JP3214550U - スライドファスナー - Google Patents

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智聡 石塚
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亮多 荒
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Abstract

【課題】 安価でありながら高級感のあるスライドファスナーを提供する。【解決手段】 一対のファスナーテープ1と、各ファスナーテープ1の対向する芯部2に所定のピッチ毎にそれぞれ固定された複数のエレメント3と、を備えるスライドファスナー13であって、エレメント3は、アルミニウム合金を母材とし、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、0≦a*≦15、15≦b*≦50を満たす色調で規定する塗装処理が施されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、アルミニウム製のエレメントがテープに取り付けられたスライドファスナーに関するものである。
スライドファスナーの噛合部品であるエレメント及び止具は金属を材料として製造可能である。そして、高級感のあるゴールド色に近い色のスライドファスナーが求められる場合には、従来は、合金色としてゴールド色に近い色を呈した銅−亜鉛合金を材料としたスライドファスナーが広く利用されている。例えば、特許文献1にはライドゴールド色を有する金属ファスナーを提供するために、銅合金の組成を調整することで所望の色だしを行うことが開示されている(特許文献1参照)。
また、従来は、銅合金よりも比較的安価なアルミニウム合金を使ったファスナーも存在したが、銅合金に近い色合いとするために、めっきにより銅合金をアルミニウム合金母材の上に設けていた(特許文献2参照。)。
国際公開第2016/103505号 国際公開第2011/077567号
しかしながら、特許文献1に記載されたスライドファスナーは、亜鉛やニッケル等を含む高価な銅合金を用いるため、高価格になっていた。
同じく、特許文献2に記載のようなアルミニウム合金に銅合金をめっきすることも、そのめっきの工程が複雑であり、めっき材料として銅合金を使うために高価格になっていた。
本考案は、安価でありながら高級感のあるスライドファスナーを提供することを目的とする。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーは、
一対のファスナーテープと、
前記各ファスナーテープの対向する芯部に所定のピッチ毎にそれぞれ固定された複数のエレメントと、
を備えるスライドファスナーであって、
前記エレメントは、
アルミニウム合金を母材とし、
JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、0≦a*≦15、15≦b*≦50を満たす色調で規定する塗装処理が施される
ことを特徴とする。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記エレメントは、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーは、
前記複数のエレメントで形成されるエレメント列の上端に配置され、ファスナーテープの芯部(2)に固定される上止具と、
前記複数のエレメントで形成されるエレメント列の下端に配置され、ファスナーテープの芯部(2)に固定される下止具と、
を備えるスライドファスナーであって、
前記上止具及び前記下止具は、
前記エレメントの色調範囲と同じ範囲の色調を呈する。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記エレメントと前記上止具と前記下止具とにおけるそれぞれのa*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦12の範囲とし、前記エレメントと前記上止具と前記下止具とにおけるそれぞれのb*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦20の範囲とした。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記上止具及び前記下止具は、前記エレメントの色調範囲と同じ範囲の色調を呈する銅合金から構成される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記上止具及び前記下止具は、
アルミニウム合金を母材とし、
前記エレメントの色調範囲と同じ範囲の色調で規定する塗装処理が施される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記上止具及び前記下止具は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記エレメントと前記上止具と前記下止具とにおけるそれぞれの色差が、0≦ΔE≦30の範囲を満たす
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記スライドファスナーにおいて、
前記エレメントを噛合又は分離させるために移動自在なスライダーと、
を備え、
前記スライダーは、
