JP3216281B2 - 歯車ポンプ - Google Patents
歯車ポンプInfo
- Publication number
- JP3216281B2 JP3216281B2 JP33262192A JP33262192A JP3216281B2 JP 3216281 B2 JP3216281 B2 JP 3216281B2 JP 33262192 A JP33262192 A JP 33262192A JP 33262192 A JP33262192 A JP 33262192A JP 3216281 B2 JP3216281 B2 JP 3216281B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- case
- driven
- resin
- drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/082—Details specially related to intermeshing engagement type machines or pumps
- F04C2/084—Toothed wheels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/04—PTFE [PolyTetraFluorEthylene]
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液体搬送用の歯車ポン
プに関するものである。
プに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の歯車ポンプは例えば、図
１、図２の様になっていた。図１は断面構成図、図２は
図１における矢視Ａ−Ａの液体通路部分の断面図であ
る。
１、図２の様になっていた。図１は断面構成図、図２は
図１における矢視Ａ−Ａの液体通路部分の断面図であ
る。
【０００３】駆動歯車１、従動歯車２は等しいモジュー
ル、歯数、歯幅であり略カップ形状で吸入口３ａ、吐出
口３ｂを有するケース３に内装される。駆動歯車１と従
動歯車２は歯車の径方向、軸方向共にケース３との間に
僅かな隙間を設けて回動するようになっている。ケース
３の開口部側はベース４でＯリング５を介して閉塞す
る。
ル、歯数、歯幅であり略カップ形状で吸入口３ａ、吐出
口３ｂを有するケース３に内装される。駆動歯車１と従
動歯車２は歯車の径方向、軸方向共にケース３との間に
僅かな隙間を設けて回動するようになっている。ケース
３の開口部側はベース４でＯリング５を介して閉塞す
る。
【０００４】駆動歯車１及び従動歯車２はそれぞれ駆動
軸６、従動軸７によりケース３とベース４に支持され、
それぞれ歯がかみ合った状態で回転する。駆動歯車１と
駆動軸６は圧入固定される。駆動軸６はオイルシール８
により水密に支持される。さらにケース３とベース４は
ネジ９により一体に支持台１０に固定される。また支持
台１０にはポンプ駆動用の電動モータ１１がネジ１２に
より固定され、さらに駆動軸６と電動モータ１１の出力
軸１３はバネ継手１４を介して連結されている。また駆
動歯車１及び従動歯車２はポリフェニレンサルファイド
樹脂（以下ＰＰＳ樹脂と記す）８０重量％にカーボン繊
維２０重量％を配合した樹脂材料を射出成型して形成
し、ケース３及びベース４はポリアセタール樹脂を射出
成型して形成していた。
軸６、従動軸７によりケース３とベース４に支持され、
それぞれ歯がかみ合った状態で回転する。駆動歯車１と
駆動軸６は圧入固定される。駆動軸６はオイルシール８
により水密に支持される。さらにケース３とベース４は
ネジ９により一体に支持台１０に固定される。また支持
台１０にはポンプ駆動用の電動モータ１１がネジ１２に
より固定され、さらに駆動軸６と電動モータ１１の出力
軸１３はバネ継手１４を介して連結されている。また駆
動歯車１及び従動歯車２はポリフェニレンサルファイド
樹脂（以下ＰＰＳ樹脂と記す）８０重量％にカーボン繊
維２０重量％を配合した樹脂材料を射出成型して形成
し、ケース３及びベース４はポリアセタール樹脂を射出
成型して形成していた。
【０００５】この従来の歯車ポンプの動作は以下の通り
である。電動モータ１１は給電されると図２中矢印Ｂ方
向へ回転する。回転動力はバネ継手１４を介して駆動軸
６に伝達され、駆動歯車１と従動歯車２はそれぞれ図２
中の矢印Ｃ及びＤ方向に回転する。これにより、駆動歯
車１、従動歯車２それぞれの歯とケース３、ベース４が
構成する空隙部にある液体が吸入口３ａから吐出口３ｂ
側に送られる。このとき駆動歯車１と従動歯車２は中央
部でかみ合って吸入口３ａから吐出口３ｂへの液体の移
動を遮断するので、液体が再び給入口３ａ側へ戻ること
