JP3216467U - 死産児用衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】死産児に着せる際に当該死産児の腕を骨折・脱臼させてしまうことのない死産児用衣服を提供する。【解決手段】死産児用衣服1は、後身頃2と、後身頃2の上縁部左右箇所に折り曲げ可能に設けられ、後身頃2の前側で部分的に重ね合わされる一対の前身頃3,4と、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4の左右側部の脇下の所定箇所を、後身頃2の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着する係着手段5,6と、これらとは別体の帽子と、を備えている。係着手段5は、前身頃4側に一端が縫い付けられた紐体5aと後身頃2側に一端が縫い付けられた紐体5bとにより構成されている。また、係着手段6は、前身頃3側に一端が縫い付けられた紐体6aと後身頃2側に一端が縫い付けられた紐体6bとにより構成されている。【選択図】図3
Description
本考案は、死産児用衣服に関する。すなわち、本考案は、基本的に、子宮内で既に死亡し、娩出された胎児に着用される衣服に関する。但し、本考案における「死産児」には、生後まもなく亡くなった新生児も含まれるものとする。
従来、死産で生まれることができなかった胎児は、病院の金属製の箱等に保管され、妊婦によって確認されていた。
しかし、このように金属製の箱等に保管するやり方では、悲しむ家族が我が子を抱っこすることすらできず、最後の最後に何かしてあげたいという家族の気持ちが置き去りにされているのが現状であった。
そこで、最近、死産児に着せて抱っこすることを可能にする衣服(死産児用衣服)が種々提案され、使用に供されている(例えば、非特許文献1,2等を参照)。
しかし、このように金属製の箱等に保管するやり方では、悲しむ家族が我が子を抱っこすることすらできず、最後の最後に何かしてあげたいという家族の気持ちが置き去りにされているのが現状であった。
そこで、最近、死産児に着せて抱っこすることを可能にする衣服(死産児用衣服)が種々提案され、使用に供されている(例えば、非特許文献1,2等を参照)。
佐賀新聞LiVE「ぴったりの服で天国へ 手縫いベビー服贈る 死産の悲しみ超え、母親らボランティア」、[online]、[平成30年2月1日検索]、インターネット〈URL:http://www.saga-s.co.jp/articles/-/7327〉
アメーバブログ「天使になったあおいへ〜不妊と不育・時々ワンコ〜」、[online]、[平成30年2月1日検索]、インターネット〈URL: https: //ameblo.jp/lab703/entry-12031368791.html〉
ところで、死産児は、子供の死者と異なり、脆くて損壊しやすい。そのため、死産児に死産児用衣服を着せる際に当該死産児の腕を持ち上げたりすると、死産児の腕を骨折・脱臼させてしまう虞がある。また、妊娠20週以降30週くらいまでの大きさの死産児は、小さくて脆いため、抱っこすることが困難であると共に、抱っこしたときに、骨折したりする虞もある。
本考案は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、死産児に着せる際に当該死産児の腕を骨折・脱臼させてしまうことのない死産児用衣服を提供することを目的とする。また、本考案は、当該死産児用衣服を着せた死産児を抱っこしやすくなると共に、抱っこしたときに、小さくて脆い死産児が骨折したりすることを防止することのできる死産児用衣服を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案に係る死産児用衣服の構成は、
(1)後身頃と、
前記後身頃の上縁部左右箇所にそれぞれ折り曲げ可能に設けられ、前記後身頃の前側で部分的に重ね合わされる一対の前身頃と、
重ね合わされた状態の前記一対の前身頃の左右側部の脇下の所定箇所を、前記後身頃の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着する係着手段と、
帽子と、
を備えたことを特徴とする。
(1)後身頃と、
前記後身頃の上縁部左右箇所にそれぞれ折り曲げ可能に設けられ、前記後身頃の前側で部分的に重ね合わされる一対の前身頃と、
重ね合わされた状態の前記一対の前身頃の左右側部の脇下の所定箇所を、前記後身頃の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着する係着手段と、
帽子と、
を備えたことを特徴とする。
本考案の死産児用衣服の上記(1)の構成によれば、当該死産児用衣服を展開し広げた状態で、後身頃の上に死産児を仰向けに寝かせ、一対の前身頃を、後身頃の上縁部左右箇所でそれぞれ折り曲げて、死産児の胸部及びお腹の上で重ね合わせた後、一対の前身頃の左右側部の脇下の所定箇所を、後身頃の左右側部の対応する所定箇所に係着するだけで、死産児に着せることができる。