前記エレメントの色調と同じ範囲の色調を呈する。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記エレメントと前記上止具と前記下止具と前記スライダーとにおけるそれぞれのa*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦12の範囲とし、前記エレメントと前記上止具と前記下止具と前記スライダーとにおけるそれぞれのb*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦20の範囲とした。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記スライダーは、前記エレメントの色調範囲と同じ範囲の色調を呈する銅合金から構成される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記スライダーは、
アルミニウム合金を母材とし、前記エレメントの色調範囲と同じ範囲の色調で規定する塗装処理が施される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記スライダーは、
鉄材を母材とし、前記エレメントの色調範囲と同じ範囲の色調で規定するめっき処理または塗装処理が施される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記スライダーは、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される。
本考案の一実施形態にかかるスライドファスナーでは、
前記エレメントと前記上止具と前記下止具と前記スライダーとにおけるそれぞれの色差が、0≦ΔE≦30の範囲を満たす。
本考案によれば、安価でありながら高級感のあるスライドファスナーチェーン及びスライドファスナーを提供することが可能となる。
本実施形態にかかるスライドファスナーの模式図を示す。 本実施形態にかかるファスナーテープに下止具、上止具及びエレメントを取り付ける方法を説明する図を示す。 本実施形態のスライドファスナーのゴールド色のa*及びb*を示す。 本実施形態のスライドファスナーのゴールド色のL*を示す。
以下、スライドファスナーチェーン7を例に、図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本実施形態にかかるスライドファスナー13の模式図を示す。
本実施形態にかかるスライドファスナー13は、一対のファスナーテープ1,1と、各ファスナーテープ1の対向する芯部2に沿って、所定の間隔を空けて装着された複数のエレメント3と、複数のエレメント3で形成されるエレメント列3’ の上端に配置され、ファスナーテープ1の芯部2に固定される上止具4と、複数のエレメント3で形成されるエレメント列3’ の上端に配置され、ファスナーテープ1の芯部2に固定される下止具5と、エレメント3に沿って移動することにより、エレメント3を噛合又は分離させるスライダー6とからなる。上止具4は、エレメント列3’の上端に配置され、下止具5は、エレメント列3’の下端に配置される。
なお、1つのファスナーテープ1の芯部2にエレメント3が装着された状態のものをスライドファスナーストリンガーという。また、エレメント3が向き合う一対の噛合可能なスライドファスナーストリンガーは、スライドファスナーチェーン7という。さらに、スライダー6が取り付けられたスライドファスナーチェーン7は、スライドファスナー13という。
また、図1に示すスライダー6は、図示されていないが断面矩形状の板状体からなる長尺体を多段階にてプレス加工を施し、所定間隔ごとに切断し、スライダー胴体を作製し、さらに必要に応じてスプリング及び引手を装着したものである。さらに、引手も断面矩形状の板状体から、所定形状ごとに打ち抜き、これをスライダー胴体にかしめ固定したものである。なお、下止具5は、蝶棒、箱棒、箱体からなる開離嵌挿具とし、スライダーの解離操作にて一対のスライドファスナーチェーンを分離できるようにしたものであっても構わない。
図2は、図1に示されるスライドファスナー13のエレメント3,上止具4及び下止具5の製造方法及びファスナーテープ1の芯部2への取り付け方法を示す。図2に示すように、エレメント3は、断面略Y字状からなる異形線8を所定寸法ごとに切断し、これをプレス成形することにより、係合頭部9を形成し、その後、ファスナーテープ1の芯部2へ両脚部10をかしめることにより、装着される。
上止部4は、断面矩形状の矩形線11(平角線)を所定寸法ごとに切断し、曲げ加工により略断面C字状に成形し、その後、ファスナーテープ1の芯部2へかしめることにより、装着される。下止具5は、断面略X字状からなる異形線12を所定寸法ごとに切断し、その後、ファスナーテープ1の芯部2へかしめることにより、装着される。なお、下止具5は、断面略X字状のものに限らず、板材を打ち抜いて加締めて取り付けられるものなどでもよい。
なお、図においては、エレメント3、上下止具4,5が同時にファスナーテープ1に装着されるようになっているが、実際は、ファスナーテープ1に連続的にエレメント3を取り付け、まずファスナーチェーンを作製し、ファスナーチェーンの止具取付領域のエレメント3を取り外し、この領域のエレメント3に近接して所定の上下止具4又は5を装着するものである。以上のようにして製造及び取付を行うため、スライドファスナーの構成部品となるエレメント及び止め具は、冷間加工性に優れた材料とすることが好ましい。
スライドファスナー13は、各種の物品に取着することができ、特に開閉具として機能する。スライドファスナー13が取着される物品としては、特に制限はないが、例えば衣料品、鞄類、靴類及び雑貨品といった日用品の他、貯水タンク、漁網及び宇宙服といった産業用品が挙げられる。
本実施形態のスライドファスナー13では、少なくともエレメント3は、ゴールド色の塗装処理が施されたアルミニウム合金で形成する。アルミニウム合金の組成は、Cuを0.15〜0.8質量%、Mgを0.8〜2質量%及びSiを0.4〜0.9質量%含有、又は、Cuを0.35質量%以下、Mgを0.4〜0.8質量%及びSiを0.4〜0.9質量%含有し、残部がAl及び不可避的不純物であることが好ましい。しかしながら、この組成に限らず、他のアルミニウムを母材とする合金であってもよい。