はない。以上のように２つの歯車の回転によって液体を
搬送することができる。
である。電動モータ１１は給電されると図２中矢印Ｂ方
向へ回転する。回転動力はバネ継手１４を介して駆動軸
６に伝達され、駆動歯車１と従動歯車２はそれぞれ図２
中の矢印Ｃ及びＤ方向に回転する。これにより、駆動歯
車１、従動歯車２それぞれの歯とケース３、ベース４が
構成する空隙部にある液体が吸入口３ａから吐出口３ｂ
側に送られる。このとき駆動歯車１と従動歯車２は中央
部でかみ合って吸入口３ａから吐出口３ｂへの液体の移
動を遮断するので、液体が再び給入口３ａ側へ戻ること
はない。以上のように２つの歯車の回転によって液体を
搬送することができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成の歯車ポンプでは、運転時の振動騒音が大で、運
転寿命時間が比較的短く、さらにポンプ効率が比較的低
いという課題があった。つまりこの種の歯車ポンプでは
駆動歯車１、従動歯車２のそれぞれの歯とケース３、ベ
ース４が構成する空隙部に液体をとじこめて液体を搬送
するので、歯車の外径部と両端部での摺動隙間は可能な
限り小さく設定する必要がある。例えば搬送出力１０Ｗ
程度の大きさの歯車ポンプでは摺動隙間は通常５／１０
０ｍｍ以下に設定しなければ良好なポンプ効率が得られ
ない。
の構成の歯車ポンプでは、運転時の振動騒音が大で、運
転寿命時間が比較的短く、さらにポンプ効率が比較的低
いという課題があった。つまりこの種の歯車ポンプでは
駆動歯車１、従動歯車２のそれぞれの歯とケース３、ベ
ース４が構成する空隙部に液体をとじこめて液体を搬送
するので、歯車の外径部と両端部での摺動隙間は可能な
限り小さく設定する必要がある。例えば搬送出力１０Ｗ
程度の大きさの歯車ポンプでは摺動隙間は通常５／１０
０ｍｍ以下に設定しなければ良好なポンプ効率が得られ
ない。
【０００７】ところが駆動歯車１及び従動歯車２はＰＰ
Ｓ樹脂にカーボン繊維を配合した樹脂材料を射出成型し
ていたのでカーボン繊維の射出流動時の配向性のため成
型収縮率に異方性が生じ必要な部分の寸法精度が得られ
なかった。またケース３及びベース４はポリアセタール
樹脂を射出成型していたが材料自体の成型収縮率が大き
く、成型後の歯車摺動面の平面度不足、構造全体の変形
を避けることができなかった。
Ｓ樹脂にカーボン繊維を配合した樹脂材料を射出成型し
ていたのでカーボン繊維の射出流動時の配向性のため成
型収縮率に異方性が生じ必要な部分の寸法精度が得られ
なかった。またケース３及びベース４はポリアセタール
樹脂を射出成型していたが材料自体の成型収縮率が大き
く、成型後の歯車摺動面の平面度不足、構造全体の変形
を避けることができなかった。
【０００８】このため、駆動歯車１、従動歯車２、ケー
ス３、ベース４を組立てた場合、局所的に嵌合隙間寸法
が過大であったり、接触したりしていた。この状態で運
転するため、接触部の擦れによる振動騒音の発生、部品
摩耗の促進による作動寿命の低下、隙間寸法の過大によ
るポンプ効率の低下を招いていた。また歯車ポンプを水
道水の搬送用に使用した場合、水中のスケール成分が使
用時間経過に伴い堆積し、駆動歯車１、従動歯車２の回
転がロック状態になり使用不可能になる場合があった。
ス３、ベース４を組立てた場合、局所的に嵌合隙間寸法
が過大であったり、接触したりしていた。この状態で運
転するため、接触部の擦れによる振動騒音の発生、部品
摩耗の促進による作動寿命の低下、隙間寸法の過大によ
るポンプ効率の低下を招いていた。また歯車ポンプを水
道水の搬送用に使用した場合、水中のスケール成分が使
用時間経過に伴い堆積し、駆動歯車１、従動歯車２の回
転がロック状態になり使用不可能になる場合があった。
【０００９】本発明は、上記課題を解消し、低振動、長
寿命でポンプ効率が高い歯車ポンプを提供することを目
的とする。
寿命でポンプ効率が高い歯車ポンプを提供することを目
的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、駆動歯車と、前記駆動歯車により駆動される
従動歯車と、前記駆動歯車を支持する駆動軸および、前
記従動歯車を支持する支持従動軸と、前記駆動歯車およ
び前記従動歯車を収納するケースと、前記ケースを閉塞
するベースとを有し、前記駆動歯車、前記従動歯車、前
記ケースおよび前記ベースとを、ＰＰＳ樹脂にカーボン
繊維と、四フッ化エチレン樹脂と、酸化亜鉛ウィスカを
配合した樹脂材料を射出成型して形成される歯車ポンプ
とするものである。
するため、駆動歯車と、前記駆動歯車により駆動される
従動歯車と、前記駆動歯車を支持する駆動軸および、前
記従動歯車を支持する支持従動軸と、前記駆動歯車およ
び前記従動歯車を収納するケースと、前記ケースを閉塞
