JP3213758U - 留め具 - Google Patents

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信浩 松崎
信浩 松崎
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Abstract

【課題】構成部品の意図しない係合解除を防止でき、かつ、構成部品の適切な係合状態を容易に判別できる留め具を提供する。【解決手段】本実施形態の留め具10は、第1部材1と、第1部材1に対して相対回転可能であり、任意の回転位置である係合位置に位置した状態で第1部材1に回転軸方向に係合すると共に第1部材1との間に被留め部材を拘束し、非係合位置に位置した状態で第1部材1との係合を解除する第2部材2とを備えている。第1部材1には、嵌合凹部14aが形成されている。第2部材2は、第2部材2が係合位置に位置した状態で嵌合凹部14aに嵌合する嵌合凸部24が形成され、かつ、係合位置からの第2部材2の回転により嵌合凹部14a及び嵌合凸部24の嵌合が解除されるように弾性変形する弾性片部23を有する。【選択図】図8

Description

本考案は、被留め部材を拘束する留め具に関する。
従来、被留め部材を拘束する留め具として、カシメによって固定されるリベットなどが用いられている。これに対し、近年、被留め部材を簡単に取り外すことを可能にするために、回転操作により着脱可能な複数の部品から構成された留め具が存在する。
例えば、特許文献1に開示された留め具は、被留め部材の孔縁を一方側から係止可能な第1部材と、被留め部材の孔縁を他方側から係止可能な第2部材とを有している。第1部材を第2部材に挿入して第2部材を回転させることにより、第1部材及び第2部材が回転軸方向に係合した状態になり、これらの間には被留め部材が拘束される。また、第1部材を逆回転させることにより、第1部材及び第2部材の係合が解除され、被留め部材を取り外すことが可能になる。
特開2003−139113号公報
しかし、特許文献1に記載された留め具には、以下の問題が存在する。
例えば、特許文献1に記載された留め具では、第2部材には突起が形成されており、第2部材の回転時、第1部材が第2部材の突起を乗り越えることにより、第1部材及び第2部材が係合した状態となる。この状態において、第2部材の突起は、第1部材の逆回転に対する回り止めとして機能し、第1部材及び第2部材の係合が意図せずに解除されることを防止している。しかし、このような構成では、第1部材が第2部材の突起を乗り越えるとき、第2部材の回転力が当該突起にそのまま加わってしまう。このため、第2部材の突起が破損し易く、回り止めが十分に機能しない可能性がある。
また、特許文献1に記載された留め具では、第1部材が第2部材の突起を乗り越えることにより、第1部材及び第2部材は少なくとも係合するが、第2部材を適切な配置に位置決めするための構成が存在しない。例えば、第1部材及び第2部材を十分に係合させるには、第1部材及び第2部材の互いの接触面積を確保することが好ましい。しかし、特許文献1では、第2部材を適切な配置に位置決めすることが困難であるため、第1部材及び第2部材の係合状態が不十分になる可能性がある。
本考案の目的は、構成部品の意図しない係合解除を防止でき、かつ、構成部品の適切な係合状態を容易に実現できる留め具を提供することにある。
本考案の留め具は、第1部材と、前記第1部材に対して回転可能であり、任意の回転位置である係合位置に位置した状態で前記第1部材に回転軸方向に係合すると共に前記第1部材との間に被留め部材を拘束し、前記係合位置とは異なる非係合位置に位置した状態で前記第1部材との係合を解除する第2部材とを備え、前記第1部材には、前記第2部材が前記係合位置に位置した状態で互いに嵌合する嵌合凹部及び嵌合凸部のうちの一方が形成されており、前記第2部材は、前記嵌合凹部及び前記嵌合凸部のうちの他方が形成されると共に、前記係合位置からの前記第2部材の回転により前記嵌合凹部及び前記嵌合凸部の嵌合が解除されるように弾性変形する弾性片部を有することを特徴とする。
