JP3213835B2 - 汚水の一次処理装置 - Google Patents

汚水の一次処理装置

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JP3213835B2
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達郎 山本
洋直 立澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚水の一次処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】汚水の処理方法としては、現在では限外
ろ過膜や精密ろ過膜などの液中膜を用いた汚水処理法の
開発が盛んに行われている。このような膜装置による汚
水処理は以前の処理法に比して、高負荷運転が可能であ
り、処理水質が良好であること等、様々な利点を持って
いる反面、汚水中の夾雑物、特に髪の毛やトイレットペ
ーパーが粉砕されてできた繊維状異物が膜に悪影響を及
ぼすという欠点があり、このため、汚水がこのような膜
装置を組み込んだ槽に流入する前段階として、一次処理
操作と称される、汚水中の夾雑物を除去する操作を行う
必要が有る。
【0003】このような一次処理操作を行うための一次
処理装置としては特公平第4−51204号公報に開示
されたものがあり、以下、図4を参照して同公報の装置
を説明する。図4において、処理装置は汚水が供給され
る槽Aと、槽Aの下方に配置され該槽Aに対し細目スク
リーンS1により隔てられた槽Bと、槽Aの側部に配置
され該槽Aに対し微細目スクリーンS2により隔てられ
た槽Cとの3槽からなっており、槽A下部には微細目ス
クリーンS2に隣接する位置において、槽Aを曝気攪拌
するための散気管Pが配置されている。このような処理
装置では槽Aに流入した汚水内の夾雑物は散気管Pの曝
気攪拌により微細に粉砕され、比重の大きな固形分を含
んだ汚水は細目スクリーンS1より槽B内に流入し、比
重の大きな固形分がこの槽Bの底部に沈澱する。一方、
微細に粉砕された夾雑物を含んだ汚水は微細目スクリー
ンS2を経て槽C内に流入し、微細な夾雑物が槽Cの底
部に沈澱する。このように夾雑物を除去された槽Cの上
層部の汚水は生物処理槽に導かれ、一方、槽B,Cの底
部に沈澱した夾雑物は定期的に汚物濃縮槽に引き抜かれ
る。なお、散気管Pの曝気攪拌により槽A内に図示のよ
うな旋回流が生じ、このような旋回流は槽Aから槽Cへ
の汚水の移行をスムーズに行わせるとともに細目スクリ
ーンS1及び微細目スクリーンS2の洗浄をも行うこと
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の処理装置は
夾雑物を粉砕して沈澱させるものであるから、夾雑物除
去性能に優れている反面、A槽下側のB槽と、A槽側部
のC槽の二つの沈澱槽を必要とするため、装置が大型化
し、また小型化を図るために、例えばC槽を生物処理槽
とした場合には槽Aで粉砕されたトイレットペーパーな
どが生物処理槽に流入することとなるので、一次処理装
置としての機能を有効に果たせなくなる問題点を有して
いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の汚水の一次処理装置は、槽本体の上部に配
置されて互いにスクリーンを介して連通する前方の夾雑
物除去槽及び後方の処理後汚水槽と、前記槽本体の下部
に配置されたしさ濃縮貯溜槽とを有し、前記夾雑物除去
槽には前記しさ濃縮貯溜槽の上部と連通する開口部を形
成し、かつ前記夾雑物除去槽の内部には、汚水中に対流
を生じさせるための散気管配置され、夾雑物除去槽の
前記開口部は、前記散気管により生じる汚水の対流面に
対しほぼ平行な仕切り板に形成されている構成とされ
る。
【0006】
【作用】本発明の汚水の一次処理装置では、夾雑物除去
槽に流入した汚水中の夾雑物は散気管による対流によっ