するベースとを有し、前記駆動歯車、前記従動歯車、前
記ケースおよび前記ベースとを、ＰＰＳ樹脂にカーボン
繊維と、四フッ化エチレン樹脂と、酸化亜鉛ウィスカを
配合した樹脂材料を射出成型して形成される歯車ポンプ
とするものである。
【００１１】
【作用】本発明によれば、配合した酸化亜鉛ウィスカは
テトラポット状の３次元構造をもつので、射出成型時に
カーボン繊維が射出流動方向に配向するのを防止するた
め、成型収縮率に異方性が生じない。このため必要な寸
法精度が得られ、平面度不足、構造全体の変形を従来よ
りも小さくする。従って、駆動歯車、従動歯車、ケー
ス、ベースを組立てた場合、嵌合隙間寸法を適切に設定
でき、接触部の擦れによる振動騒音の発生防止、部品の
摩耗を防止、をする。
テトラポット状の３次元構造をもつので、射出成型時に
カーボン繊維が射出流動方向に配向するのを防止するた
め、成型収縮率に異方性が生じない。このため必要な寸
法精度が得られ、平面度不足、構造全体の変形を従来よ
りも小さくする。従って、駆動歯車、従動歯車、ケー
ス、ベースを組立てた場合、嵌合隙間寸法を適切に設定
でき、接触部の擦れによる振動騒音の発生防止、部品の
摩耗を防止、をする。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。尚、従来技術の歯車ポンプと構成は同一であるの
で同一図面を用いて説明する。図１は断面構成図、図２
は図１における矢視Ａ−Ａの液体通路部分の断面図であ
る。
する。尚、従来技術の歯車ポンプと構成は同一であるの
で同一図面を用いて説明する。図１は断面構成図、図２
は図１における矢視Ａ−Ａの液体通路部分の断面図であ
る。
【００１３】駆動歯車１、従動歯車２は等しいモジュー
ル、歯数、歯幅であり略カップ形状で吸入口３ａ、吐出
口３ｂを有するケース３に内装される。駆動歯車１と従
動歯車２は歯車の径方向、軸方向共にケース３との間に
僅かな隙間を設けて摺動するようになっている。ケース
３の開口部側はベース４でＯリング５を介して閉塞す
る。
ル、歯数、歯幅であり略カップ形状で吸入口３ａ、吐出
口３ｂを有するケース３に内装される。駆動歯車１と従
動歯車２は歯車の径方向、軸方向共にケース３との間に
僅かな隙間を設けて摺動するようになっている。ケース
３の開口部側はベース４でＯリング５を介して閉塞す
る。
【００１４】駆動歯車１及び従動歯車２はそれぞれ駆動
軸６、従動軸７によりケース３とベース４に両持ち支持
され、それぞれ歯がかみ合った状態で回転する。駆動歯
車１と駆動軸６は圧入固定される。駆動軸６はオイルシ
ール８により水密に支持される。さらにケース３とベー
ス４はネジ９により一体に支持台１０に固定される。ま
た支持台１０にはポンプ駆動用の電動モータ１１がネジ
１２により固定され、さらに駆動軸６と電動モータ１１
の出力軸１３はバネ継手１４を介して連結される。
軸６、従動軸７によりケース３とベース４に両持ち支持
され、それぞれ歯がかみ合った状態で回転する。駆動歯
車１と駆動軸６は圧入固定される。駆動軸６はオイルシ
ール８により水密に支持される。さらにケース３とベー
ス４はネジ９により一体に支持台１０に固定される。ま
た支持台１０にはポンプ駆動用の電動モータ１１がネジ
１２により固定され、さらに駆動軸６と電動モータ１１
の出力軸１３はバネ継手１４を介して連結される。
【００１５】この歯車ポンプの動作は以下の通りであ
る。電動モータ１１は給電されると図２中の矢印Ｂ方向
へ回転する。回転動力はバネ継手１４を介して駆動軸６
に伝達され、よって駆動歯車１と従動歯車２はそれぞれ
図２中の矢印Ｃ及びＤ方向に回転する。これにより、駆
動歯車１、従動歯車２のそれぞれの歯とケース３、ベー
ス４が構成する空隙部にある液体が吸入口３ａから吐出
口３ｂ側に送られる。このとき駆動歯車１と従動歯車２
は中央部でかみ合って吸入口３ａから吐出口３ｂへの液
体の移動を遮断するので、液体が再び吸入口３ａ側へ戻
ることはない。以上のように２つの歯車の回転によって
液体を搬送することができる。
る。電動モータ１１は給電されると図２中の矢印Ｂ方向
へ回転する。回転動力はバネ継手１４を介して駆動軸６
に伝達され、よって駆動歯車１と従動歯車２はそれぞれ
図２中の矢印Ｃ及びＤ方向に回転する。これにより、駆
動歯車１、従動歯車２のそれぞれの歯とケース３、ベー
ス４が構成する空隙部にある液体が吸入口３ａから吐出
口３ｂ側に送られる。このとき駆動歯車１と従動歯車２
は中央部でかみ合って吸入口３ａから吐出口３ｂへの液
体の移動を遮断するので、液体が再び吸入口３ａ側へ戻
ることはない。以上のように２つの歯車の回転によって
液体を搬送することができる。
【００１６】また駆動歯車１、従動歯車２、ケース３、
ベース４はＰＰＳ樹脂５０重量％にカーボン繊維２０重
