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
ると、図1〜図4において、上下一対のリム1,2 にチャ
ッキングされている被検査タイヤ3 に対してアジャスト
スクリュ等の駆動手段20によって径方向に進退自在なス
ライドフレーム21には、前記タイヤ3 の両サイドウォー
ル部3Aの変形量を検出する非接触式のセンサー22が上下
一対のセンサアーム23を介して備えられているととも
に、両ショルダ部3Bおよびトレッド部3Cの変形量を検出
する非接触式のセンサー24,25 がセンサアーム26,27 を
介して備えられている。
【0010】スライドフレーム21は板状体であり、その
一板面上には左右一対のスライドレール28が上下方向に
設けられており、該スライドレール28に嵌合するシュ29
をそれぞれ有するアームベース30,31,32を備え、該アー
ムベース30,31,32に、前記センサアーム23,26,27が装着
され、ここに、前記各センサー22,24,25は上下方向、す
なわち、タイヤ軸方向に個別に移動自在とされている。
【0011】アームベース30,31,32のそれぞれにはモー
タ33,34,35が装着されており、該モータ33,34,35の出力
軸にはそれぞれピニオン36,37,38が取付けてあり、該ピ
ニオン36,37,38は、スライドフレーム21に設けた前記ス
ライドレール28と平行に設けたラック39に噛合してお
り、ここに、モータ33,34,35の正逆転駆動により、ピニ
オン36,37,38を回転することでアームベース30,31,32を
上下方向 (タイヤ軸方向) に位置調整することでセンサ
22,24,25を調整自在としている。
【0012】ここに、モータ33とピニオン36およびラッ
ク39は上下一対のセンサ22をタイヤ軸方向に位置調整す
る手段40とされ、モータ34とピニオン37およびラック39
は上下一対のセンサ24をタイヤ軸方向に位置調整する手
段41とされ、また、モータ35とピニオン38およびラック
39はセンサ25をタイヤ軸方向に位置調整する手段42とさ
れている。
【0013】タイヤ両ショルダ部3Bの変形量を検出する
上下一対のセンサ24およびタイヤトレッド部3Cの変形量
を検出するセンサ25は、それぞれ個所にタイヤ径方向に
位置調整自在とされている。すなわち、図1,図3およ
び図4で示す如くアームベース31,32 上に、モータ43,4
4 を装着し、該モータ43,44 の出力軸にカップリング45
を介してネジ軸46,47 を連結するとともに、該ネジ軸4
6,47 にセンサアーム26,27 に取付けた雌ネジ体48を套
嵌することで、ここに、モータ43,44 の正逆転駆動をネ
ジ送りに変換してセンサ24,25 をタイヤ径方向に位置調
整自在としており、モータ43,44 、ネジ軸46,47 、雌ネ
ジ体48等は径方向の位置調整手段49,50 とされている。
【0014】また、ネジ軸46,47 の各両側にはこれと平
行なガイド棒51が架設しており、雌ネジ体48がガイド棒
51に沿って摺動するようにされている。更に、スライド
フレーム21の背面には、各センサ22〜25の位置を検出す
るポテンショメータ52〜55が設けられており、その信号
はメモリ57に記憶可能とされている。
【0015】以上の実施例の作動概要を説明すると、タ
イヤスピンドル4 の廻りで回転可能として一対のリム1,
2 でチャッキングされている被検査タイヤ3 に対して初
期位置 (待機位置) より駆動手段20を介してスライドフ
レーム21の全体をタイヤに対して径方向に進出させる。
つまり、タイヤのラテラルランアウトを測定するため上
下一対のセンサ22を予め設定されたタイヤ外径位置まで
ロータリエンコーダ20A により位置を確認しながら、ス
ライドフレーム21を移動させる。
【0016】次いで、モータ33,34,35を含むタイヤ軸方
向の位置調整手段40,41,42により、各センサ22,23,24を
タイヤ軸方向に位置調整して測定原点に移動後にその位
置をポテンショメータ52〜56によりメモリ57に記憶させ
る。また、前述の移動と同時にラジアルランナウト測定
のためにモータ43,44 を含むタイヤ径方向の位置調整手
段49,50 によってセンサ24,25 を径方向に移動させ、測
定原点にて停止し、ここに、測定準備が完了する。
【0017】そして、RFV、LFV等のユニフォミテ
ィの測定中に、被検査タイヤ3 のラジアル方向、ラテラ
ル方向のランナウト (変形量) を測定する。なお、同じ
種類のタイヤであれば、スライドフレーム21の全体をタ
イヤに対して進退させればよく、タイヤの種類が異なる
ときは、前述通りの位置調整をするのである。
【0018】実施例では、タイヤ軸方向の位置調整はラ
ックピニオンとしているが、これは、ネジ送り等であっ
てもよく、また、タイヤ径方向の位置調整をネジ送りに
代えてラックピニオンとしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上詳述した通りであり、タイ
ヤのラテラル、ラジアル方向の変形量を測定するのに、
機械を停止することなく、各センサを所定の位置に移動
でき、ここに、タイヤの種類ごとに、手動による調整は
必要でなく、生産性が損なわれないので、多品種少量生
産に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく底面図である。
【図4】径方向の位置調整手段の正面図である。
【図5】センサ位置の設定のための説明図である。
【図6】従来例の概略正面図である。
【符号の説明】
3 被検査タイヤ 22 サイドウォール部用のセンサ 24 ショルダ部用のセンサ 25 トレッド部用のセンサ 40 センサ22のタイヤ軸方向位置調整手段 41 センサ24のタイヤ軸方向位置調整手段 42 センサ25のタイヤ軸方向位置調整手段 49 センサ24のタイヤ径方向位置調整手段 50 センサ25のタイヤ径方向位置調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−248809(JP,A) 特開 平4−109138(JP,A) 特開 平3−175312(JP,A) 特公 昭62−30361(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 17/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査タイヤ(3) に対して径方向に進退
    自在として備えられているスライドフレーム(21)に、前
    記タイヤ(3) の両サイドウォール部(3A)、両ショルダ部
    (3B)およびトレッド部(3C)の変形量を検出するセンサー
    (22),(24),(25)を備えているタイヤユニフォミティ機の
    ランナウト装置であって、 前記両サイドウォール部(3A)の変形量を検出するセンサ
    ー(22)をタイヤ軸方向に位置調整する手段(40)を設け、
    前記両ショルダ部(3B)およびトレッド部(3C)の変形量を
    検出するセンサー(24),(25) をタイヤ軸方向に位置調整
    する手段(41),(42) とタイヤ径方向に位置調整する手段
    (49),(50) を設けていることを特徴とするタイヤユニフ
    ォミティ機のランナウト装置。
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