JP3213494U - 機能性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能層と粘着層とを備える機能性物品において、機能層の効果を維持しつつ、機能性物品を取り外すとき、着用者の肌面又は下着に粘着層が残存することを抑制する。【解決手段】機能性物品1は、基材7,9と、基材の肌当接面又は非肌当接面に形成された粘着層21−1〜21−3と、を備える。機能性物品は、基材における非肌当接面よりも肌当接面側に、肌当接面に沿って所定の機能を有する機能層13を備える。機能層は、親油性成分を含む機能剤を有する。機能層における少なくとも一部が、粘着層と、機能性物品の厚さ方向に重複せず、粘着層における少なくも一部が、機能層と、機能性物品の厚さ方向に重複しない位置に、機能層及び粘着層が形成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、機能剤を含む機能性物品に関する。
物品の着用者に皮膚を介して温感や冷感などを知覚させる等、所定の機能を有する機能剤を含む機能性物品が知られている。例えば、特許文献1には、着用者によって知覚される外部条件を作り出す必要なしに着用者に知覚を伝えることのできる剤(機能剤)を含む、吸収性物品が開示されている。特許文献1によれば、その剤の例として、着用者の身体面上における温度変化を作り出す必要なしに、皮膚の温度受容器(温熱又は寒冷知覚受容器)を刺激する加温剤(温感剤)又は清涼剤(冷感剤)が挙げられている。
特表2004−528090号公報
機能剤は、温感成分や冷感成分のような機能成分と溶媒成分とを含んでいる。これら機能成分や溶媒成分は、親油性の成分や親水性の成分を含み得る。しかし、親油性成分の方が、親水性成分よりも揮発し難く、機能性物品の包装を簡易にすることができるので、好ましく使用される。
そこで、親油性成分を含む機能剤を有する機能層を、物品に設けて、機能性物品を形成する場合について考える。この場合、機能剤の機能が着用者の身体に作用し易いように、機能性物品のうちの肌に近い位置に機能層を形成する。一方、機能性物品は、着用者の肌面又は下着に貼り付けられるための粘着層を備えている。ここで、機能層と粘着層とが機能性物品内で近接していると、機能層の親油性成分の一部が粘着層へ拡散して、粘着層と接触するおそれがある。そうなると、粘着層が、親油性成分に部分的に溶けることにより、着用者の肌面又は下着に強く結合してしまい、機能性物品を取り外した後も、粘着層が着用者の肌面又は下着に残存してしまうおそれがある。そうかといって、親油性成分の量を減らしたり、機能層の領域を小さくしたりすると、機能成分の効果が低減してしまうおそれがある。
したがって、本考案の目的は、機能層と粘着層とを備える機能性物品において、機能層の機能成分の効果を維持しながら、機能性物品を使用後に取り外すとき、着用者の肌面又は下着に粘着層が残存することを抑制可能な機能性物品を提供することにある。
本考案における機能性物品は、肌当接面及び前記肌当接面と反対側の非肌当接面を有する基材と、前記基材の前記肌当接面又は前記非肌当接面に形成された粘着層と、を備える機能性物品であって、前記機能性物品は、前記基材における前記非肌当接面よりも前記肌当接面側に、前記肌当接面に沿って所定の機能を有する機能層を備え、前記機能層は、親油性成分を含む機能剤を有し、前記機能層における少なくとも一部が、前記粘着層と、前記機能性物品の厚さ方向に重複せず、前記粘着層における少なくとも一部が、前記機能層と、前記機能性物品の厚さ方向に重複しない位置に、前記機能層及び前記粘着層が形成されている、機能性物品。
本考案により、機能層と粘着層とを備える機能性物品において、機能層の機能成分の効果を維持しながら、機能性物品を使用後に取り外すとき、着用者の肌面又は下着に粘着層が残存することを抑制できる。
図1は、第1実施形態に係る機能性物品の構成例の平面図である。 図2は、第1実施形態に係る機能性物品の構成例の分解斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る機能性物品の着用状態を示す模式図である。 図4は、第2実施形態に係る機能性物品の構成例の斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る機能性物品の構成例の分解斜視図である。 図6は、第2実施形態に係る機能性物品の着用状態を示す模式図である。
具体的には、本考案の開示は以下の態様に関する。
[態様1]
肌当接面及び前記肌当接面と反対側の非肌当接面を有する基材と、前記基材の前記肌当接面又は前記非肌当接面に形成された粘着層と、を備える機能性物品であって、前記機能性物品は、前記基材における前記非肌当接面よりも前記肌当接面側に、前記肌当接面に沿って所定の機能を有する機能層を備え、前記機能層は、親油性成分を含む機能剤を有し、前記機能層における少なくとも一部が、前記粘着層と、前記機能性物品の厚さ方向に重複せず、前記粘着層における少なくとも一部が、前記機能層と、前記機能性物品の厚さ方向に重複しない位置に、前記機能層及び前記粘着層が形成されている、機能性物品。
上記の機能性物品では、機能層の少なくとも一部が粘着層と厚さ方向に重複せず、粘着層の少なくとも一部が機能層と厚さ方向に重複しない位置に、機能層及び粘着層が形成されている。そのため、機能層の親油性成分が粘着層へ拡散したとしても、粘着層に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に部分的に溶ける粘着層の量を抑制できる。また、粘着層の一部は親油性成分に影響され難い位置にあり、機能性物品との強い結合を維持することができるので、機能性物品を取り外すときに、その粘着層の部分が親油性成分に溶けた部分を引っ張ることで、一緒に引き剥がし易くすることができる。それにより、機能層の親油性成分の量を減らしたり、機能層の領域を小さくしたりすることなく、すなわち機能層の効果を維持しつつ、粘着剤が着用者の肌面又は下着に強く結合して、機能性物品を取り外した後も、粘着層が着用者の肌面又は下着に残存することを抑制できる。
[態様2]
前記機能性物品は、吸収性物品であり、前記基材は、前記肌当接面側に位置する液透過性シートと、前記非肌当接面側に位置する液不透過性シートと、前記液透過性シートと前記液不透過性シートとの間に位置する吸収体と、を含み、前記粘着層は、前記液不透過性シートの前記非肌当接面側の表面に位置しており、前記機能層は、前記液不透過性シートよりも前記肌当接面側に位置しており、前記機能層は、前記吸収体と、前記厚さ方向に重複しない位置に形成されている、態様1に記載の機能性物品。
上記の機能性物品は、吸収性物品であり、その吸収性物品では、機能層の少なくとも一部が粘着層と厚さ方向に重複せず、粘着層の少なくとも一部が機能層と厚さ方向に重複しない位置に、機能層及び粘着層が形成されている。そのため、機能層の親油性成分が非肌当接面側へ拡散したとしても、液不透過性シートの非肌当接面側の粘着層に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に部分的に溶ける粘着層の量を抑制できる。また、粘着層の一部は親油性成分に影響され難い位置にあり、機能性物品との強い結合を維持することができるので、吸収性物品を取り外すときに、その粘着層の部分が親油性成分に溶けた部分を引っ張ることで、一緒に引き剥がし易くすることができる。それにより、機能層の親油性成分の量を減らしたり、機能層の領域を小さくしたりすることなく、すなわち機能層の効果を維持しつつ、粘着剤が下着に強く結合して、吸収性物品を取り外した後も、粘着層が下着に残存することを抑制できる。
[態様3]
前記機能層は、前記吸収体が設けられている領域よりも前記吸収性物品の長手方向の前側及び後側の少なくとも一方の位置に形成されている、態様2に記載の機能性物品。
上記の機能性物品(吸収性物品)では、機能層が吸収体よりも長手方向の前側や後側の位置、すなわち腹部や背部の位置に形成されているので、吸収体のある位置に形成される場合と比較して、着用者の身体の動きによる変形等が少なくなる。そのため、強力な粘着が必要でなくなるため、粘着層の大きさを相対的に小さくすることができる。したがって、機能層と粘着層とが厚さ方向に互いに重複しない位置に配置し易くできる。それにより、機能層の効果を維持しつつ、粘着層が下着に残存することをより抑制できる。
[態様4]
前記粘着層は、前記機能層における前記吸収性物品の幅方向の少なくとも中央部と、前記吸収性物品の厚さ方向に重複しない位置に形成されている、態様3に記載の機能性物品。
機能層が吸収体よりも長手方向の前側又は後側の位置に形成されていると、より効果的に腹部や背部に対して所定の機能を発揮することができるが、粘着層が下着に残存すると、その粘着層の汚れがより目立った状態になる。そこで、上記の機能性物品(吸収性物品)では、粘着層が、機能層の中央部と、厚さ方向に重複しない位置に形成されている。そのため、機能層の親油性成分が粘着層へ拡散したとしても、粘着層に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着層の量を抑制できる。機能層の効果をより高めつつ、粘着層が、下着に残存することを抑制でき、残存したとしても中央部ではないので目立たなくすることができる。
[態様5]
前記粘着層は、平面視で前記機能層における前記吸収性物品の幅方向の両端部及び前記両端部の外側の位置に存在しない、態様3に記載の機能性物品。