本考案では、第1部材に対して第2部材が係合位置に位置した状態において、第1部材及び第2部材が回転軸方向に係合しているため、留め具が施錠状態になる。この状態において、被留め部材は、第1部材及び第2部材の間に拘束される。また、この状態では、弾性片部の付勢力によって嵌合凹部及び嵌合凸部が嵌合した状態が保たれるため、意図的な力を加えることなしに第1部材及び第2部材が相対回転することが防止される。よって、第1部材に対する第2部材の回り止めが成され、第1部材及び第2部材の意図しない係合解除を防止できる。
第1部材に対して第2部材を回転させ、第2部材が係合位置に位置したとき、弾性片部の弾性力によって嵌合凹部及び嵌合凸部が嵌合し、クリック感が生じる。このため、クリック感が生じた位置に第2部材を配置することで、第2部材を適切な配置に位置決めできる。これにより、第1部材及び第2部材の適切な係合状態を容易に実現できる。
第2部材が係合位置から回転するとき、嵌合凸部及び嵌合凹部の嵌合は解除される。このとき、弾性片部が弾性変形することにより、嵌合凹部及び嵌合凸部に回転方向の過度な力が加わることがなく、嵌合凹部及び嵌合凸部が破損することは抑制される。
第2部材が非係止位置に位置した状態では、第1部材及び第2部材の係合は解除されており、留め具が解錠状態になる。この状態において、第1部材及び第2部材は互いに分離可能になり、被留め部材を留め具から取り外すことが可能である。
以上のように、本考案によれば、構成部品である第1部材及び第2部材の意図しない係合解除を防止でき、かつ、第1部材及び第2部材の適切な係合状態を容易に実現できる留め具を提供できる。
本考案の留め具において、前記嵌合凹部又は前記嵌合凸部は、前記第1部材において回転軸周りの位置が互いに異なる第一嵌合位置及び第二嵌合位置の各々に形成されており、前記第一嵌合位置では、前記第2部材が前記係合位置に位置した状態で前記嵌合凹部及び前記嵌合凸部が嵌合し、前記第二嵌合位置では、前記第2部材が前記非係合位置に位置した状態で前記嵌合凹部及び前記嵌合凸部が嵌合することが好ましい。
本考案では、第2部材が非係合位置に位置したとき、係合位置に位置したときと同様、弾性片部の弾性力によって嵌合凹部に嵌合凸部が嵌合し、クリック感が生じる。このため、クリック感が生じた位置に第2部材を配置することで、第1部材及び第2部材の係合が解除された状態を容易に実現できる。よって、第1部材及び第2部材を互いに分離する操作が容易になる。
また、第2部材が非係合位置に位置した状態において、第1部材に対する第2部材の回転揺動が防止される。
本考案の留め具において、前記第1部材は、基端側にフランジが形成されると共に先端側の端面に前記嵌合凹部及び前記嵌合凸部のうちの一方が形成された軸本体部と、前記軸本体部の先端側から径外方向へ突出した第1係合部と、を有しており、前記第2部材は、前記軸本体部が回転可能に挿入されると共に前記フランジとの間に前記被留め部材を挟む環状本体部と、前記環状本体部から径内方向へ突出しており、前記第2部材が前記係合位置に位置した状態で前記第1係合部に回転軸方向に係合し、前記第2部材が前記非係合位置に位置した状態で前記第1係合部との係合を解除する第2係合部と、をさらに有しており、前記弾性片部は、前記環状本体部から径内方向に延出しており、
前記嵌合凹部及び前記嵌合凸部のうちの他方は、前記軸本体部の前記端面に対向している前記弾性片部の面に形成されていることが好ましい。
本考案では、第1部材に対して第2部材が係合位置に位置した状態では、第1係合部及び第2係合部が回転軸方向に係合するため、第1部材及び第2部材が回転軸方向に移動することが規制される。このとき、第2部材の環状本体部が被留め部材の孔を挿通し、第1部材のフランジと第2部材の環状本体部との間に被留め部材を挟むことで、被留め部材を拘束することができる。