すなわち、本考案の死産児用衣服の上記(1)の構成によれば、死産児の腕を持ち上げたりすることなく、死産児に着せることができる。従って、本考案の死産児用衣服の上記(1)の構成によれば、死産児に着せる際に当該死産児の腕を骨折・脱臼させてしまうことのない死産児用衣服を提供することができる。
すなわち、本考案の死産児用衣服の上記(1)の構成によれば、死産児の腕を持ち上げたりすることなく、死産児に着せることができる。従って、本考案の死産児用衣服の上記(1)の構成によれば、死産児に着せる際に当該死産児の腕を骨折・脱臼させてしまうことのない死産児用衣服を提供することができる。
本考案の死産児用衣服の上記(1)の構成においては、以下の(2)〜(5)のような構成にすることが好ましい。
(2)前記帽子が、前記後身頃の、前記一対の前身頃の折り曲げ箇所の間に一体に設けられている。
上記(2)の好ましい構成によれば、死産児用衣服を展開し広げた状態で、後身頃の上に死産児を仰向けに寝かせるときに同時に、死産児の頭に帽子を被せることができる。従って、上記(2)の好ましい構成によれば、死産児用衣服を死産児に着せる際の作業の効率化を図ることが可能となる。
(3)前記後身頃が、体幹を支えるための体幹支持体を備えている。
上記(3)の好ましい構成によれば、死産児用衣服を着せた死産児の背中部分を安定させることができるので、当該死産児用衣服を着せた死産児を抱っこしやすくなると共に、抱っこしたときに、小さくて脆い死産児が骨折したりすることを防止することもできる。
(4)前記後身頃、前身頃及び帽子の素材が不織布である。
上記(4)の好ましい構成によれば、肌触りが良く、死産児を傷付けることのない死産児用衣服を提供することが可能となる。
(5)前記後身頃、前身頃及び帽子の色がアイボリーである。
上記(5)の好ましい構成によれば、死産児の顔色が良く見えるようにすることが可能となる。
本考案によれば、死産児に着せる際に当該死産児の腕を骨折・脱臼させてしまうことのない死産児用衣服を提供することができる。また、本考案によれば、当該死産児用衣服を着せた死産児を抱っこしやすくなると共に、抱っこしたときに、小さくて脆い死産児が骨折したりすることを防止することのできる死産児用衣服を提供することができる。
以下、好適な実施の形態を用いて本考案をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本考案を具現化した例に過ぎず、本考案はこれに限定されるものではない。
[実施の形態1]
(死産児用衣服の構成)
まず、本考案の実施の形態1における死産児用衣服の構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。
(死産児用衣服の構成)
まず、本考案の実施の形態1における死産児用衣服の構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1は本考案の実施の形態1における死産児用衣服の構成を示す正面図、図2は当該死産児用衣服の構成を示す背面図、図3は当該死産児用衣服の構成を示す展開正面図(帽子は省略)、図4は当該死産児用衣服の構成を示す展開背面図(帽子は省略)である。
図1〜図4に示すように、本実施の形態の死産児用衣服1は、後身頃2と、後身頃2の上縁部左右箇所にそれぞれ折り曲げ可能に設けられ、後身頃2の前側で部分的に重ね合わされる一対の前身頃3,4と、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4の左右側部の脇下の所定箇所を、後身頃2の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着する係着手段5,6と、これらとは別体の帽子7と、を備えている。ここで、後身頃2と一対の前身頃3,4は、別々に裁断された後、縫い合わされており、当該縫い合わされた部分で前身頃3,4を折り曲げるようにされている。
係着手段5は、前身頃4側に一端が縫い付けられた紐体5aと後身頃2側に一端が縫い付けられた紐体5bとにより構成されている。また、係着手段6は、前身頃3側に一端が縫い付けられた紐体6aと後身頃2側に一端が縫い付けられた紐体6bとにより構成されている。そして、紐体5a(6a)と紐体5b(6b)を結ぶことにより、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4の左右側部の脇下の所定箇所を、後身頃2の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着して、死産児の腕を通す袖口を作ることができるようにされている(図1,図2,図7を参照)。
尚、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4は、前身頃3側に一端が縫い付けられた紐体8a(9a)と前身頃4側に一端が縫い付けられた紐体8b(9b)を結ぶことにより、しっかりと固定できるようにされている。