量％、四フッ化エチレン樹脂１５％、酸化亜鉛ウィスカ
１５重量％を配合した樹脂材料を射出成型して形成す
る。
ベース４はＰＰＳ樹脂５０重量％にカーボン繊維２０重
量％、四フッ化エチレン樹脂１５％、酸化亜鉛ウィスカ
１５重量％を配合した樹脂材料を射出成型して形成す
る。
【００１７】材料中に配合した酸化亜鉛ウィスカはテト
ラポット状の３次元構造を有するので、射出成型時にカ
ーボン繊維が射出流動方向に配向するのを防止するた
め、成型収縮率に異方性がほとんど生じない。本実施例
での配合比率では、収縮率は流動方向、流れと直角方向
でそれぞれ０．２％及び０．３％程度の値である。この
ため金型形状への転写性が良く、平面度、構造全体の変
形を従来よりも小さくすることができ必要な寸法精度が
得られる。
ラポット状の３次元構造を有するので、射出成型時にカ
ーボン繊維が射出流動方向に配向するのを防止するた
め、成型収縮率に異方性がほとんど生じない。本実施例
での配合比率では、収縮率は流動方向、流れと直角方向
でそれぞれ０．２％及び０．３％程度の値である。この
ため金型形状への転写性が良く、平面度、構造全体の変
形を従来よりも小さくすることができ必要な寸法精度が
得られる。
【００１８】従って、駆動歯車１、従動歯車２、ケース
３、ベース４を組立てた場合、嵌合隙間寸法を適切に設
定できるので、部品寸法ばらつきによる接触部の擦れに
よる振動騒音の発生、部品の摩耗が防止でき、低騒音
化、長寿命化が図れ、かつポンプ効率も向上することが
できる。また酸化亜鉛ウィスカには制振作用があり駆動
歯車２がかみ合い衝突したときの振動音の減衰が早く運
転騒音の低減効果がある。
３、ベース４を組立てた場合、嵌合隙間寸法を適切に設
定できるので、部品寸法ばらつきによる接触部の擦れに
よる振動騒音の発生、部品の摩耗が防止でき、低騒音
化、長寿命化が図れ、かつポンプ効率も向上することが
できる。また酸化亜鉛ウィスカには制振作用があり駆動
歯車２がかみ合い衝突したときの振動音の減衰が早く運
転騒音の低減効果がある。
【００１９】また四フッ化エチレン樹脂の作用により表
面の動摩擦係数を低くできるので、駆動歯車１と従動歯
車２のかみ合いによる歯面の摩耗が減少し、ここでも長
寿命化が図れるとともに、ポンプ運転負荷トルクの低減
効果により電動モータ１１の小型化を図ることができ
る。四フッ化エチレン樹脂の添加量と動摩擦係数の相関
の一例を図３に示す。
面の動摩擦係数を低くできるので、駆動歯車１と従動歯
車２のかみ合いによる歯面の摩耗が減少し、ここでも長
寿命化が図れるとともに、ポンプ運転負荷トルクの低減
効果により電動モータ１１の小型化を図ることができ
る。四フッ化エチレン樹脂の添加量と動摩擦係数の相関
の一例を図３に示す。
【００２０】さらに水中のカルシウムイオン等のスケー
ル成分の付着防止作用があり駆動歯車１、従動歯車２の
回転のロック防止が図れ水道水の搬送用にも使用可能で
ある。
ル成分の付着防止作用があり駆動歯車１、従動歯車２の
回転のロック防止が図れ水道水の搬送用にも使用可能で
ある。
【００２１】以上の実施例から、以下の効果が認められ
る。
る。
【００２２】（１） 酸化亜鉛ウィスカによる成型収縮
率の異方性緩和作用で成型寸法が安定し、形状不良に起
因する歯車とケースの擦れによる異常摩耗が防止でき、
四フッ化エチレン樹脂による動摩擦低減作用で歯車のか
み合い時の摩耗防止が図れる。従ってより長寿命化が可
能となる。
率の異方性緩和作用で成型寸法が安定し、形状不良に起
因する歯車とケースの擦れによる異常摩耗が防止でき、
四フッ化エチレン樹脂による動摩擦低減作用で歯車のか
み合い時の摩耗防止が図れる。従ってより長寿命化が可
能となる。
【００２３】（２） 成型寸法が高精度に安定するの
で、歯車とケースの摺動隙間を小さく設定できポンプ効
率を向上できる。
で、歯車とケースの摺動隙間を小さく設定できポンプ効
率を向上できる。
【００２４】（３） 酸化亜鉛ウィスカによる制振作用
により運転騒音を低減できる。
により運転騒音を低減できる。
【００２５】（４） 動摩擦低減効果によりポンプ回転
負荷トルクが下がるので電動モータをさらに小型・低コ
スト化できる。
負荷トルクが下がるので電動モータをさらに小型・低コ
スト化できる。
【００２６】（５） 水中のスケール分の堆積防止作用
により歯車の回転ロック防止が図れる。
により歯車の回転ロック防止が図れる。
【００２７】
【発明の効果】以上のように、本発明は、駆動歯車と従
動歯車と２つの歯車を内装するケースと、ケースを閉塞
するベースで歯車ポンプを構成し各構成部品をＰＰＳ樹
脂に、カーボン繊維、四フッ化エチレン樹脂、酸化亜鉛
ウィスカを配合した材料で射出成型により形成している
ので、低騒音で、信頼性の高い歯車ポンプを提供するこ
