JP3216436U - 圧力計 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱構造の整備を容易化するとともに、計測精度の低下を抑制することのできる圧力計を提供する。【解決手段】圧力計は、圧力計測機構を収容するケース11と、ケースの内側で圧力計測機構に接続されるとともにケースの背面部11aに対して背面部の内側に取り付けられた接続基部、及び、接続基部に接続されケースから外側へ突出する接続端部14dを備え、接続端部の開口から接続基部を介して圧力計測機構に連通する圧力経路を構成する接続部材と、ケースの背面部に対して背面部の外側に取り付けられた支柱41とブロック本体42を含む伝熱ブロックと、伝熱ブロックを加熱するヒーター43と、を具備する。【選択図】図6

Description

本考案は圧力計に関する。
一般に種々の用途に用いられる圧力計が知られており、例えば、正圧だけでなく負圧も表示する連成計もこれに含まれる。これらの圧力計には、消防ポンプなどに用いられ、配管内に水が浸入する場合があるため、冬季などでは、圧力計の内部で水が凍結し、ブルドン管が変形することがある。
このため、従来では、圧力計においてケースの内部に収容された圧力計測機構(ブルドン管など)と、ケースの外側に突出した接続端部との間の圧力経路を構成する接続基部(株と呼ばれる部分)などにヒーターを取り付けたものが知られている(例えば、以下の特許文献1、2参照)。
実開昭53−104675号公報 実公平1−27073号公報
しかしながら、上記従来の圧力計では、ヒーターを接続基部に装着するために接続部材の構造が複雑になるとともに加熱構造の整備が困難になるという問題がある。また、ヒーターが直接に接続基部を加熱するため、接続基部に接続されたブルドン管の温度が上昇することにより、計測精度が低下するという問題もあった。
そこで、本考案は上記問題を解決することを課題とし、その目的は、加熱構造の整備を容易化するとともに、計測精度の低下を抑制することのできる圧力計を提供することにある。
本考案の圧力計は、圧力計測機構を収容するケースと、該ケースの内側で前記圧力計測機構に接続されるとともに前記ケースの背面部に対して前記背面部の内側に取り付けられた接続基部、及び、該接続基部に接続され前記ケースから外側へ突出する接続端部を備え、前記接続端部の開口から前記接続基部を介して前記圧力計測機構に連通する圧力経路を構成する接続部材と、前記ケースの前記背面部に対して前記背面部の外側に取り付けられた伝熱ブロックと、該伝熱ブロックを加熱するヒーターと、を具備することを特徴とする。
本考案において、前記伝熱ブロックは、前記接続基部が取り付けられた前記背面部の内側取付範囲の背面側に配置されることが好ましい。また、前記伝熱ブロックは、前記ケースの前記背面部に取り付けられた取付基部を備える支柱と、該支柱の先端に連結されたブロック本体とを有し、前記ヒータは前記ブロック本体に装着されることが好ましい。
本考案において、前記伝熱ブロックの少なくとも一部は前記背面部に対して着脱可能に取り付けられることが好ましい。特に、前記ブロック本体と前記支柱は着脱可能に連結されることが望ましい。また、前記ヒーターは前記伝熱ブロック(例えば、前記ブロック本体)に対して着脱可能に装着されることが好ましい。
本考案において、前記伝熱ブロックは、前記背面部に対して前記接続基部が(内側から)取り付けられた内側取付範囲とは重ならない外側取付領域において前記背面部に対して(外側から)取り付けられることが好ましい。例えば、上記外側取付領域にそれぞれ取り付けられた一対の前記支柱を具備し、該一対の支柱がいずれも前記ブロック本体に連結されることが望ましい。
本考案において、前記ケースに取り付けられ、前記伝熱ブロック(支柱及びブロック本体)を非接触状態で背面側から覆うカバーをさらに具備することが好ましい。ここで、前記カバーは前記背面部に対して外側から取り付けられることが望ましい。
本考案において、前記ヒーターを間欠的に発熱させることが可能で発熱時間と発熱周期の少なくとも一方を調整可能なタイマーをさらに具備することが望ましい。
