JP3214355B2 - 回転ドラム式濾過装置 - Google Patents

回転ドラム式濾過装置

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JP3214355B2 JP15308396A JP15308396A JP3214355B2 JP 3214355 B2 JP3214355 B2 JP 3214355B2 JP 15308396 A JP15308396 A JP 15308396A JP 15308396 A JP15308396 A JP 15308396A JP 3214355 B2 JP3214355 B2 JP 3214355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外周面に濾布を
張設してなる回転ドラムを使用してプール,池,沼等の
水を濾過する回転ドラム式濾過装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転ドラム式濾過装置としては、
特公平4ー9081号,特公平6ー96081号,実公
平4ー6807号,実公平7ー17366号等が公知と
なっている。一般に、従来例のような回転ドラム式濾過
装置にあっては、回転ドラムの外周面に張設された濾布
の濾過精度は、水中の混在物の粒度が10μ程度以上に
対しては良好であるが、それ以下の粒度に対しては捕捉
率が悪いと云う問題点を有しており、濾過精度の良い濾
布の開発が待たれている。
【0003】そして、従来、回転ドラムの外周面に張設
した濾布の洗浄は、回転ドラムの内側から濾布の表面を
洗浄する表洗手段と、回転ドラムの外側から濾布の裏面
を洗浄する逆洗手段とにより行われており、しかもその
両洗浄手段による洗浄は、スプレイノズルを用いて、濾
布の表面および裏面へ高速の噴射水を吹き付ける方式と
なっている。このようなスプレイノズルによる噴射は、
フィッシュテール(魚尾)状の噴射であり、いわゆる水
流を細かく分散させているので、とくに濾布の裏面を洗
浄する逆洗にあっては、濾布面との衝突による反射水が
60%以上にも達し、洗浄機能を発揮する透過水が10
%前後にすぎないものとなっているのが実情である。こ
れは、高速の噴射水をあてても、濾布面と衝突して反射
するのが大半で、緻密な濾布の繊維から逆側へ抜け出る
のではなく、逆側へ滲み出すにすぎないものとなってい
るからである。これに加えて、逆洗により濾布を透過す
る洗浄水は、濾布繊維中に捕捉されている粒子を伴って
通過することになるが、濾布を通過している間に表層部
に至る時点で勢いが減衰され、表層部での貫通力が弱ま
る。このため、表層部の付着粒子が確実に除去されず、
短時間で濾過性能が低下する原因となっている。一方、
濾布の表面を洗浄する表洗にあっては、付着した粒子が
高速の噴射水により、濾布の外側,すなわち濾過後の処
理水側へ漏出し、処理水に混入して濾過精度を低下させ
ていた。この濾過精度の低下を改善するために、表洗手
段を逆洗手段の下流位置に配置して、ほとんど粒子が除
去されたあとで表洗を行うなどの工夫もなされている
が、未だに不充分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑み、従来の濾過精度の濾布を用いて、その濾布の
洗浄を確実に行い、とくに表洗による濾過精度の低下を
改善し、長期に亘る高精度濾過の実現を図ったものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、外周面に濾布を張設した回転ドラムを濾過槽内に回
転自在に設置し、前記回転ドラムの内側へ原水を導入
し、前記回転ドラムを回転しながら濾過を行う構成とし
た回転ドラム式濾過装置において、前記回転ドラムの頂
部上方位置に、前記濾布の外面に対し、前記回転ドラム
の回転方向の下流側へ向かう噴流束として逆洗水を流下
させる逆洗手段を設け、前記回転ドラムの内側に、前記
逆洗手段による逆洗水の前記濾布への流下地点に対し、
表洗水を衝突させる表洗手段を設けたことを特徴として
おり、また請求項2に記載の発明は、前記逆洗手段が、
第一逆洗水供給パイプと第二逆洗水供給パイプとにより
構成されていることを特徴としており、さらに請求項3
に記載の発明は、前記表洗手段は、その表洗水が前記流
下地点に対し、前記回転ドラムの回転方向上流側から斜
め方向に衝突するように配置されていることを特徴とし
ている。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明すると、この発明は、回転ドラム式濾過装置
