JP3213689B2 - 加冷熱用回転ドラム装置及び合金溶融物冷却用回転ドラム装置 - Google Patents

加冷熱用回転ドラム装置及び合金溶融物冷却用回転ドラム装置

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JP3213689B2
JP3213689B2 JP31530595A JP31530595A JP3213689B2 JP 3213689 B2 JP3213689 B2 JP 3213689B2 JP 31530595 A JP31530595 A JP 31530595A JP 31530595 A JP31530595 A JP 31530595A JP 3213689 B2 JP3213689 B2 JP 3213689B2
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cooling
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄、合金等の金属
溶融物;液状の各種樹脂原料;液状若しくはペースト状
等の各種食品素材原料等の原料流動物や、抄紙され乾燥
するための紙材料、印刷物、織物等の所定材料を薄帯状
に加熱若しくは冷却する加冷熱用回転ドラム装置及び金
属溶融物冷却用回転ドラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液状等の原料流動物をその物理的性質等
に基づいて加熱若しくは冷却し、凝固させて薄膜状物に
する技術は各種分野で利用されている。例えば鉄や合金
等の金属溶融物をリボン状に形成する場合、粉末状又は
短冊状の金属を調製するにあたり粉砕又は破砕前に金属
溶融物を薄板状に形成する場合、各種樹脂原料を膜状に
形成する場合、各種食用生地や練り食品等を生産する場
合等あらゆる分野での利用が知られている。また、抄紙
され乾燥前の紙材料、印刷物、織物等を乾燥等させるた
めに加熱し、紙等を製造する方法が知られている。
【0003】このような原料流動物や紙材料等を加熱若
しくは冷却して薄帯状物とする装置としては従来種々知
られているが、例えば所定材料を実質的に連続に供給し
ながら加熱若しくは冷却させることができる装置として
は、回転ドラム装置が知られている。この装置では、回
転するドラム外周面に所定材料を実質的に連続に供給す
ることによって、該ドラム外周面において所定材料を加
熱若しくは冷却し、薄帯状に凝固又は乾燥し随時ドラム
から剥離して次工程に移行する工程が行なわれている。
この際、所定材料は、ドラム外周面においてなるべく均
一に加熱若しくは冷却されることが望まれている。
【0004】前記回転ドラム装置において、例えば流動
性の食品原材料を加熱・焼成して食品生地等の薄帯状物
を調製するものには、ドラム外周面の加熱手段として、
ニクロム線等の熱源をドラム内に設けた装置が知られて
いる。また紙原料を乾燥等させるために使用するドラム
装置においては、ドラム内に中空部を設け、該中空部に
蒸気等の熱源を滞留、循環させてドラム外周面を加熱す
る装置が知られている。
【0005】しかしながら、ニクロム線等を熱源とする
場合、ドラム外周面全体を均一温度に加熱するには、ニ
クロム線の配線を密にする必要があり、従って断線等の
問題が生じる恐れが高くなる。一方、ドラム内に設けた
中空部に蒸気等を滞留、循環させる場合には、中空部で
の蒸気の滞留によってドラム外周面に温度差が生じる場
合が多い。
【0006】また合金等の金属溶融物を冷却固化するこ
とによって薄板やリボン等の薄帯状物を形成する回転ド
ラム装置においては、金属溶融物を均一に冷却し得るド
ラム外周面の形成材料が検討されている他、ドラム内に
該ドラムの円周方向に沿って螺旋状に冷却水通路を設け
た装置(特開昭63−126645号公報)や、ドラム
内に該ドラム回転軸に平行に間隔をおいて冷却用流体通
路を配置した装置(特公昭60−51933号公報)等
が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ドラム外周面に沿うよ
うに円周方向に沿って螺旋状の流通通路を配設した装置
では、冷却水を、速やかに、且つ常時流通させることが
でき、しかもドラム外周面に沿って流通させることがで
きるので、ドラム内に中空部を設けて蒸気等を滞留、循
環させるための構造に比してドラム外周面温度差が生じ
る可能性を低減することができる。