塗装処理は、本実施形態のスライドファスナー13では、長尺の連続ファスナーチェーン状態のもとで、エレメント部分全体にわたり電着塗装を施している。なお、塗装方法については、ローラーによる塗装、スプレーによる塗装、静電塗装等であってもよい。
図3は、本実施形態のスライドファスナー13のゴールド色のa*及びb*を示す。a*及びb*は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において規定される色調であり、a*はマゼンダ-緑系の色調(+はマゼンダ寄り、−は緑寄り)を表し、b*は黄-青系の色調(+は黄寄り、−は青寄り)を表す。そして、図3の四角形のプロットは、「銅と亜鉛の配合比率を変えた丹銅を母材としたファスニング部材の色を測定したデータ」であり、丸形プロットは、「塗料配合を変えて所望のゴールド色の塗装塗膜を施したファスニング部材の色を測定したデータ」であり、三角形のプロットは、「真鍮めっきを施したファスニング部材の色を測定したデータ」である。なお、測色は、平滑化処理後のファスニング部材に対して、池上通信機(株)製のRTC−21を用いて行った。光源は、LED照明である。
エレメント3、上止具4及び下止具5、並びに、スライダー6のゴールド色は、図3に示すように、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、0≦a*≦15、15≦b*≦50を満たす色調で規定する。
なお、エレメント3、上止具4及び下止具5、並びに、スライダー6のゴールド色は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、3≦a*≦12、25≦b*≦38を満たす色調で規定すると、より好ましい。
また、エレメント3、上止具4及び下止具5、並びに、スライダー6のゴールド色は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、3≦a*≦7、27≦b*≦32を満たす色調で規定すると、さらに好ましい。
そして、本実施形態のスライドファスナー13では、エレメント3が塗装された状態の連続ファスナーチェーン7を仕上加工する際に、銅合金から構成されている上止具4及び下止具5を取り付けることで、エレメント3と上止具4と下止具5の色調を同じ範囲の色調のスライドファスナー13としている。同じ範囲の色調とは、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、0≦a*≦15、15≦b*≦50を満たす色調である。銅合金は、例えば、丹銅がある。
なお、上止具4及び下止具5をアルミニウム材に塗装したものとすることも可能である。アルミニウム材を使用することは、軽量化や低コスト化の面で有利である。ただし、塗装後に上下止具4,5を加締め固定する際に、塗装が傷ついたり、剥がれやすくなったり、割れたりするなどの不具合が生じる可能性があるため、加締め固定の仕方を工夫したり、加締め固定後に検査工程を入れたりする必要があるなどの負担が発生する。その点からすれば、上下止具4,5は銅合金から構成することが有利である。
本実施形態のスライドファスナーでは、図1に示したスライダー6は、鉄材を母材として、真鍮めっきを施したものを用いている。鉄材は銅合金よりも安価である点で有利であるし、スライダー6はバレルめっきなどで大量に、かつ、品質的にも安定して製造できる点で有利である。もちろん、図1に示したスライダー6もゴールド色の塗装処理が施されたアルミニウム合金で形成してもよいし、また、銅合金で製造してもよい。これによって、エレメント3と上止具4と下止具5の色調を同じ範囲の色調のスライドファスナー13としている。同じ範囲の色調とは、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、0≦a*≦15、15≦b*≦50を満たす色調である。
ここで、エレメント3と上止具4と下止具5とスライダー6の色調をより統一感のあるものとするためには、エレメント3と上止具4と下止具5とスライダー6とにおけるそれぞれのa*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦12の範囲とし、かつ、エレメント3と上止具4と下止具5とスライダー6とにおけるそれぞれのb*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦20の範囲とすることが好ましい。さらに好ましくは、a*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦1の範囲とし、かつ、b*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦17の範囲とすることが好ましい。
図4は、本実施形態のスライドファスナーのゴールド色のL*を示す。L*は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において規定される明度を示し、値が大きいと光沢感が高い。そして、図4の四角形のプロットは、「銅と亜鉛の配合比率を変えた丹銅を母材としたファスニング部材の明度を測定したデータ」であり、丸形プロットは、「塗料配合を変えて所望のゴールド色の塗装塗膜を施したファスニング部材の明度を測定したデータ」であり、三角形のプロットは、「真鍮めっきを施したファスニング部材の明度を測定したデータ」である。
エレメント3、上止具4及び下止具5、並びに、スライダー6のゴールド色は、図4に示すように、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する。