この考案によれば、ヒーターがケースの背面部の外側に取り付けられた伝熱ブロックを加熱することにより、接続部材の構造を複雑化する必要がなく、また、ヒータの整備(調整、交換、修理など)が容易になる。さらに、ヒーターから放出される熱が伝熱ブロックを加熱し、この伝熱ブロックの熱がケースの背面部に伝わるとともに、当該背面部に伝達された熱が接続基部を間接的に加熱するため、ヒータの熱が直接に接続基部に伝わらないことから、圧力計測機構に対する熱的影響を抑制しつつ、接続基部を安定した状態で確実に加熱できる。
本考案に係る圧力計の実施形態の目盛板の一部を切り欠いて内部機構を示した正面図である。 同実施形態の内部機構を示す背面図である。 同実施形態の内部機構を示す右側面図である。 同実施形態のカバーを取り外した状態の背面構造を示す背面斜視図である。 同実施形態のカバーを取り外すとともに支柱からブロック本体を取り外した状態を示す背面図である。 同実施形態の背面側の構造を示す分解斜視図である。
次に、添付図面を参照して本考案の実施形態について詳細に説明する。圧力計10は、ケース11の内部に収容された内部機構10Aと、この内部機構10Aの前面側に配置された表示板12と、この表示板12のさらに前面側に配置され、表示板12の中心孔を通過する指針軸20を介して上記内部機構10Aに接続された指針13とを有している。表示板12及び指針13はケース11の前面部に設けられた窓部において視認できるように構成される。表示板12上には目盛12aが設けられ、この目盛12aは、負圧領域の目盛部12bと、正圧領域の目盛部12cとを備えている。また、目盛部12bと12cの境界位置は圧力原点12sとなっている。
内部機構10Aは、圧力計測口14aを備えた接続部材14と、この接続部材14に対して基部15aが取り付けられたブルドン管15と、このブルドン管15の先端の自由端部15b(図示例ではブルドン管15の先端に固定された端部材で構成される。)に連結されたリンク機構16とを備えている。ブルドン管15の内部は圧力計測口14aに連通し、全体として円弧状に湾曲している。ここで、本実施形態では、上記内部機構10Aのうちの上記接続部材14を除く部分が上記圧力計測機構に相当する。接続部材14は、ケース11の内部に収容されるとともに上記ブルドン管15の基部15aに接続される接続基部14cと、この接続基部14cに接続されてケース11から外側へ突出する接続端部14dとを備える。接続基部14c及び接続端部14cの内部には、上記圧力計測口14aからブルドン管15の内部へと連通する圧力経路が形成される。
上記接続部材14の接続基部14cは、ケース11の背面部11aに対して内側から取り付けられている。具体的には、図2に示すように、接続基部14cに設けられたねじ穴14e,14fに対して背面部11aに設けられた孔部を通して図4〜図6に示す取付ねじ11d、45dがねじ込まれる等の固定構造が設けられることにより、背面部11aの内側取付範囲11bに密接するように接続基部14cが取り付け固定される。
一方、図4〜図6に示すように、ケース11の背面部11aには、伝熱ブロック40が外側から取り付けられる。この伝熱ブロック40は上記内側取付範囲11bの背面側に配置される。伝熱ブロック40は、背面部11aに取り付けられた一対の支柱41と、これらの支柱41に連結されたブロック本体42とを有する。支柱41の背面部11aに対する取付構造は特に限定されないが、図示例では、支柱41の取付基部41aが背面部11aを貫通してカシメ加工が施されることにより固定される。ここで、図示例のように、背面部11aにおける支柱41の外側取付領域11cは、上記内側取付範囲11bに重ならないことが好ましい。図示例では、上記一対の支柱41,41に対応する一対の外側取付領域11cは、内側取付範囲11bの範囲外であって、当該内側取付範囲11bの両側に隣接する位置に設定される。
支柱41には図5に示すようにねじ穴41bが設けられ、このねじ穴41bにブロック本体42の取付孔42aに係合する取付ボルト42bをねじ込むことにより、ブロック本体42が支柱41に着脱可能に固定される。ブロック本体42には側方(左右方向)に向けて穿設された装着穴42cが形成され、この装着穴42cにヒーター43が挿入される。ヒーター43は止めねじ42dに固定されることで保持される。なお、ヒーター43はタイマー44を介して図示しない電源に接続される。タイマー44において設定されたタイミングによりヒーター43への通電状態のオンとオフが交互に生じ、そのタイミング(発熱時間と発熱周期)でヒーター43の発熱が間欠的に生ずる。