【0008】しかしながら、ドラム一端面側から他端面
側へ貫通する流通通路を螺旋状に形成した場合、流通通
路の全長が長くなる傾向にあり、たとえ冷却水の流通を
速やかに、且つ常時行なった場合であってもドラム内へ
導入された直後の冷却水と、ドラム内から排出される直
前の冷却水とでは、その温度に差が生じるのは免れな
い。
【0009】また、ドラム内に該ドラム回転軸に平行に
間隔をおいて冷却用流体通路を配置した装置では、冷却
用流体通路の長さがドラム幅と一致し、ドラム内へ導入
された直後の冷却用流体と、ドラム内から排出される直
前の冷却用流体との温度差を極力抑えることができる。
しかし、ドラムの機械的強度を保持するには、このよう
な冷却用流体通路は所定間隔をおいて配設する必要があ
り、ドラム外周面全体を均一温度に冷却することは困難
である。このような冷却用流体通路をドラム外周面内側
に密に配設することも不可能ではないが、ドラム内を貫
通するそれぞれ独立した通路を多数配設する必要がある
ためにドラムの機械的強度を保持した状態で該通路を加
工するのは極めて困難であって、コストが高くなるとい
う問題が生じる。
【0010】従って本発明の目的は、回転ドラム装置に
おいて、ドラム外周面をなるべく均一温度に加熱若しく
は冷却することができ、コスト的にも有利な加冷熱用回
転ドラム装置を提供することにある。
【0011】本発明の別の目的は、金属溶融物を冷却固
化するための回転ドラム装置において、ドラム外周面を
なるべく均一温度に冷却することができ、しかも組織安
定性等に優れた合金鋳塊を容易に得ることができるコス
ト的にも有利な金属溶融物冷却用回転ドラム装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定材
料を回転するドラム外周面に供給しながら該所定材料を
薄帯状に加熱若しくは冷却する回転ドラム装置であっ
て、ドラムを回転させる駆動手段と、ドラムの外周壁体
と、ドラムの内周壁体と、該ドラムの外周壁体及び内周
壁体の間に配された、ドラム外周面を加熱若しくは冷却
する加冷熱用流体を流通させる複数の独立した流通通路
とを備え、前記複数の流通通路を、各々の流通通路が順
に隣接しドラム外周面に沿うようにドラム軸方向に向か
って螺旋状にドラム外周面内側に配設し、各々の流通通
ドラムの一端面から他端面へ貫通するように設け、
且つ各々の流通通路が、外周壁体の内側から外側にテー
パをなした、断面が三角形である螺子溝により形成され
てなることを特徴とする加冷熱用回転ドラム装置が提供
される。また本発明によれば、合金溶融物を回転するド
ラム外周面に供給しながら該合金溶融物を薄帯状に冷却
固化する回転ドラム装置であって、ドラムを回転させる
駆動手段と、ドラムの外周壁体と、ドラムの内周壁体
と、該ドラムの外周壁体及び内周壁体の間に配された、
ドラム外周面を冷却する加冷用流体を流通させる複数の
独立した流通通路とを備え、前記複数の流通通路を、各
々の流通通路が順に隣接しドラム外周面に沿うようにド
ラム軸方向に向かって螺旋状にドラム外周面内側に配設
し、各々の流通通路ドラムの一端面から他端面へ貫通
するように設け、且つ各々の流通通路が、外周壁体の内
側から外側にテーパをなした、断面が三角形である螺子
溝により形成されてなることを特徴とする合金溶融物冷
却用回転ドラム装置が提供される。
【0013】本発明の回転ドラム装置において、所定材
料とは、金属溶融物、液状の各種樹脂材料、液状若しく
は粘性の低いペースト状の各種食品素材原料等の原料流
動物や、抄紙され乾燥するための紙材料、印刷物、織物
等、通常ドラム外周面上で加熱若しくは冷却することに
よって、薄帯状に形成するか若しくは既に薄帯状のもの
を乾燥等するための材料であれば特に限定されるもので
はない。
【0014】本発明の回転ドラム装置において、所定材
料又は合金溶融物を、薄帯状に加熱若しくは冷却する際
の薄帯状とは、薄板状、リボン状、薄膜状、紙状等の薄
帯を全て含む概念である。
【0015】本発明の回転ドラム装置において、流通通
路に流通させる加冷熱用流体とは、気体、液体の何れで
あっても良い。
【0016】本発明の回転ドラム装置において形成され
る流通通路は、独立して複数必要であって、その数は、
ドラムの大きさや、流通通路の容積等に応じて適宜決定
することができる。好ましくは3又は4本程度が設計上
望ましい。また流通通路の形状は、熱交換率の高い、
周壁体の内側から外側にテーパをなした、断面が三角形
