JP3215728U - 応力センサー - Google Patents
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Abstract
【課題】圧造時の受圧板の応力を長期間にわたって正確に検出でき、長期にわたって圧造時の異常を検出できる応力センサーを提供する。【解決手段】応力センサーを受圧板12の挿入穴内へセットする時、固定ナット6による筒状ネジ部33の締め付けにより、移動筒体4がスプリング5を圧縮しながら前端部と筒状ボス部23の段部24とが当接する位置まで前進すると共にセンサー部31のテーパー部分が外装ケース2のテーパー孔部分22を拡径して求めるプリロードを作用させる構成とした。また、その前進状態のもとでセンサー本体3の突片35と外装ケースのガイド溝21の奥部との間に突片の後方への移動を許す隙間Xが形成される構成とした。【選択図】図4
Description
本考案は、主として多段式フォーマーにおいて、圧造される成形品の良否や異常を検出する手段として用いる応力センサーに関する。
従来、例えばボルトやナット、その他のパーツ類を圧造する多段式フォーマーにおいて、圧造される成形品の良否や異常を検出する手段として、図9に示すようにフォーマー10におけるダイ11側奥部の受圧板12や、パンチ13側奥部の受圧板14内に、圧造時に作用する受圧板12,14の応力から圧造トン数を測定する応力センサー1を内装し、その応力センサー1により測定された圧造トン数から圧造された成形品の良否や、ダイ11やパンチ12の疲労、破損或いは成形品の有無などを判別し、異常がある場合には、直ちにフォーマーを停止できるといった安全機能を備えるようになされている。
上記応力センサー1としては、例えば長さ方向に延びる複数のスリット状割り溝を有する拡径可能な円筒状の外装ケースと、この外装ケースに収容されるセンサー部と筒状ネジ部及びセンサー部から筒状ネジ部の中心孔を介して外部に延びるリード線とを有するセンサー本体と、外装ケースの後端部に回転のみ自由に設けられかつ筒状ネジ部に螺合しセンサー本体を外装ケースのテーパー内面に押し当てて拡径するよう締め付ける締付ナットとを備えた構成のものが知られている。
そして、使用に際しては、まず、応力センサー1を、ダイ11側奥部の受圧板12内又はパンチ13側奥部の受圧板14内に形成された挿入穴12a,14a内の奥部所定位置に挿入する。次に、締付ナットによる締め付けを行なってセンサー本体のセンサー部外周を外装ケースのテーパー内面に押し当てながら外装ケースを拡径し、この外装ケースを受圧板12,14の挿入穴12a,14aの内壁に押し付けて締付け固定するようになされている。つまり、外装ケースを介してセンサー部にプリロード(初期荷重)を加え続けておくようにセットするようになされている。こうして圧造時には、受圧板12,14の挿入穴12a,14aの内壁から外装ケースを介してセンサー部に作用する応力を検知し、これにより圧造トン数を計測して圧造される成形品の良否や異常などを検出するようにしている。
ところで、上記した構成の応力センサーを用いて応力を正確に測定するには、常に外装ケースを介してセンサー部にプリロードを加え続けておく必要がある。しかし、接触面の経年変化、摩耗、へたりの発生、或いは締付ナットの緩みなどが生じたりするため、従来の応力センサーでは、センサー部にプリロードを長期間にわたって加え続けることが困難となっている。このようにプリロードを加え続けることができなくなると、圧造時に受圧板に作用する応力を正確に検知して圧造トン数を測定することが困難となり、圧造される成形品の良否や異常を検出することができなくなる問題があった。そのため、従来では受圧板12,14の挿入穴12a,14aの奥部に位置する締付ナットによるセンサー部の外装ケースへの締め付け具合を頻繁に調節してプリロードを正しく設定し直す必要があり、非常に面倒で手間のかかるメンテナンス作業を頻繁に行なわなければならない問題を有していた。