なお、エレメント3のゴールド色は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦65を満たす明度で規定すると、より好ましい。また、上止具4及び下止具5のゴールド色は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、65≦L*≦75を満たす明度で規定すると、より好ましい。さらに、スライダー6のゴールド色は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、75≦L*≦80を満たす明度で規定すると、より好ましい。
ここで、エレメント3と上止具4と下止具5の色調をより統一感のあるものとするためには、エレメント3と上止具4と下止具5ととにおけるそれぞれの色差ΔEの範囲を、0≦ΔE≦30の範囲とすることが好ましい。さらに好ましくは、ΔEの範囲を、0≦ΔE≦20の範囲とすることが好ましい。なお、色差ΔEは、a*とb*とL*とから構成される座標で表される2色間の距離をいう。
また、エレメント3と上止具4と下止具5と、さらにスライダー6も含めての色調をより統一感のあるものとするためには、エレメント3と上止具4と下止具5とスライダー6とにおけるそれぞれの色差ΔEの範囲を、0≦ΔE≦30の範囲とすることが好ましい。さらに好ましくは、ΔEの範囲を、0≦ΔE≦20の範囲とすることが好ましい。
以上、本実施形態のスライドファスナー13は、一対のファスナーテープ1と、各ファスナーテープ1の対向する芯部2に所定のピッチ毎にそれぞれ固定された複数のエレメント3と、を備えるスライドファスナー13であって、エレメント3は、アルミニウム合金を母材とし、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、0≦a*≦15、15≦b*≦50を満たす色調で規定する塗装処理が施される。したがって、本実施形態によれば、安価でありながら高級感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、エレメントは、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される。したがって、本実施形態によれば、より高級感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13は、複数のエレメント3の上端に配置され、ファスナーテープ1の芯部2に固定される上止具4と、複数のエレメント3の下端に配置され、ファスナーテープ1の芯部2に固定される下止具5と、を備えるスライドファスナー13であって、エレメント3の色調範囲と同じ範囲の色調を呈する。したがって、本実施形態によれば、製品へ容易に使用することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、エレメント3と上止具4と下止具5とにおけるそれぞれのa*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦12の範囲とし、エレメント3と上止具4と下止具5とにおけるそれぞれのb*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦20の範囲とした。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、上止具4及び下止具5は、エレメント3の色調範囲と同じ範囲の色調を呈する銅合金から構成される。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、上止具4及び下止具5は、アルミニウム合金を母材とし、エレメント3の色調範囲と同じ範囲の色調で規定する塗装処理が施される。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、上止具4及び下止具5は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する銅合金から構成される。したがって、本実施形態によれば、より高級感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、エレメント3と上止具4と下止具5とにおけるそれぞれの色差が、0≦ΔE≦30の範囲を満たす。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、エレメント3を噛合又は分離させるために移動自在なスライダー6と、を備え、スライダー6は、エレメント3の色調範囲と同じ範囲の色調を呈する。したがって、本考案によれば、製品へ容易に使用することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、エレメント3と上止具4と下止具5とスライダー6とにおけるそれぞれのa*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦12の範囲とし、エレメント3と上止具4と下止具5とスライダー6とにおけるそれぞれのb*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦20の範囲とした。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、スライダー6は、エレメント3の色調範囲と同じ範囲の色調を呈する銅合金から構成される。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、スライダー6は、アルミニウム合金を母材とし、エレメント3の色調範囲と同じ範囲の色調で規定する塗装処理が施される。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、スライダー6は、鉄材を母材とし、エレメント3の色調範囲と同じ範囲の色調で規定するめっき処理または塗装処理が施される。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、スライダー6は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される。したがって、本実施形態によれば、より高級感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