て開口部よりしさ濃縮貯溜槽に入り、一方で汚水はスク
リーンを介して後方の処理後汚水槽に流入する。また、
夾雑物除去槽内において対流に乗じた夾雑物は開口部を
通じて対流面に対しほぼ直角方向に流出する。
【0007】
【実施例】次に、この発明の一実施例を図1〜図3を参
照して説明する。図1及び図2に内部構造を示した本実
施例の一次処理装置は、槽本体1の上部の幅方向約半分
を上下方向の仕切り板2と水平方向の底板3とにより区
切って、夾雑物除去槽4と処理後汚水槽5とが形成され
ており、これら以外の部分は、しさ濃縮貯溜槽6となっ
ている。なお、これらの夾雑物除去槽4、しさ濃縮貯溜
槽6及び処理後汚水槽5の容積比はほぼ1:20:1に
設定されている。
【0008】夾雑物除去槽4は処理すべき汚水の供給を
受ける槽であり、この夾雑物除去槽4と処理後汚水槽5
とは微細目スクリーン7(例えば目の径が2mm〜0.5
mmのもの)により前後に隔てられている。夾雑物除去槽
4の内部には微細目スクリーン7に近接する底部におい
て散気管8が配置されている。また夾雑物除去槽4の側
面、すなわち夾雑物除去槽4を形成する仕切り板2部分
には夾雑物除去槽4の部位において、開口部9が形成さ
れている。この開口部9は夾雑物除去槽4の上下方向ほ
ぼ中間高さに位置しており、その面積は流入汚水1m3
たり45cm2 程度に設定されている。なお、このような
開口部9の面積は大きすぎると後述する開口部9から出
た夾雑物特に細かい夾雑物がしさ濃縮貯溜槽6から逆に
入ってくることとなるので、適宜に設定する必要が有
る。
【0009】処理後汚水槽5は上記微細目スクリーン7
を介して夾雑物除去槽4のみに連通しており、その外部
には図示しない膜装置が組み込まれている。
【0010】次に上記一次処理装置の作用に関し説明す
る。まず汚水は夾雑物除去槽4に流入し、散気管8によ
る曝気攪拌作用を受ける。ここで、散気管8は微細目ス
クリーン7に近接する底部に配置されているので、図中
矢印で示すように上昇−前方動−下降−後方動の対流、
すなわち仕切り板2と平行な面内での対流が生じ、汚水
中の夾雑物はこのような対流に乗じて側部の開口部9を
通じてしさ濃縮貯溜槽6内に流入する。ここで開口部9
は上記のように対流面と平行な仕切り板2に形成され、
かつ対流のほぼ中心部に対面しているので、汚水中の夾
雑物は散気管8の曝気攪拌作用により若干の粉砕を受け
るものの、開口部9から対流面に対しほぼ直角方向で速
やかにしさ濃縮貯溜槽6内に流入し、このため粉砕作用
は最小限に止められる。また、生じた僅かな粉砕夾雑物
も微細目スクリーン7に沿って上昇する散気管8からの
エア流れにより処理後汚水槽5への流入を阻止されるこ
ととなっている。開口部9から出た汚水中の夾雑物はし
さ濃縮貯溜槽6の底部に沈澱し、沈澱した夾雑物は定期
的に引き抜かれる。また、沈澱しない細かな夾雑物はし
さ濃縮貯溜槽6上層に浮き上がることとなるが、図示の
ように汚水レベルは開口部9の上方にあり、このような
細かな夾雑物の夾雑物除去槽4への逆流が未然に防止さ
れている。なお、このようなしさ濃縮貯溜槽6の容積と
しては約6ヶ月分の沈澱夾雑物を溜められる程度の容積
であるのが好ましい。また、散気管8は常時エアを放出
する必要はなく、夜間等、汚水の流入がないときはエア
の放出を停止させておくのが好ましい。
【0011】夾雑物除去槽4内に流入した汚水は上記の
ようにして夾雑物を除かれる一方で、微細目スクリーン
7を通じて処理後汚水槽5に流入する。ここで、処理後
汚水槽5に流れる汚水は微細目スクリーン7により大サ
イズの夾雑物が排除され、かつ上記のように散気管8に
よる曝気攪拌作用によって細かな粉砕夾雑物の混入をも
最小限とされることとなり、結果として処理後汚水槽5
内の夾雑物の混入が非常に少なくなり、膜装置による汚
水処理を有効に行うことができる。
【0012】図3には微細目スクリーン7として目の径
が1.5mmのものを利用した場合の、本実施例の装置の
