JP3214859U - 介護用椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子姿勢と、ベッド姿勢とを可変自在で、椅子姿勢のとき、被介護者の臀部の座部中央部分から脚支持部側へずり落ちを防止する介護用椅子を提供する。【解決手段】介護用椅子100は、上半身支持部140および脚支持部120を座部110の姿勢に対して傾けた椅子姿勢と、上半身支持部140および脚支持部120を座部110の姿勢に対して倣わせたベッド姿勢とを可変自在であり、少なくとも椅子姿勢のとき、座部110の中央部分よりも前側部分の上面111が、座部110の中央部分の上面112より鉛直方向に高く構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、人の臀部を下方から支持する座部と、座部より前後方向前側に設けられて脚を支持する脚支持部と、脚支持部より前後方向前側に設けられて足を支持する足支持部と、座部より前後方向後側に設けられて上半身を支持する上半身支持部と、座部の下方に設けられて地面と接する前側キャスターおよび後側キャスターとを備えた介護用椅子に関する。
従来、間隔をおいて配置されるヘッド部およびフット部と、これらのヘッド部とフット部とに掛け渡されるようにして載置された床部とからなり、床部は、幅方向において3分割されて、幅方向中央に配設されるシート、背もたれおよび足置きから構成される主床部と、この主床部の左右に配設される一対の補助床部によって構成され、主床部が、4つのキャスターを有して移動可能な基台上に装着され、各補助床部の両方に、その長さ方向の途中において上方へ突出するように折り畳み可能とする屈曲部が設けられているとともに、この屈曲部の下方に、補助床部を水平に保持するための支持脚が設けられた介護用ベッドが知られている(例えば、特許文献1)。
実登3201241号公報(特に段落0030〜0041参照)
しかしながら、上述した従来の介護用ベッドは、基本的にベッドの一部が移動して車椅子になり、車椅子のとき、主床部のシートが真っ平らで水平姿勢である構造であったため、座っている被介護者の姿勢が崩れそうになり被介護者の臀部が足置き側へ移動しそうになった場合、被介護者の臀部がシート上において足置き側へ移動してずり落ちてしまう虞があった。
そこで、本考案は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本考案の目的は、椅子姿勢と、ベッド姿勢とを可変自在で、椅子姿勢のとき、被介護者の臀部の座部中央部分から脚支持部側へずり落ちを防止する介護用椅子を提供することである。
本請求項1に係る考案は、人の臀部を下方から支持する座部と、前記座部より前後方向前側に設けられて脚を支持する脚支持部と、前記脚支持部より前後方向前側に設けられて足を支持する足支持部と、前記座部より前後方向後側に設けられて上半身を支持する上半身支持部と、前記座部の下方に設けられて地面と接する前側キャスターおよび後側キャスターとを備えた介護用椅子において、前記上半身支持部および脚支持部を座部の姿勢に対して傾けた椅子姿勢と、前記上半身支持部および脚支持部を座部の姿勢に対して倣わせたベッド姿勢とを可変自在であり、少なくとも椅子姿勢のとき、前記座部の中央部分よりも前側部分の上面が、座部の中央部分の上面より鉛直方向に高く構成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る考案は、請求項1に記載された介護用椅子の構成に加えて、少なくともベッド姿勢のとき、前記足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部を駆動力によって上下方向に移動させる昇降手段を有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る考案は、請求項1または請求項2に記載された介護用椅子の構成に加えて、前記後側キャスターが、前記前後方向において座部より30cm以上後方に配設されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る考案は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された介護用椅子の構成に加えて、前記ベッド姿勢のとき、前記足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部が、主床部を構成し、前記前後方向に長尺な補助床部材が、前記主床部における幅方向両側外側に取付られ、前記補助床部材の幅方向外側が、内側を中心に上方へ揺動自在に構成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る考