JP3216656B2 - 内視鏡挿入補助具 - Google Patents

内視鏡挿入補助具

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JP3216656B2
JP3216656B2 JP01127092A JP1127092A JP3216656B2 JP 3216656 B2 JP3216656 B2 JP 3216656B2 JP 01127092 A JP01127092 A JP 01127092A JP 1127092 A JP1127092 A JP 1127092A JP 3216656 B2 JP3216656 B2 JP 3216656B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産婦人科分野にあっ
て、内視鏡的に子宮内の観察・処置を行うときに、子宮
頸部に吸引密着して内視鏡を挿入可能にする内視鏡挿入
補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、産婦人科分野において、内視
鏡を用いて子宮内の経膣的な観察・処置を行うことは多
く、その際、子宮内を気体または液体で拡張するため
に、子宮頸部を密閉して、子宮内の気密または水密を保
持しながら内視鏡を挿入可能にする内視鏡挿入補助具、
いわゆるポルショ(Portio)アダプタが使用されている。
【0003】前記内視鏡挿入補助具には、子宮頸部に密
着し易くするために吸引機構が設けてある。
【0004】図21に従来の内視鏡挿入補助具の全体断
面図を示す。図21に示す内視鏡補助具81は、内部に
内視鏡が挿入される挿入路82を有する長尺な管状本体
83と、この管状本体83の先端部に設けられて、子宮
頸部84と密着する子宮引き込み部85と、この子宮引
き込み部85の後端側から、前記管状本体83に平行に
設けられ、かつ中途で管状本体83と離間する方向に屈
曲する吸引管86とを備えている。
【0005】前記管状本体83の先端部外径は、その外
周面を子宮頸管87の内面に密着させて、挿入可能な大
きさに形成されている。管状本体83の後端部には、内
視鏡を気密的に挿入可能な挿入口88を有するゴム栓8
9が設けられている。また、前記挿入路82は、管状本
体83の先端において開口している。
【0006】一方、前記子宮引き込み部85は、管状本
体83の外径よりも大きい内径を有する。また、この子
宮引き込み部85の先端と、管状本体83の先端とは、
ほぼ同一面上に位置する。
【0007】また、前記吸引管86は、その内部に吸引
通路90を有し、この吸引通路90の末端から子宮引き
込み部85の内面まで貫通し、子宮引き込み部85の内
面に位置する吸引口91において開口している。さら
に、前記吸引管86は、その末端に、バルブ92、及び
接続金具93を有し、図示しない吸引装置と接続可能に
なっている。
【0008】前記内視鏡挿入補助具81を膣内に挿入
し、管状本体83の前端部を子宮頸管87内に挿入して
行き、子宮頸部84を子宮引き込み部85の内面と、管
状本体83の先端部外周面との間に密着させる。さら
に、吸引管86の末端を前記吸引装置につなぎ、吸引す
ることで、子宮引き込み部85の内側に負圧をかけて、
子宮頸部84を子宮引き込み部85に密着させた後に、
管状本体83の後端部の挿入口89より内視鏡を挿通し
て、子宮内に挿入し、内視鏡から、気体または液体を子
宮内に送り込んで子宮を拡張し、観察・処置を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に示したごとく、子宮頸部84の一部が吸引された際
に、吸引口91を塞いでしまい、子宮頸部84は、周方
向に対して均等に吸引されず、結局、子宮頸部84を子
宮引き込み部85に対して、密着させることのできない
場合があった。
【0010】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、体内の体壁など、例えば
子宮頸部を均等に吸引することにより、子宮頸部をかた
よらせることなく、周方向において均等に密着させるこ
とができる内視鏡挿入補助具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡挿入
補助具は、内視鏡を挿入するための挿入管路を有する本
体部と、前記挿入管路の周囲に設けられ前記本体部に取
り付けられる外筒と、前記挿入管路と前記外筒との間に
形成される吸引室と、この吸引室を前方側の吸引部と後
方側の空間部に仕切る仕切部と、この仕切部に設けられ
前記挿入管路の長軸の周方向に対して異なる角度に位置
し前記吸引部と空間部とを連通する複数の連通孔と、前
記空間部と連通し吸引装置に接続される吸引管路とを備
えていることを特徴とし、前記複数の連通孔は、前記挿
入管路の長軸の周方向に対して均等に配設されているこ
とを特徴とする。また、本発明による内視鏡挿入補助具
は、内視鏡を挿入するための挿入管路を有する本体部
と、前記挿入管路の周囲に設けられ前記本体部に取り付
けられる外筒と、前記挿入管路と前記外筒との間に形成
される吸引室と、この吸引室を前方側の吸引部と後方側
の空間部に仕切る仕切部と、この仕切部と前記外筒との
間に形成され前記挿入管路の長軸の周方向に対して全周
にわたって形成され前記吸引部と空間部とを連通する連
通部と、前記空間部と連通し吸引装置に接続される吸引
管路とを備えていることを特徴とする。さらに、本発明
による内視鏡挿入補助具は、内視鏡を挿入するための挿
入管路を有する本体部と、前記挿入管路の周囲に設けら
れ、前記本体部に取り付けられる外筒と、前記挿入管路
と前記外筒との間に形成される吸引室と、この吸引室の
後方に設けられ、この吸引室を前方側の吸引部と後方側
の空間部とに仕切るとともに、前記挿入管路の長軸の周
方向に対して均等に配置される複数の孔を有する仕切部
と、前記複数の孔を有する仕切部と連通し、前記空間部
を介し、吸引装置に接続される吸引管路と、を備えてい
ることを特徴とする。そして、本発明による内視鏡挿入
補助具は、前記外筒を前記本体部に対して着脱自在に取
り付ける取付手段を具備することを特徴とする。
【0012】
【作 用】上記構成において、本内視鏡挿入補助具を体
内に挿入した状態で、吸引管路に接続した吸引装置によ
り吸引を行うと、このとき、吸引圧力は、吸引管路、
引室の空間部、連通孔、吸引室の吸引部を通じて体内に
加わ、吸引室の吸引圧力は、周方向において均等にな
って前記体内の体壁などが、吸引室内に均等に吸引され
て密着される。この状態で挿入管路より内視鏡を挿入す
る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡挿入補助具の全体断面図、図2は図1のA−
A線断面図、図3は外筒を付け代えたことを示す断面
図、図4は内視鏡挿入補助具と内視鏡との組み合わせを
示す説明図である。
【0014】図1に示す第1実施例の内視鏡挿入補助具
1は、ほぼ円柱状の本体2と、この本体2の外周に螺合
可能な筒状の外筒3とを備えている。前記本体2は、中
央に円柱状で太径の外筒接合部4と、この外筒接合部4
の前方に円盤状に形成されている仕切板5と、この仕切
板5の前方に細径で管状に形成されている内筒部6と、
前記外筒接合部4の後端側に前記内筒部6を延長上に長
尺で管状に形成された保持部7と、前記外筒接合部4の
後端に前記保持部7と平行に吸引管8とを備えている。
【0015】前記外筒接合部4は円柱状に形成され、そ
の外周側には前記外筒3と螺合する雄ネジ9が形成され
いる。雄ネジ9の前方には、Oリング10が外嵌されて
おり、前記外筒3と、前記本体2の外筒接合部4とを気
密に螺合できるようになっている。前記外筒3と外筒接
合部4とを螺合することにより、外筒3と、本体2の内
筒6との間に空間が形成され、この空間を以下、吸引室
1bと称する。この吸引室1bの先端面側には、体内挿
入時に、体内と対向する体内側開口1aが形成されてい
る。前記仕切板5には、図2に示すように、仕切板5を
貫通する複数の導通孔11が周方向に均等な位置に形成
されている。前記導通孔11と吸引室1bとは、連通し
ている。
【0016】前記外筒接合部4には、仕切板5が形成さ
れている少し手前に、前記導通孔11を塞ぐことのない
外径であって、小さな円柱状の小径部12を形成してい
る。前記内筒部6の外径は、その外周面を体内の管路、
例えば図4に示す前記子宮頸管87の内面に密着させて
挿入可能な大きさとなっている。また、前記内筒部6の
先端と、前記外筒3の先端は、ほぼ同一面上に位置して
いる。
【0017】前記外筒接合部4の後端には、保持部7と
平行で、中途より保持部7と離間する方向に屈曲した吸
引管8が、前記本体2の後方に向かって形成されてい
る。
【0018】前記内筒部6の中心軸上には、内視鏡を挿
入する挿入路13が、保持部7から内筒部6の先端まで
本体2を貫通しており、内筒部6及び保持部7の各端部
でそれぞれ開口している。前記保持部7の端部には、内
視鏡を気密的に、前記挿入路13へ挿通可能な挿入口1
4を有するゴム栓15が装着されている。
【0019】一方、前記吸引管8は、その内部に吸引通
路16を有し、吸引管8の末端から外筒接合部4の前端
まで貫通し、外筒接合部4の前端に位置する吸引口17
において開口している。また、吸引管8は、その末端
に、バルブ18、及び接続金具19を設け、後述する吸
引装置と接続可能となっている。また、仕切板5、外筒
3、外筒接合部4、及び小径部12に囲まれて、吸引口
17と導通孔11とを連通している空間を連通空間20
と称する。
【0020】従って、前記吸引管8、連通空間20、及
び吸引室1bは、それぞれ吸引口17と、導通孔11
を介して連通しており、前記吸引装置からの吸引によっ
て、体内の体壁などを体内側開口1aから吸引室1b内
へ吸引できるようになっている。
【0021】この構成で、図4に示すように、内視鏡挿
入補助具1に内視鏡21を組み合わせて体内に挿入し
て、接続口金19に吸引装置22を接続し、吸引口17
より連通空間20に向かって吸引圧力をかける。吸引口
17に加わってた吸引圧力は、吸引口17と導通孔11
を連通する連通空間20により、複数設けられた導通孔
11のそれぞれに均等に伝わる。周方向に配置された複
数の導通孔11からは、その孔11に対向した体内の体
壁など、例えば子宮頸部84へ向かって周上に均一に吸
引圧力がかかり、吸引室1b内に子宮頸部84が吸引さ
れる。このようにして、本内視鏡補助挿入具1は、子宮
頸部84を周方向に片寄りなく、吸引室1b内に密着す
ることができる。
【0022】尚、内視鏡挿入補助具は、図3に示すよう
に、内径の大きな外筒3Aに付け代えることにより、個
人差により異なる子宮頸部84の大きさに合わせた最適
な吸引、密着が可能である。
【0023】第1実施例では、仕切板5に複数の導通孔
11を周方向に均等な位置に貫通して設けているので、
吸引圧力が子宮頸部84に周上に均一にかかり、子宮頸
部84を片寄りなく均等に吸引し、密着させることがで
きる。すなわち、内視鏡挿入補助具1に対して子宮頸部
84を周状に均一に密着させることができる。
【0024】また、本実施例では、外筒接合部4に雄ネ
ジ9を形成し、この雄ネジ9に螺合させて外筒を固定し
ているので、異なる形状の外筒が容易に交換できる。従
って、外筒を交換するだけで、子宮頸部84の大きさに
合わせた最適な吸引、密着が可能な内視鏡挿入補助具と
することができる。
【0025】図5及び図6は本発明の第2実施例に係
り、図5は内視鏡補助挿入具の全体断面図、図6は図5
のB−B線断面図である。第2実施例では、第1実施例
の仕切板5及び導通孔11の構成のみ異なる。その他の
構成は、第1実施例と同じであるので、異なる構成のみ