機能層が吸収体よりも長手方向の前側又は後側の位置に形成されていて、かつ、粘着層が幅方向の両端部又はそれらの外側の位置に存在すると、機能層などの形状によっては、着用者が足を組んだとき、下着に皺が生じ、下着の皺に追従して機能層にも皺が生じてしまい、機能層が着用者の身体から離れてしまうおそれがある。上記の機能性物品(吸収性物品)では、粘着層が、平面視で機能層における幅方向の両端部及びそれらの外側の位置に存在しない。そのため、機能層が下着の皺に追従することを抑制でき、すなわち機能層が着用者の身体から離れることを抑制できる。それにより、機能層の効果をより維持することができると共に、粘着層が下着に残存することを抑制できる。
[態様6]
前記機能層は、前記粘着層と、前記厚さ方向に重複しない位置に形成されている、態様2乃至5のいずれか一項に記載の機能性物品。
上記の機能性物品(吸収性物品)では、機能層の全部が、粘着層と、厚さ方向に重複しない位置に形成されている。そのため、機能層の親油性成分が非肌当接面側へ拡散したとしても、液不透過性シートの非肌当接面側に達する親油性成分の量が極めて抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着層の量を大幅に抑制できる。それにより、機能層の効果を維持しつつ、粘着層が下着に残存することを大幅に抑制できる。
[態様7]
前記機能層は、シート形状を有する液保持性且つ液透過性のシート部材であり、前記シート部材は、前記液透過性シートと前記液不透過性シートとの間に位置する、態様2乃至6のいずれか一項に記載の機能性物品。
上記の機能性物品(吸収性物品)では、機能層が、シート形状を有し、すなわち液透過性シートや液不透過性シートとは別体に形成されている。それゆえ、親油性成分の量や機能層の領域や位置をより正確に形成することができる。それにより、機能層の効果をより的確に維持しつつ、粘着層が下着に残存することをより的確に抑制できる。
[態様8]
前記機能性物品は、機能性シートであり、前記基材は、前記肌当接面側に位置し、液保持性且つ液透過性の肌当接シートと、液不透過性の非肌当接シートと、を含み、前記粘着層は、前記非肌当接シートの前記非肌当接面側の表面、又は、前記肌当接シートの前記肌当接面側の表面に位置しており、前記機能層は、前記非肌当接シートよりも前記肌当接面側に位置しており、前記粘着層の少なくとも一部は、前記機能層の少なくとも一部と、前記機能性シートの厚さ方向に重複しない位置に形成されている、態様1に記載の機能性物品。
上記の機能性物品は、機能性シートであり、その機能性シートでは、粘着層の少なくとも一部が、機能層の少なくとも一部と、厚さ方向に重複しない位置に形成されている。そのため、機能層の親油性成分が粘着層へ拡散したとしても、粘着層に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着層の量を抑制できる。それにより、機能層の親油性成分の量を減らしたり、機能層の領域を小さくしたりすることなく、すなわち機能層の効果を維持しつつ、粘着剤が着用者の肌面又は下着に強く結合して、機能性シートを取り外した後も、粘着層が着用者の肌面又は下着に残存することを抑制できる。
[態様9]
前記粘着層は、前記機能層における前記機能性シートの面内方向の少なくとも中央部と、前記機能性シートの厚さ方向に重複しない位置に形成されている、態様8に記載の機能性物品。
機能層の面内方向の中央部が粘着層と厚さ方向に重複し、その中央部に対応する粘着層が下着や肌に残存すると、その粘着層による汚れがより目立った状態になる。そこで、上記の機能性物品(機能性シート)では、機能層の面内方向の中央部が、粘着層と、厚さ方向に重複しない位置に形成されている。そのため、機能層の親油性成分が粘着層へ拡散したとしても、粘着層に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着層の量を抑制できる。それにより、機能層の効果を維持しつつ、粘着層が、下着等に残存することを抑制でき、残存したとしても中央部ではないので目立たなくできる。
[態様10]
前記粘着層は、平面視で前記機能層における前記機能性シートの幅方向の両端部及び前記両端部の外側の位置に存在しない、態様8に記載の機能性物品。
粘着層が幅方向の両端部又はそれらの外側の位置に存在すると、機能層などの形状によっては、着用者の動作(例示:足を組む)に伴い、下着に皺が生じ、下着の皺に追従して機能層にも皺が生じてしまい、機能層が着用者の身体から離れてしまうおそれがある。上記の機能性物品(機能性シート)では、粘着層が、平面視で機能層における幅方向の両端部及びそれらの外側の位置に存在しない。そのため、機能層が下着の皺に追従することを抑制でき、すなわち機能層が着用者の身体から離れることを抑制できる。それにより、機能層の効果をより維持することができると共に、粘着層が下着に残存することを抑制できる。
[態様11]
前記機能層は、前記粘着層と、前記厚さ方向に重複しない位置に形成されている、態様8乃至10のいずれか一項に記載の機能性物品。
上記の機能性物品(機能性シート)では、機能層の全部が、粘着層と、厚さ方向に重複しない位置に形成されている。そのため、機能層の親油性成分が非肌当接面側へ拡散したとしても、液不透過性シートの非肌当接面側に達する親油性成分の量が極めて抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着層の量を大幅に抑制できる。それにより、機能層の効果を維持しつつ、粘着層が下着に残存することを大幅に抑制できる。
[態様12]
前記肌当接シートが、前記機能層を含み、前記粘着層は、前記非肌当接シートの前記非肌当接面側の表面に位置している、態様8乃至11のいずれか一項に記載の機能性物品。
上記の機能性物品(機能性シート)では、機能層が肌当接シートに含まれて、したがって粘着層とは非肌当接シートで隔てられているので、そうでない場合と比較して、粘着層に達する親油性成分の量をより抑制できる。それにより、機能層の効果を維持しつつ、粘着層が下着に残存することをより抑制できる。
[態様13]
前記機能層は、TRPチャネルを活性化する機能成分と溶媒成分とを含む機能剤を有し、前記親油性成分は、前記機能成分及び前記溶媒成分の少なくとも一方を含む、態様1乃至12のいずれか一項に記載の機能性物品。
上記の機能性物品では、機能層がTRPチャネルを活性化する機能成分を含む機能剤を有している。そのため、機能性物品の着用時に、着用者の身体面上における温度変化を作り出す必要なしに、皮膚の受容器を刺激して、機能剤の機能を発揮させることができる。それにより機能層の効果をより維持しつつ、粘着層が下着に残存することを抑制できる。
[態様14]
前記機能層は、TRPチャネルを活性化する温感成分と溶媒成分とを含む温感剤を有する温感層、又は、TRPチャネルを活性化する冷感成分と溶媒成分とを含む冷感剤を有する冷感層である、態様13に記載の機能性物品。
上記の機能性物品では、機能層が温感層又は冷感層である。そのため、機能性物品の着用時に、機能性物品を発熱又は冷却させなくても、着用者が、温かさ又は冷たさを感じることができる。それにより、温感層又は冷感層の効果をより維持しつつ、粘着層が下着に残存することを抑制できる。
[態様15]
前記温感剤がTRPV1レセプターに対するアゴニストであり、前記冷感剤がTRPM8レセプターに対するアゴニストである、態様14に記載の機能性物品。
上記の機能性物品では、温感剤がTRPV1レセプターに対するアゴニストであり、冷感剤がTRPM8レセプターに対するアゴニストである。そのため、機能性物品の着用時に、機能性物品を発熱又は冷却させなくても、着用者が、TRPV1レセプターの活性化温度閾値である、43℃超の温度を感じることができ、又は、TRPV8レセプターの活性化温度閾値である、25〜28℃の温度を感じることができる。それにより、温感層又は冷感層の効果をより維持しつつ、粘着層が下着に残存することを抑制できる。
[態様16]
前記機能層が、発熱成分と溶媒成分とを含む発熱剤を有する発熱層であり、前記親油性成分は、前記発熱成分及び前記溶媒成分の少なくとも一方を含む、態様1乃至12のいずれか一項に記載の機能性物品。
上記の機能性物品では、機能層が発熱成分を含む発熱剤を有している。そのため機能性物品の着用時に着用者の肌を温めることができ、着用者が温かさを感じることができる。それにより、発熱層の効果を維持しつつ、粘着層が下着に残存することを抑制できる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る機能性物品の一例として吸収性物品、特に生理用ナプキンについて説明する。また、機能性物品の有する所定の機能の一例として、温感機能について説明する。温感機能は、着用者に皮膚を介して温感を知覚させる機能であり、例えばシートなどに保持された温感溶液により実現される。
本実施形態に係る生理用ナプキン1の構成について説明する。
図1〜図3は本実施形態に係る生理用ナプキン1の構成例を示す図である。図1は展開した状態の生理用ナプキン1の平面図を示し、図2はその分解斜視図を示し、図3はその着用状態の模式図を示す。生理用ナプキン1は、互いに直交する長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tを有し、幅方向Wの中心を通り長手方向Lに延びる長手方向中心線CLを有し、吸収本体3と、吸収本体3より長手方向Lの前方に配置された温感本体5とを備え、包装シート29により包装される。生理用ナプキン1は、吸収本体3において、着用時に着用者の肌に当接する液透過性シート7と、着用時に着衣19に当接する液不透過性シート9と、液透過性シート7及び液不透過性シート9の間に配置された吸収体11とを備える。また、生理用ナプキン1は、温感本体5において、着用時に着用者の肌に当接する液透過性シート7と、着用時に着衣19に当接する液不透過性シート9と、液透過性シート7及び液不透過性シート9の間に配置された温感溶液保持シート13と、温感溶液保持シート13よりも液不透過性シート9側に配置された形状保持部材15と、を備える。形状保持部材15は、温感溶液保持シート13を支持すると共に、温感本体5の形状を保持するシートである。そして、温感溶液保持シート13は、吸収体11が設けられている領域よりも長手方向Lの前側の位置に形成されている。なお、別の実施形態では、生理用ナプキン1は形状保持部材15を備えなくてもよい。また、生理用ナプキン1の長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tは、生理用ナプキン1の各資材及び包装シート29においても同様に適用される。また、生理用ナプキン1の着用時を想定したとき、生理用ナプキン1やその各資材、包装シート29において、相対的に肌に近い側を肌側ともいい、相対的に肌から遠い側を非肌側ともいう。
