JP3213567B2 - エアコンデショナ用サイレンサー - Google Patents
エアコンデショナ用サイレンサーInfo
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Description
ショナに配設され、鍛造で外観形状が成形されるエアコ
ンデショナ用サイレンサーに関する。
エアコンが配設されるが、その冷凍サイクル内を冷却剤
として冷媒が循環する。ときにカーエアコンでは、エア
コンの稼働中に、その機種特有または固有に、冷媒の流
動を起因とする異音が発生する場合がある。その対策と
しては種々の方法があり、例えば冷媒の量の加減等を行
い、サイクル内の内圧や冷媒の流量を変えたりして、異
音の防止をしていたが、十分な効果もあがらない場合も
あるため、サイレンサーをエアコンの冷凍サイクル内に
取付ける方法が採られている。
し、エアコン側のホースに接続する前の外観を示す。こ
のサイレンサー21は鍛造で基本的な外観形状が成形さ
れ、その後各種加工が行われる。図5にその製作方法を
示す。初めに、図面の左側に示すように、アルミ合金を
鍛造により成形した有底円筒体22は、上部に鍛造時に
生じた余肉22aが残されている。次いで、有底円筒体
22の上部をネッキング加工して絞り、その後ネッキン
グ加工した開口部、及びパイプ取付口21a,21bを
ドリル等で切削する。最後に、サイレンサー21は、開
口部に形成した段部に嵌合して蓋部材23をろう付け
し、開口部を閉塞して完成品になる。
ンサーのパイプ取出口等を切削加工すると、内部に切り
かすが残ったようなときは、サイレンサーが一般に圧縮
機の前後に配設されるホース金具に接続されるため、圧
縮機やリキッドタンクに侵入するようなことがある。圧
縮機に切りかすが侵入すると、冷却力の不足や圧縮機破
損の要因となり、リキッドタンクの詰まりは、冷媒の下
流側への流れを阻害し、冷却力の不足を生じさせる要因
となり、完全に除去しなければならない。また、切削に
よるバリがあると、これが冷媒が通るときに流動音の要
因となることがある。さらに、切削時には、切削オイル
を使用することから、その廃棄処理も必要となる。
方法もあるが、プレス抜きをしてからネッキング加工す
ると、プレス抜きした孔が変形してしまい、後でサイレ
ンサーとパイプを接続するときに、取付がうまくいかな
いようなことが生じる。また、ネッキング加工したあと
では、プレス抜きをすることができない。本発明は、上
記課題に鑑みてなされたもので、切削加工を完全に廃止
し、切削時の切りかすやバリを無くすとともに、容易に
製作できるエアコンデショナー用サイレンサーを提供す
ることを目的とする。
エアコンデショナの冷凍サイクル系における低圧ホース
に配設され、冷媒を導入するためのパイプ取出口と冷媒
を排出するためのパイプ取出口とを備え、加工前の基本
形状が鍛造で成形された有底円筒体とからなり、上記冷
凍サイクル系における冷媒の流動音を消去するためのエ
アコンデショナ用サイレンサーにおいて、上記有底円筒
体は鍛造時に、該有底円筒体の開口端側に拡径部を形成
することにより該拡径部の内周部に段部を設け、上記パ
イプ取出口をプレス抜きするとともに、上記開口端を閉
塞するためのプレス抜きで加工した板状の蓋部材を上記
段部にろう付けすることによって、鍛造から該ろう付け
まで切削加工を廃止して形成したことを特徴とするエア
コンデショナ用サイレンサーによって達成される。
エアコンデショナ用サイレンサーについて、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明に係るカーエアコン
用のサイレンサー1を示し、エアコン側のホース若しく
はパイプ類に接続する前の外観を示す。このサイレンサ
ー1は鍛造で基本的な外観形状が成形され、その後各種
加工が行われる。図2にその製作方法を示す。初めに、
図面の左側に示すように、アルミ合金を基材として鍛造
により有底円筒体2を成形する。有底円筒体2は、全体
の肉厚を薄くできるように一定の肉厚で成形し、その上
部には拡径部2aを形成し、その内周部には段部2bを
各々鍛造の型によって鍛造時に形成している。有底円筒
体2の開口側端部は、鍛造時に生じた余肉部2cである
がそのまま残してある。
類と接続されるパイプ取出口3a,3bがプレス抜きで
成形される。有底円筒体2には、絞り部分がないので、
プレス抜き時の当てがね、若しくは切削刃を有底円筒体
2の内部に容易に挿入することができ、プレス抜きが可
能になる。次いで、有底円筒体2の上部に形成した段部
2bに、蓋部材4を嵌合してろう付けする。円板状の蓋
部材4はプレス抜きで加工したものであり、拡形部2a
の内径よりも僅かに径を小さくし、ろう付け代を設けて
いる。また、蓋部材4の厚さは余肉部2cよりも僅かに
低くし、ろうダレを防止している。以上のようにして、
サイレンサー1は完成品になり、次工程でパイプに接続
される。余肉部2cは、そのまま残しておくが、外側で
あるのでサイレンサーとしての性能については、何等影
響がない。
する。上記したように、サイレンサー1は、自動車のエ
アコンデショナに使用される。図3は、自動車のエンジ
ンルームにおけるエアコンデショナの部品の一部を示
し、冷媒は圧縮機11で圧縮されてから高圧ホース1
2、コンデンサー13と流れ、室内側のクーリングユニ
ットに入り、再びエンジンルーム側の低圧ホース14を
流れる。サイレンサー1は、本実施の形態では、低圧ホ
ース14に配設され、圧縮機による冷媒脈動音を防止し
ている。
鍛造して有底円筒体2を成形するときに、開口端を拡径
することにより蓋1の装着部の切削を廃止した。また、