案は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された介護用椅子の構成に加えて、前記ベッド姿勢のとき、前記足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部の少なくとも一部における幅方向両端部分に対して、転落防止用移動規制部材が差し込み式で取付自在となる構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る考案は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された介護用椅子の構成に加えて、前記前側キャスターの径および後側キャスターの径が、8cm以上であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本考案の介護用椅子は、人の臀部を下方から支持する座部と、座部より前後方向前側に設けられて脚を支持する脚支持部と、脚支持部より前後方向前側に設けられて足を支持する足支持部と、座部より前後方向後側に設けられて上半身を支持する上半身支持部と、座部の下方に設けられて地面と接する前側キャスターおよび後側キャスターとを備えていることにより、被介護者を乗せた介護用椅子を介護者が押して移動させることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る考案の介護用椅子によれば、椅子姿勢と、ベッド姿勢とを可変自在であるため、椅子姿勢で被介護者を移動させた後、ベッド姿勢にして被介護者をそのまま寝かせることができる。
さらに、被介護者が座っているとき、座っている被介護者の姿勢が崩れそうになり被介護者の臀部が脚支持部側へ移動しそうになった場合、座部の前側部分の上面で臀部との間の摩擦力が大きくなるとともに座部の前側部分が臀部の移動をブロックするため、被介護者の臀部の座部中央部分から脚支持部側へずり落ちを防止することができる。
本請求項2に係る考案の介護用椅子によれば、請求項1に係る考案が奏する効果に加えて、介護するときに被介護者の身体の位置が高さ方向に調整されるため、介護者は立ったままの姿勢で介護することができ、介護者の腰の負担を軽減することができる。
本請求項3に係る考案の介護用椅子によれば、請求項1または請求項2に係る考案が奏する効果に加えて、座っている被介護者が上半身支持部に背中を預けて後方にもたれ掛かる姿勢を取った場合であっても被介護者の重心が前後方向において前側キャスターと後側キャスターとの間に位置した状態で上半身支持部を介して後側キャスターに被介護者の上半身の体重がかかるため、後側キャスターが被介護者の上半身の体重をしっかりと支えることができ、椅子全体が後ろへ倒れてしまうことを回避することができる。
本請求項4に係る考案の介護用椅子によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る考案が奏する効果に加えて、少なくともベッド姿勢のときに補助床部材を上方へ折るように揺動させると幅が狭くなるため、建物内のドアを通過することができる。
さらに、少なくともベッド姿勢のときに介護者が手前の補助床部材を上方へ折るように揺動させると介護者が被介護者に対して接近自在となるため、介護者が被介護者に対して密接するようにして手元で介抱など介護して介護動作の負担を軽減することができる。
本請求項5に係る考案の介護用椅子によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る考案が奏する効果に加えて、ベッド姿勢のときに転落防止用移動規制部材が幅方向両端部分に取り付けられると被介護者が寝返りをうって幅方向に移動して幅方向両端部分まで移動した場合、被介護者の身体が転落防止用移動規制部材に接触して、それ以上の幅方向外側への移動が規制されるため、被介護者が転落してしまうことを回避することができる。
さらに、転落防止用移動規制部材は、幅方向両端部分に対して簡単に取付・取り外し可能なため、介護者の負担を軽減することができる。
本請求項6に係る考案の介護用椅子によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る考案が奏する効果に加えて、建物内の床の段差やエレベータ乗り降りの際の床のつなぎ目などの寸法に対して前側キャスターの径および後側キャスターの径の大きさが十分に大きい大きさとなるため、建物内の床の段差をスムーズに乗り越えることができ、エレベータ乗り降りの際の床のつなぎ目などをスムーズに通過することができ、介護者の負担を軽減することができる。
本考案の第1実施例である介護用椅子の椅子姿勢のときを示す概略斜視図。 本考案の第1実施例である介護用いすのベッド姿勢のときを示す概略斜視図。 (A)は図1の符号3A−3Aで視た断面図であり、(B)は他の形態を示す断面図。 (A)(B)は主床部が上下移動する様子を示す側面図。 (A)(B)は補助床部材が揺動する様子を示す正面図。 第2実施例の転落防止用移動規制部材を取り付けた様子を示す斜視図。 第3実施例の転落防止用移動規制部材を取り付けた様子を示す斜視図。
本考案の介護用椅子は、人の臀部を下方から支持する座部と、座部より前後方向前側に設けられて脚を支持する脚支持部と、脚支持部より前後方向前側に設けられて足を支持する足支持部と、座部より前後方向後側に設けられて上半身を支持する上半身支持部と、座部の下方に設けられて地面と接する前側キャスターおよび後側キャスターとを備え、上半身支持部および脚支持部を座部の姿勢に対して傾けた椅子姿勢と、上半身支持部および脚支持部を座部の姿勢に対して倣わせたベッド姿勢とを可変自在であり、少なくとも椅子姿勢のとき、座部の中央部分よりも前側部分の上面が、座部の中央部分の上面より鉛直方向に高く構成されていることにより、被介護者が座っているとき、被介護者の臀部の座部中央部分から脚支持部側へずり落ちを防止するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、座部の材質は、低反発ウレタン発泡フォーム、高反発ウレタン発泡フォームや、低反発と高反発の両者の良いところを組み合わせた所謂、良反発ウレタンフォームと呼ばれるものなど、人の臀部を支持するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部は、低反発ウレタン発泡フォームなどによって一体につながった構成でもよいし、それぞれ、別体の構成でもよい。
さらに、足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部を形成する低反発ウレタン発泡フォームなどを覆うカバーを取り付けてもよい。
以下に、本考案の第1実施例である介護用椅子100について、図1乃至図5(B)に基づいて説明する。
ここで、図1は、本考案の第1実施例である介護用椅子100の椅子姿勢のときを示す概略斜視図であり、図2は、本考案の第1実施例である介護用いすのベッド姿勢のときを示す概略斜視図であり、図3(A)は、図1の符号3A−3Aで視た断面図であり、図3(B)は、図3(A)の座部110の変形例を示す断面図であり、図4(A)は、主床部Bが下がっている様子を示す側面図であり、図4(B)は、図4(A)の状態から主床部Bが上昇した様子を示す側面図であり、図5(A)は、主床部Bの幅方向両側外側に補助床部材180を取り付けた様子を示す正面図であり、図5(B)は、図5(A)の状態から補助床部材180が上方へ揺動する様子を示す正面図である。
本考案の第1実施例である介護用椅子100は、図1に示すように、座部110と、脚支持部120と、足支持部130と、上半身支持部140と、前側キャスター151と、後側キャスター152とを備えている。
このうち、座部110は、被介護者の臀部を下方から支持するように設けられている。
また、脚支持部120は、座部110より前後方向前側に設けられて脚を支持するように構成されている。
さらに、足支持部130は、脚支持部120より前後方向前側に設けられて足を支持するように構成されている。
また、上半身支持部140は、座部110より前後方向後側に設けられて上半身を支持するように構成されている。
さらに、前側キャスター151および後側キャスター152は、座部110の下方に設けられて地面と接するように構成されている。
より具体的に、座部110は、ベースとなるフレーム部160の上方に取り付けられ、フレーム部160の左右幅方向外側には、肘掛け161が取り付けられている。
さらに、上半身支持部140の後方には、介護者が握るハンドル141が取り付けられている。
座部110、脚支持部120、足支持部130、および上半身支持部140は、ウレタン発泡フォームで一体に形成されている。
なお、それぞれ別体でもよい。
介護用椅子100は、図1に示す上半身支持部140および脚支持部120を座部110の姿勢に対して傾けた椅子姿勢から、図2に示すように、肘掛け161を下げ、上半身支持部140および脚支持部120を座部110の姿勢に対して倣わせたベッド姿勢に可変自在に構成されている。
その結果、椅子姿勢で被介護者を移動させた後、ベッド姿勢にして被介護者をそのまま寝かせることができる。
なお、椅子姿勢とベッド姿勢との間の可変動作は、手動によるものでもよいし、モータの駆動力を用いて自動によるものでもよい。
そして、本実施例の介護用椅子100は、少なくとも椅子姿勢のとき、図3(A)に示すように、座部110の中央部分よりも前側部分の上面111が、座部110の中央部分の上面112より鉛直方向に高く構成されている。
例えば、座部110の前側部分の上面111が、座部110の中央部分の上面112より20mm〜100mm程度高く構成されている。
これにより、被介護者が座っているとき、座っている被介護者の姿勢が崩れそうになり被介護者の臀部が脚支持部120側へ移動しそうになった場合、座部110の前側部分の上面111で臀部との間の摩擦力が大きくなるとともに座部110の前側部分が臀部の移動をブロックする。
その結果、被介護者の臀部が座部110の中央部分から脚支持部120側へずり落ちてしまうことを回避することができる。
なお、図3(A)に示すように、座部110の中央部分が凹となる形状にして、座部110の前側部分の上面111が、座部110の中央部分の上面112より鉛直方向に高く構成したが、図3(B)に示すように、座部110の全体の上面を水平方向に対して傾けて、座部110の前側部分の上面111が、座部110の中央部分の上面112より鉛直方向に高く構成してもよい。
また、図3(A)に示すように、座部110の中央部分の上面112から前側部分の上面111へ徐々に高くなるように前側部分の上面111を傾斜させたが、座部110の中央部分の上面112と前側部分の上面111との間に段差を設けて、前側部分の上面111を、中央部分の上面112より鉛直方向に高く構成してもよい。
また、本実施例の介護用椅子100は、図4(A)に示すように、少なくともベッド姿勢のとき、足支持部130、脚支持部120、座部110、および上半身支持部140をモータ171の駆動力によって上下方向に移動させる昇降手段170を有している。
昇降手段170は、一例として、ジップチェーン(噛み合いチェーン)アクチュエータを用いることができる。
ジップチェーンアクチュエータは、モータ171の正転駆動により、ケース172に収納された対向する2本のチェーンを送り出しながらかみ合わせて1本の剛体部分173を形成し、剛体部分173を上方へ移動させて上部のものを上昇させ、モータ171の逆転駆動により、1本の剛体部分173を2本のチェーンに分離させながらそれぞれのチェーンをケース172に退避させ、剛体部分173を下方へ移動させて上部のものを下降させるように構成されている。
そして、図4(A)に示す状態から、図4(B)に示すように、ベッド姿勢のとき、足支持部130、脚支持部120、座部110、および上半身支持部140を駆動力によって上昇させる。
これにより、介護するときに被介護者の身体の位置が高さ方向に調整される。
その結果、介護者は立ったままの姿勢で介護することができ、介護者の腰の負担を軽減することができる。
なお、昇降手段170の一例として、ジップチェーンアクチュエータを用いたが、ラックアンドピニオン機構やエアシリンダーによる機構などその他の機構でもよい。
さらに、本実施例の介護用椅子100は、図1、図4(A)および図4(B)に示すように、後側キャスター152が、前後方向において座部110より30cm以上後方に配設されている。
これにより、座っている被介護者が上半身支持部140に背中を預けて後方にもたれ掛かる姿勢を取った場合であっても被介護者の重心が前後方向において前側キャスター151と後側キャスター152との間に位置した状態で上半身支持部140を介して後側キャスター152に被介護者の上半身の体重がかかる。
その結果、後側キャスター152が被介護者の上半身の体重をしっかりと支えることができ、椅子全体が後ろへ倒れてしまうことを回避することができる。
なお、後側キャスター152の位置は、前後方向において座部110の後端から30cm〜80cm程度が望ましい。
それ以上になると、介護用椅子100の向きを変える際に周囲のものに当たって向きを変えにくくなるからである。
また、本実施例の介護用椅子100は、図5(A)に示すように、ベッド姿勢のとき、足支持部130、脚支持部120、座部110、および上半身支持部140が、主床部Bを構成し、前後方向に長尺な補助床部材180が、主床部Bにおける幅方向両側外側に例えば、差し込み式構造により取付られる。
そして、図5(B)に示すように、補助床部材180の幅方向外側が、内側を中心に上方へ揺動自在に構成されている。
これにより、少なくともベッド姿勢のときに補助床部材180を上方へ折るように揺動させると幅が狭くなる。
その結果、建物内のドアを通過することができる。
例えば、主床部Bの幅が420mm〜470mm程度であり、補助床部材180を取り付けたときの主床部Bおよび補助床部材180の幅が740mm〜700mm程度であり、補助床部材180を上方へ折るように揺動させると、500mm〜520mm程度となり、一般的なドア幅700mmを通過することができる。
さらに、少なくともベッド姿勢のときに介護者が手前の補助床部材180を上方へ折るように揺動させると介護者が被介護者に対して接近自在となる。
その結果、介護者が被介護者に対して密接するようにして手元で介抱など介護して介護動作の負担を軽減することができる。
さらに、本実施例では、前側キャスター151の径および後側キャスター152の径が、8cm以上である。
これにより、建物内の床の段差やエレベータ乗り降りの際の床のつなぎ目などの寸法に対して前側キャスター151の径および後側キャスター152の径の大きさが十分に大きい大きさとなる。
その結果、建物内の床の段差をスムーズに乗り越えることができ、エレベータ乗り降りの際の床のつなぎ目などをスムーズに通過することができ、介護者の負担を軽減することができる。
なお、フレーム部160に振動発生手段を設けて、椅子姿勢およびベッド姿勢のときに、座部110、脚支持部120、足支持部130、および上半身支持部140を振動させてもよい。
これにより、被介護者の身体のマッサージ効果が得られる。
また、被介護者の所謂、床ずれを回避することができる。
このようにして得られた本考案の第1実施例である介護用椅子100は、上半身支持部140および脚支持部120を座部110の姿勢に対して傾けた椅子姿勢と、上半身支持部140および脚支持部120を座部110の姿勢に対して倣わせたベッド姿勢とを可変自在であり、少なくとも椅子姿勢のとき、座部110の中央部分よりも前側部分の上面111が、座部110の中央部分の上面112より鉛直方向に高く構成されていることにより、被介護者の臀部の座部110の中央部分から脚支持部120側へずり落ちを防止することができる。
さらに、少なくともベッド姿勢のとき、足支持部130、脚支持部120、座部110、および上半身支持部140を駆動力によって上下方向に移動させる昇降手段170を有していることにより、介護者は立ったままの姿勢で介護することができ、介護者の腰の負担を軽減することができる。
また、後側キャスター152が、前後方向において座部110より30cm以上後方に配設されていることにより、後側キャスター152が被介護者の上半身の体重をしっかりと支えることができ、椅子全体が後ろへ倒れてしまうことを回避することができる。
さらに、ベッド姿勢のとき、足支持部130、脚支持部120、座部110、および上半身支持部140が、主床部Bを構成し、前後方向に長尺な補助床部材180が、主床部Bにおける幅方向両側外側に取付られ、補助床部材180の幅方向外側が、内側を中心に上方へ揺動自在に構成されていることにより、ベッド姿勢のとき、建物内のドアを通過することができ、介護者が被介護者に対して密接するようにして手元で介抱など介護して介護動作の負担を軽減することができる。
また、前側キャスター151の径および後側キャスター152の径が、8cm以上であることにより、建物内の床の段差をスムーズに乗り越えることができ、エレベータ乗り降りの際の床のつなぎ目などをスムーズに通過することができ、介護者の負担を軽減することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本考案の第2実施例である介護用椅子200について、図6に基づいて説明する。
ここで、図6は、本考案の第2実施例の介護用椅子200に転落防止用移動規制部材290を取り付けた様子を示す斜視図である。
第2実施例の介護用椅子200は、第1実施例の介護用椅子100の主床部Bに転落防止用移動規制部材を取り付け自在としたものであり、多くの要素について第1実施例の介護用椅子100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
本考案の第2実施例である介護用椅子200は、図6に示すように、ベッド姿勢のとき、足支持部230、脚支持部220、座部210、および上半身支持部240の少なくとも一部における幅方向両端部分の側面221、242の奥に設けられた穴に対して、転落防止用移動規制部材290が側方から差し込み式で取付自在となる構成である。
転落防止用移動規制部材290は、主にベッド姿勢の長尺方向に延設されたパイプによって構成されている。
このようにして得られた本考案の第2実施例である介護用椅子200は、ベッド姿勢のとき、足支持部230、脚支持部220、座部210、および上半身支持部240の少なくとも一部における幅方向両端部分の側面221、242に対して、転落防止用移動規制部材290が差し込み式で取付自在となる構成であることにより、被介護者が転落してしまうことを回避することができ、さらに、介護者の負担を軽減することができるなど、その効果は甚大である。
続いて、本考案の第3実施例である介護用椅子300について、図7に基づいて説明する。
ここで、図7は、本考案の第3実施例の介護用椅子300に転落防止用移動規制部材390を取り付けた様子を示す斜視図である。
