JP3216869U - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウイング部の折り目を安定させつつ、下着に対するずれの抑制効果を向上できる吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性物品1は、吸収体23を含む本体部2と、本体部の幅方向の外側に位置する一対のウイング部3と、本体部の非肌対向面に設けられた本体粘着部と、各ウイング部の非肌対向面に設けられたウイング粘着部と、を有する。各ウイング部3は、ウイング部の根元部3Eから幅方向の外側に延びる第1領域R1と、第1領域から前後方向の外側に延びる第2領域R2と、を有する。各ウイング部は、各ウイング部の前後方向の中心を通り、かつ幅方向に沿うウイング中心線3WCに対して非対称である。ウイング粘着部は、第1領域R1と第2領域R2に配置される。【選択図】図1

Description

本考案は、吸収性物品に関する。
従来、吸収体を含む本体部と、本体部から幅方向の外側に延出するウイング部と、を有する吸収性物品が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。ウイング部を有する吸収性物品は、一般的に、本体部の非肌対向面に設けられた本体粘着部と、ウイング部の非肌対向面に設けられたウイング粘着部と、を有する。装着者は、吸収性物品を装着する際に、下着の肌対向面に本体粘着部に止着した後、ウイング部の根元部を基点にウイング部を下着の非肌対向面側に折り返し、ウイング粘着部を下着の非肌対向面に止着する。
特開2006−34495号公報 特開2006−311939号公報
また、吸収性物品は、下着に対するずれを抑制することが求められている。吸収性物品と下着のずれの抑制効果を向上させるために、ウイング部の前後方向の長さを長くし、下着とウイング部とが止着する面積となるウイング粘着部の面積を大きくすることが考えられる。しかし、ウイング部の前後方向の長さを長くすると、ウイング部の根元部が長くなる。そのため、ウイング部を下着の非肌対向面側に折り返し難くなり、ウイング部の折り目が安定しないことがある。ウイング部の折り目が安定しないと、ウイング粘着部を下着の適切な位置に止着できなかったり、折り目がよれて装着感が悪化したりすることがある。
そこで、本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ウイング部の折り目を安定させつつ、下着に対するずれの抑制効果を向上できる吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示に係る吸収性物品(吸収性物品1)は、吸収体(吸収体23)を含む本体部(本体部2)と、前記本体部の幅方向の外側に位置する一対のウイング部(ウイング部3)と、前記本体部の非肌対向面に設けられた本体粘着部(本体粘着部24)と、各ウイング部の非肌対向面に設けられたウイング粘着部(ウイング粘着部34)と、を有する吸収性物品であって、前記各ウイング部は、前記ウイング部の根元部(根元部3E)から幅方向の外側に延びる第1領域(第1領域R1)と、前記第1領域から前後方向の外側に延びる第2領域(第2領域R2)と、を有し、前記各ウイング部は、前記各ウイング部の前後方向の中心を通り、かつ幅方向に沿うウイング中心線(ウイング中心線3WC)に対して非対称であり、前記ウイング粘着部は、前記第1領域と第2領域に配置されることを要旨とする。
本開示に係る吸収性物品(吸収性物品1)は、吸収体(吸収体23)を含む本体部(本体部2)と、を有する吸収性物品であって、前記各ウイング部は、前記本体部から幅方向の外側に延び、かつ装着時に装着者の指が当接する当接域(当接域R3)と、前記当接域の前後方向の長さよりも長く、かつ前記当接域に当接した装着者の指の前後方向への移動(矢印A)を案内する案内域(案内域R4)と、を有し、前記当接域と前記案内域の非肌対向面には、ウイング粘着部(ウイング粘着部34)が設けられていることを要旨とする。
本開示によれば、ウイング部の折り目を安定させつつ、下着に対するずれの抑制効果を向上できる吸収性物品を提供することができる。