有底円筒体2のネッキング加工を廃止することにより、
パイプを取付けるパイプ取付口3a,3bをプレス抜き
できるようにし切削加工を廃止した。これにより、有底
円筒体2からサイレンサー1の完成品に至るまで、一切
切削加工がない。よって、切削時に生じる切りかす、バ
リを無くして冷凍サイクルのリキッドタンク15の詰ま
りを防止でき、それらを取り除く手間も軽減し、切削油
を使用する必要もない。また、比較的作業時間と手間が
かかる絞り加工、切削加工を廃止し、作業時間と手間の
かからないプレス抜き加工にしたことから、コストを安
価にすることができる。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例え
ば、パイプ取付口3a,3bの形成位置については、サ
イレンサー1の胴部の表裏に取付けてもよいし、蓋部材
4に設けてもよい。
ーは、鍛造時に、有底円筒体の開口端側に拡径部を形成
し、パイプ取出口及び蓋部材をプレス抜きし、大径部に
板状の蓋部材をろう付けしたので、鍛造で成形した有底
円筒体からサイレンサーの完成品に至るまで、一切切削
加工がない。よって、切削時に生じた切りかす、バリを
取り除く手間がなくなる。また、比較的作業時間と手間
がかかるネッキング加工、切削加工を廃止し、作業時間
と手間のかからないプレス抜き加工にしたことから、生
産コストを安価にすることができる。
サイレンサーの完成品の斜視図である。
サイレンサーを鍛造品から完成品までに仕上げる加工方
法を示す流れ図である。
サイレンサーの自動車における使用形態を示す斜視図で
ある。
品の斜視図である。
品から完成品までに仕上げる加工方法を示す流れ図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車のエアコンデショナの冷凍サイク
ル系における低圧ホースに配設され、冷媒を導入するた
めのパイプ取出口と冷媒を排出するためのパイプ取出口
とを備え、加工前の基本形状が鍛造で成形された有底円
筒体とからなり、上記冷凍サイクル系における冷媒の流
動音を消去するためのエアコンデショナ用サイレンサー
において、 上記有底円筒体は鍛造時に、該有底円筒体の開口端側に
拡径部を形成することにより該拡径部の内周部に段部を
設け、 上記パイプ取出口をプレス抜きするとともに、上記開口
端を閉塞するためのプレス抜きで加工した板状の蓋部材
を上記段部にろう付けすることによって、 鍛造から該ろう付けまで切削加工を廃止して形成したこ
とを特徴とするエアコンデショナ用サイレンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15851797A JP3213567B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | エアコンデショナ用サイレンサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15851797A JP3213567B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | エアコンデショナ用サイレンサー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH116668A JPH116668A (ja) | 1999-01-12 |
JP3213567B2 true JP3213567B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=15673482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15851797A Expired - Fee Related JP3213567B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | エアコンデショナ用サイレンサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3213567B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5352275B2 (ja) * | 2009-02-24 | 2013-11-27 | 株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジー | 熱交換器用接続装置 |
ES2549177T3 (es) * | 2009-10-16 | 2015-10-23 | Ti Automotive Engineering Centre (Heidelberg) Gmbh | Circuito de refrigerante con amortiguador acústico para un cuerpo tubular que forma una cavidad |
JP2023155659A (ja) | 2022-04-11 | 2023-10-23 | 横浜ゴム株式会社 | 樹脂製のサイレンサの製造方法および樹脂製のサイレンサ |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15851797A patent/JP3213567B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH116668A (ja) | 1999-01-12 |
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