の濾布の洗浄に適用されるものとして実現されている。
この発明においては、回転ドラムの頂部上方位置に、濾
布の外面に対し、前記回転ドラムの回転方向の下流側へ
向かう噴流束として逆洗水を流下させる逆洗手段を設
け、前記回転ドラムの内側に、前記逆洗手段による逆洗
水の前記濾布への流下地点に対し、表洗水を衝突させる
表洗手段を設けた構成としている。これにより、逆洗に
あっては、逆洗水が噴流束の連続流として流下すること
になり、濾布の外面に逆洗水の水膜が形成された状態と
なり、いわゆる逆洗水が付着水として、その膜厚を増加
する傾向を呈し、その結果、濾布に対する浸透力が強く
なり、濾布を通過する逆洗水が増加して洗浄効果が向上
する。一方、表洗にあっては、逆洗水の流下地点は、逆
洗水の流下により内側へ少し垂れるが、この内側へ垂れ
た地点,すなわち内側へ突出した地点へ表洗水を衝突さ
せているので、濾布の表層部に付着した粒子を確実に除
去する。また、表洗手段による表洗水は、逆洗水の流下
地点と衝突させているので、表層部に付着した粒子が濾
布の外側へ漏出することがない。さらに、濾布の外面
は、前記のとおり、逆洗水の水膜が形成された状態とな
っているので、粒子の外側への漏出が効果的に阻止さ
れ、したがって濾過精度に低下を来たすことがない。
【0007】また、この発明によれば、前記逆洗手段
が、第一逆洗水供給パイプと第二逆洗水供給パイプとに
より構成されている。この構成により、原水の汚濁度が
気象条件等の要因により変化した場合、たとえば汚濁度
が急激に上昇した場合、逆洗水を増加させて濾布に対す
る浸透力を強めることができ、所要の濾過精度を確実に
維持することができるとともに、濾過効率を低下させる
こともない。
【0008】さらに、この発明によれば、表洗手段によ
る表洗水は、前記流下地点に対し、前記回転ドラムの回
転方向上流側から斜め方向に衝突するように、前記表洗
手段が前記回転ドラムの内側に配置された構成となって
いる。これにより、表層部に付着した粒子は、表洗水に
よって剥がれ落ちることになり、確実に除去されること
になる。
【0009】以下、この発明の具体的実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、この発明の第一実施例
を示すもので、この発明における回転ドラム式濾過装置
の全体を概略的に示す説明図である。
【0010】図1において、この発明における回転ドラ
ム式濾過装置は、基本的な構成において、回転ドラムが
濾過槽1内に設置されたものとして実現される。この濾
過槽1は、隔壁2によって区画された原水貯留部3と濾
過処理部4とにより構成されており、原水貯留部3と濾
過処理部4とは、隔壁2に形成した円形の連通孔5によ
り連通している。そして、濾過処理部4内には、濾過し
た処理水を一時的に貯留するバッファータンク部6を画
成する堰板7が設けられている。
【0011】前記濾過処理部4内には、外周面に濾布8
を張設した回転ドラム9が回転自在に収容設置されてい
る。この濾布8は、その濾過表面が回転ドラム9の内側
となり、またその裏面が回転ドラム9の外側となるよう
に張設されている。回転ドラム9は、その軸方向の一端
側,すなわち前記隔壁2側が開口しており、また他端
側,すなわち前記堰板7側が閉鎖したものとして構成さ
れている。そして、前記隔壁2に形成した連通孔5に対
して、この一端側の開口がほぼ同一の直径をもって対応
しており、したがって前記原水貯留部3内の原水は、前
記連通孔5および開口を介して回転ドラム9の内側へ導
入される構成となっており、後述するように、回転ドラ
ム9の回転によって、原水は前記濾布8を介して連続的
に濾過される。ここにおいて、前記連通孔5と回転ドラ
ム9の開口とは、原水が開口から漏れて、直接前記濾過
処理部4へ流入するのを防止するために、詳細な説明は
省略するが、弾性シール部材10等を用いた適宜なシー
ル構造によりシールされている。また、回転ドラム9の
他端の閉鎖側には、回転ドラム9がスラスト荷重により
軸方向へ移動するのを規制する軸受11が設けられてい
る。
【0012】ここで、前記回転ドラム9の回転機構につ
いて説明すると、前記回転ドラム9は、前記濾過処理部
4内の底部に設置された回転自在な4個の支持ローラ1
2,12,…上に載置されている。そして、前記回転ド
ラム9の閉鎖側における端部の外周面には、適宜なチェ
ーン(図示省略)が巻着されており、このチェーンにモ
ータ13のスプロケット14が噛合している。したがっ
て、前記回転ドラム9は、モータ13によりスプロケッ