また、第1部材に対して第2部材が非係合位置に位置した状態では、第1係合部及び第2係合部の係合が解除されるため、第1部材又は第2部材を回転軸方向に移動させ、互いに分離させることができる。
また、嵌合凹部及び嵌合凸部のうちの一方が、軸本体部の端面に形成され、嵌合凹部及び嵌合凸部のうちの他方が、軸本体部の端面に対向している弾性片部の面に形成されている。このため、嵌合凹部及び嵌合凸部の嵌合方向を、回転軸方向と同方向にすることができる。よって、第1部材又は第2部材が回転軸方向に移動して互いに分離及び結合するとき、嵌合凹部及び嵌合凸部は、第1部材及び第2部材の移動を妨げない。このため、第1部材及び第2部材の結合及び分離を円滑に行うことができる。
本考案の留め具において、前記第2係合部は、前記環状本体部と前記弾性片部との間の開口に対向配置されていることが好ましい。
本考案では、第1部材に対して第2部材が非係合位置に位置しているとき、第2係合部が、環状本体部と弾性片部との間の開口から露出する。一方、第1部材に対して第2部材が係合位置に位置しているとき、第2係合部は、第1係合部に遮られ、環状本体部と弾性片部との間の開口から露出しない。このため、留め具の施錠及び解錠の各状態を視覚によって簡単に判断できる。
本考案の留め具において、前記軸本体部には、前記第2部材の回転軸を中心とする内周面が形成されており、前記弾性片部には、前記内周面に摺動可能に当接するガイドリブが形成されていることが好ましい。
本考案では、ガイドリブによって第1部材に対する第2部材の回転を安定化することができる。
本考案の留め具において、前記ガイドリブは、前記第2部材の回転軸を中心とする環状に形成されていることが好ましい。
本考案では、ガイドリブによって第1部材に対する第2部材の回転をより安定化することができる。
本考案によれば、構成部品である第1部材及び第2部材の意図しない係合解除を防止でき、かつ、構成部品の適切な係合状態を容易に実現できる留め具を提供することができる。
本考案の一実施形態に係る留め具を示す分解斜視図。 前記実施形態に係る留め具の第1部材を示す斜視図。 図2の第1部材を反対側から示す斜視図。 前記実施形態に係る留め具の第2部材を示す斜視図。 図4の第2部材を反対側から示す斜視図。 前記実施形態に係る留め具の施錠状態を示す平面図。 図6に示すVII−VII線に沿った断面図。 前記実施形態に係る留め具の解錠状態を示す平面図。 図8に示すIX−IX線に沿った断面図。 図6に示すX−X線に沿った断面図。
[本実施形態の構成]
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の留め具10は、互いの間に被留め部材9を拘束する第1部材1及び第2部材2を有する。第1部材1及び第2部材2は、互いに結合した状態において回転軸Aを中心として相対回転可能である。
被留め部材9は、例えば、シート部91と、シート部91の孔に設けられたハトメ92とを有している。シート部91は、例えば布や革などのシート状の部材である。ハトメ92は、金属又は樹脂によって形成された円環状の部材であり、シート部91の孔の周縁部を補強している。
また、第1部材1は、被留め部材9とは別の被取付部材(図示省略)に対し、カシメ等によって取り付けられてもよい。この場合、留め具10は、被取付部材に固定された状態で被留め部材9を拘束することができる。
図2及び図3に示すように、第1部材1は、例えば金属等から形成されており、軸本体部11及び第1係合部15を有している。
軸本体部11は、回転軸Aに沿って延びた軸状であり、その基端部110にフランジ12が形成されている。フランジ12のうち先端部112とは反対側を向く面120には、凸部121が設けられている。第1部材1が被取付部材に取り付けられる場合、フランジ12の面120が被取付部材に固定され、凸部121は、被取付部材に対する第1部材1の回り止めとして機能する。