とができる。
動歯車と２つの歯車を内装するケースと、ケースを閉塞
するベースで歯車ポンプを構成し各構成部品をＰＰＳ樹
脂に、カーボン繊維、四フッ化エチレン樹脂、酸化亜鉛
ウィスカを配合した材料で射出成型により形成している
ので、低騒音で、信頼性の高い歯車ポンプを提供するこ
とができる。
【図１】本発明の一実施例の歯車ポンプの断面構成図
【図２】同歯車ポンプの図１における矢視Ａ−Ａの液体
通路部分の断面図
通路部分の断面図
【図３】四フッ化エチレン樹脂の添加量と動摩擦係数の
相関図
相関図
１ 駆動歯車 ２ 従動歯車 ３ ケース ４ ベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｆ０４Ｃ 2/18 ３１１ Ｆ０４Ｃ 2/18 ３１１Ｚ 29/00 29/00 Ｕ // Ｂ２９Ｋ 81:00 Ｂ２９Ｋ 81:00 Ｂ２９Ｌ 15:00 Ｂ２９Ｌ 15:00 (56)参考文献 特開 平２−72911（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−106991（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−140452（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−91167（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−217072（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−92778（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/00 - 45/84 F04C 2/18 F04C 29/00 C08L 81/00 - 81/10 C08K 3/00 - 3/22 C08K 7/00 - 7/08
Claims (2)
- 【請求項１】 駆動歯車と、前記駆動歯車により駆動さ
れる従動歯車と、前記駆動歯車を支持する駆動軸およ
び、前記従動歯車を支持する支持従動軸と、前記駆動歯
車および前記従動歯車を収納するケースと、前記ケース
を閉塞するベースとを有し、前記駆動歯車、前記従動歯
車、前記ケースおよび前記ベースとを、ポリフェニレン
サルファイド樹脂にカーボン繊維と、四フッ化エチレン
樹脂と、酸化亜鉛ウィスカを配合した樹脂材料を射出成
型して形成される歯車ポンプ。 - 【請求項２】 歯車とケースとベースの材料の各成分比
率は、ポリフェニレンサルファイド樹脂４０〜６０重量
％、カーボン繊維１０〜３０重量％、四フッ化エチレン
樹脂５〜２０重量％、酸化亜鉛ウィスカ５〜２０重量％
である請求項１記載の歯車ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33262192A JP3216281B2 (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 歯車ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33262192A JP3216281B2 (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 歯車ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06179227A JPH06179227A (ja) | 1994-06-28 |
| JP3216281B2 true JP3216281B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18257002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33262192A Expired - Fee Related JP3216281B2 (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 歯車ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3216281B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5865239A (en) * | 1997-02-05 | 1999-02-02 | Micropump, Inc. | Method for making herringbone gears |