である螺子溝により形成されてなる形状である
【0017】前記複数の流通通路が順に隣接するとは、
例えば後述する図1及び図2に示す3本の流通通路を設
けたドラムにおいて、螺旋状に設けた各流通通路A、
B、Cが、この順に配列し、それぞれがドラム一端面か
ら他端面へ貫通するように螺旋状に形成された状態をい
う。この際各隣接する流通通路の間隔は、各々の流通通
路を流通する加冷熱用流体が接触することがなく流通通
路が独立しておれば、狭い方が望ましい。また流通通路
を外周面に沿うように形成するとは、流通通路内を流通
する加冷熱用流体の熱がドラム外周面全体に伝導し、外
周面温度を制御し得る程度に外周面に近接した箇所に形
成することをいう。例えばドラム外周面内側であって、
外周面温度を制御でき、ドラムの機械的強度が保持でき
る箇所であれば、ドラム形成材料や、流通通路の形成方
法等に応じて形成箇所を適宜選択することができる。
【0018】このような流通通路を形成するには、形成
する流通通路の数に対応した数の複数の螺子切り山を離
隔して有し、一回の螺子切り操作により複数の所望の螺
旋状流通通路が形成し得る角度に該螺子切り山を配設し
た装置等を用いて形成することができる。
【0019】本発明の回転ドラム装置においては、この
ような複数の独立した流通通路を順にドラム外周面に沿
って螺旋状に形成しているので、流通通路をドラム外周
面内側に密に配設した場合であっても、各々の流通通路
の全長を短くすることができ、流通時の加冷熱用流体の
熱効率を良好なものに保持することが可能となり、ドラ
ム外周面の温度を均一に保つことができる。
【0020】本発明の回転ドラム装置において、ドラム
外周面の材質は熱伝導性が良好な材料であれば、ドラム
に供給する所定材料の種類に応じて適宜選択することが
できる。例えば合金溶融物を冷却する場合には、純銅、
Cr−Cu合金、Be−Cu合金等を用いることができ
る。また、その表面粗さも所定材料の種類に応じて適宜
選択することができる。
【0021】本発明の合金溶融物冷却用回転ドラムは、
複数の独立した流通通路に流通させる流体が加冷用流体
に限定される以外は、構造的には加冷熱用回転ドラム装
置と同様である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を添付
図面を参照して以下に説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0023】図1は、本発明の回転ドラム装置に用いこ
とができるドラム10の断面図(図1(a))及びその
透視側面図(図1(b))であって、図2は、図1
(b)のX−X断面図である。
【0024】ドラム10は、内周壁に3条の雌螺子の溝
(A,B,C)が螺子切りされた状態の円筒形状の外周
壁体11と、この外周壁体11の内周に嵌合する内周壁
体12とで構成している。
【0025】外周壁体11の内周壁に螺子切りされた雌
螺子の溝(A,B,C)は、内周壁体12を嵌合するこ
とにより、ドラム10の一端面側から他端面側に独立し
てそれぞれが貫通する通路を形成する。これらの通路
は、それぞれドラム10の軸方向に向かって螺旋状に貫
通しており、加冷熱用流体が流通する流通通路(A,
B,C)を形成していることになる。流通通路(A,
B,C)は、この順に隣接して形成されており、それぞ
れ独立して螺旋状に貫通しているので、図示するように
流通通路(A,B,C)を外周壁体11の全周にわたっ
て密に張り巡らせた場合であっても、各流通通路の全長
は、1本の流通通路で形成するより1/3にすることが
できる。従って、例えば同じ流体圧で加冷熱用流体を流
通させた場合、同量の加冷熱用流体を1/3の時間で流
通させることができ、加冷熱用流体の流通中における熱
損失を減少させることができる。故に外周壁体11の外
周面は略均一の温度に保持される。
【0026】外周壁体11の流通通路(A,B,C)の
外側には、フランジ等にドラム10を締結するための締
結穴13を設けている。
【0027】次に図3を参照して、図1及び2に示した
ドラム10を備えた回転ドラム装置の一実施の形態を説
明する。
【0028】図3において30は、回転ドラム装置であ
って、装置30は、ドラム10と、ドラム10を所望回
転速度で回転させるための駆動装置31と、駆動装置3
1の動力をドラム10に伝達する動力伝達装置32と、
ドラム10の流通通路(A,B,C)(図1及び2参
照)に加冷熱用流体を流通、循環させる流体循環装置3