また、軸本体部11には、回転軸Aに延びる貫通孔13が形成されており、この貫通孔13によって内周面130が形成されている。回転軸Aに直交する方向における内周面130の断面形状は円形である。
軸本体部11の先端部112側の端面113には、回転軸A方向に凹んだ嵌合凹部14a〜14dが形成されている。本実施形態では、回転軸A周りに90度の間隔をあけて嵌合凹部14a〜14dが形成されている。
嵌合凹部14a,14cは、回転軸A回りに180度の間隔をあけ、回転軸A方向において第1係合部15に重ならない位置(第一嵌合位置P1)に配置されている。
一方、他の嵌合凹部14b,14dは、回転軸A周りに180度の間隔をあけつつ嵌合凹部14a,14cに対して90度ずれ、回転軸A方向において第1係合部15に重なる位置(第二嵌合位置P2)に配置されている。
第1係合部15は、軸本体部11の先端部112側の外周面114から径外方向へ突出している。本実施形態では、回転軸A周りに180度の間隔をあけて2個の第1係合部15が形成されている。なお、本実施形態では、軸本体部11の外周面に溝115を形成し、端面113から溝115までを2箇所切欠くことで先端部112に残った部分が、第1係合部15を成している。
図4及び図5に示すように、第2部材2は、例えば合成樹脂等の弾性材料から形成されており、環状本体部21、第2係合部22及び弾性片部23を有する。
環状本体部21は、回転軸Aに沿って延びた円筒状である。
第2係合部22は、環状本体部21の回転軸A方向の一方側において、環状本体部21の内周面210から径内方向へ突出している。本実施形態では、回転軸A周りに180度の間隔をあけて2個の第2係合部22が形成されている。
また、第2係合部22の端部221は、環状本体部21の内周面210が成す円に対して、弦を成すように形成されている。この端部221には、第1係合部15と接触する側に傾斜面が形成されており、第2係合部22と第1係合部15との係合を円滑に案内する。
弾性片部23は、環状本体部21の回転軸A方向の他方側において、環状本体部21の内周面210から径内方向に延出しており、環状本体部21の孔211を部分的に覆っている。このため、弾性片部23は、環状本体部21の孔211に対向する面231を有する。
また、弾性片部23は、環状本体部21によって片持ち支持された状態であり、その先端部232側が回転軸A方向へ揺動するように弾性変形することができる。
ここで、弾性片部23の延出方向は、第2係合部22の延出方向に対して、回転軸A周りに90度ずれており、回転軸A方向において第2係合部22と弾性片部23とは重なっていない。このため、第2係合部22は、環状本体部21と弾性片部23との間の開口26に対向配置されている。
弾性片部23の面231には、嵌合凸部24が形成されている。嵌合凸部24は、弾性片部23の先端部232側において、その面231から回転軸A方向に突出するように形成されている。
また、弾性片部23の面231には、ガイドリブ25が形成されている。ガイドリブ25は、弾性片部23の面231から回転軸A方向に突出しており、回転軸Aを中心とする環状を成している。ガイドリブ25は、軸本体部11の内周面130に当接する。
以上の構成において、軸本体部11の先端部112が、環状本体部21の孔211に一方側から挿入することにより、第1部材1及び第2部材2は結合する(例えば図9参照)。ここで、軸本体部11が、被留め部材9のハトメ92を挿通してから環状本体部21の孔211に挿入することにより、第1部材1及び第2部材2の間に被留め部材9を挟むことができる。
また、第1部材1及び第2部材2が結合した状態において、第1部材1に対して第2部材2が相対回転することにより、第2部材2は第1部材1に対する係合状態及び非係合状置が切り替わる。これにより、留め具10は施錠及び解錠の各状態が切り替えられる。以下、詳細に説明する。