温感溶液保持シート13(機能層)は、不織布のような液体を保持可能なシートから構成されており、温感溶液(図示せず)を含んでいる。温感溶液(機能剤)は、生理用ナプキン1の着用者の身体又はその近傍を加熱等することなしに、皮膚の温度受容器(温熱知覚受容器)を刺激して、着用者に温感を知覚させる温感剤(温感成分)と、溶媒(溶媒成分)とを含んでいる。温感溶液は、親油性成分を含んでおり、例えば温感剤及び溶媒の少なくとも一方が親油性成分を含んでいる。平面視で、すなわち厚さ方向Tの上方から生理用ナプキン1を見た場合、温感溶液は、温感溶液保持シート13の全体に含まれている。温感溶液保持シート13の幅方向Wの長さは、吸収体11の幅方向Wの長さよりも長くなるように構成されている。それにより、温感溶液の効果が、吸収体11よりも幅方向Wに広い領域に及ぶようになっている。なお、別の実施形態では、平面視で、温感溶液は、温感溶液保持シート13の全体ではなく、所定の部分、例えば周縁部を除く内側の中央部に含まれている。
吸収本体3における液透過性シート7と、温感本体5における液透過性シート7とは一体のシートである。また、吸収本体3における液不透過性シート9と、温感本体5における液不透過性シート9とは一体のシートである。また、吸収本体3における吸収体11と、温感本体5における形状保持部材15とは、別の部材である。吸収体11の一部と形状保持部材15の一部とが、重複部17において、厚さ方向Tに互いに重複しており、重複部17において、吸収体11が、形状保持部材15よりも液透過性シート7に近い位置に配置されている。なお、別の実施形態では、吸収体11と形状保持部材15とは厚さ方向Tに重複せず、重複部17はなくてもよい。
少なくとも液透過性シート7、液不透過性シート9及び吸収体11は、機能性物品である生理用ナプキン1の基本構造を構成しているから基材ということができる。そして、液透過性シート7の肌側の表面は、基材又は生理用ナプキン1の肌当接面ということができ、液不透過性シート9の非肌側の表面は、肌当接面と反対側の面であるから、基材又は生理用ナプキン1の非肌当接面ということができる。したがって、生理用ナプキン1は、基材における非肌当接面よりも肌当接面の側に、肌当接面に沿って温感溶液保持シート13を有するということができる。
生理用ナプキン1において、吸収本体3は、通常の生理用ナプキンと同様の形状を有しており、吸収本体3において、長手方向Lの略中央部から幅方向Wの両外側に延出する一対のフラップ部23、23を備えている。生理用ナプキン1は、吸収本体3及び温感本体5の両方において、生理用ナプキン1を着用者の着衣19に固定するための粘着部21(粘着層)を備えている。粘着部21の一方の面は、液不透過性シート9に固定され、他方の面は、生理用ナプキン1の包装シート29に仮固定されている。このうち、吸収本体3には、平面視で、吸収体11と重なる領域に配置され、例えば長手方向Lに沿って延び、幅方向Wに間欠的に並ぶ粘着部21−1と、フラップ部23の幅方向Wの略中央部に、長手方向Lに沿って延びる粘着部21−2と、が配置されている。一方、温感本体5には、幅方向Wの両端部の領域に粘着部21−3が配置されている。
ここで、粘着部21及び温感溶液保持シート13は、温感溶液保持シート13の少なくとも一部が粘着部21と厚さ方向Tに重複せず、かつ粘着部21の少なくも一部が温感溶液保持シート13と厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。例えば、粘着部21−3及び温感溶液保持シート13は、温感溶液保持シート13の少なくとも一部が粘着部21−3と厚さ方向Tに重複せず、かつ粘着部21−3の少なくとも一部が温感溶液保持シート13と厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。言い換えると、温感溶液保持シート13と粘着部21−3とは厚さ方向Tにおいて互いに一部が重複するか、又は、互いに全く重複しない。粘着部21−1、21−2についても同様である。本実施形態では、粘着部21−1〜21−3と温感溶液保持シート13とは厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。
例えば、粘着部21−3が、温感溶液保持シート13における幅方向Wの少なくとも中央部と、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。ここで、温感溶液保持シート13における幅方向Wの中央部は、温感機能を高める観点から、長手方向中心線CLから、幅方向Wの両側に、それぞれ温感溶液保持シート13の幅方向Wの幅の30%までの範囲であり、好ましくは40%までの範囲であり、より好ましくは45%までの範囲である。本実施形態では、温感溶液保持シート13は、中央部だけでなく全体が、粘着部21−3とは厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。
生理用ナプキン1は、使用前において、包装シート29と共に、長手方向Lに延びる、長手方向第1折軸F1及び長手方向第2折軸F2と、幅方向Wに延びる、幅方向第1折軸F3、幅方向第2折軸F4及び幅方向第3折軸F5を基軸として折畳まれ、生理用ナプキン1の個包装体(図示せず)を形成している。なお、幅方向第1折軸F3は、生理用ナプキン1の前方に配置され、幅方向第2折軸F4は、生理用ナプキン1の中央に配置され、そして幅方向第3折軸F5は、生理用ナプキン1の後方に配置されている。
また、幅方向第1折軸F3は、生理用ナプキン1及び包装シート29の展開状態において、温感溶液保持シート13と、厚さ方向Tに重複するように配置されている。長手方向第1折軸F1及び長手方向第2折軸F2は、生理用ナプキン1及び包装シート29の展開状態において、吸収体11と、厚さ方向Tに重複しないが、温感溶液保持シート13と、厚さ方向Tに重複するように配置されている。
生理用ナプキン1の個包装体は、生理用ナプキン1及び包装シート29を、長手方向第1折軸F1及び長手方向第2折軸F2を基軸として、幅方向Wに、生理用ナプキン1を内側に折畳み、次いで、幅方向第1折軸F3及び幅方向第3折軸F5を基軸として折り畳み、次いで、幅方向第2折軸F4を基軸として折畳むことにより形成されている。
また、生理用ナプキン1は、シール部25、エンボス部27等を備えるが、当技術分野で公知のものであるため、説明を省略する。
生理用ナプキン1では、液透過性シート7の非肌側の面と吸収体11及び温感溶液保持シート13の肌側の面とは接着剤(例示:ホットメルト接着剤)等で接合され、吸収体11及び形状保持部材15の非肌側の面と液不透過性シート9の肌側の面とは接着剤等で接合される。また、液透過性シート7の非肌側の面の周縁部と、液不透過性シート9の肌側の面の周縁部とは接着剤等で接合される。温感溶液保持シート13の非肌側の面と形状保持部材15の肌側の面とは接着剤等で接合される。
次に、本実施形態に係る生理用ナプキン1の使用方法について説明する。
図3に示すように、着用者Aが生理用ナプキン1を着用する場合、吸収本体3は通常の生理用ナプキンと同様の形状を有しているので、吸収本体3の吸収体11が着用者Aの排泄口当接域(図示せず)に対応するように生理用ナプキン1を着衣19(例示:ショーツ)に固定する。それにより、温感本体5、特に温感溶液保持シート13が着用者Aの下腹部に対応するように生理用ナプキン1が着衣19に固定される。そして、温感本体5の肌当接面が着用者Aの下腹部の肌に接した状態で、生理用ナプキン1が使用される。
言い換えると、生理用ナプキン1は、吸収体11の排泄口当接域(図示せず)が着用者Aの排泄口当接域に当接するように吸収本体3が着衣19に配置されたとき、温感溶液保持シート13が着用者Aの下腹部に対応する位置に配置されるような形状を有している。したがって、吸収本体3の吸収体11の排泄口当接域(図示せず)と、温感本体5の温感溶液保持シート13との距離は、着用者の排泄口と、下腹部との距離(肌面上の距離)とに概ね等しい。
本実施形態では、温感溶液保持シート13の温感溶液(機能剤)は、TRPチャネルを活性化する温感剤(温感成分)と、溶媒(溶媒成分)とを含んでいる。そのため、生理用ナプキン1が着衣19に固定され、使用されると、温感溶液保持シート13に含まれる温感溶液が、液透過性シート7を透過して、着用者Aの肌に接触し、着用者Aの肌の、温感剤が接触している温感剤接触部分のTRPチャネルを効率よく活性化し、着用者の下腹部に温感を効率よく付与することができる。
着用者の下腹部に温感を付与することにより、着用者の下腹部の肌の、温感剤に接していた温感剤接触部分のTRPチャネルが活性化される結果、交感神経系を介して、温感剤接触部分から熱が生じ、着用者の肌の、温感剤接触部分の温度を上昇させることが期待できる。その結果、着用者の子宮に近い部位を温め、痛み物質プロスタグランジンを排出させ、着用者の生理痛を緩和することが期待される。また、着用者の子宮に近い部位を温めることにより、着用者の月経前症候群(Premenstrual Syndrome)、冷え性、更年期障害等を軽減することが期待される。また、血行促進(リンパの流れの促進)により老廃物排出と冷え改善、脂肪燃焼向上、免疫力向上などが期待される。