そこで、本考案は上記した問題を解決するため、応力センサーの構造を工夫し、接触面の経年変化、摩耗、へたり発生、或いは締付ナットの緩み発生などが生じたとき、センサー部をスプリングにより外装ケース内部側に自動的に移動させてセンサー部に常にプリロードが加わるよう構成して、応力センサーによる圧造時における受圧板の応力を長期にわたって正確に検出できるようにし、メンテナンス回数を減らすと共に長期にわたり圧造トン数を正確に測定することができる応力センサーの提供を課題とする。
本願の請求項1記載の考案は、フォーマーなどの圧造時に圧造荷重が作用する受圧板の挿入穴内に装着され、圧造時に作用する受圧板の応力を測定する応力センサーであって、該応力センサーは、拡径可能な円筒状の外装ケースと、外装ケースに収容されるセンサー本体と、外装ケースの後端に軸方向に所定間隔移動可能に支持される移動筒体と、スプリングと、固定ナットとを備え、外装ケースは、その前端部に前端からに長さ方向中間部に延びる複数本のスリット状ガイド溝とその長さ方向中間部から前端に至るほど肉薄で大径内面となるテーパー孔とを有し、またその後端部に筒状ボス部と筒状ボス部から段部を介して後方に一体的に突出する小径の突出筒部を有しており、センサー本体は、前端側から後端側に至るほど小径となり外装ケースのテーパー孔と符合するテーパー部分をもつセンサー部と、センサー部の後端から後方に延びる固定ナット用の筒状ネジ部と、センサー部から筒状ネジ部の内孔を介して外部に延びるリード線とを有すると共に、センサー部の前端外周部に、外装ケースのガイド溝に突入してセンサー部をガイド溝に対し摺動のみ可能にする突片を有しており、さらに、突出筒部には、その外周に後端に筒状ネジ部の貫通を許す貫通孔をもつ後壁を有する移動筒体が軸心方向に移動可能に支持され、かつ、突出筒部の後端面と移動筒体の後壁内面との間に移動筒体を突出筒部に対し常時後方に付勢するためのスプリングが介装されており、応力センサーの受圧板の挿入穴内へのセット時、固定ナットによる筒状ネジ部の締め付けにより、移動筒体がスプリングを圧縮しながらその前端部と筒状ボス部の段部とが当接する位置まで前進すると共にセンサー部のテーパー部分が外装ケースのテーパー孔部分を拡径して求めるプリロードを作用させる一方、その前進状態のもとでセンサー本体の突片と外装ケースのガイド溝の奥部との間において突片の後方への移動を許す隙間が形成されている構成としたことを特徴とする。
本願の請求項2記載の考案は、請求項1記載の構成における外装ケースのスリット状ガイド溝とテーパー孔とを有する前端部と、筒状ボス部と、小径の突出筒部とが一体に形成されていることを特徴とする。
本願の請求項1記載の応力センサーによれば、上記した構成により、応力センサーの受圧板の挿入穴内へのセット時、固定ナットによる筒状ネジ部の締め付けにより、移動筒体がスプリングを圧縮しながらその前端部と筒状ボス部の段部とが当接する位置まで前進すると共にセンサー部のテーパー部分が外装ケースのテーパー孔部分を拡径して求めるプリロードを作用させる一方、その前進状態のもとでセンサー本体の突片と外装ケースのガイド溝の奥部との間において突片の後方への移動を許す隙間が形成されている構成としたから、経年変化や摩耗、へたり発生、或いは締付ナットの緩みなどが生じたときには、スプリングが移動筒体と共にセンサー本体をその弾性復元力により自動的に後方へ移動させてプリロードをかけ続けることが可能となる。その結果、従来のように面倒で手間のかかる締付ナットの締め付け作業を頻繁に行う必要がなくなり、スプリングによりセンサー本体を自動的に外装ケースの内部側に移動させてテーパー孔部分を拡径し、センサー部に常に求めるプリロードが加わるよう自動調節することができる。したがって、応力センサーによる圧造時における受圧板の応力を長期にわたって長期間わたって継続的に検出することができ、メンテナンス回数を減らし、長期にわたって圧造トン数を正確に測定することができる。