説明し、第1実施例と同様の構成及び作用については、
同じ符号を付して説明を省略する。
【0026】第2実施例では、図5及び図6(a)に示
すように、仕切板5Aの外径を前記外筒3の内径より小
さくすることで生じる空間を導通孔23としている。図
6(a)に示すように、導通孔23は、外筒3の内径側
に一周するように形成されている。導通孔23は、前記
連通空間20と連通している。
【0027】また、第2実施例の変形例として、図6
(b)に示すように、仕切板5Bに、細長い四つの導通
孔24を形成したものでも良い。第2実施例及び変形例
は、その他の構成及び作用効果は、第1実施例と同様で
あり、説明を省略する。
【0028】図7は本発明の第3実施例に係る内視鏡補
助挿入具の全体断面図である。第3実施例では、第2実
施例の仕切板5Aを前記本体2と別体にして、前記内筒
部6へ嵌合し固定するようになっており、製作を容易と
している。また、第3実施例は、図7に示すように、第
1実施例及び第2実施例の雄ネジ9に代えて、前記外筒
接合部4に、軟性部材25を設けて、前記外筒3(また
は3A)と嵌合するようにしている。その他、第1実施
例と同様の構成及び作用なので、同じ符号を付して説明
を省略する。また、効果も第1実施例と同様なので、説
明を省略する。
【0029】次に、内視鏡挿入補助具と共に使用する各
種内視鏡について説明する。図8に示す内視鏡31は、
シース32、ブリッジ33、及びスコープ本体34より
構成される。
【0030】前記シース32は、細長で中空のシース挿
入管部35と、このシース挿入管部35の後端に設けら
れたシース本体部36からなる。このシース本体部36
の外周面には、中途にバルブを設けた排水口37を突設
し、前記シース挿入管部35の内部と連通している。ま
た、シース本体部36の後端には、前記ブリッジ33な
どが装着可能な装着部38が形成されている。この装着
部38の後端面側には、装着孔38aが形成されてい
る。前記シース挿入管部35の先端側には、切り欠き部
39が形成されている。この切り欠き部39は、後端側
において、先端側より細く、かつ後述の軟性鉗子と同等
または若干太径の幅の切り欠きガイド部39aが形成さ
れている。
【0031】前記ブリッジ33は、前記シース挿入管部
35に挿入可能で、かつ内部にスコープ本体34を挿入
可能な中空のブリッジ挿入管部40と、このブリッジ挿
入管部40の後端に連結されたほぼ柱状のブリッジ本体
部41と、このブリッジ本体部41の後端に連結された
ほぼ円柱状の握り部42と、この握り部42の末端に連
結され、かつ前記スコープ本体34を挿通可能とする挿
通孔を後端面側に設けた挿通端部43とからなる。
【0032】前記ブリッジ本体部41は、中途にバルブ
を設けた送水口44を外周面に突設し、この送水口44
は前記ブリッジ挿入管部40の内部管路と連通してい
る。また、ブリッジ本体部41の外周面には、送水口4
4内部の反対側に、軟性鉗子55を挿通可能な鉗子挿入
管部45を設けており、ブリッジ本体部41の先端面に
開口している。この鉗子挿入管部45は、ブリッジ挿入
管部40の軸方向に対して、斜め後方に向けて設けてあ
る。さらに、前記ブリッジ本体部41の先端側には、先
端側が細径となるテーパ状接続部46が形成されてい
る。そして、このテーパ状接続部46が、前記シース3
2の装着孔38aに装着され、前記ブリッジ33の開口
から、前記シース挿入管部35の管路内を軟性鉗子55
が挿通されるようになっている。
【0033】また、前記ブリッジ33は、スコープ本体
34が挿入可能な挿入路47が、前記挿通端部43から
ブリッジ挿入管部40の先端まで貫通している。前記ブ
リッジ挿入管部40の断面形状は、図10及び図11に
示したように、円の一端を切り欠いた半月状の形状をし
ている。この形状は、前記ブリッジ挿入管部40の先端
から、少なくとも前記送水管44の位置まで形成されて
いる。尚、図10は、図8のD−D線断面図、図11は