3とで主に構成している。
【0029】駆動装置31は、モータ31aと、モータ
31aの回転軸に接続されたスプロケット31bとを備
える。スプロケット31bには、モータ31aの回転動
力をドラム10を回転させるための駆動軸34に伝達す
るチェーン31cが設けてある。
【0030】動力伝達装置32は、駆動軸34に連結し
た主軸受32aと、補助軸受32bと、ドラム10に締
結されており駆動軸34に連結したフランジ32cとを
備える。主軸受32aは、駆動装置31とチェーン31
cにより連結しており、駆動装置31の回転動力が、主
軸受32aから駆動軸34に伝達され、駆動軸34の回
転動力がフランジ32cを介してドラム10及びフラン
ジ32dに伝達されるよう構成している。
【0031】ドラム10は、図1及び2で説明したドラ
ムと同様に外周壁体11に流通通路(A,B,C)が配
設されており、端面がそれぞれフランジ(32c,32
d)に締結している。フランジ(32c,32d)及び
駆動軸34は共に連通する中空構造であって、フランジ
32dの中空部に供給される加冷熱用流体がドラム10
の一方の流通通路(A,B,C)に供給され、他方の流
通通路(A,B,C)からフランジ32cの中空部へ排
流されるように構成されている。
【0032】流体循環装置33は、駆動軸34にカップ
リング35を介して接続するロータリージョイント33
aと、2つのロータリージョイント33aを接続する循
環通路33bとで構成する。
【0033】ロータリージョイント33aは、駆動軸3
4に取り付けられたカップリング35を介して、前記フ
ランジ(32c,32d)の中空部に流入又は排流すべ
き加冷熱用流体が、中空の駆動軸34へ流通するのを中
継する既存のジョイントである。
【0034】循環通路33bには、図面の矢印方向に加
冷熱用流体を所望流速で流通させるためのポンプ33c
と、ドラム10の流通通路(A,B,C)に供給する加
冷熱用流体の温度を一定に調整するための熱交換器33
dを備えている。
【0035】このような構成の回転ドラム装置30にお
いては、駆動装置31からの回転動力が動力伝達装置3
2を介して駆動軸34に付勢され、フランジ(32c,
32d)、ドラム10及びカップリング35を常時定回
転で回転させる。
【0036】一方、回転ドラム装置30において、熱交
換器33dにより所望温度に加熱又は冷却された加冷熱
用流体は、流体循環装置33に備えられたポンプ33c
から所望圧力で吐出され、循環通路33b内を矢印方向
に流通する。そして加冷熱用流体はロータリージョイン
ト33aを通過し、回転するカップリング35内に流入
し、更に駆動軸34及びフランジ32dの中空部へ流入
する。フランジ32dの中空部では、加冷熱用流体がフ
ランジ径方向に拡散しながらドラム10の流通通路
(A,B,C)へ流入し、そして流通することによりド
ラム外周壁体11の外周面を均一温度に加熱又は冷却す
る。流通通路(A,B,C)を流通した加冷熱用流体
は、フランジ32cの中空部に排出され、駆動軸34の
中空部、カップリング35及びロータリージョイント3
3aを介して循環通路33bに流通し、再び熱交換器3
3dに戻って熱調整により恒温化された後、同様な流路
を循環する。 このように、ドラム10をフランジ等に
締結して回転のための駆動装置を、ドラム外部に設ける
ことにより、ドラム自体のメンテナンス等を容易に行な
うことができる。
【0037】次にこの回転ドラム装置30を、合金溶融
物冷却用に使用し、薄帯の合金鋳塊を製造する例を図4
を参照して簡単に説明する。
【0038】図4において40は、薄帯の合金鋳塊を製
造する工程を説明する概略図であって、30は、図3で
説明したドラム10を備える回転ドラム装置、41は、
溶融炉で調製された合金溶融物、42は、合金溶融物4
1をドラム装置30のドラム外周面に供給するための誘
導コイルを備えたノズル型合金溶融物供給具である。
【0039】ノズル型合金溶融物供給具42内の合金溶
融物41は、所定回転速度で回転し、所定温度に冷却さ
れたドラム10の外周面に連続的に供給される。供給さ
れた合金溶融物41は所定の冷却速度等で冷却され薄帯
状の金属鋳塊43として回転するドラム10から自然剥
離しながら回収される。
【0040】
【発明の効果】本発明の回転ドラム装置では、ドラムに
具備される複数の独立した流通通路を、各々の流通通路
が順に隣接しドラム外周面に沿うようにドラム軸方向に
向かって螺旋状にドラム外周面内側に配設し、且つ各々