本願の請求項2記載の応力センサーによれば、請求項1記載の構成における外装ケースのスリット状ガイド溝とテーパー孔とを有する前端部と、筒状ボス部と、小径の突出筒部とが一体に形成されていることから、上述した請求項1記載の効果に加えて、外装ケース部分の構造の簡素化を図りかつ部品点数を減らすことができ、これにより、その成形が容易でコストも安価に提供することができる。
以下本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1〜図3は本考案に係る応力センサーを示し、この応力センサー1は、図9に示すように主として多段式フォーマー10におけるダイ11の奥部に配設される受圧板12、又はパンチ13の奥部に配設される受圧板14に形成された挿入穴内12a,14aの奥部に内装され、圧造時、受圧板12,14に作用する応力を検出し、この応力から圧造トン数を計測して異常などを検出するために用いられる。
なお、応力センサー1を上記受圧板12,14にセットして使用する場合、いずれの場合も基本的には同様の取り付けを行い、また同様の作用効果が得られることになるので、以下の説明については、ダイ11側の受圧板12に応力センサー1をセットした場合についてのみ説明する。
なお、応力センサー1を上記受圧板12,14にセットして使用する場合、いずれの場合も基本的には同様の取り付けを行い、また同様の作用効果が得られることになるので、以下の説明については、ダイ11側の受圧板12に応力センサー1をセットした場合についてのみ説明する。
応力センサー1は、図1〜図3に示すように拡径可能な円筒状の外装ケース2と、外装ケース2に収容されるセンサー本体3と、外装ケース2の後端ボス部に軸方向に所定間隔移動可能に支持される移動筒体4と、スプリング5と、固定ナット6とを備えている。
外装ケース2は、図1及び図3に示すように、円筒形状でその前端部に前端からに長さ方向中間部に延びる複数本のスリット状ガイド溝21,21とその長さ方向中間部から前端に至るほど肉薄で大径内面となるテーパー孔22とを有し、またその後端部に筒状ボス部23と筒状ボス部23から段部24を介して後方に一体的に突出する小径の突出筒部25を有している。図3〜5に示す実施例では、外装ケース2のスリット状ガイド溝21,21とテーパー孔22とを有する前端部と、筒状ボス部と、小径の突出筒部とが一体に形成されており、これにより、その成形が容易でコストも安価に提供することができる。さらに、外装ケース2の前端部の拡径を容易にするためにガイド溝21,21の後端にガイド溝21,21の幅よりもさらに細幅のスリット割り溝21a,21aが連続して形成されている。
センサー本体3は、前端側から後端側に至るほど小径となり外装ケース2のテーパー孔22と符合するテーパー部分32をもつセンサー部31と、センサー部31の後端から後方に延びる筒状ネジ部33と、センサー部31から筒状ネジ部33の中心孔を介して外部に延びるリード線34とを有する。また、センサー部31の前端外周部には、外装ケース2のガイド溝21,21に突入してセンサー部31をガイド溝21,21に対し摺動のみ可能にする複数の板状の突片35,35を有している。突片35の軸方向長さはガイド溝21の長さよりも短く、かつセンサー部31のテーパー部分32が外装ケース2のテーパー孔22に当接するとき、図4に示すように各突片35,35と各ガイド溝21,21の奥部との間にそれぞれ各突片35,35の後方への移動を許す隙間Xが形成されるように構成されている。