第3実施例の介護用椅子300は、第2実施例の介護用椅子200に取り付ける転落防止用移動規制部材290の差し込み方向を上下方向としたものであり、多くの要素について第1実施例の介護用椅子100および第2実施例の介護用椅子200と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
本考案の第3実施例である介護用椅子300は、図7に示すように、ベッド姿勢のとき、足支持部330、脚支持部320、座部310、および上半身支持部340の少なくとも一部における幅方向両端部分の上面321、342の奥に設けられた穴に対して、転落防止用移動規制部材390が上方から下方へ向かって差し込み式で取付自在となる構成である。
このようにして得られた本考案の第3実施例である介護用椅子300は、ベッド姿勢のとき、足支持部330、脚支持部320、座部310、および上半身支持部340の少なくとも一部における幅方向両端部分の上面321、342に対して、転落防止用移動規制部材390が差し込み式で取付自在となる構成であることにより、被介護者が転落してしまうことを回避することができ、さらに、介護者の負担を軽減することができるなど、その効果は甚大である。
100、200、300 ・・・ 介護用椅子
110、210、310 ・・・ 座部
111、211、311 ・・・ (中央部分よりも)前側部分の上面
112、212、312 ・・・ 中央部分の上面
120、220、320 ・・・ 脚支持部
221 ・・・ (脚支持部の)幅方向両端部分の側面
321 ・・・ (脚支持部の)幅方向両端部分の上面
130、230、330 ・・・ 足支持部
140、240、340 ・・・ 上半身支持部
141、241、341 ・・・ ハンドル
242 ・・・ (上半身支持部の)幅方向両端部分の側面
342 ・・・ (上半身支持部の)幅方向両端部分の上面
151、251、351 ・・・ 前側キャスター
152、252、352 ・・・ 後側キャスター
160、260、360 ・・・ フレーム部
161 ・・・ 肘掛け
170 ・・・ 昇降手段
171 ・・・ モータ
172 ・・・ ケース
173 ・・・ (チェーンの)剛体部分
180 ・・・ 補助床部材
290、390 ・・・ 転落防止用移動規制部材
B ・・・ 主床部

Claims (6)

  1. 人の臀部を下方から支持する座部と、前記座部より前後方向前側に設けられて脚を支持する脚支持部と、前記脚支持部より前後方向前側に設けられて足を支持する足支持部と、前記座部より前後方向後側に設けられて上半身を支持する上半身支持部と、前記座部の下方に設けられて地面と接する前側キャスターおよび後側キャスターとを備えた介護用椅子において、
    前記上半身支持部および脚支持部を座部の姿勢に対して傾けた椅子姿勢と、前記上半身支持部および脚支持部を座部の姿勢に対して倣わせたベッド姿勢とを可変自在であり、
    少なくとも椅子姿勢のとき、前記座部の中央部分よりも前側部分の上面が、座部の中央部分の上面より鉛直方向に高く構成されていることを特徴とする介護用椅子。
  2. 少なくともベッド姿勢のとき、前記足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部を駆動力によって上下方向に移動させる昇降手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の介護用椅子。
  3. 前記後側キャスターが、前記前後方向において座部より30cm以上後方に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の介護用椅子。
  4. 前記ベッド姿勢のとき、前記足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部が、主床部を構成し、前記前後方向に長尺な補助床部材が、前記主床部における幅方向両側外側に取付られ、
    前記補助床部材の幅方向外側が、内側を中心に上方へ揺動自在に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の介護用椅子。
  5. 前記ベッド姿勢のとき、前記足支持部、脚支持部、座部、および上半身支持部の少なくとも一部における幅方向両端部分に対して、転落防止用移動規制部材が差し込み式で取付自在となる構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の介護用椅子。
  6. 前記前側キャスターの径および後側キャスターの径が、8cm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の介護用椅子。
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