JP3214102U - グレーチング用パネル - Google Patents

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稔義 吉澤
稔義 吉澤
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【課題】パネル本体をグレーチングに容易に取り付けることができるグレーチング用パネルを提供する。【解決手段】グレーチング用パネルは、複数のパネル貫通孔110が形成された平板状のパネル本体であって、格子状に配置された複数の骨210、220を含むグレーチング200の一方の表面側に配置されるパネル本体100と、パネル本体のパネル貫通孔とグレーチングにおける骨同士の間との両方に挿通される棒状体132と、棒状体の一方の端部側に設けられ、少なくとも一部分の幅がパネル本体のパネル貫通孔の開口幅より大きい第1の抜け止め部132Bと、棒状体の他方の端部側に設けられ、少なくとも一部分の幅がグレーチングにおける骨同士の最小離間幅より大きい第2の抜け止め部120と、を備える。【選択図】図2

Description

本明細書に開示される技術は、グレーチング用パネルに関する。
従来、ビル周辺、公園や道路等の側溝に配置されたグレーチングの表面に、滑り止め加工が施された金属板を配置する技術が知られている(例えば特許文献1)。金属板は、溶接により、また、固定部材を介して、グレーチングに取り付けられる。
特開2000−54475号公報
しかし、上記の従来の技術では、金属板等のパネル本体をグレーチングに取り付けるための構成について十分に検討されておらず、改良の余地があった。なお、このような問題は、滑り止め加工が施された金属板に限らず、他の機能を有するパネル本体を備えるグレーチング用パネルに共通の問題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
(1)本明細書に開示されるグレーチング用パネルは、グレーチング用パネルであって、複数のパネル貫通孔が形成された平板状のパネル本体であって、格子状に配置された複数の骨を含むグレーチングの一方の表面側に配置される前記パネル本体と、前記パネル本体の前記パネル貫通孔と前記グレーチングにおける前記骨同士の間との両方に挿通される棒状体と、前記棒状体の一方の端部側に設けられ、少なくとも一部分の幅が前記パネル本体の前記パネル貫通孔の開口幅より大きい第1の抜け止め部と、前記棒状体の他方の端部側に設けられ、少なくとも一部分の幅が前記グレーチングにおける前骨同士の最小離間幅より大きい第2の抜け止め部と、を備える。本グレーチング用パネルによれば、棒状体の一端部側が第1の抜け止め部によってパネル本体に形成されたパネル貫通孔に抜け止め固定され、棒状体の他端部側が第2の抜け止め部によってグレーチングの骨同士の間に抜け止め固定されることによって、パネル本体をグレーチングに取り付けることができる。
(2)上記グレーチング用パネルにおいて、前記第1の抜け止め部と前記第2の抜け止め部との少なくとも一方は、前記棒状体に対して着脱可能である構成としてもよい。本グレーチング用パネルによれば、第1の抜け止め部と記第2の抜け止め部とのなくとも一方は棒状体に対して着脱可能であるため、パネル本体をグレーチングに対して着脱可能に取り付けることができる。例えばあるグレーチングに取り付けられていたパネル本体を外して、別のグレーチングに取り付け直すことができる。
(3)上記グレーチング用パネルにおいて、前記第1の抜け止め部と前記第2の抜け止め部との少なくとも一方は、前記棒状体に対して、前記棒状体に沿った方向の複数の位置のそれぞれにおいて位置決め固定可能である構成としてもよい。本グレーチング用パネルによれば、第1の抜け止め部と記第2の抜け止め部とのなくとも一方は、棒状体における複数の位置のそれぞれにおいて位置決め固定可能であるため、パネル本体を、互いに厚さの異なるグレーチングに対してがたつきを抑制しつつ取り付けることができる。
(4)上記グレーチング用パネルにおいて、前記第2の抜け止め部は、少なくとも一部分の幅が前記グレーチングにおける前骨同士の最小離間幅より大きい平板状の抜け止め板であって、挿通孔が貫通形成された前記抜け止め板と、前記抜け止め板の前記挿通孔に通された前記棒状体の前記他方の端部側に螺合するナットと、を含む構成としてもよい。本グレーチング用パネルによれば、棒状体における抜け止め板とナットとの位置が変位可能であるため、パネル本体を、互いに厚さの異なるグレーチングに対してがたつきを抑制しつつ取り付けることができる。また、抜け止め板は平板状であるため、グレーチング用パネルにおける第2の抜け止め部がグレーチングから大きく突出することを抑制することができる。