ト14およびチェーンを介して、各支持ローラ12上で
回転する。
【0013】さて、前記回転ドラム9の外側には、図2
に示すように、その頂部上方位置において、前記濾布8
を外側から洗浄する逆洗手段15が配置されている。こ
の逆洗手段15は、前記濾布8の外面に対し、前記回転
ドラム9の回転方向の下流側へ向かう逆洗水を流下供給
するもので、逆洗水の前記濾布8に対する衝撃力を増大
せしめて、前記濾布8に対する浸透力を高めるように構
成されている。ここにおける逆洗水の流下は、従来のよ
うに、スプレイノズルによる噴射のごとく、逆洗水の水
流を細かく分散させることなく、噴流束,すなわち紐状
あるいは滝状とした連続流として流下させる方が効果的
である。そして、この逆洗手段15は、具体的には、多
数の流出孔16,16,…を長手方向に穿設した第一逆
洗水供給パイプ17により構成されている。逆洗水は、
その水流を細かく分流することなく、噴流束となって各
流出孔16から前記濾布8の外面へ流下する。この第一
逆洗水供給パイプ17は、前記回転ドラム9の軸方向の
ほぼ全長に亘って延在した状態で設置されている。した
がって、この第一逆洗水供給パイプ17の各流出孔16
から逆洗水を連続流として流下することにより、前記濾
布8への流下地点18から前記回転ドラム9の回転方向
下流側へ向かって、前記濾布8の外面に逆洗水の水膜が
形成された状態となり、いわゆる流下供給された逆洗水
が付着水として、その膜厚を増加する傾向を呈し、その
結果、前記濾布8に対する浸透力が強くなり、前記濾布
8を通過する逆洗水が増加するために、洗浄効果が向上
する。
【0014】そして、前記第一逆洗水供給パイプ17
は、前記回転ドラム9の回転方向の下流側へ向かって、
効果的な水膜を形成するために、前記回転ドラム9の頂
部から若干下流側へ偏倚した位置において設置されてい
る。すなわち、前記流下地点18は、前記回転ドラム9
の頂部から若干下流側へ偏倚した位置となっている。ま
た、前記第一逆洗水供給パイプ17は、前記濾過処理部
4内の濾過後の処理水を逆洗水として供給する構成とし
ており、前記濾過処理部4内とは、第一逆洗水供給配管
19を介して接続されている。この第一逆洗水供給配管
19には、逆洗水としての処理水を前記第一逆洗水供給
パイプ17へ供給するポンプ20が設けられている。し
たがって、このポンプ20を作動することにより、前記
濾過処理部4内の処理水が前記第一逆洗水供給パイプ1
7へ供給され、その作動は、信号線21を介して接続さ
れた制御装置22により、そのON,OFFが制御され
る構成となっている。
【0015】また、前記回転ドラム9の内側には、図2
に概略を示すように、その上部位置において、前記濾布
8を内側から洗浄する表洗手段23が配置されている。
この表洗手段23は、前記逆洗手段15による逆洗水の
前記濾布8への流下地点18に対し、内側から集中的に
洗浄するもので、逆洗水により流下地点18が内側へ少
し垂れるが、この内側へ垂れた地点,すなわち内側へ突
出した地点へ表洗水を衝突させ、突出地点に付着してい
る粒子を剥ぎ落として除去するように構成されている。
すなわち、具体的には、突出地点に対し、前記回転ドラ
ム9の回転方向の上流側から斜めに衝突するように、前
記回転ドラム9の内側において、前記流下地点18より
上流側に位置した部位に配置されている。このように、
突出地点に対し、表洗水を斜め方向から衝突させること
により、前記濾布8の表層部に付着している粒子の剥ぎ
落とし効果を充分に発揮することができる。この剥ぎ落
とし効果について、ここでさらに説明すると、剥ぎ落と
し効果は、突出地点に対して、単に対向して衝突させる
よりも、斜め方向からの衝突の方がより効果的であり、
図2の実施例のように、前記回転ドラム9の回転方向上
流側から斜め方向に衝突させる構成に代えて、前記回転
ドラム9の回転方向下流側から斜め方向に衝突させる構
成も可能で、この場合は回転方向に立ち向かう衝突とな
り効果的であり、実施に応じて適宜選択することができ
る。
【0016】前記表洗手段23にあっては、前記逆洗手
段15と同様、表洗水の水流を細かく分散させることな
く、噴流束の連続流として衝突させる構成が効果的であ
る。そして、前記表洗手段23は、具体的には、多数の
噴出孔24,24,…(図2参照)を長手方向に穿設し
た表洗水供給パイプ25により構成されている。表洗水
は、その水流を細かく分流することなく、噴流束となっ
て各噴出孔24から前記突出地点に衝突する。この表洗
水供給パイプ25は、前記回転ドラム9の軸方向のほぼ
全長に亘って延在した状態で設置されている。さらに、