本実施形態に係る吸収性物品の平面図である。 図1に示した吸収性物品の背面図である。 図1に示した吸収性物品を下着に装着した状態を模式的に示した図である。 変形例に係る吸収性物品の平面図である。
(1)吸収性物品の構成
図1及び図2を参照して、実施形態に係る吸収性物品1について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。
また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、実施形態に係る吸収性物品1の平面図である。図2は、図1に示す吸収性物品1の背面図である。吸収性物品1としては、尿とりパッド、パンティーライナー(おりものシート)や生理用ナプキン等の吸収性物品であって、下着に装着される吸収性物品が想定される。本実施形態では、かかる吸収性物品1として尿とりパッドが用いられるケースについて説明する。
吸収性物品1は、着用者の前側Fと後側Rとに延びる前後方向Lと、前後方向Lに直交する幅方向Wと、厚み方向と、を有する。厚み方向は、肌対向面側及びその反対側である非肌対向面側を有する。
吸収性物品1は、本体部2と、本体部2の幅方向の外側に位置する一対のウイング部3と、を有する。本体部2は、吸収体23を少なくとも含む。本実施の形態の本体部2は、吸収体23と、吸収体23よりも肌対向面側に位置する肌面シート21と、吸収体23よりも非肌対向面側に位置する非肌面シート22と、本体部2の非肌対向面に設けられた本体粘着部24と、を備える。
ウイング部3は、肌面シート21と、非肌面シート22と、ウイング粘着部34と、を有する。本体部2の肌面シート21とウイング部3の肌面シート21は、一体化している。本体部2の非肌面シート22とウイング部3の非肌面シート22は、一体化している。
肌面シート21は、吸収体23を覆うトップシート211と、トップシート211の外側縁を覆い、かつトップシート211の外側縁から幅方向Wの外側に延出するサイドシート212と、を有する。
トップシート211は、体液等の液体を透過する液透過性のシートである。トップシート211は、少なくとも吸収体23の肌対向面を覆う。トップシート211は、通常吸収性物品に使用されているものを使用することができ、例えば、不織布、開孔フィルムなどを用いることができる。
サイドシート212は、トップシート211と同じ材質を用いることができる。サイドシート212は、トップシート211の外側縁及び吸収体23の外側縁を覆い、かつ吸収体23及びトップシート211よりも幅方向Wの外側に延出する。また、吸収性物品1は、トップシート211がサイドシート212と一体化し、サイドシート212を備えない構成であってもよい。
非肌面シート22は、体液等の液体を透過しない液不透過性のシートである。非肌面シート22は、少なくとも吸収体30の非肌対向面側を覆う。非肌面シート22は、通常吸収性物品に使用されているものを使用することができ、例えば、非通気性や通気性のフィルム、不織布等を用いることができる。
吸収体23は、本体部2の幅方向の中央に配置されている。吸収体23は、ウイング部3に配置されていない。吸収体23は、親水性繊維、高分子吸水ポリマー等の吸収材料を有する。また、吸収体23は、吸収材料を覆うコアラップを有していてもよい。
本体粘着部24は、本体部2の非肌対向面に配置されている。具体的には、本体粘着部24は、本体部2の非肌面シート22の非肌対向面に設けられている。本体粘着部24は、本体部2を衣服(下着)の肌対向面側に固定するために設けられている。また、ウイング粘着部34は、ウイング部3の非肌対向面に配置されている。具体的には、ウイング粘着部34は、ウイング部3の非肌面シート22の非肌対向面に設けられている。ウイング粘着部34は、ウイング部3を衣服(下着)の非肌対向面側に固定するために設けられている。
使用前の状態では、本体粘着部24及びウイング粘着部34は、図示しない剥離シート
によって覆われている。当該剥離シートによって、使用前に接着剤が劣化することを防止している。なお、変形例において、剥離シートを設けずに、本体粘着部24等を包装シートによって覆うように構成してもよい。本体粘着部24及びウイング粘着部34は、幅方向に間隔を空けて複数列に配置されている。各列は、前後方向に延びる。なお、本体粘着部24及びウイング粘着部34は、幅方向に延びる列状であって、前後方向に間隔を空けて複数列配置されていてもよい。