図8のE−E線断面図である。
【0034】従来のブリッジの構造と同様に、前記ブリ
ッジ挿入管部40の先端には、図8及び図9(図8のF
方向矢視図)に示すように、軟性鉗子を起上可能な鉗子
起上台48を設けている。また、後方に設けられた前記
握り部49には、鉗子起上台48を起上するための起上
摘み49が設けられており、鉗子起上台49とは、図9
に示す2本の起上ワイヤ50で連結されている。
【0035】前記スコープ本体34は、先端側から順
に、細長の挿入部51、本体部52、及び接眼部53が
連結されている。前記本体部52の先端面側には、接続
部54が形成されており、この接続部54と、前記ブリ
ッジ33の挿通端部43とが接続可能となっている。ま
た、スコープ本体34の挿入部51外面と、前記ブリッ
ジ挿入管部40の内面(半月状の部分)とは、図10及
び図11に示すように、少なくとも2カ所以上が互いに
接触している。
【0036】この構成で、図8のように、シース32に
ブリッジ33、スコープ本体34の順で組み合わせて、
体内に挿入し、軟性鉗子55を鉗子挿入管部45の開口
より、ブリッジ挿入管部40の先端まで導いて使用す
る。図10、及び図11において、ブリッジ挿入管部4
0とシース挿入管部35との間の空間、及びスコープ本
体34の挿入部51と、ブリッジ挿入管40との間の空
間は、各々排水路56、送水路57となる。前記送水路
57には、前記送水口44が連通する一方、前記送水路
56には、前記排水口37が連通している。
【0037】前記内視鏡31を前記内視鏡挿入補助具1
を介して体内に挿入し、子宮内視鏡を拡張するため送水
路57より液体を送り込み、子宮内は液体で満たされ
る。しかし、各種処置に伴い、出血や組織片の破砕片で
液体に濁りが生じ、スコープ本体34の視野が不明瞭と
なる。そこで、排水口37より、濁った液体を排水しつ
つ、送水口44よりさらに液体を送り込む。これによ
り、スコープ本体34の視野は、明瞭さが回復される。
この後は、送水量と排水量とを調節して、等しくなるよ
うにすることによって、常に視野内に清浄な液体が流れ
込むようになり、明瞭な内視鏡視野を確保することがで
きる。
【0038】また、図12のように、軟性鉗子55をシ
ース挿入管部35の先端部まで導き、鉗子起上摘み49
を操作することにより、図12に示すように鉗子起上台
48を起上させ、軟性鉗子55を起上操作して、例え
ば、切除などの処置が行われる。軟性鉗子55を起上し
た際に、軟性鉗子55は、切り欠きガイド部39aにガ
イドされることとなり、ずれが生じず、安全・確実な処
置ができる。
【0039】ブリッジ挿入管部40と、シース挿入管部
35との間の空間を排水路56、及びスコープ本体34
の挿入部51と、ブリッジ挿入管40との間の空間を送
水路57とすることで、二重シースを用いずに持続して
灌流が可能であり、二重シースを用いない分だけ全体の
細径化ができる。前記ブリッジ挿入管部40の断面形状
を一部円弧状でかつ非円形形状としたことで、送排水量
の増加を可能とした。
【0040】前記ブリッジ挿入管部40の断面形状を一
部円弧状でかつ非円形形状としたことで、送排水量の増
加を可能とした。
【0041】前記ブリッジ挿入管部40は、シース挿入
管部35の内部にあって、断面形状の一部を平に形成し
ているので、鉗子挿入管部45から、例えば軟性鉗子5
5を挿入した際、下方にずれることなく先端部まで挿入
可能である。また、前記ブリッジ挿入管部40の管内面
の2カ所以上がスコープ本体34の挿入部51外面と接
触するので、スコープ本体34の位置決めが確実にでき
る。
【0042】また、シース32の装着部38を介して、
ブリッジ33以外のものも接続可能である。
【0043】図13及び図14には、図10及び図11
に示すブリッジ挿入管部40とは、異なる断面形状を有
するブリッジ挿入管部40Aを示している。図に示すよ
うに、ブリッジ挿入管部40Aの断面形状は、円形の一