この表洗手段23は、前記濾過処理部4内の濾過後の処
理水を表洗水として利用する構成としており、前記濾過
処理部4内とは、前記第一逆洗水供給配管19から分岐
した表洗水供給配管26を介して接続されている。この
表洗水供給配管26には表洗用電磁弁27が設けられて
おり、この表洗用電磁弁27は前記制御装置22と信号
線28を介して接続されている。
【0017】さらに、前記回転ドラム9の内側には、そ
の上部位置において、前記逆洗手段15および前記表洗
手段23による洗浄排水を回収し、これを排水配管29
を介して前記濾過槽1外へ排出する回収ホッパー30が
配置されている。この回収ホッパー30も、前記第一逆
洗水供給パイプ17および前記表洗水供給パイプ25と
同様、前記回転ドラム9の軸方向のほぼ全長に亘って延
在した状態で設置されている。そして、前記回転ドラム
9の内側には、原水に混入してきた比較的大きな木の葉
等の固形物や前記濾布8の内側から剥離した泥等のヘド
ロ状物を掬い取り、前記回収ホッパー30へ収容するた
めのバケット31とブラシ32が設けられている。
【0018】ここにおいて、前記構成における全体的な
濾過処理について簡単に説明すると、まずプール,池等
の原水供給源からの原水は、原水供給管33を介して濾
過槽1の原水貯留部3へ供給される。原水貯留部3へ供
給された原水は、原水貯留部3の連通孔5および回転ド
ラム9の開口を介して、回転ドラム9の内部へ導入され
る。回転ドラム9内へ導入された原水は、回転ドラム9
の回転に伴って濾布8を介して連続的に濾過され、処理
水として濾過処理部4内へ流入する。濾過処理部4内へ
流入した処理水は、濾過処理部4内に設けられた堰板7
をオーバーフローしてバッファータンク部6へ流入し、
ここから処理水供給配管34を介してプール,池等へ供
給される。一方、逆洗手段15および表洗手段23によ
り洗浄された洗浄排水は、回転ドラム9内に設置された
回収ホッパー30により回収され、排水配管29を介し
て濾過槽1外へ排出される。
【0019】この一連の濾過処理工程において、逆洗手
段15および表洗手段23による濾布8の洗浄作動は、
濾過処理部4と逆洗手段15を構成する第一逆洗水供給
パイプ17とを接続する第一逆洗水供給配管19に設け
たポンプ20をON,OFF作動することにより行われ
る。このポンプ20のON,OFF作動は、制御装置2
2によって制御されるので、その制御は、原水の汚濁度
等に応じて、各種の制御パターンが予め設定されてい
る。ここでは、詳細な説明は省略するが、制御パターン
を例示すると、両手段15,23を常時連続作動させ
るパターン・両手段15,23を一定時間毎に間欠作
動させるパターン・いずれか一方を連続作動させ、他
方を間欠作動させるパターン・一定時間毎に、両手段
15,23あるいはいずれか一方を所定時間の間、連続
作動あるいは間欠作動させるパターン・いずれか一方
のみを連続作動あるいは間欠作動させるパターン等があ
る。したがって、濾過装置の運転開始に先立って、原水
の汚濁度に応じた制御パターンを選択すると、前記両手
段15,23の洗浄作動は、選択された制御パターンに
応じた作動となり、最適な濾過精度を長期に亘って維持
する。
【0020】つぎに、この発明の第二実施例を図3に基
づいて説明する。図3に図示した第二実施例は、原水の
汚濁度が急激に高くなった場合においても、濾過精度あ
るいは濾過効率に影響を与えることなく対応できる構成
としたものである。この第二実施例にあっては、前記回
転ドラム9の回転方向の下流側において、前記第一逆洗
水供給パイプ17よりもさらに下流位置に第二逆洗水供
給パイプ35を配置した構成となっている。この第二逆
洗水供給パイプ35は、前記第一逆洗水供給パイプ17
と同様、その長手方向のほぼ全長に亘って多数の流出孔
16,16,…が穿設されており、前記回転ドラム9の
軸方向のほぼ全長に亘って延在した状態で設置されてい
る。したがって、この第二逆洗水供給パイプ35の各流
出孔16から逆洗水を噴流束の連続流として流下するこ
とにより、前記第一逆洗水供給パイプ17からの逆洗水
によって形成された水膜と相まって、膜厚をさらに増加
する傾向を呈し、前記濾布8に対する浸透力がさらに強
くなり、したがって前記濾布8を通過する逆洗水の通過
量が増加し、所要の洗浄効果を発揮する。この場合にお
いて、前記両パイプ17,35は、比較的近接した状態
で配置する構成となっている。
【0021】そして、前記第二逆洗水供給パイプ35
は、前記第一逆洗水供給パイプ17と同様、前記濾過処
理部4内の濾過後の処理水を逆洗水として供給する構成