ここで、親油性成分を含む温感溶液を有する温感溶液保持シート13を、生理用ナプキン1に設ける場合、温感溶液の機能が着用者の身体に作用し易いように、生理用ナプキン1のうちの肌に近い位置、例えば液透過性シート7の直下に温感溶液保持シート13を配置する。一方、生理用ナプキン1は、着用者の下着に貼り付けられるための粘着部21を備えている。ここで、温感溶液保持シート13と粘着部21とが生理用ナプキン1内で近接していると、温感溶液保持シート13の温感溶液の親油性成分の一部が粘着部21(特に粘着部21−3)へ拡散して、粘着部21と接触するおそれがある。そうなると、粘着部21が親油性成分に部分的に溶けて、着用者の下着に強く結合してしまい、生理用ナプキン1を取り外した後も、粘着層が着用者の肌面又は下着に残存してしまうおそれがある。そうかといって、親油性成分の量を減らしたり、温感溶液保持シート13の領域を小さくしたりすると、温感成分の効果が低減してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態に係る生理用ナプキン1では、温感溶液保持シート13の少なくとも一部が粘着部21と厚さ方向に重複せず、粘着部21の少なくとも一部が温感溶液保持シート13と厚さ方向に重複しない位置に、温感溶液保持シート13及び粘着部21が形成されている。そのため、温感溶液保持シート13の親油性成分が粘着部21へ拡散したとしても、粘着部21に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に部分的に溶ける粘着部21の量を抑制できる。また、粘着部21の一部は親油性成分に影響され難い位置にあり、生理用ナプキン1との強い結合を維持することができるので、生理用ナプキン1を取り外すときに、その粘着部21の部分が親油性成分に溶けた部分を引っ張ることで、一緒に引き剥がし易くすることができる。それにより、温感溶液保持シート13の親油性成分の量を減らしたり、温感溶液保持シート13の領域を小さくしたりすることなく、すなわち温感溶液保持シート13の効果を維持しつつ、粘着部21が着用者の下着に強く結合して、生理用ナプキン1を取り外した後も、粘着部21が着用者の下着に残存することを抑制できる。
上記実施形態において好ましい態様として、温感溶液保持シート13は、吸収体11が設けられている領域よりも長手方向Lの前側に設けられている。ただし、別の実施形態では、温感溶液保持シート13は、吸収体11が設けられている領域よりも長手方向Lの後側又は両側に設けられていてもよい。
このような生理用ナプキン1では、温感溶液保持シート13が吸収体11よりも長手方向Lの前側や後側の位置、すなわち腹部や背部の位置に形成されているので、吸収体11のある位置に形成される場合と比較して、着用者の身体の動きによる変形等が少なくなる。そのため、強力な粘着が必要でなくなるため、粘着部21の大きさを相対的に小さくすることができる。したがって、温感溶液保持シート13と粘着部21とが厚さ方向に互いに重複しない位置に配置し易くできる。それにより、温感溶液保持シート13の効果を維持しつつ、粘着部21が下着に残存することをより抑制できる。
上記実施形態において好ましい態様として、温感溶液保持シート13は、吸収体11が設けられている領域よりも長手方向Lの前側又は後側の位置に形成され、粘着部21は、温感溶液保持シート13における幅方向Wの少なくとも中央部と、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。ただし、温感溶液保持シート13は、吸収体11が設けられている領域よりも長手方向Lの後側又は両側に形成されてもよい。
このように、温感溶液保持シート13が吸収体11よりも長手方向Lの前側や後側の位置に形成されていると、より効果的に腹部や背部に対して温感機能を発揮することができるが、粘着部21が下着に残存すると、その粘着部21の汚れがより目立った状態になるおそれがある。そこで、上記の生理用ナプキン1では、粘着部21が、温感溶液保持シート13の幅方向Wの中央部と、厚さ方向に重複しない位置に形成されているので、温感溶液保持シート13の効果をより高めつつ、粘着部21が、下着に残存することを抑制でき、残存したとしても中央部ではないので目立たなくすることができる。
別の実施形態では、温感溶液保持シート13は、吸収体11が設けられている領域よりも長手方向Lの前側又は後側の位置に形成され、粘着部21は、平面視で温感溶液保持シート13における幅方向Wの両端部及び両端部の外側の位置に存在しないことが好ましい。ただし、温感溶液保持シート13は、吸収体11が設けられている領域よりも長手方向Lの後側又は両側に形成されてもよい。
その場合、粘着部21が幅方向Wの両端部及びそれらの外側の位置に存在すると、温感本体5や温感溶液保持シート13の形状によっては、着用者が足を組んだときなどに、下着に皺が生じ、下着の皺に追従して温感溶液保持シート13にも皺が生じてしまい、温感溶液保持シート13が着用者の身体から離れてしまうおそれがある。上記の生理用ナプキン1では、粘着部21が、平面視で温感溶液保持シート13における幅方向Wの両端部及びそれらの外側の位置に存在しない。そのため、温感溶液保持シート13が下着の皺に追従することを抑制でき、すなわち温感溶液保持シート13が着用者の身体から離れることを抑制できる。それにより、温感溶液保持シート13の効果をより維持することができるとともに、粘着部21が下着に残存することを抑制できる。ここで、温感溶液保持シート13における幅方向Wの両端部とは、温感機能を高める観点から、長手方向中心線CLの両側における、温感溶液保持シート13の幅方向Wの両端縁から、それぞれ内側に温感溶液保持シート13の幅方向Wの幅の20%までの範囲であり、好ましくは10%までの範囲であり、より好ましくは5%までの範囲である。このような場合、粘着部21は、例えば、温感溶液保持シート13における幅方向Wの略中央部であって、長手方向Lの両端部のうちの少なくとも一方、又は、長手方向Lの両端部よりも外側の位置のうちの少なくとも一方に形成される。あるいは、温感溶液保持シート13における面内方向(幅方向W及び長手方向Lを含む方向)の略中央部に形成される。あるいは、これらを組み合わせた複数の位置に形成される。粘着部21は、一個でもよく、複数個でもよい。その場合、粘着部21の位置に応じて、粘着部21との重なりが少なくなるように、又は、重ならないように、温感溶液保持シート13の形状や配置が調整される。
別の実施形態では、温感溶液保持シート13は、粘着部21と、厚さ方向Tに全く重複しない位置に形成されていることが好ましい。
その場合、上記の生理用ナプキン1では、温感溶液保持シート13の全部が、粘着部21と、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。そのため、温感溶液保持シート13の親油性成分が非肌面側(非肌当接面側)へ拡散したとしても、液不透過性シート9の非肌面側(非肌当接面側)に達する親油性成分の量が極めて抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着部21の量を大幅に抑制できる。それにより、温感溶液保持シート13の効果を維持しつつ、粘着部21が下着に残存することを大幅に抑制できる。
上記実施形態において好ましい態様として、温感溶液保持シート13は、シート形状を有する液保持性且つ液透過性のシート部材であり、そのシート部材は、液透過性シート7と液不透過性シート9との間に位置している。この場合、平面視で、温感溶液は、温感溶液保持シート13の全体に含まれている。
このような生理用ナプキン1では、温感溶液保持シート13が、液透過性シート7や液不透過性シート9とは別体に形成されている。それゆえ、親油性成分の量や温感溶液保持シート13の領域や位置をより正確に形成することができる。それにより、温感溶液保持シート13の効果をより的確に維持しつつ、粘着部21が下着に残存することをより的確に抑制できる。なお、別の実施形態では、温感溶液保持シート13は、シート部材ではなく、液透過性シート7、液不透過性シート9、形状保持部材15又は吸収体11と一体であってもよい。すなわち、温感溶液が、液透過性シート7、液不透過性シート9、形状保持部材15又は吸収体11に塗布・含浸されていてもよい。その場合、別体のシート部材を設ける必要がなく、シート部材の形成工程や配置工程を省略できる。
なお、別の実施形態では、平面視で、温感溶液は、温感溶液保持シート13の全体ではなく、所定の部分に含まれていてもよい。例えば、平面視で温感溶液保持シート13のうちの粘着部21と重なる部分に、温感溶液を含ませないようにし、粘着部21と重ならない部分に、温感溶液を含ませるようにしてもよい。それにより、温感溶液保持シート13の親油性成分が非肌面側(非肌当接面側)へ拡散しても、粘着部21に達する親油性成分の量を極めて抑制できる。親油性成分に溶ける粘着部21の量を大幅に抑制できる。
また、上記実施形態における好ましい態様として、生理用ナプキン1は、温感溶液保持シート13と液不透過性シート9との間に形状保持部材15を備えている。