一対のウイング部3は、本体部2の外側縁2Eから幅方向の外側に延出する。一対のウイング部3は、幅方向の一方側に位置する第1ウイング部31と、幅方向の他方側に位置する第2ウイング部32と、を有する。図1において、一対のウイング部3のうち第2ウイング部32に斜線を付して示す。本体部2の外側縁2Eは、前後方向Lに沿って直線状に延びる。各ウイング部3は、各ウイング部3の前後方向の中心を通り、かつ幅方向に沿うウイング中心線3WCに対して非対称である。
各ウイング部3は、ウイング部3の根元部3Eから幅方向Wの外側に延びる第1領域R1と、第1領域R1から前後方向Lの外側に延びる第2領域R2と、を有する。第1領域R1と第2領域R2は、隣接している。図1において、第1領域R1と第2領域R2の前後方向の範囲を示す。第1領域R1は、ウイング部3の根元部3Eから幅方向に延びる領域である。よって、第1領域R1の前後方向の外端縁(前端縁及び後端縁)は、根元部3Eの前後方向の外端縁と一致、又は根元部3Eの前後方向の外端縁よりも前後方向の内側に位置する。また、第2領域R2の前後方向の外端縁は、根元部3Eの前後方向の外端縁と一致、又は根元部3Eの前後方向の外端縁よりも前後方向の外側に位置する。
第2領域R2の前後方向Lの長さは、第1領域R1の前後方向Lの長さと一致していてもよいし、第1領域R1の前後方向Lの長さよりも短くてもよいし、第1領域R1の前後方向Lの長さよりも長くてもよい。本実施の形態の第2領域R2の前後方向Lの長さは、第1領域R1の前後方向Lの長さよりも短い。また、第2領域R2の幅方向の長さは、第1領域R1の幅方向の長さと一致していてもよいし、第1領域R1の幅方向の長さよりも短くてもよいし、第1領域R1の幅方向Wの長さよりも長くてもよい。本実施の形態の第2領域R2の幅方向の長さは、第1領域R1の幅方向Wの長さよりも短い。また、第2領域R2の幅方向の長さは、第1領域R1側から前後方向の外側(第1領域から離れる側)に向かうにつれて短くなる。すなわち、第2領域R2の前後方向の端部のうち、第1領域R1と離れた側の端部は、前後方向Lの外側に向かう先細り形状である。
また、第2領域R2は、根元部3Eに対する前後方向の一方側に配置され、根元部3Eに対する前後方向の他方側に配置されない。本実施の形態では、第1ウイング部31の第2領域R2は、第1領域R1の後側Rに配置され、第1領域R1の前側Fに配置されない。第2ウイング部32の第2領域R2は、第1領域R1の前側Fに配置され、第1領域R1の後側Rに配置されない。よって、第1ウイング部31と第2ウイング部32は、吸収性物品1の前後方向に沿う前後中心線1LCに対して非対称である。
ウイング部3の根元部3Eは、ウイング部3の内側縁(ウイング部3の本体部2側の端部)を含むである。ウイング部3の根元部3Eには、ウイング部3を下着の非肌対向面側に折り返した際に折り目FL(図3参照)が形成される。図1において、第1ウイング部31の根元部3Eに斜線を付して示す。
第1領域R1は、本体部2から幅方向Wの外側に延び、かつ装着時に装着者の指が当接する当接域R3を含む。なお、装着時に装着者の指が当接するとは、ウイング部3の装着時、すなわち、ウイング部3を下着の非肌対向面側に折り返し、当該折り返した部分を下着の非肌対向面に固定する時、装着者の指が当たることである。第1領域R1は、ウイング部3を下着の非肌対向面側に折り返した際にウイング部3に形成される折り目FLに隣接する。当接域R3の前後方向Lの範囲は、第1領域R1の前後方向Lの中心を含む。図1に、第1領域R1の前後方向の中心を通り、かつ幅方向に沿う第1領域中心線R1WCを示す。
当接域R3の前後方向Lの長さは、少なくとも20mmである。装着者は、下着の非肌対向面にウイング部3を押し当てる際に、指でウイング部3を押圧することができる。一般的に、指で押圧した際に、指によって力を掛けられる範囲は、10mm程度である。また、装着者は、折り目FLに隣接する第1領域R1の前後方向の中心を押し当てる目安とすることが多い。よって、当接域R3は、第1領域R1の前後方向Lの中心から前後方向にそれぞれ10mmずつ延びた領域を含む。装着者は、このように構成された当接域R3を装着時に指で押圧する。