また、帽子7には、下端部の左右にそれぞれ紐体7a,7bの一端が縫い付けられており、紐体7a,7bを死産児10の顎の下で結ぶことにより、帽子7を死産児10の頭にしっかりと固定できるようにされている(図7を参照)。
尚、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4は、前身頃3側に一端が縫い付けられた紐体8a(9a)と前身頃4側に一端が縫い付けられた紐体8b(9b)を結ぶことにより、しっかりと固定できるようにされている。
また、帽子7には、下端部の左右にそれぞれ紐体7a,7bの一端が縫い付けられており、紐体7a,7bを死産児10の顎の下で結ぶことにより、帽子7を死産児10の頭にしっかりと固定できるようにされている(図7を参照)。
本実施の形態の死産児用衣服1の構成によれば、当該死産児用衣服1を展開し広げた状態(図3の状態)で、後身頃2の上に死産児10を仰向けに寝かせ(図5を参照)、一対の前身頃3,4を、後身頃2の上縁部左右箇所でそれぞれ折り曲げて、死産児10の胸部及びお腹の上で重ね合わせた後、一対の前身頃3,4の左右側部の脇下の所定箇所を、後身頃2の左右側部の対応する所定箇所に係着するだけで(図6,図7を参照)、死産児10に着せることができる。
すなわち、本実施の形態の死産児用衣服1の構成によれば、死産児10の腕を持ち上げたりすることなく、死産児10に着せることができる。従って、本実施の形態の死産児用衣服1の構成によれば、死産児10に着せる際に当該死産児10の腕を骨折・脱臼させてしまうことのない死産児用衣服を提供することができる。
すなわち、本実施の形態の死産児用衣服1の構成によれば、死産児10の腕を持ち上げたりすることなく、死産児10に着せることができる。従って、本実施の形態の死産児用衣服1の構成によれば、死産児10に着せる際に当該死産児10の腕を骨折・脱臼させてしまうことのない死産児用衣服を提供することができる。
後身頃2、一対の前身頃3,4及び帽子6の素材は不織布であることが好ましい。このような好ましい構成によれば、肌触りが良く、死産児10を傷付けることのない死産児用衣服を提供することが可能となる。本実施の形態においては、不織布として、綿の接結ニットが用いられている。綿の接結ニットは、肌触りも柔らかく、適度な厚みがあるため、死産児用衣服1の素材として好適である。
後身頃2、一対の前身頃3,4及び帽子6の色はアイボリーであることが好ましい。このような好ましい構成によれば、死産児10の顔色が良く見えるようにすることが可能となる。
死産児用衣服1は、妊娠30週以降の大きさの死産児10に着用されるもの(Lサイズ;着丈40cm)である。
(死産児用衣服の着用方法)
次に、本考案の実施の形態1における死産児用衣服の着用方法について、図5〜図7をも参照しながら説明する。
次に、本考案の実施の形態1における死産児用衣服の着用方法について、図5〜図7をも参照しながら説明する。
図5は本考案の実施の形態1における死産児用衣服の後身頃の上に死産児を仰向けに寝かせた状態を示す展開正面図、図6は図5の状態から、向かって右側の前身頃を、後身頃の上縁部右側箇所で折り曲げて、死産児の胸部及びお腹の上に宛がった状態を示す正面図、図7は当該死産児用衣服を死産児に着せた状態を示す正面図である。
まず、図3に示すように、死産児用衣服1を、展開した状態でベッド等の上に広げる。
次いで、図5に示すように、後身頃2の上に死産児10を仰向けに寝かせる。
次いで、図5,図6に示すように、展開した状態の死産児用衣服1の向かって右側の前身頃4を、後身頃2の上縁部右側箇所で折り曲げて、死産児10の胸部及びお腹の上に宛がう。次いで、図6,図7に示すように、死産児用衣服1の向かって左側の前身頃3を、後身頃2の上縁部左側箇所で折り曲げて、死産児10の胸部及びお腹の上に宛がう。このとき、前身頃3は、前身頃4に部分的に重ね合わされた状態となる(前合わせ)。
次いで、図7に示すように、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4を、紐体8a(9a)と紐体8b(9b)を結ぶことにより、しっかりと固定する。次いで、紐体5a(6a)と紐体5b(6b)を結ぶことにより、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4の左右側部の脇下の所定箇所を、後身頃2の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着する。最後に、死産児10の頭に帽子7を被せ、紐体7a,7bを死産児10の顎の下で結ぶ。これにより、帽子7が死産児10の頭にしっかりと固定される。
以上により、死産児10への死産児用衣服1の着用が完了する。
次いで、図5に示すように、後身頃2の上に死産児10を仰向けに寝かせる。