上記生理用ナプキン1では、温感溶液保持シート13と粘着部21との間に形状保持部材15を備えている。そのため、温感溶液保持シート13の親油性成分が非肌面側(非肌当接面側)へ拡散したとしても、形状保持部材15で遮蔽されるので、液不透過性シート9の非肌面側(非肌当接面側)に達する親油性成分の量をより抑制でき、親油性成分に溶ける粘着部21の量をより抑制できる。それにより、温感溶液保持シート13の効果を維持しつつ、粘着部21が下着に残存することを大幅に抑制できる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る機能性物品の一例として、機能シート、特に温感シートについて説明する。また、機能性物品の有する所定の機能の一例として、温感機能について説明する。
本実施形態に係る温感シート301の構成について説明する。
図4〜図6は本実施形態に係る温感シート301の構成例を示す図である。図4は温感シート301の斜視図を示し、図5はその分解斜視図を示し、図6はその着用状態の模式図を示す。温感シート301は、互いに直交する長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tを有し、幅方向Wの中心を通り長手方向Lに延びる長手方向中心線CLと、長手方向Lの中心を通り幅方向Wに延びる幅方向中心線CWを有する。温感シート301は、着用者の肌に当接する液透過性シート307(肌当接シート)と、温感溶液保持シート309(非肌当接シート)と、着衣321に当接する液不透過性シート311と、液不透過性シート311に固定され且つ液不透過性シート311を着衣321に貼付するための粘着部313と、粘着部313を仮固定するための剥離シート315を厚さ方向Tにこの順で備える。また、温感シート301の長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tは、温感シート301の各資材においても同様に適用される。また、温感シート301の着用時を想定したとき、温感シート301やその各資材において、相対的に肌に近い側を肌側ともいい、相対的に肌から遠い側を非肌側ともいう。
温感溶液保持シート309(機能層)は、不織布のような液体を保持可能なシートから構成されており、温感溶液(図示せず)を含んでいる。温感溶液(機能剤)は、温感シート301の着用者の身体又はその近傍を加熱等することなしに、皮膚の温度受容器(温熱知覚受容器)を刺激して、着用者に温感を知覚させる温感剤(温感成分)と、溶媒(溶媒成分)とを含んでいる。温感溶液は、親油性成分を含んでおり、例えば温感剤及び溶媒の少なくとも一方が親油性成分を含んでいる。平面視で、すなわち厚さ方向Tの上方から温感シート301を見た場合、温感溶液は、温感溶液保持シート309周縁部を除いた領域309aの全体に含まれている。なお、別の実施形態では、平面視で、温感溶液は、温感溶液保持シート309の領域309aの全体ではなく、所定の部分に含まれている。
少なくとも液透過性シート307及び液不透過性シート311は、機能性物品である温感シート301の基本構造を構成しているから基材ということができる。そして、液透過性シート307の肌側の表面は、基材又は温感シート301の肌当接面ということができ、液不透過性シート311の非肌側の表面は、肌当接面と反対側の面であるから、基材又は温感シート301の非肌当接面ということができる。したがって、温感シート301は、基材における非肌当接面よりも肌当接面側に、肌当接面に沿って温感溶液保持シート309を有するということができる。
温感シート301では、液透過性シート307と、温感溶液保持シート309と、液不透過性シート311と、剥離シート315とは、平面方向(長手方向L及び幅方向W)の外周縁の形状が同一である。液透過性シート307と、温感溶液保持シート309と、液不透過性シート311と、剥離シート315とでは、それらの外周縁が厚さ方向Tに重複するように積み重ねられている。別の実施形態では、液透過性シート307、温感溶液保持シート309、液不透過性シート311及び剥離シート315の少なくとも一つは、平面方向(長手方向L及び幅方向W)の外周縁の形状が同一でなくてもよい。例えば、温感溶液保持シート309は他のシートと比較して一回り小さい。
粘着部313は、幅方向Wに延びる複数の粘着部分314から構成され、全体としては平面視で温感シート301の外周縁の内側に位置し、外周縁に沿う所定幅の環状の形状を有している。その環の内側の部分である中央部には、粘着部313(複数の粘着部分314)は存在しない。複数の粘着部分314は、長手方向Lに所定の間隔をあけて配置されている。剥離シート315は、粘着部313の存在しない中央部を含む、粘着部313(複数の粘着部分314)の全体を覆うように配置されている。別の実施の形態では、粘着部313は、複数の粘着部分314のように分離しておらず、連続的に一体に形成され、平面視で温感シート301の外周縁に沿う所定幅の環状の形状を有していてもよい。
ここで、粘着部313及び温感溶液保持シート309は、温感溶液保持シート309の少なくとも一部が粘着部313と厚さ方向Tに重複せず、粘着部313の少なくも一部が温感溶液保持シート309と厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。例えば、粘着部313及び温感溶液保持シート309は、温感溶液保持シート309の少なくとも一部が粘着部313と厚さ方向Tに重複せず、かつ、粘着部313の少なくも一部が温感溶液保持シート309と厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。言い換えると、温感溶液保持シート309と粘着部313とは厚さ方向Tにおいて互いに一部が重複するか、互いに全く重複しない。本実施形態では、粘着部313と温感溶液保持シート309とは厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。
例えば、粘着部313が、温感溶液保持シート309における面内方向(長手方向L及び幅方向Wを含む方向)の少なくとも中央部309aと、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。ここで、温感溶液保持シート309における面内方向の中央部は、温感機能を高める観点から、幅方向Wについては、長手方向中心線CLから、幅方向Wの両側に、それぞれ温感溶液保持シート13の幅方向Wの幅の30%までの範囲であり、好ましくは40%までの範囲であり、より好ましくは45%までの範囲である。長手方向Lについては、幅方向中心線CWから、長手方向Lの両側に、それぞれ温感溶液保持シート309の長手方向Lの長さの30%までの範囲であり、好ましくは40%までの範囲であり、より好ましくは45%までの範囲である。なお、別の実施形態において、温感溶液保持シート309が他のシートと比較して一回り小さい場合、粘着部313は、例えば、全体としては平面視で温感溶液保持シート309の外周縁の外側に位置し、外周縁に沿う所定幅の環状の形状を有していてもよい。
温感シート301では、液透過性シート307の非肌側の面と温感溶液保持シート309の肌側の面とは接着剤(例示:ホットメルト接着剤)等で接合され、温感溶液保持シート309の非肌側の面と液不透過性シート311の肌側の面とは接着剤等で接合される。
次に、本実施形態に係る温感シートの使用方法について説明する。
図6に示すように、温感シート301を着用者Aが使用する場合、個包装体(図示せず)から温感シート301を取り出し、温感シート301から剥離シート315を剥離する。次いで、着用者Aは、温感シート301の粘着部313を、着衣321(例示:ショーツ)の内面に固定する。それにより、温感溶液保持シート309が着用者Aの腹部に対応するように温感シート301が着衣321に固定される。そして、温感シート301の肌当接面が着用者Aの腹部の肌に接した状態で、温感シート301が使用される。
本実施形態では、温感溶液保持シート309の温感溶液(機能剤)は、TRPチャネルを活性化する温感剤(温感成分)と、溶媒(溶媒成分)とを含んでいる。そのため、温感シート301が着衣321に固定され、使用されると、温感溶液保持シート309に含まれる温感溶液が、液透過性シート307を透過して、着用者Aの肌に接触し、着用者Aの肌の、温感剤が接触している温感剤接触部分のTRPチャネルを効率よく活性化し、着用者の下腹部に温感を効率よく付与することができる。
着用者の下腹部に温感を付与することにより、着用者の下腹部の肌の、温感剤に接していた温感剤接触部分のTRPチャネルが活性化される結果、交感神経系を介して、温感剤接触部分から熱が生じ、着用者の肌の、温感剤接触部分の温度を上昇させることが期待できる。その結果、着用者が女性の場合、第1実施形態と同様の効果が得られる。一方、着用者が男性の場合、痛み物質プロスタグランジンを排出させ、筋肉の緊張を緩和して筋肉痛を緩和することが期待される。また、血行促進(リンパの流れの促進)により老廃物排出と冷え改善、脂肪燃焼向上、免疫力向上などが期待される。
上記の温感シート301では、粘着部313の少なくとも一部が、温感溶液保持シート309の少なくとも一部と、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。そのため、温感溶液保持シート309の親油性成分が粘着部313へ拡散したとしても、粘着部313に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着部313の量を抑制できる。それにより、温感溶液保持シート309の親油性成分の量を減らしたり、温感溶液保持シート309の領域を小さくしたりすることなく、すなわち温感溶液保持シート309の効果を維持しつつ、粘着部313が着用者の下着に強く結合して、温感シート301を取り外した後も、粘着部313が着用者の下着に残存することを抑制できる。
上記実施形態において好ましい態様として、粘着部313は、温感溶液保持シート309における面内方向の少なくとも中央部と、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。