部を内側にくぼませた形状をしている。ここで、図13
は図8のD−D線断面図、図14は図8のE−E線断面
図である。異なる構成のみ説明すると共に、同様の構成
については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0044】図13及び図14に示すブリッジ挿入管部
40Aは、くぼみがガイドとなることによって、図10
及び図11に示すブリッジ挿入管部40よりも、前記軟
性鉗子55の挿通性を向上させることができる。その他
の構成及び作用効果は、図10及び図11に示すブリッ
ジ挿入管部40と同様で、説明を省略する。
【0045】図15に示した内視鏡60では、図8に示
した内視鏡31が有するブリッジ33に代えて、光学鋏
鉗子61を用いている。この光学鋏鉗子61は、前記シ
ース32のシース挿入管部35に挿通可能で、かつ内部
に前記スコープ本体34を挿入可能な中空の挿入管部4
0と、この挿入管部40と平行かつ先端側に長い位置に
設けられた鋏62と、前記挿入管部40の後端側に連結
されたほぼ円柱状の本体部63と、この本体部63の後
方に設けられた前記鋏62を開閉操作するためのハンド
ル部64と、前記本体部63の後端側に連結された接続
端部65とからなる。尚、図15中のD−D線及びE−
E線の断面形状は、それぞれ図10(または図13)、
及び図11(または図14)と同様である。図16に
は、内視鏡60の先端部の詳細、特に鋏62を示してい
る。
【0046】図17(a),(b)に示すように、前記
光学鋏鉗子61の鋏62は、刃66a,66bの形状に
特徴を持たせている。すなわち、鋏62の刃66a,6
6bを開いたときに、刃66a,66bの刃面形状が前
記スコープ本体34の視野枠の近似線67に沿うように
して、スコープ本体34による観察時に刃66a,66
bによる視野のケラレの無い形状としている。
【0047】また、従来は前記ハンドル部64などに設
けていた過度切れ込み防止ストッパーを刃66bに付け
ることで製作容易としている。符号68は、過度切れ込
み防止ストッパーである。
【0048】図18に示した内視鏡では、図8に示す前
記ブリッジ32に代えて、光学生検鉗子69を用いてい
る。この光学生検鉗子69は、前記挿入管部40と平行
に設けられている。図19に示すように、前記光学生検
鉗子69の刃70a,70bも、前記鋏62の刃と同様
に開いた状態で、視野のケラレを少なくするような形状
になっている。その他、図8及び図13に示す内視鏡と
同様の構成及び作用効果であり、同じ符号を付して説明
を省略する。
【0049】図20に示した内視鏡では、図8に示す前
記ブリッジ33に代えて、レゼクトハンドル71を用い
ている。このレゼクトハンドル71は、前記シース32
のシース挿入管部35に挿入可能で、かつ内部に前記ス
コープ本体34を挿入可能な中空の挿入管部40と、こ
の挿入管部40の先端部に前後移動可能に設けられた電
極72と、前記挿入管部40の後端に連結されたほぼ円
柱状の本体部73と、この本体部73の後端に設けら
れ、かつ前記電極72を前後に移動するハンドル部74
と、前記本体部73の後端に連結されて、かつ前記ハン
ドル部74をガイドするためのガイド棒75と、このガ
イド棒75の後端に連結されかつ前記スコープ本体34
を装着可能とする装着端部76とからなる。その他、図
8及び図13に示す内視鏡と同様の構成及び作用効果で
あり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】前述したように本発明の内視鏡挿入補助
具によれば、体内の体壁など、例えば子宮頸部を均等に
吸引することにより、子宮頸部をかたよらせることな
く、周方向において均等に密着させることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例に係る内視鏡挿入補助具の全
