JP3213559U - ループ状トレーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラーフープの輪体を基本的に想定することによって、手ごろで取り扱いやすく、安全性に優れるばかりでなく、弾性心材を巧みに組み合わせた特性により、身体の各部を多様に筋力アップできるループ状トレーニング装置を提供する。【解決手段】ゴム又は軟質プラスチックからなるリング状ないしループ状の輪体を形成し、輪体の内部に輪に沿って配置される弾性心材を内蔵してなり、弾性心材は、帯長に形成される1又は重なる複数枚の板ばねからなり、各板ばねは、輪体の中心に対して巾面で面していることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この考案は、取り扱いやすくハンディであるとともに筋力強化に最適なループ状のトレーニング装置に関する。
ループ状の運動器具としては、過去に一時流行したフラーフープを挙げることができる。これは輪形の全周が中空のプラスチック製のため、腰に掛けた状態において腰と同時に回して軽快に使用できるが、運搬保管に不都合に大径であり、筋力増強には軽すぎて多くを期待しがたく、どちらかといえば遊戯具の感覚で使われていたが、本考案者においては、輪形の運動器具としての有用性に着眼していた。
有用性等については、筋力増強アイテムとして知られるダンベルであると、老人や女子、子供には重量や寸法が過大であり危険であるばかりか、仕舞うのに適しなく、また、エキスパンダーやブルワーカーであると、構造が煩雑で扱いにくい等の問題があり、これらと比較することでループ状の運動器具に新たな進展の余地を見出すことができた。
すなわち、この考案は、フラーフープの輪体を基本的に想定することによって、手ごろで取り扱いやすく、安全性に優れるばかりでなく、弾性心材を巧みに組み合わせた特性により、身体の各部を多様に筋力アップできるループ状トレーニング装置を提供することを課題とした。
上記の課題を解決するために、この考案は、ゴム又は軟質プラスチックからなるリング状ないしループ状の輪体を形成し、輪体の内部に輪に沿って配置される弾性心材を内蔵してなり、弾性心材は、帯長に形成される1又は重なる複数枚の板ばねからなり、各板ばねは、輪体の中心に対して巾面で面していることを特徴とするループ状トレーニング装置を提供する。
ループ状トレーニング装置を上記のように構成したから、例えば、身体の動作により、両端を閉じるように縮めて使用し(図3)、或いは、両端を開くように楕円形に引っ張って使用する(図4)。いずれの場合も、基本的には板ばねが面方向にのみ曲がる特性を有するため、偏平なループ状が常時保持されることから、不用意で危ない乱雑な変形(例えば楕円がねじれるような変形)が避けられることはもちろん、弾力による伸縮方向がつかみやすいため、トレーニングの作戦を立てやすく、多様な筋力トレーニングを立案し実行できる。
以上説明したように、この考案のループ状トレーニング装置によれば、外側がゴム又は軟質プラスチックであって、角が立つこともないことから接触に安全であり、規則的に方向が定まる規律正しい変形により狙った多様な筋肉を確実に鍛えることができ、例えば老人や女子、子供でも場所をとらないでいつでも気軽にトレーニングできるという優れた効果がある。
この考案のループ状トレーニング装置を示す正面図である。 図1のA−A線矢視の拡大断面図である。 使用状態の一例を示す斜視図である。 使用状態の他の例を示す斜視図である。 板ばねをゴムホースに納める組立手順を示す断面説明図である。 他の実施例を示す図2に対応する断面図である。
この考案において、輪体1は、ゴム等の軟質又は半硬質であれば必ずしもゴムホースであることを要しなく、プラスチックの無垢であっても良い(図2、図6参照)。大きさについては、直径で例えば、30cm〜60cmとする。
図1及び図2は一実施例を示したもので、そのループ状トレーニング装置Pは、クッション性を有するループ状の輪体1と、その中の弾性心材3とからなり、弾性心材3は複数枚の板ばね3a、3b、3cによる多重構造となっている。
輪体1の材料には、水道に使われるゴムホースを使用した。そして、適当に切断した長さのものに弾性心材3を挿入し、口合わせに接続することにより(図示省略)、リング状又はループ状、つまり輪体1に形成される。また、弾性心材3には、長尺の複数枚の板ばねが使用され、重ね合わせた束にして予めゴムホースの中に挿入され(図1、図2、図5)、それから輪形に組み立てられる。
弾性心材3は、同図の場合、1枚の先行板ばね3aと4枚の従属板ばね3b、3b、3c、3cからなる複数の重合バネである。挿入手順については、まず、先行板ばね3aをゴムホース1に差し込み、それに沿わせて一対ずつ二枚合わせにして従属板ばね3b、3b及び3c、3cを差し込む。そうすれば挿入時にホースに対するバネの支えがなく、支障なく複数の板ばねを挿入できる。なお、先行板ばね3aは外周側に位置させる。つまり、輪の曲がり予定Hの反対側に先行板ばね3aを位置させる(図5)。
そして、ゴムホースの両端が接続(接続構造は略する)され形が確定すると、輪体1の曲がり方向(平面方向)にのみ曲がる状態となる。すなわち、変形はシンプルであるので使用状態を頭で組み立てやすく、筋力との対応関係で合理的に都合よく使用しやすい。具体的には、次のように筋肉を鍛えることができる。
(1)大胸筋(輪体1を掴んで真ん中に寄せる)図3
(2)広背筋(輪を摘まんで左右に引っ張る)図4
(3)三角筋(臍下で左右に引っ張る)
(4)上腕筋(臍下で真ん中に寄せる)
(5)横で左右に引っ張る
(6)上腕二頭筋(横で真ん中に寄せる)
(7)手根伸筋(上下に振る)
(8)被覆金(足と腕で引っ張る)
(9)大腿四頭筋(両腿で挟んで寄せる)
図6は、他の実施例を示したもので、素材としてゴムホースを使用しないで、樹脂成型の輪体1の中に弾性心材3が納まるインサート成形をした場合を示す。樹脂には軟質または半硬質のプラスチックが使用される。なお、この場合も、板ばねの弾性心材3が輪体1の中心の(矢印)方向に面しているので、輪体1は、その平面方向にのみ変形する。
P ループ状トレーニング装置
1 輪体
3 弾性心材
3a、3b、3c 板ばね

Claims (3)

  1. ゴム又は軟質プラスチックからなるリング状ないしループ状の輪体を形成し、輪体の内部に輪に沿って配置される弾性心材を内蔵してなり、弾性心材は、帯長に形成される1又は重なる複数枚の板ばねからなり、各板ばねは、輪体の中心に対して巾面で面していることを特徴とするループ状トレーニング装置。
  2. 輪体は、ゴムホース状であって、両端を接続することで内部に板ばねからなる弾性心材を保持してなることを特徴とする請求項1記載のループ状トレーニング装置。
  3. 弾性心材をインサート物とするインサート成形により、輪体の無垢の内部に弾性心材が保持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のループ状トレーニング装置。

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