夾雑物除去槽4及び処理後汚水槽5におけるSS(浮遊
物)濃度の経日変化が示してある。図3から明らかなよ
うに、夾雑物除去槽4及び処理後汚水槽5におけるSS
値は1ヶ月以上にわたってほぼ一定値を保っており、こ
れは処理後汚水槽5に至る汚水の夾雑物が有効に除去さ
れていることを示すものである。
【0013】以上のように、本実施例の一次処理装置で
は、槽本体1の上部を区切って夾雑物除去槽4及び処理
後汚水槽5を形成し、それ以外の部分をしさ濃縮貯溜槽
6としたので、沈澱槽としてはしさ濃縮貯溜槽6一つだ
けで済み、構造が簡単となり、小型化が可能となる。ま
た、汚水は夾雑物除去槽4から処理後汚水槽5に至るに
際して、大サイズの夾雑物が除去されることは勿論、細
かな粉砕夾雑物の混入も最小限となるので、すなわちS
S量が最小限となるので処理後汚水槽5外の膜装置によ
り有効に処理を行うことができ、しかも処理水質が長期
にわたり安定する。なお、膜装置による汚水処理だけで
なく、一般の汚水処理にも本実施例の一次処理装置を利
用することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明の汚水の一次処理装置では、沈澱
槽としてはしさ濃縮貯溜槽を設けるだけで済み、この上
部に夾雑物除去槽と処理後汚水槽を設ける簡単な構造で
あるため、小型化が可能となり、小型浄化槽への組み込
みに有利となる利点を有する。また、汚水中の夾雑物は
夾雑物除去槽から対流に乗じて開口部を通じて流出する
ので、夾雑物は夾雑物除去槽内において大きな粉砕作用
を受けることがなく、このため細かな粉砕夾雑物の処理
後汚水槽への流入を最小限とすることができるので膜装
置による処理を有効に行うことができ、しかも処理水質
が長期にわたり安定する利点を有する。また、夾雑物除
去槽内において対流に乗じた夾雑物は開口部を通じて対
流面に対しほぼ直角方向に流出するので、夾雑物の流出
としさ濃縮 貯溜槽底部への沈澱が円滑に行われ、かつし
さ濃縮貯溜槽に流出浮上した細かな夾雑物の夾雑物除去
槽への逆流を防止できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による汚水の一次処理装置の
概略図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】本実施例の汚水の一次処理装置の夾雑物除去槽
及び処理後汚水槽におけるSS量の経日変化を示すグラ
フである。
【図4】従来の汚水の一次処理装置の概略図である。
【符号の説明】
1 槽本体 4 夾雑物除去槽 5 処理後汚水槽 6 しさ濃縮貯溜槽 7 微細目スクリーン 8 散気管 9 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−110717(JP,A) 実開 昭53−6057(JP,U) 実開 昭50−141959(JP,U) 実開 昭50−141863(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 21/02 B01D 29/01 - 29/075

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】槽本体の上部に配置されて互いにスクリー
    ンを介して連通する前方の夾雑物除去槽及び後方の処理
    後汚水槽と、前記槽本体の下部に配置されたしさ濃縮貯
    溜槽とを有し、前記夾雑物除去槽には前記しさ濃縮貯溜
    槽の上部と連通する開口部を形成し、かつ前記夾雑物除
    去槽の内部には、汚水中に対流を生じさせるための散気
    配置され、夾雑物除去槽の前記開口部は、前記散気
    管により生じる汚水の対流面に対しほぼ平行な仕切り板
    に形成されていることを特徴とする汚水の一次処理装
    置。
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