温感溶液保持シートの面内方向の中央部が粘着部と厚さ方向に重複し、その中央部に対応する粘着部が下着や肌に残存すると、その粘着部による汚れがより目立った状態になる。そこで、上記の温感シート301では、温感溶液保持シート309の面内方向の中央部が、粘着部313と、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。そのため、温感溶液保持シート309の親油性成分が粘着部313へ拡散したとしても、粘着部313に達する親油性成分の量が抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着部313の量を抑制できる。それにより、温感溶液保持シート309の効果を維持しつつ、粘着部313が、下着等に残存することを抑制でき、残存したとしても中央部ではないので目立たなくできる。
別の実施形態では、粘着部313は、平面視で温感溶液保持シート309における温感シート301の幅方向Wの両端部及び前記両端部の外側の位置に存在しないように配置してもよい。
粘着部が幅方向の両端部及びそれらの外側の位置に存在すると、温感溶液保持シーなどの形状によっては、着用者の動作(例示:足を組む)に伴い、下着に皺が生じ、下着の皺に追従して温感溶液保持シートにも皺が生じてしまい、温感溶液保持シートが着用者の身体から離れてしまうおそれがある。そこで、上記の温感シート301では、粘着部313が、平面視で温感溶液保持シート309における幅方向Wの両端部及びそれらの外側の位置に存在しないようにし配置してもよい。その場合、温感溶液保持シート309が下着の皺に追従することを抑制でき、すなわち温感溶液保持シート309が着用者の身体から離れることを抑制できる。それにより、温感溶液保持シート309の効果をより維持することができると共に、粘着部313が下着に残存することを抑制できる。ここで、温感溶液保持シート309における温感シート301の幅方向Wの両端部とは、温感機能を高める観点から、長手方向中心線CLの両側における、温感溶液保持シート309の幅方向Wの両端縁から、それぞれ内側に温感溶液保持シート309の幅方向Wの幅の20%までの範囲であり、好ましくは10%までの範囲であり、より好ましくは5%までの範囲である。このような場合、粘着部313は、例えば、温感溶液保持シート309における幅方向Wの略中央部であって、長手方向Lの両端部のうちの少なくとも一方、又は、長手方向Lの両端部よりも外側の位置のうちの少なくとも一方に形成される。あるいは、温感溶液保持シート309における面内方向(幅方向W及び長手方向Lを含む方向)の略中央部に形成される。あるいは、これらを組み合わせた複数の位置に形成される。粘着部313は、一個でもよく、複数個でもよい。その場合、粘着部313の位置に応じて、粘着部313の重なりが少なくなるように、又は、重ならないように、温感溶液保持シート309の形状や配置が調整される。
上記実施形態において好ましい態様として、温感溶液保持シート309は、粘着部313と、厚さ方向Tに重複しない位置に形成されている。
上記の温感シート301では、温感溶液保持シート309の全部が、粘着部313と、厚さ方向に重複しない位置に形成されている。そのため、温感溶液保持シート309の親油性成分が非肌当接面側へ拡散したとしても、液不透過性シートの非肌当接面側に達する親油性成分の量が極めて抑制されるので、親油性成分に溶ける粘着部313の量を大幅に抑制できる。それにより、温感溶液保持シート309の効果を維持しつつ、粘着部313が下着に残存することを大幅に抑制できる。
別の実施形態では、液透過性シート307が、温感溶液保持シート309を含んでもよく、すなわち、液透過性シート307が温感溶液保持シート309と一体でもよい。例えば、液透過性シート307が温感溶液を含有していたり、液透過性シート307の代替として温感溶液保持シート309を用いたりする場合である。
その場合、上記温感シートでは、温感溶液保持シート309が液透過性シート307に含まれて、したがって粘着部313とは液不透過性シート311で隔てられているので、そうでない場合と比較して、粘着部313に達する親油性成分の量をより抑制できる。それにより、温感溶液保持シート309の効果を維持しつつ、粘着部313が下着に残存することをより抑制できる。
上記各実施形態において、機能剤に含まれる機能成分は温感剤である。しかし、本考案はこの例に限定されず、機能剤に含まれる機能成分及び溶媒成分の少なくとも一方が親油性成分を含んでいれば、機能成分の種類は他の種類であってもよく、例えば、冷感剤や発熱剤であってもよい。冷感剤を用いる場合、機能層は、例えば、冷感剤と溶媒成分とを含む冷感溶液を有している。発熱剤を用いる場合、機能層は、例えば、発熱剤と溶媒成分とを含む発熱溶液を有している。
(機能性物品における各資材等)
次に、上記の各実施形態における機能性物品における各資材等について説明する。
上記の各実施形態における機能層は、TRPチャネルを活性化する機能成分と溶媒成分とを含む機能剤を有している。
例えば、温感溶液は、TRPチャネルを活性化する温感剤と、溶媒とを含んでいる。上記温感剤としては、TRPチャネルを活性化するものであれば、特に制限されず、例えば、TRPV1レセプターに対するアゴニスト、TRPV3レセプターに対するアゴニスト等が挙げられ、TRPV1に対するアゴニストであることが好ましい。TRPV1レセプターは、活性化温度閾値が43℃超と高く、着用者に高い温感を付与することができるからである。
上記温感剤は、着用者の安心感の観点から、植物由来の化合物であることが好ましい。上記温感剤としては、例えば、カプシコシド、カプサイシン、カプサイシノイド類(ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ノニバミド等)、カプサンチン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、N−アシルワニルアミド、ノナン酸バニリルアミド、多価アルコール、唐辛子末、唐辛子チンキ、唐辛子エキス、ノナン酸バニリルエーテル、バニリルアルコールアルキルエーテル誘導体(例えば、バニリルエチルエーテル、バニリルブチルエーテル、バニリルペンチルエーテル、バニリルヘキシルエーテル)、イソバニリルアルコールアルキルエーテル、エチルバニリルアルコールアルキルエーテル、ベラトリアルアルコール誘導体、置換ベンジルアルコール誘導体、置換ベンジルアルコールアルキルエーテル、バニリンプロピレングリコールアセタール、エチルバニリンプロピレングリコールアセタール、ショウガエキス、ジンジャーオイル、ジンゲロール、ジンゲロン、ヘスペリジン、及びピロリドンカルボン酸、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記温感剤は、着用者が痛さを感じにくい観点から、カプサイシンではないことが好ましく、バニリルアルコールアルキルエーテル誘導体(例えば、バニリルエチルエーテル、バニリルブチルエーテル、バニリルペンチルエーテル、バニリルヘキシルエーテル、ショウガエキス、ジンジャーオイル、ジンゲロール、及びジンゲロン、並びにそれらの任意の組み合わせがより好ましい。
例えば、冷感溶液は、TRPチャネルを活性化する冷感剤と、溶媒とを含んでいる。上記冷感剤としては、TRPチャネルを活性化するものであれば、特に制限されず、例えば、TRPM8レセプターに対するアゴニスト、TRPA1レセプターに対するアゴニスト等が挙げられ、TRPM8レセプターに対するアゴニストであることが好ましい。着用者に、過度の冷感を付与しないためである。
上記冷感剤としては、例えば、メントール(例えば、l−メントール)及びその誘導体(例えば、乳酸メンチル、メンチルグリセリルエーテル、例えば、l−メンチルグリセリルエーテル)、サリチル酸メチル、カンファー、植物(例えば、ミント、ユーカリ)由来の精油等が挙げられる。
上記溶媒としては、上記温感剤及び冷感剤を含むことができるものであれば、特に限定されず、例えば、親油性溶媒及び親水性溶媒が挙げられる。上記溶媒は、上記温感剤及び冷感剤を、例えば、溶解、分散等することができる。
上記親油性溶媒としては、油脂、例えば、天然油(例えば、トリグリセリド等の脂肪酸エステル、ヤシ油、アマニ油等)、炭化水素(例えば、パラフィン、例えば、流動パラフィン)等が挙げられる。
上記親水性溶媒としては、水及びアルコールが挙げられる。上記アルコールとしては、メタノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリン等の低級アルコール、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール等の高級アルコール等が挙げられる。
上記溶媒としては、揮発性を制御しやすい、特に揮発性を下げやすい観点からは、油脂(親油性溶媒)又はアルコール(親水性溶媒)が好ましい。また、上記機能性物品が吸収性物品である場合には、吸収性を阻害しにくい観点から、上記溶媒は親油性溶媒であることが好ましい。
上記温感溶液又は冷感溶液は、上記温感剤又は冷感剤を、好ましくは0.0001〜5.0質量%、より好ましくは0.0005〜3.0質量%、さらに好ましくは0.1〜1.0質量%、そしてさらにいっそう好ましくは0.3〜0.7質量%含む。温感又は冷感の効果の観点からである。
本考案の機能性物品は、温感溶液又は冷感溶液を、温感剤又は冷感剤の坪量が、好ましくは0.001〜10g/m2、より好ましくは0.003〜5g/m2、さらに好ましくは0.01〜2.5g/m2、そしてさらにいっそう好ましくは0.05〜1.5g/m2となるような坪量で含む。着用者に温感又は冷感を付与する観点からである。