ウイング部3は、当接域R3の前後方向Lの外側に位置する案内域R4を有する。当接域R3と案内域R4は、隣接している。案内域R4は、当接域R3の前後方向Lの長さよりも長く、かつ当接域R3に当接した装着者の指の前後方向への移動を案内するように構成されている。当接域R3の前側と後側の両方に延出しているウイング部3においては、当接域R3の前後方向Lの長さよりも長い側が、案内域R4を構成する。案内域R4の前後方向Lの長さが当接域R3の前後方向Lの長さよりも長く、かつ案内域R4が前後方向Lの外側に延びる形状であるため、装着者は、ウイング部3の形状に沿って指を自然に前後方向に沿って動かしやすくなる。よって、案内域R4は、当接域R3に当接した装着者の指の前後方向Lへの移動を案内する。
なお、当接域R3は、第1領域R1の一部の領域である。案内域R4は、第1領域R1の一部以外の領域(当接域以外の領域)と第2領域R2とを含む領域である。図1において、当接域R3と案内域R4の前後方向の範囲を示す。また、本実施の形態においては、第1ウイング部31の案内域R4は、第1ウイング部31の当接域R3の後側に位置し、第2ウイング部32の案内域R4は、第2ウイング部32の当接域R3の前側に位置する。
ウイング粘着部34は、第1領域R1と第2領域R2に配置される。本実施の形態のウイング粘着部34は、第1領域R1と第2領域R2に跨がって設けられている。また、第1領域R1に配置されるウイング粘着部34と、第2領域R2に配置されるウイング粘着部34と、が別々に設けられていてもよい。
(2)作用・効果
装着者は、吸収性物品1を装着する際に、まず、本体部2の本体粘着部24を下着の肌対向面に固定する。次いで、装着者は、ウイング部3の根元部3Eを基点にウイング部3を下着の非肌対向面側に折り返し、ウイング粘着部34を下着の非肌対向面に固定する。吸収性物品1が下着に装着された状態で、ウイング部3の根元部3Eには、折り目FLが形成される。図3に、図1に示した吸収性物品1を下着に装着した状態を模式的に示す。図3は、下着の非肌対向面から視認した状態である。
吸収性物品1は、ウイング部3の根元部3Eから幅方向の外側に延びる第1領域R1にウイング粘着部34が設けられているため、折り目FLが形成される前後方向の範囲において、ウイング部3を下着に固定することができる。更に、第1領域R1から前後方向Lの外側に位置する第2領域R2にウイング粘着部34が設けられている。折り目FLが形成される範囲のみならず、折り目FLが形成される範囲を前後方向に超えた位置において、ウイング部3を下着に固定することができる。よって、吸収性物品1と下着のずれの抑制効果を向上できる。
ウイング粘着部34が第2領域R2に配置されているため、ウイング部3の根元部3Eの前後方向の長さを長くすることなく、ウイング部3の根元部3Eを前後方向に超えた範囲で下着と吸収性物品1とを止着できる。ウイング部3の根元部3Eの前後方向の長さを長くしないため、ウイング部3の折り目を安定させることができる。折り目のよれに基づく装着感の悪化を抑制できる。
このように構成された吸収性物品1においてウイング部3を下着の非肌対向面に止着する際には、ウイング部3の第1領域R1を下着の非肌対向面側に止着し、次いで、ウイング部3の第2領域R2を下着の非肌対向面側に止着することができる。装着者は、第1領域R1を止着するために第1領域R1に含まれる当接域R3内の部分(例えば、図3のP1)を手で押さえ、次いで、第1領域R1内の当接域R3を押さえた手を前後方向Lにスライド移動して(図3の矢印A)、案内域R4に含まれる第2領域R2内の部分(例えば、図3のP2)を手で押さえることができる。このような装着動作によれば、第1領域R1と第2領域R2とを連続して止着できる。このように、第1領域R1と第2領域R2とを有するウイング部3の形状が、装着者の装着動作に合っているため、ウイング部3の形状によって装着時の手の動きを誘導することができる。
このように吸収性物品の装着操作を吸収性物品の形状によって補助することにより、装着者の装着動作の負担を軽減できる。例えば、吸収性物品の装着操作を負担に感じる高齢者であっても、吸収性物品の形状に沿って手を動かすことによって吸収性物品を装着できるため、高齢者が自分で装着できるという意識を持つことができる。その結果、高齢者の自立を支援することができる。