なお、センサー部31自体の基本構造としては既知のものであるのでその詳細については省略する。また、センサー部31には、リード線34を介して応力値判別器(図示せず)などの判別器が接続されており、この判別器によりセンサー部31から出力される応力を正常時の値と対比して、圧造された成形品の良否や、ダイやパンチの疲労、破損或いは成形品の有無などを判定し、正常時の値を逸脱する場合には判別器からの異常信号を出力して、運転を停止又は異常を報知するようになされている。
また、上記突出筒部25には、その外周に外装ケース2の外径と同径もしくは小径で後端に筒状ネジ部33の挿通を許す貫通孔41aをもつ後壁41とを有する移動筒体4が軸心方向に移動可能に嵌め込み支持されている。そして、突出筒部25の後端面と移動筒体4の後壁41内面との間には、移動筒体4を筒状ボス部23に対して常時後方に付勢するためのスプリング5が介装されている。
このような構成からなる応力センサー1の組み付け時には、図3に示すようにセンサー本体3を外装ケース2内にその前端側から挿入して筒状ネジ部33をリード線34と共に筒状ボス部23の支持孔23a及び移動筒体4の後壁貫通孔41aに貫通支持させ、そのうえで筒状ネジ部33の先端に固定ナット6を軽く螺合して組み付けておく。
次に、以上のように構成した応力センサー1の作用について説明する。
応力センサー1を、圧造成形機10にセットするには、まず、応力センサー1を、図9に示すように圧造成形機10におけるダイ11の奥部に配設される受圧板12の挿入穴12aの奥内の所定位置に差し込む。次に、筒状ネジ部33の先端に軽く螺合した固定ナット6を、図4に示すように適宜ジグ7により移動筒体4の前端係止部41が筒状ボス部23の段部24に当接するまで締め付けることによりセットする。
つまり、固定ナット6による筒状ネジ部33の締め付けにより、最初はセンサー部31のテーパー部分32が外装ケース2のテーパー孔22に当接する。その後、移動筒体4が、突出筒部25と移動筒体4との間に介装したスプリング5を圧縮しながら、移動筒体4の前端面と筒状ボス部23の段部24とが当接するまで前進することになる。この一連の締め付け作用により、センサー部31のテーパー部分32が外装ケースの前端テーパー孔22部分を拡径し、外装ケース2を受圧板12の挿入穴12a内壁に圧接させて、センサー部31に求めるプリロードを作用させた状態でセットすることができる。このとき、突片35,35とガイド溝21,21の奥部との間において後方への移動を許す隙間Xが形成されている。
そして、通常圧造時には、図4に示す取付状態のもとで受圧板12に作用する応力を応力センサー1により検出し、応力センサー1から出力される応力から圧造トン数などを計測して、該応力センサー1に接続された判別器により正常時の値と対比される。これによりその応力センサーにより測定された圧造トン数から圧造された成形品の良否や、ダイやパンチの疲労、破損或いは成形品の有無などが判定され、正常時の値を逸脱する場合、判別器からの異常信号が出力され、直ちに運転を停止、或いは異常が報知される。
一方、上記した応力センサー1を長期にわたって使用する場合、外装ケース2とこれに当接する受圧板12の挿入穴12a内面との間における接触面の経年変化や摩耗、へたり発生、或いは締付ナットの緩み発生などが生じることになる。
その際、本考案の応力センサー1では、図4に示すように応力センサー1の受圧板12の挿入穴12a内へのセット完了時、固定ナット6による筒状ネジ部33の締め付けにより、移動筒体4が突出筒部25と移動筒体4との間に介装したスプリング5を圧縮しながら、移動筒体4の前端面と筒状ボス部23の段部24とが当接するまで前進し、かつ、センサー本体3の突片35,35と外装ケース2のガイド溝21,21の奥部との間にそれぞれ後方への移動を許す隙間Xが形成されるように構成されているから、経年変化や摩耗、へたり発生、或いは締付ナットの緩みなどが生じたときには、図5に示すようにスプリング5が移動筒体4と共にセンサー本体3をその弾性復元力により自動的に後方へ移動させてプリロードをかけ続けることが可能となる。つまり、スプリング5によりセンサー本体3を自動的に外装ケース2の内部側に移動させてテーパー孔22部分を拡径し、センサー部31に常に求めるプリロードが加わるよう自動調節することができる。その結果、従来のように面倒で手間のかかる締付ナットの締め付け作業を頻繁に行う必要がなくなり、応力センサーによる圧造時における受圧板12の応力を長期にわたって正確に検出することができ、メンテナンス回数を減らし、長期にわたって圧造トン数を正確に測定することができる。
また、図6〜7は、外装ケース(突出筒部)2に対する移動筒体4の前後方向の移動量を規制するようにした別の実施例である。なお、基本な構成については先述した実施例とほぼ同様であるので、同じ符号を付し同じ部分の構造の説明については省略する。
具体的には、図6に示すように、外装ケース2の後端部において、筒状ボス部23と突出筒部25とを別部材から形成する。突出筒部25を筒状ボス部23よりも小径の筒体から形成して、突出筒部25を筒状ボス部23の内周部から後方に一体的に突設し、かつ突出筒部25の外周面に環状受溝26を形成する。その場合、図に示す実施例では、筒状ボス部23の後端部(段部)24と環状受溝26の前端側内面とを面一状に一致させて、両者により移動筒体4の前進を規制するための段部24を形成するようにしている。
そして、環状溝部26を有する小径の突出筒部25の外周に、軸心方向に所定長さ移動可能に支持されかつ環状溝部26に係合する前端係止部42を有する移動筒体4を用いた構成としたものである。
これにより、図7に示すごとく応力センサー1の受圧板12の挿入穴12a内へのセット終了完了状態にあっては、固定ナット6による筒状ネジ部33の締め付けにより、移動筒体4がスプリング5を圧縮しながらその前端係止部42と突出筒部25における環状溝部26の前端内面及び筒状ボス部23の段部24とが当接する位置まで前進してセンサー部31のテーパー部分32が外装ケース2のテーパー孔22部分を拡径して求めるプリロードを作用させる一方、その前進状態のもとでセンサー本体31の突片35,35と外装ケース2のガイド溝21,21との間、及び突出筒部25の環状溝部26と移動筒体4の前端係止部42との連繋部分において突片35,35及び前端係止部41の後方への移動を許す隙間X,Yがそれぞれ形成される構成となされている。なお、この隙間X、Yは同一であってもよいし、また同一でなくてもよい。
次に、以上のように構成した2番目実施例の応力センサー1の作用について説明する。
応力センサー1を、圧造成形機10にセットするには、上述した実施例と同様に、まず、応力センサー1を、図7に示すように圧造成形機10におけるダイ11の奥部に配設される受圧板12の挿入穴12aの奥内の所定位置に差し込む。次に、筒状ネジ部33の先端に軽く螺合した固定ナット6を、図7に示すように適宜ジグ7により移動筒体4の前端係止部42が突出筒部25の環状受溝26の前壁内面及び筒状ボス部23の段部24に当接するまで締め付けることによりセットする。
つまり、固定ナット6による筒状ネジ部33の締め付けにより、最初はセンサー部31のテーパー部分32が外装ケース2のテーパー孔22に当接する。その後、移動筒体4が、突出筒部25と移動筒体4との間に介装したスプリング5を圧縮しながら、その前端係止部42と突出筒部25の環状溝部26の前端内面及び筒状ボス部23の段部24とが当接するまで前進することになる。この一連の締め付け作用により、センサー部31のテーパー部分32が外装ケースの前端テーパー孔22部分を拡径し、外装ケース2を受圧板12の挿入穴12a内壁に圧接させて、センサー部31に求めるプリロードを作用させた状態でセットすることができる。このとき、突片35,35とガイド溝21,21の最奥端部との間、及び突出筒部25と移動筒体23との連繋部分においてそれぞれ後方への移動を許す隙間X、Yが形成されている。
そして、通常圧造時には、図7に示す取付状態のもとで受圧板12に作用する応力を応力センサー1により検出し、応力センサー1から出力される応力から圧造トン数などを計測して、該応力センサー1に接続された判別器により正常時の値と対比される。これによりその応力センサーにより測定された圧造トン数から圧造された成形品の良否や、ダイやパンチの疲労、破損或いは成形品の有無などが判定され、正常時の値を逸脱する場合、判別器からの異常信号が出力され、直ちに運転を停止、或いは異常が報知される。
一方、上記した応力センサー1を長期にわたって使用する場合、外装ケース2とこれに当接する受圧板12の挿入穴12a内面との間における接触面の経年変化や摩耗、へたり発生、或いは締付ナットの緩み発生などが生じることになる。
その際、本考案の応力センサー1では、図7に示すように応力センサー1の受圧板12の挿入穴12a内へのセット完了時、固定ナット6による筒状ネジ部33の締め付けにより、移動筒体4が突出筒部25と移動筒体4との間に介装したスプリング5を圧縮しながら、その前端係止部42と突出筒部25の環状溝部24の前端内面及び筒状ボス部23の段部24とが当接するまで前進し、かつ、センサー本体3の突片35,35と外装ケース2のガイド溝21,21の最奥端部との間、及び突出筒部25と移動筒体との連繋部分にそれぞれ後方への移動を許す隙間X、Yが形成されるように構成されているから、経年変化や摩耗、へたり発生、或いは締付ナットの緩みなどが生じたときには、図8に示すようにスプリング5が移動筒体4と共にセンサー本体3をその弾性復元力により自動的に後方へ移動させてプリロードをかけ続けることが可能となる。その結果、従来のように面倒で手間のかかる締付ナットの締め付け作業を頻繁に行う必要がなくなり、スプリング5によりセンサー本体3を自動的に外装ケース2の内部側に移動させてテーパー孔22部分を拡径し、センサー部31に常に求めるプリロードが加わるよう自動調節することができる。したがって、応力センサーによる圧造時における受圧板12の応力を長期にわたって正確に検出することができ、メンテナンス回数を減らし、長期にわたって圧造トン数を正確に測定することができる。
なお、この実施例では突出筒部25を外装ケース2の筒状ボス部23とは別部材で形成しピンにより一体結合したけれども、何らこの構造に限定されるものではなく、突出筒部25を筒状ボス部23と共に一体に形成してもよいことは勿論である。
1 応力センサー
2 外装ケース
21 ガイド溝
22 テーパー孔
23 筒状ボス部
24 段部
25 突出筒部
3 センサー本体
31 センサー部
33 筒状ネジ部
34 リード線
4 移動筒体
41 後壁
41a 貫通孔
5 スプリング
6 固定ナット
2 外装ケース
21 ガイド溝
22 テーパー孔
23 筒状ボス部
24 段部
25 突出筒部
3 センサー本体
31 センサー部
33 筒状ネジ部
34 リード線
4 移動筒体
41 後壁
41a 貫通孔
5 スプリング
6 固定ナット
本願の請求項1記載の考案は、フォーマーの圧造時に圧造荷重が作用する受圧板の挿入穴内に装着され、圧造時に作用する受圧板の応力を測定する応力センサーであって、該応力センサーは、拡径可能な円筒状の外装ケースと、外装ケースに収容されるセンサー本体と、外装ケースの後端に軸方向に所定間隔移動可能に支持される移動筒体と、スプリングと、固定ナットとを備え、外装ケースは、その前端部に前端から長さ方向中間部に延びる複数本のスリット状ガイド溝とその長さ方向中間部から前端に至るほど肉薄で大径内面となるテーパー孔とを有し、またその後端部に筒状ボス部と筒状ボス部から段部を介して後方に一体的に突出する小径の突出筒部を有しており、センサー本体は、前端側から後端側に至るほど小径となり外装ケースのテーパー孔と符合するテーパー部分をもつセンサー部と、センサー部の後端から後方に延びる固定ナット用の筒状ネジ部と、センサー部から筒状ネジ部の内孔を介