本考案の機能性物品では、上記温感溶液又は冷感溶液は、上述の温感剤又は冷感剤及び溶媒以外に、着用者に温感又は冷感を付与する効果を阻害しない範囲で、下記に示されるような、少なくとも1種の他の成分を含むことができる。
上記少なくとも1種の他の成分としては、冷却剤、例えば、気化熱により周囲の温度を下げる冷却剤が挙げられ、当該冷却剤として、例えばアルコール、例えばメタノール及びエタノールが挙げられる。上記少なくとも1種の他の成分としては、例えばシリコーンオイル、シリコーン、シリコーン系レジン等が挙げられる。上記少なくとも1種の他の成分としては、例えば酸化防止剤、例えばBHT(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、没食子酸プロピル等が挙げられる。
上記少なくとも1種の他の成分としては、例えばビタミン、例えば天然ビタミン又は合成ビタミンが挙げられる。上記ビタミンとしては、例えば水溶性ビタミン、例えばビタミンB群、例えば、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンB3,ビタミンB5,ビタミンB6,ビタミンB7,ビタミンB9,ビタミンB12等、ビタミンCが挙げられる。上記ビタミンとしては、例えば脂溶性ビタミン、例えばビタミンA群、ビタミンD群、ビタミンE群、およびビタミンK群等が挙げられる。上記ビタミンにはまた、それらの誘導体も含まれる。
上記少なくとも1種の他の成分としては、例えば、アミノ酸、例えば、アラニン、アルギニン、リジン、ヒスチジン、プロリン、ヒドロキシプロリン等、並びにペプチドが挙げられる。また、上記少なくとも1種の他の成分としては、例えば、ゼオライト、例えば、天然ゼオライト、例えば、方沸石、菱沸石、輝沸石、ナトロライト、束沸石、及びソモソナイト、並びに、合成ゼオライトが挙げられる。また、上記少なくとも1種の他の成分としては、例えば、コレステロール、ヒアルロン酸、レシチン、セラミド、プラセンタ、コラーゲン、エラスチン、スクワラン、ワセリン、トレハロース等が挙げられる。
また、上記少なくとも1種の他の成分としては、例えば、薬剤、例えば、皮膚収斂剤、抗ニキビ剤、抗シワ剤、抗セルライト剤、美白剤、抗菌剤、抗カビ剤等が挙げられる。上記皮膚収斂剤としては、例えば、酸化亜鉛、硫酸アルミニウム、タンニン酸等、油溶性皮膚収斂剤、例えば、油溶性ポリフェノールが挙げられる。上記油溶性ポリフェノールとしては、天然の油溶性ポリフェノール、例えば、オオバクエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、カモミラエキス、ゴボウエキス、サルビアエキス、シナノキエキス、セイヨウボダイジュエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セージエキス、サルビアエキス、テウチグルミエキス、ハイビスカスエキス、ビワ葉エキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ヨクイニンエキス等が挙げられる。上記抗ニキビ剤としては、例えば、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、レゾルシノール、イオウ、エリスロマイシン、亜鉛等が挙げられる。上記抗シワ剤としては、例えば、乳酸、サリチル酸、サリチル酸誘導体、グリコール酸、フィチン酸、リポ酸、リソフォスファチド酸が挙げられる。上記抗セルライト剤としては、例えば、キサンチン化合物、例えば、アミノフィリン、カフェイン、テオフィリン、テオブロミン等が挙げられる。上記美白剤としては、例えば、ナイアシンアミド、コウジ酸、アルブチン、グルコサミン及び誘導体、フィトステロール誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、並びにクワ抽出物及び胎盤抽出物が挙げられる。
また、上記少なくとも1種の他の成分としては、例えば、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤、香料、色素、染料、顔料、植物抽出エキス等が挙げられる。上記抗炎症成分としては、例えば、天然由来の抗炎症剤、例えば、ボタン、オオゴン、オトギリソウ、カモミール、甘草、モモノハ、ヨモギ、シソエキス等、合成抗炎症剤、例えば、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム等が挙げられる。上記pH調整剤としては、肌を弱酸性に保つためのもの、例えば、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、乳酸等が挙げられる。上記顔料としては、例えば、酸化チタンが挙げられる。
本考案の機能性物品、及び上記温感溶液は、発熱剤を含まないことが好ましい。そうすることにより、着用者が、低温やけどを起こしにくくなる。また、機能性物品自体が発熱しないため、機能性物品を着衣、肌当に固定するための粘着部が軟化しにくく、機能性物品の使用を終え、機能性物品を着衣、着用者の肌等から取り外す際に、機能性物品の粘着部が、着衣や肌に残りにくい。上記発熱剤としては、発熱剤自体が発熱し、その物質、その溶媒、又は、その物質や溶媒をシート等に固定する剤に浸油性成分を有するものであれば、特に制限されず、例えば、金属粉(例えば、鉄粉)の酸化熱、酸及びアルカリの中和熱、無機塩の水和熱等の化学エネルギーを利用するものが挙げられる。
本考案の機能性物品において、液透過性シートの素材としては、液透過性を有するものであれば特に制限されず、例えば、布帛(例えば、不織布、織布、編物)、開孔フィルム等が挙げられる。上記布帛としては、機能性物品の製法のしやすさの観点から不織布が好ましい。上記不織布としては、例えば、エアレイドパルプ、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、メルトブローン不織布、及びこれらの組み合わせ(例えば、SMS等)等が挙げられる。
上記布帛を構成する繊維としては、例えば天然繊維、合成繊維、及び半合成繊維が挙げられる。上記天然繊維としては、パルプ繊維及び再生セルロース繊維が挙げられる。上記再生セルロース繊維としては、レーヨン繊維、例えば、ビスコースから得られるビスコースレーヨン、ポリノジック及びモダール、セルロースの銅アンモニア塩溶液から得られる銅アンモニアレーヨン繊維(「キュプラ」とも称される);有機化合物及び水の混合溶液である有機溶剤を用いた有機溶剤紡糸法によって得られ、セルロース誘導体を経ないリヨセル及びテンセル等が挙げられる。上記半合成繊維としては、半合成セルロース繊維、例えば、アセテート繊維、例えば、トリアセテート繊維及びジアセテート繊維が挙げられる。上記合成繊維としては、例えば、熱融着性繊維、例えば、ポリオレフィン系ポリマー、例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレン;ポリエステル系ポリマー、例えば、テレフタレート系ポリマー、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリブチレンテレフタレート,ポリペンチレンテレフタレート;ポリアミド系ポリマー、例えば、ナイロン6若しくはナイロン6,6;アクリル系ポリマー;ポリアクリロニトリル系ポリマー;又はそれらの変性物、或いはそれらの組み合わせ等から形成された繊維が挙げられる。上記開孔フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンのシートに、複数の開孔部を設けたものが挙げられる。
上記液透過性シートは、好ましくは10〜100g/m2、そしてより好ましくは20〜50g/m2の坪量を有する。
本考案の機能性物品において、液不透過性シートの素材としては、液不透過性を有するものであれば特に制限されず、例えばフィルム、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルム、通気性を有する樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布に通気性を有する樹脂フィルムを接合したもの、SMS等の複層不織布等が挙げられる。
上記液不透過性シートは、好ましくは10〜50g/m2、そしてより好ましくは15〜30g/m2の坪量を有する。
本考案の機能性物品は、液透過性シートと液不透過性シートとの間に、追加の部材、例えば、中間シート(例えば、温感溶液保持シート)、吸収体等を含むことができる。上記中間シートの素材としては、液透過性シートの素材として列挙されるものが挙げられる。上記中間シートは、温感溶液を含むことができ、すなわち、温感溶液保持シートであってもよく、そして温感溶液を含まなくともよい。上記中間シートを温感溶液保持シートとして用いる場合であって、温感溶液の溶媒が親油性溶媒であるときには、上記中間シートは、合成繊維から形成された布帛、例えば、不織布、織布、編物等であることができ、例えば、合成繊維から形成された不織布であることができる。また、上記中間シートを温感溶液保持シートとして用いる場合であって、温感溶液の溶媒が親水性溶媒であるときには、上記中間シートは、セルロース系繊維から構成される布帛、例えば、不織布、織布、編物等であることができ、例えば、パルプ繊維から構成されるティッシュ、エアレイドパルプ等であることができる。
上記吸収体としては、コアラップが、パルプ繊維及び高分子吸収剤を含む吸収コアを覆っているもの、コアラップが、高分子吸収剤を含む吸収コア又は高分子吸収剤から成る吸収コアを覆っているもの等が挙げられる。上記コアラップとしては、上述の中間シートが挙げられる。上記吸収体を備える温感物品としては、吸収性物品が挙げられる。