加えて、吸収性物品1が装着された状態で、ウイング部3の根元部3Eには、装着者の脚に挟まれることにより、幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力が掛かる。このとき、例えば、第1ウイング部31と第2ウイング部のそれぞれが前後方向において対称であると、各ウイング部3の前側に掛かる力と、各ウイング部3の後側に掛かる力とが同じ力になり易い。そのため、幅方向Wの内側に向かう力がウイング部3に掛かった際は、第1ウイング部31の前後方向の中心と、第2ウイング部32の前後方向の中心と、一対のウイング部3の間の本体部2の幅方向の中心と、に力が作用する。この力が掛かる3点は、幅方向Wに沿った直線上に位置する。幅方向に沿った直線上に力が掛かると、吸収性物品1は、一対のウイング部3の間の本体部2の中心を基点として回転し易い。よって、吸収性物品1が回転方向に移動し、吸収性物品1と下着のずれが生じ易くなる。
しかし、本願発明のウイング部3は、前後方向Lにおいて対称でない。そのため、各ウイング部3の前側に掛かる力と各ウイング部3の後側に掛かる力とが同じ力になり難い。幅方向の内側に向かう力が作用した際にウイング部3に力が掛かる3点は、前後方向Lにずれて配置され、幅方向Wに沿った直線上に位置し難い。よって、吸収性物品1は、一対のウイング部3の間の本体部2の中心を基点として回転し難くなり、吸収性物品1と下着のずれが生じ難くなる。
第1ウイング部31と第2ウイング部32は、吸収性物品1の前後中心線1LCに対して非対称であってもよい。当該構成によれば、第1ウイング部31の第2領域R2は、第1領域R1に対して前後方向の一方側(例えば、後側)に位置し、第2ウイング部32の第2領域R2は、第1領域R1に対して前後方向の他方側(例えば、前側)に位置する。装着者は、一方の手で第1ウイング部31を止着し、他方の手で第2ウイング部32を止着することができる。その際に、左右の手を前後方向Lの異なる方向にスライド移動することにより、第1ウイング部31の第2領域R2と、第2ウイング部32の第2領域R2とを下着に止着できる。
ウイング粘着部34は、第1領域R1と第2領域R2に跨がって設けられていてもよい。装着者は、ウイング部3を下着に装着する際に、第1領域R1を手で押さえ、当該手を前後方向にスライド移動することにより、第1領域R1と連続して第2領域R2も止着できる。このとき、例えば、第1領域R1のウイング粘着部34と第2領域R2のウイング粘着部34が離間していると、第1領域R1のウイング粘着部34と第2領域R2のウイング粘着部34の間が浮いてしまい、第2領域R2のウイング粘着部34を所望の位置に止着できないことがある。しかし、ウイング粘着部34が第1領域R1と第2領域R2に跨っていることにより、ウイング部3の第1領域R1と第2領域R2を連続して固定でき、ウイング部3の一部が浮き上がることを防止し、第2領域R2のウイング粘着部34を所望の位置に止着できる。
第2領域R2の幅方向の長さは、第1領域R1側から前後方向の外側(第1領域から離れる側)に向かうにつれて短くてもよい。第2領域R2の面積が第1領域R1の面積に比べて小さくなるため、第2領域R2が下着に止着された状態を維持し易く、第2領域R2が下着から外れ難くなる。また、ウイング部3を装着する際は、第1領域R1から第2領域R2に手を動かす。第2領域R2の幅方向の長さが第1領域R1から離れるに連れて短くなり、幅が短くなる方向が手の動く移動方向に一致するため、ウイング部3の全体の形状によって手の動きを誘導しやすくなる。
第2領域R2は、根元部3Eに対する前後方向の一方側に配置され、根元部3Eに対する前後方向の他方側に配置されなくてもよい。装着者は、ウイング部3を下着に装着する際に、第1領域R1を止めた手を前後方向にスライド移動することにより、第1領域R1と連続して第2領域R2も止めることができる。このとき、第2領域R2が、根元部3Eに対する前後方向の一方側と根元部3Eに対する前後方向の他方側とに配置されていると、第1領域R1を止めた手を前後方向の両方にスライド移動する必要がある。しかし、根元部3Eに対する前後方向の一方側に第2領域R2が配置され、根元部3Eに対する前後方向の他方側に第2領域R2が配置されない構成においては、装着者は、第1領域R1を止めた手を前後方向の一方側にスライド移動するのみで第2領域R2を装着できる。装着者は、容易に吸収性物品1を装着できる。