となっており、前記濾過処理部4とは、前記第一逆洗水
供給配管19から分岐した第二逆洗水供給配管36を介
して接続されている。この第二逆洗水供給配管36には
第二逆洗用電磁弁37が設けられており、この第二逆洗
用電磁弁37は前記制御装置22と信号線38を介して
接続されている。
【0022】この第二実施例における前記第二逆洗水供
給パイプ35からの逆洗水の流下供給の制御は、前記第
二逆洗用電磁弁37を開閉することにより行うもので、
その開閉制御は、前記ポンプ20のON,OFF制御と
同様、前記制御装置22に原水の汚濁度に応じた前記第
二逆洗用電磁弁37の制御パターンを予め入力しておく
ことにより行われる。この制御パターンは、前記ポンプ
20の制御パターンと関連しており、汚濁度に応じて、
前記第二逆洗水供給パイプ35から逆洗水の流下供給量
を制御するパターンとなっており、その詳細な説明は省
略する。
【0023】さらに、この第二実施例にあっては、前記
表洗手段23としての表洗水供給パイプ25を前記第一
逆洗水供給パイプ17に対応して配置したものとして説
明したが、前記第二逆洗水供給パイプ35に対応して第
二表洗水供給パイプ(図示省略)を配置する構成も可能
であり、実施に応じて好適である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、逆洗
水の流下と表洗水の衝突とによる洗浄を行う構成とした
ので、濾布の洗浄を確実に行うことができ、現存の濾布
でも捕捉率を低下させることなく、所定の濾過精度を長
期間に亘って維持し、高精度濾過を実現することができ
る。また、この発明によれば、簡単な構成でかつ簡単な
制御で、効率の良い濾過作業を行うことができるので、
この種、回転ドラム式の濾過装置における洗浄としては
頗る効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例を示すもので、この発明
における回転ドラム式濾過装置の全体を概略的に示す説
明図で、部分的に断面をもって示している。
【図2】図1の左右方向の中央部の断面を概略的に示す
説明図である。
【図3】この発明の第二実施例の概略を示す説明図で、
図2とほぼ同様な横断面を示している。
【符号の説明】
1…濾過槽 4…濾過処理部 8…濾布 9…回転ドラム 15…逆洗手段 17…第一逆洗水供給パイプ 18…流下地点 19…第一逆洗水供給配管 20…ポンプ 22…制御装置 23…表洗手段 25…表洗水供給パイプ 26…表洗水供給配管 27…表洗用電磁弁 35…第二逆洗水供給パイプ 36…第二逆洗水供給配管 37…第二逆洗用電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−136418(JP,A) 特開 平7−241414(JP,A) 特開 平9−164310(JP,A) 実開 平2−1208(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 33/06 B01D 33/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に濾布8を張設した回転ドラム9
    を濾過槽1内に回転自在に設置し、前記回転ドラム9の
    内側へ原水を導入し、前記回転ドラム9を回転しながら
    濾過を行う構成とした回転ドラム式濾過装置において、
    前記回転ドラム9の頂部上方位置に、前記濾布8の外面
    に対し、前記回転ドラム9の回転方向の下流側へ向かう
    噴流束として逆洗水を流下させる逆洗手段15を設け、
    前記回転ドラム9の内側に、前記逆洗手段15による逆
    洗水の前記濾布8への流下地点18に対し、表洗水を衝
    突させる表洗手段23を設けたことを特徴とする回転ド
    ラム式濾過装置。
  2. 【請求項2】 前記逆洗手段15が、第一逆洗水供給パ
    イプ17と第二逆洗水供給パイプ35とにより構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の回転ドラム式
    濾過装置。
  3. 【請求項3】 前記表洗手段23は、その表洗水が前記
    流下地点18に対し、前記回転ドラム9の回転方向上流
    側から斜め方向に衝突するように配置されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転ドラム
    式濾過装置。
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