図6及び図7は、第2部材2が、第1部材1に対して係合位置Peに位置する状態を示す。係合位置Peとは、第2係合部22が、第1係合部15と回転軸A方向に重なって配置される回転方向の位置であり、特に本実施形態では、第1係合部15及び第2係合部22が、回転軸A方向に最も広く重なって(一致して)配置される回転方向の位置に設定されている。
このとき、第1係合部15及び第2係合部22は、回転軸A方向に係合しており、互いに回転軸A方向に移動することが規制される。このため、留め具10は、フランジ12と環状本体部21との間に被留め部材9を拘束した状態で施錠される。
第2部材2が係合位置Peに位置するとき、嵌合凸部24は、第一嵌合位置P1に配置された嵌合凹部14a,14cのいずれか(図では嵌合凹部14a)に嵌合している。
また、第2部材2が係合位置Peに位置するとき、環状本体部21及び弾性片部23間の開口26と第2係合部22との間には、第1係合部15が配置されるため、この開口26からは、第1係合部15が露出している。
図8〜図10は、第2部材2が、第1部材1に対して非係合位置Pnに位置する状態を示す。非係合位置Pnとは、第2係合部22が、第1係合部15と回転軸A方向に重ならないように配置される回転方向の位置である。
このとき、第1係合部15及び第2部材2の係合は解除されているため、第1部材1又は第2部材2を回転軸A方向に移動させることで、第1部材1及び第2部材2を互いに分離することができる。これにより、留め具10は解錠され、被留め部材9を留め具10から取り外すことが可能である。
第2部材2が非係合位置Pnに位置するとき、嵌合凸部24は、第二嵌合位置P2に配置された嵌合凹部14b,14dのいずれか(図では嵌合凹部14b)に嵌合している。
また、第2部材2が非係合位置Pnに位置するとき、環状本体部21及び弾性片部23間の開口26と第2係合部22との間には、第1係合部15が存在せず、第2係合部22は、開口26から露出している。
ユーザは、留め具10の施錠及び解錠の各状態を切り替えるために、第1部材1に対して第2部材2を回転させる。第2部材2の回転中、ガイドリブ25は、軸本体部11の内周面130に対して摺動する。
第2部材2を回転させることにより、第2部材2が係合位置Peに位置したとき、及び、第2部材2が非係合位置Pnに位置したとき、弾性片部23の弾性力によって嵌合凸部24が嵌合凹部14a〜14dのいずれかに嵌合する。
また、留め具10が施錠または解錠された状態のとき、第1部材1に対して第2部材2を相対回転させると、嵌合凸部24が嵌合相手の嵌合凹部14a〜14dに回転方向に押しつけられ、弾性片部23は、その先端部232が回転軸A方向(図中上側)に弾性変形する。これにより、嵌合凸部24は嵌合凹部14a〜14dから離脱する。
[本実施形態の効果]
(1)本実施形態の留め具10は、第1部材1と、第1部材1に対して相対回転可能であり、任意の回転位置である係合位置Peに位置した状態で第1部材1に回転軸A方向に係合すると共に第1部材1との間に被留め部材9を拘束し、非係合位置Pnに位置した状態で第1部材1との係合を解除する第2部材2とを備えている。第1部材1には、第2部材2が係合位置Peに位置した状態で嵌合凸部24に嵌合する嵌合凹部14a,14cが形成されている。第2部材2は、嵌合凸部24が形成されると共に、係合位置Peからの第2部材2の回転により嵌合凹部14a(14c)及び嵌合凸部24の嵌合が解除されるように弾性変形する弾性片部23を有する。
本実施形態では、第1部材1に対して第2部材2が係合位置Peに位置した状態において、弾性片部23の付勢力によって嵌合凹部14a(14c)及び嵌合凸部24が嵌合した状態が保たれるため、意図的な力を加えることなしに第1部材1及び第2部材2が相対回転することが防止される。よって、第1部材1に対して第2部材2が回り止めされ、第1部材1及び第2部材2の意図しない係合解除を防止できる。
第1部材1に対して第2部材2を回転させ、第2部材2が係合位置Peに位置したとき、弾性片部23の弾性力によって嵌合凹部14a(14c)に嵌合凸部24が嵌合し、クリック感が生じる。このため、クリック感が生じた位置に第2部材2を配置することで、第2部材2を適切な配置に位置決めできる。これにより、第1部材1及び第2部材2の適切な係合状態を容易に実現できる。