ウイング部3が当接域R3と案内域R4とを有するため、装着者は、ウイング部3の形状に誘導されて、装着方法を迷わずにウイング部3を装着することができる。例えば、吸収性物品の装着操作を負担に感じる高齢者であっても、吸収性物品の形状に沿って手を動かすことによって吸収性物品1を装着できるため、高齢者が自分で装着できるという意識を持つことができる。その結果、高齢者の自立を支援することができる。
(3)その他の実施形態
上述の実施形態を用いて本考案について詳細に説明したが、当業者にとっては、本考案が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本考案は、実用新案登録請求の範囲の記載により定まる本考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本考案に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
図4に基づいて、変形例に係る吸収性物品1Aについて説明する。図4は、変形例に係る吸収性物品1Aの平面図である。なお、変形例の説明において、上述の実施の形態と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。
変形例に係る吸収性物品1Aは、上述の実施の形態とウイング部3の形状が異なる。より詳細には、変形例に係る吸収性物品1Aの第1ウイング部31と第2ウイング部32は、吸収性物品1Aの前後方向に沿う前後中心線1LCに対して対称である。すなわち、変形例に係る吸収性物品1Aのウイング部3は、左右対称である。
第1ウイング部31の第2領域R2は、第1領域R1に対して前後方向の一方側(例えば、後側)に位置し、第2ウイング部32の第2領域R2は、第1領域R1に対して前後方向の一方側(例えば、後側)に位置する。装着者は、一方の手で第1ウイング部31を止着し、他方の手で第2ウイング部32を止着することができる。左右の手を前後方向の同じ方向にスライド移動することにより、第1領域R1と第2領域R2とを止着できる。
他の変形例に係る吸収性物品として、第2領域R2が、根元部3Eに対する前後方向Lの両側にそれぞれ配置されていてもよい。具体的には、第1ウイング部31が、根元部3Eに対して前後方向Lの一方側(例えば、前側)に位置する第2領域R2と、根元部3Eに対して前後方向Lの他方側(例えば、後側)に位置する第2領域R2と、を有し、第2ウイング部32が、根元部3Eに対して前後方向Lの一方側(例えば、前側)に位置する第2領域R2と、根元部3Eに対して前後方向Lの他方側(例えば、後側)に位置する第2領域R2と、を有する。すなわち、各ウイング部3には、第1領域R1を挟んで前後方向Lの両側に第2領域R2が配置されている。
変形例において、根元部3Eに対して前後方向Lの一方側(例えば、前側)に位置する第2領域R2の前後方向の長さは、根元部3Eに対して前後方向Lの他方側(例えば、後側)に位置する第2領域R2の前後方向Lの長さと同じであってもよいし、根元部3Eに対して前後方向の他方側(例えば、後側)に位置する第2領域R2の前後方向の長さと異なっていてもよい。根元部3Eに対して前後方向Lの一方側(例えば、前側)に位置する第2領域R2の前後方向Lの長さと、根元部3Eに対して前後方向Lの他方側(例えば、後側)に位置する第2領域R2の前後方向Lの長さと、が異なる構成においては、第2領域R2の前後方向Lの長さの違いによって、装着者が把持する部分を把握し易くなる。例えば、装着者は、前後方向Lの長さが比較的長い第2領域を把持して当該第2領域を下着に固定し、次いで、手を前後方向Lにスライド移動し、第1領域R1及び前後方向の長さが比較的短い第2領域R2を下着に固定できる。