次いで、図5,図6に示すように、展開した状態の死産児用衣服1の向かって右側の前身頃4を、後身頃2の上縁部右側箇所で折り曲げて、死産児10の胸部及びお腹の上に宛がう。次いで、図6,図7に示すように、死産児用衣服1の向かって左側の前身頃3を、後身頃2の上縁部左側箇所で折り曲げて、死産児10の胸部及びお腹の上に宛がう。このとき、前身頃3は、前身頃4に部分的に重ね合わされた状態となる(前合わせ)。
次いで、図7に示すように、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4を、紐体8a(9a)と紐体8b(9b)を結ぶことにより、しっかりと固定する。次いで、紐体5a(6a)と紐体5b(6b)を結ぶことにより、重ね合わされた状態の一対の前身頃3,4の左右側部の脇下の所定箇所を、後身頃2の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着する。最後に、死産児10の頭に帽子7を被せ、紐体7a,7bを死産児10の顎の下で結ぶ。これにより、帽子7が死産児10の頭にしっかりと固定される。
以上により、死産児10への死産児用衣服1の着用が完了する。
尚、本実施の形態においては、後身頃2、一対の前身頃3,4、係着手段5,6とは別体の帽子7を備える場合を例に挙げて説明したが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。帽子は、後身頃2の、一対の前身頃3,4の折り曲げ箇所の間に一体に設けるようにしてもよい。かかる構成によれば、死産児用衣服1を展開し広げた状態で、後身頃2の上に死産児10を仰向けに寝かせるときに同時に、死産児10の頭に帽子を被せることができる。従って、かかる構成によれば、死産児用衣服1を死産児10に着せる際の作業の効率化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態においては、後身頃2と一対の前身頃3,4を別々に裁断し、両者を縫い合わせるようにされているが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。後身頃と一対の前身頃は、一枚の生地として裁断するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、係着手段5,6が、紐体5a(6a)と紐体5b(6b)を結ぶものである場合を例に挙げて説明したが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。係着手段は、例えば、ボタンとボタン留めとにより構成されていてもよく、雄型の面ファスナと雌型の面ファスナとにより構成されていてもよい。
また、本実施の形態においては、係着手段5,6がそれぞれ1つ設けられている場合を例に挙げて説明したが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。係着手段はそれぞれ複数設けられていてもよい。
また、本実施の形態においては、係着手段5,6がそれぞれ1つ設けられている場合を例に挙げて説明したが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。係着手段はそれぞれ複数設けられていてもよい。
[実施の形態2]
(死産児用衣服の構成)
まず、本考案の実施の形態2における死産児用衣服の構成について、図8〜図10を参照しながら説明する。
(死産児用衣服の構成)
まず、本考案の実施の形態2における死産児用衣服の構成について、図8〜図10を参照しながら説明する。
図8は本考案の実施の形態2における死産児用衣服の構成を示す正面図、図9は当該死産児用衣服の構成を示す展開正面図、図10は当該死産児用衣服の構成を示す展開背面図である。
図8〜図10に示すように、本実施の形態の死産児用衣服11は、後身頃12と、後身頃12の左右両縁部にそれぞれ折り曲げ可能に設けられ、後身頃12の前側で部分的に重ね合わされる一対の前身頃13,14と、後身頃12の上縁部分に一体に設けられた帽子17と、を備えている。ここで、後身頃12と一対の前身頃13,14は、別々に裁断された後、縫い合わされており、当該縫い合わされた部分で前身頃13,14を折り曲げるようにされている。
尚、重ね合わされた状態の一対の前身頃13,14は、前身頃13側に一端が縫い付けられた紐体18a(19a)と前身頃14側に一端が縫い付けられた紐体18b(19b)を結ぶことにより、しっかりと固定できるようにされている。
また、帽子17には、下端部の左右にそれぞれ紐体17a,17bの一端が縫い付けられており、紐体17a,17bを死産児21の顎の下で結ぶことにより、帽子17を死産児21の頭にしっかりと固定できるようにされている。
尚、重ね合わされた状態の一対の前身頃13,14は、前身頃13側に一端が縫い付けられた紐体18a(19a)と前身頃14側に一端が縫い付けられた紐体18b(19b)を結ぶことにより、しっかりと固定できるようにされている。