(5)上記グレーチング用パネルにおいて、前記パネル本体には、複数のパネル貫通孔が少なくとも所定方向に等間隔で並ぶように配置されている構成としてもよい。本グレーチング用パネルによれば、パネル本体には、複数のパネル貫通孔が少なくとも所定方向において等間隔で並ぶように配置されているため、複数のパネル貫通孔がランダムに配置された構成に比べて、パネル本体を、互いに骨のレイアウトが異なる様々な種類のグレーチングに対して取り付けることができる。
実施形態におけるグレーチング用パネル10の構成を示す説明図である。 取り付け前におけるグレーチング用パネル10とグレーチング200との構成を示す斜視図である。 取り付け後におけるグレーチング用パネル10とグレーチング200との構成を上側から見た図である。 取り付け後におけるグレーチング用パネル10とグレーチング200との構成を下側から見た図である。
A.実施形態:
A−1.構成:
図1は、実施形態におけるグレーチング用パネル10の構成を示す説明図である。
図1に示すように、グレーチング用パネル10は、パネル本体100と、複数(本実施形態では4つ)の抜け止め板120と、複数(本実施形態では4つ)の取付具130と、を備える。
(パネル本体100)
パネル本体100は、略矩形状の平板状部材であり、例えばステンレス等の金属により形成されている。パネル本体100の少なくとも一方の表面(以下、「上面」という)には、滑り止め加工が施されている。具体的には、パネル本体100の上面には、例えば飽和ポリエステル樹脂の粉体塗装が施されている。これにより、パネル本体100の上面は、全方向に対して滑り止め機能を発揮することができる。また、パネル本体100には、複数のパネル貫通孔110が貫通形成されている。複数のパネル貫通孔110は、パネル本体100において、互いに略直交する2方向に等間隔で並ぶように配置されている。なお、パネル本体100におけるパネル貫通孔110の数は、抜け止め板120の数と取付具130の数とのそれぞれより多い。
(抜け止め板120)
抜け止め板120は、略円形状の平板状部材であり、例えばステンレス等の金属により形成されている。抜け止め板120の略中心位置には、挿通孔122が貫通形成されている。なお、挿通孔122の径は、パネル本体100のパネル貫通孔110の径と略同一である。
(取付具130)
取付具130は、ボルト132と、ワッシャ134と、2つのナット135とを含む。ボルト132は、ボルト本体132Aと、ボルト本体132Aの一端に一体的に形成された頭部132Bとを有する。ボルト本体132Aの外周面には、ネジ溝が形成されている。ボルト本体132Aの外径は、パネル本体100のパネル貫通孔110の開口径より小さいため、ボルト本体132Aは、パネル貫通孔110内に挿通可能である。一方、頭部132Bの外径は、パネル貫通孔110の開口径より大きいため、頭部132Bは、パネル本体100におけるパネル貫通孔110の周囲部分に当接する。これにより、ボルト132は、パネル貫通孔110内に挿通されつつパネル貫通孔110から抜け止めされる。なお、ボルト本体132Aの外径は、抜け止め板120の挿通孔122の開口径より小さいため、ボルト本体132Aは挿通孔122内にも挿通可能である。ボルト本体132Aは、実用新案登録請求の範囲における棒状体に相当し、頭部132Bは、実用新案登録請求の範囲における第1の抜け止め部に相当する。
ワッシャ134は、略環状の平板状部材であり、ボルト132のボルト本体132Aを挿通可能な孔が貫通形成されている。各ナット135は、ボルト本体132Aに螺合可能である。少なくとも抜け止め板120とナット135とは、実用新案登録請求の範囲における第2の抜け止め部に相当する。
A−2.パネル本体100のグレーチング200への取り付けについて:
図2は、取り付け前におけるグレーチング用パネル10とグレーチング200との構成を示す斜視図であり、図3は、取り付け後におけるグレーチング用パネル10とグレーチング200との構成を上側から見た図であり、図4は、取り付け後におけるグレーチング用パネル10とグレーチング200との構成を下側から見た図である。