上記中間シートは、好ましくは10〜200g/m2、そしてより好ましくは15〜150g/m2の坪量を有する。
本考案の機能性物品は、当該機能性物品を着衣、着用者の肌に固定する粘着部を備えることができ、当該粘着部としては、ホットメルト接着剤、例えば、例えば、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)等のゴム系を主体とした、又は直鎖状低密度ポリエチレン等のオレフィン系を主体とした感圧型接着剤又は感熱型接着剤;水溶性高分子(例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース、ゼラチン等)又は水膨潤性高分子(例えば、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸ナトリウム等)からなる感水性接着剤等が挙げられる。
本考案の機能性物品は、使用される前に包装シートで包装されていることが好ましい。機能性物品が保持する温感溶液を保護する観点、機能性物品が保持する温感溶液を外部に漏らさない観点等からである。例えば、本考案の機能性物品は、一又は複数の機能性物品が包装シートで包装された包装体であることが好ましく、そして1つの機能性物品が包装シートで包装された個包装体であることがより好ましい。上記包装シートの素材としては、例えば、ポリオレフィン系ポリマー、例えば、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。上記包装シートは、上記個包装体の気密性を高める観点から、気密層を含んでもよく、そして当該気密層の素材としては、例えば、エチレンビニルアルコールコポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、例えば、塩化ビニリデンメチルアクリレートコポリマー、ポリビニルアルコール、ナイロン、例えば、ナイロン6、アルミ箔、基材フィルム(ポリエチレンテレフタレート等)上にアルミナ、シリカ等が蒸着されたものが挙げられる。
本考案の機能性物品は、温感溶液を含むものであれば特に制限されず、例えば、吸収性物品、温感シート等が挙げられる。上記吸収性物品としては、特に制限されず、吸収体を備えるもの、例えば、生理用ナプキン、ショーツ型生理用ナプキン、パンティーライナー、使い捨ておむつ、失禁パッド、陰唇間パッド、タンポン、産褥パッド、母乳パッド、痔用パッド、汗取りパッド、褥瘡シート(ドレッシングシート)、ペット用オムツ、ペット用シート等が挙げられる。
上記吸収性物品では、温感溶液は、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複しない位置、吸収体と、吸収性物品の厚さ方向に重複する位置等であり、厚さ方向に粘着部と互いに部分的には重なり合ったとしても互いに全面的には重なり合わないような、任意の位置に配置されうる。上記吸収性物品では、温感溶液は、液透過性シート、上述の中間シート、吸収体等に保持されうる。上記吸収性物品は、液透過性シートと、液不透過性シートと、液透過性シート及び液不透過性シートの間の吸収体とを備えるのが一般的である。
上記温感シートとしては、例えば、着衣固定タイプの温感シート(例えば、液不透過性シートの着衣当接面に、着用者の着衣に固定するための粘着部を備え、上記粘着部を着衣の内面に貼付して使用するもの)、肌固定タイプの温感シート(例えば、液透過性シートの肌当接面(例えば、温感シートの周縁部)に、着用者の肌に固定するための粘着部を備え、上記粘着部を着用者の肌に貼付して使用するもの)が挙げられる。
着衣固定タイプの温感シートが固定される着衣としては、特に制限されず、例えば、着用者の肌に直接接する部分を有し、好ましくは着用者にフィットして用いられるものが挙げられる。上記着衣としては、例えば、下着(例えば、ショーツ、シャツ、ブラジャー等)、上着(例えば、上衣、下衣)、靴下、手袋、マフラー、フェイスマスク、アイマスク等が挙げられる。
上記温感シートが温感を付与しうる部位としては、特に制限されず、例えば、頭(例えば、顔部、例えば、眼部)、首、上肢(例えば、胸部、腹部、鼠径部、背中部、腰部、上腕部、前腕部、手部)、下肢(例えば、大腿部、下腿部、足部)等が挙げられる。
上記温感シートでは、温感溶液は、液透過性シート、上述の中間シート等に保持されうる。上記温感シートは、液不透過性シートと、液透過性シートとを少なくとも備えるものが一般的である。
1 生理用ナプキン
7 液透過性シート
13 温感溶液保持シート
21 粘着部

Claims (16)

  1. 肌当接面及び前記肌当接面と反対側の非肌当接面を有する基材と、前記基材の前記肌当接面又は前記非肌当接面に形成された粘着層と、を備える機能性物品であって、
    前記機能性物品は、前記基材における前記非肌当接面よりも前記肌当接面側に、前記肌当接面に沿って所定の機能を有する機能層を備え、
    前記機能層は、親油性成分を含む機能剤を有し、
    前記機能層における少なくとも一部が、前記粘着層と、前記機能性物品の厚さ方向に重複せず、前記粘着層における少なくとも一部が、前記機能層と、前記機能性物品の厚さ方向に重複しない位置に、前記機能層及び前記粘着層が形成されている、
    機能性物品。
  2. 前記機能性物品は、吸収性物品であり、
    前記基材は、前記肌当接面側に位置する液透過性シートと、前記非肌当接面側に位置する液不透過性シートと、前記液透過性シートと前記液不透過性シートとの間に位置する吸収体と、を含み、
    前記粘着層は、前記液不透過性シートの前記非肌当接面側の表面に位置しており、
    前記機能層は、前記液不透過性シートよりも前記肌当接面側に位置しており、
    前記機能層は、前記吸収体と、前記厚さ方向に重複しない位置に形成されている、
    請求項1に記載の機能性物品。
  3. 前記機能層は、前記吸収体が設けられている領域よりも前記吸収性物品の長手方向の前側及び後側の少なくとも一方の位置に形成されている、
    請求項2に記載の機能性物品。
  4. 前記粘着層は、前記機能層における前記吸収性物品の幅方向の少なくとも中央部と、前記吸収性物品の厚さ方向に重複しない位置に形成されている、
    請求項3に記載の機能性物品。
  5. 前記粘着層は、平面視で前記機能層における前記吸収性物品の幅方向の両端部及び前記両端部の外側の位置に存在しない、
    請求項3に記載の機能性物品。
  6. 前記機能層は、前記粘着層と、前記厚さ方向に重複しない位置に形成されている、
    請求項2乃至5のいずれか一項に記載の機能性物品。
  7. 前記機能層は、シート形状を有する液保持性且つ液透過性のシート部材であり、
    前記シート部材は、前記液透過性シートと前記液不透過性シートとの間に位置する、
    請求項2乃至6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記機能性物品は、機能性シートであり、
    前記基材は、前記肌当接面側に位置し、液保持性且つ液透過性の肌当接シートと、液不透過性の非肌当接シートと、を含み、
    前記粘着層は、前記非肌当接シートの前記非肌当接面側の表面、又は、前記肌当接シートの前記肌当接面側の表面に位置しており、
    前記機能層は、前記非肌当接シートよりも前記肌当接面側に位置しており、
    前記粘着層の少なくとも一部は、前記機能層の少なくとも一部と、前記機能性シートの厚さ方向に重複しない位置に形成されている、
    請求項1に記載の機能性物品。
  9. 前記粘着層は、前記機能層における前記機能性シートの面内方向の少なくとも中央部と、前記機能性シートの厚さ方向に重複しない位置に形成されている、
    請求項8に記載の機能性物品。
  10. 前記粘着層は、平面視で前記機能層における前記機能性シートの幅方向の両端部及び前記両端部の外側の位置に存在しない、
    請求項8に記載の機能性物品。
  11. 前記機能層は、前記粘着層と、前記厚さ方向に重複しない位置に形成されている、
    請求項8乃至10のいずれか一項に記載の機能性物品。
  12. 前記肌当接シートが、前記機能層を含み、
    前記粘着層は、前記非肌当接シートの前記非肌当接面側の表面に位置している、
    請求項8乃至11のいずれか一項に記載の機能性物品。
  13. 前記機能層は、TRPチャネルを活性化する機能成分と溶媒成分とを含む機能剤を有し、
    前記親油性成分は、前記機能成分及び前記溶媒成分の少なくとも一方を含む、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の機能性物品。
  14. 前記機能層は、TRPチャネルを活性化する温感成分と溶媒成分とを含む温感剤を有する温感層、又は、TRPチャネルを活性化する冷感成分と溶媒成分とを含む冷感剤を有する冷感層である、
    請求項13に記載の機能性物品。
  15. 前記温感剤がTRPV1レセプターに対するアゴニストであり、前記冷感剤がTRPM8レセプターに対するアゴニストである、
    請求項14に記載の機能性物品。
  16. 前記機能層が、発熱成分と溶媒成分とを含む発熱剤を有する発熱層であり、
    前記親油性成分は、前記発熱成分及び前記溶媒成分の少なくとも一方を含む、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の機能性物品。
JP2017004039U 2017-09-01 2017-09-01 機能性物品 Active JP3213494U (ja)

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