また、帽子17には、下端部の左右にそれぞれ紐体17a,17bの一端が縫い付けられており、紐体17a,17bを死産児21の顎の下で結ぶことにより、帽子17を死産児21の頭にしっかりと固定できるようにされている。
本実施の形態の死産児用衣服11の構成によれば、当該死産児用衣服11を展開し広げた状態(図9の状態)で、後身頃12の上に死産児21を仰向けに寝かせ(図11を参照)、一対の前身頃13,14を、それぞれ後身頃12の左右両縁部で折り曲げて、死産児21の胸部及びお腹の上で重ね合わせるだけで(図12,図13を参照)、「おくるみ」のようにして死産児21に着せることができる。
また、本実施の形態の死産児用衣服11の構成によれば、帽子17が後身頃12の上縁部分に一体に設けられているので、死産児用衣服11を展開し広げた状態で、後身頃12の上に死産児21を仰向けに寝かせるときに同時に、当該死産児21の頭に帽子17を被せることができる。従って、本実施の形態の死産児用衣服11の構成によれば、死産児用衣服11を死産児21に着せる際の作業の効率化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態の死産児用衣服11の構成によれば、帽子17が後身頃12の上縁部分に一体に設けられているので、死産児用衣服11を展開し広げた状態で、後身頃12の上に死産児21を仰向けに寝かせるときに同時に、当該死産児21の頭に帽子17を被せることができる。従って、本実施の形態の死産児用衣服11の構成によれば、死産児用衣服11を死産児21に着せる際の作業の効率化を図ることが可能となる。
後身頃12、一対の前身頃13,14及び帽子17の素材は不織布であることが好ましい。このような好ましい構成によれば、肌触りが良く、死産児21を傷付けることのない死産児用衣服を提供することが可能となる。本実施の形態においては、不織布として、綿の接結ニットが用いられている。綿の接結ニットは、肌触りも柔らかく、適度な厚みがあるため、死産児用衣服11の素材として好適である。
後身頃12、一対の前身頃13,14及び帽子17の色はアイボリーであることが好ましい。このような好ましい構成によれば、死産児21の顔色が良く見えるようにすることが可能となる。
死産児用衣服11は、妊娠20週以降30週くらいまでの大きさの死産児21に着用されるもの(Sサイズ;着丈25cm)である。
Sサイズの死産児用衣服11においては、後身頃12が、体幹を支えるための体幹支持体20を備えている。本実施の形態においては、体幹支持体20として、体幹を支えられるような厚めのパッド(大きさ;横7cm,縦18cm)が用いられており、後身頃12の正面側に縫い付けられている。かかる構成によれば、死産児用衣服11を着せた死産児21の背中部分を安定させることができるので、当該死産児用衣服11を着せた死産児21を抱っこしやすくなると共に、抱っこしたときに、小さくて脆い死産児21が骨折したりすることを防止することもできる。
尚、上記実施の形態1のLサイズの死産児用衣服1は、体幹支持体を備えない構成となっているが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。Lサイズの死産児用衣服1においても、体幹支持体を備える構成としてよい。
Sサイズの死産児用衣服11においては、後身頃12が、体幹を支えるための体幹支持体20を備えている。本実施の形態においては、体幹支持体20として、体幹を支えられるような厚めのパッド(大きさ;横7cm,縦18cm)が用いられており、後身頃12の正面側に縫い付けられている。かかる構成によれば、死産児用衣服11を着せた死産児21の背中部分を安定させることができるので、当該死産児用衣服11を着せた死産児21を抱っこしやすくなると共に、抱っこしたときに、小さくて脆い死産児21が骨折したりすることを防止することもできる。
尚、上記実施の形態1のLサイズの死産児用衣服1は、体幹支持体を備えない構成となっているが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。Lサイズの死産児用衣服1においても、体幹支持体を備える構成としてよい。
(死産児用衣服の着用方法)
次に、本考案の実施の形態2における死産児用衣服の着用方法について、図11〜図13をも参照しながら説明する。
次に、本考案の実施の形態2における死産児用衣服の着用方法について、図11〜図13をも参照しながら説明する。
図11は本考案の実施の形態2における死産児用衣服の後身頃の上に死産児を仰向けに寝かせた状態を示す展開正面図、図12は図11の状態から、向かって右側の前身頃を、後身頃の右側縁部で折り曲げて、死産児の胸部及びお腹の上に宛がった状態を示す正面図、図13は当該死産児用衣服を死産児に着せた状態を示す正面図である。
まず、図9に示すように、死産児用衣服11を、展開した状態でベッド等の上に広げる。
次いで、図11に示すように、後身頃12の上に死産児21を仰向けに寝かせる。このとき同時に、当該死産児21の頭に帽子17を被せ、紐体17a,17bを死産児21の顎の下で結ぶ。これにより、帽子17が死産児21の頭にしっかりと固定される。
次いで、図11,図12に示すように、展開した状態の死産児用衣服11の向かって右側の前身頃14を、後身頃12の右側縁部で折り曲げて、死産児21の胸部及びお腹の上に宛がう。次いで、図12,図13に示すように、死産児用衣服11の向かって左側の前身頃13を、後身頃12の左側縁部で折り曲げて、死産児21の胸部及びお腹の上に宛がう。このとき、前身頃13は、前身頃14に部分的に重ね合わされた状態となる(前合わせ)。最後に、重ね合わされた状態の一対の前身頃13,14を、紐体18a(19a)と紐体18b(19b)を結ぶことにより、しっかりと固定する。
以上により、死産児21への死産児用衣服11の着用が完了する。
次いで、図11に示すように、後身頃12の上に死産児21を仰向けに寝かせる。このとき同時に、当該死産児21の頭に帽子17を被せ、紐体17a,17bを死産児21の顎の下で結ぶ。これにより、帽子17が死産児21の頭にしっかりと固定される。
次いで、図11,図12に示すように、展開した状態の死産児用衣服11の向かって右側の前身頃14を、後身頃12の右側縁部で折り曲げて、死産児21の胸部及びお腹の上に宛がう。次いで、図12,図13に示すように、死産児用衣服11の向かって左側の前身頃13を、後身頃12の左側縁部で折り曲げて、死産児21の胸部及びお腹の上に宛がう。このとき、前身頃13は、前身頃14に部分的に重ね合わされた状態となる(前合わせ)。最後に、重ね合わされた状態の一対の前身頃13,14を、紐体18a(19a)と紐体18b(19b)を結ぶことにより、しっかりと固定する。
以上により、死産児21への死産児用衣服11の着用が完了する。
尚、本実施の形態においては、後身頃12と一対の前身頃13,14を別々に裁断し、両者を縫い合わせるようにされているが、本考案は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。後身頃と一対の前身頃は、一枚の生地として裁断するようにしてもよい。
1,11 死産児用衣服
2,12 後身頃
3,4,13,14 前身頃
5,6 係着手段
5a,5b,6a,6b 紐体
7,17 帽子
2,12 後身頃
3,4,13,14 前身頃
5,6 係着手段
5a,5b,6a,6b 紐体
7,17 帽子
Claims (2)
- 後身頃と、
前記後身頃の上縁部左右箇所にそれぞれ折り曲げ可能に設けられ、前記後身頃の前側で部分的に重ね合わされる一対の前身頃と、
重ね合わされた状態の前記一対の前身頃の左右側部の脇下の所定箇所を、前記後身頃の左右側部の対応する所定箇所にそれぞれ係着する係着手段と、
帽子と、
を備えたことを特徴とする死産児用衣服。 - 前記後身頃が、体幹を支えるための体幹支持体を備える、請求項1に記載の死産児用衣服。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018001004U JP3216467U (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | 死産児用衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2018001004U JP3216467U (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | 死産児用衣服 |
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JP3216467U true JP3216467U (ja) | 2018-05-31 |
Family
ID=62238721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018001004U Expired - Fee Related JP3216467U (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | 死産児用衣服 |
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JP (1) | JP3216467U (ja) |
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2018
- 2018-03-19 JP JP2018001004U patent/JP3216467U/ja not_active Expired - Fee Related
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