図2に示すように、グレーチング200は、全体として略矩形状の平板状部材であり、格子状に配置された複数の骨を含む。具体的には、複数の骨は、一の方向に互いに等間隔で並ぶ複数の直線状の縦骨210と、一の方向に略直交する方向に互いに等間隔で並ぶ複数の直線状の横骨220とを含む。縦骨210と横骨220とは互いに略直交しており、互いに交差する位置において一体的に結合されている。このような構成により、グレーチング200には、複数の略矩形状の開口部230が格子状に配置されている。なお、上述のボルト132のボルト本体132Aの外径は、グレーチング200における縦骨210同士の離間幅より小さいため、ボルト本体132Aは、グレーチング200の各開口部内に挿通可能である。一方、抜け止め板120の外径は、グレーチング200における縦骨210同士の離間幅より小さいため、抜け止め板120は、グレーチング200の各開口部230内に挿通不能である。なお、上述のパネル本体100における各パネル貫通孔110の開口面積は、グレーチング200における各開口部230の開口面積より小さい。また、縦骨210同士の離間幅は、実用新案登録請求の範囲における骨同士の最小離間幅に相当する。
パネル本体100をグレーチング200に取り付けるための方法の一例は、次の通りである。図2に示すように、パネル本体100を、滑り止め加工が施された上面を上に向けた状態で、グレーチング200の上面上に配置する。そして、4つのボルト132のボルト本体132Aを、パネル本体100に形成された複数のパネル貫通孔110のうち、任意の4つのパネル貫通孔110に挿通させる。これにより、ボルト本体132Aの下端部側が、グレーチング200の開口部230を介してグレーチング200の下側に突出する。また、図3に示すように、各ボルト132の頭部132Bがパネル本体100の上面に当接することによって抜け止めされる。
次に、図4に示すように、グレーチング200の下側から突出したボルト本体132Aの下端側が抜け止め板120とワッシャ134とに挿通されるように抜け止め板120とワッシャ134とを配置し、さらに、ボルト本体132Aの下端側に2つのナット135を螺合させる。これにより、図4に示すように、抜け止め板120がグレーチング200の下面に当接しつつ、ボルト本体132Aに対して抜け止め固定される。以上の工程により、パネル本体100をグレーチング200に対して取り付けることができる。なお、パネル本体100の複数のパネル貫通孔110のうち、ボルト132が挿通されていないパネル貫通孔110は、雨水等を通す通水孔として機能する。
A−3.本実施形態の効果:
本実施形態におけるグレーチング用パネル10によれば、ボルト132のボルト本体132Aの一端部側が頭部132Bによってパネル本体100に形成されたパネル貫通孔110に抜け止め固定され、ボルト本体132Aの他端部側が抜け止め板120およびナット135によってグレーチング200の開口部230に抜け止め固定されることによって、パネル本体100をグレーチング200に容易に取り付けることができる。しかも、上述したように、4つのボルト132のボルト本体132Aを、パネル本体100に形成された複数のパネル貫通孔110のうち、任意の4つのパネル貫通孔110に挿通させることができる。したがって、パネル本体100をグレーチング200上における任意に位置に取り付けることができる。
また、本実施形態では、抜け止め板120がボルト132のボルト本体132Aに対して着脱可能であるため、パネル本体100をグレーチング200に対して着脱可能に取り付けることができる。例えば、あるグレーチング200に取り付けられていたパネル本体100を外して、別のグレーチング200に取り付け直したり、別のパネル本体を取り付けたりすることができる。
また、本実施形態では、抜け止め板120は、ボルト132のボルト本体132Aに螺合されるナット135によってボルト本体132Aから抜け止めされる。これにより、ナット135がボルト本体132Aにおける任意の位置で締結されることにより、抜け止め板120が位置決め固定される。したがって、パネル本体100を、互いに厚さの異なるグレーチング200に対してがたつきを抑制しつつ取り付けることができる。なお、本実施形態では、ボルト本体132Aに2つのナット135が締結されるため、2つのナット135を互いに逆方向に回転させることにより、2つのナット135がボルト本体132Aにおける任意の位置に固定される。これにより、抜け止め板120を、ボルト本体132Aにおける任意の位置において抜け止めすることができる。
また、本実施形態では、抜け止め板120は平板状であるため、グレーチング用パネル10における第2の抜け止め部がグレーチングから大きく突出することを抑制することができる。
また、本実施形態では、パネル本体100には、複数のパネル貫通孔110が互いに略直交する2方向のそれぞれにおいて等間隔で並ぶように配置されているため、複数のパネル貫通孔110がランダムに配置された構成に比べて、パネル本体100を、互いに骨のレイアウト(細目や普通目など)が異なる様々な種類のグレーチングに対して取り付けることができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