なお、第1ウイング部31が、根元部3Eに対して前後方向の一方側(例えば、前側)に位置する第2領域R2の前後方向の長さが比較的長く、第2ウイング部32も、根元部3Eに対して前後方向の一方側(例えば、前側)に位置する第2領域R2の前後方向の長さが比較的長く構成されていてもよいし、第1ウイング部31が、根元部3Eに対して前後方向の一方側(例えば、前側)に位置する第2領域R2の前後方向の長さが比較的長く、第2ウイング部32が、根元部3Eに対して前後方向の他方側(例えば、後側)に位置する第2領域R2の前後方向の長さが比較的長く構成されていてもよい。
1、1A…吸収性物品
1LC…前後中心線
2…本体部
21…肌面シート
211…トップシート
212…サイドシート
22…非肌面シート
23…吸収体
24…本体粘着部
3…ウイング部
3WC…ウイング中心線
3E…根元部
31…第1ウイング部
32…第2ウイング部
34…ウイング粘着部
R1…第1領域
R2…第2領域
L…前後方向
W…幅方向

Claims (9)

  1. 吸収体を含む本体部と、
    前記本体部の幅方向の外側に位置する一対のウイング部と、
    前記本体部の非肌対向面に設けられた本体粘着部と、
    各ウイング部の非肌対向面に設けられたウイング粘着部と、を有する吸収性物品であって、
    前記各ウイング部は、前記ウイング部の根元部から幅方向の外側に延びる第1領域と、
    前記第1領域から前後方向の外側に延びる第2領域と、を有し、
    前記各ウイング部は、前記各ウイング部の前後方向の中心を通り、かつ幅方向に沿うウイング中心線に対して非対称であり、
    前記ウイング粘着部は、前記第1領域と第2領域に配置される、吸収性物品。
  2. 前記ウイング部は、前記幅方向の一方側に位置する第1ウイング部と、前記幅方向の他方側に位置する第2ウイング部と、を有し、
    前記第1ウイング部と前記第2ウイング部は、前記吸収性物品の前後方向に沿う前後中心線に対して非対称である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記ウイング部は、前記幅方向の一方側に位置する第1ウイング部と、前記幅方向の他方側に位置する第2ウイング部と、を有し、
    前記第1ウイング部と前記第2ウイング部は、前記吸収性物品の前後方向に沿う前後中心線に対して対称である、請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 前記ウイング粘着部は、前記第1領域と前記第2領域に跨がって設けられる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記第2領域の幅方向の長さは、前記第1領域側から前記前後方向の外側に向かうにつれて短くなる、請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記第2領域は、前記根元部に対する前記前後方向の一方側に配置され、前記根元部に対する前記前後方向の他方側に配置されない、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記第2領域は、前記根元部に対する前記前後方向の両側にそれぞれ配置されており、
    前記根元部に対して前記前後方向の一方側に配置される前記第2領域の前後方向の長さは、前記根元部に対して前記前後方向の他方側に配置される前記第2領域の前後方向の長さと異なる、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 吸収体を含む本体部と、
    前記本体部の幅方向の外側に位置する一対のウイング部と、を有する吸収性物品であって、
    前記各ウイング部は、前記本体部から幅方向の外側に延び、かつ装着時に装着者の指が当接する当接域と、前記当接域の前後方向の長さよりも長く、かつ前記当接域に当接した装着者の指の前後方向への移動を案内する案内域と、を有し、
    前記当接域と前記案内域の非肌対向面には、ウイング粘着部が設けられている、吸収性物品。
  9. 前記ウイング部は、前記幅方向の一方側に位置する第1ウイング部と、前記幅方向の他方側に位置する第2ウイング部と、を有し、
    前記第1ウイング部の案内域は、前記当接域の前側に位置し、
    前記第2ウイング部の案内域は、前記当接域の後側に位置する、請求項8に記載の吸収性物品。
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