本実施形態のスライドファスナー13では、エレメント3と上止具4と下止具5とスライダー6とにおけるそれぞれの色差が、0≦ΔE≦30の範囲を満たす。したがって、本実施形態によれば、より統一感のあるスライドファスナー13を提供することが可能となる。
なお、本考案の種々の実施形態について説明したが、本考案はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本考案の範疇となるものである。

Claims (15)

  1. 一対のファスナーテープ(1)と、
    前記各ファスナーテープ(1)の対向する芯部(2)に所定のピッチ毎にそれぞれ固定された複数のエレメント(3)と、
    を備えるスライドファスナー(13)であって、
    前記エレメント(3)は、
    アルミニウム合金を母材とし、
    JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、0≦a*≦15、15≦b*≦50を満たす色調で規定する塗装処理が施される
    ことを特徴とするスライドファスナー(13)。
  2. 前記エレメント(3)は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される
    請求項1に記載のスライドファスナー(13)。
  3. 前記複数のエレメント(3)の上端に配置され、ファスナーテープ(1)の芯部(2)に固定される上止具(4)と、
    前記複数のエレメント(3)の下端に配置され、ファスナーテープ(1)の芯部(2)に固定される下止具(5)と、
    を備えるスライドファスナー(13)であって、
    前記上止具(4)及び前記下止具(5)は、
    前記エレメント(3)の色調範囲と同じ範囲の色調を呈する
    請求項1又は2に記載のスライドファスナー(13)。
  4. 前記エレメント(3)と前記上止具(4)と前記下止具(5)とにおけるそれぞれのa*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦12の範囲とし、前記エレメント(3)と前記上止具(4)と前記下止具(5)とにおけるそれぞれのb*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦20の範囲とした
    請求項3に記載のスライドファスナー(13)。
  5. 前記上止具(4)及び前記下止具(5)は、前記エレメント(3)の色調範囲と同じ範囲の色調を呈する銅合金から構成される
    請求項4に記載のスライドファスナー(13)。
  6. 前記上止具(4)及び前記下止具(5)は、
    アルミニウム合金を母材とし、前記エレメント(3)の色調範囲と同じ範囲の色調で規定する塗装処理が施される
    請求項4に記載のスライドファスナー(13)。
  7. 前記上止具(4)及び前記下止具(5)は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される
    請求項3乃至請求項6に記載のスライドファスナー(13)。
  8. 前記エレメント(3)と前記上止具(4)と前記下止具(5)とにおけるそれぞれの色差が、0≦ΔE≦30の範囲を満たす
    請求項3乃至請求項7のいずれか1つに記載のスライドファスナー(13)。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載のスライドファスナー(13)において、
    前記エレメント(3)を噛合又は分離させるために移動自在なスライダー(6)と、
    を備え、
    前記スライダー(6)は、
    前記エレメント(3)の色調と同じ範囲の色調を呈する
    スライドファスナー(13)。
  10. 前記エレメント(3)と前記上止具(4)と前記下止具(5)と前記スライダー(6)におけるそれぞれのa*の値の差の範囲を、0≦Δa*≦12の範囲とし、前記エレメント(3)と前記上止具(4)と前記下止具(5)と前記スライダー(6)とにおけるそれぞれのb*の値の差の範囲を、0≦Δb*≦20の範囲とした
    請求項9に記載のスライドファスナー(13)。
  11. 前記スライダー(6)は、前記エレメント(3)の色調範囲と同じ範囲の色調を呈する銅合金から構成される
    請求項10に記載のスライドファスナー(13)。
  12. 前記スライダー(6)は、アルミニウム合金を母材とし、
    前記エレメント(3)の色調範囲と同じ範囲の色調で規定する塗装処理が施される
    ことを特徴とする請求項10に記載のスライドファスナー(13)。
  13. 前記スライダー(6)は、
    鉄材を母材とし、前記エレメント(3)の色調範囲と同じ範囲の色調で規定するめっき処理または塗装処理が施される
    請求項10に記載のスライドファスナー(13)。
  14. 前記スライダー(6)は、JIS Z8781−4(2013)にて規定されるCIELAB色空間において、50≦L*≦85を満たす明度で規定する塗装処理が施される
    請求項9乃至請求項13のいずれか1つに記載のスライドファスナー(13)。
  15. 前記エレメント(3)と前記上止具(4)と前記下止具(5)と前記スライダー(6)とにおけるそれぞれの色差が、0≦ΔE≦30の範囲を満たす
    請求項9乃至請求項14のいずれか1つに記載のスライドファスナー(13)。
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