第2部材2が係合位置Peから回転するとき、嵌合凹部14a(14c)及び嵌合凸部24の嵌合は解除される。このとき、弾性片部23が弾性変形することにより、嵌合凹部14及び嵌合凸部24に回転方向の過度な力が加わることがなく、嵌合凹部14a(14c)及び嵌合凸部24が破損することは抑制される。
(2)嵌合凹部14a,14cは、第1部材1における第一嵌合位置P1に形成され、嵌合凹部14b,14dは、第1部材1において第一嵌合位置P1とは回転軸A回りの位置が異なる第二嵌合位置P2に形成されている。第一嵌合位置P1では、第2部材2が係合位置Peに位置した状態で嵌合凹部14a(14c)及び嵌合凸部24が嵌合し、第二嵌合位置P2では、第2部材2が非係合位置Pnに位置した状態で嵌合凹部14b(14d)及び嵌合凸部24が嵌合する。
このため、第2部材2が非係合位置Pnに位置したとき、係合位置Peに位置したときと同様、弾性片部23の弾性力によって嵌合凹部14b(14d)に嵌合凸部24が嵌合する。よって、第1部材1と第2部材2との係合が解除された状態(第2部材2が非係合位置Pnに位置したこと)をクリック感によって容易に判別することができる。よって、第1部材1及び第2部材2を互いに分離する操作が容易になる。
また、第2部材2が非係合位置Pnに位置した状態において、第1部材1に対する第2部材2の回転揺動が防止される。
(3)第1部材1は、基端側にフランジ12が形成されると共に先端側の端面113に嵌合凹部14が形成された軸本体部11と、軸本体部11の先端側から径外方向へ突出した第1係合部15とを有している。第2部材2は、軸本体部11が回転可能に挿入されると共にフランジ12との間に被留め部材9を挟む環状本体部21と、環状本体部21から径内方向へ突出しており、第2部材2が係合位置に位置した状態で第1係合部15に回転軸A方向に係合し、第2部材2が非係合位置に位置した状態で第1係合部15との係合を解除する第2係合部22と、をさらに有している。弾性片部23は、環状本体部21から径内方向に延出しており、嵌合凸部24は、軸本体部11の端面113に対向している弾性片部23の面231に形成されている。
このため、嵌合凹部14a〜14d及び嵌合凸部24の嵌合方向を、回転軸A方向と同方向にすることができる。よって、第1部材1又は第2部材2が回転軸方向に移動して互いに分離するとき、及び、第1部材1又は第2部材2が回転軸A方向に移動して互いに結合するとき、嵌合凹部14a〜14d及び嵌合凸部24はこれらの移動を妨げない。このため、第1部材1又は第2部材2の結合及び分離を円滑に行うことができる。
(4)第2係合部22は、環状本体部21と弾性片部23との間の開口26に対向配置されている。
このため、第2部材2が非係合位置Pnに位置しているとき、第2係合部22が環状本体部21と弾性片部23との間の開口26から露出する。一方、第2部材2が係合位置Peに位置しているとき、第2係合部22は、第1係合部15に遮られ、環状本体部21と弾性片部23との間の開口26から露出しない。このため、留め具10の施錠及び解錠の各状態を視覚によって簡単に判断できる。
(5)軸本体部11には、第2部材2の回転軸Aを中心とする内周面130が形成されており、弾性片部23には、内周面130に摺動可能に当接するガイドリブ25が形成されている。
このため、ガイドリブ25によって第1部材1に対する第2部材2の回転を安定化することができる。
(6)ガイドリブ25は、第2部材2の回転軸Aを中心とする環状に形成されている。
このため、ガイドリブ25によって第1部材1に対する第2部材2の回転をより安定化することができる。
(7)留め具10は、第1部材1に対して第2部材2を90度回転させる毎に、施錠及び解錠の各状態を切り替えることができる。このため、第1部材1及び第2部材2の結合及び分離を簡便に行うことができる。