の流通通路がドラムの一端面から他端面へ貫通するよう
に設け、各々の流通通路が、外周壁体の内側から外側に
テーパをなした、断面が三角形である螺子溝により形成
されているので、ドラム外周面をなるべく均一温度に加
熱若しくは冷却することができる。従って、鉄、合金等
の金属溶融物;液状の各種樹脂原料;液状若しくはペー
スト状等の各種食品素材原料等の原料流動物や、抄紙さ
れ乾燥するための紙材料、印刷物、織物等の所定材料を
薄帯状に均一に加熱若しくは冷却するのに有用である。
特に金属溶融物を冷却する場合には、組織安定性等に優
れた合金鋳塊を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に用いる好ましいドラムの一部
省略断面図であり、(b)は(a)本発明に用いる好ま
しいドラムの透視側面図である。
【図2】図1(b)のX−X断面図である。
【図3】本発明の加冷熱用回転ドラム装置の概略図であ
る。
【図4】本発明の回転ドラム装置を用いて薄帯の合金鋳
塊を製造する工程を説明するための概略図である。
【符号の説明】
10:ドラム A,B,C:流通通路 11:外周壁体 31:駆動装置 32:動力伝達装置 33:流体循環装置 34:駆動軸 41:合金溶融物 43:薄帯状合金鋳塊
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41F 23/04 B41F 23/04 Z D21G 1/00 D21G 1/00 // B29C 35/16 B29C 35/16 (56)参考文献 特開 昭61−213156(JP,A) 特開 平5−253648(JP,A) 特開 昭52−100329(JP,A) 特開 平2−243309(JP,A) 特開 平2−47387(JP,A) 特開 平3−37410(JP,A) 特開 平3−87231(JP,A) 特開 昭58−176059(JP,A) 特開 昭59−66954(JP,A) 特開 平7−1090(JP,A) 実開 昭62−121935(JP,U) 実開 昭51−48118(JP,U) 実開 昭51−38014(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/06 330 B22D 11/06 360 B22D 11/06 370 A21C 1/00 B22D 11/128 340 B41F 23/04 D21G 1/00 B29C 35/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定材料を回転するドラム外周面に供給
    しながら該所定材料を薄帯状に加熱若しくは冷却する回
    転ドラム装置であって、 ドラムを回転させる駆動手段と、ドラムの外周壁体と、
    ドラムの内周壁体と、該ドラムの外周壁体及び内周壁体
    の間に配された、ドラム外周面を加熱若しくは冷却する
    加冷熱用流体を流通させる複数の独立した流通通路とを
    備え、前記複数の流通通路を、各々の流通通路が順に隣
    接しドラム外周面に沿うようにドラム軸方向に向かって
    螺旋状にドラム外周面内側に配設し、各々の流通通路
    ドラムの一端面から他端面へ貫通するように設け、且つ
    各々の流通通路が、外周壁体の内側から外側にテーパを
    なした、断面が三角形である螺子溝により形成されてな
    ことを特徴とする加冷熱用回転ドラム装置。
  2. 【請求項2】 合金溶融物を回転するドラム外周面に供
    給しながら該合金溶融物を薄帯状に冷却固化する回転ド
    ラム装置であって、 ドラムを回転させる駆動手段と、ドラムの外周壁体と、
    ドラムの内周壁体と、該ドラムの外周壁体及び内周壁体
    の間に配された、ドラム外周面を冷却する加冷用流体を
    流通させる複数の独立した流通通路とを備え、前記複数
    の流通通路を、各々の流通通路が順に隣接しドラム外周
    面に沿うようにドラム軸方向に向かって螺旋状にドラム
    外周面内側に配設し、各々の流通通路ドラムの一端面
    から他端面へ貫通するように設け、且つ各々の流通通路
    が、外周壁体の内側から外側にテーパをなした、断面が
    三角形である螺子溝により形成されてなることを特徴と
    する合金溶融物冷却用回転ドラム装置。
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