体断面図。
【図2】図2は図1のA−A線断面図。
【図3】図3は外筒を付け代えたことを示す断面図。
【図4】図4は内視鏡挿入補助具と内視鏡との組み合わ
せを示す説明図。
【図5】図5は第2実施例に係る内視鏡補助挿入具の全
体断面図。
【図6】図6は図5のB−B線断面図。
【図7】図7は本発明の第3実施例に係る内視鏡補助挿
入具の全体断面図。
【図8】図8は内視鏡の全体を示す破断図。
【図9】図9は図8のF方向矢斜図。
【図10】図10は図8のD−D線断面図。
【図11】図11は図8のE−E線断面図。
【図12】図12は図8に示す内視鏡先端部の断面図。
【図13】図13は図10とは異なる図8のD−D線断
面図。
【図14】図14は図10とは異なる図8のE−E線断
面図。
【図15】図15は内視鏡の全体を示す破断図。
【図16】図16は図15のG方向矢斜図。
【図17】図17(a)は鋏の拡大図。図17(b)は
鋏と内視鏡視野の関係を示す説明図。
【図18】図18は図8及び図15とは異なる内視鏡先
端部の断面図。
【図19】図19は光学生検鉗子と内視鏡視野との関係
を示す説明図。
【図20】図20は内視鏡の全体を示す破断図。
【図21】図21は従来の内視鏡挿入補助具の断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡挿入補助具 1a…体内側開口 1b…吸引室 2…本体 3…外筒 5…仕切板 8…吸引管 11…導通孔 17…吸引口 20…連通空間

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡を挿入するための挿入管路を有す
    る本体部と前記挿入管路の周囲に設けられ、前記本体部に取り付け
    られる外筒と前記挿入管路と前記外筒との間に形成される吸引室とこの吸引室を前方側の吸引部と後方側の空間部に仕切る
    仕切部とこの仕切部に設けられ、前記挿入管路の長軸の周方向に
    対して異なる角度に位置し、前記吸引部と空間部とを連
    通する複数の連通孔と前記空間部と連通し、吸引装置に接続される吸引管路
    、 を備えていることを特徴とする内視鏡挿入補助具。
  2. 【請求項2】 前記複数の連通孔は、前記挿入管路の長
    軸の周方向に対して均等に配設されていることを特徴と
    する請求項1記載の内視鏡挿入補助具。
  3. 【請求項3】 内視鏡を挿入するための挿入管路を有す
    る本体部と前記挿入管路の周囲に設けられ、前記本体部に取り付け
    られる外筒と前記挿入管路と前記外筒との間に形成される吸引室とこの吸引室を前方側の吸引部と後方側の空間部に仕切る
    仕切部とこの仕切部と前記外筒との間に形成され、前記挿入管路
    の長軸の周方向に対して全周にわたって形成され、前記
    吸引部と空間部とを連通する連通部と前記空間部と連通し、吸引装置に接続される吸引管路
    を備えている ことを特徴とする内視鏡挿入補助具。
  4. 【請求項4】 内視鏡を挿入するための挿入管路を有す
    る本体部と、 前記挿入管路の周囲に設けられ、前記本体部に取り付け
    られる外筒と、 前記挿入管路と前記外筒との間に形成される吸引室と、 この吸引室の後方に設けられ、この吸引室を前方側の吸
    引部と後方側の空間部とに仕切るとともに、前記挿入管
    路の長軸の周方向に対して均等に配置される複数の孔
    有する仕切部と、 前記複数の孔を有する仕切部 と連通し、前記空間部を介
    し、吸引装置に接続される吸引管路と、 を備えていることを特徴とする内視鏡挿入補助具。
  5. 【請求項5】 前記外筒を前記本体部に対して着脱自在
    に取り付ける取付手段を具備することを特徴とする請求
    項1から4のいずれかに記載の内視鏡挿入補助具。
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