図6に示すように、上記伝熱ブロック40は、カバー45によって覆われた状態とされる。カバー45は、その取付部45aに形成された取付孔45bに取付ねじ45dを通し、背面部11aに設けられた孔を介して上記接続基部14cのねじ穴14fに取付ねじ45dをねじ込むことにより、ケース11に対して取り付けられる。カバー45は、ケース11に取り付けられることにより、上記伝熱ブロック40に対して非接触の状態で当該伝熱ブロック40を背面側から覆う。なお、ケース11を介した取付ねじ45d及びねじ穴14fの取付構造は、接続基部14cのケース11に対する取付構造とカバー45のケース11に対する取付構造を兼ねている。
本実施形態において、伝熱ブロック40(支柱41及びブロック本体42)は金属により構成されることが伝熱性を確保する上で好ましい。図示例では、伝熱ブロック40とともにケース11の背面部11aも金属により構成される。このため、ヒーター43の熱は伝熱ブロック40及びケース11を介して確実に接続基部14cに伝達される。図示例ではカバー45も金属製である。
タイマー44は、ヒーター43に対して所定の電力を供給する時間(通電時間)及び周期(通電周期)を設定する。例えば、1時間の通電(発熱)と1時間の通電休止(発熱休止)の繰り返し、1時間の通電(発熱)と2時間の通電休止(発熱休止)を繰り返すなどである。これにより、状況に合わせた最適な加熱状態を実現できる。特に、ヒーター43に上記のような間欠的な発熱態様を生じさせる場合には、ヒーター43により加熱されるブロック本体42と、ブロック本体42をケース11の背面部11aに取り付ける支柱41とを有する伝熱ブロック40の構成(ケース11を介した間接的な加熱構造)は、ケース11を介した接続基部14cの加熱状態を安定させるために有効である。
リンク機構16は、ブルドン管15の自由端部15bに連結された調整リンク17と、この調整リンク17に連結された歯車レバー18と、この歯車レバー18の扇状歯車部18bに噛合したピニオン歯車19と、このピニオン歯車19に固定された指針軸20と、この指針軸20を回転方向一側に付勢するぜんまいばね等の弾性部材25とを有する。歯車レバー18、ピニオン歯車19及び指針軸20は接続部材14に固定された前後の支持板21,22若しくはこれらの間に架設された支軸に対し回転可能に軸支される。さらに、後方の支持板22の背面上には、当該支持板22を貫通して指針軸20に接続された制動体23が固定される。
上記調整リンク17は自由端部15bに取り付けられた連結ピン15cが挿通された長孔17aを有する。ここで、上記長孔17aの長軸は、基準圧力においてブルドン管15の湾曲度が増減するときに自由端部15bが移動する方向E−F(図2参照)に沿って延在する。連結ピン15cは長孔17a内で長孔17aの長軸方向に遊動自在に構成される。ただし、弾性部材25の付勢力により、連結ピン15cは長孔17aの一方の端部に係合した状態に維持される。そして、圧力原点12sにおいてブルドン管15の湾曲度が減少する向きE(図2参照)に自由端部15bが移動したときには調整リンク17を介してリンク機構16が連動し、圧力原点12sにおいてブルドン管15の湾曲度が増大する向きF(図2参照)に自由端部15bが移動したときには上記弾性部材25の付勢力によりリンク機構16が動作する。
調整リンク17における歯車レバー18との連結部には、連結ピン17b及びこの連結ピン17bに螺合する固定ナット17cが設けられる。連結ピン17bは歯車レバー18に設けられた長孔18aを挿通し、固定ナット17cによって長孔18aの長軸に沿った任意の位置に固定される。歯車レバー18は、長孔18aと扇状歯車部18bの間において前後の支持板21,22に取り付けられた支軸に対して回動自在に軸支される。ここで、上述の連結ピン17bの固定位置を長孔18aの長軸に沿った方向に調整することにより、歯車レバー18のレバー比を適宜に設定できる。このレバー比の調整により、負圧領域における指針13の指示位置のゲイン調整を行うことができる。
また、指針軸20は弾性部材25により指針13が負圧側に戻る向きに付勢される。このため、弾性部材25の付勢力は、リンク機構16を介して調整リンク17をブルドン管15の自由端部15bに対して離反する向きに牽引する。そして、静止状態では、弾性部材25の付勢力により連結ピン15cは常に長孔17aの自由端部15b側の端部に当接する。
本実施形態では、接続部材14に固定された基部30aからブルドン管15と間隔を有して並行して延在し、先端部30bがブルドン管15の自由端部15bに接続リンク31を介して連結された補強板ばね30が設けられる。この補強板ばね30は、弾性体で構成され、好ましくはSK鋼などを素材とした弾性金属で形成される。基部30aと先端部30bの間には湾曲部30cが設けられる。基部30aは直線状に伸びる帯状体として構成され、接続部材14の接続基部14cの背面に設けられた凹溝14b内でボルト等により固定される。当該基部30a及びこれを固定するためのボルト等の固定具は、凹溝14b内に全て収容されることにより接続基部14cの背面よりも背面側には突出しない。
この補強板ばね30の湾曲部30cは、ブルドン管15の湾曲形状とほぼ対応する湾曲形状を有する円弧状(楕円弧状)に構成される。この補強板ばね30は、ブルドン管15の外周側に張り出さないように、ブルドン管15の外周位置よりも内側に配置される。図示例では、湾曲部30cはブルドン管15の外周面に沿った円弧状(楕円弧状)の外縁部及び内縁部を有し、半径方向R(図2参照)に見た幅が延在方向に一定とされている。補強板ばね30はブルドン管15の幅方向W(図3参照)の厚みが上記半径方向Rの幅より小さく構成された板状体である。
補強板ばね30の先端部30aには長孔30dが設けられる。この長孔30dに接続リンク31の一端に取り付けられた連結ピン31aが挿通され、固定ナット31bによって長孔30dの長軸の任意の位置に固定される。この長孔30dは、ブルドン管15の自由端部15bが基準圧力(大気圧)においてブルドン管15に供給される圧力の増減によって移動する方向E−Fに沿った長軸を有する。これによって、連結ピン31aの固定位置を長孔30dの長軸方向に調整することで、接続リンク31の接続長さを調整し、例えば、ブルドン管15の自由端部15bと補強板ばね30の先端部30bとの距離に合わせることができる。これらの長孔30d、連結ピン31a及び固定ナット31bは接続長さ調整手段を構成する。なお、接続長さ調整手段としてはねじ軸とこれに対応するナット部との螺合構造などの他の種々の公知の調整機構を用いることができる。
また、接続リンク31の他端には長孔31cが設けられる。この長孔31cの長軸も上記方向E−Fに沿った方向に設定されている。この長孔31cにはブルドン管15の自由端部15bに取り付けられた連結ピン32が挿通する。本実施形態において、ブルドン管15の自由端部15bと補強板ばね30の先端部30bとを連結する接続連結部は、上記接続リンク31及びその両端の連結構造(長孔30d、連結ピン31a、固定ナット31b、長孔31c、連結ピン32)で構成される。なお、本発明の接続連結部は、ブルドン管の自由端部と補強板ばね30の先端部30bとを連結し、かつ、第2の圧力領域(正圧領域)では補強板ばね30の拘束力が与えられるとともに第1の圧力領域(負圧領域)では当該拘束力が与えられない切り替え手段を有する構造である。したがって、上記接続リンク31が設けられず、自由端部15bと先端部30bとの間に上記の長孔とピンの連結構造等よりなる切り替え手段のみが形成された構成であってもよい。
本実施形態の場合、上記先端部30bには半径方向内側へ張り出した内側張出部30eが設けられ、この内側張出部30eの先端は接続部材14の上方に張出し、接続部材14の上面に突設された規制部材33に当接する停止部30fを有している。規制部材33は接続部材14からの(補強板ばね30側への)突出量をねじ構造などにより調整可能に構成される。また、内側張出部30eには上下方向に貫通するねじ孔を備えた調整ブロック34が固定ねじ30gにより固定され、この調整ブロック34の上記ねじ孔に調整軸35が螺合して貫通し、この調整軸35の下端部は調整ばね36を介して接続部材14に接続される。また、調整軸35の上端部は調整ナット37及び止めナット38により調整ブロック34に対して任意の位置で位置決め固定可能に構成される。
図1及び図3に示すように、ケース11には、目盛12aの圧力原点12sの外周側部分にマグネット11xが配置される。本実施形態では指針13が強磁性体で構成されるため、上記マグネット11xがケース11の内側に配置される指針13に対して磁力を及ぼし、当該磁力の吸引力により、指針13の先端が圧力原点12sに合致する方向に付勢される。ブルドン管15に基準圧力が印加されている状態では、ブルドン管15やリンク機構16に加わる応力が小さいために指針13の指示位置が圧力原点12sの近傍で不安定になる場合があるため、上記マグネット11xで圧力原点12s側へ向けた微弱な付勢力を指針13に与えることによって、指針13の圧力原点12sに対する指示位置の安定性を高めることができる。
なお、上記マグネット11xは指針13の指示位置を圧力原点12sへ向けて付勢する磁力を与えるものであればよい。したがって、圧力原点12sの外周側部分に限らず、例えば、圧力原点12sを指示する指針13の直下位置(指針13と平面的に重なる位置)において、表示板12の表面上、内部、裏面上に設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、ヒーター43によって加熱される伝熱ブロック40がケース11の背面部11aに対して外側から取り付けられているため、加熱構造がケース11の外部に配置されることで構造の複雑化が回避され、調整、交換、修理などの整備を容易に行うことができる。また、伝熱ブロック40は、ケース11の背面部11aに対して内側から取り付けられた接続部材14の接続基部14cをケース11を介して外側から加熱するように構成されるため、ブルドン管15などの圧力計測機構の損傷などの原因となる凍結による接続部材14内の圧力経路の詰まりを回避しつつ、圧力計測機構自体の過剰な温度上昇を防止できることから、圧力計測精度の低下を抑制できる。特に、圧力計は或る圧力範囲内にわたり圧力値の表示特性として絶対精度と直線性(リニアリティ)が必要となるが、このような表示特性を広範囲に確保するには、局部的な温度上昇を避ける必要がある。本実施形態の上記構成は、ケース11に直接取り付けられている接続基部14cを確実に加熱しつつ、圧力計測機構の局部的な温度上昇を回避するのにきわめて好適である。
また、本実施形態では、伝熱ブロック40が接続基部14cが取り付けられた背面部11aの内側取付範囲11bの背面側に配置される(背面側から見たときに伝熱ブロック40の少なくとも一部が内側取付範囲11bと重なる。)ため、伝熱構造をコンパクトに構成できるとともに、接続基部14cに対する伝熱効率を高めることが容易になる。特に、上記伝熱ブロック40が背面部11aに取り付けられた支柱41と、この支柱41に連結されたブロック本体42により構成され、ヒーター43はブロック本体42を加熱するように構成されている。これにより、伝熱ブロック40が取り付けられたケース11の外側取付領域11cを限定しやすくなるため、接続基部14cが取り付けられたケース11の内側取付範囲11bに対する外側取付領域11cの位置関係を精密に設定しやすくなる。したがって、上記の局部的な温度上昇をより回避でき、接続基部14cや圧力計測機構に対する伝熱特性をより最適化することができる。
また、一対の支柱41が設けられ、共にブロック本体42に連結されることにより、伝熱ブロック40の安定した取付状態を確実に実現できる。さらに、ブロック本体42を支柱41に対して着脱可能に連結することにより、伝熱ブロック40の調整、交換、修理などの整備がより容易化される。また、ヒーター43を伝熱ブロック40(或いは、上記ブロック本体42)に対して着脱可能に装着することにより、上記と同様に整備がさらに容易化される。
特に、上記のようにヒーター43がタイマー44などによって間欠的に発熱するように制御される場合には、ヒーター43によるブロック本体42の加熱が間欠的であっても、接続基部14cへの熱の伝達は、支柱41及びケース11(背面部11a)を介しての間接的なものとなるため、発熱周期が或る程度小さければ、安定した加熱状態を確実に実現できる。
また、上述の加熱構造において、伝熱ブロック40が取り付けられるケース11の外側取付領域11cが接続基部14cが取り付けられるケース11の内側取付範囲11bと重ならないように構成することにより、ケース11に対する内外の取り付け構造を独立させることができるとともに簡易化することができるので、組立作業や整備作業も容易化できる。また、伝熱ブロック40と接続基部14cとの間の伝熱経路がケース11の背面部11aのみで構成される部分を含むこととなるため、上記の局部的な温度上昇をさらに回避でき、また、接続基部14cへの伝熱効率やブルドン管15などの圧力計測機構への伝熱効率を、上記内側取付範囲11bと外側取付領域11cとの平面的な位置関係で広範囲かつ容易に調整し設定できるという利点もある。