上記実施形態では、抜け止め板120および取付具130は、それぞれ、4つずつであるとしているが、これに限らず、1つでもよく、2つずつ、3つずつ、5つ以上ずつであるとしてもよい。
上記実施形態において、パネル本体100は、略矩形状に限らず、例えば略円形状などであるとしてもよい。また、パネル本体100は、金属に限らず、例えば樹脂等により形成されているとしてもよい。
上記実施形態において、パネル本体100の上面に、粉体塗装に限らず、加工装置(図示せず)により形成された凸凹模様が形成されているとしてもよい。また、パネル本体100の上面に、滑り止め加工が施されていないとしてもよい。
上記実施形態において、複数のパネル貫通孔110は、一方向だけに等間隔に並ぶように配置されているとしてもよいし、ランダムに配置されているとしてもよい。また、パネル貫通孔110の開口形状は、略円形に限らず、例えば略矩形状等であるとしてもよい。
上記実施形態において、抜け止め板120は、略円形状に限らず、例えば略矩形状などであるとしてもよい。また、1つの抜け止め板120には、複数の挿通孔122が貫通形成されており、1つの抜け止め板120に対して複数の取付具130が結合されるとしてもよい。
上記実施形態において、頭部132Bは、ボルト本体132Aから着脱可能であるとしてもよい。また、抜け止め板120は、ボルト132のボルト本体132Aに対して着脱不能であるとしてもよい。さらに、上記実施形態において、ワッシャ134は無いとしてもよいし、2つのナット135のうちの1つは無いとしてもよい。
10:グレーチング用パネル 100:パネル本体 110:パネル貫通孔 120:抜け止め板 122:挿通孔 130:取付具 132:ボルト 132A:ボルト本体 132B:頭部 134:ワッシャ 135:ナット 200:グレーチング 210:縦骨 220:横骨 230:開口部

Claims (5)

  1. グレーチング用パネルであって、
    複数のパネル貫通孔が形成された平板状のパネル本体であって、格子状に配置された複数の骨を含むグレーチングの一方の表面側に配置される前記パネル本体と、
    前記パネル本体の前記パネル貫通孔と前記グレーチングにおける前記骨同士の間との両方に挿通される棒状体と、
    前記棒状体の一方の端部側に設けられ、少なくとも一部分の幅が前記パネル本体の前記パネル貫通孔の開口幅より大きい第1の抜け止め部と、
    前記棒状体の他方の端部側に設けられ、少なくとも一部分の幅が前記グレーチングにおける前骨同士の最小離間幅より大きい第2の抜け止め部と、を備える、グレーチング用パネル。
  2. 請求項1に記載のグレーチング用パネルであって、
    前記第1の抜け止め部と前記第2の抜け止め部との少なくとも一方は、前記棒状体に対して着脱可能である、グレーチング用パネル。
  3. 請求項1または請求項2に記載のグレーチング用パネルであって、
    前記第1の抜け止め部と前記第2の抜け止め部との少なくとも一方は、前記棒状体に対して、前記棒状体に沿った方向の複数の位置のそれぞれにおいて位置決め固定可能である、グレーチング用パネル。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のグレーチング用パネルであって、
    前記第2の抜け止め部は、
    少なくとも一部分の幅が前記グレーチングにおける前骨同士の最小離間幅より大きい平板状の抜け止め板であって、挿通孔が貫通形成された前記抜け止め板と、
    前記抜け止め板の前記挿通孔に通された前記棒状体の前記他方の端部側に螺合するナットと、を含む、グレーチング用パネル。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のグレーチング用パネルであって、
    前記パネル本体には、複数のパネル貫通孔が少なくとも所定方向に等間隔で並ぶように配置されている、グレーチング用パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200036634A (ko) * 2018-09-28 2020-04-07 주식회사 일성 이중바닥구조물
KR102124903B1 (ko) * 2019-12-19 2020-06-19 이시종 뉴 제너레이션 그레이팅

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