(8)留め具10は、例えば鞄やランドセルなど、布や革などのシート状の部材を用いて構成される製品に対して利用することができる。
[変形例]
本考案は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本考案の目的を達成できる範囲での変形例は、本考案に含まれる。
前記実施形態では、ガイドリブ25が環状に形成されているが、単なる凸状であってもよい。
前記実施形態では、軸本体部11を回転軸A方向に貫通する貫通孔13が形成され、ガイドリブ25は、貫通孔13が成す内周面130に当接しているが、軸本体部11の端面113に凹状の穴が形成され、ガイドリブ25は、この穴の内周面に当接してもよい。
前記実施形態では、第2係合部22及び弾性片部23の環状本体部21からの各延伸方向を90度ずらすことで、第2係合部22は、環状本体部21と弾性片部23との間の開口26に対向配置されているが、これに限られない。すなわち、第2係合部22及び弾性片部23の環状本体部21からの各延伸方向は、適宜変更可能である。
前記実施形態では、第1係合部15及び第2係合部22は、それぞれ、回転軸A回りに180度をあけて2個ずつ形成されているが、これらの数及び配置は限定されない。
前記実施形態では、2箇所の第一嵌合位置P1と、2箇所の第二嵌合位置P2とにそれぞれ1個ずつ、合計4個の嵌合凹部14a〜14dが形成されているが、嵌合凹部14a〜14dの数及び配置はこれに限定されない。すなわち、少なくとも1箇所の第一嵌合位置P1に1個の嵌合凹部14a(14c)が形成されていればよい。
また、変形例として、嵌合凹部14a〜14dは、第一嵌合位置P1及び第二嵌合位置以外の箇所に形成されてもよい。この場合、第1部材1に対して第2部材2を回転させるときのクリック感を多く発生させることができる。
前記実施形態では、弾性片部23とに形成された嵌合凸部24と、軸本体部11の端面113に形成された嵌合凹部14a〜14dとが嵌合するが、これに限られない。例えば、弾性片部が軸本体部11の外周面に対向するように構成され、弾性片部に形成された嵌合凸部と、軸本体部11の外周面に形成された嵌合凹部とが嵌合してもよい。
前記実施形態では、第1部材1に嵌合凹部14a〜14dが形成され、第2部材2に嵌合凸部24が形成されるが、これらの凹凸関係は逆であってもよい。すなわち、第1部材1に嵌合凸部が形成され、第2部材2に嵌合凹部が形成されてもよい。
前記実施形態では、第1部材1と第2部材2との係合が、軸本体部11から径外方向へ突出している第1係合部15と、環状本体部21から径内方向へ突出している第2係合部22との係合により成されているが、第1部材1と第2部材2とを係合するための構成は特に限定されない。例えば、本考案では、第1部材が、環状本体部から径内方向へ突出している第1係合部を有し、第2部材が、軸本体部から径外方向へ突出している第2係合部を有していてもよい。
前記実施形態では、留め具10が1つの被留め部材9を拘束しているが、複数の被留め部材9を重ねて拘束することも可能である。
本考案は、被留め部材を拘束する留め具に利用することができる。
1…第1部材、10…留め具、11…軸本体部、110…基端部、130…内周面、112…先端部、113…端面、114…外周面、115…溝、12…フランジ、13…貫通孔、14…嵌合凹部、14a…嵌合凹部、14b…嵌合凹部、14c…嵌合凹部、14d…嵌合凹部、15…第1係合部、2…第2部材、21…環状本体部、210…内周面、211…孔、22…第2係合部、221…端部、23…弾性片部、231…面、232…先端部、24…嵌合凸部、25…ガイドリブ、26…開口、9…被留め部材、91…シート部、92…ハトメ、A…回転軸、P1…第一嵌合位置、P2…第二嵌合位置、Pe…係合位置、Pn…非係合位置。

Claims (6)