して外部に延びるリード線とを有すると共に、センサー部の前端外周部に、外装ケースのガイド溝に突入してセンサー部をガイド溝に対し摺動のみ可能にする突片を有しており、さらに、突出筒部には、その外周に後端に筒状ネジ部の貫通を許す貫通孔をもつ後壁を有する移動筒体が軸心方向に移動可能に支持され、かつ、突出筒部の後端面と移動筒体の後壁内面との間に移動筒体を突出筒部に対し常時後方に付勢するためのスプリングが介装されており、応力センサーの受圧板の挿入穴内へのセット時、固定ナットによる筒状ネジ部の締め付けにより、移動筒体がスプリングを圧縮しながらその前端部と筒状ボス部の段部とが当接する位置まで前進すると共にセンサー部のテーパー部分が外装ケースのテーパー孔部分を拡径して求めるプリロードを作用させる一方、その前進状態のもとでセンサー本体の突片と外装ケースのガイド溝の奥部との間において突片の後方への移動を許す隙間が形成されている構成としたことを特徴とする。
Claims (2)
- フォーマーなどの圧造時に圧造荷重が作用する受圧板の挿入穴内に装着され、圧造時に作用する受圧板の応力を測定する応力センサーであって、該応力センサーは、拡径可能な円筒状の外装ケースと、外装ケースに収容されるセンサー本体と、外装ケースの後端に軸方向に所定間隔移動可能に支持される移動筒体と、スプリングと、固定ナットとを備え、外装ケースは、その前端部に前端からに長さ方向中間部に延びる複数本のスリット状ガイド溝とその長さ方向中間部から前端に至るほど肉薄で大径内面となるテーパー孔とを有し、またその後端部に筒状ボス部と筒状ボス部から段部を介して後方に一体的に突出する小径の突出筒部を有しており、センサー本体は、前端側から後端側に至るほど小径となり外装ケースのテーパー孔と符合するテーパー部分をもつセンサー部と、センサー部の後端から後方に延びる固定ナット用の筒状ネジ部と、センサー部から筒状ネジ部の内孔を介して外部に延びるリード線とを有すると共に、センサー部の前端外周部に、外装ケースのガイド溝に突入してセンサー部をガイド溝に対し摺動のみ可能にする突片を有しており、さらに、突出筒部には、その外周に後端に筒状ネジ部の貫通を許す貫通孔をもつ後壁を有する移動筒体が軸心方向に移動可能に支持され、かつ、突出筒部の後端面と移動筒体の後壁内面との間に移動筒体を突出筒部に対し常時後方に付勢するためのスプリングが介装されており、応力センサーの受圧板の挿入穴内へのセット時、固定ナットによる筒状ネジ部の締め付けにより、移動筒体がスプリングを圧縮しながらその前端部と筒状ボス部の段部とが当接する位置まで前進すると共にセンサー部のテーパー部分が外装ケースのテーパー孔部分を拡径して求めるプリロードを作用させる一方、その前進状態のもとでセンサー本体の突片と外装ケースのガイド溝の奥部との間において突片の後方への移動を許す隙間が形成されている構成としたことを特徴とする応力センサー。
- 本願の請求項2記載の考案は、請求項1記載の構成における外装ケースのスリット状ガイド溝とテーパー孔とを有する前端部と、筒状ボス部と、小径の突出筒部とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の応力センサー。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021075251A1 (ja) * | 2019-10-16 | 2021-04-22 | ミネベアミツミ株式会社 | ひずみセンサ、及びひずみ測定方法 |
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- 2017-11-02 JP JP2017005307U patent/JP3215728U/ja active Active
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