なお、本考案の圧力計は、上述の図示例のみに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態は連成計であるが、連成計以外の圧力計であっても構わない。また、上記実施形態はブルドン管を含む機械式の圧力計測機構を有するが、接続部材の内部に構成された圧力経路を介して計測する構造であれば、上記形式のものに限定されず、ダイヤフラム式でもよく、電子式でも構わない。さらに、上記実施形態では内側取付範囲11bと外側取付領域11cが重ならないように構成されるが、両者が重なるように構成されていてもよく、例えば、支柱41がケース11の背面部11aを貫通して接続基部14cに固定された構造を有するものでも構わない。
10…圧力計(連成計)、10A…内部機構、11…ケース、11a…背面部、11b…内側取付範囲、11c…外側取付領域、11d…取付ねじ、12…表示板、12a…目盛、12b…負圧領域、12c…正圧領域、12s…圧力原点、13…指針、14…接続部材、14a…圧力計測口、14b…凹溝、14c…接続基部、14d…接続端部、14e,14f…ねじ穴、15…ブルドン管、15a…基部、15b…自由端部、15c…連結ピン、16…リンク機構、17…調整リンク、18…歯車レバー、19…ピニオン歯車、20…指針軸、21、22…支持板、23…制動体、25…弾性部材、30、30′…補強板ばね、31…接続リンク、32…連結ピン、33…規制部材、34…調整ブロック、35…調整軸、36…調整ばね、37…調整ナット、38…固定ナット、40…伝熱ブロック、41…支柱、41a…取付基部、41b…ねじ穴、42…ブロック本体、42a…取付孔、42b…取付ボルト、42c…装着穴、42d…止ねじ、43…ヒーター、44…タイマー、45…カバー、45d…取付ねじ

Claims (7)

  1. 圧力計測機構を収容するケースと、
    該ケースの内側で前記圧力計測機構に接続されるとともに前記ケースの背面部に対して前記背面部の内側に取り付けられた接続基部、及び、該接続基部に接続され前記ケースから外側へ突出する接続端部を備え、前記接続端部の開口から前記接続基部を介して前記圧力計測機構に連通する圧力経路を構成する接続部材と、
    前記ケースの前記背面部に対して前記背面部の外側に取り付けられた伝熱ブロックと、
    該伝熱ブロックを加熱するヒーターと、
    を具備することを特徴とする圧力計。
  2. 前記伝熱ブロックは、前記接続基部が取り付けられた前記背面部の内側取付範囲の背面側に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力計。
  3. 前記伝熱ブロックは、前記ケースの前記背面部に取り付けられた取付基部を備える支柱と、該支柱の先端に連結されたブロック本体とを有し、
    前記ヒーターは前記ブロック本体に装着される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力計。
  4. 前記ブロック本体と前記ケースとの間に一対の前記支柱が取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧力計。
  5. 前記伝熱ブロックは、前記背面部に対して前記接続基部が取り付けられた内側取付範囲とは重ならない外側取付領域において前記背面部に対して取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧力計。
  6. 前記ケースに取り付けられ、前記伝熱ブロックを非接触状態で背面側から覆うカバーをさらに具備する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧力計。
  7. 前記ヒーターを間欠的に発熱させることが可能で発熱時間と発熱周期の少なくとも一方を調整可能なタイマーをさらに具備する、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧力計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110553150A (zh) * 2019-09-24 2019-12-10 中国建筑第八工程局有限公司 管道压力监测装置及其制造方法

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