  1. 第1部材(1)と、前記第1部材(1)に対して回転可能であり、任意の回転位置である係合位置(Pe)に位置した状態で前記第1部材(1)に回転軸(A)方向に係合すると共に前記第1部材(1)との間に被留め部材(9)を拘束し、前記係合位置とは異なる非係合位置(Pn)に位置した状態で前記第1部材(1)との係合を解除する第2部材(2)とを備え、
    前記第1部材(1)には、前記第2部材(2)が前記係合位置(Pe)に位置した状態で互いに嵌合する嵌合凹部(14a,14c)及び嵌合凸部(24)のうちの一方が形成されており、
    前記第2部材(2)は、前記嵌合凹部(14a,14c)及び前記嵌合凸部(24)のうちの他方が形成されていると共に、前記係合位置(Pe)からの前記第2部材(2)の回転により前記嵌合凹部(14a,14c)及び前記嵌合凸部(24)の嵌合が解除されるように弾性変形する弾性片部(23)を有する
    ことを特徴とする留め具。
  2. 前記嵌合凹部(14a〜14d)又は前記嵌合凸部(24)は、前記第1部材(1)において回転軸(A)周りの位置が互いに異なる第一嵌合位置(P1)及び第二嵌合位置(P2)の各々に形成されており、
    前記第一嵌合位置(P1)では、前記第2部材(2)が前記係合位置(Pe)に位置した状態で前記嵌合凹部(14a,14c)及び前記嵌合凸部(24)が嵌合し、
    前記第二嵌合位置(P2)では、前記第2部材(2)が前記非係合位置(Pn)に位置した状態で前記嵌合凹部(14b,14d)及び前記嵌合凸部(24)が嵌合する
    ことを特徴とする請求項1に記載の留め具。
  3. 前記第1部材(1)は、
    基端側にフランジ(12)が形成されると共に先端側の端面(113)に前記嵌合凹部(14a〜14d)及び前記嵌合凸部(24)のうちの一方が形成された軸本体部(11)と、
    前記軸本体部(11)の先端側から径外方向へ突出した第1係合部(15)と、
    を有しており、
    前記第2部材(2)は、
    前記軸本体部(11)が回転可能に挿入されると共に前記フランジ(12)との間に前記被留め部材(9)を挟む環状本体部(21)と、
    前記環状本体部(21)から径内方向へ突出しており、前記第2部材(2)が前記係合位置(Pe)に位置した状態で前記第1係合部(14)に回転軸(A)方向に係合し、前記第2部材(2)が前記非係合位置(Pn)に位置した状態で前記第1係合部(15)との係合を解除する第2係合部(22)と、
    をさらに有しており、
    前記弾性片部(23)は、前記環状本体部(21)から径内方向に延出しており、
    前記嵌合凸部(24)及び前記嵌合凸部のうちの他方は、前記軸本体部(11)の前記端面(113)に対向している前記弾性片部(23)の面(231)に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の留め具。
  4. 前記第2係合部(22)は、前記環状本体部(21)と前記弾性片部(23)との間の開口(26)に対向配置されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の留め具。
  5. 前記軸本体部(11)には、前記第2部材(2)の回転軸(A)を中心とする内周面(130)が形成されており、
    前記弾性片部(23)には、前記内周面(130)に摺動可能に当接するガイドリブ(25)が形成されている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の留め具。
  6. 前記ガイドリブ(25)は、前記第2部材(2)の回転軸(A)を中心とする環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の留め具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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