| JP2005344587A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Heishin Engineering & Equipment Co Ltd | 一軸偏心ねじポンプ |
| JP4400689B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2010-01-20 | ダイキン工業株式会社 | スクリュー圧縮機 |
| CN102808765B (zh) | 2011-06-01 | 2017-04-05 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 流体泵送装置 |
| JP6074134B2 (ja) * | 2011-09-06 | 2017-02-01 | 旭化成株式会社 | 電磁波シールドカバー |
| CN102876039A (zh) * | 2012-10-08 | 2013-01-16 | 合肥杰事杰新材料股份有限公司 | 一种耐磨高韧聚苯硫醚复合材料及其制备方法 |
| CN104177829B (zh) * | 2014-09-02 | 2016-10-05 | 山东赛恩吉新材料有限公司 | 增韧耐磨复合材料及其制备方法 |
| JP6240229B2 (ja) * | 2015-02-25 | 2017-11-29 | 株式会社荏原製作所 | 真空ポンプ |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP33262192A patent/JP3216281B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06179227A (ja) | 1994-06-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3216281B2 (ja) | 歯車ポンプ | |
| EP2896833B1 (en) | Internal gear pump | |
| KR100250191B1 (ko) | 차량용 내연기관에 사용하기 위한 오일용 기어펌프 | |
| US7614861B2 (en) | Rotary fluid-driven motor with sealing elements | |
| US5013221A (en) | Rotary fuel pump with pulse modulation | |
| DE10352487A1 (de) | Pumpe mit integriertem Motor | |
| JP2007192181A (ja) | 水素循環用電動ポンプ | |
| CN108138766B (zh) | 内啮合齿轮泵 | |
| US6702555B2 (en) | Fluid pump having an isolated stator assembly | |
| GB2263311A (en) | Electric fuel pump. | |
| US4820138A (en) | Gear-within-gear fuel pump and method of pressure balancing same | |
| EP1460274A1 (en) | Electrically motorized pump having a submersible sleeve bearing | |
| US5035588A (en) | Rotary fuel pump with pulse modulation | |
| EP0965756A3 (en) | Screw pump | |
| DK1623121T3 (da) | Væskeringpumpe af snekketype | |
| JP2017066975A (ja) | 内接歯車ポンプ | |
| JPH01147177A (ja) | ポンプ又はモータ用内接歯車ロータ | |
| JP2001280261A (ja) | 燃料ポンプ | |
| JP2018184956A (ja) | 内接歯車ポンプ | |
| JPH1150971A (ja) | 洗浄便座用ポンプ | |
| JP3469402B2 (ja) | 歯車の騒音低減方法および騒音を低減された樹脂歯車成形品 | |
| JP2005220817A (ja) | 燃料ポンプ | |
| IN161806B (ja) | ||
| Dearn | The fine art of gear pump selection and operation | |
| WO2019107537A1 (ja) | 内接歯車ポンプ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |